JP5294373B2 - 食品容器 - Google Patents

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Description

本発明は、食料品を包装したり、食する際に容器として使用したりするための食品容器、およびこの食品容器の製函に用いる展開形状の食品容器用シート材に関する。
ソース類、肉汁、たれ等の液状物を含んだ調理食品や冷凍食品などの容器として、液漏れを防止するためなどの目的で、四隅を外側に折り込んで側板部の外側面に固定した、ウェッブ(水掻き)コーナー型の紙製容器が用いられている。
特許文献1には、「矩形状の底板の前後辺には対向する側板を連設し、該側板の両側辺にはそれぞれ外折り込み片を連設し、前記底板の左右辺には対向する側板を連設し、該側板の両側辺にはそれぞれ内折り込み片を連設し、前記外折り込み片と前記内折り込み片とが前記底板の4隅から放射状に外方向に伸びる折れ線を介して連結されたウェッブコーナー部を、前記折れ線で外側に折り込み、前記内折り込み片側に折り曲げ、前記側板の外側面に貼り合せて固定して組み立ててなるウェッブコーナー型紙容器であって、前記外折り込み片を前記内折り込み片より大きくし、前記内折り込み片の外面を前記側板に貼り合わせると同時に、前記外折り込み片の前記内折り込み片より大きい部分の内面を前記側板に貼り合わせたことを特徴とするウェッブコーナー型紙容器。」が記載されている。
このような紙製容器は、近時における環境意識の高まりから、合成樹脂製の容器に替えて採用されることが増えてきた。例えば、高級感が必要とされるおせち料理の重箱などにも紙製容器が採用されている。この場合、耐水性の向上や高級感を演出する等の目的で、紙製容器の内側面にポリプロピレン樹脂フィルムがコーテイングされていることが多い。
特許文献2には、「基材紙は米坪100g/m2以上の板紙であって、容器の内側表面にポリプロピレン系樹脂層を配置したことを特徴とする油性固形物用紙容器。」が記載されている。なお、紙製容器に関するものではないが、特許文献3には、ポリエチレンテレフタレートフィルムがインサート接着された食器類が記載されている。
特開2004−224356号公報(請求項1等) 特開2006−56127号公報(請求項2等) 特開2007−50265号公報(請求項1、図1等)
しかし、前述したウェッブコーナー型の紙製容器は、製函するのに手間が掛かっていた。特に、ウェッブコーナー部の中央の折返し線(折れ線)を鋭角的に折返す必要があり、そのため、シートが厚いなど腰がある場合には、折返した箇所を左右から掴んで扱く等する必要があった。この折返し作業は、製函を機械化する場合においても課題となっており、容易に折返しできるような工夫が容器側にも求められていた。
一方、ポリプロピレン樹脂フィルムを貼り付けた紙製容器は、フィルムの耐熱性が低く、高温が作用すると変色や変形を生じやすいため、電子レンジを用いた加熱で問題が生じることがあった。安心して電子レンジで加熱することができる、耐熱性の高い樹脂コーテイングタイプの紙製食品容器が求められていた。
本発明の目的は、製函しやすく機械化が容易で、且つ液漏れしにくい紙製食品容器等を提供するものである。また、本発明の別の目的は、電子レンジ加熱に適する樹脂コーテイングタイプの紙製食品容器等を提供するものである。
上記課題のうち、製函時における課題を解決するために、基紙と基紙の片面を覆う樹脂薄膜とを備えた所定展開形状のシート材を、樹脂薄膜側が内面側になるように製函してなり、多角形状の底板部の各辺にそれぞれ側板部が起立し、隣接する側板部の対向する側辺は、底板部の各隅から放射状に外方向に伸びる折返し線で折返されたウェッブコーナー部で橋渡しされ、各ウェッブコーナー部を側板部の外側面に固定してなる食品容器であって、各折返し線は、その一部または全部がミシン目であり、基紙は、耐水性を有するものである、食品容器とした。
この食品容器は、折返し線の一部または全部がミシン目であることによって、折返した後の弾性力による復元作用が小さくなり、折返した箇所を左右から掴んで扱く等する必要性が低いため、製函しやすく機械化が容易な食品容器となる。
ここで、折返し線をミシン目とすると、このミシン目から、食品に含まれる液状物が少しずつ外部に漏れ出し、毛細管現象等によって基紙を伝って拡がり、染みとなって容器を変色させてしまうことがあった。このような変色は樹脂フィルム側である容器内面側からも視認され、紙製食品容器を用いた商品(例えば、紙製食品容器におせち料理を盛り付けた商品)の価値を下げることにもなりかねなかった。
そこで、出願人は鋭意研究開発の末、耐水性を有する基紙を使用することで、この課題を解決することに成功した。即ち、基紙が耐水性を有することで、食品に含まれる液状物が少しずつミシン目から漏れ出しても、基紙を伝って食品容器の外面等に拡がる現象を低減できるのである。
基紙は、断面吸水度を低減させるような処理がなされているものである、食品容器とすることができる。これによって、食品に含まれる液状物が、ミシン目部分に形成された基紙の断面から基紙内部の繊維等を伝って、基紙の内部に拡がることを抑制できる。具体的には、基紙は、断面吸水度を低減させるためのサイズ剤または薬品を含んでなる、食品容器とすればよい。より具体的には、基紙は、断面吸水度を低減させるためのサイズ剤をパルプに添加して抄紙することで断面吸水度を低減させればよい。
各折返し線は、底板部の各隅から所定の長さまでは、ミシン目が形成されておらず表裏に貫通していないものである、食品容器とすることもできる。これによって、食品容器の底に近い部分にはミシン目が存在していないことになり、食品に含まれる液状物が食品容器の外部に漏れ出しにくくなる。ここで、「所定の長さ」は、「折返し線の全長の10〜50%の長さ」とすることが好ましい。また、各折返し線は、食品容器用シート材の外縁から所定の長さ(ミシン目長さ)までは、ミシン目が形成されているものである、食品容器とすることもできる。具体的には、各折返し線は、食品容器用シート材の外縁から折返し線の全長の50〜90%の長さまでミシン目が形成されている食品容器とすることが好ましい。これによって、隣り合う側板部を起立させることによって簡単に折返し線を折返すことができ、より一層、製函しやすく機械化が容易な食品容器となる。
ミシン目は、対向する開口縁が互いに相手側の方向に盛り上がっている、食品容器とすることもできる。これによって、食品に含まれる液状物がミシン目から漏れ出しにくくなる。このような食品容器とするには、例えば、シート材の基紙側から細刃を貫通させてミシン目を形成すればよい。
樹脂薄膜は、ポリエチレンテレフタレートフィルムである、食品容器とすることもできる。これによって、電子レンジで安心して加熱することができる耐熱性の高い、樹脂被覆タイプの紙製食品容器となる。しかし一方で、ポリエチレンテレフタレートフィルムは一般的に用いられているポリプロピレンフィルムと比較して曲げ弾性率が高く、これを用いたシート材は折返し難くなる。しかし、このような欠点を有するポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた場合であっても、折返し線がミシン目であるため、折返した後の弾性力による復元作用を低減させることができ、折返し難くなるという欠点をカバーできるのである。
また、上記課題は、基紙と基紙の片面を覆う樹脂薄膜とを備えた所定展開形状のシート材であって、多角形状の底板部と、底板部の各辺にそれぞれ連接する側板部と、隣り合う各側板部の側辺をそれぞれ橋渡しするウェッブコーナー部と、を備え、各ウェッブコーナー部には、底板部の各隅から放射状に外方向に伸びて各ウェッブコーナー部を2分する線上に折返し線がそれぞれ形成されており、各折返し線は、その一部または全部がミシン目であり、基紙は、断面吸水度を低減させるためのサイズ剤をパルプに添加して抄紙することで断面吸水度を低減させたものである、食品容器用シート材とすることでも解決される。

一方、上記課題のうち、電子レンジで加熱する際の課題を解決するために、基紙と基紙の片面を覆う樹脂薄膜とを備えた所定展開形状のシート材を、樹脂薄膜側が内面側になるように製函してなる食品容器であって、樹脂薄膜は、融点が200℃以上のフィルム材料である食品容器とした。
融点が200℃以上のフィルム材料を樹脂薄膜として用いることで、電子レンジで安心して加熱することができる、耐熱性の高い、樹脂被覆タイプの紙製食品容器となる。融点200℃以上のフィルム材料には、融点の存在しない高耐熱樹脂からなるフィルム、例えば、ポリイミドフィルムも含む。
樹脂薄膜は、ポリエチレンテレフタレートフィルムである、食品容器とすることができる。ポリエチレンテレフタレートフィルムは、耐熱性に優れることはもちろんのこと、透明であり且つ安価なことから、樹脂薄膜として用いるのに好適である。
このとき、ポリエチレンテレフタレートフィルムは、低オリゴマータイプのものである、食品容器とすることが好ましい。通常のポリエチレンテレフタレートフィルムを加熱すると、フィルムに含まれた比較的分子量の小さなオリゴマー成分が表面にブリードし、フィルムが白く曇り、見栄えが悪くなることがある。ブリードしたオリゴマー成分が食品に付着することも好ましくない。低オリゴマータイプのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることで、このような現象を抑制することができる。
基紙は、再生紙ではなく、バージンパルプを用いた紙である、食品容器とすることもできる。再生紙は加熱されると、例えば再生前の用途に由来する異臭を放つことが多い。バージンパルプを用いた紙を使用することで、電子レンジ加熱によっても悪臭を放ちにくい食品容器とすることができる。
本発明により、製函しやすく機械化が容易で、且つ液漏れしにくい紙製食品容器等を提供することができる。また、電子レンジ加熱に適する樹脂コーテイングタイプの紙製食品容器等を提供することができる。
以下、図を用いて、本発明の実施形態を例示説明する。図1〜図5は食品容器用シート材を説明するための図である。また、図6は食品容器用シート材を製函する手順を示す図であり、図7は食品容器の斜視図である。一方、図8および図9は別例の食品容器用シート材および食品容器を説明するための図である。なお、図7及び図9において、食品容器用シート材の厚み分は表示を省略してある。まず、図1〜図5を用いて、本発明の食品容器用シート材を例示説明する。
[食品容器用シート材]
図1は食品容器用シート材の平面図であり、図2は図1におけるP部の拡大図であり、図3は図2におけるA-A’線に沿う断面を矢印方向から見た部分拡大断面図である。また、図4はミシン目の対向する開口縁が互いに相手側の方向に盛り上がっている状態を図3に対応させて模式的に示す部分拡大断面図であり、図5は食品容器用シート材にミシン目を形成する様子を模式的に示す部分拡大断面図である。
これらの図に例示された食品容器用シート材1は、図3に示すように、基紙12と該基紙12の片面を覆う樹脂薄膜としてのポリエチレンテレフタレートフィルム15(以降、PETフィルム15と称する)とを備えた所定展開形状のシート材であって、図1及び図2に示すように、底板部2と側板部3とウェッブコーナー部4とで構成されており、ウェッブコーナー部4の折返し線42は、その一部がミシン目43となっている。なお、各要素の具体的な構成等は以下の説明や各図面によって限定されるものではない。
基紙12(図3参照)は、耐水性を有している。具体的には、パルプにサイズ剤を内添して抄紙することで、端面からの吸水度(以降、断面吸水度と称する)を低減させた基紙12を使用している。サイズ剤としては、ロジン系サイズ剤、スチレン・マレイン酸、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、バテライト型結晶系炭酸カルシウムなど、天然および合成の製紙用の内添サイズ剤が使用できる。断面吸水度を低減させることに効果があるものであれば、サイズ剤以外にも必要に応じて種々の薬品を使用できる。例えば、各種紙力増強剤、濾水歩留り向上剤、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン等の耐水化剤、消泡剤、タルク等の填料、染料等を使用することができる。基紙の断面吸水度は、300g/m以下であることが、食品容器に製函した際の液漏れ等による変色を防止する観点から好ましい。基紙12の断面吸水度は、より好ましくは200g/m以下、最も好ましくは100g/m以下である。なお、「耐水性」は、撥水性や低吸水性を含む概念であり、断面吸水度を低減させることは耐水性を向上させる概念に含まれる。
また、本例では、基紙12の裏面122(食品容器に製函した際に外側となる面)にも公知手法を用いて耐水処理を施してある(図示せず)。一方、基紙12に用いるパルプとして、本例では、バージンパルプを用いた。
この基紙12の表面側(食品容器に製函した際に内側(内面側)となる面であって、図3では上面側)には、図3に示すように、着色塗料の塗布によって着色層13が形成されている。着色塗料として、例えば、金色の水性塗料を使用することができる。そして、この着色層13の上には、樹脂薄膜としての透明なPETフィルム15が、接着層14を介してラミネートされている。
樹脂薄膜としてのPETフィルム15は、一軸延伸タイプや二軸延伸タイプ等を始め、種々のグレード・処理がなされたものを使用することができるが、低オリゴマータイプのものを使用することが好ましい。このようなPETフィルムは、例えば、固相重合により原料中に含まれるオリゴマーの低減を図ったり、また、末端封鎖剤を用いてポリエステルフィルムの耐加水分解性を向上させたりすることで得ることができる。
このような、基紙12とPETフィルム15(樹脂薄膜)とを備えた積層シートを、例えばトムソンプレスで所定の展開形状に外形抜きすることで、食品容器用シート材1を得ることができる。食品容器用シート材1は、前述の通り、底板部2と側板部3とウェッブコーナー部4とで構成されており、以下にこれらの詳細を例示説明する。
底板部2は食品容器の底となる部分であり、図1に示すように、本例では正方形形状である。この底板部2の四つの各辺に、食品容器の側壁となる側板部3が折曲げ線31を介してそれぞれ連接されている。そして、隣り合う各側板部3の側辺同士は三角形状のウェッブコーナー部4で橋渡しされている。ウェッブコーナー部4と側板部3も、折曲げ線41を介して連接されている。折曲げ線31,41は、金型を用いたプレスなどで形成することができる。そして、各ウェッブコーナー部4には折返し線42がそれぞれ形成されている。各折返し線42は、底板部2の四つの各隅から放射状に外方向に伸びて各ウェッブコーナー部4を2分する線上に形成されている。
折返し線42は、図2に示すように、その一部がミシン目43である。本実施例では、底板部2の各隅から折返し線42の全長(L)の25%(L1/L×100)まではミシン目43が形成されていないが、これを超えた範囲ではミシン目43が形成されている。換言すれば、各折返し線42は、食品容器用シート材1の外縁から折返し線42の全長(L)の75%(L2/L×100)までミシン目43が形成されていることになる。ここで、各折返し線42は、底板部2の各隅から折返し線42の全長(L)の10〜50%まではミシン目43が形成されていないものであることが、食品に含まれる液状物の漏れにくさと製函しやすさとのバランスが取れており、好ましい。各折返し線42は、底板部2の各隅から折返し線42の全長の15〜40%まではミシン目43が形成されていないことがより好ましく、底板部2の各隅から折返し線42の全長の20〜30%まではミシン目43が形成されていないことが最も好ましい。
なお、ミシン目43は、食品容器用シート材1の裏面から表面に貫通する切り目を断続的に形成することにより、食品容器用シート材1を貫通しない非貫通部とこれを貫通する切り目とが交互に配列された構成となっている。
また、ミシン目43は、図3に示すように、PETフィルム15側の対向する開口縁44が盛り上がっている。このような構造のミシン目43とすることで、図4に示すように、PETフィルム15側が対面するようにミシン目43で折返して製函した際に、対向する開口縁44が互いに相手側の方向に盛り上がることになる。これによって、食品に含まれる液状物がミシン目43から漏れ出しにくくなる。ここで、このような構造のミシン目43を形成する方法を、図5を用いて例示説明する。
まず、図5(a)に示すように、ミシン目の形成されていない状態の食品容器用シート材1を、PETフィルム15側が下方を向くような反転状態で、硬質ゴムなどのプレス台8上に載置する。次に、基紙12側から先端破線状(図示せず)の刃9を宛がい、食品容器用シート材1を貫通するまでプレスして、図5(b)に示す状態とする。最後に、図5(c)に示すように、食品容器用シート材1から刃9を抜く。これを上下反転させて、PETフィルム15側が上方を向くようにすれば、図3の様な断面構造のミシン目43が得られるのである。
[製函手順]
次に、図6を用いて、上記食品容器用シート材1を食品容器7に製函する手順を例示説明する。まず、図6(a)に示すように、底板部2に連接する四つの側板部3を、折曲げ線31を折り目として谷折りして鉛直方向(本図の紙面表面側)に起立させるとともに、四つのウェッブコーナー部4を折返し線42が谷折りになるようにして引き倒して、同図(b)に示す状態とする。このとき、折返し線42の一部がミシン目43であり、特に、食品容器用シート材1の外縁部にミシン目43が形成されているため、側板部3を起立させることによって、簡単に折返し線42を鋭角的に谷折りすることができる。次いで、同図(c)に示すように、側板部3の側辺が隣り合う側板部3の対向する側辺に沿う程度まで側板部3を起立させて、ウェッブコーナー部4を折返し線(42)で完全に折返した後、最後に、同図(d)に示すように、折返されたウェッブコーナー部4を折倒し、側板部3の外側面32に接着等して固定するのである。
[食品容器]
このようにして製函された食品容器7は、図7に示すように、正方形形状の底板部2の各辺にそれぞれ側板部3が起立し、隣接する側板部3の近接状態で対向する側辺は、底板部2の各隅から放射状に外方向に伸びる折返し線42で折返されたウェッブコーナー部4で橋渡しされ、各ウェッブコーナー部4を側板部3の外側面32に固定してなる食品容器7となる。また、各ウェッブコーナー部4に設けたミシン目(43)は、PETフィルム15側の対向する開口縁44が互いに相手側の方向に盛り上がっている構成となっている(図4参照)。
[別例]
最後に、図8および図9を用いて別例の食品容器用シート材1’および食品容器7’を例示説明する。なお、前述した食品容器用シート材1および食品容器7と同様の構成要素については同様の符号を付し、その説明を省略する。
本別例の食品容器用シート材1’は、図8に示すように、正方形の底板部2に連接する四つの側板部3に、それぞれ外板部5a,5b,5c,5dが連接されており、二組の対向する外板部(5aと5b、又は5cと5d)のうち一方組(本例では5cと5d)のみの両側辺それぞれに内入片6c,6dを連接してある点で、前述した食品容器用シート材1とは異なる。側板部3と外板部5a,5b,5c,5dは折曲げ線51a,51b ,51c,51d を介して連接されており、同じく外板部5c,5dと内入片6c,6dも折曲げ線61c,61d を介して連接されている。内入片6c,6dの形状、大きさは、食品容器7’に製函した際、折返されたウェッブコーナー部4を覆い隠すことができるような形状、大きさである(後述する図9(c)参照)。
本別例の食品容器用シート材1’を食品容器7’に製函する手順を、図9を用いて例示説明する。まず、前述した製函手順に倣って、食品容器用シート材1’の側板部3を起立させるとともに、ウェッブコーナー部4を引き倒して折返し、折返されたウェッブコーナー部4を側板部3の外側面32に接着等して固定し、図9(a)に示す状態とする。次に、この状態から、内入片6c,6dを備えた一対の外板部5c,5dを、折曲げ線51c,51dで折返して側板部3に沿わせ、同図(b)に示す状態とする。次に、内入片6c,6dを、折曲げ線61c,61dで折り曲げ、折返されたウェッブコーナー部4に被せてウェッブコーナー部4の外側面に接着等して固定し、同図(c)に示す状態とする。最後に、内入片6c,6dを備えていない一対の外板部5a,5bを、折曲げ線51a,51bで折返し、固定された内入片6c,6d の外側面に接着等して固定し、同図(d)に示す状態とするのである。
上記別例の食品容器用シート材1’および食品容器7’によれば、ミシン目43が形成されているウェッブコーナー部4を、内入片6c,6dと外板部5a,5bで二重に覆うことができ、食品に含まれる液状物がミシン目43から外側に染み出ても、食品容器7’の外側には外観上の影響が殆ど現れないこととなる。
本別例においても基紙と該基紙の片面を覆う樹脂薄膜(PETフィルム)とを備えた所定展開形状のシート材を用いているが、必ずしも、基紙の全面が樹脂薄膜で覆われた食品容器用シート材を用いる必要はない。例えば、底板部2、各側板部3および各ウェッブコーナー部4に該当する部分のみ樹脂薄膜で覆い、外板部5a,5b,5c,5dと内入片6c,6dに該当する部分は樹脂薄膜で覆わなくてもよい。ただ、製造上の便宜等を考慮すると、通常、樹脂薄膜は、食品容器用シート材の全面を覆うことになると思われる。
上記の各食品容器7,7’は、−60℃〜200℃程度の幅広い雰囲気温度に対応可能なものであり、冷凍食品用及び電子レンジ加熱食品用のいずれにも問題なく使用することができた。
以上、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本出願の願書に添付された特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正が可能である。
前記実施形態では正方形形状の底板部としたが、これに限定されない。底板部は、多角形形状であれば特に限定されず、長方形、菱形および台形等の四辺形形状、五角形形状、並びに六角形形状等でもよい。このとき、側板部は、底板部の辺の数だけ設けることになる。
前記実施形態ではシート材の片面にのみPETフィルム(樹脂薄膜)を設けたが、これに限定されず、シート材の両面に樹脂薄膜を設けてもよい。しかし、両面に樹脂薄膜を設けるとコスト高になるばかりか、シート材が堅くなって製函しにくくなる。このため、実施形態のように、シート材の片面にのみ樹脂薄膜を設けることが好ましい。
前記実施形態では樹脂薄膜としてPETフィルムを採用したが、これに限定されず、融点が200℃以上のフィルム材料であればよい。例えば、ポリエチレンナフレタートフィルム、ポリイミドフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルサルフォンフィルム、ポリイミドフィルムを使用することも可能である。しかし、耐熱性、透明度、機械的強度およびコスト等を総合的に勘案すると、PETフィルムを用いることが好ましい。
食品容器用シート材の平面図である。 図1におけるP部の拡大図である。 図2におけるA-A’線に沿う断面を矢印方向から見た部分拡大断面図である。 ミシン目の対向する開口縁が互いに相手側の方向に盛り上がっている状態を模式的に示す部分拡大断面図である。 食品容器用シート材にミシン目を形成する様子を示す部分拡大断面図である。 食品容器用シート材を食品容器に製函する手順を示す平面図である。 食品容器の斜視図である。 別例の食品容器用シート材の平面図である。 図7の食品容器用シート材を食品容器に製函する手順を示す斜視図である。
符号の説明
1,1’ 食品容器用シート材
12 基紙
15 PETフィルム(樹脂薄膜)

2 底板部
3 側板部
4 ウェッブコーナー部
42 折返し線
43 ミシン目
44 開口縁

5a,5b,5c,5d 外板部
6c,6d 内入片
7,7’ 食品容器

L 折返し線の全長
L2 ミシン目の全長

Claims (1)

  1. 基紙と該基紙の片面を覆う樹脂薄膜とを備えた所定展開形状のシート材を、樹脂薄膜側が内面側になるように製函してなり、
    多角形状の底板部の各辺にそれぞれ側板部が起立し、隣接する側板部の対向する側辺は、底板部の各隅から放射状に外方向に伸びる折返し線で折返されたウェッブコーナー部で橋渡しされ、各ウェッブコーナー部を側板部の外側面に固定してなる食品容器であって、
    前記樹脂薄膜は、
    ポリエチレンテレフタレートフィルムであり、
    前記各折返し線は、
    その一部がミシン目であり、底板部の各隅から所定の長さまでは、前記ミシン目が形成されておらず表裏に貫通していないものであり、
    前記ミシン目は、
    前記ポリエチレンテレフタレートフィルム側が対面するように前記ウェッブコーナー部をミシン目で折返して製函した状態において、対向する開口縁が互いに相手側の方向に盛り上がっており、
    前記基紙は、
    断面吸水度を低減させるためのサイズ剤をパルプに添加して抄紙することで断面吸水度を低減させたものである、
    食品容器。
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