JP5071489B2 - 電磁調理器 - Google Patents

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本発明は、電磁調理器に関し、とりわけ電磁誘導式の加熱コイルに大電流を供給する電気回路部品を有する電磁調理器に関する。
電磁調理器は、炎を使わず、加熱コイル(電磁誘導コイル)を用いて鍋底に渦電流を形成することにより、鍋自体を発熱させるので安全性が高い。しかも電磁調理器は、熱効率が高く、調理に要する時間とコストを節約できるので、極めて優れた調理器具である。このため、電磁調理器は、これまでのガス調理器を凌ぐ勢いで、近年ますます普及しつつある。
この電磁調理器は、概略、誘導加熱式の加熱コイルと、これに大電流を制御可能に供給するためのさまざまな電子部品とを備える。これらの加熱コイルおよび電子部品は、一般に、これらの正常な動作を保証するため、冷却ファン(プロペラファン)を有する送風機を用いて冷却する必要がある。こうした電子部品には、動作時の発熱量が極めて高いため、より十分に冷却しなければならないもの(例えば、IGBTおよびダイオードブリッジ)と、発熱量が比較的に低いもの(例えば、コンデンサなど)とが含まれる(以下、便宜上、こうした発熱量の高い部品を高発熱部品、比較的に低い部品を低発熱部品という。)。通常、こうした高発熱部品にはヒートシンクが固着され、冷却面積を増大させることにより、冷却効果を増大させるように工夫されている。
また、送風機の冷却ファンの回転速度を上げることにより、冷却効果を増大させることもできる。しかし、回転速度の増加に伴い、冷却ファンによる騒音が著しく増大し、ユーザに対し不快感を与える。近年、とりわけ、調理火力のより大きい電磁調理器が人気を博しているので、加熱コイルへ供給すべき電流は、ますます大きくなりつつある。こうした状況にあって、加熱コイルにさらに大容量の電流を供給するとき、ユーザに不快感を与えることなく、高発熱部品をいっそう効率よく冷却する技術の開発が強く望まれている。
具体的には、従来式の電磁調理器は、加熱コイルを含む上部ユニットと、駆動回路部を含む下部ユニットに対して互いに分離された冷却経路を備え、加熱コイルを冷却するための第1の冷却ファンモータが上部ユニットの冷却経路内に配置され、駆動回路部を冷却する第2の冷却ファンモータが下部ユニットの冷却経路内に配置されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、別の従来式の電磁調理器は、略密閉状態にある本体に吸気専用ファンと排気専用ファンを配置することにより、吸排気経路を確保して、本体内の機器を効率よく冷却している(例えば、特許文献2参照。)。
特開平3−114178号公報
特開平11−354264号公報
しかしながら、特許文献1によれば、上部ユニットおよび下部ユニットに対して冷却経路を分離することにより、下部ユニットの排気が上部ユニットの吸気に混入することを防止でき、上部ユニット内部の冷却効率を向上させることはできるものの、駆動回路部を構成する高発熱部品および低発熱部品の両方は、下部ユニット内において同様に冷却されるので、高発熱部品をより効率よく冷却するためには、依然として、第2の冷却ファンモータの回転数を増大させる必要があり、モータによる騒音を低減することはできなかった。
また、特許文献2によれば、本体を略密閉状態にして、吸気専用ファンと排気専用ファンを設けることにより、吸排気経路を確保して、本体内の冷却効率を向上させることができるが、これらの2つのファンは、本体内の任意の位置に配置されるため、高発熱部品および低発熱部品は同様に冷却され、とりわけ高発熱部品をより十分に冷却したい場合、本体内全体の吸排気量を増大させなければならず、特許文献1と同様、ファンの回転数増大による騒音を低減することはできなかった。
そこで本発明は、こうした問題を解消するためになされたもので、送風機の冷却ファンの回転数を極力抑え、これにより生じる騒音を実質的に低減しながら、IGBTなどの高発熱部品をよりいっそう効率的に冷却できる電磁調理器を実現することを目的とする。
本発明の電磁調理器は、加熱コイルと、前記加熱コイルの下方に配設され、排気口を有する天板と、複数の冷却フィンを有し、回路部品が固着される一対のヒートシンクと、換気ファンとを備え、前記ヒートシンクと前記換気ファンは前記天板の下方に設けられ、前記一対のヒートシンクは、前記冷却フィンの先端面が互いに対向し、かつ間隙を介して離間するように配設され、冷却チャンバを形成し、前記換気ファンと前記冷却チャンバとの間に、前記換気ファンから吹き出す気流の一部を前記チャンバ方向へ導くとともに内部に冷却ファンを収容する導風ダクトを更に備え、前記排気口と前記換気ファンとの間に、前記導風ダクトの外側を通る風路が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、回転数の少ないファンで極めて効率よく冷却することができ、より静かな送風機を有する電磁調理器を実現することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による据置型電磁調理器を示す斜視図である。 図2は、図1に示す電磁調理器のトッププレートおよび筐体の一部の天板を取り外した後の一部破断平面図である。 図3は、図1のIII−III線から見た断面図である。 図4は、図2に示すヒートシンク、冷却チャンバ、および冷却用送風機を示す斜視図である。 図5は、択一的なヒートシンク、冷却チャンバ、および冷却用送風機を示す斜視図である。 図6は、第2の実施の形態による電磁調理器の図2と同様の一部破断平面図である。 図7は、図3と同様の断面図である。 図8は、第3の実施の形態による換気用送風機の換気ファンと冷却用送風機の冷却ファンの回転方向を示す拡大断面図である。 図9は、第4の実施の形態による電磁調理器の図3と同様の断面図である。 図10は、導風板および換気用送風機の冷却ファンの拡大図である。
以下、添付図面を参照して本発明に係る電磁調理器の実施の形態を説明する。各実施の形態の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば、「水平方向」および「垂直方向」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本発明を限定するものでない。
実施の形態1.
電磁調理器は、一般に、卓上に設置して使用する据置型と、システムキッチンに組み込んで利用するビルトイン型に大別されるが、基本的構造は両者において同等である。ここでは、図1ないし図5に示す据置型の電磁調理器を参照しながら、本発明による実施の形態1について以下詳細に説明する。本発明の実施の形態1による電磁調理器の斜視図である図1において、電磁調理器1は、一般に、ガラスなどで形成されたトッププレート3、その下方に配置された2つの加熱コイル4、グリル部5、ダイヤル式火力調整部6、表示部7、吸気開口部8および排気開口部9を備える。また、この電磁調理器1は、破線で示す筐体10を内部に有する。
図2は、図1の電磁調理器1のトッププレート3および加熱コイル4を取り外した後の筐体10を上から見た平面図であって、さらに筐体10の一部の天板12を取り外して、筐体10の内部構成を図示している(後述の導風ダクトの天板も取り外して図示している。)。図2において、筐体10は、吸気開口部8に隣接した位置に1つの吸気口14と、加熱コイル4の下方に相当する位置における筐体の天板12に複数の微小排気口16とを有する。この吸気口14および微小排気口16は、詳細図示しないが、吸気開口部8および排気開口部9とそれぞれ流体連通している。こうして、吸気開口部8、筐体10の吸気開口部8と複数の微小排気口16、および排気開口部9により、空気の連通路(風路)が形成されている。
図3は、図1のIII−III線から見た断面図である。本発明の電磁調理器1は、図2および図3に示すように、概略、筐体10内全体に空気を送り込むための換気用送風機(第1の送風機)20と、2つの加熱コイル4に大電流を制御可能に供給するための電気回路部30とを備える。換気用送風機20は、換気ファン22を有し、吸気口14に隣接して配置される。また、電気回路部30は、筐体10内に収容され、好適には、吸気開口部8により近い加熱コイル4の直下に配置されるが、排気開口部9に近接する加熱コイル4の直下、または両方の加熱コイル4の直下に配置することも可能である。
この電気回路部30は、回路基板32、その上に実装されたコンデンサなどの動作時発熱量の比較的に小さい複数の低発熱部品(第1の回路部品)34とIGBTなどの動作時発熱量の比較的に大きい複数の高発熱部品(第2の回路部品)36、および高発熱部品36だけを専ら冷却するための冷却用送風機(第2の送風機)40を有する。
図4の拡大図から明らかなように、高発熱部品36は、冷却効果(冷却面積)を増大させるために、水平方向に延びる複数の冷却フィン39を有する一対のヒートシンク38a,38bに固着されている(各ヒートシンク38a,38bに対してそれぞれ4個ずつの高発熱部品36が固着されている)。各ヒートシンク38a,38bは、実質的に同一形状を有し、それぞれの冷却フィン39の先端面が互いに対向し、かつ微小間隙を介して離間するように配置されている。したがって、ヒートシンク38a,38bの冷却フィン39の間には、複数の空間50(冷却チャンバ)が形成されている。なお、各ヒートシンク38a,38bは、互いに異なる電位を有するので、これらの間に絶縁部材(図示せず)を設けることが好ましい。
冷却用送風機40は、冷却ファン42と、これを収容し、これにより形成された気流を効率よくヒートシンク38a,38bへ案内するための導風ダクト44とを有する。導風ダクト44とヒートシンク38a,38bは近接しているが、冷却ファン42とヒートシンク38a,38bは、導風ダクト44内の静圧を高めるために、導風ダクト44の長さの半分程度の距離を置いて配置される。
次に、第1の実施の形態による電磁調理器1の動作について以下説明する。電磁調理器1を使用すると、加熱コイル4、低発熱部品34、および高発熱部品36が発熱し、これらを冷却するために換気用送風機20が作動する。換気用送風機20は、筐体10内の静圧を大気圧よりも増大させることができる。こうして、換気用送風機20より吸気開口部8から取り入れられた空気の流れ(気流)が、まず低発熱部品34と高発熱部品36を冷却し、複数の微小排気口16を介して排気された気流が、加熱コイル4に衝突し、これを冷却する。加熱コイル4を冷却した気流は、排気開口部9から排気される。
一方、冷却用送風機40は、換気用送風機20が作動した状態で作動し、換気用送風機20により生じた気流の流速を加速することができる。すなわち、冷却用送風機40は、筐体10内の静圧よりもさらに高い静圧を導風ダクト44内に形成することができる。こうして、導風ダクト44から吹き出される気流は、より大きい流速を有するので、換気用送風機20だけで形成される気流よりも効率的に高発熱部品36を冷却することができる。
上記のように、本発明の電磁調理器1においては、より十分に冷却する必要のある部品だけを専ら(集中的に)冷却する冷却用送風機40を別途設けたので、換気用送風機20の回転数を極力抑えることができる。さらに、冷却用送風機40は、換気用送風機20により生じた気流の流速を加速するため、冷却ファン42の回転数をあまり増大させなくても、高発熱部品36を十分に冷却できる流速を有する気流を実現することができる。実際のところ、冷却用送風機40により形成される気流量は、換気用送風機20により形成される気流量の1/3ないし1/2程度でよく、冷却用送風機40の寸法(ファン直径)は、換気用送風機20の寸法の1/2ないし2/3程度でよいことが確認されている。これに応じて、冷却ファン42の回転による騒音も、換気ファン22よりも相当に小さくできる。
さらに、図2および図3に示すように、換気用送風機20および冷却用送風機40により生じる気流の方向が実質的に同一であるので、形成される気流の方向が異なる場合と比べて、冷却用送風機40は、より速い流速の気流を得ることができる。換言すると、冷却用送風機40は、より小さい回転数で、冷却効果の十分高い所定の気流流速を有する気流を供給することができる。こうして、換気用送風機20および冷却用送風機40のファン22,42の回転速度を低減して、回転騒音を実質的に削減することができる。
加えて、図4に示すように、第1の実施の形態によるヒートシンク38a,38bの冷却フィン39は、冷却チャンバ50を形成しており、ヒートシンク38a,38bに近接した導風ダクト44から吹き出されるすべての気流は、実質的に、この冷却チャンバ50内へ案内されるので、より効率的にヒートシンク38a,38bを冷却することができる。すなわち、第1の実施の形態によれば、加速された気流が冷却チャンバ50内へ案内されるので、回転数の少ない冷却ファン42で、極めて効率よく高発熱部品36を冷却できる。こうして、より静かな冷却用送風機40を有する電磁調理器1を実現することができる。
上記の実施の形態では、冷却チャンバ50は、互いに対向して、離間するように配置された一対のヒートシンク38a,38bの間に形成されていた。択一的には、図5に示すように、高発熱部品36が回路基板32に対して平行に実装され、垂直方向に延びる複数の冷却フィン39を有する1つのヒートシンク38が高発熱部品36上に固着され、さらに冷却フード52がヒートシンク38の上方を覆うように配置されている。このとき、冷却チャンバ50は、冷却フィン39と冷却フード52の間に形成されている。こうして得られた冷却チャンバ50は、第1の実施の形態と同様、導風ダクト44に近接して配置され、導風ダクト44から吹き出される実質的に殆どすべての気流が冷却チャンバ50内へ案内されるので、より効率的にヒートシンク38a,38bを冷却することができる。これにより、より静かな冷却用送風機40を有する電磁調理器1を実現することができる。
さらに、上記の実施の形態においては、冷却用送風機40は、ヒートシンク38の気流上流側に隣接して配置されているが、気流下流側に隣接して配置することもできる。ただし、気流下流側に配置される冷却用送風機は、複数の冷却チャンバ50からの気流を吸引することになるが、気流は、冷却チャンバ50から吹き出され、当然に冷却フィン39からは吹き出されないので、吸引すべき気流の流速は、位置に起因したばらつきを有する。したがって、冷却ファン42が変速的な気流を横断する方向に回転する際に、より大きい回転騒音が生じてしまう。したがって、冷却用送風機40は、ヒートシンク38の気流上流側に隣接して配置されることが好ましい。
実施の形態2.
図6および図7を参照しながら、本発明による第2の実施の形態について以下詳細に説明する。第2の実施の形態による電磁調理器2は、電気回路部30の配置構成以外は、第1の実施の形態の電磁調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
第2の実施の形態による電磁調理器2によれば、図6に示すように、冷却用送風機40は、換気用送風機20の直ぐ下流側に配置され、換気用送風機20により形成された気流の流速を加速する。さらに、各送風機20,40により生じる気流の方向は、第1の実施の形態と同様、実質的に同一である。
また、第2の実施の形態の電気回路部30において、高発熱部品36および一対のヒートシンク38a,38bは、冷却用送風機40の気流下流側であって、回路基板32の略中央に配置され、低発熱部品34は、高発熱部品36を挟んで回路基板32の両側に配置されている。
こうして構成された電磁調理器2において、換気用送風機20および冷却用送風機40により生じた気流は、低発熱部品34および高発熱部品36を冷却して、一部は微小排気口16を介して加熱コイル4を冷却するが、一部は筐体10の端壁18に衝突して、吸気口14付近まで逆流し、いわゆる循環流が形成される。循環流は、低発熱部品34および高発熱部品36を冷却した後の気流であるので、その温度は、大気から取り込まれる気流よりも高い。そこで、第2の実施の形態による冷却用送風機40の導風ダクト44は、第1の実施の形態の導風ダクトよりも長く、高発熱部品36(ヒートシンク38)から、実質的に換気用送風機20まで延びるように設計されている。これにより、高温の循環流が導風ダクト44内に取り込まれることなく、効率的にヒートシンク38を冷却することができる。こうして、冷却用送風機40の冷却ファン42の回転速度を低減して、冷却ファン42による騒音を低減することができる。
実施の形態3.
図8を参照しながら、本発明による第3の実施の形態について以下詳細に説明する。第3の実施の形態による電磁調理器は、冷却用送風機40の冷却ファン42と換気用送風機20の換気ファン22の回転方向が異なる点以外は、第1および第2の実施の形態の電磁調理器1,2と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
上述のように、第1および第2の実施の形態の電磁調理器1,2によれば、換気用送風機20の換気ファン22と冷却用送風機40の冷却ファン42とは同一方向に回転するように設計されていた。しかし、第3の実施の形態による電磁調理器によれば、図8に示すように、冷却フード22と冷却ファン42の回転方向が互いに異なる。
一般に、プロペラファンが形成する気流は、微視的に見れば、気流方向成分とこれと直交する周方向成分とからなる気流ベクトルを有する。そして同一方向に回転する2つのプロペラファンが気流方向に直列的に配置されたとき、上流側ファンが形成する気流が、下流側ファンに衝突して、これに運動エネルギを与え、むしろその流速が小さくなることがある。しかし、上流側ファンと下流側ファンが互いに異なる方向に回転するとき、それぞれのファンにより生じる気流の気流ベクトルが互いに異なるので(すなわち、直交方向成分が逆方向となるので)、上流側ファンの気流の流速が下流側ファンにより弱められることはない。
第3の実施の形態においては、換気ファン22により生じた気流の流速が冷却ファン42により減速されることを防止するために、冷却ファン22と冷却ファン42の回転方向を互いに異なるように設計されている。こうして、巨視的に見れば、導風ダクト44内の静圧を、筐体10内の静圧よりも実質的に増大させることができ、ヒートシンク38ひいては高発熱部品36をより効率的に冷却することができる。
なお、上記の実施の形態においては、換気用送風機20の換気ファン22と冷却用送風機40の冷却ファン42は、プロペラファンであるとして説明したが、当業者ならば容易に理解されるように、シロッコファンおよびターボファンなどの任意の型式のファンを用いて本発明の電磁調理器を構成することができる。
実施の形態4.
図9および図10を参照しながら、本発明による第4の実施の形態について以下詳細に説明する。第4の実施の形態による電磁調理器は、換気用送風機20と冷却用送風機40の間に少なくとも1つの導風板をさらに備えたこと以外は、第1ないし第3の実施の形態の電磁調理器と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
図9を参照すると、上述のように、第4の実施の形態による電磁調理器51は、換気用送風機20と冷却用送風機40の間に少なくとも1つの導風板46を有する。この導風板46の主面は、換気用送風機20が形成する気流の方向に対して実質的に平行となるように配置されている。これにより、微視的に見たとき、気流ベクトルの気流方向成分が阻害されることなく、周方向成分が導風板46に衝突して整流される。したがって、巨視的に見たとき、換気用送風機20から冷却用送風機40に流れる気流が周方向に拡散することなく、冷却用送風機40の上流側おける静圧を実質的に増大させることができる。すなわち、同じ冷却能力を有する冷却用送風機40を用いた場合であっても、導風板46を用いることにより、冷却用送風機40の上流側の静圧を上昇させて、ヒートシンク38へ流入される気流量を増大させることができる。こうして、ヒートシンク38ひいては高発熱部品36をさらにいっそう効率的に冷却することができる。
導風板46は、上述のように、気流ベクトルの気流方向成分を阻害せず、周方向成分を整流して、冷却用送風機40の上流側おける静圧を実質的に増大させるものであれば、任意の形状を有することができる。例えば、図9および図10(a)に図示するように、互いに直交するように組み立てられた2枚の導風板46を換気用送風機20の下流側に配置してもよい。このとき、一方の導風板46aが回路基板32に対して平行に、他方の導風板46bが回路基板32に対して垂直となるように配置されているが、図10(b)に示すように、導風板46a,46bを回路基板32の主面とは無関係な方向に配置してもよい。すなわち、導風板46a,46bの主面の法線方向は任意である。
さらに、図10(a)および図10(b)で示す2枚の導風板46は、その主面が互いに直交するように組み立てられているが、直角以外の任意の角度をなすように組み立ててもよい(図示せず)。さらに、図10(c)で示すように、複数の導風板46を格子状に構成してもよい。このとき各導風板46の主面の法線方向は、同様に任意である。
上述のように、少なくとも1つの導風板46を用いて、冷却用送風機40の上流側おける静圧を実質的に増大させ、ヒートシンク38ひいては高発熱部品36をさらにいっそう効率的に冷却することができるとともに、冷却ファン42の回転数を低減することができ、ファンの回転騒音を著しく低減することができる。
1,2,51 電磁調理器、3 トッププレート、4 加熱コイル、5 グリル部、6 ダイヤル式火力調整部、7 表示部、8 吸気開口部、9 排気開口部、10 筐体、12 天板14 吸気口、16 微小排気口、18 端壁、20 換気用送風機(第1の送風機)、22 換気ファン、30 電気回路部、32 回路基板、34 低発熱部品(第1の回路部品)36 高発熱部品(第2の回路部品)、38 ヒートシンク、39 冷却フィン、40 冷却用送風機(第2の送風機)、42 冷却ファン、44 導風ダクト、46 導風板、50 冷却チャンバ。

Claims (8)

  1. 加熱コイルと、
    前記加熱コイルの下方に配設され、排気口を有する天板と、
    複数の冷却フィンを有し、回路部品が固着される一対のヒートシンクと、
    換気ファンとを備え、
    前記ヒートシンクと前記換気ファンは前記天板の下方に設けられ、
    前記一対のヒートシンクは、前記冷却フィンの先端面が互いに対向し、かつ間隙を介して離間するように配設され、冷却チャンバを形成し、
    前記換気ファンと前記冷却チャンバとの間に、前記換気ファンから吹き出す気流の一部を前記チャンバ方向へ導くとともに内部に冷却ファンを収容する導風ダクトを更に備え、
    前記排気口と前記換気ファンとの間に、前記導風ダクトの外側を通る風路が形成されることを特徴とする電磁調理器。
  2. 前記風路は、前記導風ダクトの上方で前記導風ダクトの外側を通ることを特徴とする請求項1に記載の電磁調理器。
  3. 前記導風ダクトの上面は、前記換気ファンの高さ方向において、前記換気ファンの高さよりも低い位置に設けられることを特徴とする請求項2に記載の電磁調理器。
  4. 前記風路は、前記導風ダクトの側方で前記導風ダクトの外側を通ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁調理器。
  5. 前記風路は、前記導風ダクトの両側で前記導風ダクトの外側を通ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁調理器。
  6. 前記導風ダクトの側面間の幅は前記換気ファンの直径よりも短いことを特徴とする請求項5に記載の電磁調理器。
  7. 前記ヒートシンクの両側に前記回路部品よりも発熱量の少ない他の回路部品が設けられ、前記換気ファンと前記他の回路部品との間に前記導風ダクトの外側を通る風路が形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電磁調理器。
  8. 前記導風ダクトから吹き出される実質的に殆どすべての気流が前記冷却チャンバ内へ案内されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電磁調理器。
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