JP5067557B2 - 船舶用インバータシステム - Google Patents

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Description

本発明は、船舶の推進用電動機を駆動するインバータとカーゴポンプ等の搭載機器の電動機を駆動するインバータを共有化する船舶用インバータシステムに関する。
近年、ケミカル船等においては、荷役作業の効率化や環境負荷低減等の目的で電動機の採用が進んでいる。例えば、荷役タンクにはタンク毎に電動カーゴポンプが装備され、これらにより荷役作業及びタンククリーニングを行い、また、主推進装置には電気推進が使用され、電動機によりプロペラが駆動されている。これらの電動機には誘導電動機が採用され、インバータによって駆動される。しかし、カーゴポンプ毎に設置される複数のインバータと主推進用のインバータの両方を船に備えると、船のコストが高くなると共にインバータの船内設置スペースが増えることになる。そこで、従来より図3に示すようなインバータをカーゴポンプ等の非主推進設備と主推進装置で共用する船舶用インバータシステムが採用されている(特許文献1参照)。
従来の船舶用インバータシステムの構成を図3を参照して説明する。主推進用誘導電動機1は多巻線誘導電動機であり、図3の例では2巻線の場合を示す。主推進用誘導電動機1の2つの巻線の内、一方の巻線は切替スイッチ11を介してインバータ8へ接続され、もう一方の巻線は切替スイッチ12を介してインバータ9へ接続される。カーゴポンプ3および4は夫々カーゴポンプ用誘導電動機5および6により駆動される。カーゴポンプ用誘導電動機5は切替スイッチ10を介してインバータ8へ接続され、カーゴポンプ用誘導電動機6は切替スイッチ13を介してインバータ9へ接続される。インバータ8は遮断器14を介して船内母線16へ接続され、インバータ9は遮断器15を介して船内母線16へ接続される。パルスジェネレータ7は主推進用誘導電動機1と同軸に接続され、主推進用誘導電動機1の回転に応じてパルス信号を速度検出器17へ出力する。また、速度検出器17はパルスジェネレータ7の出力するパルス信号から主推進用誘導電動機1の回転速度を検出し、回転速度検出信号ωrを速度制御器18へ出力する。速度制御器18は回転速度検出信号ωrを回転速度指令値から減じた誤差を演算増幅してトルク指令信号τe*をインバータ8および9へ出力する。トルク指令信号τe*は各インバータ共同じ量であり、このτe*にインバータの台数を乗じたトルク量が主推進用誘導電動機1に対して加えようとする全トルク量となる。電流検出器19はインバータ8の3相出力電流値iu1,iv1,iw1を検出し、インバータ8へ出力する。電流検出器20はインバータ9の3相出力電流値iu2,iv2,iw2を検出し、インバータ9へ出力する。切替器23は切替スイッチ10〜13の入切操作をする。
インバータ8は、切替スイッチ10が開、切替スイッチ11が閉の場合は、トルク指令信号τe*と主推進用誘導電動機1の回転速度検出信号ωrおよびインバータ8の3相出力電流値iu1,iv1,iw1に基づいてベクトル制御演算を行い、主推進用誘導電動機1に印加する電圧を操作して主推進用誘導電動機1の巻線に流れる電流を制御する。切替スイッチ10が閉、切替スイッチ11が開の場合は、カーゴポンプ用誘導電動機を例えばV/f一定制御により速度制御する。切替スイッチ10,11が両方開の場合は、インバータ8は停止する。
インバータ9はインバータ8と同様に作用する。すなわち、切替スイッチ13が開、切替スイッチ12が閉の場合は、トルク指令信号τe*と主推進用誘導電動機1の回転速度検出信号ωrおよびインバータ9の3相出力電流値iu2,iv2,iw2に基づいてベクトル制御演算を行い、主推進用誘導電動機1に印加する電圧を操作して主推進用誘導電動機1の巻線に流れる電流を制御する。切替スイッチ13が閉、切替スイッチ12が開の場合は、カーゴポンプ用誘導電動機を例えばV/f一定制御により速度制御する。切替スイッチ12,13が両方開の場合は、インバータ9は停止する。
以上のような構成により、カーゴポンプ用誘導電動機と主推進用誘導電動機でインバータを共用することが可能となる。例えばケミカル船の運航の往路においてはタンククリーニングの必要はないため、インバータ8,9は主推進用誘導電動機1の駆動に使用される。荷揚げ地で船が係留中は主推進用誘導電動機1は駆動する必要はなく、インバータ8,9は荷役作業のためカーゴポンプ駆動に使用される。復路においては次の積荷に備えて航行中にタンククリーニングする必要があるため、インバータ8,9のいずれかのインバータを主推進用誘導電動機1の駆動に使用し、他方をカーゴポンプ駆動に使用する。この時、主推進用誘導電動機1のトルクが減少するため船速は減速するが、タンククリーニングを優先し、船は減速運転される。
上記した従来の船舶用インバータシステムでは、インバータの数は2台として説明しているが、インバータの数は2台に限定するものではない。すなわち、主推進用誘導電動機1の巻線数を増やし、各巻線毎にインバータを上記従来例と同様に設置しても同じ機能が得られる。また、このような多巻線電動機を複数のインバータによって駆動すると、インバータ故障時に縮退運転が可能であるメリットもある。
図3に示す従来例において、2台のインバータ8,9により主推進用誘導電動機1を駆動する場合、インバータ8,9はベクトル制御を行う。ベクトル制御は例えば図5に示す誘導電動機のT型等価回路(主推進用誘導電動機1の多巻巻線のうちの1巻線に該当)に基づいた図4に示すブロック図(主推進用誘導電動機1の多巻線のうちの1巻線に接続されるインバータに該当)の制御演算およびインバータ制御を行うことで、誘導電動機の磁束を一定に制御しながらトルクを電流のトルク成分に比例させて制御することができ、直流電動機と同様のトルク制御を可能とするものである(非特許文献1参照)。
図5の等価回路の各記号は、誘導電動機の以下を示す(主推進用誘導電動機1の多巻巻線のうちの1巻線に該当)。
V1:端子電圧
I1:1次電流
R1:1次抵抗成分
α:励磁リアクタンス/(2次漏れリアクタンス+励磁リアクタンス)
Lσ:1次漏れリアクタンス+α×2次漏れリアクタンス
M’:α×励磁リアクタンス
R2’:α×α×2次抵抗成分
I2’:2次電流/α
s:すべり
図4のベクトル制御演算ブロック図(主推進用誘導電動機1の多巻巻線のうちの1巻線に接続されるインバータに該当)において、30,31は比例要素、32は積分要素、33,34は除算器、35,36は減算器、37は加算器、38,40は座標変換器、39は電流制御器、41は電力変換器を示す。
図4において、比例要素30は磁束指令Φ2’*にM’の逆数を乗じて1次電流の磁化成分電流指令i1d*を出力する。除算器33はトルク指令τe*を磁束指令Φ2’*で除して1次電流のトルク成分電流指令i1q*を出力する。比例要素31はトルク成分電流指令i1q*にR2’を乗じ、除算器34は比例要素31の出力信号を磁束指令Φ2’*で除してすべり周波数指令ωs*を出力する。加算器37は誘導電動機の速度検出信号ωrとすべり周波数指令ωs*を加算して1次周波数ω1*を出力し、積分器32は1次周波数ω1*を積分して磁束位相θ*を出力する。座標変換器38は検出したインバータ3相出力電流iu,iv,iw(図3のiu1,iv1,iw1またはiu2,iv2,iw2に該当)とθ*を基に下記式(1)により固定子座標系から回転磁界座標系へ座標変換し、誘導電動機1次電流の磁化成分電流検出信号i1dとトルク成分の電流検出信号i1qを出力する。減算器35はi1d*からi1dを減じた誤差を出力し、減算器36はi1q*からi1qを減じた誤差を出力し、電流制御器39はこれらの誤差をそれぞれ例えばPI制御演算を行って回転磁界座標系におけるそれぞれの電圧指令v1d*とv1q*を出力する。座標変換器40はv1d*とv1q*とθ*を基に下記式(2)により回転磁界座標系から固定子座標系へ座標変換し、誘導電動機へ印加する電圧の3相電圧指令Vu*,Vv*,Vw*を出力する。電力変換器41は例えば電圧型PWMインバータであり、交流入力電圧を直流電圧に変換した後、出力電圧がVu*,Vv*,Vw*となるように直流電圧を交流電圧に変換して出力する。
Figure 0005067557
Figure 0005067557
以上説明したベクトル制御の作用により、図3の主推進用誘導電動機1の磁束は多巻巻線の各巻線に流れる磁化成分電流による磁束を加算した磁束となり、トルクは多巻巻線の各巻線に流れるトルク成分電流によるトルクを加算したトルクとなる。したがって、トルクは各インバータへ与えられる磁束指令Φ2’*およびトルク指令τe*に比例して制御可能となるが、トルクを高速に制御するために通常は磁束指令Φ2’*を一定とし、トルク指令τe*により電動機のトルクを制御する方法がとられる。しかし、図3において、インバータ8,9の2台で主推進用誘導電動機1を駆動中に船内のタンククリーニングを行うためにインバータ8をカーゴポンプ用誘導電動機5の駆動に切替えた場合、主推進用誘導電動機1の駆動はインバータ9から供給される電流のみによって行われることになるので、主推進用誘導電動機1に加えられるトルク成分電流の合計と磁化成分電流の合計がそれぞれ1/2となる。これにより、主推進用誘導電動機1の全トルクは一時的に1/4になるが、速度制御器18より切替後の所望の船速となるようトルク指令τe*が出力されて、船速は制御される。しかし、切替前のインバータ2台で駆動する場合よりも磁化成分電流の合計が1/2となっているため、トルク成分電流の変化に対してトルクの変化が1/2となり、船速制御の応答速度の低下を招くという問題がある。このような問題は図3に示す2台のインバータによるシステムに限らず、任意のn台のインバータと巻線数nの主推進用誘導電動機の組合せにおいても生じ、n台の内のm台による運転時には主推進用誘導電動機の磁化成分電流の合計はm/nに低下するため、2台のインバータの場合と同様に船速制御の応答速度の低下を招くという問題がある。
特許第3524592号 電気学会発行電気工学ハンドブック第6版884頁および885頁
本発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、その課題は複数のインバータで駆動する多巻誘導電動機において、インバータの数を減らして駆動する場合の電動機速度制御の応答速度を改善する船舶用インバータシステムを提供するものである。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、船舶のプロペラを駆動する多巻線型の主推進用誘導電動機と、前記主推進用誘導電動機の各巻線毎に切替スイッチを介して接続され、ベクトル制御に従って船内母線から前記誘導電動機へ1次電流を供給する複数のインバータと、前記各インバータに切替スイッチを介して接続され、専用の制御方法で駆動される非推進装置用誘導電動機と、前記主推進用誘導電動機の回転速度を検出する速度検出器と、速度指令信号から速度検出信号を減じた誤差信号を演算増幅し、前記インバータのベクトル制御のトルク電流成分指令信号として出力する速度制御器と、前記複数の切替スイッチを操作すると共に前記切替スイッチの開閉状態より前記主推進用誘導電動機と導通しているインバータの台数信号を出力する切替器と、前記台数信号に基づいて前記インバータのベクトル制御の磁束指令信号に乗ずる1以上のゲイン信号を出力する磁束指令補正器と、前記主推進用誘導電動機の各巻線の1次電流を検出して電流検出信号を出力する電流検出器とからなる船舶用インバータシステムであって、前記インバータは前記速度検出信号と前記電流検出信号と前記トルク電流成分指令信号と前記磁束指令信号と前記磁束指令信号に乗ずる前記ゲイン信号に基づいてベクトル制御演算を行い、前記磁束指令信号に台数信号に応じて1以上のケイン信号を乗じて前記主推進用誘導電動機の回転数制御の応答速度の低下を抑制することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の船舶用インバータシステムにおいて、前記磁束指令補正器は前記台数信号の低下に伴ってゲイン信号を増加させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の船舶用インバータシステムにおいて、前記磁束指令補正器は前記台数信号の低下に伴って前記インバータの全台数を前記台数信号で除算して算出したゲイン信号を出力することを特徴とする。
本発明によれば、船舶の主推進用誘導電動機と船内の非推進用誘導電動機で駆動用インバータを共用する場合において、主推進用誘導電動機を駆動するインバータの台数が減少しても、主推進用誘導電動機の速度制御の応答速度の低下を抑制することが可能となる。
以下、本発明の最良の実施形態を図を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態の一例を示す船舶用インバータシステムの構成図であり、既に説明した図3の従来例と同一構成部分には同一符号を付して説明する。
図1において、1は多巻誘導電動機を用いた主推進用誘導電動機であり、この主推進用誘導電動機1の2つの巻線の内、一方の巻線は切替スイッチ11を介してインバータ8へ接続され、もう一方の巻線は切替スイッチ12を介してインバータ9へ接続される。カーゴポンプ3および4は夫々カーゴポンプ用誘導電動機5および6により駆動される。カーゴポンプ用誘導電動機5は切替スイッチ10を介してインバータ8へ接続され、カーゴポンプ用誘導電動機6は切替スイッチ13を介してインバータ9へ接続される。インバータ8は遮断器14を介して船内母線16へ接続され、インバータ9は遮断器15を介して船内母線16へ接続される。パルスジェネレータ7は主推進用誘導電動機1と同軸に接続され、主推進用誘導電動機1の回転に応じてパルス信号を速度検出器17へ出力する。速度検出器17はパルスジェネレータ7の出力するパルス信号から主推進用誘導電動機1の回転速度を検出し、回転速度検出信号ωrを速度制御器18へ出力する。速度制御器18は回転速度検出信号ωrを回転速度指令値から減じた誤差を演算増幅してトルク指令信号τe*をインバータ8および9へ出力する。トルク指令信号τe*は各インバータ共同じ量であり、このτe*にインバータの台数を乗じたトルク量が主推進用誘導電動機1に対して加えようとする全トルク量となる。電流検出器19はインバータ8の3相出力電流値iu1,iv1,iw1を検出し、インバータ8へ出力する。電流検出器20はインバータ9の3相出力電流値iu2,iv2,iw2を検出し、インバータ9へ出力する。
インバータ8は、切替スイッチ10が開、切替スイッチ11が閉の場合は、トルク指令信号τe*と主推進用誘導電動機1の回転速度検出信号ωrおよびインバータ8の3相出力電流値iu1,iv1,iw1に基づいてベクトル制御演算を行い、主推進用誘導電動機1に印加する電圧を操作して主推進用誘導電動機1の巻線に流れる電流を制御する。切替スイッチ10が閉、切替スイッチ11が開の場合は、カーゴポンプ用誘導電動機5を例えばV/f一定制御により速度制御する。切替スイッチ10,11が両方開の場合は、インバータ8は停止する。また、インバータ9はインバータ8と同様に作用する。すなわち、切替スイッチ13が開、切替スイッチ12が閉の場合は、トルク指令信号τe*と主推進用誘導電動機1の回転速度検出信号ωrおよびインバータ9の3相出力電流値iu2,iv2,iw2に基づいてベクトル制御演算を行い、主推進用誘導電動機1に印加する電圧を操作して主推進用誘導電動機1の巻線に流れる電流を制御する。切替スイッチ13が閉、切替スイッチ12が開の場合は、カーゴポンプ用誘導電動機6を例えばV/f一定制御により速度制御する。切替スイッチ12,13が両方開の場合は、インバータ9は停止する。
また、切替器21は切替スイッチ10,11,12,13を開閉操作すると共に、主推進用誘導電動機1と接続が閉じているインバータの台数信号を出力する。切替スイッチ10,11は両方が同時に閉じるようには操作されることはなく、切替スイッチ12,13も同様に両方が同時に閉じるようには操作されることはない。磁束指令補正器22は台数信号に基づいてインバータ8,9のベクトル制御の磁束指令に乗ずるゲインを算出し、ゲイン信号Kxを出力する。ゲインの大きさは1以上とし、その算出方法の一例は台数信号の低下に伴って所望の変化率で増加させる方法、あるいは他の例ではインバータの全台数を台数信号で除算する方法などを用いる。
図2はインバータ8,9が主推進用誘導電動機1を駆動する場合に使用するベクトル制御演算のブロック図(主推進用誘導電動機1の多巻巻線のうちの1巻線に接続されるインバータに該当)であり、図4で既に説明した構成と同一構成部分には同一符号(30〜41)を付して説明する。
図2のベクトル制御演算ブロック図において、乗算器42は磁束指令Φ2’*に前記図1の磁束指令補正器22が出力するゲイン信号Kxを乗じ、比例要素30へ出力する。比例要素30は磁束指令Φ2’*にM’の逆数を乗じて1次電流の磁化成分電流指令i1d*を出力する。除算器33はトルク指令τe*を磁束指令Φ2’*で除して1次電流のトルク成分電流指令i1q*を出力する。比例要素31はi1q*にR2’を乗じ、除算器34は比例要素31の出力信号を磁束指令Φ2’*で除してすべり周波数指令ωs*を出力する。加算器37は誘導電動機の速度検出信号ωrとすべり周波数指令ωs*を加算して1次周波数ω1*を出力し、積分器32はω1*を積分して磁束位相θ*を出力する。座標変換器38は検出したインバータ3相出力電流iu,iv,iwとθ*を基に上記式(1)により固定子座標系から回転磁界座標系へ座標変換し、誘導電動機1次電流の磁化成分電流検出信号i1dとトルク成分の電流検出信号i1qを出力する。減算器35はi1d*からi1dを減じた誤差を出力し、減算器36はi1q*からi1qを減じた誤差を出力し、電流制御器39はこれらの誤差をそれぞれ例えばPI制御演算を行って回転磁界座標系における電圧指令v1d*とv1q*を出力する。座標変換器40はv1d*とv1q*とθ*を基に上記式(2)により回転磁界座標系から固定子座標系へ座標変換し、誘導電動機へ印加する電圧の3相電圧指令Vu*,Vv*,Vw*を出力する。電力変換器41は例えば電圧型PWMインバータであり、交流入力電圧を直流電圧に変換した後、出力電圧がVu*,Vv*,Vw*となるように直流電圧を交流電圧に変換して出力する。
本実施形態は以上の構成において、切替スイッチ11および12を閉、切替スイッチ10および13を開とし、インバータ8および9により主推進用誘導電動機1をベクトル制御にて駆動中に船内のタンククリーニング等を行うために切替器21により切替スイッチ10を閉、切替スイッチ11を開としてインバータ8をカーゴポンプ用誘導電動機5の駆動に切替えた場合、インバータの磁束指令の合計は1/2に低下する。しかしながら、磁束指令補正器22が台数信号の低下に伴って所望の変化率で増加させる方法の場合は低下分1/2に応じてあらかじめ設定した1以上のゲイン信号を出力する。また、インバータの全台数を台数信号で除算する方法の場合は2のゲイン信号を出力する。これにより、比例要素30に入力される磁束指令の低下は抑制され、主推進用誘導電動機1の回転数制御の応答速度の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では2巻線の主推進用誘導電動機と2台のインバータの組合せを示したが、3巻線以上の主推進用誘導電動機と該巻線数と同数のインバータの組合せにおいても本実施形態と同様の構成をとることで同様の作用が得られることは明らかである。
本発明の一実施形態の構成図。 図1のインバータのベクトル制御演算のブロック図。 従来の船舶用インバータシステムの構成図。 図3のインバータのベクトル制御演算のブロック図。 誘導電動機の等価回路図。
符号の説明
1…主推進用誘導電動機、2…主推進用プロペラ、3,4…カーゴポンプ、5,6…カーゴポンプ用誘導電動機、7…パルスジェネレータ、8,9…インバータ、10〜13…切替スイッチ、14,15…遮断器、16…船内母線、17…速度検出器、18…速度制御器、19,20…電流検出器、21…切替器、22…磁束指令補正器、23…切替器、30,31…比例要素、32…積分要素、33,34…除算器、35,36…減算器、37…加算器、38,40…座標変換器、39…電流制御器、41…電力変換器、42…乗算器。

Claims (3)

  1. 船舶のプロペラを駆動する多巻線型の主推進用誘導電動機と、前記主推進用誘導電動機の各巻線毎に切替スイッチを介して接続され、ベクトル制御に従って船内母線から前記誘導電動機へ1次電流を供給する複数のインバータと、前記各インバータに切替スイッチを介して接続され、専用の制御方法で駆動される非推進装置用誘導電動機と、前記主推進用誘導電動機の回転速度を検出する速度検出器と、速度指令信号から速度検出信号を減じた誤差信号を演算増幅し、前記インバータのベクトル制御のトルク電流成分指令信号として出力する速度制御器と、前記複数の切替スイッチを操作すると共に前記切替スイッチの開閉状態より前記主推進用誘導電動機と導通しているインバータの台数信号を出力する切替器と、前記台数信号に基づいて前記インバータのベクトル制御の磁束指令信号に乗ずる1以上のゲイン信号を出力する磁束指令補正器と、前記主推進用誘導電動機の各巻線の1次電流を検出して電流検出信号を出力する電流検出器とからなる船舶用インバータシステムであって、前記インバータは前記速度検出信号と前記電流検出信号と前記トルク電流成分指令信号と前記磁束指令信号と前記磁束指令信号に乗ずる前記ゲイン信号に基づいてベクトル制御演算を行い、前記主推進用誘導電動機の回転数制御の応答速度の低下を抑制することを特徴とする船舶用インバータシステム。
  2. 請求項1記載の船舶用インバータシステムにおいて、前記磁束指令補正器は前記台数信号の低下に伴ってゲイン信号を増加させることを特徴とする船舶用インバータシステム。
  3. 請求項2記載の船舶用インバータシステムにおいて、前記磁束指令補正器は前記台数信号の低下に伴って前記インバータの全台数を前記台数信号で除算して算出したゲイン信号を出力することを特徴とする船舶用インバータシステム。
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