JP5071625B2 - 搬送カップ付き容器の充填システム - Google Patents

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Description

本発明は、搬送カップ付き容器の充填システムに関し、特に無菌性を維持したまま肉厚の薄い容器に対し安定して内容物を充填し且つ内容物が充填されたその実容器を各部へ安定して搬送することが可能な搬送カップ付き容器の充填システムに関するものである。
近年、合成樹脂製ボトルに関して省資源・低コスト化を達成するために、肉厚が10〜200μm程度の超薄肉のPETボトルが提案されている。このような薄肉容器は変形しやすいため、搬送ラインで容器を移送しながら内容物の充填・密封から梱包までを自動的に行う通常の充填システムにおいては、その取り扱い(ハンドリング)が非常に難しくなる。そこで、薄肉ボトル単独ではなく、薄肉ボトルに対しボトルのネック部以外を覆うリジッドな保護カバーを装着し、その保護カバーが装着された形態で容器を搬送ラインに置き、その形態のまま殺菌、内容物の充填およびキャップの巻締めが行われ、そしてケーサー部の直前においてその保護カバーを脱着して、それに代わりカートンを別途装着するように構成された薄肉容器の充填方法が提案されている(例えば、下記特許文献1を参照。)。
一方、コンベア上に容器の側面を支える受け具および容器の底面を支える支持台の対(ペア)が等間隔で多数固定され、更に支持台の他端にはカムローラが取り付けられて、そのカムローラが所定のカムレール上を移動することにより、支持台が所定の軌跡で上下して内容物の充填、キャップの巻締め、取り出しが行われように構成された、いわゆるハカマ搬送方式の充填システムが提案されている(例えば、下記特許文献2を参照。)。
一方、近年、内容物のフレバー等を維持する高品質の充填密封方法として無菌充填法が採用されてきている。無菌充填法の場合、無菌環境下で容器を殺菌洗浄し且つ充填および密封する方法で、高度の無菌性が要求される。このような無菌充填法においては、例えば上記従来の薄肉容器の充填方法のように、保護カバーに容器を装着した状態で容器を殺菌洗浄するとなると、容器の内外周面に殺菌剤を十分に付着させることができないため容器の十分な殺菌・洗浄ができず、その結果、高い無菌性を維持したまま容器に対し内容物の充填から密封を行うことは困難であると思われる。また、保護カバーはその形状が複雑なため、保護カバー自体の殺菌・洗浄も困難であると思われる。しかしながら、容器が薄肉ボトルの場合、前述した通り容器のハンドリング性に難があるため、保護カバー等の保持具を装着しない形態での無菌充填への適用は困難であると考えられている。従って、薄肉ボトルの無菌充填法への適用は未だ提案されていない。
特開平11−11589号公報 特開昭53−79682号公報
また、上記ハカマ搬送方式の充填システムでは、受け具および支持台がコンベアに予め固定されているために、受け具および支持台等の殺菌および洗浄が難しく、その結果、上記薄肉容器の充填方法と同様に無菌性を維持したまま内容物の充填および密封を行うことは困難であると思われる。
そこで、本発明は、上記実情に鑑み創案されたものであって、高い無菌性を維持したまま肉厚の薄い容器に対し安定して内容物を充填し且つ内容物が充填されたその実容器を各部へ安定して搬送することが可能な搬送カップ付き容器の充填システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の搬送カップ付き容器の充填システムでは、プリフォームから空容器を成形する成形部と、無菌環境下で該空容器に内容物を充填する充填部と、所定本数の実容器を箱に収容・梱包する包装部と、該実容器を次の工程へ搬送する搬送ラインとを備えた容器の自動充填システムであって、前記空容器は無菌環境下で殺菌洗浄された上で、別途無菌環境下で殺菌洗浄された中央部に凹みを有する搬送カップに下方嵌合されて前記充填部から前記包装部まで搬送され、その後に該包装部において前記搬送カップと分離されながら箱に収容され、前記包装部から前記充填部との間に、クリーンボックスで囲まれ、前記搬送カップを蓄えるとともに、前記搬送カップを殺菌する殺菌手段を有する空ハカマアキューム部を備え、分離された該搬送カップは無菌環境下で殺菌洗浄され無菌性を維持したまま保管されるように構成されていることを特徴とする。
上記搬送カップ付き容器の充填システムでは、空容器とその下方部に嵌合する搬送カップが別個独立に殺菌洗浄されるように構成されているため、容器および搬送カップの各々の内外周面を殺菌媒体によって十分に殺菌することができるようになる。また、空容器は下方部に搬送カップを嵌合された状態で内容物を充填されるように構成されているため、容器の変形を伴わずに内容物を充填することが出来るようになる。また、内容物が充填された実容器は搬送カップに嵌合された状態で各部に搬送されるため、重心が低くなり搬送時の姿勢が安定すると共に容器同士が直に接触しにくくなり見かけ上容器の強度が向上する。従って、薄肉容器等のハンドリング性に難がある容器であっても、高い無菌性を維持しながら内容物の充填・密封が可能となる。更に、搬送カップは包装部において実容器と分離され無菌環境下で殺菌洗浄された上で保管されるため、高い無菌性を維持したまま再使用に供され得る。また、搬送カップは搬送ラインに固定されていないため、既存のコンベア等の搬送ラインをそのまま流用することができ、従って既存の充填システムに対する小規模の改修のみで薄肉容器等のハンドリング性に難がある容器に対し無菌環境下での充填・密封、更には包装までの一連の工程を自動的に行えるようにすることが可能となる
また、搬送カップに対する殺菌時間を空ハカマアキューム部の蓄積容量に対応させることが出来る。すなわち、搬送カップの蓄積容量が増えると、搬送経路が長くなり、その結果、殺菌媒体が搬送カップに付着する時間が長くなる。また、空ハカマアキューム部はクリーンボックスで囲まれているため、搬送カップの殺菌洗浄後、ライン停止時に搬送カップを一定の無菌状態で大量にストックすることが可能となる。
請求項2に記載の搬送カップ付き容器の充填システムでは、前記容器の前記搬送カップに対する嵌合は、該容器の内圧を高めた状態で行われるように構成されていることとした。
上記搬送カップ付き容器の充填システムでは、上記構成とすることにより、何らかの原因で容器と搬送カップとの位置決め(センタリング)がうまく成されずに、容器の底部が搬送カップの上部に当たる場合であっても、容器の変形を好適に防止することが出来る。
請求項3に記載の搬送カップ付き容器の充填システムでは、前記搬送カップには、前記実容器の前記空容器に対する延びを吸収するクリアランスが確保されていることとした。
上記搬送カップ付き容器の充填システムでは、上記構成とすることにより、容器に内容物を充填したことによる容器の変形を好適に防止することが出来る。
請求項4に記載の搬送カップ付き容器の充填システムでは、前記充填部から前記包装部との間に前記実容器を蓄える第1コンベア式アキュームレータを備えることとした。
上記搬送カップ付き容器の充填システムでは、上記構成とすることにより、実容器を限られたスペースに効率よく大量に蓄積することが出来る。
請求項5に記載の搬送カップ付き容器の充填システムでは、前記空ハカマアキューム部が、第2コンベア式アキュームレータからなることとした。
上記搬送カップ付き容器の充填システムでは、上記構成とすることにより、空の搬送カップを限られたスペースに効率よく大量に蓄積することが出来る。
また、これにより、従来のターレット搬送においては、薬液の濃度を低く設定した場合、薬液が容器に付着する時間を長くするために、ターレットの数を増やすか、ターレットの径を大きくする必要があったが、第2コンベア式アキュームレータの蓄積容量を調整することにより容易に殺菌時間を制御することが可能となる。
請求項6に記載の搬送カップ付き容器の充填システムでは、前記実容器が装着されていない空の搬送カップは前記包装部へは搬送されないでバイパスされ前記空ハカマアキューム部へ搬送されるように構成されていることとした。
上記搬送カップ付き容器の充填システムでは、上記構成とすることにより、包装部における実容器の包装において、所定本数が箱詰めされない、いわゆる歯抜けの状態が生じることを好適に防止する。
請求項7に記載の搬送カップ付き容器の充填システムでは、前記殺菌手段は前記搬送カップに薬液又は加熱水を噴霧または噴射する装置あるいは該搬送カップを薬液又は加熱水に浸漬する薬液槽であることとした。
上記搬送カップ付き容器の充填システムでは、上記構成とすることにより、搬送カップを効率よく殺菌することが出来る。
請求項8に記載の搬送カップ付き容器の充填システムでは、前記薬液は、過酢酸水溶液、過酸化水溶液、次亜塩素酸またはオゾン水のいずれか或いはこれらの組み合わせであることとした。
上記搬送カップ付き容器の充填システムでは、上記構成とすることにより、搬送カップを効率よく殺菌することが出来る。特に、次亜塩素酸は、排水設備が簡素化され、あるいは低濃度で使用される場合は排水設備をなくす(設けなくともよい)ことが出来る。
本発明の搬送カップ付き容器の充填システムによれば、高い無菌性を維持したまま肉厚の薄い容器に対し安定して内容物を充填し且つ内容物が充填されたその実容器を各部へ安定して搬送することが可能となる。特に、ハンドリング性に難がある容器に対し安定した充填密封および搬送を与える搬送カップは、実容器から分離された後は、クリーンボックスで囲まれた空ハカマアキューム部に蓄積されながら殺菌洗浄されるように構成されている。これにより、一定の無菌性が維持されたまま搬送カップを再使用に供することが可能となると共にライン停止状態において一定の無菌性を維持した状態で大量の搬送カップを保管(ストック)することが可能となる。また、コンベア式アキュームレータを採用したことにより、従来のターレット搬送においては、薬液の濃度を低く設定した場合、薬液が容器に付着する時間を長くするためには、ターレットの数を増やすか、ターレットの径を大きくする必要があったが、搬送カップの蓄積容量を調整することにより容易に搬送カップに対する殺菌時間を制御することが可能となる。また、殺菌媒体として、次亜塩素酸を使用する場合は、排水設備が簡素化され、あるいは低濃度で使用する場合は排水設備をなくす(設けなくともよい)ことも可能となる。また、包装部の直前において実容器が装着されていない空のハカマを検出した場合は、その空のハカマは包装部を迂回(バイパス)して空ハカマアキューム部へ搬送されるように構成されているため、所定本数が箱詰めされないで梱包される、いわゆる歯抜けの状態が生じることを好適に防止することが可能となる。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。
図1は、本発明のハカマ搬送充填システム100を示す構成説明図である。
このハカマ搬送充填システム100は、プリフォーム供給部10’からプリフォームのの供給を受け二軸延伸ブロー成形法によってボトルを成形するブロー成形部10と、ブロー成形部10から搬送されて来るボトルを蓄えながら後述する充填部30とブロー成形部10との間の処理速度の差を吸収するボトルアキューム部20と、ボトルに対し後述するハカマを装着したハカマ装着ボトルの形態でボトルに内容物を充填しキャップで密封する充填部30と、ハカマ装着ボトルに内容物が充填されたハカマ装着実ボトルを蓄えながら後述する包装部50と充填部30との間の処理速度の差を吸収する実ハカマアキューム部40と、ケース供給部50’から箱の供給を受けハカマ装着実ボトルから実ボトルだけを取り出し所定の本数の実ボトルをその箱に梱包する包装部50と、空ハカマを蓄えながら包装部50と充填部30との間の処理速度の差を吸収する空ハカマアキューム部60と、実ボトルを梱包した箱を積載するパレタイザー部70と、ハカマ装着ボトル又はハカマ装着実ボトルあるいは空のハカマを搬送する搬送ライン80とを具備して構成されている。なお、搬送ライン80は、包装部50の直前において実ボトルを装着しない空のハカマを検出しその空ハカマを、包装部50をバイパスさせて空ハカマアキューム部60に搬送するハカマリターン部81、殺菌洗浄したハカマの無菌性を維持する無菌トンネル82を各々備えている。
ブロー成形部10は、予熱したプリフォームを所定の金型へセットし延伸ロッド及び高圧の気体によって二軸延伸ブロー成形を施してボトルを成形する。
ボトルは、図2に示すように、搬送カップとしてのハカマ1に下方装着(嵌合)されてハカマ装着ボトル1Bの形態で内容物を充填・密封されて搬送ライン80に置かれ包装部50へ搬送される。
ハカマ1は筒状で中央部が大きくくり貫かれた凹部1aを成し、ボトルBの底部を含む下方部がその凹部1aに装着(嵌合)されるように構成されている。また、その凹部1aの底部には貫通穴1bが施され、例えば吸引ノズル(図示せず)が挿入出することができるようになっている。これにより、ボトルBをハカマ1に装着する際に、吸引ノズルをその貫通穴1bから挿入して吸引ノズルによってボトルBを誘導しながらハカマ1に装着することも可能である。
また、図示の都合上、誇張されて描かれているが、ハカマ1の内周面はボトルBの外周面に対して片側で例えば約0.5〜2.0mm(両側で約1.0〜4.0mm)のクリアランスが生じるように設計されている。これにより、ボトルBに内容物を充填した後の内容物の自重による実ボトルの延びを好適に吸収し、実ボトルの変形を好適に防止することが出来る。また、このクリアランスを設けることにより、ボトルBとハカマ1の装着も行いやすくなる。また、ハカマの内周面は、その面の全部又は一部が下方に行くに従って縮径するテーパー面としても良い。
ボトルアキューム部20では、図3に示すように、行き搬送チェーン31と戻り搬送チェーン32とがスプロケット34を介してトロッコ33上で互いに逆向きに引っ張り合う形態で作用し合っている。従って、例えば、ブロー成形部10のボトルBの送り速度(処理速度)が充填部30でのボトルBの送り速度(処理速度)より大きい場合は、行き搬送チェーン31が弛み、その結果トロッコ33は戻り搬送チェーン32によって引っ張られて上側に移動するようになる。これにより、行きの搬送チェーン31の全長(ボトルBの搬送経路)が延びることになり、ボトルBを蓄える容量(アキュームレート量または蓄積容量)が増えることになる。逆に、ブロー成形部10のボトルBの送り速度(処理速度)が充填部30でのボトルBの送り速度(処理速度)より小さい場合は、戻り搬送チェーン32が弛み、その結果トロッコ33は行き搬送チェーン31によって引っ張られて下側に移動するようになる。これにより、行きの搬送チェーン31の全長(ボトルBの搬送経路)が短縮することになり、ボトルBを蓄える容量(アキュームレート量または蓄積容量)が減ることになる。
図4は、本発明に係る充填部30を示す説明図である。
この充填部30は、ボトル殺菌部21、ハカマ殺菌部22、ハカマ装着部23、および内容物充填部24を具備した無菌化されたクリーンボックスを成している。このように、ハカマ1およびボトルBを別個独立に殺菌洗浄を行うことにより、ハカマ1およびボトルBの内外周面にわたり十分に殺菌洗浄をすることができ、高い無菌性を維持した状態でボトルBに対する内容物の充填および密封が行われることになる。なお、詳細については図8を参照しながら後述するが、使用に供されたハカマ1が、空ハカマアキューム部60において殺菌洗浄された後、無菌トンネル82を介して一定の無菌性を維持したまま充填部30に供給されるため、上記ハカマ殺菌部22を省略することも可能である。以下、各部を簡単に説明する。
ボトル殺菌部21は、ボトルアキューム部20から倒立状態で搬送されて来るボトルBをターレットで受けて、倒立状態のまま、例えば63〜65℃程度に加温された過酢酸系薬液によって8〜11秒間の加温薬液殺菌を行う。加温薬液殺菌後、加熱したボトルBを所定のルートで搬送しながら冷却する。その後、ボトルBを倒立状態から正立状態に姿勢を反転させてターレットでハカマ装着部23に引き渡す。
一方、ハカマ装着部23は、ボトル殺菌部21から正立状態で搬送されて来るボトルBをターレットで受けて、別途ハカマ殺菌部22から搬送されて来るハカマ1をボトルBの下方部に装着する。ボトルBとハカマ1との装着については、ボトルBの搬送ターレットとハカマ1の搬送ターレットとの交差部(重複部)においてボトルBの中心位置とハカマ1の中心位置が一致するように予め正確な位置決め調整が成されている。従って、その交差部においてボトルBの搬送ターレットのネックグリップNGを緩めることにより、又はボトルBを所定の高さだけ降下させることにより、或いはハカマ1を所定の高さだけ上昇させることにより、ボトルBにハカマ1がスムーズに装着されるように調整されている。また、図5に示すように、ボトルBが降下する際に、又はハカマ1が上昇する際に、或いはその双方が移動する際に、ボトルBの口部にガスアダプタGAを装着し、例えば空気、不活性ガス等をガス供給ラインGSから供給しボトルBの内部を陽圧状態にした上で、ハカマ1に装着するようにすることも可能である。
図6は、本発明に係る実ハカマアキューム部40を示す説明図である。なお、図6の(a)は、ハカマ装着実ボトルの蓄積容量を減少した場合を示し、同(b)はハカマ装着実ボトルの蓄積容量を増加した場合を示している。
この実ハカマアキューム部40は、第1コンベア式アキュームレータとして、搬送ライン80上にあるハカマ装着実ボトル1BJを搬送ライン80から上りコンベア42に案内するインレットガイド41と、移動方向が互いに逆向きの上りコンベア42および下りコンベア43と、ハカマ装着実ボトル1BJの蓄積容量を制御する制御板44と、その制御板44を駆動する制御板駆動ベルト45と、ハカマ装着実ボトル1BJを搬送ライン80に復帰させるアウトレットガイド46とを具備して構成されている。
図6の(b)に示すように、制御板44が上方へ移動することにより、ハカマ装着実ボトル1BJの搬送経路が延びてハカマ装着実ボトルの蓄積容量が増大する。他方、同(a)に示すように制御板44が下方へ移動することにより、ハカマ装着実ボトルの搬送経路が短縮してハカマ装着実ボトルの蓄積容量が減少する。また、上りコンベア42および下りコンベア43の幅および長さを大きくすることにより、実ハカマアキューム部40のハカマ装着実ボトル1BJに対する蓄積容量の上限値(最大値)が増えることになる。なお、後述する空ハカマアキューム部60のアキューム装置も同様な構成となっている。
図7は、本発明に係るハカマリターン部81を示す説明図である。図7の(a)は、空のハカマを検知するメカニズムを示し、同(b)は、空のハカマをバイパスラインへ押し出すメカニズムを示している。
このハカマリターン部81は、ルーチンの搬送ライン80に並行して配設され、包装部50を迂回して空のハカマ1を空ハカマアキューム部60へ搬送するバイパスライン81aと、光を発する発光部81bと、その光を受けて所定の電気信号に変換する受光部81cと、その電気信号を受けてピストンロッド81dを駆動するシリンダ81eとを具備して成る。
発光部81bおよび受光部81cは、ハカマ1の上方、例えばボトルBのラベルを横切る位置(高さ)にセットされており、ハカマ装着実ボトル1BJがそこを通過する場合は、発光部81bから発せられた光は、ボトルBのラベルによってその光が遮られ受光部81cに到達することはない。一方、実ボトルが脱着した、いわゆる空ハカマ1の場合は、発光部81bから発せられた光は、空のハカマ1の上部を通り受光部81cに到達する。これにより、空のハカマ1を好適に検出することが出来る。
図7の(b)に示すように、光を受光した受光部81cは内蔵する信号発生器(図示せず)によりシリンダ81eを駆動するトリガー信号を生成し出力する。そのトリガー信号がシリンダ81eに印加されピストンロッド81dが前方に延びて空ハカマ1をバイパスライン81aに押し出す(移動させる)。なお、このシリンダ81eはソレノイド作動式または空気圧作動式を使用することが出来る。また、このシリンダ81eに代えて、マニピュレータによって空のハカマ1を取り出す機構を採用することも可能である。
図8は、本発明に係る空ハカマアキューム部60を示す説明図である。
この空ハカマアキューム部60は、第2コンベア式アキュームレータとして、使用に供された空のハカマ1を殺菌および洗浄し、ハカマ1の無菌性を維持したままストックするためのものであり、そのため上記実ハカマアキューム部40と同様な構成のアキューム装置61をクリーンボックス65で囲みながら、薬液を噴射または噴霧するノズル62aを多数備える第1噴射器モジュール62と、薬液を貯留した薬液槽63と、洗浄水を噴射するノズル64aを多数備える第2噴射器モジュール64とを具備して構成される。
第1噴射器モジュール62および第2噴射器モジュール64は、アキューム装置61の両側に配設されているが、これに限らず、その片側あるいは上部、またはこれらを組み合わせた形態で配設されるものとする。
また、薬液槽63は、搬送ライン80より下方に設置され、ハカマ1はインレットガイドに沿って下りながら薬液槽63中に浸漬し、アキューム装置61の上りコンベアに搬送されながら、制御板61aによって方向を転換され、そして下りコンベアに搬送されながらアウトレットガイドに沿って上り搬送ライン80に再び戻るように構成されている。
従って、アキューム装置61の制御板61aが例えば上方に移動する場合は、ハカマ1の搬送経路が延び、その結果、ハカマ1の蓄積容量が増えると共に、薬液がハカマ1に付着する時間が増える。そのため、ハカマ1に対して十分な殺菌時間を確保することが出来る。
第1噴射器モジュール62および薬液槽63によって十分に殺菌されたハカマ1は、第2噴射器モジュール64によって洗浄水を浴びせられ自身に付着した薬液を洗い流されるように構成されている。
使用に供されたハカマを殺菌洗浄するためにコンベア式アキュームレータを採用したことにより、従来のターレット搬送方式アキュームレータの場合、十分な殺菌時間を確保するためには、ターレットの径を大きくし、なお且つターレットの個数を増やさなければならず、十分なエリアが必要であったが、このようにアキューム装置61と第1噴射器モジュール62又は薬液槽63の殺菌装置を組み合わせることにより、限られたエリア内で十分な殺菌洗浄時間を確保することが出来るようになる。また、アキューム装置61等はクリーンボックス65で囲まれているため、ライン停止時に一定の無菌性が維持された空のハカマ1を大量にストックすることが出来る。
また、クリーンボックス65と充填部30を無菌トンネル82で連結するように構成することにより、高い無菌性が維持された状態でハカマ1を充填部30における内容物の充填に供することが可能となる。従って、充填部30におけるハカマ殺菌部22を省略することも可能である。
なお、薬液(殺菌媒体)としては、過酢酸水溶液や過酸化水素水、次亜塩素酸(次亜塩素酸塩含有塩素系薬剤)、オゾン水または無菌水などを加熱した加熱水あるいはこれらを組み合わせて使用することが可能である。特に、殺菌媒体として、次亜塩素酸を使用する場合は、排水設備が簡素化され、あるいは低濃度で使用する場合は排水設備をなくす(設けなくともよい)ことも可能となる。また、過酢酸水溶液や過酸化水素水といった薬液を加温して殺菌効果を高めることも可能である。
本発明のハカマ搬送充填システム100によれば、高い無菌性を維持したまま肉厚の薄いボトルBに対し安定して内容物を充填し且つ内容物が充填されたその実ボトルを各部へ安定して搬送することが可能となる。特に、ハンドリング性に難があるボトルに対し安定した充填密封および搬送を与えるハカマ1は、実ボトルから分離された後は、クリーンボックスで囲まれたコンベア式アキュームレータに蓄積されながら殺菌洗浄されるように構成されている。これにより、一定の無菌性が維持されたままハカマ1を再使用に供することが可能となると共にライン停止状態において一定の無菌性を維持した状態で大量のハカマ1を保管(ストック)することが可能となる。また、コンベア式アキュームレータを採用したことにより、従来のターレット搬送においては、薬液の濃度を低く設定した場合、薬液がボトルに付着する時間を長くするためには、ターレットの数を増やすか、ターレットの径を大きくする必要があったが、ハカマ1の蓄積容量を調整することにより容易にハカマ1に対する殺菌時間を制御することが可能となる。また、殺菌媒体として、次亜塩素酸を使用する場合は、排水設備が簡素化され、あるいは低濃度で使用する場合は排水設備をなくす(設けなくともよい)ことも可能となる。また、包装部50の直前において実ボトルが装着されていない空のハカマ1を検出した場合は、その空のハカマ1は包装部50を迂回(バイパス)して空ハカマアキューム部60へ搬送されるように構成されているため、所定本数が箱詰めされないで梱包される、いわゆる歯抜けの状態が生じることを好適に防止することが可能となる。
なお、上記実施例では、空ハカマアキューム部60は、実ハカマアキューム部40と同様な構成のアキューム装置61をクリーンボックス65で囲みながら、第1噴射器モジュール62や薬液槽63や第2噴射器モジュール64等の殺菌・洗浄手段を具備して構成されているが、これらの殺菌手段やクリーンボックス65は省くことも可能である。この場合、空ハカマアキューム部60は空のハカマ1を大量にストックする機能のみを有し殺菌・洗浄機能を有さなくなるが、その殺菌・洗浄機能は充填部30のハカマ殺菌部22に具備させることになる。すなわち、空ハカマアキューム部60から搬送される未殺菌のハカマ1は、充填部30のハカマ殺菌部22によって殺菌・洗浄され、無菌トンネル(図示せず)を介してハカマ装着部23に搬送され、上記実施例と同様な工程を経るように構成することも可能である。
本発明のハカマ搬送充填システムを示す構成説明図である。 本発明に係るハカマ装着ボトルを示す説明図である。 本発明に係るボトルアキューム部を示す説明図である。 本発明に係る充填部を示す説明図である。 本発明に係るハカマとボトルの装着形態を示す説明図である。 本発明に係る実ハカマアキューム部を示す説明図である。 本発明に係るハカマリターン部を示す説明図である。 本発明に係る空ハカマアキューム部を示す説明図である。
符号の説明
1 ハカマ
10 ブロー成形部
20 ボトルアキューム部
30 充填部
40 実ハカマアキューム部
50 包装部
60 空ハカマアキューム部
70 パレタイザー部
80 搬送ライン
100 ハカマ搬送充填システム

Claims (8)

  1. プリフォームから空容器を成形する成形部と、無菌環境下で該空容器に内容物を充填する充填部と、所定本数の実容器を箱に収容・梱包する包装部と、該実容器を次の工程へ搬送する搬送ラインとを備えた容器の自動充填システムであって、前記空容器は無菌環境下で殺菌洗浄された上で、別途無菌環境下で殺菌洗浄された中央部に凹みを有する搬送カップに下方嵌合されて前記充填部から前記包装部まで搬送され、その後に該包装部において前記搬送カップと分離されながら箱に収容され
    前記包装部から前記充填部との間に、クリーンボックスで囲まれ、前記搬送カップを蓄えるとともに、前記搬送カップを殺菌する殺菌手段を有する空ハカマアキューム部を備え、
    分離された該搬送カップは無菌環境下で殺菌洗浄され無菌性を維持したまま保管されるように構成されていることを特徴とする搬送カップ付き容器の充填システム。
  2. 前記容器の前記搬送カップに対する下方嵌合は、該容器の内圧を高めた状態で行われるように構成されている請求項1に記載の搬送カップ付き容器の充填システム。
  3. 前記搬送カップには、前記実容器の前記空容器に対する延びを吸収するクリアランスが確保されている請求項1又は2に記載の搬送カップ付き容器の充填システム。
  4. 前記充填部から前記包装部との間に前記実容器を蓄える第1コンベア式アキュームレータを備える請求項1から3の何れかに記載の搬送カップ付き容器の充填システム。
  5. 前記空ハカマアキューム部が、第2コンベア式アキュームレータからなる請求項1から4の何れかに記載の搬送カップ付き容器の充填システム。
  6. 前記実容器が装着されていない空の搬送カップは前記包装部へは搬送されないでバイパスされ前記空ハカマアキューム部へ搬送されるように構成されている請求項1から5の何れかに記載の搬送カップ付き容器の充填システム。
  7. 前記殺菌手段は前記搬送カップに薬液又は加熱水を噴霧または噴射する装置あるいは該搬送カップを薬液又は加熱水に浸漬する薬液槽である請求項1から6の何れかに記載の搬送カップ付き容器の充填システム。
  8. 前記薬液は、過酢酸水溶液、過酸化水溶液、次亜塩素酸またはオゾン水のいずれか或いはこれらの組み合わせである請求項7に記載の搬送カップ付き容器の充填システム。
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