JP5067959B2 - 紙容器の分別方法 - Google Patents

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本発明は、樹脂フィルムを貼合した板紙からなる紙容器の技術分野に属し、詳しくは、リサイクルに対応した紙容器の分別方法に関するものである。
従来より、調味料や油が付着した食品、煮汁のでる食品、或いは電子レンジ調理冷凍食品用として、一般に、板紙とその内面にコーティング又はラミネートされたポリエチレン等の樹脂フィルムとからなる積層体を材料とする紙容器が使用されており、汚れ防止用としてこのような樹脂フィルムを設けることによって、内容物が板紙に直に接触することを防止するようになっている。
そして、このような食品等を入れる用途によく利用されるタイプの紙容器として、四隅からの液漏れを防止するように四隅を外側に折り込んで側板の外面に貼り合わせたウェッブ(みずかき)コーナー型紙容器やトレー状の絞り成形紙容器などが知られている。
特開2004−51157号公報 実開昭52−47005号公報
ところで、近年、環境問題が大きな問題となっており、自然環境を守ろうとする意識が高まっている。特に、廃棄物処理の問題は大きく、できるだけ材料を少なく使用する省資源化、そして資源の再使用であるリサイクル等での対応が求められている。このような背景のもとに、包装に使用される容器を廃棄する時には、できるだけ材料を紙とプラスチックに分別することが望まれている。
この環境問題に対応して、紙容器の廃棄時に紙とプラスチックに分離してその分離した紙を再資源化するために、板紙に樹脂フィルムを剥離可能な状態で全面に貼合してなる積層体を材料に使用した紙容器が提案されている。ところが、このような形態の紙容器においても、消費者は内容物である食品を食した後、樹脂フィルムを引き剥がさずに廃棄する場合が少なくなかった。そこで、この剥離可能な樹脂フィルムを消費者が引き剥がせるように、紙の内面に樹脂フィルムを部分的に貼り合わせた積層体を用いたウェッブコーナー型紙容器も提案されている(例えば、特開2001−328622号公報参照。)。
しかしながら、上記のウェッブコーナー型紙容器のような場合だと、樹脂フィルムを紙の内面に部分的に要所要所を見当を合わせて貼り合わせる加工は、極めて加工難度が高いのでコストが高くなる傾向にある。したがって、原材料の段階で紙の内面に樹脂フィルムを全面的に貼り合わせる方法が好ましいが、このようにすると、貼り合わせた樹脂フィルムが剥がしにくくなり、特に、剥離開始において、紙と樹脂フィルムとが密着しているために、爪を立てながら両者を分離させるきっかけを作るなど細かい操作が必要であった。このため、剥離開始部のところで樹脂フィルム以外の層に切込みを入れて剥離開始部分を作り、樹脂フィルム以外の部分を外してそこをきっかけにして剥がす方法があるが、薄い樹脂フィルムだけを残して他の部分のみに切込みを入れることは難しく、強く入れると樹脂フィルムが切れ、弱いと紙が切れ残るなどの不具合が生じてしまう。
さらに、使用した後に剥離可能な樹脂フィルムを剥がす方法が定まっていないため、剥がし始めるきっかけが分かりにくい上に、剥がし方によっては途中で樹脂フィルムが切れる等して、樹脂フィルムを剥がし損なうことが少なくなかった。また、うまく剥がそうとしても、特に、樹脂フィルムが強く接着されていると、剥がし損なうことが多かった。さらに、樹脂フィルムが弱く接着されていても、接着部分の面積が広いと剥がしにくく、剥がすきっかけがないまま無理に剥がそうとすると、紙ムケを起こして失敗することが多かった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、紙容器を使用した後に、樹脂フィルムを簡単にかつ確実に剥がして廃棄できる紙容器の分別方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係る紙容器の分別方法は、樹脂フィルムを板紙の全面に剥離可能な状態で貼合してなる積層体を原反とする紙容器を使用後に板紙と樹脂フィルムに分別する方法であって、原反からブランクを打ち抜く時と同時に積層体における樹脂フィルム以外の層に形成した切れ目線により、樹脂フィルムを剥がし始めるきっかけとなる剥離開始部分を設けておき、その剥離開始部分から板紙の紙の目の方向と略直交する方向に樹脂フィルムの剥離を開始し、そのまま樹脂フィルムを引っ張って板紙から樹脂フィルムを剥がすことを特徴としている。
そして、上記構成の紙容器の分別方法において、剥離開始部分、ブランクの端縁部に設けられた摘み部として設計することができるし、或いは、剥離開始部分、ブランクの端縁部付近に設けられた押込み部として設計することもできる。
本発明によれば、剥離開始部分から樹脂フィルムの剥離を開始した際に、切れ目線のところで紙層が完全に切れておらず、樹脂フィルムの剥離に伴ってその樹脂フィルムにくっ付いた形で紙の剥がれが起こったとしても、剥離開始部分からの剥離が紙の目に逆らって行われるため、紙の剥がれは直ぐになくなって、板紙に対して樹脂フィルムが境界面で剥離されることから、紙と樹脂フィルムの分別が良好に行われる。また、原反からブランクを打ち抜く時に、薄い樹脂フィルムだけを残して板紙だけに切れ目を入れる場合、通常は、正確に入れようとしても強く入ったり弱く入ったりして不良が出るが、本発明は、100%正確に入れる必要はないので、剥離開始部分を容易に形成することができ、しかも分別の際にフィルム側に紙剥けが残るという製品としての不良品を無くすことができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明で使用する紙容器用ブランクの一例を示す展開図、図2は図1の部分断面図、図3は図1に示すブランクで形成した紙容器を示す斜視図である。
図1のブランク10は、樹脂フィルムを板紙の全面に剥離可能な状態で貼合してなる積層体(図2参照)を原反とし、その原反を打ち抜いて作製されたものであり、図示のように、矩形状の底板11における上下の対向する辺にそれぞれ折り線aを介して側板12,12が連設され、左右の対向する辺にそれぞれ折り線bを介して側板13,13が連設されている。ここで、ブランク10は、上下の対向する折り線aが板紙の紙の目の方向(矢印方向)と平行で、左右の対向する折り線bが板紙の紙の目の方向と略直交する方向になるように設計されている。この「紙の目」とは紙の特質の一つである。すなわち、紙が抄紙機で抄かれる時、紙料(パルプ)中の繊維は抄紙機上を流れる方向に大体並ぶが、その流れの方向を「紙の目の方向」と称している。なお、本発明で略直交するとは正確に直交する場合も含むものとする。
さらに、ブランク10における側板12,12の両側辺には放射状折り線cを介してそれぞれ三角形状の折込み片14が連設され、側板13の両側辺には放射状の折り線dを介してそれぞれ三角形状の折込み片15が連設され、隣接する折込み片14,15同士が放射状折り線eで連設されており、この折込み片14,15同士を連設した部分がウェッブコーナー部Wとなっている。また、一方の対向する一対の側板12,12の一つの側板12の上辺には折り線fを介して蓋板16が連設され、その蓋板16の上辺には折り線gを介して差込み片17が連設され、他方の対向する一対の側板13,13の外側の辺には折り線hを介してそれぞれ延長片18が連設されている。これらの延長片18は必ずしも設ける必要はないが、保形性をよくするために設けることが好ましい。
そして、このブランク10では、一方の側板12の上縁部の略中央に、貼合された樹脂フィルムを剥がし始めるための剥離開始部分としての摘み部P1を設けている。したがって、摘み部P1は、樹脂フィルムの剥離を開始する方向が板紙の紙の目の方向と略直交する方向となるように設けられている。この摘み部P1は、図2の部分断面図に示すように、樹脂フィルムF以外の層にミシン目による切れ目線pを半円形状に入れて形成したものである。このような摘み部P1を設けることにより、切れ目線pのところで樹脂フィルムF以外の層が破れ、樹脂フィルムFを剥がすことができる。なお、切れ目線pはミシン目の他に切れ刃で入れることもできる。
図3の紙容器A1は、図1のブランク10をそのフィルム側を内面にして組み立てたものである。その外見形状は通常のウェッブコーナー型紙容器と同様であり、矩形状の底板11における一方の対向する辺から一対の側板12,12が、他方の対向する辺から一対の側板13,13がそれぞれ起立し、一方の対向する一対の側板12,12のうちの一つの側板12の上辺には蓋板16及び差込み片17が連設し、他方の対向する一対の側板13,13にはそれぞれ延長片18,18が設けられている。そして、隣接した側板12,13同士がウェッブコーナー部Wで連結されており、そのウェッブコーナー部Wを外側に折り込んで対向する一対の側板13,13側に折り曲げてその外面に貼り合わせることで固定されている。
そして、ブランク10を組み立てた紙容器A1は、ウェッブコーナー部Wを外側に折り込んで外面に貼り合わせて固定していない一対の側板12,12が板紙の紙の目の方向(矢印方向)と平行になっており、その側板12,12のうちの一つの側板12の上縁部の略中央に、貼合された樹脂フィルムを剥がし始めるための剥離開始部分としての摘み部P1が設けられたものになる。
この紙容器A1は、使用後に容器形状のままで樹脂フィルムを摘み部P1から剥がし始めることができる。そして、摘み部P1から樹脂フィルムを剥がし始めると、ウェッブコーナー部Wの内面が側板13から剥がれることにより、コーナー部での抵抗する力が小さくてすみ、樹脂フィルムが切れることなく剥がすことができる。すなわち、側板13の上縁から樹脂フィルムを剥がし始めると、コーナー部での抵抗力が大きく、樹脂フィルムが切れてしまうことが多いが、側板12の上縁から樹脂フィルムFを剥がし始めるようにすることで、前記の如く切れることなく剥がすことができる。なお、このブランク10を用いた場合の変形例として、摘み部Pのある側板12と反対側で蓋板16を連設している側板12の側にあるウェッブコーナー部Wは、側板12側に折り曲げてその外面に貼り合わせるようにしてもよい。
ここで、摘み部P1を区画する切れ目線pは、樹脂フィルムを板紙の全面に剥離可能な状態で貼合した積層体からブランク10を打ち抜く際に同時に形成する。この場合、樹脂フィルムは後で引っ張って剥がすのであるから、樹脂フィルムを傷つけないように、樹脂フィルムと紙層との境に丁度合うようにミシン刃や切れ刃を入れるのが理想的である。しかし、打抜き機でこれを正確に行うのは難しく、樹脂フィルムを傷つけないようにすると、紙層が完全に切れないことが避けられない。そして、このように紙層が完全に切れていないと、樹脂フィルムを引っ張った際に、紙層が層間剥離を起こしてフィルム側にくっついてしまう。この時、板紙の紙の目の方向と同じ方向に樹脂フィルムを剥がすようにすると、剥離した紙層が付いてきて剥離部分が大きくなる。これに対し、上記のように、剥離開始部分としての摘み部P1を側板12の上縁部に設けておき、板紙の紙の目の方向と略直交する方向に樹脂フィルムを剥がすことにより、紙層の剥離は直ぐになくなり、分別が良好に行われることになる。
なお、上記の説明では、容器形状のままで樹脂フィルムを剥離したが、容器を展開してから樹脂フィルムを剥離するようにしてもよいことは言うまでもない。この場合でも、板紙の紙の目の方向と略直交する方向に樹脂フィルムを剥がすことになるので、紙層の剥離は直ぐになくなり、分別が良好に行われることになる。
図4に示す紙容器A2は、図1に示したブランク10において、一方の側板12の上縁部に摘み部P1を設ける代わりに、一方の側板12の上縁部の略中央に突出した摘み部P1を設けたブランクで形成したものである。この場合、側板12と摘み部P1との境界線は樹脂フィルム以外の層に入れた切れ目線pとなる。この切れ目線pは図のようなミシン目の他に切れ刃で入れることもできる。また、この摘み部P1は、図では半円形状であるが、指で摘むことができれば形状は任意である。このような突出した摘み部P1を設けた場合でも、樹脂フィルムの剥がし方は前記した場合と同様となる。
図5に示す紙容器A3は、図1に示したブランク10において、一方の側板12の上縁部に摘み部P1を設ける代わりに、一方の側板12の上縁部付近の略中央に押込み部P2を設けたブランクで形成したものである。この押込み部P2は、樹脂フィルム以外の層に入れた切れ目線pにより設けられており、その切れ目線pは原反からブランクを打ち抜く時と同時に形成することができる。この切れ目線pは図のようなミシン目の他に切れ刃で入れることもできる。また、この押込み部P2は、図では長円形状であるが、指で押し込むことができれば形状は任意である。
この剥離開始部分としての押込み部P2を設けたことにより、消費者は紙容器A3を使用した後に、この押込み部P2を指で押して樹脂フィルムを剥がすきっかけを作り、この剥がした部分を取っ掛かりとして樹脂フィルムを簡単にかつ確実に剥がすことができる。そして、板紙の紙の目の方向と略直交する方向に樹脂フィルムを剥がすことになるので、紙層が完全に切れていなくても、紙層の剥離は直ぐになくなり、分別が良好に行われることになる。
図6は本発明で使用する紙容器用ブランクの別の例を示す展開図、図7は図6に示すブランクで形成した紙容器を示す斜視図である。
図6のブランク20は、樹脂フィルムを板紙の全面に剥離可能な状態で貼合してなる積層体(図2参照)を原反とし、その原反を打ち抜いて作製されたものであり、図示のように、4つのコーナーが丸みを帯びた矩形状で、各コーナーに放射状の折り線iが施されている。ここで、ブランク20は、左右の対向する短辺が板紙の紙の目の方向(矢印方向)と平行で、上下の対向する長辺が板紙の紙の目の方向と略直交する方向になるように設計されている。
そして、このブランク20では、短辺側の端縁部の略中央に、貼合された樹脂フィルムを剥がし始めるための剥離開始部分としての摘み部P1を設けている。したがって、摘み部P1は、樹脂フィルムの剥離を開始する方向が板紙の紙の目の方向と略直交する方向となるように設けられている。この摘み部P1は、樹脂フィルムF以外の層にミシン目による切れ目線pを半円形状に入れて形成したものである(図2参照)。このような摘み部P1を設けることにより、切れ目線pのところで樹脂フィルムF以外の層が破れ、樹脂フィルムFを剥がすことができる。なお、切れ目線pはミシン目の他に切れ刃で入れることもできる。
図7の紙容器B1は、図6のブランク20をそのフィルム側を内面にしてプレス機により絞り加工を施したものである。その外見形状は通常の絞り成形容器と同様であり、コーナーが丸い矩形状の底面部21と、その底面部21の周囲から立ち上がる側壁部22と、その側壁部22に連設しかつ水平に延びるコーナーの丸いフランジ23が形成されている。また、このフランジ23の各コーナーには、折り線で折られたしわ部24が側壁部22のコーナーのしわ部25から繋がった状態で形成されている。
そして、ブランク20を絞り加工して形成された紙容器B1は、フランジ23における短辺側の端縁部の略中央に、貼合された樹脂フィルムを剥がし始めるための剥離開始手段としての摘み部P1が設けられたものになる。
この紙容器B1は、使用後に樹脂フィルムをこの摘み部P1から剥がし始めることができる。そして、摘み部P1から樹脂フィルムを剥がし始めると、折り線で折られたしわ部24,25のところでは、フィルムが抜けるようにして剥がれて引っ掛かからないことから、最後まで切れることなく簡単にかつ確実に剥がすことができる。
また、この紙容器B1では、樹脂フィルムを剥がし始める方向は、図示のように、積層体における板紙の紙の目の方向(矢印方向)と略直交する方向になっている。したがって、この紙容器B1の場合も前記したのと同様、板紙の紙の目の方向と略直交する方向に樹脂フィルムを剥がすことにより、紙層の剥離は直ぐになくなり、分別が良好に行われることになる。
図8に示す紙容器B2は、図6に示したブランク20において、フランジ23における短辺側の端縁部に摘み部P1を設ける代わりに、短辺側の端縁部の略中央に突出した形態で摘み部P1を設けたブランクで形成したものである。この場合、フランジ23と摘み部P1との境界線は樹脂フィルム以外の層に入れた切れ目線pとなる。この切れ目線pは図のようなミシン目の他に切れ刃で入れることもできる。また、この摘み部P1は、図では半円形状であるが、指で摘むことができれば形状は任意である。このような突出した摘み部P1を設けた場合でも、樹脂フィルムの剥がし方は前記した場合と同様となる。
図9に示した紙容器B3は、図6に示したブランク20において、フランジ23における短辺側の端縁部に摘み部P1を設ける代わりに、短辺側の端縁部付近に押込み部P2を設けたブランクで形成したものである。このブランクは、紙容器B3が一方の短辺側に膨出部23aを形成するように設計する。押込み部P2は、樹脂フィルム以外の層に入れた切れ目線pにより設けられており、その切れ目線pは原反からブランクを打ち抜く時と同時に形成することができる。この切れ目線pは図のようなミシン目の他に切れ刃で入れることもできる。また、この押込み部P2は、図では長円形状であるが、指で押し込むことができれば形状は任意である。
この剥離開始部分としての押込み部P2を設けたことにより、消費者は紙容器B3を使用した後に、この押込み部P2を指で押して樹脂フィルムを剥がすきっかけを作り、この剥がした部分を取っ掛かりとして樹脂フィルムを簡単にかつ確実に剥がすことができる。そして、板紙の紙の目の方向と略直交する方向に樹脂フィルムを剥がすことになるので、紙層が完全に切れていなくても、紙層の剥離は直ぐになくなり、分別が良好に行われることになる。
本発明で使用するブランクの材料は、基材である板紙の内面に樹脂フィルムが貼合された積層体を使用する。その板紙の範囲は広く、コートボール、マニラボール、ミルクカートン原紙、カップ原紙、段ボール等を使用することができる。坪量は紙容器のサイズによって変わるが、150〜450g/m2 の範囲が好ましい。
また、汚れ防止用の樹脂フィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム等を使用することができ、また、生分解性プラスチックフィルム(ポリ乳酸、ポリヒドロキシブチレート、ポリラクトカプトン、ポリブチレンサクシレート、ポリエチレンサクシネート、ポリビニルアルコール、酢酸セルロース等)も使用することができる。フィルムの選定に当たっては、公知の厚生省告示20号告示に適合したフィルムを使用することが好ましい。
この樹脂フィルムの貼り合わせは、剥離可能な接着剤を使用して剥離可能に全面接着する方法、或いは、ポリエチレン樹脂等を使用して押出しラミネートして貼合する方法等がある
また、一般の紙容器を形成するブランクと同様に、本発明の紙容器用ブランクの表面には印刷が行われるが、オフセット、グラビア、フレキソ印刷等、これまでに知られているいかなる方法でも用いることができる。さらに、オーバーコート、艶出し、エンボス等の後加工も自由に行うことができる。ただし、組立時に貼り合わせる部分についてはオーバーコート層等を除くことが好ましい。
本発明で使用するブランクは、上記の実施の形態で説明したものに限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記した例では、ウェッブコーナー型紙容器と絞り成形紙容器を形成するブランクを例に挙げて説明したが、どのようなタイプの容器を形成するブランクについても適用することが可能である。
本発明で使用する紙容器用ブランクの一例を示す展開図である。 図1の部分断面図である。 図1に示すブランクで形成した紙容器を示す斜視図である。 図1に示すブランクの変形例で形成した紙容器の斜視図である。 図1に示すブランクの変形例で形成した紙容器の斜視図である。 本発明で使用する紙容器用ブランクの別の例を示す展開図である。 図6に示すブランクで形成した紙容器を示す斜視図である。 図6に示すブランクの変形例で形成した紙容器の斜視図である。 図6に示すブランクの変形例で形成した紙容器の斜視図である。
符号の説明
A1,A2,A3 紙容器
B1,B2,B3 紙容器
F 樹脂フィルム
P1 摘み部
P2 押込み部
W ウェッブコーナー部
a〜i 折り線
p 切れ目線
10 ブランク
11 底板
12,13 側板
14,15 折込み片
16 蓋板
17 差込み片
18 延長片
20 ブランク
21 底面部
22 側壁部
23 フランジ
23a 膨出部
24,25 しわ部

Claims (3)

  1. 樹脂フィルムを板紙の全面に剥離可能な状態で貼合してなる積層体を原反とする紙容器を使用後に板紙と樹脂フィルムに分別する方法であって、原反からブランクを打ち抜く時と同時に積層体における樹脂フィルム以外の層に形成した切れ目線により、樹脂フィルムを剥がし始めるきっかけとなる剥離開始部分を設けておき、その剥離開始部分から板紙の紙の目の方向と略直交する方向に樹脂フィルムの剥離を開始し、そのまま樹脂フィルムを引っ張って板紙から樹脂フィルムを剥がすことを特徴とする紙容器の分別方法
  2. 剥離開始部分、ブランクの端縁部に設けられた摘み部としたことを特徴とする請求項1に記載の紙容器の分別方法
  3. 剥離開始部分、ブランクの端縁部付近に設けられた押込み部としたことを特徴とする請求項1に記載の紙容器の分別方法
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