JP2004224356A - ウェッブコーナー型紙容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウェッブコーナー型紙容器において、保形性がよく、紙容器としての強度の低下を起こさない形態のウェッブコーナー型紙容器を提供することにある。
【解決手段】本発明は、矩形状の底板の前後辺に対向する側板の両側辺にそれぞれ外折り込み片を連設し、左右辺に対向する側板の両側辺にそれぞれ内折り込み片を連設し、外折り込み片と内折り込み片とが折れ線を介して連結されたウェッブコーナー部を、外側に折り込んで内折り込み片側に折り曲げ、外側面に貼り合せて固定して組み立ててなるウェッブコーナー型紙容器であって、外折り込み片を内折り込み片より大きくし、内折り込み片の外面を側板に貼り合わせると同時に、外折り込み片の内折り込み片より大きい部分の内面を側板に貼り合わせたことを特徴とするウェッブコーナー型紙容器である。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、矩形状の底板の前後辺に対向する側板の両側辺にそれぞれ外折り込み片を連設し、左右辺に対向する側板の両側辺にそれぞれ内折り込み片を連設し、外折り込み片と内折り込み片とが折れ線を介して連結されたウェッブコーナー部を、外側に折り込んで内折り込み片側に折り曲げ、外側面に貼り合せて固定して組み立ててなるウェッブコーナー型紙容器であって、外折り込み片を内折り込み片より大きくし、内折り込み片の外面を側板に貼り合わせると同時に、外折り込み片の内折り込み片より大きい部分の内面を側板に貼り合わせたことを特徴とするウェッブコーナー型紙容器である。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液漏れ防止機能のあるウェッブコーナー型紙容器に関するものであり、詳しくは、保形性のよいウェッブコーナー型紙容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、揚げたてのフライドチキン等、たれ、肉汁、ソース類等を伴う調理食品、冷凍食品等の紙容器には、四隅からの油、調味料、肉汁等の液漏れを防止するように四隅を外側に折り込んだウェッブ(みずかき)コーナー型の紙容器が使用されている。この図5−aに示すようなウェッブコーナー型紙容器Pでは、図5−bに示すようなブランク20の四隅を外側に折り込んでウェッブコーナー部を形成し、それぞれのウェッブコーナー部を、紙容器の側板の外側面に貼り合わせて固定した形状としている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
玉井紀行著,「包装用紙器のすべて」,加工技術研究会,昭和61年
12月20日,p71
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のウェッブコーナー型紙容器Pでは、通常、四隅のウェッブコーナー部の一方の折り込み片の外面を紙容器の側板の外側面に貼り合わせているだけであり、ウェッブコーナー部の内面同士が貼り合わされていないため、図5−cに示すように、ウェッブコーナー部に隙間を生じ、開きやすく、液体などの内容部を入れた場合には、内容物がウェッブコーナー部の隙間に入ってしまうという問題がある。また、ウェッブコーナー部が貼り合わされた側板が、図5−cに示すように、内方に倒れ込み、紙容器が変形し、強度が低下してしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、ウェッブコーナー型紙容器において、保形性がよく、紙容器としての強度の低下を起こさない形態のウェッブコーナー型紙容器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためになされた本発明は、矩形状の底板の前後辺には対向する側板を連設し、該側板の両側辺にはそれぞれ外折り込み片を連設し、前記底板の左右辺には対向する側板を連設し、該側板の両側辺にはそれぞれ内折り込み片を連設し、前記外折り込み片と前記内折り込み片とが前記底板の4隅から放射状に外方向に伸びる折れ線を介して連結されたウェッブコーナー部を、前記折れ線で外側に折り込み、前記内折り込み片側に折り曲げ、前記側板の外側面に貼り合せて固定して組み立ててなるウェッブコーナー型紙容器であって、前記外折り込み片を前記内折り込み片より大きくし、前記内折り込み片の外面を前記側板に貼り合わせると同時に、前記外折り込み片の前記内折り込み片より大きい部分の内面を前記側板に貼り合わせたことを特徴とするウェッブコーナー型紙容器である。
【0007】
本発明によれば、ウェッブコーナー型紙容器において、ウェッブコーナー部を形成する外折り込み片を内折り込み片より大きくし、内折り込み片の外面を側板に貼り合わせると同時に、外折り込み片の内折り込み片より大きい部分の内面を側板に貼り合わせることにより、保形性がよく、紙容器としての強度の低下を起こさない形態のウェッブコーナー型紙容器を得ることができるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のウェッブコーナー型紙容器の実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明のウェッブコーナー型紙容器の一実施例を示す斜視図であり、図2は、本発明のウェッブコーナー型紙容器の一実施例のブランクを示す展開図であり、図3は、本発明のウェッブコーナー型紙容器の別の実施例を示す斜視図であり、図4は、本発明のウェッブコーナー型紙容器の実施の形態の一実施例の組み立て工程を説明する部分拡大図であり、そして、図5は、従来のウェッブコーナー型紙容器の一例を示す斜視図、ブランクの展開図、および上面図である。
【0010】
図中のAは本発明のウェッブコーナー型紙容器の一実施例、Bは本発明のウェッブコーナー型紙容器の別の実施例、Pは従来のウェッブコーナー型紙容器の一例、10はブランク(本発明のウェッブコーナー型紙容器の)、20はブランク(従来のウェッブコーナー型紙容器の)、11は底板、12は側板(上下)、13は側板(左右)、14は外折り込み片、15は内折り込み片、16は蓋板、a〜eは折れ線、そして、Wはウェッブコーナー部をそれぞれ示している。
【0011】
図1は、本発明によるウェッブコーナー型紙容器の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。本発明によるウェッブコーナー型紙容器Aは、図1−aに示すように、外見は、概ね通常のウェッブコーナー型紙容器と同様であり、矩形の底板11の各辺から側板12、12、13、13が起立し、隣接した側板同士を四つのウェッブコーナー部Wで連結し、それぞれのウェッブコーナー部Wを外側に折り込んで一方側(本実施例では側板13の側)に折り曲げ、側板13、13の外側面に貼り合せて固定している。
【0012】
そして、本発明によるウェッブコーナー型紙容器Aでは、ウェッブコーナー部Wにおいて、外折り込み片を内折り込み片より大きくし、そして、ウェッブコーナー部Wを側板13に貼り合わせる方法が、ウェッブコーナー部Wを側板13側に折り曲げて内折り込み片15の外面を、側板13の外側面に貼り合わせるだけでなく、折り曲げた外折り込み片14の内折り込み片15より大きい部分の内面(図1−bの斜線部分)を、図1−bに示すように、側板13の外側面に貼り合わせている。
【0013】
図2は、本発明のウェッブコーナー型紙容器のブランクを示す展開図である。
ブランク10は、矩形の底板11の前後の対向する辺に折れ線a、aを介して側板12、12を設け、左右の対向する辺に折れ線b、bを介して側板13、13を設けている。側板12、12の両側辺には折れ線c、c、c、cを介してそれぞれ略三角形の外折り込み片14、14、14、14を連設し、側板13、13の両側辺には折れ線d、d、d、dを介してそれぞれ略三角形の内折り込み片15、15、15、15を連設し、隣接する外折り込み片14と内折り込み片15を折れ線eで連接した部分をウェッブコーナー部Wとしている。
【0014】
そして、本発明によるウェッブコーナー型紙容器Aでは、このウェッブコーナー部Wの外折り込み片14と内折り込み片15の大きさが異なっており、外折り込み片14の形状が、内折り込み片15の形状より大きくなっている。このようにすることによって、ウェッブコーナー部Wを折り込んで側板13側に折り曲げて貼り合わせる時に、内折り込み片15の外面を側板13の外側面に貼り合わせるだけでなく、外折り込み片14の内折り込み片15より大きい部分の内面も側板13の外側面に貼り合わせることができる。
【0015】
また、本実施例のウェッブコーナー型紙容器Aは、側板12、13の形状が上辺が広い台形としたトレー形状の紙容器であるが、側板を長方形として直方体の紙容器としてもよい。
【0016】
また、図3は、本発明のウェッブコーナー型紙容器の別の実施例を示す斜視図であり、ウェッブコーナー型紙容器Bは、一側板12の上辺に蓋板16を設け、その蓋板16の上辺に差し込み片17を連設した形状とすることもできる。
【0017】
本発明によるウェッブコーナー型紙容器Aの材料は主に板紙が使用され、その範囲は広く、コートボール、マニラボール、ミルクカートン原紙、カップ原紙、段ボール等を使用することができる。坪量は紙容器のサイズによって変わるが、150〜500g/m2の範囲が好ましい。
【0018】
また、内容物によっては、樹脂含侵による耐油紙、あるいは水性の内容物からの侵出物を遮断するプラスチックフィルムを内面に貼り合せることが効果的である。プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム等を使用することができ、また、生分解性プラスチックフィルム(ポリ乳酸、ポリヒドロキシブチレート、ポリラクトカプトン、ポリブチレンサクシレート、ポリエチレンサクシネート、ポリビニルアルコール、酢酸セルロース等)も使用することができる。
【0019】
このプラスチックフィルムの貼り合わせは、環境対応の観点から、使用後に剥がして分離することができることが好ましく、そのためには、一つには、剥離可能な接着剤を使用して剥離可能に貼合する方法、もう一つには、熱シール、あるいは、公知のエマルジョン型、溶剤型、ホットメルト型の接着剤、粘着剤を使用して部分的に貼合する方法がある。
【0020】
また、一般の紙容器と同様に、本発明のウェッブコーナー型Aの表面には印刷が行われるが、オフセット、グラビア、フレキソ印刷等これまでに知られているいかなる方法を用いてもよい。さらにオーバーコート、艶出し、エンボス等の後加工も自由に行うことができる。ただし、各側板12、13のウェッブコーナー部Wを貼り合せる部分はオーバーコート層等を除くことが好ましい。
【0021】
つぎに、本発明のウェッブコーナー型紙容器Aを作製する工程を説明する。この工程は、一般的なウェッブコーナー型紙容器を成形する工程と略同様であり、まず、表面に印刷、表面加工等を施した紙、あるいは紙を主体とした積層体を打ち抜いて、図2に示すようなブランク10を作製する。この打ち抜きの工程で、折れ線a〜eも同時に加工する。
【0022】
ついで、図4−aに示すように、底板11から各側板12、12、13、13を上方に折り曲げて起こすと同時に、各ウェッブコーナー部Wを折れ線eで外側に折り込む。つぎに、図4−bに示すように、それぞれのウェッブコーナー部Wを側板13の側に折り曲げて、ウェッブコーナー部Wの内折り込み片15の外面を側板13の外側面に貼り合せる。この時、ウェッブコーナー部Wの内折り込み片15の外面を側板13の外側面に貼り合わせると同時に、図1−bに示すように、外折り込み片14の内折り込み片15より大きい部分の内面(斜線部分)を側板13の外面に貼り合わせる。このように各ウェッブコーナー部Wを側板13、13の外側に貼り合わせて固定して、図1−aに示すようなウェッブコーナー型紙容器Aを形成する。この貼り合わせは、例えば、エマルジョン型接着剤、ホットメルト型接着剤等の周知の接着剤を使用して行うことができる。
【0023】
このようにして作製した本発明によるウェッブコーナー型紙容器Aは、ウェッブコーナー部Wの内折り込み片15の外面を側板13の外側面に貼り合わせると同時に、外折り込み片14の内折り込み片15より大きい部分の内面を側板13の外面に貼り合わせているので、ウェッブコーナー部Wに隙間が生じにくく、また、ウェッブコーナー部Wが貼り合わされた側板13が内方に倒れ込むことを防ぐことができ、紙容器としての強度の低下を防ぐことができる。
【0024】
【実施例】
つぎに、本発明のウェッブコーナー型紙容器について、以下に実施例をあげてさらに説明する。
【0025】
基材となる板紙として、厚さ0.5mmの再生ミルクカートン原紙(ミルパックス:パックス(株)製)を使用し、表面に所望の絵柄、表示等をフレキソ印刷にて印刷した後に、裏面にパターン状にグラビアコートによりエマルジョン型の接着剤をコートし、フィルム貼り機により30のポリプロピレンフィルム(パイレンPA:トーセロ化学(株)製)を貼合して積層体を作製した。この積層体を打ち抜き工程で図2の展開図に示すブランク10に打ち抜いた。このブランク10を成形貼り機により成形して図1に示す本発明のウェッブコーナー型紙容器Aを作製した。
【0026】
このウェッブコーナー型紙容器Aに実際に内容物を入れて使用した時に、側板13の外側に貼り合わされたウェッブコーナー部Wの隙間が狭く内容物が入り込むことがなかった。また、側板13、13が内方に倒れることがなく、保形性があり、強度の低下が見られなかった。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、ウェッブコーナー型紙容器において、ウェッブコーナー部を形成する外折り込み片を内折り込み片より大きくし、内折り込み片の外面を側板に貼り合わせると同時に、外折り込み片の内折り込み片より大きい部分の内面を側板に貼り合わせることにより、保形性がよく、紙容器としての強度の低下を起こさないという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウェッブコーナー型紙容器の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明のウェッブコーナー型紙容器の一実施例のブランクを示す展開図である。
【図3】本発明のウェッブコーナー型紙容器の別の実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明のウェッブコーナー型紙容器の実施の形態の一実施例の組み立て工程を説明する部分拡大図である。
【図5】従来のウェッブコーナー型紙容器の一例を示す斜視図、ブランクの展開図、および上面図である。
【符号の説明】
A 本発明のウェッブコーナー型紙容器の一実施例
B 本発明のウェッブコーナー型紙容器の別の実施例
P 従来のウェッブコーナー型紙容器の一例
10 ブランク(本発明のウェッブコーナー型紙容器の)
20 ブランク(従来のウェッブコーナー型紙容器の)
11 底板
12 側板(上下)
13 側板(左右)
14 外折り込み片
15 内折り込み片
16 蓋板
a〜e 折れ線
W ウェッブコーナー部
【発明の属する技術分野】
本発明は、液漏れ防止機能のあるウェッブコーナー型紙容器に関するものであり、詳しくは、保形性のよいウェッブコーナー型紙容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、揚げたてのフライドチキン等、たれ、肉汁、ソース類等を伴う調理食品、冷凍食品等の紙容器には、四隅からの油、調味料、肉汁等の液漏れを防止するように四隅を外側に折り込んだウェッブ(みずかき)コーナー型の紙容器が使用されている。この図5−aに示すようなウェッブコーナー型紙容器Pでは、図5−bに示すようなブランク20の四隅を外側に折り込んでウェッブコーナー部を形成し、それぞれのウェッブコーナー部を、紙容器の側板の外側面に貼り合わせて固定した形状としている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
玉井紀行著,「包装用紙器のすべて」,加工技術研究会,昭和61年
12月20日,p71
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のウェッブコーナー型紙容器Pでは、通常、四隅のウェッブコーナー部の一方の折り込み片の外面を紙容器の側板の外側面に貼り合わせているだけであり、ウェッブコーナー部の内面同士が貼り合わされていないため、図5−cに示すように、ウェッブコーナー部に隙間を生じ、開きやすく、液体などの内容部を入れた場合には、内容物がウェッブコーナー部の隙間に入ってしまうという問題がある。また、ウェッブコーナー部が貼り合わされた側板が、図5−cに示すように、内方に倒れ込み、紙容器が変形し、強度が低下してしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、ウェッブコーナー型紙容器において、保形性がよく、紙容器としての強度の低下を起こさない形態のウェッブコーナー型紙容器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためになされた本発明は、矩形状の底板の前後辺には対向する側板を連設し、該側板の両側辺にはそれぞれ外折り込み片を連設し、前記底板の左右辺には対向する側板を連設し、該側板の両側辺にはそれぞれ内折り込み片を連設し、前記外折り込み片と前記内折り込み片とが前記底板の4隅から放射状に外方向に伸びる折れ線を介して連結されたウェッブコーナー部を、前記折れ線で外側に折り込み、前記内折り込み片側に折り曲げ、前記側板の外側面に貼り合せて固定して組み立ててなるウェッブコーナー型紙容器であって、前記外折り込み片を前記内折り込み片より大きくし、前記内折り込み片の外面を前記側板に貼り合わせると同時に、前記外折り込み片の前記内折り込み片より大きい部分の内面を前記側板に貼り合わせたことを特徴とするウェッブコーナー型紙容器である。
【0007】
本発明によれば、ウェッブコーナー型紙容器において、ウェッブコーナー部を形成する外折り込み片を内折り込み片より大きくし、内折り込み片の外面を側板に貼り合わせると同時に、外折り込み片の内折り込み片より大きい部分の内面を側板に貼り合わせることにより、保形性がよく、紙容器としての強度の低下を起こさない形態のウェッブコーナー型紙容器を得ることができるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のウェッブコーナー型紙容器の実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明のウェッブコーナー型紙容器の一実施例を示す斜視図であり、図2は、本発明のウェッブコーナー型紙容器の一実施例のブランクを示す展開図であり、図3は、本発明のウェッブコーナー型紙容器の別の実施例を示す斜視図であり、図4は、本発明のウェッブコーナー型紙容器の実施の形態の一実施例の組み立て工程を説明する部分拡大図であり、そして、図5は、従来のウェッブコーナー型紙容器の一例を示す斜視図、ブランクの展開図、および上面図である。
【0010】
図中のAは本発明のウェッブコーナー型紙容器の一実施例、Bは本発明のウェッブコーナー型紙容器の別の実施例、Pは従来のウェッブコーナー型紙容器の一例、10はブランク(本発明のウェッブコーナー型紙容器の)、20はブランク(従来のウェッブコーナー型紙容器の)、11は底板、12は側板(上下)、13は側板(左右)、14は外折り込み片、15は内折り込み片、16は蓋板、a〜eは折れ線、そして、Wはウェッブコーナー部をそれぞれ示している。
【0011】
図1は、本発明によるウェッブコーナー型紙容器の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。本発明によるウェッブコーナー型紙容器Aは、図1−aに示すように、外見は、概ね通常のウェッブコーナー型紙容器と同様であり、矩形の底板11の各辺から側板12、12、13、13が起立し、隣接した側板同士を四つのウェッブコーナー部Wで連結し、それぞれのウェッブコーナー部Wを外側に折り込んで一方側(本実施例では側板13の側)に折り曲げ、側板13、13の外側面に貼り合せて固定している。
【0012】
そして、本発明によるウェッブコーナー型紙容器Aでは、ウェッブコーナー部Wにおいて、外折り込み片を内折り込み片より大きくし、そして、ウェッブコーナー部Wを側板13に貼り合わせる方法が、ウェッブコーナー部Wを側板13側に折り曲げて内折り込み片15の外面を、側板13の外側面に貼り合わせるだけでなく、折り曲げた外折り込み片14の内折り込み片15より大きい部分の内面(図1−bの斜線部分)を、図1−bに示すように、側板13の外側面に貼り合わせている。
【0013】
図2は、本発明のウェッブコーナー型紙容器のブランクを示す展開図である。
ブランク10は、矩形の底板11の前後の対向する辺に折れ線a、aを介して側板12、12を設け、左右の対向する辺に折れ線b、bを介して側板13、13を設けている。側板12、12の両側辺には折れ線c、c、c、cを介してそれぞれ略三角形の外折り込み片14、14、14、14を連設し、側板13、13の両側辺には折れ線d、d、d、dを介してそれぞれ略三角形の内折り込み片15、15、15、15を連設し、隣接する外折り込み片14と内折り込み片15を折れ線eで連接した部分をウェッブコーナー部Wとしている。
【0014】
そして、本発明によるウェッブコーナー型紙容器Aでは、このウェッブコーナー部Wの外折り込み片14と内折り込み片15の大きさが異なっており、外折り込み片14の形状が、内折り込み片15の形状より大きくなっている。このようにすることによって、ウェッブコーナー部Wを折り込んで側板13側に折り曲げて貼り合わせる時に、内折り込み片15の外面を側板13の外側面に貼り合わせるだけでなく、外折り込み片14の内折り込み片15より大きい部分の内面も側板13の外側面に貼り合わせることができる。
【0015】
また、本実施例のウェッブコーナー型紙容器Aは、側板12、13の形状が上辺が広い台形としたトレー形状の紙容器であるが、側板を長方形として直方体の紙容器としてもよい。
【0016】
また、図3は、本発明のウェッブコーナー型紙容器の別の実施例を示す斜視図であり、ウェッブコーナー型紙容器Bは、一側板12の上辺に蓋板16を設け、その蓋板16の上辺に差し込み片17を連設した形状とすることもできる。
【0017】
本発明によるウェッブコーナー型紙容器Aの材料は主に板紙が使用され、その範囲は広く、コートボール、マニラボール、ミルクカートン原紙、カップ原紙、段ボール等を使用することができる。坪量は紙容器のサイズによって変わるが、150〜500g/m2の範囲が好ましい。
【0018】
また、内容物によっては、樹脂含侵による耐油紙、あるいは水性の内容物からの侵出物を遮断するプラスチックフィルムを内面に貼り合せることが効果的である。プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム等を使用することができ、また、生分解性プラスチックフィルム(ポリ乳酸、ポリヒドロキシブチレート、ポリラクトカプトン、ポリブチレンサクシレート、ポリエチレンサクシネート、ポリビニルアルコール、酢酸セルロース等)も使用することができる。
【0019】
このプラスチックフィルムの貼り合わせは、環境対応の観点から、使用後に剥がして分離することができることが好ましく、そのためには、一つには、剥離可能な接着剤を使用して剥離可能に貼合する方法、もう一つには、熱シール、あるいは、公知のエマルジョン型、溶剤型、ホットメルト型の接着剤、粘着剤を使用して部分的に貼合する方法がある。
【0020】
また、一般の紙容器と同様に、本発明のウェッブコーナー型Aの表面には印刷が行われるが、オフセット、グラビア、フレキソ印刷等これまでに知られているいかなる方法を用いてもよい。さらにオーバーコート、艶出し、エンボス等の後加工も自由に行うことができる。ただし、各側板12、13のウェッブコーナー部Wを貼り合せる部分はオーバーコート層等を除くことが好ましい。
【0021】
つぎに、本発明のウェッブコーナー型紙容器Aを作製する工程を説明する。この工程は、一般的なウェッブコーナー型紙容器を成形する工程と略同様であり、まず、表面に印刷、表面加工等を施した紙、あるいは紙を主体とした積層体を打ち抜いて、図2に示すようなブランク10を作製する。この打ち抜きの工程で、折れ線a〜eも同時に加工する。
【0022】
ついで、図4−aに示すように、底板11から各側板12、12、13、13を上方に折り曲げて起こすと同時に、各ウェッブコーナー部Wを折れ線eで外側に折り込む。つぎに、図4−bに示すように、それぞれのウェッブコーナー部Wを側板13の側に折り曲げて、ウェッブコーナー部Wの内折り込み片15の外面を側板13の外側面に貼り合せる。この時、ウェッブコーナー部Wの内折り込み片15の外面を側板13の外側面に貼り合わせると同時に、図1−bに示すように、外折り込み片14の内折り込み片15より大きい部分の内面(斜線部分)を側板13の外面に貼り合わせる。このように各ウェッブコーナー部Wを側板13、13の外側に貼り合わせて固定して、図1−aに示すようなウェッブコーナー型紙容器Aを形成する。この貼り合わせは、例えば、エマルジョン型接着剤、ホットメルト型接着剤等の周知の接着剤を使用して行うことができる。
【0023】
このようにして作製した本発明によるウェッブコーナー型紙容器Aは、ウェッブコーナー部Wの内折り込み片15の外面を側板13の外側面に貼り合わせると同時に、外折り込み片14の内折り込み片15より大きい部分の内面を側板13の外面に貼り合わせているので、ウェッブコーナー部Wに隙間が生じにくく、また、ウェッブコーナー部Wが貼り合わされた側板13が内方に倒れ込むことを防ぐことができ、紙容器としての強度の低下を防ぐことができる。
【0024】
【実施例】
つぎに、本発明のウェッブコーナー型紙容器について、以下に実施例をあげてさらに説明する。
【0025】
基材となる板紙として、厚さ0.5mmの再生ミルクカートン原紙(ミルパックス:パックス(株)製)を使用し、表面に所望の絵柄、表示等をフレキソ印刷にて印刷した後に、裏面にパターン状にグラビアコートによりエマルジョン型の接着剤をコートし、フィルム貼り機により30のポリプロピレンフィルム(パイレンPA:トーセロ化学(株)製)を貼合して積層体を作製した。この積層体を打ち抜き工程で図2の展開図に示すブランク10に打ち抜いた。このブランク10を成形貼り機により成形して図1に示す本発明のウェッブコーナー型紙容器Aを作製した。
【0026】
このウェッブコーナー型紙容器Aに実際に内容物を入れて使用した時に、側板13の外側に貼り合わされたウェッブコーナー部Wの隙間が狭く内容物が入り込むことがなかった。また、側板13、13が内方に倒れることがなく、保形性があり、強度の低下が見られなかった。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、ウェッブコーナー型紙容器において、ウェッブコーナー部を形成する外折り込み片を内折り込み片より大きくし、内折り込み片の外面を側板に貼り合わせると同時に、外折り込み片の内折り込み片より大きい部分の内面を側板に貼り合わせることにより、保形性がよく、紙容器としての強度の低下を起こさないという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウェッブコーナー型紙容器の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明のウェッブコーナー型紙容器の一実施例のブランクを示す展開図である。
【図3】本発明のウェッブコーナー型紙容器の別の実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明のウェッブコーナー型紙容器の実施の形態の一実施例の組み立て工程を説明する部分拡大図である。
【図5】従来のウェッブコーナー型紙容器の一例を示す斜視図、ブランクの展開図、および上面図である。
【符号の説明】
A 本発明のウェッブコーナー型紙容器の一実施例
B 本発明のウェッブコーナー型紙容器の別の実施例
P 従来のウェッブコーナー型紙容器の一例
10 ブランク(本発明のウェッブコーナー型紙容器の)
20 ブランク(従来のウェッブコーナー型紙容器の)
11 底板
12 側板(上下)
13 側板(左右)
14 外折り込み片
15 内折り込み片
16 蓋板
a〜e 折れ線
W ウェッブコーナー部
Claims (1)
- 矩形状の底板の前後辺には対向する側板を連設し、該側板の両側辺にはそれぞれ外折り込み片を連設し、前記底板の左右辺には対向する側板を連設し、該側板の両側辺にはそれぞれ内折り込み片を連設し、前記外折り込み片と前記内折り込み片とが前記底板の4隅から放射状に外方向に伸びる折れ線を介して連結されたウェッブコーナー部を、前記折れ線で外側に折り込み、前記内折り込み片側に折り曲げ、前記側板の外側面に貼り合せて固定して組み立ててなるウェッブコーナー型紙容器であって、前記外折り込み片を前記内折り込み片より大きくし、前記内折り込み片の外面を前記側板に貼り合わせると同時に、前記外折り込み片の前記内折り込み片より大きい部分の内面を前記側板に貼り合わせたことを特徴とするウェッブコーナー型紙容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003010932A JP2004224356A (ja) | 2003-01-20 | 2003-01-20 | ウェッブコーナー型紙容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003010932A JP2004224356A (ja) | 2003-01-20 | 2003-01-20 | ウェッブコーナー型紙容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004224356A true JP2004224356A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32899988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003010932A Pending JP2004224356A (ja) | 2003-01-20 | 2003-01-20 | ウェッブコーナー型紙容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004224356A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100868489B1 (ko) | 2007-07-20 | 2008-11-12 | 김용률 | 종이제 식품 용기와 그 제조 방법 |
JP2018144865A (ja) * | 2017-03-07 | 2018-09-20 | 株式会社クラウン・パッケージ | 包装箱 |
-
2003
- 2003-01-20 JP JP2003010932A patent/JP2004224356A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100868489B1 (ko) | 2007-07-20 | 2008-11-12 | 김용률 | 종이제 식품 용기와 그 제조 방법 |
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Legal Events
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