JP5067052B2 - 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 - Google Patents

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本発明は光ピックアップ及びディスクドライブ装置に関する。詳しくは、駆動中心に対して二つの対物レンズの各中心間の中点をディスク状記録媒体の中心側に近付くように二つの対物レンズを配置してスピンドルモーターの良好な特性を確保する技術分野に関する。
光ディスクや光磁気ディスク等のディスク状記録媒体に対して情報信号の記録や再生を行うディスクドライブ装置があり、このようなディスクドライブ装置には、ディスク状記録媒体の半径方向へ移動され該ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップが設けられている。
光ピックアップはディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを備え、該対物レンズ駆動装置は、固定ブロックと該固定ブロックに金属製のワイヤー等の支持バネを介して支持された可動ブロックとを備えている。
光ピックアップにあっては、対物レンズを有する可動ブロックを固定ブロックに対してディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカス方向へ動作させてフォーカス調整を行うと共に可動ブロックを固定ブロックに対してディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作させてトラッキング調整を行い、対物レンズを介してディスク状記録媒体に照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体の記録トラックに集光されるようにしている。
このような光ピックアップには、種類の異なるディスク状記録媒体に対応して対物レンズ駆動装置に二つの対物レンズが設けられたものがある。例えば、一方の対物レンズがDVD(Digital Versatile Disc)とCD(Compact Disc)に対応して設けられ、他方の対物レンズがBD(Blu-ray Disc)に対応して設けられる。
二つの対物レンズを備えた対物レンズ駆動装置には、二つの対物レンズがディスク状記録媒体の記録トラックの接線方向(タンジェンシャル方向)に離隔して配置されたタイプが存在するが、このようなタイプの対物レンズ駆動装置にあっては、可動ブロックに、ディスク状記録媒体の記録面に対する半径方向(ラジアル方向)の傾き(スキュー)が発生し易いと言う欠点がある。
そこで、二つの対物レンズを備えた対物レンズ駆動装置として、二つの対物レンズがラジアル方向に離隔して配置されたタイプが存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−120572号公報
ところが、特許文献1に記載された対物レンズ駆動装置のように、二つの対物レンズがラジアル方向に離隔して配置されている場合には、ディスク状記録媒体の中心に対して外側に配置されている対物レンズをディスク状記録媒体の記録面における内周側に移動させたときに、ディスク状記録媒体の中心に対して内側に配置されている対物レンズがスピンドルモーターと干渉し易いため、その分、スピンドルモーターを小型化する必要があり、スピンドルモーターに必要な特性、例えば、十分な高速回転性能を確保することができなくなるおそれがある。
このような不具合を解消するために、対物レンズ駆動装置の全体を移動ベースに対してディスク状記録媒体の中心側に近付けて配置することが考えられるが、この場合には固定ブロックもディスク状記録媒体の中心に近付いて配置されてしまうため、固定ブロックがスピンドルモーターと干渉し易く、やはり、スピンドルモーターを小型化する必要が生じ得る。
そこで、本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置は、上記した問題点を克服し、スピンドルモーターの良好な特性を確保することを課題とする。
光ピックアップ及びディスクドライブ装置は、上記した課題を解決するために、対物レンズ駆動装置に、少なくとも一部が移動ベースに固定された固定ブロックと、ディスク状記録媒体の略半径方向に離隔して配置された二つの対物レンズと該対物レンズを保持するレンズホルダーとを有すると共に固定ブロックに対して少なくともディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカス方向及びディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作される可動ブロックと、固定ブロックと可動ブロックを連結する複数の支持バネと、可動ブロックをフォーカス方向へ動作させマグネットとフォーカスコイルを有するフォーカス調整用磁気回路と、可動ブロックをトラッキング方向へ動作させマグネットとトラッキングコイルを有するトラッキング調整用磁気回路とを設け、可動ブロックが固定ブロックに対して動作されるときにフォーカス調整用磁気回路又はトラッキング調整用磁気回路に発生する力の中心である駆動中心に対して、二つの対物レンズの各中心間の中点がディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の半径方向において該ディスク状記録媒体の中心側に近付いて位置するように二つの対物レンズを配置したものである。
従って、光ピックアップ及びディスクドライブ装置にあっては、ディスク状記録媒体の半径方向におけるディスク状記録媒体の中心と二つの対物レンズの各中心間の中点との距離が、ディスク状記録媒体の半径方向におけるディスク状記録媒体の中心と駆動中心との距離より短くされる。
本発明光ピックアップは、スピンドルモーターによって回転されるディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを備えると共にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップであって、対物レンズ駆動装置は、少なくとも一部が移動ベースに固定された固定ブロックと、ディスク状記録媒体の略半径方向に離隔して配置された二つの対物レンズと該対物レンズを保持するレンズホルダーとを有すると共に固定ブロックに対して少なくともディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカス方向及びディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作される可動ブロックと、固定ブロックと可動ブロックを連結する複数の支持バネと、可動ブロックをフォーカス方向へ動作させマグネットとフォーカスコイルを有するフォーカス調整用磁気回路と、可動ブロックをトラッキング方向へ動作させマグネットとトラッキングコイルを有するトラッキング調整用磁気回路とを備え、可動ブロックが固定ブロックに対して動作されるときにフォーカス調整用磁気回路又はトラッキング調整用磁気回路に発生する力の中心である駆動中心に対して、二つの対物レンズの各中心間の中点がディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の半径方向において該ディスク状記録媒体の中心側に近付いて位置するように二つの対物レンズを配置したことを特徴とする。
従って、ディスク状記録媒体の中心に対して外側に配置されている対物レンズがディスク状記録媒体の記録面における内周側に移動された状態においても固定ブロックがスピンドルモーターと干渉し難く、その分、大型のスピンドルモーターを用いることが可能となり、スピンドルモーターの良好な特性を確保することができる。
請求項2に記載した発明にあっては、ディスク状記録媒体の中心に近い側に配置された対物レンズの重量をディスク状記録媒体の中心に遠い側に配置された対物レンズの重量より小さくしたので、可動ブロックにラジアル方向におけるスキューが発生し難く、光ピックアップの良好な動作特性を確保することができる。
請求項3に記載した発明にあっては、可動ブロックにフォーカスコイル及びトラッキングコイルを取り付け、可動ブロックにバランサーを取り付けて、可動ブロックとフォーカスコイルとトラッキングコイルの全体の重心の位置と、駆動中心の位置とをタンジェンシャル方向において略一致させたので、可動ブロックのラジアル方向におけるスキューの発生を防止することができ、光ピックアップの良好な動作特性を確保することができる。
本発明ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体が装着されスピンドルモーターによって回転されるディスクテーブルと該ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザー光を照射する光ピックアップとを備え、該光ピックアップがディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを有するディスクドライブ装置であって、対物レンズ駆動装置は、少なくとも一部が移動ベースに固定された固定ブロックと、ディスク状記録媒体の略半径方向に離隔して配置された二つの対物レンズと該対物レンズを保持するレンズホルダーとを有すると共に固定ブロックに対して少なくともディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカス方向及びディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作される可動ブロックと、固定ブロックと可動ブロックを連結する複数の支持バネと、可動ブロックをフォーカス方向へ動作させマグネットとフォーカスコイルを有するフォーカス調整用磁気回路と、可動ブロックをトラッキング方向へ動作させマグネットとトラッキングコイルを有するトラッキング調整用磁気回路とを備え、可動ブロックが固定ブロックに対して動作されるときにフォーカス調整用磁気回路又はトラッキング調整用磁気回路に発生する力の中心である駆動中心に対して、二つの対物レンズの各中心間の中点がディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の半径方向において該ディスク状記録媒体の中心側に近付いて位置するように二つの対物レンズを配置したことを特徴とする。
従って、ディスク状記録媒体の中心に対して外側に配置されている対物レンズがディスク状記録媒体の記録面における内周側に移動された状態においても固定ブロックがスピンドルモーターと干渉し難く、その分、大型のスピンドルモーターを用いることが可能となり、スピンドルモーターの良好な特性を確保することができる。
以下に、本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置の最良の形態を添付図面を参照して説明する。
ディスクドライブ装置1は、外筐2の内部に所要の各部材及び各機構が配置されて成り(図1参照)、外筐2には図示しないディスク挿入口が形成されている。
外筐2の内部には図示しないシャーシが配置され、該シャーシに取り付けられたスピンドルモーター3のモーター軸にディスクテーブル3aが固定されている。
シャーシには、平行なガイド軸4、4が取り付けられると共に図示しない送りモーターによって回転されるリードスクリュー5が支持されている。
光ピックアップ6は、移動ベース7と該移動ベース7に設けられた所要の光学部品と移動ベース7上に配置された対物レンズ駆動装置8とを有し、移動ベース7の両端部に設けられた軸受部7a、7bがそれぞれガイド軸4、4に摺動自在に支持されている。
移動ベース7に設けられた図示しないナット部材がリードスクリュー5に螺合され、送りモーターによってリードスクリュー5が回転されると、ナット部材がリードスクリュー5の回転方向へ応じた方向へ送られ、光ピックアップ6がディスクテーブル3aに装着されたディスク状記録媒体100の半径方向(ラジアル方向)へ移動される。
ディスク状記録媒体100としては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)とCD(Compact Disc)に加え、BD(Blu-ray Disc)が用いられる。これらの各ディスク状記録媒体100のレーザー光の使用波長は、DVDが約660nm、CDが約780nm、BDが約405nmである。
対物レンズ駆動装置8はベース部材9と固定ブロック10と該固定ブロック10に対して動作される可動ブロック11とを有している(図2及び図3参照)。
ベース部材9は磁性金属材料によって形成され、上下方向を向く平板状のベース部9aと該ベース部9aの前後両縁からそれぞれ直角に立ち曲げられたヨーク部9b、9c、9cとベース部9aの左右両側縁からそれぞれ直角に立ち曲げられた側壁部9d、9dとから成る。ヨーク部9bとヨーク部9c、9cは前後方向、即ち、ディスク状記録媒体100のタンジェンシャル方向に離隔して設けられ、ヨーク部9c、9cは左右方向、即ち、ディスク状記録媒体100の半径方向に離隔して設けられている。
ヨーク部9bとヨーク部9c、9cの互いに対向する面には、それぞれマグネット12、12、12が取り付けられている。
固定ブロック10は上下方向を向くベース面部13と該ベース面部13の各部分から上方へ突出された立壁部14、14、・・・と所定の立壁部14から後方へ突出された弾性変形部15、15と該弾性変位部15、15の後端部に連続され前後方向を向く変位部16と弾性変位部15、15間に位置され立壁部14から後方へ突出された突出部17とを有してを有している。
突出部17の後端部にはヨーク18とマグネット19が前後で結合された状態で取り付けられている。
固定ブロック10は、例えば、立壁部14、14の一部が移動ベース7に接着や半田付け等により固定されている。
弾性変形部15、15は前後方向に長く上下に扁平な板状に形成されている。
変位部16の左右方向における中央部にはスキュー用コイル20が取り付けられ、該スキュー用コイル20はマグネット19に対向して位置されている。変位部16の左右両端部にはそれぞれ三つずつの支持バネ21、21、・・・の各後端部が連結されている。支持バネ21、21、・・・は導電性金属材料によって、例えば、ワイヤー状又は板状に形成されている。
固定ブロック10に取り付けられたヨーク18及びマグネット19と変位部16に取り付けられたスキュー用コイル20とによってタンジェンシャルスキュー用磁気回路50が構成される。
可動ブロック11はレンズホルダー22と該レンズホルダー22に保持された対物レンズ23、24とを有している。
レンズホルダー22の前端部には左右に離隔して上下に貫通された光透過孔22a、22aが形成されている。レンズホルダー22の左右両側面にはそれぞれ外方へ突出された連結用突部22b、22bが設けられている。レンズホルダー22には上下に貫通されたマグネット挿通孔22c、22d、22dが形成され、該マグネット挿通孔22cとマグネット挿通孔22d、22dは光透過孔22a、22aの後方において前後に離隔して位置されている。
対物レンズ23、24はディスク状記録媒体100の半径方向(ラジアル方向)に離隔して配置され、光透過孔22a、22aを上側から覆う状態でレンズホルダー22に取り付けられて該レンズホルダー22に保持される。対物レンズ23は、例えば、DVDとCDの使用波長のレーザー光を集光する機能を有し、対物レンズ24は、例えば、BDの使用波長のレーザー光を集光する機能を有する。
ディスク状記録媒体100の中心に近い側に位置する対物レンズ23は、例えば、透明な樹脂材料によって形成され、ディスク状記録媒体100の中心に遠い側に位置する対物レンズ24は、例えば、透明なガラス材料によって形成されている。従って、対物レンズ23は対物レンズ24より軽量とされており、例えば、対物レンズ23の重量は対物レンズ24の重量の約3分の1とされている。
レンズホルダー22の連結用突部22b、22bにはそれぞれ三つずつの支持バネ21、21、・・・の前端部が連結されている。従って、可動ブロック11は支持バネ21、21、・・・によって固定ブロック10と連結されて中空に保持される。
レンズホルダー22にはコイル体25が取り付けられる。コイル体25は可動ブロック11をフォーカス方向へ動作させるためのフォーカスコイル26、26と可動ブロック11をトラッキング方向へ動作させるためのトラッキングコイル27、27、27とから成る。フォーカスコイル26、26は左右で結合され、トラッキングコイル27、27、27はフォーカスコイル26、26の前面に左右に並ぶようにして取り付けられている。フォーカス方向はディスク状記録媒体100に離接する方向(図3に示すF方向)、即ち、上下方向であり、トラッキング方向はディスク状記録媒体100の半径方向(図3に示すTR方向)、即ち、左右方向である。また、フォーカス方向及びトラッキング方向にともに直交する方向がディスク状記録媒体100の記録トラックの接線方向であるタンジェンシャル方向(図3に示すTAN方向)、即ち、前後方向とされる。
コイル体25はフォーカスコイル26、26がマグネット挿通孔22d、22dに対応した状態でレンズホルダー22の下面に取り付けられ、トラッキングコイル27、27、27はマグネット挿通孔22cとマグネット挿通孔22d、22dの間に位置される。
コイル体25が取り付けられた可動ブロック11が支持バネ21、21、・・・に支持された状態においては、コイル体25のフォーカスコイル26、26の内部にそれぞれベース部材9のヨーク部9c、9cと該ヨーク部9c、9cに取り付けられたマグネット12、12とが挿入され、トラッキングコイル27、27、27がベース部材9のヨーク部9bに取り付けられたマグネット12に対向して位置される。このときヨーク部9c、9cとこれに取り付けられたマグネット12、12の上方にはそれぞれレンズホルダー22のマグネット挿通孔22d、22dが位置され、ヨーク部9bとこれに取り付けられたマグネット12の上方にはレンズホルダー22のマグネット挿通孔22cが位置される。
ベース部材9と該ベース部材9に取り付けられたマグネット12、12、12とコイル体25のフォーカスコイル26、26とによってフォーカス調整用磁気回路60が構成され、ベース部材9と該ベース部材9に取り付けられたマグネット12、12、12とコイル体25のトラッキングコイル27、27、27とによってトラッキング調整用磁気回路70が構成される。
コイル体25が取り付けられた状態における可動ブロック11の駆動中心、即ち、可動ブロック11が固定ブロック10に対して動作されるときにフォーカス調整用磁気回路60又はトラッキング調整用磁気回路70に発生する力の中心である駆動中心Pは、図4に示すように、例えば、レンズホルダー22のマグネット挿通孔22cとマグネット挿通孔22d、22dの間で、かつ、マグネット挿通孔22d、22dの間に存在する。
対物レンズ23、24は各中心間の中点Mがディスク状記録媒体100の半径方向において駆動中心Pに対してディスク状記録媒体100の中心に近い位置に存在する。従って、中点Mはディスク状記録媒体100の半径方向において距離aだけ駆動中心Pに対してディスク状記録媒体100の中心側へシフトして位置されている。
レンズホルダー28には、例えば、下面における右端部にバランサー28が取り付けられている。
上記のように、対物レンズ23、24は、ディスク状記録媒体100の半径方向において中点Mが駆動中心Pよりディスク状記録媒体100の中心に近い位置に存在するようにレンズホルダー22に配置されている。従って、可動ブロック11とコイル体25の全体の重心はディスク状記録媒体100の中心側へ偏倚し易いが、レンズホルダー28にバランサー28が取り付けられることにより、可動ブロック11とコイル体25にバランサー28を含めた全体の重心Gと駆動中心Pがタンジェンシャル方向において略一致されている。
尚、対物レンズ駆動装置8にあっては、上記したように、ディスク状記録媒体100の中心に近い側に位置する対物レンズ23の重量がディスク状記録媒体100の中心に遠い側に位置する対物レンズ24の重量より小さくされている。従って、対物レンズ23、24の重量比及び両者の位置関係によっては、可動ブロック11とコイル体25の全体の重心Gと駆動中心Pをタンジェンシャル方向において略一致させることが可能である。この場合には、特に、バランサー28をレンズホルダー22に取り付ける必要がない。
図示しない電源回路からフォーカスコイル26、26又はトラッキングコイル27、27、27に駆動電流が供給されると、これらの駆動電流の向きとマグネット12、12、12及びヨーク部9b、9c、9cにより発生する磁束の方向とに応じた向きの力が発生し、可動ブロック11がフォーカス方向又はトラッキング方向へ移動される。
可動ブロック11がフォーカス方向又はトラッキング方向へ動作されるときには、支持バネ21、21、・・・が弾性変形される。
以上のようにして構成されたディスクドライブ装置1において、スピンドルモーター3の回転に伴ってディスクテーブル3aが回転されると、該ディスクテーブル3aに装着されたディスク状記録媒体100が回転され、同時に、光ピックアップ6がディスク状記録媒体100の半径方向へ移動されて該ディスク状記録媒体100に対する記録動作又は再生動作が行われる。
この記録動作及び再生動作において、フォーカスコイル26、26に駆動電流が供給されると、上記したように、対物レンズ駆動装置8の可動ブロック11が固定ブロック10に対して図3に示すフォーカス方向F−Fへ動作され、移動ベース7に設けられた図示しない半導体レーザーから出射され対物レンズ23、24を介して照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体100の記録面に集光するようにフォーカス調整が行われる。
また、トラッキングコイル27、27、27に駆動電流が供給されると、上記したように、対物レンズ駆動装置8の可動ブロック11が固定ブロック10に対して図3に示すトラッキング方向TR−TRへ動作され、半導体レーザーから出射され対物レンズ23、24を介して照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体100の記録トラック上に集光するようにトラッキング調整が行われる。
一方、電源回路からスキュー用コイル20に駆動電流が供給されると、これらの駆動電流の向きとマグネット19及びヨーク18より発生する磁束の方向とに応じた向きの力が発生し、弾性変形部15、15が上下方向へ撓んで変位部16が固定ブロック10に対して略上下方向へ変位される。変位部16が略上下方向へ変位されると、該変位部16に支持バネ21、21、・・・を介して連結されている可動ブロック11が変位部16の変位に伴ってトラッキング方向に直交する面内において移動され、光軸がディスク状記録媒体100の記録面に垂直となるようにタンジェンシャル方向のスキュー調整が行われる。
また、可動ブロック11に取り付けられたコイル体25のフォーカスコイル26、26に供給する駆動電流の量を左右で変化させたり、フォーカスコイル26、26に逆方向への駆動電流を供給することにより、タンジェンシャル方向の軸を中心とした回転方向に可動ブロック11を移動させて、光軸がディスク状記録媒体100の記録面に垂直となるようにラジアル方向のスキュー調整を行うことが可能である。
以上に記載した通り、光ピックアップ6にあっては、コイル体25が取り付けられた状態における可動ブロック11の駆動中心Pに対して対物レンズ23、24の各中心間の中点Mがディスク状記録媒体100の半径方向において該ディスク状記録媒体100の中心に近い位置に存在するように対物レンズ23、24が配置されている。
従って、ディスク状記録媒体100の中心に対して外側に配置されている対物レンズ24がディスク状記録媒体100の記録面における内周側に移動された状態においても固定ブロック10がスピンドルモーター3と干渉し難く、その分、大型のスピンドルモーター3を用いることが可能となり、スピンドルモーター3の良好な特性を確保することができる。
また、ディスク状記録媒体100の中心に近い側に配置された対物レンズ23の重量がディスク状記録媒体100の中心に遠い側に配置された対物レンズ24の重量より小さくされているため、可動ブロック11にラジアル方向におけるスキューが発生し難く、対物レンズ駆動装置8の良好な動作特性を確保することが可能である。
さらに、可動ブロック11にバランサー28を取り付けて、該バランサー28を含む可動ブロック11とフォーカスコイル26、26とトラッキングコイル27、27、27の全体の重心の位置と、駆動中心Pの位置をタンジェンシャル方向において略一致させているため、可動ブロック11のラジアル方向におけるスキューの発生を防止することができ、対物レンズ駆動装置8の良好な動作特性を確保することができる。
尚、上記には、固定ブロック10に対して移動可能な変位部16とレンズホルダー22にそれぞれスキュー用コイル20とコイル体25を取り付けた所謂ムービングコイル型の対物レンズ駆動装置8を例として示したが、逆に、変位部16とレンズホルダー22にそれぞれマグネットを取り付けた所謂ムービングマグネット型の対物レンズ駆動装置とすることも可能である。
上記には、フォーカス方向を上下方向、トラッキング方向を左右方向、タンジェンシャル方向を前後方向として説明したが、これらの方向は説明の便宜上、例として示したものであり、特にこれらの方向に限定されることはない。
上記した発明を実施するための最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図4と共に本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置を実施するための最良の形態を示すものであり、本図はディスクドライブ装置の概略斜視図である。 対物レンズ駆動装置を示す分解斜視図である。 対物レンズ駆動装置を示す拡大斜視図である。 駆動中心と対物レンズの各中心間の中点との位置関係を示す概略平面図である。
符号の説明
1…ディスクドライブ装置、3…スピンドルモーター、3a…ディスクテーブル、6…光ピックアップ、7…移動ベース、8…対物レンズ駆動装置、10…固定ブロック、11…可動ブロック、12…マグネット、21…支持バネ、23…対物レンズ、24…対物レンズ、26…フォーカスコイル、27…トラッキングコイル、28…バランサー、60…フォーカス調整用磁気回路、70…トラッキング調整用磁気回路、100…ディスク状記録媒体

Claims (4)

  1. スピンドルモーターによって回転されるディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを備えると共に上記ディスクテーブルに装着された上記ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップであって、
    上記対物レンズ駆動装置は、
    少なくとも一部が上記移動ベースに固定された固定ブロックと、
    上記ディスク状記録媒体の略半径方向に離隔して配置された二つの対物レンズと該対物レンズを保持するレンズホルダーとを有すると共に上記固定ブロックに対して少なくとも上記ディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカス方向及び上記ディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作される可動ブロックと、
    上記固定ブロックと上記可動ブロックを連結する複数の支持バネと、
    上記可動ブロックを上記フォーカス方向へ動作させマグネットとフォーカスコイルを有するフォーカス調整用磁気回路と、
    上記可動ブロックを上記トラッキング方向へ動作させマグネットとトラッキングコイルを有するトラッキング調整用磁気回路とを備え、
    上記可動ブロックが上記固定ブロックに対して動作されるときに上記フォーカス調整用磁気回路又は上記トラッキング調整用磁気回路に発生する力の中心である駆動中心に対して、上記二つの対物レンズの各中心間の中点が上記ディスクテーブルに装着された上記ディスク状記録媒体の半径方向において該ディスク状記録媒体の中心側に近付いて位置するように上記二つの対物レンズを配置した
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 上記ディスク状記録媒体の中心に近い側に配置された上記対物レンズの重量を上記ディスク状記録媒体の中心に遠い側に配置された上記対物レンズの重量より小さくした
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 上記可動ブロックに上記フォーカスコイル及び上記トラッキングコイルを取り付け、
    上記可動ブロックにバランサーを取り付けて、上記可動ブロックと上記フォーカスコイルと上記トラッキングコイルの全体の重心の位置と、上記駆動中心の位置とをタンジェンシャル方向において略一致させた
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  4. ディスク状記録媒体が装着されスピンドルモーターによって回転されるディスクテーブルと該ディスクテーブルに装着される上記ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップとを備え、該光ピックアップが上記ディスクテーブルに装着される上記ディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを有するディスクドライブ装置であって、
    上記対物レンズ駆動装置は、
    少なくとも一部が上記移動ベースに固定された固定ブロックと、
    上記ディスク状記録媒体の略半径方向に離隔して配置された二つの対物レンズと該対物レンズを保持するレンズホルダーとを有すると共に上記固定ブロックに対して少なくとも上記ディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカス方向及び上記ディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作される可動ブロックと、
    上記固定ブロックと上記可動ブロックを連結する複数の支持バネと、
    上記可動ブロックを上記フォーカス方向へ動作させマグネットとフォーカスコイルを有するフォーカス調整用磁気回路と、
    上記可動ブロックを上記トラッキング方向へ動作させマグネットとトラッキングコイルを有するトラッキング調整用磁気回路とを備え、
    上記可動ブロックが上記固定ブロックに対して動作されるときに上記フォーカス調整用磁気回路又は上記トラッキング調整用磁気回路に発生する力の中心である駆動中心に対して、上記二つの対物レンズの各中心間の中点が上記ディスクテーブルに装着された上記ディスク状記録媒体の半径方向において該ディスク状記録媒体の中心側に近付いて位置するように上記二つの対物レンズを配置した
    ことを特徴とするディスクドライブ装置。
JP2007184853A 2007-07-13 2007-07-13 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 Expired - Fee Related JP5067052B2 (ja)

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