JP5067576B2 - 表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム - Google Patents
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Description
最初に、実施の形態1について説明する。この形態は、表示部に表示されるボタンの位置を制御する形態である。
図1は実施の形態1に係る表示制御システムの外観を例示する斜視図、図2は表示制御システムを例示するブロック図である。図2に示すように、この表示制御システム1は、シートセンサ10、モニタ20、及び表示制御装置30を備えている。
シートセンサ10は、運転席、助手席、後部座席等の各シートの位置やリクライニング角度を検出し、表示制御装置30に出力するものであり、公知のポテンショメータ等を用いることができる。
モニタ20は、タッチパネル21、タッチパネルセンサ22、及びカメラ23を備えている。
タッチパネル21は、操作入力を受け付ける操作ボタン24を画面内に表示するとともに、経路案内情報及び警告情報等の各種情報を表示する表示部である。「操作ボタン24」は、操作を受け付ける位置の指標であってタッチパネル21の画面内に表示される「操作ボタン画像」と、操作ボタン画像の表示位置に対応付けて設定される領域であって、当該領域に対する操作入力を対応する操作ボタン画像に対する操作入力として検出する「検出領域」とから構成される。また、検出領域は、操作ボタン画像と略同一の位置に略同一の形状の領域として設定され、操作ボタン画像と共に移動や変形等の制御が行われる。以下の説明においては、「操作ボタン24の表示」とは、操作ボタン画像の表示、及び当該操作ボタン画像の表示位置に対応する検出領域の設定を含んでいるものとする。なお、タッチパネル21が表示する操作ボタン24には、操作者に押圧されることにより所定信号を出力する押しボタンや、画面をスクロールさせるためのスクロールバー(例えば、スクロールさせる方向に沿って画面の端部に設けられた長方形のボックス)等が含まれる。このタッチパネル21は、図1に示したように、例えばリンク式の支持構造により、所定の方向に移動及び回動可能に支持されている。タッチパネル21としては、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイと、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段とを備えた、公知のタッチパネルを使用することができる。
図2に戻り、タッチパネルセンサ22は、タッチパネル21の位置や回転角度を検出し、表示制御装置30に出力するためのものであり、公知のポテンショメータやジャイロセンサを用いることができる。このタッチパネルセンサ22が検出するタッチパネル21の位置、すなわち画面の位置の具体的な内容は任意であり、例えば、当該タッチパネル21の初期設置位置を基準として、当該車両の前後軸方向、左右軸方向、及び上下軸方向の座標値をタッチパネル21の位置として検出させることができる。また、タッチパネルセンサ22が検出するタッチパネル21の回転角度の具体的な内容も任意であり、例えばタッチパネル21の画面が車両の前後軸に直交するように設置されている状態を基準として、当該車両の左右軸周り、及び上下軸周りにおけるタッチパネル21の回転角度を検出させることができる。
カメラ23は、モニタ20側から車内の画像を撮影するためのものであり、図1に例示したように、タッチパネル21の外枠部分に設置することができる。なお、カメラ23の画角の範囲内に、運転席及び助手席に着座した搭乗者の輪郭を含めることができる程度に、当該画角が広いことが望ましい。また、所定の間隔でカメラ23を2台設置することにより、これらのカメラ23が撮影した画像に基づいて、被撮影物とカメラ23との間の距離を特定することができる。例えば、図1の例ではカメラ23を1台のみ示しているが、タッチパネル21の外枠部分に、これら2台のカメラ23を水平方向に沿って所定間隔を隔てて配置することができる。なお、カメラ23の具体的な構成は任意で、例えばCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の公知の撮像素子、及び魚眼レンズやプリズム等の公知の光学系部品を用いて構成されている。
図2に戻り、表示制御装置30は、制御部31及びデータ記録部32を備えている。
制御部31は、表示制御装置30を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態に係る表示制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して表示制御装置30にインストールされることで、制御部31の各部を実質的に構成する。
データ記録部32は、表示制御装置30の動作に必要なプログラム及び各種のデータ、例えばタッチパネル21の寸法データ、タッチパネル21上のカメラ23の位置、あるいはタッチパネル21に表示する操作ボタン画像の画像データ等を記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
このように構成される表示制御システム1によって実行される表示制御処理について説明する。図3は表示制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この表示制御処理は、例えば、タッチパネル21の画面の切替に対応して新たな操作を行う必要が生じ、この新たな操作の入力を操作者から受け付けるために、表示制御部31bが操作ボタン24をタッチパネル21に表示させる必要が生じた場合に、起動される。
このように本実施の形態1によれば、操作者とタッチパネル21との位置関係に起因して当該タッチパネル21の操作性に影響を与える要因を特定する操作性情報に基づいて、タッチパネル21内の操作ボタン24の位置を制御するので、操作性を向上させることができる。
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、表示制御部31bが、操作性情報に基づいて操作ボタン24の形状、あるいは操作ボタン24に対する操作入力を検出する検出領域の位置等を制御する形態である。なお、実施の形態2及びそれ以降の実施の形態の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
実施の形態2に係る表示制御システム1によって実行される表示制御処理について説明する。図6は表示制御部31bによって制御された状態のタッチパネル21の断面図であり、(a)は操作ボタン24の形状が制御された場合を例示した図、(b)は検出領域の形状等が制御された場合を例示した図である。なお、本実施の形態2における表示制御処理は、以下に説明する内容を除いて実施の形態1で説明した表示制御処理と同様であるので、フローチャートの図示を省略する。
このように実施の形態2によれば、表示制御部31bは、操作性情報に基づいて操作ボタン24の形状を制御するので、操作者の操作入力方向に対する操作ボタン24の投影面積を拡大し、当該操作ボタン24の視認性及び操作性を向上させることができる。
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
上記各実施の形態では、操作入力を操作者から受け付けるために、表示制御部31bが操作ボタン24をタッチパネル21に表示させる必要が生じた場合に表示制御処理が起動されると説明したが、タッチパネル21が初期設置された場合、タッチパネル21の設置位置や回転角度が変更された場合、シート位置やリクライニング角度、ハンドル位置等の車内装備の配置が変更された場合等に表示制御処理を起動し、操作ボタン24の種別毎に、当該操作ボタン24の表示位置や形状等を予め決定し、操作ボタン24の配置情報としてデータ記録部32に記録してもよい。この場合において、実際に操作ボタン24をタッチパネル21に表示させる必要が生じた場合、表示制御部31bは表示させる操作ボタン24の種別に基づいて配置情報を参照し、当該操作ボタン24の表示位置を特定することができる。
上記各実施の形態では、タッチパネル21のカメラ23が撮影した車内の画像情報に基づいて物体を特定すると説明したが、他の手段により物体を特定してもよい。例えば、タッチパネル21に公知の近接センサを設置し、当該近接センサにタッチパネル21から所定の範囲内における物体を検出させることにより、物体を特定させてもよい。この場合、近接センサが物体の特定を実行する間はタッチパネル21の操作を行わないように操作者に案内情報を出力する等により、操作者を物体として特定することを回避できる。あるいは、物体の位置や形状等を特定するための情報を、予めデータ記録部32に格納しておき、表示制御処理実行時に表示制御部31bが当該情報を参照するようにしてもよい。
10 シートセンサ
20 モニタ
21 タッチパネル
22 タッチパネルセンサ
23 カメラ
24 操作ボタン
24a 操作ボタン画像
24b 検出領域
30 表示制御装置
31 制御部
31a 操作性情報取得部
31b 表示制御部
32 データ記録部
Claims (7)
- 操作入力を受け付けるボタンを画面内に表示する表示部と、
操作者の肩位置と、前記表示部の各部の位置及び回転角度とを所定方法で取得し、当該取得した前記操作者の肩位置と前記表示部の各部の位置に基づいて、前記操作者の肩位置と前記ボタンの位置との間の距離が所定距離以下となる範囲を特定すると共に、当該取得した前記操作者の肩位置と、前記表示部の各部の位置及び回転角度とに基づいて、前記表示部の各部に対する前記操作者の操作入力角度を算出する操作性情報取得手段と、
前記操作性情報取得手段にて特定された前記操作者の肩位置と前記ボタンの位置との間の距離が所定距離以下となる範囲内の位置であり、且つ、前記操作性情報取得手段にて算出された前記操作入力角度が最小となる位置に、前記ボタンが表示されるように、前記画面内の前記ボタンの位置を制御する制御手段と、
を備える表示制御システム。 - 前記操作者が着座しているシートの位置及びリクライニング角度を検出するシートセンサを備え、
前記操作性情報取得手段は、前記シートセンサにて検出されたシートの位置及びリクライニング角度に基づいて、前記操作者の肩位置を推定する、
請求項1に記載の表示制御システム。 - 前記制御手段は、前記ボタンの表示サイズが拡大されるように、前記画面内の前記ボタンの形状、又は前記画面内の前記ボタンの形状及び位置を制御する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。 - 前記制御手段は、前記表示部が前記ボタンに対する前記操作入力を検出する検出領域の位置又は形状の少なくともいずれか一方を制御する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の表示制御システム。 - 前記制御手段は、前記検出領域のサイズのみが拡大されるように、前記検出領域の形状を制御する、
請求項4に記載の表示制御システム。 - 操作入力を受け付けるボタンを表示部の画面内に表示する表示ステップと、
操作者の肩位置と、前記表示部の各部の位置及び回転角度とを所定方法で取得し、当該取得した前記操作者の肩位置と前記表示部の各部の位置に基づいて、前記操作者の肩位置と前記ボタンの位置との間の距離が所定距離以下となる範囲を特定すると共に、当該取得した前記操作者の肩位置と、前記表示部の各部の位置及び回転角度とに基づいて、前記表示部の各部に対する前記操作者の操作入力角度を算出する操作性情報取得ステップと、
前記操作性情報取得ステップにて特定された前記操作者の肩位置と前記ボタンの位置との間の距離が所定距離以下となる範囲内の位置であり、且つ、前記操作性情報取得ステップにて算出された前記操作入力角度が最小となる位置に、前記ボタンが表示されるように、前記画面内の前記ボタンの位置を制御する制御ステップと、
を含む表示制御方法。 - 請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させるための表示制御プログラム。
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