JP2006205938A - 車載表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両走行中において、車両走行中の運転者による入力操作を禁止するとともに、助手席などの乗員によって操作性よく入力操作を行うことができ、車両走行中における安全性を向上させることができること。
【解決手段】車速センサ14からの信号に基づいて車両が走行中であると判定された場合、操作スイッチ群80による入力操作が禁止される。このような状態において、視線認識装置50によって認識された運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と同一であるか否かをコンピュータ30が判定する。そして、運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と同一でないと判定された場合、操作スイッチ群80による入力操作の禁止を解除する。これにより、車両走行中において、車両走行中の運転者による入力操作を禁止するとともに、助手席などの乗員によって操作性よく入力操作を行うことができ、車両走行中における安全性を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車載表示装置に関する。
従来、車載用ナビゲーション装置等のように表示部に各種キーが配置された表示制御装置に関し、安全運転が確保されるとともに、使い勝手がよい車載用表示制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に開示されている車載用表示制御装置によれば、例えば、表示部は、主に運転席、助手席の乗員が操作できるように、インストルメントパネルの中央付近に設置されており、インストメントパネルの助手席側端部に解除用のスイッチが設けられ、助手席の乗員が当該解除用のスイッチを押している間は、車両が走行中の場合であっても、入力操作を行うことができる。
しかしながら、特許文献1に開示されている装置では、助手席の乗員は、インストルメントパネルの助手席側端部にある解除用のスイッチを押しながら片手で入力操作を行わなければならないため、操作性の面で問題があった。この問題を解決するため、車両走行中の運転者による入力操作を禁止するとともに、助手席などの乗員によって操作性よく入力操作が可能な車両用表示装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
この特許文献2に開示されている車両用表示装置によれば、例えば、メインECUは、車速センサからの車速信号に基づいて車両が走行中であることを判定すると、ナビゲーションにおける地図検索、目的地設定、電話番号入力などの入力操作ができないようにし、車両走行中の運転者による入力操作を禁止する。このような状態において、運転者がハンドルに設けられた2つの走行強制解除スイッチを同時にオンすると、メインECUは入力操作の禁止を解除し、助手席などの乗員によって入力操作が行えるようにする。
特許第2988083号公報 特開平11−198745号公報
上述したように、特許文献2に開示されている従来の装置は、車両が走行中の場合であっても、ハンドルに設けられた2つの走行強制解除スイッチを同時にオンすることにより、助手席などの乗員によって入力操作を行うことができた。しかしながら、車両が走行中に、助手席の乗員による入力操作が行われている際に、運転者が助手席の乗員とともに表示部を凝視し、運転者は運転操作に集中していないことがありえる。運転者が車両を運転中には、運転操作に集中することが望ましく、このような観点からすると、従来の装置は安全性の面で改善の余地があった。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、車両走行中において、車両走行中の運転者による入力操作を禁止するとともに、助手席などの乗員によって操作性よく入力操作を行うことができ、車両走行中における安全性を向上させることが可能な車載表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の車載表示装置は、
表示部と、
表示部に設けられた操作スイッチを介して、入力操作を行う入力操作手段と、
車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
検出された走行状態に基づいて、車両が停車状態であるか否かを判定する停車状態判定手段と、
停車状態判定手段によって車両が非停車状態であると判定された場合、入力操作手段による入力操作を禁止する入力禁止手段とを備えた車載表示装置であって、
車両が非停車状態であると判定された場合、運転者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、
検出された視線方向が表示部の存在する方向と同一であるか否かを判定する第1の方向判定手段と、
第1の方向判定手段によって視線方向が表示部の存在する方向とは異なると判定された場合、入力操作手段による入力操作の禁止を解除する禁止解除手段とを備えることを特徴とする。
上述したように、請求項1に記載の車載表示装置では、車両走行中の運転者が表示部を凝視しない限り、当該運転者による入力操作が行われない。つまり、車両走行中の運転者が表示部を凝視していなければ、当該運転者による入力操作が行われないと考えることができる。このような理由から、車両走行中の運転者の視線方向が表示部の存在する方向と異なると判定された場合、入力操作手段による入力操作の禁止を解除する。これにより、車両の非走行時と同様に、助手席の乗員などは入力操作を行うことができる。この結果、車両走行中であっても、車両走行中の運転者による入力操作を禁止するとともに、助手席などの乗員によって操作性よく入力操作を行うことができる。
そして、車両走行中において、助手席の乗員などが入力操作を行うことができるように、車両走行中の運転者が表示部を凝視することがなくなる。この結果、車両走行中の運転者に運転操作を集中させることができる。これにより、車両走行中における安全性を向上させることができる。
請求項2に記載したように、第1の方向判定手段は、視線方向が表示部の存在する方向と同一である時間をカウントする第1のカウント手段を有し、カウントされた時間が所定時間に達した場合、視線方向が表示部の存在する方向と同一であると判定することもできる。このようにすることにより、例えば、車両走行中において、助手席の乗員が入力操作を行っているときに、運転者が表示部を一見した場合であっても、助手席の乗員が入力操作を継続して行うことができる。
また、請求項3に記載の車載表示装置は、
表示部と、
表示部に設けられた操作スイッチを介して、入力操作を行う入力操作手段と、
車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
検出された走行状態に基づいて、車両が停車状態であるか否かを判定する停車状態判定手段と、
停車状態判定手段によって車両が非停車状態であると判定された場合、入力操作手段による入力操作を禁止する入力禁止手段とを備えた車載表示装置であって、
車両が非停車状態であると判定された場合、運転者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、
車両の進行方向を検出する進行方向検出手段と、
検出された進行方向に基づいて、運転者の視線方向が向けられるべき視線範囲を設定する設定手段と、
検出された視線方向が設定された視線範囲に含まれているか否かを判定する第2の方向判定手段とを備え、
第2の方向判定手段によって視線方向が視線範囲に含まれていると判定された場合、禁止解除手段は、入力操作手段による入力操作の禁止を解除することを特徴とする。
例えば、表示部がインストメントパネルの中央付近に設置されている場合には、表示部の存在する方向は、運転者の視線方向が向けられるべき視線範囲に含まれない。このため、運転者の視線方向が視線範囲に含まれると判定された場合、当該運転者の視線方向が表示部の存在する方向と異なると判定されたことにもなる。また、車両走行中の運転者の視線方向が視線範囲に含まれることにより、当該運転者は運転操作に集中することができる。これにより、車両走行中における安全性を向上させることができる。
請求項4に記載したように、車速を検出する車速検出手段を備え、設定手段は、検出された車速に応じて異なる視線範囲を設定することが好ましい。車速に応じて、運転者の視線方向が向けられるべき視線範囲が異なるためである。
具体的には、請求項5に記載したように、設定手段は、検出された車速が速い程、視線範囲を狭く設定することが好ましい。高速走行時においては、車両走行中の運転者の視界が狭くなるためである。
また、請求項6に記載したように、設定手段は、検出された車速が遅い程、視線範囲を広く設定することが好ましい。例えば、徐行時など、車両走行中の運転者は車両周囲の広い範囲の状況に注意を払わなければならないためである。
請求項7に記載したように、第2の方向判定手段は、視線方向が視線範囲を超えている時間をカウントする第2のカウント手段を有し、カウントされた時間が所定時間に達した場合、視線方向が視線範囲を超えていると判定することもできる。これにより、車両走行時に、助手席の乗員が入力操作をしている場合、運転者が視線範囲外を一見したとしても、助手席の乗員が入力操作を継続することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、車載表示装置が車載ナビゲーション装置に適用された例を説明する。図1は、本実施形態による車載ナビゲーション装置100の概略構成を示すブロック図である。以下、本実施形態による車載ナビゲーション装置100について詳細に説明する。
車載ナビゲーション装置100は、位置検出器10、デジタル道路地図データベース20、コンピュータ30、視線認識用カメラ40、視線認識装置50、表示部60、記憶装置70、及び操作スイッチ群80を備えている。
コンピュータ30は、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインを備えている。ROMには、コンピュータ30が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。
位置検出器10は、衛星からの電波に基づいて車両の位置を測定するグローバルポジショニングシステム(GPS)のためのGPS受信機11、車両の絶対方位を検出するための地磁気センサ12、車両の相対方位を検出するためのステアリングセンサ13を有している。さらに、位置検出器10は、車両の走行速度から走行距離を検出するために車速センサ14を備えている。
このように、位置検出器10は、電波航法による車両位置測定のためにGPS受信機11を有するとともに、自立航法による車両位置推定のために地磁気センサ12、ステアリングセンサ13及び車速センサ14を有している。また、自立航法における車両の相対方位を検出するために、ステアリングセンサ13に代えて、ジャイロセンサや車両の左右輪に設けられた車輪速センサを用いても良い。
デジタル道路地図データベース20は、デジタル地図データをコンピュータ30に入力するための装置である。デジタル道路地図データベース20は、デジタル地図データを記憶する情報記憶媒体21を有し、情報記憶媒体21としては、そのデータ量からCD−ROMまたはDVD−ROMを用いるのが一般的であるが、メモリカード、ハードディスク等を用いてもよい。
視線認識用カメラ40は、例えば、車両のダッシュボード上に設置され、運転者の目の画像を撮影する。視線認識用カメラ40は、車両の夜間走行時における運転者の目の画像を撮影するために赤外線照射器を有する。視線認識用カメラ40は、撮影された目の画像を視線認識装置50へ出力する。
視線認識装置50は、視線認識用カメラ40によって撮影された目の画像に基づいて、運転者の視線方向を認識する。なお、視線方向は、後述する表示部60の中心を原点Oとし、車両の前後方向(X軸)、左右方向(Y軸)、上下方向(Z軸)の各座標軸によって構成される車両座標系に対する視点位置E(xe、ye、ze)、及び、視点位置Eを起点とする視線方向における車両の前後方向(X軸)及び水平方向(XY平面)に対する角度(φ、θ)によって示される。
なお、角度φは、車両の前後方向(X軸)に対して右方向に何度向いているかを示す水平角データである。水平角データの例として、右方向に60°向いている場合には、角度φ=60°となり、左方向に45°向いている場合には、角度φ=−45°となる。
また、角度θは、車両の水平方向(XY平面)に対して上方向に何度傾いているかを示す仰角データである。仰角データの例として、上方向に30°傾いている場合には、角度θ=30°となり、下方向に15°傾いている場合には、角度θ=−15°となる。
この目の画像から視線方向を認識する方法としては、例えば、特開平8−238222号公報に開示されている視線認識装置のように、角膜曲率中心と瞳孔中心の位置情報から視線方向を認識する方法をとればよい。
表示部60は、例えば、液晶ディスプレイによって構成され、表示部60の画面には車両の現在位置に対応する自車位置マーク、及び、デジタル道路地図データベース20より入力された地図データによって生成される車両周辺の道路地図を表示することができる。また、表示部60は、例えば、インストメントパネルの中央付近に設置されている。
記憶装置70は、表示部60の位置情報を記憶している。具体的には、図2の例に示すように、表示部60の中心を原点O=(0、0、0)として、表示部60の4隅を示す4点A1、A2、A3、A4が座標で表わされ、この座標で表わされた4点が記憶されている。
操作スイッチ群80は、例えば、表示部60と一体になったタッチパネルスイッチもしくは表示部60の周辺に設けられるメカニカルなスイッチ等からなり、各種入力に使用される。
また、車速センサ14のからの信号に基づいて車両が走行中であると判定された場合、操作スイッチ群80による入力操作が禁止される。以下、このような車両走行中における操作スイッチ群80による入力操作の禁止を「走行強制」と呼ぶ。
上述の構成を備えることにより、本実施形態による車載ナビゲーション装置では、車速センサ14からの信号に基づいて車両が走行中であると判定された場合、コンピュータ30は、視線認識装置50によって認識された運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と同一であるか否かを判定する。この判定方法については、後に詳しく説明する。そして、運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と異なると判定された場合、「走行強制」が解除される。
次に、本実施形態における走行強制制御処理について、図3のフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、図3は、走行強制制御処理のメインルーチンを示すフローチャートである。
まず、図3のステップS10では、車速センサ14からの信号に基づいて、車両の車速が検出される。ステップS20では、ステップS10にて検出された車速が0km/hであるか否かを判定する。すなわち、車両が走行中であるか否かを判定する。車両が走行中でないと判定された場合、ステップS30に進む。ステップS30では、走行強制が解除される。すなわち、操作スイッチ群80による入力操作を行うことができる。
ステップS20において、車両が走行中であると判定された場合、ステップS40に進む。ステップS40では、視線認識用カメラ40が、運転者の目の画像を撮影する。この撮影した目の画像データが視線認識装置50に出力される。
ステップS50では、視線認識装置50が、入力された目の画像データに基づいて、運転者の視線方向を認識する。すなわち、視線認識装置50は、運転者の視点位置E(xe、ye、ze)と角度(φ、θ)とを算出する。この算出された視点位置Eと角度(φ、θ)とがコンピュータ30に出力される。ステップS60では、コンピュータ30は、記憶装置70から表示部60の位置情報を抽出する。
ステップS70では、コンピュータ30は、運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と同一であるか否かを判定する。具体的には、例えば、運転者の視点位置E(xe、ye、ze)と角度(φ、θ)とに基づいて、運転者の視線方向を直線の式で表わす。以後、この直線の式を直線Aと呼ぶ。また、表示部60を、表示部60の4点A1、A2、A3、A4を結び平面の式で表わす。以後、この平面の式を平面Aと呼ぶ。図4に示すように、運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と同一であるか否かという問題は、直線Aと平面Aとが交わるか否かという問題と同値である。
すなわち、ステップS70では、直線Aと平面Aとが交わるか否かを判定する。直線Aと平面Aとが交わると判定された場合、ステップS80に進む。ステップS80では、走行強制が設定される。具体的には、例えば、表示部60と一体になったタッチパネルスイッチを操作できないようにスイッチを消去する、または、スイッチ色をトーンダウンすることにより、タッチスイッチによる入力操作を行うことができないようにする。
ステップS70において、直線Aと平面Aとが交わらないと判定された場合、ステップS30に進む。すなわち、走行強制が解除される。
以上、説明したように本実施形態によれば、車両走行中の運転者が表示部60を凝視しない限り、当該運転者による入力操作が行われない。つまり、車両走行中の運転者が表示部60を凝視していなければ、当該運転者による入力操作が行われないと考えることができる。このような理由から、車両走行中の運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と異なると判定された場合、走行強制が解除される。これにより、車両の非走行時と同様に、助手席の乗員などは入力操作を行うことができる。この結果、車両走行中であっても、車両走行中の運転者による入力操作を禁止するとともに、助手席などの乗員によって操作性よく入力操作を行うことができる。
そして、車両走行中において、助手席の乗員などが入力操作を行うことができるように、車両走行中の運転者が表示部60を凝視することがなくなる。この結果、車両走行中の運転者に運転操作を集中させることができる。これにより、車両走行中における安全性を向上させることができる。
(変形例)
例えば、上述した実施形態において、運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と同一である時間をカウントし、このカウントされた時間が所定時間(例えば、5秒)に達した場合、運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と同一であると判定しても良い。このようにすることにより、例えば、車両走行中において、助手席の乗員が入力操作を行っているときに、運転者が表示部60を一見した場合であっても、助手席の乗員が入力操作を継続して行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態による車載ナビゲーション装置は、上述した第1実施形態による車載ナビゲーション装置100とほぼ同様の構成を有する。従って、この同様な構成に関する説明は省略する。第2実施形態の走行強制設定処理について、図5のフローチャートに基づいてより具体的に説明する。なお、図5は、走行強制設定処理のルーチンを示すフローチャートである。また、第2実施形態では、第1実施形態と共通の処理も行なわれるので、この共通の処理に関する説明は省略する。
第2実施形態による記憶装置70は、後述する水平角における視線範囲を設定するためのものである、後述する進行方向「φ0」に対する、運転者の視線方向が向けられるべき、右方向における最大角度を示す第1の水平角データ「φ1」及び左方向における最大角度を示す第2の水平角データ「φ2」を記憶している。また、第2実施形態による記憶装置70は、進行方向「φ0」と、第1の水平角データ「φ1」と、第2の水平角データ「φ2」とがそれぞれ一対一に対応するように記憶された構成となっている。
また、第2実施形態による記憶装置70は、後述する仰角における視線範囲を設定するためのものである、運転者の視点位置Eにおける座標「ze」に対する、運転者の視線方向が向けられるべき、上方向における最大角度を示す第1の仰角データ「θ1」及び下方向における最大角度を示す第2の仰角データ「θ2」を記憶している。なお、上述した2つの水平角データと同様に、第2実施形態による記憶装置70は、座標「ze」と、第1の仰角データ「θ1」と、第2の仰角データ「θ2」とがそれぞれ一対一に対応するように記憶された構成となっている。
第1実施形態では、運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と異なる場合に、走行強制が解除される。しかしながら、第2実施形態では、運転者の視線方向が向けられるべき視線範囲が設定され、この設定された視線範囲に運転者の視線方向が含まれる場合に、走行強制が解除される。
以下、第2実施形態における走行強制設定処理を図5のフローチャートに基づいて具体的に説明する。まず、図5のステップS110では、車速センサ14からの信号に基づいて、車両の車速が検出される。ステップS120では、ステップS110にて検出された車速が0km/hであるか否かを判定する。すなわち、車両が走行中であるか否かを判定する。車両が走行中でないと判定された場合、ステップS130に進む。ステップS130では、走行強制が解除される。
ステップS120において、車両が走行中であると判定された場合、ステップS140に進む。ステップS140では、視線認識用カメラ40が、運転者の目の画像を撮影する。この撮影した目の画像データが視線認識装置50に出力される。
ステップS150では、視線認識装置50が、入力された目の画像データに基づいて、運転者の視線方向を認識する。すなわち、視線認識装置50は、運転者の視点位置E(xe、ye、ze)と角度(φ、θ)とを算出する。この算出された視点位置Eと角度(φ、θ)とがコンピュータ30に出力される。
ステップS160では、ステアリングセンサ13及び車速センサ14によって車両の進行方向「φ0」が検出される。なお、本実施形態では、この進行方向「φ0」は、進行方向が車両の前後方向(X軸)に対して、右方向に何度回転しているかを表わすものとする。ステップS170では、ステップS160にて検出された車両の進行方向「φ0」に基づいて、運転者の視線方向が向けられるべき視線範囲が設定される。
ここで、視線範囲の設定方法について説明する。視線範囲は、水平角における視線範囲と仰角における視線範囲とによって示される。最初に、水平角における視線範囲の設定方法について説明する。コンピュータ30は、車両の進行方向「φ0」に対して、運転者の視線方向が向けられるべき、右方向における最大角度を示す第1の水平角データ「φ1」及び左方向における最大角度を示す第2の水平角データ「φ2」を記憶装置70から抽出する。
そして、コンピュータ30は、進行方向「φ0」と抽出された2つの水平角データ「φ1」及び「φ2」とに基づいて、車両の前後方向(X軸)に対して、ステップS150にて算出された視点位置Eを起点として、運転者の視線方向が向けられるべき、右方向における最大角度を示す水平角データ「φ1+φ0」と左方向における最大角度を示す水平角データ「φ2+φ0」とを算出する。図6に示すように、これら算出された水平角データ「φ1+φ0」及び「φ2+φ0」に基づいて、(視点位置Eを起点とする)水平角における視線範囲「φ2+φ0<φ<φ1+φ0」が設定される。
なお、第1の水平角データ「φ1」及び第2の水平角データ「φ2」の絶対値が等しくなるように、第1の水平角データ「φ1」及び第2の水平角データ「φ2」の値が設定されている。また、進行方向「φ0」の変化に応じて、第1の水平角データ「φ1」及び第2の水平角データ「φ2」の値が設定されている。さらに、同一の進行方向「φ0」に対して、第1の水平角データ「φ1」及び第2の水平角データ「φ2」の値が車速の変化に応じて異なるように設定されている。これは、車速に応じて異なる水平角における視線範囲を設定するためである。
また、第1の水平角データ「φ1」及び第2の水平角データ「φ2」の絶対値が異なるように、第1の水平角データ「φ1」及び第2の水平角データ「φ2」の値が設定されても良い。これは、車両の中心に運転席が存在しないためである。
次に、仰角における視線範囲の設定方法について説明する。水平角における視線範囲の設定方法と同様に、コンピュータ30は、算出された視点位置Eにおける座標「ze」に対する、運転者の視線方向が向けられるべき、上方向における最大角度を示す第1の仰角データ「θ1」及び下方向における最大角度を示す第2の仰角データ「θ2」を記憶装置70から抽出する。図7に示すように、これら抽出された2つの仰角データ「θ1」及び「θ2」に基づいて、(視点位置Eを起点とする)仰角における視線範囲「θ2<θ<θ1」が設定される。
なお、同一の座標「ze」に対して、第1の仰角データ「θ1」及び第2の仰角データ「θ2」が車速に応じて異なるように設定されている。これは、車速に応じて異なる仰角における視線範囲を設定するためである。
上述したように、4つのデータ「φ1」、「φ2」、「θ1」、及び「θ2」の値は、車速に応じて異なっている。このため、車速に応じて異なる視線範囲を設定することができる。これは、車速に応じて、運転者の視線方向が向けられるべき視線範囲が異なるためである。
具体的には、車速が速くなる程、4つのデータ「φ1」、「φ2」、「θ1」、及び「θ2」の値が小さくなる。このため、検出された車速が速い程、視線範囲を狭く設定することができる。これは、高速走行時において、車両走行中の運転者の視界が狭くなるためである。
また、車速が遅くなる程、4つのデータ「φ1」、「φ2」、「θ1」、及び「θ2」の値が大きくなる。このため、検出された車速が遅い程、視線範囲を広く設定することができる。これは、例えば、徐行時など、車両走行中の運転者は車両周囲の広い範囲の状況に注意を払わなければならないためである。
ステップS180では、ステップS150にて認識された視線方向における角度(φ、θ)が、ステップS170にて設定された視線範囲に含まれているか否かを判定する。角度(φ、θ)が視線範囲に含まれると判定された場合、すなわち、角度φが水平角における視線範囲に含まれる、かつ角度θが仰角における視線範囲に含まれると判定された場合、ステップS130に進む。すなわち、走行強制が解除される。
一方、角度(φ、θ)が視線範囲に含まれないと判定された場合、すなわち、角度φが水平角における視線範囲に含まれない、かつ/または角度θが仰角における視線範囲に含まれないと判定された場合、ステップS190に進む。すなわち、走行強制が設定される。
以上、説明したように、本実施形態によれば、車両走行中の運転者の視線方向が向けられるべき視線範囲を設定し、この設定された視線範囲に運転者の視線方向が含まれる場合に、走行強制が解除される。例えば、表示部60がインストメントパネルの中央付近に設置されている場合には、運転者の視線方向が向けられるべき視線範囲に表示部60の存在する方向が含まれない。このため、運転者の視線方向が視線範囲に含まれると判定された場合、当該運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と異なると判定されたことにもなる。また、車両走行中の運転者の視線方向が視線範囲に含まれることにより、当該運転者は運転操作に集中することができる。これにより、車両走行中における安全性を向上させることができる。
(変形例)
例えば、上述した実施形態において、運転者の視線方向が視線範囲を超えている時間をカウントし、このカウントされた時間が所定時間(例えば、5秒)に達した場合、運転者の視線方向が視線範囲を超えていると判定しても良い。これにより、車両走行時に、助手席の乗員が入力操作をしている場合、運転者が視線範囲外を一見したとしても、助手席の乗員が入力操作を継続することができる。
また、上述した実施形態において、表示部60がインストメントパネルの中央付近に設置され、設定された視線範囲に表示部60の存在する方向が含まれない例について説明した。しかしながら、表示部60がダッシュボード上に設置されている場合には、設定された視線範囲に表示部60の存在する方向が含まれることが考えられる。このとき、車両走行中の運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と同一である場合であっても、当該運転者の視線方向が視線範囲に含まれると判定されてしまうことが起こりえる。この結果、誤って、走行強制が解除されてしまう。
このように、視線範囲に表示部60の存在する方向が含まれる場合には、例えば、コンピュータ30は、当該表示部60の存在する方向を含まないように視線範囲を設定しても良い。そして、この設定された視線範囲に車両走行中の運転者の視線方向が含まれると判定された場合、走行強制が解除される。
また、例えば、上述した第2実施形態の車載ナビゲーション装置と第1実施形態の車載ナビゲーション装置とを併用しても良い。この場合には、例えば、まず、車両走行中の運転者の視線方向が視線範囲に含まれるか否かを判定する。当該視線方向が視線範囲に含まれると判定された場合、次に、当該視線方向が表示部60の存在する方向と同一であるか否かを判定する。当該視線方向が表示部60の存在する方向と異なると判定された場合、走行強制が解除される。
第1実施形態による車載ナビゲーション装置100の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態における、表示部60の位置情報を説明するための説明図である。 第1実施形態における、走行強制制御処理のメインルーチンを示すフローチャートである。 第1実施形態における、運転者の視線方向が表示部60の存在する方向と同一であるか否かの判定方法を説明するための説明図である。 第2実施形態における、走行強制制御処理のメインルーチンを示すフローチャートである。 第2実施形態における、水平角における視線範囲を説明するための説明図である。 第2実施形態における、仰角における視線範囲を説明するための説明図である。
符号の説明
10…位置検出器
11…GPS受信機
12…地磁気センサ
13…ステアリングセンサ
14…車速センサ
20…デジタル道路地図データベース
21…情報記録媒体
30…コンピュータ
40…視線認識用カメラ
50…視線認識装置
60…表示部
70…記憶装置
80…操作スイッチ群

Claims (7)

  1. 表示部と、
    前記表示部に設けられた操作スイッチを介して、入力操作を行う入力操作手段と、
    車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    前記検出された走行状態に基づいて、車両が停車状態であるか否かを判定する停車状態判定手段と、
    前記停車状態判定手段によって車両が非停車状態であると判定された場合、前記入力操作手段による入力操作を禁止する入力禁止手段とを備えた車載表示装置であって、
    車両が非停車状態であると判定された場合、運転者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、
    前記検出された視線方向が前記表示部の存在する方向と同一であるか否かを判定する第1の方向判定手段と、
    前記第1の方向判定手段によって前記視線方向が前記表示部の存在する方向とは異なると判定された場合、前記入力操作手段による入力操作の禁止を解除する禁止解除手段とを備えることを特徴とする車載表示装置。
  2. 前記第1の方向判定手段は、
    前記視線方向が前記表示部の存在する方向と同一である時間をカウントする第1のカウント手段を有し、
    前記カウントされた時間が所定時間に達した場合、前記視線方向が前記表示部の存在する方向と同一であると判定することを特徴とする請求項1に記載の車載表示装置。
  3. 表示部と、
    前記表示部に設けられた操作スイッチを介して、入力操作を行う入力操作手段と、
    車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    前記検出された走行状態に基づいて、車両が停車状態であるか否かを判定する停車状態判定手段と、
    前記停車状態判定手段によって車両が非停車状態であると判定された場合、前記入力操作手段による入力操作を禁止する入力禁止手段とを備えた車載表示装置であって、
    車両が非停車状態であると判定された場合、運転者の視線方向を検出する視線方向検出手段と、
    車両の進行方向を検出する進行方向検出手段と、
    前記検出された進行方向に基づいて、運転者の視線方向が向けられるべき視線範囲を設定する設定手段と、
    前記検出された視線方向が前記設定された視線範囲に含まれているか否かを判定する第2の方向判定手段とを備え、
    前記第2の方向判定手段によって前記視線方向が前記視線範囲に含まれていると判定された場合、前記禁止解除手段は、前記入力操作手段による入力操作の禁止を解除することを特徴とする車載表示装置。
  4. 車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記設定手段は、前記検出された車速に応じて異なる視線範囲を設定することを特徴とする請求項3に記載の車載表示装置。
  5. 前記設定手段は、前記検出された車速が速い程、前記視線範囲を狭く設定することを特徴とする請求項4に記載の車載表示装置。
  6. 前記設定手段は、前記検出された車速が遅い程、前記視線範囲を広く設定することを特徴とする請求項4に記載の車載表示装置。
  7. 前記第2の方向判定手段は、
    前記視線方向が前記視線範囲を超えている時間をカウントする第2のカウント手段を有し、
    前記カウントされた時間が所定時間に達した場合、前記視線方向が前記視線範囲を超えていると判定することを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の車載表示装置。
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