JP2009076156A - 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好なサーボ特性の確保及び感度の向上を図る。
【解決手段】対物レンズ駆動装置8に、固定ブロック9と、対物レンズ12を保持するレンズホルダー11を有する可動ブロック10と、固定ブロックと可動ブロックを連結する複数の支持バネ15、15、・・・と、可動ブロックをフォーカス方向へ動作させるフォーカス用磁気回路19と、可動ブロックをトラッキング方向へ動作させる複数のトラッキング用磁気回路20、20とを設け、複数のトラッキング用磁気回路をトラッキング方向に離隔して同数設け、複数のトラッキング用磁気回路を対物レンズを挟んでレーザー光の光路と反対側に配置し、可動ブロックの重心と複数のトラッキング用磁気回路とをタンジェンシャル方向に離隔して位置させ、複数のトラッキング用磁気回路に発生する推力の方向を、トラッキング用磁気回路に発生する推力の発生点と可動ブロックの重心とを結ぶ方向とした。
【選択図】図2

Description

本発明は光ピックアップ及びディスクドライブ装置に関する。詳しくは、トラッキング用磁気回路に発生する推力の方向をこの推力の発生点と可動ブロックの重心とを結ぶ方向として良好なサーボ特性の確保及び感度の向上を図る技術分野に関する。
光ディスクや光磁気ディスク等のディスク状記録媒体に対して情報信号の記録や再生を行うディスクドライブ装置があり、このようなディスクドライブ装置には、ディスク状記録媒体の半径方向へ移動され該ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップが設けられている。
光ピックアップはディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを有している。対物レンズ駆動装置は、固定ブロックと該固定ブロックに金属製のワイヤー等の支持バネを介して支持された可動ブロックとを有している。
光ピックアップにあっては、対物レンズを有する可動ブロックを固定ブロックに対してディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカス方向へ動作させてフォーカス調整を行うと共に可動ブロックを固定ブロックに対してディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作させてトラッキング調整を行い、対物レンズを介してディスク状記録媒体に照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体の記録トラックに集光されるようにしている。
このような光ピックアップの対物レンズ駆動装置にあっては、フォーカス動作時やトラッキング動作時における不要な共振の発生を防止するために、コイルと可動ブロックの重心とが所定の位置関係となるように設定されている。
例えば、トラッキング動作時における不要な共振の発生を防止するために、一対のトラッキング用コイルを備えた対物レンズ駆動装置において、一対のトラッキング用コイルをタンジェンシャル方向において対物レンズより固定ブロック側でトラッキング方向に離隔して配置し(例えば、特許文献1参照)、この一対のトラッキング用コイルの間に可動ブロックの重心が位置されるように設定したものがある。
このように一対のトラッキング用コイルの間に可動ブロックの重心が位置されるように設定することにより、トラッキング動作時においてトラッキング用磁気回路に可動ブロックに対して発生する推力の方向がトラッキング用コイルと可動ブロックの重心とを結ぶ方向(トラッキング方向)に一致されるため、可動ブロックの重心を支点とした回転方向における力の発生による当該回転方向の共振の発生が防止され、トラッキング動作時における不要な共振の発生の防止による良好なサーボ特性が確保される。
特開2003−66016号公報
ところで、上記した従来の光ピックアップにあっては、一対のトラッキング用コイルをタンジェンシャル方向において対物レンズより固定ブロック側に配置した状態で一対のトラッキング用コイルの間に可動ブロックの重心が位置されるようにしているが、対物レンズの重量が大きいため、一対のトラッキング用コイルの間に可動ブロックの重心が位置されるようにするためには、トラッキング用コイルを挟んだ対物レンズの反対側にバランサーを設ける必要があった。
ところが、可動ブロックにバランサーを設けると、可動ブロックの重量が大きくなってしまい、その分、トラッキング動作における感度の低下が生じてしまう。
そこで、本発明光ピックアップは、上記した問題点を克服し、良好なサーボ特性の確保及び感度の向上を図ることを課題とする。
光ピックアップ及びディスクドライブ装置は、上記した課題を解決するために、対物レンズ駆動装置に、移動ベースに固定された固定ブロックと、対物レンズと該対物レンズを保持するレンズホルダーとを有すると共に上記固定ブロックに対して上記ディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカス方向及び上記ディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作される可動ブロックと、上記固定ブロックと上記可動ブロックを連結する複数の支持バネと、上記可動ブロックを上記フォーカス方向へ動作させフォーカス用コイルとフォーカス用マグネットを有するフォーカス用磁気回路と、上記可動ブロックを上記トラッキング方向へ動作させトラッキング用コイルとトラッキング用マグネットをそれぞれ有する複数のトラッキング用磁気回路とを設け、上記複数のトラッキング用磁気回路を上記トラッキング方向に離隔して同数設け、上記複数のトラッキング用磁気回路を、上記対物レンズを挟んで上記立上ミラーに入射される上記レーザー光の光路と反対側に配置し、上記可動ブロックの重心と上記複数のトラッキング用磁気回路とを上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向に共に直交する方向であるタンジェンシャル方向に離隔して位置させ、上記複数のトラッキング用磁気回路にそれぞれ発生する推力の方向を、上記トラッキング用磁気回路にそれぞれ発生する推力の発生点と上記可動ブロックの上記重心とを結ぶ方向としたものである。
従って、光ピックアップ及びディスクドライブ装置にあっては、トラッキング用磁気回路に発生する可動ブロックに対する推力の方向がトラッキング方向に対して傾斜した方向とされる。
本発明光ピックアップは、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを備えると共に上記ディスクテーブルに装着された上記ディスク状記録媒体に対して光源から出射され立上ミラーで反射されたレーザー光を対物レンズを介して照射する光ピックアップであって、上記対物レンズ駆動装置は、上記移動ベースに固定された固定ブロックと、上記対物レンズと該対物レンズを保持するレンズホルダーとを有すると共に上記固定ブロックに対して上記ディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカス方向及び上記ディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作される可動ブロックと、上記固定ブロックと上記可動ブロックを連結する複数の支持バネと、上記可動ブロックを上記フォーカス方向へ動作させフォーカス用コイルとフォーカス用マグネットを有するフォーカス用磁気回路と、上記可動ブロックを上記トラッキング方向へ動作させトラッキング用コイルとトラッキング用マグネットをそれぞれ有する複数のトラッキング用磁気回路とを備え、上記複数のトラッキング用磁気回路を上記トラッキング方向に離隔して同数設け、上記複数のトラッキング用磁気回路を、上記対物レンズを挟んで上記立上ミラーに入射される上記レーザー光の光路と反対側に配置し、上記可動ブロックの重心と上記複数のトラッキング用磁気回路とを上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向に共に直交する方向であるタンジェンシャル方向に離隔して位置させ、上記複数のトラッキング用磁気回路にそれぞれ発生する推力の方向を、上記トラッキング用磁気回路にそれぞれ発生する推力の発生点と上記可動ブロックの上記重心とを結ぶ方向としたことを特徴とする。
従って、トラッキング動作における感度の向上を図ることができると共に重心を支点とした回転方向における力に基づく不要な共振の発生の防止による良好なサーボ特性を確保することができる。
請求項2に記載した発明にあっては、上記複数のトラッキング用磁気回路にそれぞれ発生する上記推力の上記タンジェンシャル方向における分力の総和がゼロとなるようにしたので、可動ブロックに対するタンジェンシャル方向における不必要な力の付与が防止される。
請求項3に記載した発明にあっては、上記可動ブロックの上記レンズホルダーに上記複数のトラッキング用コイルを取り付けたので、可動ブロックが軽量となるため、トラッキング動作時における感度の向上を図ることができる。
請求項4に記載した発明にあっては、上記トラッキング用コイルと上記トラッキング用マグネットを対向して位置させ、上記トラッキング用マグネットを上記トラッキング方向において2極が着磁された2極着磁マグネットとして構成し、上記トラッキング用コイルの中心に対して上記トラッキング用マグネットの2極の境界線を上記トラッキング方向にシフトさせたので、簡素な構成により感度の向上及び良好なサーボ特性の確保を図ることができる。
請求項5に記載した発明にあっては、上記トラッキング用コイルと上記トラッキング用マグネットを対向して位置させ、上記トラッキング用マグネットを上記トラッキング方向に2極が着磁された2極着磁マグネットとして構成し、上記トラッキング用マグネットの一方の極の上記トラッキング方向における長さと他方の極の上記トラッキング方向における長さを異なるようにし、上記トラッキング用コイルの中心に対して上記トラッキング用マグネットの2極の境界線を上記トラッキング方向にシフトさせたので、簡素な構成により感度の向上及び良好なサーボ特性の確保を図ることができる。
本発明ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体が装着されるディスクテーブルと該ディスクテーブルに装着される上記ディスク状記録媒体に対して光源から出射され立上ミラーで反射されたレーザー光を対物レンズを介して照射する光ピックアップとを備え、該光ピックアップは上記ディスクテーブルに装着される上記ディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを有するディスクドライブ装置であって、上記対物レンズ駆動装置は、上記移動ベースに固定された固定ブロックと、上記対物レンズと該対物レンズを保持するレンズホルダーとを有すると共に上記固定ブロックに対して上記ディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカス方向及び上記ディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作される可動ブロックと、上記固定ブロックと上記可動ブロックを連結する複数の支持バネと、上記可動ブロックを上記フォーカス方向へ動作させフォーカス用コイルとフォーカス用マグネットを有するフォーカス用磁気回路と、上記可動ブロックを上記トラッキング方向へ動作させトラッキング用コイルとトラッキング用マグネットをそれぞれ有する複数のトラッキング用磁気回路とを備え、上記複数のトラッキング用磁気回路を上記トラッキング方向に離隔して同数設け、上記複数のトラッキング用磁気回路を、上記対物レンズを挟んで上記立上ミラーに入射される上記レーザー光の光路と反対側に配置し、上記可動ブロックの重心と上記複数のトラッキング用磁気回路とを上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向に共に直交する方向であるタンジェンシャル方向に離隔して位置させ、上記複数のトラッキング用磁気回路にそれぞれ発生する推力の方向を、上記トラッキング用磁気回路にそれぞれ発生する推力の発生点と上記可動ブロックの上記重心とを結ぶ方向としたことを特徴とする。
従って、トラッキング動作における感度の向上を図ることができると共に重心を支点とした回転方向における力に基づく不要な共振の発生の防止による良好なサーボ特性を確保することができる。
以下に、本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置の最良の形態を添付図面を参照して説明する。
ディスクドライブ装置1は、外筐2内に所要の各部材及び各機構が配置されて成り(図1参照)、外筐2には図示しないディスク挿入口が形成されている。
外筐2内には図示しないシャーシが配置され、該シャーシに取り付けられたスピンドルモーターのモーター軸にディスクテーブル3が固定されている。
シャーシには、平行なガイド軸4、4が取り付けられると共に図示しない送りモーターによって回転されるリードスクリュー5が支持されている。
光ピックアップ6は、移動ベース7と該移動ベース7に設けられた所要の光学部品と移動ベース7上に配置された対物レンズ駆動装置8とを有し、移動ベース7の両端部に設けられた軸受部7a、7bがそれぞれガイド軸4、4に摺動自在に支持されている。
移動ベース7に設けられた図示しないナット部材がリードスクリュー5に螺合され、送りモーターによってリードスクリュー5が回転されると、ナット部材がリードスクリュー5の回転方向へ応じた方向へ送られ、光ピックアップ6がディスクテーブル3に装着されたディスク状記録媒体100の半径方向(ラジアル方向)へ移動される。
対物レンズ駆動装置8は固定ブロック9と該固定ブロック9に対して動作される可動ブロック10とを有している(図1及び図2参照)。
固定ブロック9と可動ブロック10はディスク状記録媒体100の記録トラックの接線方向(タンジェンシャル方向)に離隔して配置されている。
可動ブロック10はレンズホルダー11に所要の各部が取り付けられて成る。レンズホルダー11の上面11aには対物レンズ12が取り付けられている。対物レンズ12の下方には、該対物レンズ12に図示しない光源から出射されたレーザー光を立ち上げて入射させる図示しない立上ミラーが配置されている。立上ミラーに入射されるレーザー光の光路Rは該立上ミラーの前方に形成され、光路Rを経て立上ミラーに入射されたレーザー光は該立上ミラーによって90°反射されて対物レンズ12に入射される。
レンズホルダー11の後面11bにはフォーカス用コイル13及びトラッキング用コイル14、14が取り付けられている。トラッキング用コイル14、14はフォーカス用コイル13を挟んでトラッキング方向(左右方向)における反対側に位置されている。
可動ブロック10は、重心Gが、例えば、対物レンズ12の中心より後方に位置されている(図2及び図3参照)。
可動ブロック10は固定ブロック9に、例えば、支持バネ15、15、・・・によって連結され該支持バネ15、15、・・・によって中空に保持されている。支持バネ15、15、・・・は導電性金属材料によって、例えば、ワイヤー状に形成されている。対物レンズ駆動装置8にあっては、図示しない電源回路から支持バネ15、15、・・・を介してそれぞれフォーカス用コイル13及びトラッキング用コイル14、14に駆動電流が供給される。
可動ブロック10と固定ブロック9の間にはヨーク16が配置され、該ヨーク16の前面にフォーカス用マグネット17とトラッキング用マグネット18、18が取り付けられている。トラッキング用マグネット18、18はフォーカス用マグネット17を挟んでトラッキング方向における反対側に位置されている。フォーカス用マグネット17は、例えば、上下に2極着磁され、トラッキング用マグネット18、18はそれぞれ左右に2極着磁されている。トラッキング用マグネット18、18は、図4に示すように、N極の左右方向における長さLとS極の左右方向における長さLとがそれぞれ同じにされている。
フォーカス用マグネット17は、図2に示すように、フォーカス用コイル13に対向して位置され、トラッキング用マグネット18、18はそれぞれトラッキング用コイル14、14に対向して位置されている。
フォーカス用コイル13と該フォーカス用コイル13に対向して位置されたフォーカス用マグネット17と該フォーカス用マグネット17が取り付けられたヨーク16とによってフォーカス用磁気回路19が構成され、トラッキング用コイル14、14と該トラッキング用コイル14、14に対向して位置されたトラッキング用マグネット18、18と該トラッキング用マグネット18、18が取り付けられたヨーク16とによってトラッキング用磁気回路20が構成される。
フォーカス用磁気回路19及びトラッキング用磁気回路20は、対物レンズ12を挟んで立上ミラーに入射されるレーザー光の光路Rと反対側に配置されている。
トラッキング用マグネット18、18は、図4に示すように、左右方向における中央がトラッキング用コイル14、14の各中心M、Mに対して左右へシフトされ、2極の境界線18a、18aがそれぞれトラッキング用コイル14、14の中心M、Mに対してトラッキング方向にシフトされている。例えば、左側に位置するトラッキング用マグネット18は境界線18aが、対向するトラッキング用コイル14の中心Mに対して右方へシフトされ、右側に位置するトラッキング用マグネット18は境界線18aが、対向するトラッキング用コイル14の中心Mに対して左方へシフトされている。
このようにトラッキング用マグネット18、18の境界線18a、18aをそれぞれトラッキング用コイル14、14の中心M、Mに対して左右へシフトさせることにより、図4に示すように、トラッキング用コイル14、14の外側部14a、14aと内側部14b、14bをそれぞれ磁力線が斜めに横切る状態とされる。従って、可動ブロック10に対してトラッキング用磁気回路20、20に発生する推力F、F、・・・の方向が左右方向に対して傾斜した方向とされ、対物レンズ駆動装置8にあっては、図3に示すように、推力F、F、・・・の方向が、推力F、F、・・・の発生点と可動ブロック10の重心Gとを結ぶ方向となるように設定されている。
このとき一方のトラッキング用磁気回路20に発生する推力F、Fの方向は重心Gに向かう方向とされ、他方のトラッキング用磁気回路20に発生する推力F、Fの方向は重心Gから遠去かる方向とされている。
図示しない電源回路からフォーカス用コイル13に駆動電流が供給されると、供給された駆動電流の向きとフォーカス用マグネット17により発生する磁束の方向とに応じた向きの力が発生し、可動ブロック10がフォーカス方向へ動作されてフォーカス動作が行われる。
一方、図示しない電源回路からトラッキング用コイル14、14に駆動電流が供給されると、供給された駆動電流の向きとトラッキング用マグネット18、18により発生する磁束の方向とに応じた向きの力が発生し、可動ブロック10がトラッキング方向へ動作されてトラッキング動作が行われる。
可動ブロック10がフォーカス方向又はトラッキング方向へ動作されるときには、支持バネ15、15、・・・が弾性変形される。
トラッキング動作においては、上記したように、可動ブロック10に対してトラッキング用磁気回路20、20に発生する推力F、F、・・・の方向が、推力F、F、・・・の発生点と可動ブロック10の重心Gとを結ぶ方向となるように設定されている。従って、トラッキング動作時に、可動ブロック10の重心Gを支点とした回転方向における力が発生せず、当該回転方向の共振の発生が防止される。このとき、図3に示すように、可動ブロック10は推力F、F、・・・のトラッキング方向における分力Fa、Fc、Fa′、Fc′によってトラッキング方向へ動作される。推力F、F、・・・のタンジェンシャル方向における分力Fb、FdとFb′、Fd′とはそれぞれ大きさが同じで向きが反対となるためキャンセルされ、タンジェンシャル方向における分力の総和が0となり、可動ブロック10に対するタンジェンシャル方向における不必要な力の付与が防止される。
以上のようにして構成されたディスクドライブ装置1において、スピンドルモーターの回転に伴ってディスクテーブル3が回転されると、該ディスクテーブル3に装着されたディスク状記録媒体100が回転され、同時に、光ピックアップ6がディスク状記録媒体100の半径方向へ移動されて該ディスク状記録媒体100に対する記録動作又は再生動作が行われる。
この記録動作及び再生動作において、フォーカス用コイル13に駆動電流が供給されると、上記したように、対物レンズ駆動装置8の可動ブロック10が固定ブロック9に対してフォーカス方向へ動作され、対物レンズ12を介して照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体100の記録面に集光するようにフォーカス調整が行われる。
また、トラッキング用コイル14、14に駆動電流が供給されると、上記したように、対物レンズ駆動装置8の可動ブロック10が固定ブロック9に対してトラッキング方向へ動作され、対物レンズ12を介して照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体100の記録トラック上に集光するようにトラッキング調整が行われる。
上記には、N極とS極の左右方向における長さLが同じトラッキング用マグネット18、18を用い、境界線18a、18aを対向するトラッキング用コイル14、14の各中心M、Mに対して左右へシフトさせた例を示したが、例えば、図5に示すように、N極とS極の左右方向における幅が異なるトラッキング用マグネット18A、18Aを用い、境界線18a、18aを対向するトラッキング用コイル14、14の各中心M、Mに対して左右へシフトさせることも可能である。
トラッキング用マグネット18A、18Aは、例えば、左右方向における中央とトラッキング用コイル14、14の各中心M、Mとがトラッキング方向において一致されているが、S極の左右方向における長さLaがN極の左右方向における長さLbより長くされ、境界線18a、18aが、対向するトラッキング用コイル14、14の各中心M、Mに対して左右へシフトされている。このとき、図6に示すように、トラッキング用コイル14、14の外側部14a、14aにおいてはそれぞれトラッキング方向を向く推力Fe、Fe′が発生し、トラッキング用コイル14、14の内側部14b、14bにおいてはそれぞれタンジェンシャル方向を向く推力Ff、Ff′が発生するようにされている。推力Fe、Fe′は大きさ及び向きが同じであり、推力Ff、Ff′は大きさが同じで向きが反対とされる。従って、推力Ff、Ff′によってタンジェンシャル方向における推力の総和は0となり、可動ブロック10に対するタンジェンシャル方向における不必要な力の付与が防止される。
トラッキング用磁気回路20、20には、それぞれFe、Ffの合力としての可動ブロック10の重心Gに向く推力FとFe′、Ff′の合力としての可動ブロック10の重心Gから遠去かる向きの推力Fが発生する。
以上に記載した通り、ディスクドライブ装置1にあっては、可動ブロック10の重心Gとトラッキング用磁気回路20、20をタンジェンシャル方向に離隔して位置させると共にトラッキング用磁気回路20、20にそれぞれ発生する推力F、F、・・・の方向を重心Gに向かう方向又は重心Gから遠去かる方向としているため、トラッキング用コイル14、14を挟んだ対物レンズ12の反対側に重心Gをトラッキング用コイル14、14間に位置させるためのバランサーを設ける必要がなく、その分、可動ブロック10の重量を小さくすることができ、また、可動ブロック10の重心Gを支点とした回転方向における力が発生しない。
従って、トラッキング動作における感度の向上を図ることができると共に重心Gを支点とした回転方向における力に基づく不要な共振の発生の防止による良好なサーボ特性を確保することができる。
また、対物レンズ駆動装置8にあっては、対物レンズ12の後方にのみトラッキング用磁気回路20、20が配置されているため、例えば、対物レンズを挟んでタンジェンシャル方向における両側にそれぞれトラッキング用磁気回路が配置された対物レンズ駆動装置のように、対物レンズを挟んだタンジェンシャル方向における両側の位置にトラッキング用磁気回路を構成するためのマグネットやヨーク等を配置する必要性による光学設計の自由度の低下や配置スペースの増大による光ピックアップの大型化を来たすことがなく、光学設計の自由度の向上及び小型化を図ることができる。
尚、上記には、可動ブロック10のレンズホルダー11にトラッキング用コイル14、14が取り付けられた所謂ムービングコイル型の対物レンズ駆動装置8を例として示したが、対物レンズ駆動装置として、レンズホルダーにトラッキング用マグネットが取り付けられた所謂ムービングマグネット型を用いることも可能である。
但し、上記のようにムービングコイル型の対物レンズ駆動装置8を用いることにより、ムービングマグネット型の対物レンズ駆動装置より可動ブロック10が軽量となるため、トラッキング動作時における感度の向上を図ることができる。
さらに、トラッキング用コイル14、14の各中心M、Mに対してそれぞれトラッキング用マグネット18、18の境界線18a、18aをトラッキング方向にシフトさせることによりトラッキング用磁気回路20、20に発生する推力F、F、・・・の方向を制御しているため、トラッキング用磁気回路20、20に発生する推力F、F、・・・の制御の容易化を図ることができると共に簡素な構成により感度の向上及び良好なサーボ特性の確保を図ることができる。
尚、上記には、トラッキング用磁気回路20、20に発生する推力F、F、・・・の方向を可動ブロック10の重心Gに向かう方向又は重心Gから遠去かる方向とした対物レンズ駆動装置8を示したが、図7に示すように、フォーカス用磁気回路19に発生する推力P、P、・・・の方向を可動ブロック10の重心Gに向かう方向又は重心Gから遠去かる方向として、感度の向上及び良好なサーボ特性の確保を図ることも可能である。
また、図8に示すように、トラッキング用磁気回路20、20に発生する推力F、F、・・・の方向を可動ブロック10の重心Gに向かう方向又は重心Gから遠去かる方向とするために、トラッキング用コイル14、14及びトラッキング用マグネット18、18をタンジェンシャル方向に対して傾斜させることも可能であるが、このようにトラッキング用コイル14、14及びトラッキング用マグネット18、18を傾斜させた場合には、可動ブロック10がトラッキング方向へ動作されたときに、トラッキング用コイル14、14とトラッキング用マグネット18、18の間隔が左右で異なってしまう(図8に示す破線の状態)ため、トラッキング動作時の制御が複雑化するおそれがある。
しかしながら対物レンズ駆動装置8にあっては、トラッキング用コイル14、14及びトラッキング用マグネット18、18がタンジェンシャル方向に対して傾斜しないため、トラッキング動作時にトラッキング用コイル14、14とトラッキング用マグネット18、18の間隔が一定であり、トラッキング動作時の制御の容易化を図ることができる。
尚、上記には、トラッキング方向に離隔して設けられた二つのトラッキング用磁気回路20、20を有する対物レンズ駆動装置8を例として示したが、トラッキング用磁気回路20の数は二つに限られることはなく、トラッキング方向に離隔して同数が設けられていれば任意の数とすることができる。
上記には、フォーカス方向を上下方向、トラッキング方向を左右方向、タンジェンシャル方向を前後方向として説明したが、これらの方向は説明の便宜上、例として示したものであり、特にこれらの方向に限定されることはない。
上記した発明を実施するための最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図8と共に本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置を実施するための最良の形態を示すものであり、本図はディスクドライブ装置の概略平面図である。 対物レンズ駆動装置の概略拡大平面図である。 トラッキング動作時に発生する推力と可動ブロックの重心との位置関係を示す概念図である。 トラッキング用磁気回路におけるトラッキング用コイルとトラッキング用マグネットの位置関係を示す概念図である。 トラッキング用磁気回路におけるトラッキング用コイルとトラッキング用マグネットの別の位置関係を示す概念図である。 トラッキング動作時に発生する推力と可動ブロックの重心との別の位置関係を示す概念図である。 フォーカス動作時に発生する推力と可動ブロックの重心との位置関係を示す概念図である。 トラッキング用コイルとトラッキング用マグネットがタンジェンシャル方向に対して傾斜されたときの問題点を示す概念図である。
符号の説明
1…ディスクドライブ装置、3…ディスクテーブル、6…光ピックアップ、7…移動ベース、8…対物レンズ駆動装置、9…固定ブロック、10…可動ブロック、11…レンズホルダー、12…対物レンズ、13…フォーカス用コイル、14…トラッキング用コイル、15…支持バネ、17…フォーカス用マグネット、18…トラッキング用マグネット、18a…境界線、19…フォーカス用磁気回路、20…トラッキング用磁気回路、100…ディスク状記録媒体

Claims (6)

  1. ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを備えると共に上記ディスクテーブルに装着された上記ディスク状記録媒体に対して光源から出射され立上ミラーで反射されたレーザー光を対物レンズを介して照射する光ピックアップであって、
    上記対物レンズ駆動装置は、
    上記移動ベースに固定された固定ブロックと、
    上記対物レンズと該対物レンズを保持するレンズホルダーとを有すると共に上記固定ブロックに対して上記ディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカス方向及び上記ディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作される可動ブロックと、
    上記固定ブロックと上記可動ブロックを連結する複数の支持バネと、
    上記可動ブロックを上記フォーカス方向へ動作させフォーカス用コイルとフォーカス用マグネットを有するフォーカス用磁気回路と、
    上記可動ブロックを上記トラッキング方向へ動作させトラッキング用コイルとトラッキング用マグネットをそれぞれ有する複数のトラッキング用磁気回路とを備え、
    上記複数のトラッキング用磁気回路を上記トラッキング方向に離隔して同数設け、
    上記複数のトラッキング用磁気回路を、上記対物レンズを挟んで上記立上ミラーに入射される上記レーザー光の光路と反対側に配置し、
    上記可動ブロックの重心と上記複数のトラッキング用磁気回路とを上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向に共に直交する方向であるタンジェンシャル方向に離隔して位置させ、
    上記複数のトラッキング用磁気回路にそれぞれ発生する推力の方向を、上記トラッキング用磁気回路にそれぞれ発生する推力の発生点と上記可動ブロックの上記重心とを結ぶ方向とした
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 上記複数のトラッキング用磁気回路にそれぞれ発生する上記推力の上記タンジェンシャル方向における分力の総和がゼロとなるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 上記可動ブロックの上記レンズホルダーに上記複数のトラッキング用コイルを取り付けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  4. 上記トラッキング用コイルと上記トラッキング用マグネットを対向して位置させ、
    上記トラッキング用マグネットを上記トラッキング方向において2極が着磁された2極着磁マグネットとして構成し、
    上記トラッキング用コイルの中心に対して上記トラッキング用マグネットの2極の境界線を上記トラッキング方向にシフトさせた
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  5. 上記トラッキング用コイルと上記トラッキング用マグネットを対向して位置させ、
    上記トラッキング用マグネットを上記トラッキング方向に2極が着磁された2極着磁マグネットとして構成し、
    上記トラッキング用マグネットの一方の極の上記トラッキング方向における長さと他方の極の上記トラッキング方向における長さを異なるようにし、
    上記トラッキング用コイルの中心に対して上記トラッキング用マグネットの2極の境界線を上記トラッキング方向にシフトさせた
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  6. ディスク状記録媒体が装着されるディスクテーブルと該ディスクテーブルに装着される上記ディスク状記録媒体に対して光源から出射され立上ミラーで反射されたレーザー光を対物レンズを介して照射する光ピックアップとを備え、該光ピックアップは上記ディスクテーブルに装着される上記ディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを有するディスクドライブ装置であって、
    上記対物レンズ駆動装置は、
    上記移動ベースに固定された固定ブロックと、
    上記対物レンズと該対物レンズを保持するレンズホルダーとを有すると共に上記固定ブロックに対して上記ディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカス方向及び上記ディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作される可動ブロックと、
    上記固定ブロックと上記可動ブロックを連結する複数の支持バネと、
    上記可動ブロックを上記フォーカス方向へ動作させフォーカス用コイルとフォーカス用マグネットを有するフォーカス用磁気回路と、
    上記可動ブロックを上記トラッキング方向へ動作させトラッキング用コイルとトラッキング用マグネットをそれぞれ有する複数のトラッキング用磁気回路とを備え、
    上記複数のトラッキング用磁気回路を上記トラッキング方向に離隔して同数設け、
    上記複数のトラッキング用磁気回路を、上記対物レンズを挟んで上記立上ミラーに入射される上記レーザー光の光路と反対側に配置し、
    上記可動ブロックの重心と上記複数のトラッキング用磁気回路とを上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向に共に直交する方向であるタンジェンシャル方向に離隔して位置させ、
    上記複数のトラッキング用磁気回路にそれぞれ発生する推力の方向を、上記トラッキング用磁気回路にそれぞれ発生する推力の発生点と上記可動ブロックの上記重心とを結ぶ方向とした
    ことを特徴とするディスクドライブ装置。
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