JP2010192393A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力の低下を防止し、寿命の減少を抑制することが可能な燃料電池を提供する。
【解決手段】電解質膜20を挟んで互いに対向するアノード電極28及びカソード電極38を有する膜電極複合体8と、アノード電極28の上面に下面を接して配置された疎液性の多孔質膜30と、多孔質膜30の上面に接して配置され、アノード電極28に液体燃料を供給するアノード流路4を有するアノード板44と、アノード板44及びカソード板46との間で多孔質膜30、アノード電極28、及びカソード電極38を内側に囲むように配置されたガスケット42とを備える。アノード電極28での液体燃料の反応により生成される生成ガスを回収する空隙2が、少なくとも多孔質膜30の一部又はアノード電極28の一部とガスケット42との間に形成される。
【選択図】図2
【解決手段】電解質膜20を挟んで互いに対向するアノード電極28及びカソード電極38を有する膜電極複合体8と、アノード電極28の上面に下面を接して配置された疎液性の多孔質膜30と、多孔質膜30の上面に接して配置され、アノード電極28に液体燃料を供給するアノード流路4を有するアノード板44と、アノード板44及びカソード板46との間で多孔質膜30、アノード電極28、及びカソード電極38を内側に囲むように配置されたガスケット42とを備える。アノード電極28での液体燃料の反応により生成される生成ガスを回収する空隙2が、少なくとも多孔質膜30の一部又はアノード電極28の一部とガスケット42との間に形成される。
【選択図】図2
Description
本発明は、直接型燃料電池に関する。
近年、パーソナルコンピューターや携帯電話などの電子機器の小型化は目覚しいものがある。これら電子機器の小型化とともに、電源として燃料電池を使用することが試みられている。燃料電池は、燃料と酸化剤を供給するのみで発電することができるので、燃料のみを交換すれば連続して発電できるという利点を有する。そのため、小型電子機器の電源として極めて有効である。
このような燃料電池として、直接型燃料電池や、燃料改質型燃料電池などが提案されている。直接型燃料電池は、アルコール等の炭化水素燃料をアノードに直接供給することで発電する。一方、燃料改質型燃料電池は、有機燃料を改質器により水素ガスに改質し、その水素ガスを固体高分子型燃料電池のアノードに供給することにより発電する。
アルコール等の液体燃料を直接発電部に供給する直接型燃料電池は、気化器や改質器等の補器が不要である。そのため、携帯機器の小型電源等への利用が期待されている。直接型燃料電池では、アルコール水溶液を発電部に直接供給してプロトン(水素イオン)が取り出され、発電部から水などの排出物が排出される。排出物を発電部の上流側に配置された混合タンク等に循環させて再利用する循環システムが用いられる。
このような直接型燃料電池においては、液体燃料のメタノール(CH3OH)と水(H2O)が液体燃料タンクから液体燃料供給路により膜電極複合体(MEA)の電解膜のアノード電極側のアノード板に設けられたアノード流路に供給される。供給されたメタノールと水は、電解膜のアノード電極側に設けられている触媒により反応して二酸化炭素(CO2)、水素イオン(H+)及び電子(e-)を放出する。
電子は、アノード電極とカソード電極とを結ぶ外部回路によりアノード電極からカソード電極に向かい移動する。水素イオンは、電解膜をアノード電極側からカソード電極側へと透過する。透過した水素イオンは、カソード電極側に設けられている触媒により、空気供給通路を介してカソード電極側に供給される空気中の酸素(O2)と反応して水となる。
電解膜のカソード電極側に生じた水は、液体排出路によりMEAの外部に排出され、その後に液体燃料タンクに戻される。液体燃料タンクには、液体燃料タンク中の液体燃料よりもメタノール濃度の高い液体燃料を貯蔵した補充用燃料タンクが接続されている。液体燃料タンク中の液体燃料のメタノール濃度が所定の値以下になると、補充用燃料タンクから所定量の高濃度のメタノールを含む液体燃料が液体燃料タンクに補充される。このようにして、液体燃料タンク中の液体燃料のメタノール濃度を所定の値にまで戻す。
このような従来の燃料電池においては、MEAにおいて電解膜のアノード電極側に生じたCO2は電解膜のアノード電極側で未反応な液体燃料とともに気液二相流となって液体燃料戻し通路によりMEAの外部に排出される。未反応な液体燃料と、反応生成ガスであるCO2や未反応な液体燃料から蒸発した有機物(VOC)等のガス成分とは、液体燃料戻し通路の外端に接続された気液分離器により相互に分離される。そして、未反応な液体燃料は新たな液体燃料と混ぜ合わされた後に、液体燃料供給路により電解膜のアノード電極側に再度供給される。またCO2及びVOC等の気体は有機物除去装置を介して外部空間に放出されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、アノードの出口側の流路に気液分離器を設ける方法では、アノード流路内とアノード出口側の流路に気液二相流が流通するため、アノード流路の圧力損失が大きくなる。また、気液分離器を配置することにより、アノード循環部が大きくなるため、小型化が困難である。
気液分離器を用いずにアノード板で気液分離を行うことが可能な直接型燃料電池が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。提案された直接型燃料電池のアノード板には、液体燃料が供給されるアノード流路から独立した気体排出流路が設けられる。反応生成ガスであるCO2は、気体排出流路を通してMEAの外部に排出される。
また、アノード板のアノード流路が無い部分に貫通孔を設けて気体排出流路としてもよい。この場合、CO2はアノード板の表面から排出される。
しかしながら、アノード板に気体排出流路を設けた燃料電池では、液体燃料を供給するアノード流路の流路面積が減少し、MEAの出力が低下することが分かっている。アノード流路の流路面積減少によるMEA出力低下は、特に高負荷での燃料電池の運転時に顕著である。更に、アノード流路面積が減少することによって、燃料電池の寿命が減少することも知られている。このように、アノード板に設けるアノード流路の流路面積の減少により、MEAの出力が低下し、寿命が減少するといった問題がある。
本発明の目的は、出力の低下を防止し、寿命の減少を抑制することが可能な燃料電池を提供することにある。
本発明の態様によれば、(イ)電解質膜、電解質膜の上に設けられたアノード電極、電解質膜の下に設けられたカソード電極を有する膜電極複合体と、(ロ)アノード電極の上面に下面を接した疎液性の多孔質膜と、(ハ)多孔質膜の上面に接し、アノード電極に液体燃料を供給するアノード流路を有するアノード板と、(ニ)多孔質膜及び膜電極複合体を囲むように、アノード板及びカソード板との間に設けられたガスケットとを備え、(ホ)アノード電極での液体燃料の反応により生成される生成ガスを回収する空隙が、少なくとも多孔質膜の一部又はアノード電極の一部とガスケットとの間、又は、少なくとも多孔質膜の一部又はアノード電極の一部に接した空間としてガスケットの内部に形成される燃料電池が提供される。
本発明によれば、出力の低下を防止し、寿命の減少を抑制することが可能な燃料電池を提供することが可能となる。
以下図面を参照して、本発明の形態について説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号が付してある。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、本明細書において「上」、「下」、「上面」、「下面」等は単なる説明の便宜上の定義であり、定義を変えれば「上」と「下」とが逆でもよく、「上」と「下」とが同一水平面上に並んでもよく、斜め方向の関係でも構わない。
本発明の実施の形態に係る燃料電池は、図1〜図4に示すように、それぞれの外形が矩形のMEA8、多孔質膜30、アノード板44、多孔質膜40、カソード板46、及びガスケット42等を備える。MEA8は、電解質膜20を挟んで互いに対向するアノード電極28及びカソード電極38を有する。多孔質膜30は疎液性を有し、アノード電極28の上面に下面を接して配置される。アノード板44は、多孔質膜30の上面に接して配置される。多孔質膜40は、カソード電極38の下面に上面を接して配置される。カソード板46は、多孔質膜40の上面に配置される。ガスケット42は、アノード板44及びカソード板46との間で多孔質膜30、40、アノード電極28、及びカソード電極38を内側に囲むように配置される。なお、アノード板44とカソード板46は、ガスケット42により絶縁される。ここで、「疎液性」とは、液体と親和性が無く反撥する性質である。
多孔質膜30及びアノード電極28のアノード流路4下流側に位置する一側面、並びにこの一側面に直交する両側面と、ガスケット42との間に空隙2が形成される。多孔質膜40及びカソード電極38のアノード流路4下流側に位置する一側面、並びにこの一側面に直交する両側面とガスケット42との間に空隙3が形成される。また、ガスケット42には、貫通孔12、13、14、16が設けられる。貫通孔12は、ガスケット42に設けられた接続溝62を介して空隙2に接続される。なお、空隙3のない構造としてもよい。
MEA8のアノード電極28は、電解質膜20に接して設けられたアノード触媒層22、アノード触媒層22上の疎液性の導電層(24、26)を備える。導電層(24、26)は、アノード触媒層22上の多孔質層24、及び多孔質層24上の多孔質のガス拡散層26を備える。カソード電極38は、電解質膜20に接して設けられたカソード触媒層32、カソード触媒層32上の多孔質層34、及び多孔質層34上のガス拡散層36を備える。
アノード板44には、サーペンタイン形状のアノード流路4、アノード流路4の一端に接続された供給孔63、及びアノード流路4の他端に接続された排出孔64が設けられる。供給孔63は、ガスケット42の貫通孔13に接続される。排出孔64は、ガスケット42の貫通孔14に接続される。カソード板46には、サーペンタイン形状のカソード流路6、カソード流路6の一端に接続された供給孔56、排出孔52、及び接続孔53、54が設けられる。供給孔56は、ガスケット42の貫通孔16に接続される。排出孔52は、ガスケット42の貫通孔12に接続される。接続孔53、54は、それぞれガスケット42の貫通孔13、14に接続される。
サーペンタイン形状のアノード流路4において、アノード板44を流れる流体の重心を求めて、重心位置から下流を「下流側」と定義する。また、アノード流路4及びカソード流路6として、サーペンタイン形状を用いているが、これには限定されない。例えば、互いに平行な複数の流路を有するパラレル流路であってもよい。パラレル流路の場合は、アノード板を流れる流体の重心を求めて流体の供給口から重心位置までの流体の流れる時間を求める。複数の流路のそれぞれにおいて、求めた時間で供給口から同じ時間で流体が到達する位置を結んだ線から下流を「下流側」と定義する。なお、この考え方はアノード流路の中心がほぼアノード電極の中心と軸を同一にして対称な位置関係にある場合において採用することを許容する。仮にアノード流路とアノード電極がこのような位置関係にない場合、アノード電極とアノード流路が実質的に重なっている範囲、すなわち発電に有効に寄与する範囲において上記の考え方を援用することにより重心を求め、下流側を定義することを許容する。CO2は発電により発生するものであるためである。
MEA8の電解質膜20として、テトラフルオロエチレン(TFE)とペルフルオロビニルエーテルスルフォン酸とのコポリマー、例えば、ナフィオン(登録商標)等のプロトン導伝性の固体高分子膜が用いられる。アノード触媒層22は、白金ルテニウム(PtRu)等の触媒粒子を有する触媒層である。カソード触媒層32は、白金(Pt)等の触媒粒子を有する触媒層である。多孔質層24として、平均厚さが約100μm〜約500μmで、平均孔径がサブミクロンの細孔を有する疎液処理したカーボン膜等が用いられる。多孔質層34として、平均厚さが約100μm〜約500μmで、平均孔径がサブミクロンの細孔を有するカーボン膜等が用いられる。ガス拡散層26として、平均厚さが約100μm〜約500μmで、平均孔径が約1μm〜約100μmの細孔を有する疎液性の多孔質のカーボン紙等が用いられる。ガス拡散層36として、平均厚さが約100μm〜約500μmで、平均孔径が約0.1μm〜約10μmの細孔を有する多孔質のカーボン紙等が用いられる。
多孔質膜30として、平均孔径が0.1μm〜数μmの細孔を有する疎液処理されたカーボン繊維からなるカーボン紙、疎液処理された焼結金属材料、及び平均孔径が数μm以下の疎液処理された導電性多孔体等の疎液性材料が用いられる。多孔質膜30の平均厚さは、例えば約100μm〜約500μmである。アノード板44及びカソード板46として、カーボン、及び金属板等の導電材料が用いられる。ガスケット42として、ポリフェニールサルファイド(PPS)及びポリエチレンテレフタレート(PET)等の絶縁体材料が用いられる。
アノード流路4には、燃料タンク(図示省略)から送液ポンプ(図示省略)等により、接続孔53、貫通孔13、及び供給孔63を介して液体燃料が供給される。液体燃料として、アルコール、炭化水素、エーテル等の水溶液が用いられる。以下においては、液体燃料としてメタノール水溶液を用いて説明する。
多孔質膜30は疎液性であるため、液体燃料のメタノール水溶液は多孔質膜30には浸透しない。多孔質膜30の表面近傍で気化したメタノールガス及び水蒸気が、多孔質膜30を透過してアノード電極28に供給される。メタノール水溶液は、アノード流路4から排出孔64、貫通孔14、及び接続孔54を介して循環システム(図示省略)に還流して、燃料タンクに戻される。
多孔質膜30を透過したメタノールガス及び水蒸気は、ガス拡散層26及び多孔質層24を透過し、アノード触媒層22により、次式のように反応する。
CH3OH + H2O → CO2 + 6H+ + 6e- (1)
発生した水素イオンは、カソード電極38側へ電解質膜20を透過する。電子は、アノード板44とカソード板46を結ぶ外部回路(図示省略)を通ってカソード電極38に移動する。供給孔56を介してカソード流路6に供給された空気中の酸素が、多孔質膜40を透過してカソード電極38に供給される。カソード触媒層32により、水素イオンが酸素と以下のように反応する。
(3/2)O2 + 6H+ + 6e- → 3H2O (2)
反応式(1)に示したアノード反応の生成ガスであるCO2は、多孔質層24、ガス拡散層26、及び多孔質膜30中に拡散していく。通常、燃料はポンプ(図示省略)等で加圧されているため、アノード流路4は空隙2よりも圧力が高い。そのため、生成したCO2はアノード流路4の方よりも多孔質膜30内を空隙2の方へ拡散する。したがって、多孔質膜30中に拡散したCO2は、アノード流路4と多孔質膜30との界面に達した場合でも、多孔質膜30内を拡散するほうが容易である。このように、大部分のCO2は、多孔質層24、ガス拡散層26、及び多孔質膜30の側面から空隙2に回収される。回収されたCO2は、接続溝62及び貫通孔12を介して排出孔52から、例えば排ガス処理フィルタ等を介して、大気中に排出される。
一方、一部のCO2がアノード流路4内のメタノール水溶液中に混入して気泡を形成する場合もある。形成された気泡は、メタノール水溶液と共に気液二相流となってアノード流路4の下流側へと流れるが、途中で圧力が低い多孔質膜30内へと押し出される。したがって、メタノール水溶液に混入したCO2は、多孔質膜30により気液分離される。分離されたCO2は、再び多孔質膜30を通って空隙2に回収される。なお、メタノール水溶液にCO2が混入した場合においても、アノード流路4は空隙2よりも圧力が高いため、混入したCO2は多孔質膜30内を空隙2の方へ拡散する。すなわち、CO2はアノード流路4の下流側に達した場合においても多孔質膜30に戻る。したがって、多孔質膜30内でのCO2の拡散による圧力損を低減して回収効率を高めるために、空隙2はアノード流路4の下流側に対応する位置に設けることが望ましい。
反応式(2)で示したカソード反応により生成された水は、多孔質膜40に吸収される。多孔質膜40の保湿機能により、カソード触媒層32が乾燥することを防止することができる。そのため、カソード触媒層32での反応が均一に生じ効率をあげることができる。多孔質膜40で余剰となった水は、例えば、供給孔56から排出される。あるいは、別途排水口を設けて、余剰の水を水タンク等に排出してもよい。また、排水口から、余剰の水をアノード側に戻してもよい。
本発明の実施の形態に係る燃料電池では、アノード電極28で生成されたCO2は、多孔質膜30及びアノード電極28の側面を介して空隙2に回収される。これにより液体燃料が供給されるアノード流路4から独立した気体排出流路が設けられ、反応生成ガスであるCO2は、気体排出流路を通してMEA8の外部に排出される、従来の方式と比較して、アノード電極28に対応するアノード板44の領域に設けられるアノード流路4の面積を増大させることができる。その結果、MEA8の出力の低下を防止し、燃料電池の寿命の減少を抑制することが可能となる。
また、本発明の実施の形態では、多孔質膜30が気液分離を行うことができるので、アノード流路4を通って排出されるメタノール水溶液の気液分離は不要となる。その結果、燃料電池の小型化が可能となる。更に、アノード流路4にCO2が混入することによる気泡の発生が抑制されるので、アノード流路4の圧力損失を低減することができる。その結果、小型で低消費電力の送液ポンプを使用することができ、効率化を図ることが可能となる。
なお、本発明の実施の形態では、疎水性の多孔質層24、ガス拡散層26、及び多孔質膜30が、アノード反応による発生ガスの回収のために用いられる。しかし、多孔質層24を省略してもよい。また、多孔質層24とガス拡散層26を除いた1層構造でも良い。
また、多孔質層24やガス拡散層26が多孔質膜30より単位体積あたりに占める細孔体積の割合が小さい場合には、単位面積当たりのCO2の保持量は、多孔質膜30より少ない。単位体積あたりのCO2が存在できる空間が小さいためである。そのため、CO2は多孔質層24やガス拡散層26より多孔質膜30を選択的に通過し、多孔質膜30を通過する場合の圧力損失は、多孔質層24やガス拡散層26より小さくてすむ。即ち、単位体積あたりのガスが存在できる空間が小さいため、ガスの移動に伴う抵抗が大きいためである。また、実施の形態に係る燃料電池では、多孔質膜30を配置することにより、MEA8を任意の方向に傾けたとしても、CO2と未反応の液体燃料を容易に気液分離することができる。
また、空隙2は、多孔質膜30及びアノード電極28の側面とガスケット42の間に空隙2を設けられている。しかし、図5に示すように、空隙2を多孔質膜30の側面にだけ設けてもよい。この場合、カソード側には空隙を形成する必要は特にない。
また、空隙2は、多孔質膜30のアノード流路4上流側の一側面をのぞいた三側面とガスケット42との間に設けられている。しかし、図6に示すように、空隙2として、アノード流路4の上流側及び下流側の二側面の一部に形成した溝を用いてもよい。上流側及び下流側の空隙2には、それぞれガスケット42に設けられた貫通孔12a、12が接続される。この場合、空隙2の占める面積が減少するので、燃料電池を小型にすることができる。なお、上流側の空隙2及び貫通孔12aが形成されない構造でもよい。
また、空隙2は、ガスケット42に設けた接続溝62を介して貫通孔12に接続されている。しかし、図7に示すように、アノード板44に設けた接続溝62aにより、空隙2と貫通孔12を接続してもよい。
また、空隙2には、生成ガスのCO2だけでなく、多孔質膜30、ガス拡散層26、多孔質層24から漏れた未反応燃料のメタノールガスや水蒸気も混入している。例えば、排出孔52からカソード流路6の上流に外部配管を用いて接続する。もしくは、燃料電池内のガスケット42等にもうけた流路によってカソード流路6に接続しても良い。さらには、燃料電池を積層してスタック構造にした場合においては、隣接する燃料電池のカソード流路6に接続しても良い。この構成によって、CO2に混入したメタノールガスは、カソード触媒層32により処理することができる。したがって、排ガス処理フィルタ等が不要となり、燃料電池を小型にすることが可能となる。
(第1の変形例)
本発明の実施の形態の第1の変形例に係る燃料電池は、図8に示すように、MEA8、多孔質膜30、アノード板44、多孔質膜40、カソード板46、及びガスケット42等を備える。ガスケット42には、貫通孔13、14、16が設けられる。多孔質膜30及びアノード電極28の側面とガスケット42との間に形成された空隙2は、MEA8の電解質膜20に設けられた接続孔72を介して、多孔質膜40及びカソード電極38の側面とガスケット42との間に形成された空隙3に接続される。空隙3は、カソード流路6に接続される。
本発明の実施の形態の第1の変形例に係る燃料電池は、図8に示すように、MEA8、多孔質膜30、アノード板44、多孔質膜40、カソード板46、及びガスケット42等を備える。ガスケット42には、貫通孔13、14、16が設けられる。多孔質膜30及びアノード電極28の側面とガスケット42との間に形成された空隙2は、MEA8の電解質膜20に設けられた接続孔72を介して、多孔質膜40及びカソード電極38の側面とガスケット42との間に形成された空隙3に接続される。空隙3は、カソード流路6に接続される。
実施の形態の第1の変形例では、空隙2が接続孔72を介して空隙3に接続され、空隙3がカソード流路6に接続されている点が実施の形態と異なる。他の構成は、実施の形態と同様であるので、重複する記載は省略する。
アノード反応による生成ガスは、多孔質膜30、ガス拡散層26、及び多孔質層24の側面から空隙2に回収される。また、空隙2には、未反応燃料ガスも漏れでてくる。回収された生成ガス及び未反応燃料ガスは、接続孔72及び空隙3を通ってカソード流路6に導入される。したがって、未反応燃料ガスをカソード反応により処理することができる。その結果、排ガス処理フィルタ等が不要となり、燃料電池を小型にすることが可能となる。
(第2の変形例)
本発明の実施の形態の第2の変形に係る燃料電池は、図9に示すように、上面に空隙2に接続された複数の排出溝72aが形成されたガスケット42を備える。複数の排出溝72aのそれぞれは、大気に開放されている。
本発明の実施の形態の第2の変形に係る燃料電池は、図9に示すように、上面に空隙2に接続された複数の排出溝72aが形成されたガスケット42を備える。複数の排出溝72aのそれぞれは、大気に開放されている。
実施の形態の第2の変形例では、空隙2が接続溝72aを介して直接大気に開放されている点が実施の形態と異なる。他の構成は、実施の形態と同様であるので、重複する記載は省略する。
実施の形態の第2の変形例では、アノード反応による生成ガスは、ガスケット42に設けられた排出溝72aから直接大気に放出される。したがって、ガスケット42に生成ガス排出用の貫通孔を形成する必要が無い。そのため、ガスケット42の寸法を小さくすることができ、燃料電池を小型にすることが可能となる。
なお、排出溝72aは、アノード流路の上流側及び下流側に設けているが、設置位置は限定されない。多孔質膜30内での生成ガスの拡散による圧力損を低減して回収効率を高めるために、排出溝72aはアノード流路の下流側に設けると、多孔質膜30内での生成ガスの濃度が次第に濃くなる下流側において生成ガスが多孔質膜30内から空隙2の方へ拡散するために効率が良いため望ましい。排出溝72aに排ガス処理機構を設けることにより、未反応燃料ガスを処理することができる。
(第3の変形例)
本発明の実施の形態の第3の変形に係る燃料電池は、図10及び図11に示すように、多孔質膜30の側面に接した空間として溝状の複数の空隙2aが内部に形成されたガスケット42を備える。複数の空隙2aのそれぞれは、大気に開放されている。
本発明の実施の形態の第3の変形に係る燃料電池は、図10及び図11に示すように、多孔質膜30の側面に接した空間として溝状の複数の空隙2aが内部に形成されたガスケット42を備える。複数の空隙2aのそれぞれは、大気に開放されている。
実施の形態の第3の変形例では、大気に開放された空隙2aが多孔質膜30の側面に接続されている点が実施の形態と異なる。他の構成は、実施の形態と同様であるので、重複する記載は省略する。
実施の形態の第3の変形例では、空隙2a以外の位置では、多孔質膜30、アノード電極28、カソード電極38、及び多孔質膜40と、ガスケット42の間には空隙は形成されない。したがって、ガスケット42の寸法を小さくすることができ、燃料電池を小型にすることが可能となる。
なお、空隙2aは、アノード流路4の上流側及び下流側に対応する位置において多孔質膜30に接続するように設けているが、空隙の設置は限定されない。図12に示すように、アノード流路4の下流側において多孔質層24に接した空間として空隙2bをガスケット42の内部に形成してもよい。多孔質層24は、アノード反応が生じるアノード触媒層22に隣接している。したがって、燃料ガスの濃度は低く、生成ガスの濃度は高い。その結果、気液分離の性能を向上させることが可能となる。
(第4の変形例)
本発明の実施の形態の第4の変形に係る燃料電池は、図13に示すように、下面に溝状の空隙2cが形成されたアノード板44を備える。空隙2cは、アノード流路4の下流側に対応する位置で多孔質膜30の端部に接続される。空隙2cは、ガスケット42に設けられた貫通孔12に接続される。
本発明の実施の形態の第4の変形に係る燃料電池は、図13に示すように、下面に溝状の空隙2cが形成されたアノード板44を備える。空隙2cは、アノード流路4の下流側に対応する位置で多孔質膜30の端部に接続される。空隙2cは、ガスケット42に設けられた貫通孔12に接続される。
実施の形態の第4の変形例では、空隙2cがアノード板44に形成されている点が実施の形態と異なる。他の構成は、実施の形態と同様であるので、重複する記載は省略する。
実施の形態の第4の変形例では、空隙2cがアノード板44に形成され、多孔質膜30、アノード電極28、カソード電極38、及び多孔質膜40と、ガスケット42の間には空隙は形成されない。したがって、ガスケット42の寸法を小さくすることができ、燃料電池を小型にすることが可能となる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者にはさまざまな代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上記のように、本発明の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者にはさまざまな代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明の実施の形態においては、単体の燃料電池を用いて説明したが、複数の燃料電池を直列あるいは並列に接続して燃料電池スタックとしてもよい。例えば、図1に示した燃料電池を直列接続する場合、アノード板44の供給孔63、排出孔64、及び貫通孔12、16に対応する位置に貫通孔を設けて、アノード板44上にスタックされる燃料電池のカソード板46の接続孔53、54、排出孔52、及び供給孔56にそれぞれ接続させる。
このように、本発明はここでは記載していないさまざまな実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ定められるものである。
2…空隙
4…アノード流路
6…カソード流路
8…膜電極複合体
20…電解質膜
22…アノード触媒層
24…多孔質層
26…ガス拡散層
28…アノード電極
30…多孔質膜
32…カソード触媒層
34…多孔質層
36…ガス拡散層
38…カソード電極
42…ガスケット
44…アノード板
46…カソード板
4…アノード流路
6…カソード流路
8…膜電極複合体
20…電解質膜
22…アノード触媒層
24…多孔質層
26…ガス拡散層
28…アノード電極
30…多孔質膜
32…カソード触媒層
34…多孔質層
36…ガス拡散層
38…カソード電極
42…ガスケット
44…アノード板
46…カソード板
Claims (7)
- 電解質膜、前記電解質膜の上に設けられたアノード電極、前記電解質膜の下に設けられたカソード電極を有する膜電極複合体と、
前記アノード電極の上面に下面を接した疎液性の多孔質膜と、
前記多孔質膜の上面に接し、前記アノード電極に液体燃料を供給するアノード流路を有するアノード板と、
前記多孔質膜及び前記膜電極複合体を囲むように、前記アノード板及び前記カソード板との間に設けられたガスケットとを備え、
前記アノード電極での前記液体燃料の反応により生成される生成ガスを回収する空隙が、少なくとも前記多孔質膜の一部又は前記アノード電極の一部と前記ガスケットとの間、又は、少なくとも前記多孔質膜の一部又は前記アノード電極の一部に接した空間として前記ガスケットの内部に形成されることを特徴とする燃料電池。 - 前記空隙が、前記液体燃料を排出する前記アノード流路の少なくとも下流側に形成されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
- 前記空隙が、前記多孔質膜の外周部の側面の一部に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池。
- 前記アノード電極が、前記電解質膜上の触媒層、該触媒層上の疎液性多孔質の導電層を含み、前記空隙が、少なくとも前記導電層の側面の一部に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池。
- 前記空隙が、前記ガスケットの外側に連通していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池。
- 前記膜電極複合体の下に設けられたカソード板を更に備え、
前記カソード板が、前記カソード電極に酸化剤ガスを供給するカソード流路を有し、前記空隙が前記カソード流路に連通することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池。 - 前記膜電極複合体の下に設けられたカソード板を更に備え、
前記空隙が、前記アノード板側から前記カソード板側に連通するように前記ガスケットに設けられた貫通孔に接続されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池。
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2009
- 2009-02-20 JP JP2009038053A patent/JP2010192393A/ja active Pending
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