JP5899251B2 - 車両用入力装置 - Google Patents

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Description

この発明は、情報を表示し、且つ乗員の指の接触を検知するタッチパネル式ディスプレイ(以下、タッチパネルという。)を備える車両用入力装置に関する。
近時、車両では、ナビゲーション装置及び/又はディスプレイオーディオ装置等が、情報を表示すると共に乗員の指による入力操作が可能なようにタッチパネルにより構成されている。
前記タッチパネルは、通常、乗員(運転者と助手席乗員)の便宜を考慮し、車内のダッシュボード上であって、車幅方向の中央位置近傍に設置固定されている。
ダッシュボード上に設置固定されたタッチパネルへの入力操作は、シートに着座している乗員(運転者と助手席乗員)により行われるが、前記設置場所との関係から斜めからの操作を余儀なくされ、視認性及び操作性が損なわれる。
特許文献1には、タッチパネルの表示の視認性、及びタッチパネルに対する入力操作(指タッチ操作)の操作性を向上させる技術が開示されている。
すなわち、特許文献1には、タッチパネルを水平方向左右にチルト(回転)させるチルト機構を設け、タッチパネルにより指の到来方向を検知したとき、前記チルト機構を駆動して、タッチパネルの向きを指の到来方向に合わせる(チルトする)技術が開示されている(特許文献1の[0034]、[0037]−[0040])。
特許第5334618号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、操作指方向判定部が指の到来方向を検知したときに、指の到来方向にタッチパネルのチルト移動が開始されるが、移動が開始された後は、指がタッチパネルに接触するまで、タッチパネルが左右にチルト駆動されることとなり、乗員によるタッチパネルの操作性が低下してしまうという問題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、タッチパネルを指の到来方向に向かせる機構を備える車両用入力装置の乗員によるタッチパネルの操作性の低下を招くことがなく、操作性を向上させることを可能とする車両用入力装置を提供することを目的とする。
この発明に係る車両用入力装置は、車両に設けられ、乗員が操作することのできる車両用入力装置において、情報を表示し、前記乗員の指の接触を検知するタッチパネルと、前記タッチパネルを少なくとも車幅方向に向けることが可能な駆動部と、前記乗員の前腕及び手の少なくとも一方を操作入力部として検出する検出センサと、前記検出センサの検出により前記駆動部を制御する制御装置と、を備え、前記検出センサは、前記乗員と前記タッチパネルとの間に、前記タッチパネル側から所定の距離にある第1範囲と、前記第1範囲から前記乗員の方向の所定の距離にある第2範囲とに前記乗員の操作入力部が存在することを検出し、前記制御装置は、前記検出センサが前記第2範囲内に前記操作入力部が存在していると検出した場合は、前記操作入力部の方向に前記タッチパネルが向くように前記駆動部を制御する一方、前記検出センサが前記第1範囲に前記操作入力部が存在していると検出した場合は、前記駆動部の制御を停止するように構成している。
この発明によれば、乗員の前腕及び手の少なくとも一方である操作入力部が、タッチパネルが設置されている方向に移動し乗員側に近い第2範囲内に入ると、検出センサは、前記操作入力部を検出し、制御装置は、前記操作入力部を検出した場合に、駆動部を駆動してタッチパネルが操作入力部の方向を向くように車幅方向に動かし、前記操作入力部がさらにタッチパネルの方向に接近して第1範囲に入ると、前記駆動部による前記タッチパネルを前記車幅方向に向けさせる動作を停止させることでタッチパネルの動きを停止させる。このように制御することにより、乗員のタッチパネルに対する操作性を向上させることができる。
この場合、前記検出センサは、前記乗員の前腕の延長方向を検出し、前記制御装置は、前記タッチパネルと前記前腕の前記延長方向とが車両上方から見て略垂直になるように前記駆動部を制御するようにすることが好ましい。
これにより、タッチパネルのタッチ面が乗員の前腕と略垂直となり乗員の指による操作性が向上する。なお、前腕とは、手首と肘の間の腕の部分をいう。
ここで、前記制御装置は、前記検出センサが前記第2範囲に前記手が存在することを検出した後に、前記第1範囲と前記第2範囲とに前記手が存在しないことを検出した場合、前記タッチパネルを、駆動する前の元の位置に復帰させることが好ましい。
これにより、乗員のタッチ操作が終了すると、タッチパネルを駆動する前の元の位置まで戻すことができるので、タッチ操作を行った乗員以外の乗員もタッチパネル上に表示された情報を、見易く、不快に感じずに見ることができる。なお、手とは、手首から指の先端部までの部分をいう。
この場合、前記検出センサは、さらに、前記乗員の顔の向き又は視線を検出し、前記顔の向き又は視線が前記タッチパネルを向いていると判断した場合には、前記制御装置は、前記検出センサが前記第2範囲に前記手が存在することを検出した後に、前記第1範囲と前記第2範囲とに前記手が存在しないことを検出した場合でも、前記タッチパネルを駆動する前の元の位置に復帰させないことが好ましい。
乗員の顔の向き又は視線がタッチパネルを視認していると推測される際は、手が第1及び第2範囲の外に出たとしてもタッチパネルを元の位置に戻さない。これにより、乗員がタッチパネルを操作しようとしている間は、乗員の方向にタッチパネルのタッチ面を向け続けることにより乗員による操作性を向上させ、タッチパネルを操作しようとしてタッチパネルを視認している乗員に不快を感じさせないようにすることができる。
また、前記検出センサが、前記タッチパネルの駆動を停止し固定するための前記手による所定のジェスチャを前記第1範囲内で検出した場合、前記制御装置は、前記検出センサが前記第2範囲に前記手が存在することを検出した後に、前記第1範囲と前記第2範囲とに前記手が存在しないことを検出した場合でも前記タッチパネルを駆動する前の元の位置に復帰させないことが好ましい。
このように、乗員が手により所定のジェスチャを行った場合、手が範囲の外に出たとしてもタッチパネルを元の位置に戻さない。これにより乗員が操作したい間は乗員の方向にタッチパネルが向き続けることとなり、より乗員の操作性を向上させ、乗員に不快を感じさせないようにすることができる。
さらに、前記制御装置は、前記乗員が前記タッチパネルのタッチ面を指にて操作している間に前記乗員以外の乗員の手である他の手が前記第2範囲内に存在すると前記検出センサが判断した場合、前記第2範囲に前記他の手が存在することを検出した後に、前記第1範囲と前記第2範囲とに前記乗員の指が存在しないことを前記検出センサが検出するまで前記乗員以外の乗員の手である前記他の手の移動に対応するように前記駆動部を駆動させないように制御することが好ましい。
これにより、乗員が操作している際に他の乗員が操作しようとしてもタッチパネルは動かない。この結果、タッチパネルを操作している乗員の操作が阻害されることがなくなる。
さらにまた、前記乗員が座っているシートの前記車両の前後方向の位置を検出するシート位置検出センサをさらに備え、前記制御装置は、前記シート位置検出センサにより検出されたシート位置に応じて、前記第1及び第2範囲の少なくとも1つの範囲を可変することが好ましい。
シート位置に応じて、前記第1及び第2範囲の少なくとも1つの範囲を可変することで、現にシートに座っている乗員の操作入力部(前記乗員の前腕及び手の少なくとも一方)に対応した的確な第1及び第2範囲を設定することができる。
なお、シート位置検出センサが設けられていない場合、乗員の頭部の位置を前記検出センサを利用して、あるいは他の検出センサを利用して計測し、前記第1及び第2範囲の少なくとも1つの範囲を可変するようにしてもよい。
さらにまた、前記乗員の前記前腕の延長方向が、前記タッチパネルを指向しているときにのみ、前記タッチパネルが前記操作入力部の方向に向く制御を有効にすることが好ましい。
乗員の前腕の延長方向がタッチパネルを指向していない場合には、タッチパネルのタッチ面の周囲に配置された他の操作部の操作の可能性が高いので、そのような場合には、前記タッチパネルを移動させないようにすることで、乗員が煩わしく感じる不快感の発生を未然に防止することができる。
この発明によれば、指の到来方向を検知してタッチパネルを車幅方向に向かせる駆動部を備える車両用入力装置の乗員によるタッチパネルの操作性の低下を招く事態が発生しないという効果が達成される。
より詳しく説明すると、乗員の前腕及び手の少なくとも一方である操作入力部が、タッチパネルの方向に移動し乗員側に近い第2範囲内に入ると、検出センサは、前記操作入力部を検出し、制御装置は、前記操作入力部を検出したとき、駆動部を駆動してタッチパネルを操作入力部の方向を向くように車幅方向に向かせ、前記操作入力部がさらにタッチパネルの方向に接近して第1範囲に入ると、前記駆動部による前記タッチパネルを前記操作入力部の方向を向くように前記車幅方向に向ける動作を停止させることで、前記タッチパネルが前記操作入力部を向いた位置で停止させる。このように制御することにより、乗員のタッチパネルに対する操作性を向上させることができる。
この実施形態に係る車両用入力装置の構成を示す概略ブロック図である。 図1例の車両用入力装置が適用された車両内の前席側を上方から見た模式的平面視図である。 手、前腕等の説明図である。 タッチパネルの回転軸等の説明図である。 図1例の車両用入力装置が適用された車両内の前席側を上方から見た、制御範囲等を説明する模式的平面視図である。 第1処理の動作説明に供されるフローチャートである。 図7Aは、操作入力部が第1及び第2範囲に入っていない状態の説明図、図7Bは、操作入力部が第2範囲に入っている状態の説明図、図7Cは、操作入力部が第1範囲に入っている状態の説明図である。 前腕のベクトルを説明する距離情報画面の例示図である。 第2処理の動作説明に供されるフローチャートである。 図10Aは、片方の方向を向いているタッチパネルが他の方向に操作入力部が入っても動かない状態を示す説明図、図10Bは、先に操作していた側が操作入力部から離脱した場合にタッチパネルが他の操作入力部が入っている方向に向く状態を示す説明図である。 図11Aは、一の操作者によるタッチパネルの操作状態を示す説明図、図11Bは、一の操作者が一の操作範囲でタッチパネルの固定ジェスチャを行っている状態の説明図、図11Cは、一の操作者の操作入力部が一の操作範囲から出てもタッチパネルが固定された方向を向いたままである状態の説明図、図11Dは、他の操作者の操作入力部が他の操作範囲に進入したのでタッチパネルが向きを変えた状態の説明図、図11Eは、他の操作者の操作入力部が他の操作範囲から出たのでタッチパネルを一の操作者が固定した位置まで戻した状態の説明図である。
以下、この発明に係る車両用入力装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この実施形態に係る車両用入力装置10の構成を示す概略ブロック図、図2は、図1例の車両用入力装置10が適用された車両内の前席側を上方から見た模式的平面視図である。
図1及び図2において、車両用入力装置10は、ダッシュボード(インストルメントパネル)12中、車両の幅方向概ね中央位置に配置され、タッチ面14sを有し、液晶表示装置からなるタッチパネル14と、このタッチパネル14の下方に配置されて乗員18の手、前腕、顔向き、視線、及び頭部等を検出する検出センサ16とを備える。
なお、図3に示すように、前腕とは、手首と肘の間の腕の部分をいい、手とは、手首から指の先端部までの部分をいう。
タッチパネル14は、情報を表示すると共に、乗員の指の接触を検知する機能を有する。タッチパネル14は、例えば、地図上で経路を案内するナビゲーション装置やスマートフォンに連係可能なディスプレイオーディオ装置の表示装置で兼用してもよい。
検出センサ16としては、デプスカメラを使用しているが、これに限らず、走査レーダセンサの他、距離を計測できる静電センサと通常のカメラを組み合わせたもの、ステレオカメラ等を用いることができる。
検出センサ16の検出範囲は、例えばデプスカメラである場合、カメラの撮像範囲(画角)に対応しており、タッチパネル14のタッチ面14s近傍から乗員18d(この実施形態では運転席シート20dに着座している運転者)及び乗員18a(この実施形態では助手席シート20aに着座している乗員)の上半身(腕及び顔を含む)を含む範囲に設定している。
図1及び図4に示すように、タッチパネル14は、減速機構及びモータ等を含む駆動部としてのアクチュエータ22により車両の略上下方向を回転軸24として左右方向(水平方向)に所定角度範囲でチルト(回転)することが可能になっている。つまり、アクチュエータ22によりタッチパネル14の正面であるタッチ面14sを車幅方向に向かせることが可能になっている。ここで、タッチパネル14の原位置(タッチ面14sが車両の後方を向いている位置、あるいは若干乗員18dの方向を向いている位置)からの左右の(車幅方向への)チルト角θは、回転軸24あるいはアクチュエータ22に取り付けられたエンコーダである回転角センサ26により検知される。
車両用入力装置10は、さらに、制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)25を備える。
ECU25は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU25C(中央処理装置)、メモリ25MであるROM(EEPROMも含む。)やRAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ(計時部、計時装置)25T等を有しており、CPU25CがROM等のメモリ25Mに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。
ECU25は、回転角センサ26で検出されるチルト角θ、タッチパネル14で検出されるタッチ信号(接触時点、離隔時点及び接触位置を含む)St、検出センサ16により検出される前腕及び手(指)の検出信号Ss、シート位置検出センサ31により検出されるシート位置検出信号Sp(運転席シート位置検出信号Spdと助手席シート位置検出信号Spa)を検出すると共に、これらの検出信号に基づきタッチパネル14のチルト角θ等を、アクチュエータ22を通じて設定乃至制御することでタッチパネル14をチルト駆動する。
図5は、図1例の車両用入力装置10が適用された車両内の前席側を上方から見た模式的平面視図である。
図5において、助手席シート20a(図2参照)に着座している乗員18aの右腕の前腕32と指34を有する手36とは、乗員18aの操作入力部30aとして機能する。また、運転席シート20dに着座している乗員18dの左腕の前腕42と指44を有する手46とは、乗員18dの操作入力部30dとして機能する。
図5には、検出センサ16の検出信号Ssを参照して、ECU25が制御範囲として把握する空間領域(空間範囲、制御範囲)を示している。なお、ECU25は、検出信号Ssを参照して、次に説明する第1範囲Ba、Bd及び第2範囲Aa、Ad内にある操作入力部30a、30dの位置と姿勢の他、これらの範囲の外{第1範囲Ba、Bdよりも内方(ダッシュボード12に近い方)のタッチパネル14近傍やタッチ面14sの近傍、及び第2範囲Aa、Adよりも外方の運転席シート20dや助手席シート20aの背もたれ部近傍}にある操作入力部30a、30dの位置と姿勢を検出乃至判定できる。
タッチパネル14から所定の距離にある助手席側の第1範囲Baと前記第1範囲Baから乗員18aの方向寄りの所定距離にある第2範囲AaとがECU25による助手席側の監視範囲(制御範囲)とされ、タッチパネル14から所定の距離にある運転席側の第1範囲Bdと前記第1範囲Bdから乗員18dの方向寄りの所定距離にある第2範囲AdとがECU25による運転席側の監視範囲(制御範囲)とされる。監視範囲(制御範囲)は、乗員18によるタッチパネル14を利用した所定の設定操作、あるいは、後述するように、シート位置検出センサ31により検出されたシート位置検出信号Spに基づきECU25により広げることも狭めることも可能である。
ECU25は、検出センサ16から出力される検出信号Ssに基づき、乗員18aの操作入力部30aと乗員18dの操作入力部30dがどの範囲{第1範囲Ba、Bd、第2範囲Aa、Ad}に存在しているのか、範囲外であるのかを検出することができる。
助手席側の第1範囲Ba及び第2範囲Aaと、運転席側の第1範囲Bd及び第2範囲Adとの境界線は、この実施形態では、車両の車幅を2分する中心軸線と一致させているが、タッチパネル14の原位置における向き、運転席シート20dや助手席シート20aの取り付け位置等に応じて適宜、前記境界線の設定を変更することができる。タッチパネル14の原位置は、この実施形態では、タッチ面14sが、車両の真後ろを向いているときの位置を言い、チルト角θをθ=0としてECU25が管理している位置である。なお、タッチパネル14の原位置におけるチルト角θを、0度ではなく、原位置でタッチパネル14が運転席シート20d側を向くように僅かにオフセットさせておいてもよい。
次に、上述の実施形態の動作について説明する。
[第1処理:操作入力部30aをタッチパネル14に接近させ接触させる(タッチ操作も含む)までの処理]
図6は、第1処理の動作説明に供されるフローチャートである。フローチャートに係るプログラムは、ECU25(のCPU25C)により実行される。
この第1処理では、煩雑さの回避と理解の便宜のために、助手席シート20aに着座している乗員18aを代表として説明する。
ステップS1にて、ECU25は、乗員18aの操作入力部30a(の一部)が第2範囲Aa内に入っているか否かを検出センサ16の検出信号Ssにより検出する。図7Aに示すように、入っていない(ステップS1:NO)場合には、ステップS1に戻る。
図7Bに示すように、操作入力部30aが第2範囲Aa内に入っている(ステップS1:YES)ことを検出する(ステップS1:YES)と、ステップS2にて、前腕32のベクトルVaの方向50がタッチ面14sの範囲内にあるか否か(タッチ面14sを指向しているか否か)が検出される。
なお、前腕32のベクトルVaは、図8の距離情報画面51の画像52から算出することができる。画像52の右下端部側に行くに連れて、検出センサ16との間の距離が長くなっていくので、前腕32の肘と手首を結ぶ直線を前腕32のベクトルVaとして検出することができる。前腕32のベクトルVaと、人差し指34が指す方向のベクトルVpの方向が、タッチパネル14を操作する程度の距離範囲では、肘や手首が曲がっているので、通常、異なることに留意する。
前腕32のベクトルVaの方向50がタッチ面14sの範囲外にある(ステップS2:NO)場合には、ステップS1に戻る。
図7Bに示すように、操作入力部30aが第2範囲内Aaに入っていて、且つ前腕32のベクトルVaの方向50がタッチ面14sの範囲内にある(ステップS2:YES)場合には、さらに、ステップS3にて、人差し指34を含む手36が第1範囲Ba内に入っているか否かを検出する。
手36が第1範囲Ba内に入っていない(ステップS3:NO)場合、換言すれば、操作入力部30a(手36も含む)が第2範囲Aa内に入っていて、且つ前腕32のベクトルVaの方向50がタッチ面14sの範囲内にあるが、手36が第1範囲Ba内に入っていない場合(図7B参照)には、ステップS4にて、検出センサ16の検出信号Ssと回転角センサ26からのチルト角θとに基づき、前腕32のベクトルVaの方向50とタッチ面14sとが車両上方から見て垂直になっているか否かを検出する。
ステップS4の判定が否定的である(ステップS4:NO)とき、すなわち、前腕32のベクトルVaの方向50とタッチ面14sとが車両上方から見て垂直になっていない場合には、ステップS5にて、アクチュエータ22を駆動信号Sdにより駆動することで、タッチパネル14を車幅方向にチルト(回転)駆動することで、回転軸24の回りに回転させ、前腕32のベクトルVaの方向50とタッチ面14sとが車両上方から見て垂直になるように追従駆動する。
以降、ステップS1:YES、ステップS2:YES、ステップS3:NO、ステップS4:NO、ステップS5の処理を繰り返し、ステップS4の判定が肯定的となった(ステップS4:YES)とき、すなわち、前腕32のベクトルVaの方向50とタッチ面14sとが車両上方から見て垂直になった(図7C参照)とき、ステップS6にて、タッチパネル14のチルト駆動(追従駆動)を停止し、タッチパネル14を固定状態にする。
なお、タッチパネル14の前で、タッチパネル14のチルト駆動を停止し、タッチパネル14を固定状態にする際には、手36が第1範囲Baに入っているときに所定のジェスチャをしたとき、例えば、手36で握り拳をつくる操作(タッチパネル14の固定ジェスチャ)をしたとき、チルト駆動を停止し、タッチパネル14を固定状態にするようにしてもよい。なお、タッチパネル14の固定ボタン及び固定解除ボタン等を設けてもよい。
このように、操作入力部30a(手36)が第2範囲Aaに入ったときに、タッチパネル14のタッチ面14sが前腕32のベクトルVaの方向50に対して車両上方から見て垂直になるようにタッチパネル14をチルト駆動し、操作入力部30a(手36)が第1範囲Baに入ったときにはチルト駆動を停止してタッチパネル14の移動を抑制(固定状態に保持)しているので、さらに手36(指34)をタッチ面14sに近づけたときには、既に第1範囲Baにてタッチパネル14を固定状態に保持していることから、タッチパネル14はチルト駆動されることなく、指34の先端によるタッチ面14sのタッチ操作がし易くなる。
つまり、この実施形態では、乗員18a(18d)が手36(46)及び指34(44)によりタッチパネル14を操作する際に、手36(46)、指34(44)及び前腕32(42)がタッチパネル14に触れようとする動きをセンシングし、指34(44)がタッチパネル14に触れるまでに、乗員18a(18d)の手36(46)、指34(44)及び前腕32(42)のタッチ面14sに近接する方向の移動を検出してタッチパネル14をチルト駆動し乗員18a(18d)の方向を向くようにする。さらに、指34(44)の先端からタッチ面14sまでの距離が短くなったときに、タッチパネル14のチルト駆動を停止することでタッチパネル14が乗員18a(18d)の方向を向いた状態で停止固定される。さらに、指34(44)の先端をタッチ面14sに触れることにより、乗員18a(18d)の方向を向いて固定されているタッチパネル14のタッチ面14s上でタッチ操作を行うことができ、タッチ操作が容易になる。
[第2処理:タッチパネル14に接触している操作入力部30a(指34)をタッチパネル14から離間させるときの処理]
図9は、この第2処理の動作説明に供されるフローチャートである。
ステップS11にて、指34がタッチ面14sから離れたか否かをタッチ信号St又は検出信号Ssに基づき検出する。離れていない(ステップS11:NO)場合には、ステップS11に戻る。
指34がタッチ面14sから離れたことを検出した(ステップS11:YES)場合には、ステップS12にて、検出信号Ssにより他の操作入力部30dが第1又は第2範囲Bd、Ad内に無いか否かを検出する。なお、操作入力部30aの指34がタッチ面14sから離れたときに、タイマ25Tが計時を開始する。
ステップS12にて、検出信号Ssにより他の操作入力部30dを第1又は第2範囲Bd、Ad内に検出した(ステップS12:NO)場合には、ステップS13にて、他の操作入力部30dに対し、上述したステップS1〜S6の処理を実行する。
一方、ステップS12にて、検出信号Ssにより他の操作入力部30dが第1又は第2範囲Bd、Ad内に無い(ステップS12:YES)ことを検出した場合、ステップS14にて、指34がタッチ面14sから離れてからのタイマ25Tによる計時時間が一定時間(閾値時間)Tth以上経過したか否かを判定する。
一定時間Tth以上経過していない(ステップS14:NO)場合には、ステップS11に戻る。
一定時間Tth以上経過していた(ステップS14:YES)場合には、ステップS15にて、上述した握り拳を作る等のタッチパネル固定ジェスチャを行っていなかったどうかを判定する。
タッチパネル固定ジェスチャを行っていた(ステップS15:NO)場合には、ステップS16にて、タッチパネル14の固定(チルト駆動の停止)を解除したか否かを判定する。
タッチパネル14の固定を解除していない(ステップS16:NO)場合には、ステップS11に戻る。
タッチパネル14の固定解除操作は、上述したタッチパネル固定ジェスチャ後の人差し指34による再度の指差し等のジェスチャにより行ってもよく、固定解除ボタン(不図示)の操作でもよい。また、さらに一定時間経過後に、タッチパネル14が固定解除されていない場合には、図示しない車内スピーカからの音声あるいはタッチパネル14への表示により乗員18に対して所定の固定解除操作を実行するように促してもよい。
タッチパネル14の固定ジェスチャを行っていなかった(ステップS15:YES)場合、又はタッチパネル14の固定が解除された(ステップS16:YES)場合、ステップS17にて、タッチパネル14を原位置{図7Cに示すチルト角θ=0゜(図7Aに示す位置)}に戻すようにチルト駆動する。以降、ステップS1に戻る。
この場合、図10Aに例示するように、タッチパネル14が操作入力部30aの方向を向いているときに、もう片方の操作入力部30dで操作しようとしてもタッチパネル14は、動かない。
そして、先に操作していた操作入力部30aが第1及び第2範囲Ba、Aaから離れた(ステップS12:NO)場合、タッチパネル14は原位置に戻さず、図10Bに例示するように、もう片方の操作入力部30dの方向に向くようにしている(ステップS13)ので、タッチパネル14の操作の競合状態の発生を防止することができるし、迅速に他方の乗員18dに対し操作する権利を譲ることができる。
[実施形態のまとめ及び変形例]
以上説明したように上述した実施形態によれば、車両用入力装置10は、車両に設けられ、乗員18(18a、18d)が操作することができる。
この車両用入力装置10は、情報を表示し、乗員18a(18d)の指34(44)の接触を検知するタッチパネル14と、タッチパネル14を少なくとも車幅方向に向けることが可能な、駆動部としてのアクチュエータ22と、乗員18a(18d)の前腕32(42)及び手36(46)の少なくとも一方を操作入力部30a(30d)として検出する検出センサ16と、検出センサ16の検出によりアクチュエータ22を制御する制御装置としてのECU25を備える。
なお、この実施形態においては、アクチュエータ22が、前記車両の略上下方向に向かうタッチパネル14の中心軸を回転軸24としてタッチパネル14を回転駆動(チルト駆動)することで、タッチパネル14(のタッチ面14s)を車幅方向に向けることを可能にしている。
この場合、検出センサ16は、乗員18a(18d)とタッチパネル14との間に、タッチパネル14側から所定の距離にある第1範囲Ba(Bd)と、第1範囲Ba(Bd)から乗員18a、18dの方向の所定の距離にある第2範囲Aa(Ad)とに乗員18a(18d)の操作入力部30a(30d)が存在することを検出する。
ECU25は、検出センサ16が、第2範囲Aa(Ad)内に操作入力部30a(30d)が存在していると検出した場合は、操作入力部30a(30d)の方向にタッチパネル14が向くようにアクチュエータ22を制御する一方、検出センサ16が第1範囲Ba(Bd)に操作入力部30a(30d)が存在していると検出した場合は、アクチュエータ22の制御を停止(結果として、アクチュエータ22によりタッチパネル14を固定)するように構成している。
このように、乗員18a(18d)の前腕32(42)及び手36(46)の少なくとも一方である操作入力部30a(30d)が、タッチパネル14が設置されている方向に移動し乗員18a(18d)側に近い第2範囲Aa(Ad)内に入ると、検出センサ16は、操作入力部30a(30d)を検出し、ECU25は、操作入力部30a(30d)を検出した場合に、アクチュエータ22を駆動してタッチパネル14を操作入力部30a(30d)の方向を向くように回転軸24を回転させて動かす。操作入力部30a(30d)がさらにタッチパネル14の方向に接近して第1範囲Ba(Bd)に入ると、アクチュエータ22による回転軸24の駆動を停止させることでタッチパネル14の回転移動(動き)を停止させる。このように制御することにより、乗員18a(18d)のタッチパネル14に対する操作性を向上させることができる。
この場合、検出センサ16は、乗員18a(18d)の前腕32(42)の延長方向(例えば、前腕32のベクトルVaの方向)を検出し、ECU25は、タッチパネル14と前腕32(42)の前記延長方向とが車両上方から見て略垂直になるようにアクチュエータ22を制御するようにすることが好ましい。
これにより、タッチパネル14のタッチ面14sが乗員18a(18d)の前腕32(42)と略垂直となり乗員18a(18d)の指34(44)による操作性が向上する。なお、前腕32(42)とは、上述したように、手首と肘の間の腕の部分をいう。
ここで、ECU25は、検出センサ16が第2範囲Aa(Ad)に手36(46)が存在することを検出した後に、第1範囲Ba(Bd)と第2範囲Aa(Ad)とに手36(46)が存在しないことを検出した場合、タッチパネル14を、駆動する前の元の位置(原位置)に復帰させることが好ましい。
これにより、乗員18a(18d)のタッチ操作が終了すると、タッチパネル14を回転駆動する前の元の位置(原位置)まで戻すことができるので、タッチ操作を行った乗員(例えば、乗員18aとする。)以外の乗員(乗員18d)もタッチパネル14上に表示された情報を、見易く、不快に感じずに見ることができる。なお、上述したように、手36(46)とは、手首から指34(44)の先端部までの部分をいう。
この場合、検出センサ16は、さらに、乗員18a(18d)の顔の向き又は視線を検出し、前記顔の向き又は視線がタッチパネル14を向いていると判断した場合には、ECU25は、検出センサ16が第2範囲Aa(Ad)に手36(46)が存在することを検出した後に、第1範囲Ba、Bdと第2範囲Aa、Adとに手36(46)が存在しないことを検出した場合でも、タッチパネル14を駆動する前の元の位置(原位置)に復帰させないことが好ましい。
乗員18a(18d)の顔の向き又は視線がタッチパネル14を視認していると推測される際は、手36(46)が第1範囲Ba、Bd及び第2範囲Aa、Adの外に出たとしてもタッチパネル14を元の位置(原位置)に戻さない。これにより、乗員18a(18d)がタッチパネル14を操作しようとしている間は、乗員18a(18d)の方向にタッチパネル14のタッチ面14sを向け続けることにより乗員18a(18d)による操作性を向上させ、タッチパネル14を操作しようとしてタッチパネル14を視認している乗員18a(18d)に不快を感じさせないようにすることができる。
なお、乗員18a(18d)の顔の向き、視線は、公知の要領にて、例えば、検出センサ16の隣にビデオカメラを配置し、該ビデオカメラから出力された顔画像に基づき、顔中心位置と、左右の顔端位置を検出する。そして、これらの検出結果に基づき、例えば、乗員18a(18d)の顔をシリンダ形状に近似して顔向きを算出し、乗員18a(18d)の注視位置を検出することで検出する。乗員18a(18d)の視線は、前記ビデオカメラから出力された顔画像に基づき、乗員18a(18d)の目中、瞳孔の位置を検出し、瞳孔の向き、すなわち視線位置を検出することができる。
また、検出センサ16が、タッチパネル14の回転を停止し固定するための手36(46)による所定のジェスチャを第1範囲Ba(Bd)内で検出した場合、ECU25は、検出センサ16が第2範囲Aa(Ad)に手36(46)が存在することを検出した後に、第1範囲Ba(Bd)と第2範囲Aa(Ad)とに手36(46)が存在しないことを検出した場合でもタッチパネル14を駆動する前の元の位置に復帰させないことが好ましい。
このように、乗員18a(18d)が手36(46)により所定のジェスチャを行った場合、手36(46)が範囲の外に出たとしてもタッチパネル14を元の位置に戻さない。これにより乗員18a(18d)が操作したいとみなされる間は乗員18a(18d)の方向にタッチパネル14が向き続けることとなり、乗員18a(18d)の操作性をより向上させ、乗員18a(18d)に不快を感じさせないようにすることができる。
さらに、ECU25は、乗員18aがタッチパネル14のタッチ面14sを指34にて操作している間に乗員18a以外の他の乗員18dの手46である他の手46が第2範囲Ad内に存在すると検出センサ16が判断した場合、第2範囲Adに他の手46が存在することを検出した後に、第1範囲Bdと第2範囲Adとに乗員18aの指34が存在しないことを検出センサ16が検出するまで乗員18a以外の他の乗員18dの手46である他の手46の移動に対応するようにアクチュエータ22を駆動させないように制御することが好ましい。
これにより、乗員18aが操作している際に他の乗員18dが操作しようとしてもタッチパネル14は動かない。この結果、タッチパネル14を操作している乗員18aの操作が阻害されることがなくなる。
ここで、図11A〜図11Eを参照して、乗員18a(一の操作者)の操作入力部30aと他の乗員18d(他の操作者)の操作入力部30dとの操作の競合状態の発生を防止しながら、例えば、両者が交互にタッチパネル14を操作しようとする場合等にタッチパネル14の向きをより協調的に変化させることで、両者(乗員18aと他の乗員18dの操作入力部30a、30d)による操作性を、さらに向上させる変形例を説明する。
図11Aに示す状態では、タッチパネル14が第1及び第2範囲Ba、Aa(一の操作範囲)に入っている乗員18aの操作入力部30aにより操作されており、タッチパネル14が乗員18aの操作入力部30aの方向を向いている。
このとき、図11Bに示すように、検出センサ16が、第1範囲Ba内で乗員18aの手36による所定のジェスチャ(握り拳をつくる操作)をすると、ECU25によりアクチュエータ22を通じてタッチパネル14が、操作入力部30aの方向を向いたまま固定状態にされる。
次いで、図11Cに示すように、乗員18aの操作入力部30aが第1及び第2範囲Ba、Aaの外にでたとしても、タッチパネル14は、固定状態のままになっている。
次に、図11Dに示すように、他の乗員18d(他の操作者)の操作入力部30dが第1及び第2範囲Bd、Ad(他の操作範囲)内に進入したことが検出センサ16により検出されると、ECU25は、アクチュエータ22を矢印で示す反時計方向にチルト駆動して、他の乗員18dの操作入力部30dと車両上方から見て垂直になる方向に向け、前記操作入力部30dによるタッチパネル14への操作入力を受け付ける。
最後に、図11Eに示すように、操作を終了した他の乗員18dの操作入力部30dが第1及び第2範囲Bd、Adの外に出ると、ECU25は、アクチュエータ22を矢印で示す時計方向にチルト駆動して、タッチパネル14を乗員18aの操作入力部30aの方向に対応する、図11Bに示した向きまで戻して固定状態にする。
図11A〜図11Eを参照して説明したように制御することで、乗員18a(の操作入力部30a)と他の乗員18d(の操作入力部30d)との操作の競合状態の発生を防止しながら、両者が例えば相談等しながら交互に操作性よくタッチパネル14を協調操作することができる。
上述したように、乗員18a(18d)が座っているシート20a、20dの前記車両の前後方向の位置を検出するシート位置検出センサ31を備え、ECU25は、シート位置検出センサ31により検出されたシート位置検出信号Spに基づくシート位置に応じて、第1範囲Ba(Bd)、第2範囲Aa(Ad)の少なくとも1つの範囲を可変することが好ましい。
このように、シート位置検出センサ31により検出されたシート位置に応じて、第1範囲Ba(Bd)、第2範囲Aa(Ad)の少なくとも1つの範囲を可変(シート位置が後方にある場合に比較して前方にある場合には、範囲を狭めておく等)することで、現にシート20a(20d)に座っている乗員18a(18d)の操作入力部30a(30d)に対応した的確な第1範囲(Ba、Bd)、及び第2範囲(Aa、Ad)を設定することができる。
なお、シート位置検出センサ31が設けられていない場合であっても、乗員18a(18d)の頭部の位置を、検出センサ16を利用して、あるいは他の検出センサ(前記した視線を検出するビデオカメラ等)を利用して計測することで、乗員18a(18d)の操作入力部30a(30d)に対応した的確な位置範囲の第1範囲(Ba、Bd)、及び第2範囲(Aa、Ad)を設定することができる。
さらにまた、乗員18a(18d)の前腕32(42)の延長方向が、タッチパネル14を指向しているときにのみ、タッチパネル14が操作入力部30a、30dの方向に向く制御を有効にすることが好ましい。
乗員18a(18d)の前腕32(42)の延長方向がタッチパネル14を指向していない場合には、タッチパネル14のタッチ面14sの周囲に配置された他の操作部、例えばハザードスイッチ等の操作の可能性が高いので、そのような場合には、タッチパネル14を回転移動させないようにすることで、乗員18a(18d)が煩わしく感じる不快感の発生を未然に防止することができる。
このように上述した実施形態によれば、指34(44)の到来方向を検知してタッチパネル14のタッチ面14sが、その指34(44)の到来方向に対面するように車幅方向に向かせるアクチュエータ22を備える車両用入力装置10の乗員18a(18d)によるタッチパネル14の操作性の低下を招く事態が発生しない。
より詳しく説明すると、乗員18a(18d)の前腕32(42)、手36(46)の少なくとも一方である操作入力部30a(30d)が、タッチパネル14の方向に移動し乗員18a(18d)側に近い第2範囲Aa(Ad)内に入ると、検出センサ16は、操作入力部30a(30d)を検出し、ECU25は、操作入力部30a(30d)を検出した場合に、アクチュエータ22を駆動してタッチパネル14を操作入力部30a(30d)の方向を向くように回転軸24を回転させて動かし、操作入力部30a(30d)がさらにタッチパネル14の方向に接近して第1範囲Ba(Bd)に入ると、アクチュエータ22による回転軸24の駆動を停止させることでタッチパネル14の回転移動を停止させる。このように制御することにより、乗員18a(18d)のタッチパネル14に対する操作性を向上させることができる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、例えば、前腕32のベクトルVaの方向50とタッチ面14sとが車両上方から見て垂直になるように制御しているが、人差し指34のベクトルVpの方向とタッチ面14sとが車両上方から見て垂直となるように制御の仕方を変更する等、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用入力装置 12…ダッシュボード
14…タッチパネル 14s…タッチ面
16…検出センサ 18(18a、18d)…乗員
20a…助手席シート 20d…運転席シート
22…アクチュエータ 24…回転軸
25…ECU 26…回転角センサ
30(30a、30d)…操作入力部 32、42…前腕
34、44…指 36、46…手
Aa、Ad…第2範囲 Ba、Bd…第1範囲
Ss…検出信号 Sp…シート位置検出信号
Spa…助手席シート位置検出信号 Spd…運転席シート位置検出信号
St…タッチ信号 θ…チルト角

Claims (8)

  1. 車両に設けられ、乗員が操作することのできる車両用入力装置において、
    情報を表示し、前記乗員の指の接触を検知するタッチパネルと、
    前記タッチパネルを少なくとも車幅方向に向けることが可能な駆動部と、
    前記乗員の前腕及び手の少なくとも一方を操作入力部として検出する検出センサと、
    前記検出センサの検出により前記駆動部を制御する制御装置と、を備え、
    前記検出センサは、
    前記乗員と前記タッチパネルとの間に、前記タッチパネル側から所定の距離にある第1範囲と、前記第1範囲から前記乗員の方向の所定の距離にある第2範囲とに前記乗員の操作入力部が存在することを検出し、
    前記制御装置は、
    前記検出センサが前記第2範囲内に前記操作入力部が存在していると検出した場合は、前記操作入力部の方向に前記タッチパネルが向くように前記駆動部を制御する一方、前記検出センサが前記第1範囲に前記操作入力部が存在していると検出した場合は、前記駆動部の制御を停止する
    ことを特徴とする車両用入力装置。
  2. 請求項1に記載の車両用入力装置において、
    前記検出センサは、前記乗員の前腕の延長方向を検出し、
    前記制御装置は、前記タッチパネルと前記前腕の前記延長方向とが車両上方から見て略垂直になるように前記駆動部を制御する
    ことを特徴とする車両用入力装置。
  3. 請求項1に記載の車両用入力装置において、
    前記制御装置は、
    前記検出センサが前記第2範囲に前記手が存在することを検出した後に、前記第1範囲と前記第2範囲とに前記手が存在しないことを検出した場合、前記タッチパネルを、駆動する前の元の位置に復帰させる
    ことを特徴とする車両用入力装置。
  4. 請求項3に記載の車両用入力装置において、
    前記検出センサは、
    さらに、前記乗員の顔の向き又は視線を検出し、前記顔の向き又は視線が前記タッチパネルを向いていると判断した場合には、
    前記制御装置は、
    前記検出センサが前記第2範囲に前記手が存在することを検出した後に、前記第1範囲と前記第2範囲とに前記手が存在しないことを検出した場合でも、前記タッチパネルを駆動する前の元の位置に復帰させない
    ことを特徴とする車両用入力装置。
  5. 請求項1に記載の車両用入力装置において、
    前記検出センサが、前記タッチパネルの駆動を停止し固定するための前記手による所定のジェスチャを前記第1範囲内で検出した場合、
    前記制御装置は、前記検出センサが前記第2範囲に前記手が存在することを検出した後に、前記第1範囲と前記第2範囲とに前記手が存在しないことを検出した場合でも前記タッチパネルを駆動する前の元の位置に復帰させない
    ことを特徴とする車両用入力装置。
  6. 請求項1に記載の車両用入力装置において、
    前記制御装置は、
    前記乗員が前記タッチパネルのタッチ面を指にて操作している間に前記乗員以外の乗員の手である他の手が前記第2範囲内に存在すると前記検出センサが判断した場合、前記第2範囲に前記他の手が存在することを検出した後に、前記第1範囲と前記第2範囲とに前記乗員の指が存在しないことを前記検出センサが検出するまで前記乗員以外の乗員の手である前記他の手の移動に対応するように前記駆動部を駆動させないように制御する
    ことを特徴とする車両用入力装置。
  7. 請求項1に記載の車両用入力装置において、
    前記乗員が座っているシートの前記車両の前後方向の位置を検出するシート位置検出センサをさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記シート位置検出センサにより検出されたシート位置に応じて、前記第1及び第2範囲の少なくとも1つの範囲を可変する
    ことを特徴とする車両用入力装置。
  8. 請求項2に記載の車両用入力装置において、
    前記乗員の前記前腕の延長方向が、前記タッチパネルを指向しているときにのみ、前記タッチパネルが前記操作入力部の方向に向く制御を有効にする
    ことを特徴とする車両用入力装置。
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