JP2015029396A - 電力変換装置および制御方法 - Google Patents

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雄作 小沼
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Abstract

【課題】誘導電動機を減速する際に、回生エネルギーを熱エネルギーとして処理するための半導体スイッチや制動用の抵抗器やその制御回路が必要である。そこで電力変換装置の小型化を提供する。
【解決手段】交流電力を直流電力に変換する順変換器と、順変換器で変換された直流電力を平滑化する直流中間回路と、直流中間回路にて平滑化された直流電力を任意の周波数の交流電力に変換する逆変換器と、逆変換器のスイッチング素子を制御する制御回路と、逆変換器のスイッチング素子を駆動する駆動回路と、を備える電力変換装置であって、制御回路は、誘導電動機の一次抵抗値R1と二次抵抗値R2と一次電流値i1と励磁電流値imとを用いてすべりを算出し、該誘導電動機が減速状態または回生状態の場合に該すべりに対応する周波数以下の周波数成分の電圧を加算した電圧を出力電圧とすることを特徴とする電力変換装置である。
【選択図】図5

Description

本発明は、電力変換装置および制御方法に関する。
電力変換装置であるインバータは、産業界をはじめ家電製品にも誘導電動機の速度制御装置として多く採用されている。
誘導電動機を減速停止する場合、誘導電動機の減速時における回転エネルギーが電気エネルギーに変換され、電力変換装置の直流中間回路にある平滑コンデンサに静電エネルギーとして蓄積されるが、その処理できる蓄積量は小さいため平滑コンデンサの両端電圧が上昇し、電力変換装置の直流中間回路に設けられた電圧検出回路が動作し、前もって設定された過電圧レベルを超えると電力変換装置が停止する。
このため、電力変換装置には、前記直流中間回路に半導体スイッチと制動用の抵抗器からなる回生制動回路が搭載されており、前記交流機の減速時の回転エネルギーを制動抵抗器で熱エネルギーとして消費する構成にし、平滑コンデンサの両端電圧の上昇を抑制して
電圧検出保護回路が動作しないようにしている。
また、特許文献1の特許請求の範囲の請求項1には、「インバータにより駆動する誘導電動機をインバータ出力周波数を制御することによって制動するインバータ駆動誘導電動機の制動方法であって、 誘導電動機を減速する場合に、出力周波数あるいは電動機速度に対して、誘導電動機の一次抵抗をR1、二次抵抗をR2とした場合に、すべりが−( R2/R1)となる周波数よりも低い周波数成分の出力電圧を前記出力周波数の出力電圧に重畳して運転することにより誘導電動機の減速を行うことを特徴とするインバータ駆動誘導電動機の制御方法」誘導電動機を減速する場合に、出力周波数あるいは電動機速度に対して、誘導電動機の一次抵抗をR1、二次抵抗をR2とした場合に、すべりが−(R2/R1)となる周波数よりも低い周波数成分の出力電圧を前記出力周波数の出力電圧に重畳して運転することが開示されている。
特許第4300831号
上述の通り、従来は、誘導電動機を減速する際に誘導電動機と負荷の慣性モーメントに起因した回転エネルギーが電力変換装置に回生されるため、この回生エネルギーを熱エネルギーとして処理するための回生エネルギー処理用半導体スイッチと制動用の抵抗器とその制御回路が必要であった。
特許文献1の段落[0011]には、「この成分を、主となる運転指令成分に重畳することにより、主成分の回生電力を打ち消すことが本発明の意図するところである。
図2は、誘導電動機のT型等価回路であり、図1の曲線はこの等価回路から作成している。この図2において、i1は1次電流、i2は2次電流、R1は1次抵抗、R2は2次抵抗、sは滑りであり、滑りsが大きいところでは、簡単のために、略i1=i2とみなし、鉄損を無視すると、回生電力が0となるとき、
(R1+R2)・i1+(1−s)・R2・i1/s=0 (1)
これをsについて解いて、
s=−(R2/R1) (2)
となる。」と記載されている。
さらに、発明の目的として段落[0006]には、「そこで、本発明は、減速時に通常の運転周波数に対して損失を増加させる低い周波数成分を重畳することで、運転周波数成分による回生電力を消費させてインバータへの回生を防止し、直流母線の電圧上昇に伴う障害を防止できるので、回生エネルギー処理用の抵抗器や制御回路を付加する必要が無く減速に要する時間を短縮できて、小型化することができると共に、電動機の運転自体は重畳成分を含まない本来の運転周波数で行われ通常の運転として制御が可能であり、また、センサレス・ベクトル制御の誘導電動機への適用もできるインバータ駆動誘導電動機の制動方法及びインバータ装置を提供することを目的としている。」と記載されている。
すなわち、インバータ装置の出力運転周波数に対して、すべりが−(R2/R1)となる周波数よりも低い周波数成分を重畳すると記載されており、請求項にも記載されているように、すべりが−(R2/R1)となる周波数よりも低い周波数成分の出力電圧を前記出力周波数の出力電圧に重畳して運転すると開示されている。すなわち、すべりが−(R2/R1)となる周波数よりも低い周波数成分の出力電圧(vu_c、vv_c、vw_c)を前記出力周波数の出力電圧に重畳する点が開示されている。
さらに、図2に記載された誘導電動機のT型等価回路より明らかなように、励磁インピーダンスZmに流れる励磁電流についての考慮がなく、「滑りsが大きいところでは、簡単のために、略i1=i2とみなし」と仮定しているが、現実的には大多数の誘導電動機において、略i1=i2とみなすことには無理があると思慮する。
略i1=i2と仮定して求めたすべりは、現実的には誘導電動機における回生電力が0(ゼロ)の点を示さない。この仮定では、誘導電動機の出力電力を電動機内部の巻線抵抗R1とR2にオーミックロスとして消費できず、インバータ装置への回生を防止できない。
第2の実施の形態である段落[0015]には、「この重畳成分の電圧成分は、減速時加算電圧演算器14で3相分を計算している。本実施例では、基本波周波数の3分の1の周波数、電圧振幅は、基本波成分のV/fパターンの5分の1とした設定の場合を例としてシミュレーション結果に基づいて説明する。」と記載されている。
また、段落[0016]には、「この値を(2)式に適用するとs=−(0.450/0.555)=−0.81となる。すなわち電動機の回転速度に相当する周波数の55%以下の周波数を出力すれば、回生電力よりも損失の方が大きくなる。したがって、基本波周波数の3分の1であればこの条件を満たしている。また、この滑りが大きい条件では、電流値が大きくなるため、過大な電流とならないように、基本波のV/fパターンよりも重畳成分のV/fパターンを低くすることで、電流値を電動機が許容しうる範囲内になるように調整している。ここでは、上述のように基本成分の5分の1としている。」と記載されている。これは、簡単のために、略i1=i2とみなして(2)式からすべりを求まる点に大きな誤差があるため、(2)式での計算結果では周波数の55%以下の周波数成分を重畳すればよい筈であるが、実際の制御においては3分の1すなわち33%にしていることが明記されている。
ここで、当該基本波周波数の3分の1の周波数である33%に相当するすべりを逆算すると、s=(f1−fr)/f1≒1−fr/(0.33・fr)=1.0−3.0=−2.0となる。
つまり、上記で誘導電動機の抵抗定数R1とR2を用いて(2)式により求めたすべりs=−(0.450/0.555)=−0.81(電動機の回転速度に相当する周波数の55%の周波数)に対し、実際の制御で用いられるすべりの数値s=−2.0(電動機の回転速度に相当する周波数の33%の周波数)であり、両者のすべり値にはあまりに大きな乖離があるといえる。
このように制御を実行するのであれば、(2)式により、わざわざ誘導電動機の抵抗定数R1とR2を用いてすべりを演算する必要はないと思慮する。
さらに、第3の実施の形態である段落[0021]には、「そして減速時には、減速時加算電圧演算器14は、図3の場合と同様に、速度指令を入力して、例えば、s=−0.81の場合は、電動機の運転周波数(基本波)の1/3の電圧成分を出力し、ベクトル演算回路9の3相の電圧指令に加える。」と記載されている。
第2の実施の形態においても、第3の実施の形態においても、(2)式に適用して求めたすべりはs=−0.81(回転速度に相当する周波数の55%以下)であるにもかかわらず、第2の実施の形態においては基本成分の5分の1の電圧成分とし、第3の実施の形態においては基本成分の3分の1の電圧成分として印加することが開示されている。このことは、略i1=i2とみなしてすべりを求めたことによる結果であり、回生電力0(ゼロ)点が正確に求められないため、やむなく実施の形態により、基本波に対する印加電圧成分を基本成分の5分の1の電圧成分にしたり、あるいは基本成分の3分の1の電圧成分にしたりしている。この意味で、やはり、このように決定するのであれば、あえて(2)式に適用してすべりを求めることの意味が不明確であると思慮する。
すなわち、略i1=i2とみなし、(2)式で求めたすべりにおける回生電力0(ゼロ)点と実際の誘導電動機の回生電力0(ゼロ)点には大きな乖離があることが要因であると思慮する。
また、大容量のかご型誘導電動機以外は一般的に1次抵抗R1の数値の方が、2次抵抗R2の数値より大きい。これは、かご型誘導電動機の場合、2次側であるロータが導体と端絡環と通風翼を純度の高いアルミニウムの加圧鋳造で造られた一体構造となっているため、実際に巻線があるのは一時側のみで、二次側には巻線がないことに起因する。
特許文献1における誘導電動機の一次側の抵抗定数R1と二次側の抵抗定数R2の数値例において、R1=0.555、R2=0.450であり、やはりR1>R2となっている。
このため、特許文献1の式(2)により求めたすべりは、s=−(R2/R1)>−1.0(∵R1>R2のためR2/R1<1.0、絶対値として1.0を超えられない)となり、この領域に限定される誘導電動機であり、大多数の誘導電動機には適用できないため、あえて(2)式に適用してすべりを求めることの意味がやはり不明確であると思慮する。
さらに、段落[0018]には、「また、本発明では、従来技術の回生電力=0の動作点aの探索も、R2/R1として最初から設定済みのために処理が速く、減速時の運転周波数による回生電力を相殺する減速時加算電圧演算器14を追加するだけと言う簡単で、実用的な構成によって、負荷イナーシャの大きい用途等での制動時間の短縮、制御が可能になっている。」点が記載されており、回生電力=0の動作点aの探索も、R2/R1として最初から設定済みのために処理が速い点が特徴として記載されているが、(2)式に適用してすべりを求める方式は、実際の制御と乖離が大きいため、あえて(2)式に適用してすべりを求める必要はないと思慮する。
特許文献1において、回生電力=0の動作点aのすべりを求めるのに、略i1=i2と仮定した点に、現実の誘導電動機にそぐわない条件設定がされているものと思慮する。
上記目的を達成するため、本願では以下の構成を開示する。
(1)交流電力を直流電力に変換する順変換器と、前記順変換器で変換された直流電力を平滑化する直流中間回路と、前記直流中間回路にて平滑化された直流電力を任意の周波数の交流電力に変換する逆変換器と、前記逆変換器のスイッチング素子を制御する制御回路と、前記逆変換器のスイッチング素子を駆動する駆動回路と、を備える電力変換装置であって、前記制御回路は、誘導電動機の一次抵抗値R1と二次抵抗値R2と一次電流値i1と励磁電流値imとを用いてすべりを算出し、該誘導電動機が減速状態または回生状態の場合に該すべりに対応する周波数以下の周波数成分の電圧を加算した電圧を出力電圧とすることを特徴とする電力変換装置である。
本発明によれば、誘導電動機から電力変換装置への回生電力を減らし、電力変換装置を小型化することが可能となる。
本発明に係る電力変換装置の構成図である。 誘導電動機のT型等価回路である。 本発明における誘導電動機の簡易T型等価回路である。 本発明における誘導電動機の回生時電力授受の状態を示した図である。 誘導電動機の特性図である。 誘導電動機の無効電流を検出するタイミング図である。 本発明の実施例1の形態における制御ブロック図である。 本発明の実施例2の形態における制御ブロック図である。 本発明の実施例3の形態における制御ブロック図である。 本発明の実施例4の形態における電力変換装置の構成図である。 本発明の実施例5の形態における制御ブロック図である。 本発明の実施例6の形態における制御ブロック図である。 本発明の実施例7の形態における制御ブロック図である。
以下図面を用いて本発明について説明する。なお、各図における共通の構成については同一の参照番号を付してある。また、本発明は図示例に限定されるものではない。
本発明による電力変換装置の実施例1における形態を以下に図を用いて説明する。
図1は、本発明に係る電力変換装置の概要図である。
図1では、任意の入力電源として交流電源を用いた場合を想定する。
1は交流電力を直流電力に変換する順変換器、2は直流中間回路にある平滑用コンデンサ、3は直流電力を任意の周波数の交流電力に変換する逆変換器、4は誘導電動機である。
6は前記順変換器及び逆変換器内のパワーモジュールを冷却するための冷却ファン、7は電力変換装置の各種制御データを設定、変更、異常状態及びモニタ表示が行えるデジタル操作パネルである。
5は逆変換器のスイッチング素子を制御すると共に、電力変換装置全体の制御を司る働きをするもので、マイコン(制御演算装置)が搭載された制御回路であり、デジタル操作パネル7から入力される各種の制御データに応じて必要な制御処理が行なえるように構成されている。
CTは電流検出器であり、誘導電動機のU相、W相の線電流を検出する。V相の線電流は、交流条件(iu+iv+iw=0)から、iv=−(iu+iw)として求められる。CTを3個使用し、各U相、V相、W相の線電流を検出してもよい。
制御回路5は、デジタル操作パネル7によって入力される各種の制御データに基づいて逆変換器3のスイッチング素子を制御する他、装置全体に必要な制御処理を行う。
内部構成は省略するが、各種の制御データが格納された記憶部の記憶データからの情報に基づいて演算を行うマイコン(制御演算装置)が搭載されている。
8は逆変換器のスイッチング素子を駆動するドライバ回路である。
9は、直流中間回路の直流電圧VPNを検出する電圧検出回路である。
ドライバ回路8は、制御回路5からの指令に基づいて逆変換器3のスイッチング素子を駆動する。
前記デジタル操作パネル7にその異常を表示する構成になっている。
また、ドライバ回路8内にはスイッチングレギュレータ回路(DC/DCコンバータ)が搭載されており、電力変換装置の運転に必要な各直流電圧を生成し、これらを各構成に対して供給する。
10は順変換器及び逆変換器などから構成された電力変換装置である。
前記逆変換器3内には、代表的なスイッチング素子としてIGBTが搭載されている。この素子はIGBTに限定されるものではなく、スイッチング素子としての形態を有するものであれば良い。
電力変換装置の各種制御データは、操作パネル7から設定及び変更が可能である。操作パネル7には異常表示が可能な表示部が設けられており、電力変換装置における異常が検出されると当該表示部に表示される。
本実施例の操作パネル7としては、特に種類が限られるものではないが、デジタル操作パネルとして装置使用者の操作性を考慮して表示部の表示を見ながら操作が行えるように構成している。
なお、表示部は必ずしも操作パネル7と一体に構成する必要はないが、操作パネル7の操作者が、表示を見ながら操作できるように一体構成とすることが望ましい。操作パネル7から入力された電力変換装置の各種制御データは図示しない記憶部に格納される。
また、任意の入力電源として交流電源ではなく、直流電源を供給する場合には、直流端子P側に直流電源の+側を接続し、直流端子N側に直流電源の−側を接続すればよい。
さらには、交流端子RとSとTを接続し、この接続点に直流電源の+側を接続し、直流端子N側に直流電源の−側を接続してもよいし、逆に、直流端子P側に直流電源の+側を接続し、交流端子RとSとTを接続し、この接続点に直流電源の−側を接続してもよい。
図2(a)は、誘導電動機の公知T型等価回路である。
誘導電動機は、一次側抵抗R1と一次側漏れインダクタンスL1と二次側抵抗R2と二次側漏れインダクタンスL2と励磁インダクタンスMとすべりsから構成される。
ここで、i1は一次側に流れる一次電流、i2は二次側に流れる二次電流、imは励磁回路に流れる励磁電流である。
図2(b)は、本発明に対する誘導電動機の簡易T型等価回路である。
誘導電動機における各定数において、励磁インダクタンスMの数値は、一次漏れインダクタンスL1の数値や二次漏れインダクタンスL2の数値に比べ極めて大きい。
M 》L1(L1/M≒0) -------------------------------- 式(1)
M 》L2(L2/M≒0) -------------------------------- 式(2)
式(1)と式(2)を考慮すると、誘導電動機のT型等価回路は、図2(b)のように簡略化して表すことができる。
このため、誘導電動機に流れる励磁電流imは、誘導電動機の一次側に流れる一次電流i1{i1(R)+ji1(I)}における無効電流成分ii(I)と等価である。
誘導電動機として動作している状態時に、前記誘導電動機の一次側に流れる一次電流i1における無効電流成分ii(I)を検出保持し、この検出保持値を発電機として動作している状態時の励磁電流imとして使用する。
誘導電動機の一次側に流れる一次電流i1における無効電流成分ii(I)の検出方法については、後で詳細に説明する。
誘導電動機が回生状態の時、図2(c)の簡易T型等価回路から、各電流には下記関係式が成立する。
i2=i1+jim
∴ i2=i1+im -------------------------------- 式(3)

また、誘導電動機の出力電力Poutが電動機内部の一次側抵抗R1と二次側抵抗R2にオーミックロスとして消費される(鉄損などを無視)とすれば、下式が成立する。
Pout=−(1−s)/s・R2・i2
=R2・i2+R1・i1
∴(−1+s)・R2・i2=s・(R2・i2+R1・i1 )-- 式(4)
式(4)より、
−R2・i2=s・R1・i1 ------------------------ 式(5)
式(5)に式(3)を代入すると
−R2・(i1+im)=s・R1・i1 ------------- 式(6)
式(6)より、すべりsは
s=−R2/R1・(1+im/i1) ---------------- 式(7)
ここで、式(7)と特許文献1における(2)式を比較すると、本発明の式(7)の
方が(−R2/R1・im/i1)分だけ誘導電動機を正確にモデル化できており、回生電力が0(ゼロ)となるすべり点をより正確に算出できる。
また、特許文献1の式(2)により求めたすべりは、すべりの符号を考慮すると、s=−(R2/R1)>−1.0(∵R1>R2)となる。これは、一般的に誘導電動機は、1次側の抵抗R1の数値の方が、2次側の抵抗R2の数値より大きいからである。
しかし、本発明の式(7)で求めたすべりは、s<−1.0領域についても対応可能なため、誘導電動機のすべりの制約を受けず、正確なモデル化が行える。
一般に、誘導電動機の場合、鉄損などを無視すれば、出力電力Poutの一部が電動機内部の一次側の抵抗R1と二次側の抵抗R2にオーミックロスとして消費され、消費しきれない電力が入力電力Pin(Pin=−Pout+R2・i2+R1・i1、ここで、Pin>0で電動状態、Pin<0で回生状態)として、電力変換装置に回生される。このため、誘導電動機のすべりsを式(7)に従って制御すれば、誘導電動機の出力電力Pout(Pout>0で電動状態、Pout<0で回生状態)が電動機内部の一次側の抵抗R1と二次側の抵抗R2にオーミックロスとして全て消費できることを意味する。
すなわち、図3に示した誘導電動機の特性図において、回生時、Pin=0の点を式(7)により、より正確なすべり点として求められる。
なお、前記一次側抵抗値R1および二次側抵抗値R2は電動機の定数演算方法等によって求めることができる。
例えば、汎用インバータにおいては、制御モードとして、V/f一定制御かセンサレスベクトル制御かベクトル制御かを選択できるのが一般的である。
センサレスベクトル制御かベクトル制御を選択した場合には、当該電動機の電気定数値が必須となるため、誘導電動機の容量(kW)毎に、一次側抵抗値R1と一次側漏れインダクタンス値L1と二次側抵抗値R2と二次側漏れインダクタンス値L2と励磁インダクタンス値Mなどの電動機電気定数値が、電力変換装置であるインバータ内部のメモリーに前もって格納されている。
また、電気諸定数が不明の場合には、オートチューニング機能を用いて前記誘導電動機の電動機電気定数値を実測すればよい。つまり、V/f一定制御を選択した場合においても、式(7)の演算に用いる一次側抵抗値R1と二次側抵抗値R2は、前記電力変換装置内部のメモリーに前もって格納されている値を使用するか、あるいは、オートチューニング機能で実測した値を使用するか、電力変換装置のユーザが決めることができる。いずれにしても当該抵抗値は既知の値である。
電力変換装置におけるセンサレスベクトル制御技術やベクトル制御技術についての詳細な説明は割愛する。
図3は、誘導電動機の特性図である。
誘導電動機のすべりを横軸に縦軸には、入力電力Pin、出力電力Pout、鉄損、銅損の各特性曲線を示しており、すべりs>0である左側の領域が、誘導電動機として動作する領域であり、すべりs<0である右側の領域が、発電機として動作する領域である。
すべりs=0は、誘導電動機の同期速度点で、すべりS=1が停止状態の点である。
入力電力Pinが負になっているすべりの領域が、電力変換装置へ電力が回生される領域である。電力変換装置への回生電力Pinは、出力電力Poutから電動機として内部で消費される損失(主に、W=鉄損+銅損)を差し引いた分である。回生電力が0(ゼロ)となるすべりs(A点)の右側の領域は、銅損の増加によってさらに損失が増加するため、電力変換装置からも誘導電動機へ電力が供給される領域となることが分かる。この領域は、発電機(出力電力Pout<0)として動作しているにもかかわらず、電力変換装置からも発電機に電力が供給されている(Pin>0)。
つまり、出力電力Poutよりも電動機内部で消費における損失Wが大きくなり、電力変換装置への電力の回生が行われなくなり、逆に電力変換装置側からも入力電力Pinが誘導電動機内に供給され、電動機内の電力がバランスすることになる。
すなわち、誘導電動機の動作点が、すべりs(A点)の右側の領域になるように電力変換装置の周波数を制御すれば、誘導電動機から電力変換装置への電力回生は0(ゼロ)で動作させることができる。この電力授受の状態を示したものが、図2(c)である。
図4は、誘導電動機の無効電流を検出するタイミング図である。
センサレスベクトル制御は、特許文献1の図7に記載された制御ブロック図より明らかなように、q軸電流制御器で二次電流(トルク電流)指令をd軸電流制御器で励磁電流指令が個別に与えられ、誘導電動機に流れる一次側の電流に含まれる二次電流成分と励磁電流成分が前記指令値通りに制御されるため、二次電流成分と励磁電流成分を独立に非干渉制御することが可能である。
しかし、図2(a)の誘導電動機のT型等価回路において、通常のV/f一定制御が実行される電力変換装置においては、センサレスベクトル制御で実行されるような二次電流(トルク電流)成分i2と励磁電流成分imを独立に制御することはできない。
このため、通常のV/f一定制御が実行される電力変換装置においては、インバータの出力電圧(誘導電動機の一次電圧V1)の磁束成分φ1(φ1∝V1/f1)を一定にする制御であり、実際の励磁回路の磁束φmを一定にする制御はできない(励磁電流imを一定にする制御はできない)ため、誘導電動機の実負荷の大きさに依存せず、励磁電流imの値を正確に知ることはできない。
誘導電動機の一次側に流れる一次電流i1は、図2(b)における本発明の誘導電動機の簡易T型等価回路から、下記のように表される。
i1=i2+jim=i1(R)+j{i1(I)}
すなわち、一次電流i1は有効電流成分i1(R)であるi2と無効電流成分i1(I)であるimのベクトル和で表される。
よって必然的に、i2=i1(R)であり、im=i1(I)となる。
ここで、図4において、例えば、一次側の相電圧Vuと一次側のu相電流iuの力率角がψであり、tanψ=i1(I)/i1(R)で表される。
この場合、誘導電動機において、有効電流成分i1(R)が正{i1(R)>0}の場合を電動モードとすれば、有効電流成分i1(R)が負{i1(R)<0}の場合は、回生モードであることがわかる。すなわち、有効電流成分i1(R)の符号で、誘導電動機が電動状態(電動機)か回生状態(発電機)かを判断することができる。
あるいは、力率角ψが0°〜90°の場合は電動モードであり、力率角ψが90°〜180°の場合は回生モードである。すなわち、力率角ψにより、誘導電動機が電動状態(電動機)か回生状態(発電機)かを判断することができる。
一次側のu相電流iuにおいて、その有効電流成分iu(R)は、相電圧Vuと同相であり、その無効電流成分iu(I)は、相電圧Vuに対しπ/2(90°)遅れた位相状態になる。この関係は、誘導電動機の負荷の状態によらない。つまり、誘導電動機あるいは誘導発電機が無負荷の状態であろうと有負荷の状態であろうと、この関係は常に成立している。
すなわち、相電圧Vuを基準に、π/2(90°)と3π/2(270°)の時点の電流が有効電流成分iu(R)の±のピーク値であり、0(0°)とπ(180°)の時点の電流が無効電流成分iu(I)の±のピーク値を示している。
すなわち、相電圧Vuを基準にして、下記位相のサンプリング時点は、各々u相の有効電流成分とu相の無効電流成分を表している。
・π/2と3π/2時点:iu(I)=0→u相の有効電流成分iu(R)
・0とπの時点:iu(R)=0→u相の無効電流成分iu(I)

各々の位相差が120°である三相交流の場合、v相電流ivは、u相電流iuに対し2π/3(120°)位相が遅れた状態であり、w相電流iwは、u相電流iuに対し4π/3(240°)位相が遅れた状態にある。このため、相電圧Vuを基準に考えれば、下記位相のサンプリング時点は、各々v相の有効電流成分とv相の無効電流成分を表している。
・π/6と7π/6時点:iv(I)=0→v相の有効電流成分iv(R)
・2π/3と5π/3の時点:iv(R)=0→v相の無効電流成分iv(I)
さらに、相電圧Vuを基準に考えれば、下記位相のサンプリング時点は、各々w相の有効電流成分とw相の無効電流成分を表している。
・5π/6と11π/6時点:iv(I)=0→w相の有効電流成分iw(R)
・π/3と4π/3の時点:iw(R)=0→w相の無効電流成分iw(I)

すなわち、相電圧Vuを基準に、0(0°)とπ(180°)の時点θumにおける一次側のu相電流をサンプリング検出すれば、u相の無効電流成分iu(I)を検出でき、2π/3(120°)と5π/3(300°)の時点θvmにおける一次側のv相電流をサンプリング検出すればv相の無効電流成分iv(I)を検出でき、π/3(60°)と4π/3(240°)の時点θwmにおける一次側のw相電流をサンプリング検出すればw相の無効電流成分iw(I)を検出できることは明らかである。
このように、u相の相電圧Vuを基準に特定の位相における電流を検出すれば無効電流成分が検出可能であることの原理について説明したが、v相の相電圧Vvを基準にしても、w相の相電圧Vwを基準にしてもよい。
また、相電圧Vuと相電圧Vvと相電圧Vwを基準にしても、基準とする相電圧によりサンプリングする特定の位相が異なるのみで、サンプリングする特定の位相点を間違わなければ、無効電流成分の±のピーク値は同じ値となることは自明である。
すなわち、u相の相電圧Vuを基準に特定の位相(θum、θvm、θwm)の近傍における電動機電流を検出すれば、無効電流成分i1(I)すなわち励磁電流imを検出することができる。
全ての特定の位相点であるθumとθvmとθwmの近傍における電動機電流の検出に限定されるものではなく、特定の位相θumの近傍のみの時点、あるいは、特定の位相θvmの近傍のみの時点、あるいは、特定の位相θwmの近傍のみの時点における電動機電流である無効電流成分i1(I)を検出してもよい。
さらには、位相点であるθum、θvm、θwmの内、特定の2つの位相時点(例えば、θumとθvm)の近傍における電動機電流である無効電流成分i1(I)を検出してもよい。
図5は、本発明の実施例1の形態における制御ブロック図である。図1に示した電力変換装置10の制御回路5のはたらきを以下で説明する。
ここで、誘導電動機のすべりsは、すべりの定義により、式(8)で表わすことができる。
s=(f1−fr)/f1 ------------------------------ 式(8)
ここで、f1は誘導電動機の一次周波数、frは誘導電動機の回転周波数である。
式(7)で求めたすべりをscとし、これを式(8)に代入して、このすべりscに対応する周波数f1sは、式(9)で求められる。
f1s=fr/(1−sc) ---------------------------- 式(9)
ここで、式(9)において、誘導電動機の回転周波数frの代わりに誘導電動機の一次周波数f1を用いて、すべりscに対応する周波数f1sを求めてもよい。
誘導電動機の減速時は、発電機として回生状態になるため、すべりs<0となる。例えば、式(7)で求めたすべりをscが、−1.5であったとすると、このすべりに対応する周波数f1sは、式(10)となる。
f1s=f1/{1−(−1.5)}=0.4*f1 -------------- 式(10)
すなわち、電動機の回転周波数frに対し、40%相当の周波数f1sを一次周波数f1に重畳すれば、回生時にA点:Pin=0で減速可能であることを意味している。
実際の誘導電動機においては、銅損以外に鉄損や機械損などが発生するが、本発明においても支配的損失(主に銅損Wc)ではない鉄損や機械損は無視して、式(7)を求めている。このため、式(7)により求めた、回生時、Pin=0のA点においては、出力電力Poutから銅損Wcのみの消費ではなく、無視した鉄損Wiや機械損Wmなども現実的には消費される(Pin=−Pout+Wc+Wi+Wm>0)ため、前記A点で運転すれば無視した鉄損Wiや機械損Wmなどの消費分を電力変換装置から誘導電動機に供給することになり、電力変換装置への回生電力を0(ゼロ)にすることができる。
また、上記40%以下の周波数として、40%よりも低い周波数f1sを一次周波数f1に重畳(すべりscを−1.5以下、例えば−1.8)すれば、誘導電動機の端子から回生される電力を完全に0(ゼロ)にでき、逆に電力変換装置から誘導電動機に電力が供給されることになる。この動作点が例えば、図3におけるB点である。
すなわち、B点は誘導電動機の出力電力Poutよりも一次側の抵抗R1と二次側の抵抗R2で消費される電力Wcと鉄損Wiや機械損Wmを含めた全損失の方が大きい点となる。このため、誘導電動機の入力電力Pin>0{Pin=(−Pout+R2・i2+R1・i1+鉄損Wi+機械損Wm)>0}となり、不足分(図3におけるPins)が電力変換装置から誘導電動機に供給される。
一次側の抵抗R1と二次側の抵抗R2で消費される電力と鉄損Wiや機械損Wmを含めた全損失に対する不足分(Pins)として供給される。
誘導電動機を含むシステムとして、誘導電動機を減速させ発電機動作とさせる場合、回生電力を0(ゼロ)に制御することは望ましいが、電力変換装置から誘導電動機に供給される電力Pinsは少ない方が省エネであることは自明である。
しかし、特許文献1に開示された方法(基本波周波数の3分の1)では、本願の図3におけるB点よりさらに右側の領域になるため、さらに大きな電力が電力変換装置から誘導電動機に供給されることになり得策ではない。
本願によれば、回生電力が0(ゼロ)となるA点を正確に求められるため、誘導電動機の端子から回生される電力を完全に0(ゼロ)にでき、逆に電力変換装置から誘導電動機に供給される電力を最小限にすることができる。
ここで、図示していないマイコンが、誘導電動機が減速したと判断した場合、あるいは直流中間回路の直流電圧VPNを検出し、当該電圧値が上昇したと判断した場合に、前記式(7)に従いすべりを演算し、式(10)によって求めた周波数以下の周波数成分の出力電圧を前記可変電圧可変周波数の出力電圧に重畳する。
図において、ベクトル演算結果である三相出力相電圧Vu、Vv、Vwに、誘導電動機の減速時あるいは回生時のみ、前記式(10)に従って求めた周波数以下の周波数成分の出力電圧ΔVuk、ΔVvk、ΔVwkを各々の相に加算(すなわち、重畳)したPWM演算結果で誘導電動機を速度制御する。
すなわち、PWM演算回路における各相の変調波としての交流電圧は下式で表される。
Vu=Vu・sin(ω1・t)+ΔVuk・sin(ω1s・t)
Vv=Vv・sin(ω1・t−2π/3)+ΔVvk・sin(ω1s・t−2π/3)
Vw=Vw・sin(ω1・t−4π/3)+ΔVwk・sin(ω1s・t−4π/3)
ここで、ω1=2π・f1であり、ω1s=2π・f1sである。
また、前記周波数以下の周波数成分の出力電圧ΔVuk、ΔVvk、ΔVwkについは、電力変換装置あるいは誘導電動機に対し、過電流とならないように予めその大きさを設定調整すればよい。
あるいは、ゲインKで、ΔVuk=K・ΔVu、ΔVvk=K・ΔVv、ΔVwk=K・ΔVwを求め、前記周波数以下の周波数成分の新たな出力電圧としてΔVuk、ΔVvk、ΔVwkを各々の相に加算(すなわち、重畳)するように構成しておき、ゲインKを設定変更可能にすればよい。ゲインKを小さく設定すれば、各々の相に加算される前記周波数以下の周波数成分の出力電圧ΔVuk、ΔVvk、ΔVwkの大きさを小さくでき、前記電力変換装置あるいは誘導電動機に対し、過電流とならないように制御することができる。
この場合のPWM演算回路における各相の変調波としての交流電圧は下式で表される。
Vu=Vu・sin(ω1・t)+ΔVuk・sin(ω1s・t)
=Vu・sin(ω1・t)+K・ΔVu・sin(ω1s・t)
Vv=Vv・sin(ω1・t−2π/3)+ΔVvk・sin(ω1s・t−2π/3)=Vv・sin(ω1・t−2π/3)+K・ΔVv・sin(ω1s・t−2π/3)
Vw=Vw・sin(ω1・t−4π/3)+ΔVwk・sin(ω1s・t−4π/3)=Vw・sin(ω1・t−4π/3)+K・ΔVw・sin(ω1s・t−4π/3)
また、前記ゲインKを誘導電動機の一次電流i1の関数K(i1)とし、検出された一次電流i1の大きさにより、ゲインKを自動的に変更する方式にしてもよい。
この場合のPWM演算回路における各相の変調波としての交流電圧は下式で表される。
Vu=Vu・sin(ω1・t)+K(i1)・ΔVu・sin(ω1s・t)
Vv=Vv・sin(ω1・t−2π/3)+K(i1)・ΔVv・sin(ω1s・t−2π/3)
Vw=Vw・sin(ω1・t−4π/3)+K(i1)・ΔVw・sin(ω1s・t−4π/3)
あるいは、前記ゲインKを誘導電動機の二次電流i2の関数K(i2)とし、二次電流i2の大きさにより、ゲインKを自動的に変更する方式にしてもよい。
この場合のPWM演算回路における各相の変調波としての交流電圧は下式で表される。
Vu=Vu・sin(ω1・t)+K(i2)・ΔVu・sin(ω1s・t)
Vv=Vv・sin(ω1・t−2π/3)+K(i2)・ΔVv・sin(ω1s・t−2π/3)
Vw=Vw・sin(ω1・t−4π/3)+K(i2)・ΔVw・sin(ω1s・t−4π/3)
さらには、前記ゲインKを誘導電動機の一次電流i1と二次電流i2の関数K(i1,i2)とし、一次電流i1と二次電流i2の大きさにより、ゲインKを自動的に変更する方式にしてもよい。
この場合のPWM演算回路における各相の変調波としての交流電圧は下式で表される。
Vu=Vu・sin(ω1・t)+K(i1,i2)・ΔVu・sin(ω1s・t)
Vv=Vv・sin(ω1・t−2π/3)+K(i1,i2)・ΔVv・sin(ω1s・t−2π/3)
Vw=Vw・sin(ω1・t−4π/3)+K(i1,i2)・ΔVw・sin(ω1s・t−4π/3)
このように制御することにより、誘導電動機の出力電力Poutが電動機内部の巻線抵抗R1とR2にオーミックロスとして消費されるため、誘導電動機から電力変換装置への回生電力を完全に0(ゼロ)にすることが可能であり、誘導電動機の減速時間を短縮しても、回生エネルギー処理用の半導体スイッチや制動用の抵抗器やその制御回路を付加する必要が無くなるため、電力変換装置の小型化を達成することができる。
また、誘導電動機が発電機として動作している状態では、回生電力により電力変換装置の直流電圧が上昇する。このため、発電機が過励磁状態となりの励磁電流が増加するが、例えば、u相の相電圧Vuを基準に特定の位相(θum、θvm、θwm)における電動機電流を検出すれば、無効電流成分i1(I)すなわち励磁電流imを検出できるため、誘導電動機が電動機状態であろうと発電機状態あろうと正確に励磁電流imを検出できるという利点がある。
本実施例は、電流として、励磁側の電流imと一次側の電流i1を用いてすべりsを式(7)に従って演算し、前記誘導電動機の減速時あるいは回生時にのみ、前記演算したすべりとなる周波数(式(9))以下の周波数成分の出力電圧を前記可変電圧可変周波数の出力電圧に重畳することにより、誘導電動機を減速する時間を短縮しても、回生エネルギー処理用の半導体スイッチや制動用の抵抗器やその制御回路を付加する必要がない。
本発明による電力変換装置の実施例2における形態を以下に図6を用いて説明する。
図5と共通の構成および同一の機能については、同一の参照番号を付してある。
図6は、本発明の実施例2の形態における制御ブロック図である。
前記式(5)より、
−R2・i2=s・R1・i1

上式より、すべりsは
s=−R2/R1・i2/i1 ---------------------- 式(11)
本実施例では、誘導電動機のすべりを式(11)に従って制御することにより、誘導電動機の出力電力Pout(Pout>0で電動状態、Pout<0で回生状態)が電動機内部の一次側の抵抗R1と二次側の抵抗R2にオーミックロスとして消費させることができる。
すなわち、図3に示した誘導電動機の特性図において、回生時、Pin=0のポイントが式(11)を満足するすべりになるということである。
実施例1の図5と異なる点は、電流として、二次側の電流i2と一次側の電流i1を用いてすべりsを式(11)に従って演算する点である。
本発明による電力変換装置の実施例3における形態を以下に図7を用いて説明する。
図5と共通の構成および同一の機能については、やはり同一の参照番号を付してある。
図7は、本発明の実施例3の形態における制御ブロック図である。
前記式(5)に式(3)を代入すると
−R2・i2=s・R1・(i2−im

上式より、すべりsは
s=−R2/R1・i2/(i2−im)------------ 式(12)

本実施例では、誘導電動機のすべりを式(12)に従って制御することにより、誘導電動機の出力電力Pout(Pout>0で電動状態、Pout<0で回生状態)が電動機内部の一次側の抵抗R1と二次側の抵抗R2にオーミックロスとして消費させることができる。
すなわち、図3に示した誘導電動機の特性図において、回生時、Pin=0のポイントが式(12)を満足するすべりになるということである。
実施例1の図5と異なる点は、電流として、二次側の電流i2と励磁側の電流imを用いてすべりsを式(12)に従って演算する点である。
本発明による電力変換装置の実施例4における形態を以下に図8を用いて説明する。
図1と共通の構成および同一の機能については、やはり同一の参照番号を付してある。
図8は、本発明の実施例4の形態における電力変換装置の構成図である。
前記図1と異なるのは、電流検出器の検出位置である。
SH1、SHi、SHdは電流検出用のシャント抵抗器であり、SH1は直流中間回路のN側の電流を検出し、SHiは、逆変換器3を構成する下アームの各スイッチング素子であるU相とV相とW相のIGBTに接続され、SHdは、各スイッチング素子であるIGBTに並列に接続されたダイオードに接続されている。
すなわち、電力変換装置の直流母線側に設けられたシャント抵抗器SHiは、各IGBTに流れる合成電流を検出する電流検出器であり、シャント抵抗器SHdは、各IGBTに並列に接続されたダイオードに流れる合成電流を検出する電流検出器である。
電力変換装置の直流母線側に設けられたシャント抵抗器で、誘導電動機に流れる電流を検出できる。
また、シャント抵抗SHi、SHdは、U相を構成する下アームのIGBTとダイオードに接続されているが、U相を構成する上アームのIGBTとダイオードに接続して電流を検出してもよい。前記SH1かSHi、SHdのシャント抵抗器の電圧を検出することにより、電動機の各線電流を検出することができるが、前記図4と同様に、例えば、u相の相電圧Vuを基準に特定の位相(θum、θvm、θwm)の近傍におけるシャント抵抗器の電圧をSH電流検出回路で検出すれば、無効電流成分i1(I)すなわち励磁電流imを検出することができる。
本願による電力変換装置の実施例5における形態を以下に図9を用いて説明する。
図5と共通の構成および同一の機能については、やはり同一の参照番号を付してある。
図9は、本願の実施例5の形態における制御ブロック図である。
シャント抵抗器の電圧を検出するSH電流検出回路の検出電圧に対し、u相の相電圧Vuを基準に特定の位相(θum、θvm、θwm)の近傍における電圧を検出すれば、無効電流成分i1(I)すなわち励磁電流imを検出できるので、本実施例では、電流として、励磁側の電流imと一次側の電流i1を用いて、誘導電動機のすべりsを式(7)に従って演算し、前記誘導電動機の減速時あるいは回生時にのみ、前記演算したすべりとなる周波数f1s以下の周波数成分の出力電圧を前記可変電圧可変周波数の出力電圧に重畳する。
本願による電力変換装置の実施例5における形態を以下に図10を用いて説明する。
図6と共通の構成および同一の機能については、やはり同一の参照番号を付してある。
図10は、本願の実施例6の形態における制御ブロック図である。
やはり、シャント抵抗器の電圧を検出するSH電流検出回路の検出電圧に対し、例えば、u相の相電圧Vuを基準に特定の位相(θum、θvm、θwm)の近傍における電圧を検出すれば、無効電流成分i1(I)すなわち励磁電流imを検出できので、本実施例では、電流として、二次側の電流i2と一次側の電流i1を用いて、誘導電動機のすべりsを式(11)に従って演算し、前記誘導電動機の減速時あるいは回生時にのみ、前記演算したすべりとなる周波数f1s以下の周波数成分の出力電圧を前記可変電圧可変周波数の出力電圧に重畳する。
本願による電力変換装置の実施例5における形態を以下に図11を用いて説明する。
図7と共通の構成および同一の機能については、やはり同一の参照番号を付してある。
図11は、本願の実施例7の形態における制御ブロック図である。
やはり、シャント抵抗器の電圧を検出するSH電流検出回路の検出電圧に対し、例えば、u相の相電圧Vuを基準に特定の位相(θum、θvm、θwm)の近傍における電圧を検出すれば、無効電流成分i1(I)すなわち励磁電流imを検出できるので、本実施例では、電流として、二次側の電流i2と励磁側の電流imを用いて、誘導電動機のすべりsを式(12)に従って演算し、前記誘導電動機の減速時あるいは回生時にのみ、前記演算したすべりとなる周波数f1s以下の周波数成分の出力電圧を前記可変電圧可変周波数の出力電圧に重畳する。
以上の実施例で示したように、本願は、可変電圧可変周波数の交流電力により誘導電動機を速度制御する制御装置において、前記誘導電動機の一次抵抗値R1と二次抵抗値R2と一次電流値i1および二次電流値i2および励磁電流値imのいずれかを用いてすべりを演算し、前記誘導電動機の減速時あるいは回生時にのみ、前記演算したすべりとなる周波数以下の周波数成分の出力電圧を前記可変電圧可変周波数の出力電圧に重畳することを特徴とする電力変換装置により、誘導電動機を減速する時間を短縮しても、回生エネルギー処理用の半導体スイッチや制動用の抵抗器やその制御回路を付加する必要が無くなるため、電力変換装置を小型に達成できる。
さらに、電力変換装置により駆動される誘導電動機の容量が大きくなればなるほど、前記回生電力は大きくなり、それを熱エネルギーとして処理しなければならない前記回生エネルギー処理用の半導体スイッチや制動用の抵抗器も大型化することは当然である。
この場合、大型化した回生エネルギー処理用の半導体スイッチや制動用の抵抗器を前記電力変換装置内部に搭載することは困難となるため、回生エネルギー処理用の半導体スイッチや制動用の抵抗器は電力変換装置と別置せざるを得ない。
この際、特に大型化した回生エネルギー処理用の制動抵抗器の設置場所の確保、さらに抵抗器から発生する熱の処理および発熱による抵抗体の温度上昇に起因した火災防止など使用するユーザ側にとっては極めて多岐に亘り、大きな負担となっていた。
しかし、本願により、誘導電動機を減速する時間を短縮しても、回生エネルギー処理用の半導体スイッチや制動用の抵抗器やその制御回路を付加する必要が無くなるため、ユーザ側にとっての負担軽減効果を考えれば、そのユーザ側メリットは極めて大きい。
本願によれば、可変電圧可変周波数の交流電力により誘導電動機を速度制御する制御装置において、前記誘導電動機の一次抵抗値R1と二次抵抗値R2と一次電流値i1および二次電流値i2および励磁電流値imのいずれかを用いてすべりを演算し、前記誘導電動機の減速時あるいは回生時にのみ、前記演算したすべりとなる周波数以下の周波数成分の出力電圧を前記可変電圧可変周波数の出力電圧に重畳することにより、誘導電動機の出力電力Poutが電動機内部の巻線抵抗R1とR2にオーミックロスとして消費されるため、誘導電動から電力変換装置への回生電力を0(ゼロ)にすることが可能であり、誘導電動機を減速する時間を短縮しても、回生エネルギー処理用の半導体スイッチや制動用の抵抗器やその制御回路を付加する必要が無くなるため、電力変換装置を小型化できるという大きな効果がある。
1…順変換器、2…平滑用コンデンサ、3…逆変換器、4…誘導電動機、5…制御回路、6…冷却ファン、7…デジタル操作パネル、8…電源回路、9…直流電圧検出回路、10…電力変換装置、VPN…直流電圧、R1…誘導電動機の一次側抵抗、R2…誘導電動機の二次側抵抗、M…誘導電動機の励磁インダクタンス、i1… 誘導電動機の一次電流、i2… 誘導電動機の二次電流、im…誘導電動機の励磁電流、i1(R)… 誘導電動機の一次電流の有効電流成分、i1(I)… 誘導電動機の一次電流の無効電流成分、s…誘導電動機のすべり、Pin…入力電力、Pout…出力電力、CT…電流検出器、SH1,SHi,SHd…直流母線側の電流検出用シャント抵抗、t…時間、・…乗算演算子、/…除算演算子、j…虚数部を表す添字、…二乗演算子

Claims (20)

  1. 交流電力を直流電力に変換する順変換器と、
    前記順変換器で変換された直流電力を平滑化する直流中間回路と、
    前記直流中間回路にて平滑化された直流電力を任意の周波数の交流電力に変換する逆変換器と、
    前記逆変換器のスイッチング素子を制御する制御回路と、
    前記逆変換器のスイッチング素子を駆動する駆動回路と、を備える電力変換装置であって、
    前記制御回路は、誘導電動機の一次抵抗値R1と二次抵抗値R2と一次電流値i1と励磁電流値imとを用いてすべりを算出し、該誘導電動機が減速状態または回生状態の場合に該すべりに対応する周波数以下の周波数成分の電圧を加算した電圧を出力電圧とすることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1記載の電力変換装置において、
    前記制御回路では、−R2/R1・(1+im/i1)を計算することによりすべりを算出することを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1または2に記載の電力変換装置において、
    前記励磁電流値imは、該電力変換装置からの出力電流をサンプリングして得た無効電流成分であることを特徴とする電力変換装置。
  4. 交流電力を直流電力に変換する順変換器と、
    前記順変換器で変換された直流電力を平滑化する直流中間回路と、
    前記直流中間回路にて平滑化された直流電力を任意の周波数の交流電力に変換する逆変換器と、
    前記逆変換器のスイッチング素子を制御する制御回路と、
    前記逆変換器のスイッチング素子を駆動する駆動回路と、を備える電力変換装置であって、
    前記制御回路は、誘導電動機の一次抵抗値R1と二次抵抗値R2と一次電流値i1と二次電流値i2とを用いてすべりを算出し、該誘導電動機が減速状態または回生状態の場合に該すべりに対応する周波数以下の周波数成分の電圧を加算した電圧を出力電圧とすることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項4に記載の電力変換装置において、
    前記制御回路では、−R2/R1・i2/i1を計算することによりすべりを算出することを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項4または5に記載の電力変換装置において、
    前記二次電流値i2は、該電力変換装置からの出力電流をサンプリングして得た有効電流成分値であることを特徴とする電力変換装置。
  7. 交流電力を直流電力に変換する順変換器と、
    前記順変換器で変換された直流電力を平滑化する直流中間回路と、
    前記直流中間回路にて平滑化された直流電力を任意の周波数の交流電力に変換する逆変換器と、
    前記逆変換器のスイッチング素子を制御する制御回路と、
    前記逆変換器のスイッチング素子を駆動する駆動回路と、を備える電力変換装置であって、
    前記制御回路は、誘導電動機の一次抵抗値R1と二次抵抗値R2と二次電流値i2と励磁電流値imとを用いてすべりを算出し、該誘導電動機が減速状態または回生状態の場合に該すべりに対応する周波数以下の周波数成分の電圧を加算した電圧を出力電圧とすることを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項7記載の電力変換装置において、
    前記制御回路では、−R2/R1・i2/(i2−im)を計算することによりすべりを算出することを特徴とする電力変換装置。
  9. 請求項7または8に記載の電力変換装置において、
    前記励磁電流値imは、該電力変換装置からの出力電流をサンプリングして得た無効電流成分値であり、前記二次電流値i2は前記出力電流をサンプリングして得た有効電流成分値であることを特徴とする電力変換装置。
  10. 請求項3または6または9のいずれかに記載の電力変換装置であって、
    該電力変換装置からの出力電流は、該電力変換装置の直流母線側の電流であることを特徴とする電力変換装置。
  11. 交流電力を直流電力に変換する順変換工程と、
    前記順変換工程により変換された直流電力を平滑化する平滑化工程と、
    前記平滑化工程にて平滑化された直流電力を任意の周波数の交流電力に変換する逆変換工程と、
    前記逆変換工程にて交流電力に変換するスイッチング素子を制御する制御工程と、
    該スイッチング素子を駆動する駆動工程と、を備える制御方法であって、
    前記制御工程では、誘導電動機の一次抵抗値R1と二次抵抗値R2と一次電流値i1と励磁電流値imとを用いてすべりを算出し、該誘導電動機が減速状態または回生状態の場合に該すべりに対応する周波数以下の周波数成分の電圧を加算した電圧を出力電圧とすることを特徴とする制御方法。
  12. 請求項11記載の制御方法において、
    前記制御工程では、−R2/R1・(1+im/i1)を計算することによりすべりを算出することを特徴とする制御方法。
  13. 請求項11または12に記載の制御方法において、
    前記励磁電流値imは、電力変換装置からの出力電流をサンプリングして得た無効電流成分であることを特徴とする制御方法。
  14. 交流電力を直流電力に変換する順変換工程と、
    前記順変換工程で変換された直流電力を平滑化する平滑化工程と、
    前記平滑化工程にて平滑化された直流電力を任意の周波数の交流電力に変換する逆変換工程と、
    前記逆変換工程にて交流電力に変換するスイッチング素子を制御する制御工程と、
    前記スイッチング素子を駆動する駆動工程と、を備える制御方法であって、
    前記制御工程は、誘導電動機の一次抵抗値R1と二次抵抗値R2と一次電流値i1と二次電流値i2とを用いてすべりを算出し、該誘導電動機が減速状態または回生状態の場合に該すべりに対応する周波数以下の周波数成分の電圧を加算した電圧を出力電圧とすることを特徴とする制御方法。
  15. 請求項14に記載の制御方法において、
    前記制御工程では、−R2/R1・i2/i1を計算することによりすべりを算出することを特徴とする制御方法。
  16. 請求項14または15に記載の制御方法において、
    前記二次電流値i2は、電力変換装置からの出力電流をサンプリングして得た有効電流成分値であることを特徴とする制御方法。
  17. 交流電力を直流電力に変換する順変換工程と、
    前記順変換工程で変換された直流電力を平滑化する平滑化工程と、
    前記平滑化工程にて平滑化された直流電力を任意の周波数の交流電力に変換する逆変換工程と、
    前記逆変換工程にて交流電力に変換するスイッチング素子を制御する制御工程と、
    前記スイッチング素子を駆動する駆動工程と、を備える制御方法であって、
    前記制御工程では、誘導電動機の一次抵抗値R1と二次抵抗値R2と二次電流値i2と励磁電流値imとを用いてすべりを算出し、該誘導電動機が減速状態または回生状態の場合に該すべりに対応する周波数以下の周波数成分の電圧を加算した電圧を出力電圧とすることを特徴とする制御方法。
  18. 請求項17記載の制御方法において、
    前記制御工程では、−R2/R1・i2/(i2−im)を計算することによりすべりを算出することを特徴とする制御方法。
  19. 請求項17または18に記載の制御方法において、
    前記励磁電流値imは、電力変換装置からの出力電流をサンプリングして得た無効電流成分値であり、前記二次電流値i2は前記出力電流をサンプリングして得た有効電流成分値であることを特徴とする制御方法。
  20. 請求項13または16または19のいずれかに記載の制御方法であって、
    該出力電流は、該電力変換装置の直流母線側の電流であることを特徴とする制御方法。
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