JP5067576B2 - 表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム - Google Patents

表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5067576B2
JP5067576B2 JP2008278809A JP2008278809A JP5067576B2 JP 5067576 B2 JP5067576 B2 JP 5067576B2 JP 2008278809 A JP2008278809 A JP 2008278809A JP 2008278809 A JP2008278809 A JP 2008278809A JP 5067576 B2 JP5067576 B2 JP 5067576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operator
display control
button
display
touch panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008278809A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010108185A (ja
Inventor
正則 米沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2008278809A priority Critical patent/JP5067576B2/ja
Publication of JP2010108185A publication Critical patent/JP2010108185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5067576B2 publication Critical patent/JP5067576B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

本発明は、表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラムに関する。
従来、カーナビゲーションやカーオーディオ等の各種車載機器において、各種の画像を表示すると共に、これら車載機器に対する操作入力を受け付けるためのタッチパネルが用いられている。このタッチパネルは、一般に、各種の画像を表示するディスプレイと、各種の操作入力を受け付ける操作入力パネルとを、相互に近接配置して構成されている。そして、ディスプレイに操作ボタンの画像を表示し、この操作ボタンの表示領域に対応する操作入力パネルの操作領域が押圧されることで、操作入力を受け付ける。
例えば、ディスプレイと操作入力パネルとを離間させた構造が提案されており、このような構造において、操作入力パネルに対する操作者の操作動作を検出し、当該操作動作が検出されたときに、誤操作が生じないように、ディスプレイに表示されているスイッチ画像が操作入力パネルに近接するようにスイッチ画像の形態を変更する車両用情報表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−106851号公報
しかしながら、上述の如き従来の装置では、操作者とタッチパネルとの位置関係が考慮されておらず、操作性が低下する可能性があった。従って、例えば、操作者の位置からタッチパネルを操作した場合に、タッチパネルの位置によっては、操作ボタンが車載機器等の障害物によって遮蔽される等、操作性が低下する可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、操作者と表示部との位置関係に影響される操作性を考慮して表示部を制御し、当該操作性を向上させることができる、表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の表示制御システムは、操作入力を受け付けるボタンを画面内に表示する表示部と、操作者の肩位置と、前記表示部の各部の位置及び回転角度とを所定方法で取得し、当該取得した前記操作者の肩位置と前記表示部の各部の位置に基づいて、前記操作者の肩位置と前記ボタンの位置との間の距離が所定距離以下となる範囲を特定すると共に、当該取得した前記操作者の肩位置と、前記表示部の各部の位置及び回転角度とに基づいて、前記表示部の各部に対する前記操作者の操作入力角度を算出する操作性情報取得手段と、前記操作性情報取得手段にて特定された前記操作者の肩位置と前記ボタンの位置との間の距離が所定距離以下となる範囲内の位置であり、且つ、前記操作性情報取得手段にて算出された前記操作入力角度が最小となる位置に、前記ボタンが表示されるように、前記画面内の前記ボタンの位置を制御する制御手段とを備えている。
また、請求項2に記載の表示制御システムは、請求項1に記載の表示制御システムにおいて、前記操作者が着座しているシートの位置及びリクライニング角度を検出するシートセンサを備え、前記操作性情報取得手段は、前記シートセンサにて検出されたシートの位置及びリクライニング角度に基づいて、前記操作者の肩位置を推定する。
また、請求項3に記載の表示制御システムは、請求項1又は2に記載の表示制御システムにおいて、前記制御手段は、前記ボタンの表示サイズが拡大されるように、前記画面内の前記ボタンの形状、又は前記画面内の前記ボタンの形状及び位置を制御する。
また、請求項4に記載の表示制御システムは、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示制御システムにおいて、前記制御手段は、前記表示部が前記ボタンに対する前記操作入力を検出する検出領域の位置又は形状の少なくともいずれか一方を制御する。
また、請求項5に記載の表示制御システムは、請求項に記載の表示制御システムにおいて、前記制御手段は、前記検出領域のサイズのみが拡大されるように、前記検出領域の形状を制御する。
また、請求項6に記載の表示制御方法は、操作入力を受け付けるボタンを表示部の画面内に表示する表示ステップと、操作者の肩位置と、前記表示部の各部の位置及び回転角度とを所定方法で取得し、当該取得した前記操作者の肩位置と前記表示部の各部の位置に基づいて、前記操作者の肩位置と前記ボタンの位置との間の距離が所定距離以下となる範囲を特定すると共に、当該取得した前記操作者の肩位置と、前記表示部の各部の位置及び回転角度とに基づいて、前記表示部の各部に対する前記操作者の操作入力角度を算出する操作性情報取得ステップと、前記操作性情報取得ステップにて特定された前記操作者の肩位置と前記ボタンの位置との間の距離が所定距離以下となる範囲内の位置であり、且つ、前記操作性情報取得ステップにて算出された前記操作入力角度が最小となる位置に、前記ボタンが表示されるように、前記画面内の前記ボタンの位置を制御する制御ステップとを含んでいる。
また、請求項7に記載の表示制御プログラムは、請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させる。
請求項1に記載の表示制御システム、請求項6に記載の表示制御方法、及び請求項7に記載の表示制御プログラムによれば、操作者と表示部との位置関係に起因して当該表示部の操作性に影響を与える要因を特定する操作性情報に基づいて、表示部の画面内のボタンの位置を制御するので、操作性を向上させることができる。
以下、本発明に係る表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラムの各実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。この形態は、表示部に表示されるボタンの位置を制御する形態である。
(構成)
図1は実施の形態1に係る表示制御システムの外観を例示する斜視図、図2は表示制御システムを例示するブロック図である。図2に示すように、この表示制御システム1は、シートセンサ10、モニタ20、及び表示制御装置30を備えている。
(構成−シートセンサ)
シートセンサ10は、運転席、助手席、後部座席等の各シートの位置やリクライニング角度を検出し、表示制御装置30に出力するものであり、公知のポテンショメータ等を用いることができる。
(構成−モニタ)
モニタ20は、タッチパネル21、タッチパネルセンサ22、及びカメラ23を備えている。
(構成−モニタ−タッチパネル)
タッチパネル21は、操作入力を受け付ける操作ボタン24を画面内に表示するとともに、経路案内情報及び警告情報等の各種情報を表示する表示部である。「操作ボタン24」は、操作を受け付ける位置の指標であってタッチパネル21の画面内に表示される「操作ボタン画像」と、操作ボタン画像の表示位置に対応付けて設定される領域であって、当該領域に対する操作入力を対応する操作ボタン画像に対する操作入力として検出する「検出領域」とから構成される。また、検出領域は、操作ボタン画像と略同一の位置に略同一の形状の領域として設定され、操作ボタン画像と共に移動や変形等の制御が行われる。以下の説明においては、「操作ボタン24の表示」とは、操作ボタン画像の表示、及び当該操作ボタン画像の表示位置に対応する検出領域の設定を含んでいるものとする。なお、タッチパネル21が表示する操作ボタン24には、操作者に押圧されることにより所定信号を出力する押しボタンや、画面をスクロールさせるためのスクロールバー(例えば、スクロールさせる方向に沿って画面の端部に設けられた長方形のボックス)等が含まれる。このタッチパネル21は、図1に示したように、例えばリンク式の支持構造により、所定の方向に移動及び回動可能に支持されている。タッチパネル21としては、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイと、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段とを備えた、公知のタッチパネルを使用することができる。
(構成−モニタ−タッチパネルセンサ)
図2に戻り、タッチパネルセンサ22は、タッチパネル21の位置や回転角度を検出し、表示制御装置30に出力するためのものであり、公知のポテンショメータやジャイロセンサを用いることができる。このタッチパネルセンサ22が検出するタッチパネル21の位置、すなわち画面の位置の具体的な内容は任意であり、例えば、当該タッチパネル21の初期設置位置を基準として、当該車両の前後軸方向、左右軸方向、及び上下軸方向の座標値をタッチパネル21の位置として検出させることができる。また、タッチパネルセンサ22が検出するタッチパネル21の回転角度の具体的な内容も任意であり、例えばタッチパネル21の画面が車両の前後軸に直交するように設置されている状態を基準として、当該車両の左右軸周り、及び上下軸周りにおけるタッチパネル21の回転角度を検出させることができる。
(構成−モニタ−カメラ)
カメラ23は、モニタ20側から車内の画像を撮影するためのものであり、図1に例示したように、タッチパネル21の外枠部分に設置することができる。なお、カメラ23の画角の範囲内に、運転席及び助手席に着座した搭乗者の輪郭を含めることができる程度に、当該画角が広いことが望ましい。また、所定の間隔でカメラ23を2台設置することにより、これらのカメラ23が撮影した画像に基づいて、被撮影物とカメラ23との間の距離を特定することができる。例えば、図1の例ではカメラ23を1台のみ示しているが、タッチパネル21の外枠部分に、これら2台のカメラ23を水平方向に沿って所定間隔を隔てて配置することができる。なお、カメラ23の具体的な構成は任意で、例えばCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の公知の撮像素子、及び魚眼レンズやプリズム等の公知の光学系部品を用いて構成されている。
(構成−表示制御装置)
図2に戻り、表示制御装置30は、制御部31及びデータ記録部32を備えている。
(構成−表示制御装置−制御部)
制御部31は、表示制御装置30を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態に係る表示制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して表示制御装置30にインストールされることで、制御部31の各部を実質的に構成する。
この制御部31は、機能概念的に、操作性情報取得部31a及び表示制御部31bを備えている。操作性情報取得部31aは、タッチパネル21の操作者とタッチパネル21との位置関係に起因してタッチパネル21の操作性に影響を与える要因を特定する操作性情報を取得する操作性情報取得手段である。ここで、「操作者」とは、具体的には車両の運転者及び運転者以外の搭乗者(例えば助手席の搭乗者)である。また、「操作性情報」は、タッチパネル21と操作者との間の物体の存在に関する物体情報、タッチパネル21と操作者との間の距離を特定する距離情報、及びタッチパネル21に対する操作者の操作入力角度を特定する操作入力角度情報を含んでいる。表示制御部31bは、操作性情報に基づいて、タッチパネル21の画面内の操作ボタン24の位置を制御する制御手段である。また、表示制御部31bは、カーナビゲーションやカーオーディオ等の各種車載機器に関する情報表示の制御も行う。これらの制御部31の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−表示制御装置−データ記録部)
データ記録部32は、表示制御装置30の動作に必要なプログラム及び各種のデータ、例えばタッチパネル21の寸法データ、タッチパネル21上のカメラ23の位置、あるいはタッチパネル21に表示する操作ボタン画像の画像データ等を記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
(処理)
このように構成される表示制御システム1によって実行される表示制御処理について説明する。図3は表示制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この表示制御処理は、例えば、タッチパネル21の画面の切替に対応して新たな操作を行う必要が生じ、この新たな操作の入力を操作者から受け付けるために、表示制御部31bが操作ボタン24をタッチパネル21に表示させる必要が生じた場合に、起動される。
この場合、操作性情報取得部31aは、例えば、タッチパネル21のカメラ23が撮影した車内の画像情報に基づき、公知の画像解析技術を用いて操作者を特定する(SA1)。
続いて、操作性情報取得部31aは、特定した操作者とタッチパネル21との間に物体があるか否かを判定する(SA2)。例えば、タッチパネル21のカメラ23が撮影した車内の画像情報を取得し、当該画像情報に基づいて、公知の画像解析技術を用いて操作者の頭部や腕部の位置を推定し、当該推定した頭部や腕部の位置とカメラ23との間に他の物体が抽出された場合には障害物があるものとし、他の物体が抽出されない場合には障害物がないものとすることができる。障害物となり得るものとしては、例えば、操作者の腕部とタッチパネル21との間に位置しているハンドル、シフトレバー、ダッシュボードや、操作者とタッチパネル21の表示面との間を遮蔽するタッチパネル21の外枠等が挙げられる。
操作者とタッチパネル21との間に物体があると判定した場合(SA2、Yes)、操作性情報取得部31aは当該判定結果を物体情報として表示制御部31bに出力する。表示制御部31bは、物体情報に基づいて、操作ボタン24のタッチパネル21における表示位置を、操作者による視認及び操作が可能な範囲に限定する(SA3)。例えば、SA2で判定を行う際に推定された操作者の頭部や腕部の位置、抽出された物体の位置、タッチパネル21上のカメラ23の位置、タッチパネル21の寸法等の情報に基づき、障害物に遮蔽されることなく操作者が操作ボタン24を視認し、操作することができるタッチパネル21上の範囲を特定し、当該範囲内に操作ボタン24の表示位置を限定することができる。図4は、操作ボタン24のタッチパネル21における表示位置を概略的に例示したタッチパネル21の正面図である。例えば、図4に示したように操作者として運転者が特定された場合であって、操作者とタッチパネル21との間にハンドルが物体として存在している場合、表示制御部31bは、操作ボタン24のタッチパネル21における表示位置を、運転者がハンドルに遮蔽されずに操作ボタン24の視認及び操作可能な範囲Pに限定する。
図3に戻り、SA3の処理の後、又はSA2において物体がないと判定した場合(SA2、No)、操作性情報取得部31aは、シートセンサ10から出力された情報に基づいて、操作者が着座しているシートの位置及びリクライニング角度を特定し、当該シート位置及び角度に基づいて、当該シートに着座している操作者の肩位置を推定する(SA4)。続いて、タッチパネルセンサ22から出力された情報、及びデータ記録部32に記録されているタッチパネル21の寸法等の情報に基づいて、当該タッチパネル21の各部の位置及びタッチパネル21の回転角度を特定する(SA5)。ここで特定されるタッチパネル21の各部の位置としては、例えば長方形のタッチパネル21の各頂点の位置等が挙げられる。
続いて、操作性情報取得部31aは、SA4で推定した操作者の肩位置と、SA5で特定したタッチパネル21の各部の位置との間の距離を算出する(SA6)。なお、タッチパネル21に2台のカメラ23が設けられている場合には、画像解析により抽出された各カメラ23の画角における操作者の肩位置と、当該2台のカメラ23の間隔とに基づいて、カメラ23から肩位置までの距離を三角法により算出することもできる。
次に、操作性情報取得部31aは、算出した肩位置とタッチパネル21の各部の位置との間の距離が所定の基準距離より大きいか否かを判定する(SA7)。この所定の基準距離の具体的な値としては、例えば、シートに着座している操作者が姿勢を変えることなく操作ボタン24を操作可能な距離を設定することができる。
操作者の肩位置とタッチパネル21の各部の位置との間の距離の少なくとも一つが基準距離より大きいと判定した場合(SA7、Yes)、操作性情報取得部31aはSA6で算出した操作者の肩位置とタッチパネル21の各部位置との間の距離を特定する距離情報を表示制御部31bに出力する。表示制御部31bは、距離情報に基づいて、操作ボタン24のタッチパネル21における表示位置を、操作者の肩位置と操作ボタン24の表示位置との間の距離が基準距離以下となる範囲に限定する(SA8)。例えば、SA4で推定した操作者の肩位置、タッチパネル21の位置、タッチパネル21の寸法等の情報に基づき、肩位置と操作ボタン24の位置との間の距離が基準距離以下となる範囲を特定し、当該範囲内に操作ボタン24の表示位置を限定することができる。図4に示した例は、上述のSA3で操作ボタン24のタッチパネル21における表示位置を限定した場合であるため、SA3において限定した範囲P内であって、さらに運転者の肩位置と操作ボタン24の位置との間の距離が基準距離以下となる範囲Q内に限定する。
図3に戻り、SA8の処理の後、又はSA7において操作者の肩位置とタッチパネル21の各部の位置との間の距離が基準距離以下と判定した場合(SA7、No)、操作性情報取得部31aは、SA4で推定した操作者の肩位置と、SA5で特定したタッチパネル21の各部の位置及び角度とに基づいて、タッチパネル21の各部に対する操作者の操作入力角度を算出する(SA9)。例えば、操作者の肩位置からタッチパネル21に向かう単位ベクトルと、タッチパネル21の画面の法線単位ベクトルとの内積を求めることにより、操作入力角度を算出することができる。あるいは、画像解析により抽出されたカメラ23の画角における操作者の肩位置に基づいて、操作入力角度を算出することもできる。
ここで、タッチパネル21に対する操作者の操作入力角度と操作性との関係について説明する。図5は、操作入力角度とタッチパネル21との関係を概略的に例示したタッチパネル21の断面図である。例えば、図5に示した操作入力Rのように、操作入力角度が比較的小さい場合には、操作者の操作入力方向に対する操作ボタン24の投影面積が相対的に大きく、操作ボタン24の操作性が良好な可能性が高い。一方、操作入力Sのように、操作入力角度が比較的大きい場合には、操作者の操作入力方向に対する操作ボタン24の投影面積が相対的に小さく、操作ボタン24の操作性が良好ではない可能性が高い。また、図5に例示したように、タッチパネル21の各部に対する操作者の操作入力角度が一様でない場合、操作者からの距離が相対的に大きい場合でも、操作入力角度が小さいため操作性が相対的に良好となる場合も考えられる。すなわち、操作者が操作ボタン24を操作可能な距離の範囲内において、可能な限り操作入力角度が小さくなる位置に操作ボタン24を表示することが望ましい。
従って、図3に戻り、表示制御部31bは、操作ボタン24のタッチパネル21における表示位置を、SA3及びSA8において範囲を限定した場合にはその限定された範囲内において、SA9で算出した操作入力角度が最も小さくなる位置に限定する(SA10)。
SA10の処理の後、表示制御部31bは、SA10までの処理において限定された範囲内で操作ボタン24の位置を決定し、タッチパネル21に表示させる(SA11)。以上の処理を実行した後、表示制御処理を終了する。
(効果)
このように本実施の形態1によれば、操作者とタッチパネル21との位置関係に起因して当該タッチパネル21の操作性に影響を与える要因を特定する操作性情報に基づいて、タッチパネル21内の操作ボタン24の位置を制御するので、操作性を向上させることができる。
また、操作性情報は、タッチパネル21と操作者との間の物体の存在に関する物体情報であるので、障害物により遮蔽されることなく操作者が視認及び操作可能な位置に操作ボタン24を表示させることができる。
また、操作性情報は、タッチパネル21と操作者との間の距離を特定する距離情報であるので、シートに着座している操作者が姿勢を変えることなく操作可能な位置に操作ボタン24を表示させることができる。
また、操作性情報は、タッチパネル21に対する操作者の操作入力角度を特定する操作入力角度情報であるので、操作性が良好となる位置に操作ボタン24を表示させることができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、表示制御部31bが、操作性情報に基づいて操作ボタン24の形状、あるいは操作ボタン24に対する操作入力を検出する検出領域の位置等を制御する形態である。なお、実施の形態2及びそれ以降の実施の形態の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(処理)
実施の形態2に係る表示制御システム1によって実行される表示制御処理について説明する。図6は表示制御部31bによって制御された状態のタッチパネル21の断面図であり、(a)は操作ボタン24の形状が制御された場合を例示した図、(b)は検出領域の形状等が制御された場合を例示した図である。なお、本実施の形態2における表示制御処理は、以下に説明する内容を除いて実施の形態1で説明した表示制御処理と同様であるので、フローチャートの図示を省略する。
実施の形態1で説明した表示制御処理のSA10において、表示制御部31bは、操作入力角度情報に基づいて、操作ボタン24のタッチパネル21における表示位置を、SA3及びSA8において範囲を限定した場合にはその限定された範囲内において、SA9で算出した操作入力角度が最も小さくなる位置に限定するとともに(SA10)、操作ボタン24の表示サイズを拡大して表示するように設定する。例えば、初期の位置及び形状を基準に、表示面積を10%から30%程度拡大した相似図形を表示する。これにより、図6(a)に例示したように、操作者の操作入力方向に対する操作ボタン24(図6(a)の例では、拡大前の操作ボタンを符号24’、 操作ボタンの拡大された部分を符号24”にて示す)の投影面積が拡大されるので、当該操作ボタン24の視認性及び操作性を向上させることができる。
また、操作ボタン画像24aの表示サイズは変更せず、検出領域24bのサイズのみを拡大するように設定することもできる。この場合も、例えば初期設定されている検出領域24bの面積を10%から30%程度拡大した相似図形を拡大後の検出領域24bとして設定することができる。これにより、図6(b)に例示したように、操作者が操作ボタン24の操作を行う場合に当該操作を検出可能な領域が拡大され、表示されている操作ボタン画像24aの位置から操作者の指先がずれてしまった場合であっても当該操作を検出することができるので、操作ボタンの操作性を向上させることができる(なお、図6(b)では、図面理解を容易にするため、検出領域24bを操作ボタン画像24aから若干離れた位置に表示しているが、実際には、操作ボタン画像24aと検出領域24bは密接状に配置される)。あるいは、操作者が操作ボタン画像24aの表示位置よりも操作者に近い位置を操作する傾向を公知の学習機能等を用いて特定した場合に、検出領域24bの位置を操作者に接近するように移動させることもできる。
(効果)
このように実施の形態2によれば、表示制御部31bは、操作性情報に基づいて操作ボタン24の形状を制御するので、操作者の操作入力方向に対する操作ボタン24の投影面積を拡大し、当該操作ボタン24の視認性及び操作性を向上させることができる。
また、表示制御部31bは、操作性情報に基づいて、タッチパネル21が操作ボタン24に対する操作入力を検出する検出領域24bの位置又は形状の少なくともいずれか一方を制御するので、表示されている操作ボタン画像24aの位置から操作入力された位置がずれている場合であっても当該操作を検出することができ、操作ボタン24の操作性を向上させることができる。
〔各実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
(表示制御処理について)
上記各実施の形態では、操作入力を操作者から受け付けるために、表示制御部31bが操作ボタン24をタッチパネル21に表示させる必要が生じた場合に表示制御処理が起動されると説明したが、タッチパネル21が初期設置された場合、タッチパネル21の設置位置や回転角度が変更された場合、シート位置やリクライニング角度、ハンドル位置等の車内装備の配置が変更された場合等に表示制御処理を起動し、操作ボタン24の種別毎に、当該操作ボタン24の表示位置や形状等を予め決定し、操作ボタン24の配置情報としてデータ記録部32に記録してもよい。この場合において、実際に操作ボタン24をタッチパネル21に表示させる必要が生じた場合、表示制御部31bは表示させる操作ボタン24の種別に基づいて配置情報を参照し、当該操作ボタン24の表示位置を特定することができる。
また、上記各実施の形態では、操作ボタンの種類によらず一律に操作者を特定していたが、操作ボタンの種類に基づいて、操作ボタンに対応する操作者を特定してもよい。例えば、操作ボタン24の種類として運転者用ボタン又は運転者以外用ボタンを操作ボタン毎に予め登録しておき、運転者用ボタンを表示させる場合には、操作者として運転者を特定し、当該運転者の位置に基づいて表示制御を行い、運転者以外用ボタンを表示させる場合には、操作者として運転者以外の搭乗者(例えば助手席の同乗者)を特定し、当該運転者以外の搭乗者の位置に基づいて表示制御を行うように構成してもよい。
(物体の特定について)
上記各実施の形態では、タッチパネル21のカメラ23が撮影した車内の画像情報に基づいて物体を特定すると説明したが、他の手段により物体を特定してもよい。例えば、タッチパネル21に公知の近接センサを設置し、当該近接センサにタッチパネル21から所定の範囲内における物体を検出させることにより、物体を特定させてもよい。この場合、近接センサが物体の特定を実行する間はタッチパネル21の操作を行わないように操作者に案内情報を出力する等により、操作者を物体として特定することを回避できる。あるいは、物体の位置や形状等を特定するための情報を、予めデータ記録部32に格納しておき、表示制御処理実行時に表示制御部31bが当該情報を参照するようにしてもよい。
本発明の実施の形態1に係る表示制御システムの外観を例示する斜視図である。 表示制御システムを例示するブロック図である。 表示制御処理のフローチャートである。 操作ボタンのタッチパネルにおける表示位置を概略的に例示したタッチパネルの正面図である。 操作入力角度とタッチパネルとの関係を概略的に例示したタッチパネルの断面図である。 表示制御部によって制御された状態のタッチパネルの断面図であり、(a)は操作ボタンの形状が制御された場合を例示した図、(b)は検出領域の形状等が制御された場合を例示した図である。
符号の説明
1 表示制御システム
10 シートセンサ
20 モニタ
21 タッチパネル
22 タッチパネルセンサ
23 カメラ
24 操作ボタン
24a 操作ボタン画像
24b 検出領域
30 表示制御装置
31 制御部
31a 操作性情報取得部
31b 表示制御部
32 データ記録部

Claims (7)

  1. 操作入力を受け付けるボタンを画面内に表示する表示部と、
    操作者の肩位置と、前記表示部の各部の位置及び回転角度とを所定方法で取得し、当該取得した前記操作者の肩位置と前記表示部の各部の位置に基づいて、前記操作者の肩位置と前記ボタンの位置との間の距離が所定距離以下となる範囲を特定すると共に、当該取得した前記操作者の肩位置と、前記表示部の各部の位置及び回転角度とに基づいて、前記表示部の各部に対する前記操作者の操作入力角度を算出する操作性情報取得手段と、
    前記操作性情報取得手段にて特定された前記操作者の肩位置と前記ボタンの位置との間の距離が所定距離以下となる範囲内の位置であり、且つ、前記操作性情報取得手段にて算出された前記操作入力角度が最小となる位置に、前記ボタンが表示されるように、前記画面内の前記ボタンの位置を制御する制御手段と、
    を備える表示制御システム。
  2. 前記操作者が着座しているシートの位置及びリクライニング角度を検出するシートセンサを備え、
    前記操作性情報取得手段は、前記シートセンサにて検出されたシートの位置及びリクライニング角度に基づいて、前記操作者の肩位置を推定する、
    請求項1に記載の表示制御システム。
  3. 前記制御手段は、前記ボタンの表示サイズが拡大されるように、前記画面内の前記ボタンの形状、又は前記画面内の前記ボタンの形状及び位置を制御する、
    請求項1又は2に記載の表示制御システム。
  4. 前記制御手段は、前記表示部が前記ボタンに対する前記操作入力を検出する検出領域の位置又は形状の少なくともいずれか一方を制御する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の表示制御システム。
  5. 前記制御手段は、前記検出領域のサイズのみが拡大されるように、前記検出領域の形状を制御する、
    請求項4に記載の表示制御システム。
  6. 操作入力を受け付けるボタンを表示部の画面内に表示する表示ステップと、
    操作者の肩位置と、前記表示部の各部の位置及び回転角度とを所定方法で取得し、当該取得した前記操作者の肩位置と前記表示部の各部の位置に基づいて、前記操作者の肩位置と前記ボタンの位置との間の距離が所定距離以下となる範囲を特定すると共に、当該取得した前記操作者の肩位置と、前記表示部の各部の位置及び回転角度とに基づいて、前記表示部の各部に対する前記操作者の操作入力角度を算出する操作性情報取得ステップと、
    前記操作性情報取得ステップにて特定された前記操作者の肩位置と前記ボタンの位置との間の距離が所定距離以下となる範囲内の位置であり、且つ、前記操作性情報取得ステップにて算出された前記操作入力角度が最小となる位置に、前記ボタンが表示されるように、前記画面内の前記ボタンの位置を制御する制御ステップと、
    を含む表示制御方法。
  7. 請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させるための表示制御プログラム。
JP2008278809A 2008-10-29 2008-10-29 表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム Expired - Fee Related JP5067576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008278809A JP5067576B2 (ja) 2008-10-29 2008-10-29 表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008278809A JP5067576B2 (ja) 2008-10-29 2008-10-29 表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010108185A JP2010108185A (ja) 2010-05-13
JP5067576B2 true JP5067576B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=42297586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008278809A Expired - Fee Related JP5067576B2 (ja) 2008-10-29 2008-10-29 表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5067576B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5732746B2 (ja) * 2010-05-14 2015-06-10 株式会社ニコン 電子機器
JP5584167B2 (ja) * 2011-05-23 2014-09-03 株式会社東海理化電機製作所 検出位置制御装置
JP5624514B2 (ja) * 2011-05-23 2014-11-12 株式会社東海理化電機製作所 検出位置制御装置
JP5899251B2 (ja) * 2014-01-29 2016-04-06 本田技研工業株式会社 車両用入力装置
JP2016224628A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 トヨタ自動車株式会社 表示装置
CN109843652B (zh) * 2016-09-29 2021-06-08 日产自动车株式会社 开关位置的调整方法以及车辆用操作装置
KR101969805B1 (ko) 2017-09-15 2019-08-20 엘지전자 주식회사 차량 제어 장치 및 그것을 포함하는 차량
DE112018007394B4 (de) 2018-05-14 2021-10-07 Mitsubishi Electric Corporation Eingabesteuerungsvorrichtung, Eingabesteuerungsverfahren und Anzeigevorrichtung

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3378604B2 (ja) * 1993-03-16 2003-02-17 株式会社日立製作所 情報処理装置
JPH09160718A (ja) * 1995-12-11 1997-06-20 Shimadzu Corp タッチパネル式入力装置
JPH11353118A (ja) * 1998-06-08 1999-12-24 Ntt Data Corp 情報入力装置
JP4077440B2 (ja) * 2004-10-26 2008-04-16 京セラミタ株式会社 表示装置、画像形成装置
JP2006208845A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Fuji Photo Film Co Ltd 画像表示装置及び表示位置制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010108185A (ja) 2010-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5067576B2 (ja) 表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム
JP5355683B2 (ja) 表示入力装置および車載情報機器
KR101481681B1 (ko) 차량용 이미지 시스템 및 차량 이미지의 디스플레이 제어 방법
JP4973564B2 (ja) 車両周辺表示装置
JP6515028B2 (ja) 車両用操作装置
WO2015162895A1 (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、表示装置
JP2010184600A (ja) 車載用ジェスチャースイッチ装置
US10712822B2 (en) Input system for determining position on screen of display device, detection device, control device, storage medium, and method
JP6508173B2 (ja) 車両用表示装置
JP6014162B2 (ja) 入力装置
JP6406088B2 (ja) 操作システム
US20150185999A1 (en) Display control apparatus and control method for vehicle
JP2015047885A (ja) 車両搭載インタラクティブシステム
JP2014197252A (ja) ジェスチャー操作装置、そのプログラム、およびジェスチャー操作装置を搭載した車両
JP6477123B2 (ja) 操作システム
JP2008195141A (ja) 車載機器の操作支援装置、操作支援方法
JP5903319B2 (ja) 車両用表示装置
JP5709460B2 (ja) 運転支援システム、運転支援方法および運転支援プログラム
KR102375240B1 (ko) 차량용 투명 디스플레이 장치
JP4977482B2 (ja) 画像提供装置、車両、および画像提供方法
JP2014127183A (ja) 駐車支援装置及び駐車支援方法
JP2018103866A (ja) 車両用視認装置
JP2017069834A (ja) 表示制御装置
JP2014219682A (ja) 表示制御システム及びプログラム
JP6400352B2 (ja) 車両周辺表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120718

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120731

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees