JP2500797B2 - 光学ピックアップ装置 - Google Patents

光学ピックアップ装置

Info

Publication number
JP2500797B2
JP2500797B2 JP6819494A JP6819494A JP2500797B2 JP 2500797 B2 JP2500797 B2 JP 2500797B2 JP 6819494 A JP6819494 A JP 6819494A JP 6819494 A JP6819494 A JP 6819494A JP 2500797 B2 JP2500797 B2 JP 2500797B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
plate
thin
pickup device
portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6819494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0750025A (ja
Inventor
博 大井上
芳正 合田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP6819494A priority Critical patent/JP2500797B2/ja
Publication of JPH0750025A publication Critical patent/JPH0750025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2500797B2 publication Critical patent/JP2500797B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な光学ピックアップ
装置に関する。詳しくは、光学ディスクの記録面にビー
ム光を照射して記録を行ったり、記録済の記録面にビー
ム光を照射しその戻り光を検出することによって上記信
号の読取を行なったりする光学ピックアップ装置、特
に、ビーム光を光学ディスクの記録面に集光させる対物
レンズをこれの光軸方向即ちフォーカシング方向と該フ
ォーカシング方向と直交する方向即ちトラッキング方向
とに移動自在となるように設けることを要する光学ピッ
クアップ装置に関するものであり、対物レンズを移動自
在に支持するための支持部材の成形工程における自動化
を可能にし、作業効率の向上及びコストの低減を図るこ
とができると共に、該支持部材の精度の向上により光学
特性を良好にすることができる新規な光学ピックアップ
装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】光学ディスクを使用しての記録は、記録
すべき信号を「0」と「1」との組合せによるデジタル
信号に変調すると共にそのデジタル信号に応じたピット
を光学ディスクの記録面に形成することよって行なわ
れ、そのピットは、例えば、「らせん状」に連続した1
本のトラックを描くようにしながら形成される。
【0003】そして、上記したように記録された信号の
再生は、半導体レーザ等のレーザー発振器から発振され
たビーム光を光学ディスクの記録トラック上に照射する
と共にその戻り光を検出することによりピットの有無を
検出することによって行なわれる。
【0004】従って、光学ディスクに記録された音楽や
映像を再生する所謂レーザーディスクプレーヤー等にお
いては、ビーム光を光学ディスクの記録面に集光させる
対物レンズを備えた光学ピックアップ装置が設けられて
おり、再生を行なうときは、光学ディスクを回転せしめ
ると共に上記対物レンズをこれの光軸が記録トラックを
追うように移動させるように構成されている。
【0005】また、光学ディスクに記録された信号が精
度良く検出されるためには、ビーム光が記録面に所定の
径のスポットでもって集光される必要があり、このため
には、対物レンズと光学ディスクの記録面との間の距離
が常に一定に保持される必要がある。この距離を一定に
保持する場合の精度は、少なくとも、前記ピットの深
さ、即ち、約0.1ミクロン以下の誤差に収まる程度の
精度が必要である。ところが、光学ディスクの記録面を
このような精度でもって加工することは極めて困難であ
り、しかも、光学ディスクが装着されるスピンドル機構
の精度如何によっても前記した距離は著るしく変化され
ることになる。
【0006】従って、この種の光学ピックアップ装置に
おいては、その対物レンズと光学ディスクの記録面との
間の距離が所定の値から外れたときこれを調整すること
ができるようにするために、対物レンズをその光軸方向
へ移動せしめることができるように構成されている。
【0007】このように、光学ピックアップ装置におい
ては、通常、その対物レンズがこれの光軸方向、即ち、
フォーカシング方向と該フォーカシング方向に直交する
方向、即ち、トラッキング方向とに移動自在となるよう
に設けられている。
【0008】図5は対物レンズがフォーカシング方向と
トラッキング方向とに移動自在となるように設けられた
従来の光学ピックアップ装置の一例aを概念的に示すも
のである。
【0009】図中bはレンズ保持体であり、該レンズ保
持体bに対物レンズcが固定されている。dは図示しな
い支持体に上記対物レンズcの光軸方向に沿う方向へ摺
動自在となるように支持された摺動部材である。
【0010】e、eは上記光軸方向と直交する方向へ撓
むことができる板ばね材料等から成り、かつ、互いに平
行に延びる平行アームであり、該平行アームe、eと上
記摺動部材dとにより対物レンズを支持する支持部材f
が構成される。
【0011】そして、上記平行アームe、eの先端部に
上記レンズ保持体bが取着され、これにより、対物レン
ズcはフォーカシング方向及びこれと直交するトラッキ
ング方向へ移動自在となる状態で支持される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の光学ピックアップ装置aにあっては、金属材料
から成る2つの平行アームe、eの両端部にこれら平行
アームe、eの端部同士を連結するように樹脂成形部
b、dを取着して対物レンズの支持部材fを形成してい
るため、その製造を自動化することができず、生産効率
が悪く、また、コスト高を招来するという問題があっ
た。
【0013】即ち、このような支持部材fは、2つの成
形部b、dと2つの平行アームe、eとにより囲まれる
部分ができてしまうため、これをいわゆるインサート成
形で製造しようとする場合、上記囲まれた部分に位置す
る金型部分を分解して型抜きをする他はなく、かかる製
造工程を自動化することはできず、極めて作業性が悪か
った。
【0014】また、このような支持部材fは複数の部材
から成るため、これらを組み立てる際に、精度良く行な
わなければ当該光学ピックアップ装置aの光学特性が劣
化してしまうという問題もあった。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明光学ピッ
クアップ装置は、上記した課題を解決するために、対物
レンズ保持体と、互いに平行に配置した一対の第1の板
状部と、該第1の板状部の固定端側と自由端側とにフォ
ーカシング方向に可撓性を有するように各々設けられた
第1、第2の薄肉部と、上記自由端側の第2の薄肉部を
介して第1の板状部に連設された第2の板状部と、該第
2の板状部にトラッキング方向に可撓性を有するように
設けられた第3の薄肉部と、該第3の薄肉部を介して第
2の板状部に連設されるとともに上記対物レンズ保持体
に固定された対物レンズ保持体支持部とを備え、上記第
1、第2の板状部と、第1、第2、第3の薄肉部と、対
物レンズ保持体支持部とを樹脂にて一体的に形成して対
物レンズの支持部材としたものである。
【0016】
【作用】従って、本発明光学ピックアップ装置によれ
ば、対物レンズの支持部材を第1、第2の板状部と、第
1、第2、第3の薄肉部と、対物レンズ保持体支持部と
から構成し、かつ、これらを合成樹脂によって一体的に
形成したので、成形工程における自動化を可能にし、部
品点数の削減及び組立工数の省略をして、作業効率の向
上及びコストの低減を図ることができると共に、該支持
部材の精度の向上により光学特性を良好にすることがで
きる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明光学ピックアップ装置の詳細
を添付図面に示した実施の一例に従って説明する。
【0018】図1乃至図4は本発明光学ピックアップ装
置1を示すものである。
【0019】2は光学ピックアップ装置1のベース基板
であり、該ベース基板2は前後方向、即ち、図1におけ
る左右方向(図1における左方へ向かう方向を前側と
し、右側へ向かう方向を後側とする。また、同図におけ
る上方へ向かう方向を左側とし、下方へ向かう方向を右
側とする。以下の説明において向きを示すときはこの方
向によるものとする。)に稍長い長方形の1つの角部を
斜めに切除したような形の板状に形成されており、他の
3つの角部が稍厚肉に形成されると共に、それら厚肉に
形成された部分に取付長孔3、3、3が形成されてい
る。
【0020】4はベース基板2の左右方向における中央
部に前後方向に沿って延びるように形成された開口部で
あり、その幅はベース基板2の左右方向における長さの
略半分程度とされ、その前端部は半円状を成すように形
成されている。
【0021】5はベース基板2の上面のうちその後端縁
と上記開口部4の後端との間に突設された取付台部であ
り、左右両端部が他の部分より稍高く形成されると共
に、左右両端部の上面に螺孔6、6が形成されている。
【0022】7、7´及び8、8´はベース基板2の上
面から立ち上げ状に形成されたヨークである。これらヨ
ーク7、7´及び8、8´のうち内側に位置するもの
7、7´はベース基板2の上面のうち前記開口部4の側
縁のうち前後方向における略中央部に沿う部分から立ち
上がるように形成され、また、外側に位置するもの8、
8´はベース基板2の上面のうちの左右両端縁に沿う部
分から内側ヨーク7、7´と平行に延びる状態で形成さ
れている。そして、これらヨーク7、7´及び8、8´
は上下方向に長い略長方形状を成す板状に形成されてい
る。
【0023】尚、ベース基板2は図示しない光学ブロッ
ク、上に固定されてる。そして、該光学ブロックには、
例えば、レーザービームを発振する半導体レーザ、該半
導体レーザから発振されたレーザービームを後述する対
物レンズに導くコリメータレンズ及び1/4波長板、上
記半導体レーザから発振されたレーザービームと光学デ
ィスクで反射された戻り光とを分離する偏光ビームスプ
リッタ、上記戻り光を検出する光検出器等の光学系の部
品、更には、上記光検出器が検出した戻り光からフォー
カス誤差信号及びトラッキング誤差信号を演算し、か
つ、その誤差信号に応じて補正電流を後述するフォーカ
シングコイル及びトラッキングコイルへ供給する制御回
路等が設けられている。
【0024】また、上記光学ブロックに設けられた半導
体レーザから発振されたレーザービームは、図2に2点
鎖線矢印で示すように、平行光束の状態で、ベース基板
2に形成された開口部4の前端部を通って上方へ向けて
出射されて来るようになっている。
【0025】9、9´はマグネットである。該マグネッ
ト9、9´はその形状が前記したヨーク7、7´及び
8、8´と略同じ形状に形成されており、外側ヨーク
8、8´のうちのそれぞれ内側ヨーク7、7´と対向す
る側の面に接着等の固定手段により固定されている。
【0026】しかして、内側ヨーク7、7´とマグネッ
ト9、9´と外側ヨーク8、8´との間に磁力線が水平
方向に延びる磁路が形成される。
【0027】尚、このように形成された磁路中に後述す
るコイルが位置される。
【0028】10は後述する対物レンズ保持体を上下方
向、即ち、フォーカシング方向と水平方向、即ち、トラ
ッキング方向に移動自在となるように支持する支持アー
ムであり、該支持アーム10はベース基板2に固定され
る基部と平行リンク及びヒンジ部材とが合成樹脂により
一体に形成されて成る。
【0029】11は支持アーム10の基部であり、該基
部11は平面形状でベース基板2に形成された前記取付
台部5と略同じ形状に形成されており、その左右両端部
に上下方向に沿って延びる挿通孔12、12が形成され
ている。
【0030】13、13は平行リンクである。尚、平行
リンク13、13は特許請求の範囲において示した第1
の板状部に相当する。該平行リンク13、13は、上方
から見て前後方向に長い略長方形状をしており、かつ、
左右方向から見て前後方向に長い略台形状を成す板状に
形成されている。そして、平行リンク13、13の後端
縁と前記基部11の上下両端面のうちの前端部とが極く
薄肉な可撓部(以下、「第1の薄肉部」という。)1
4、14を介して連結されている。
【0031】15はヒンジ部材である。該ヒンジ部材1
5は互いに前後方向で対向し合うように位置された2枚
のヒンジ片15a、15bと、これらヒンジ片15a、
15bの各中央部を連結する可撓部(以下、「第3の薄
肉部」という。)15cとが一体に形成されることによ
り、上方から見て略H形を成すように形成されている。
即ち、ヒンジ片15a、15bは前後方向から見て略正
方形状を成す板状に形成されると共に、その高さは前記
基部11の高さと略同じ程度とされており、これら2枚
のヒンジ片15a、15bの互いに対向し合う面の中央
部の間が、上方から見た状態で2つの円弧が互いに左右
方向から外接し合うような外形を有する第3の薄肉部1
5cによって連結されている。即ち、第3の薄肉部15
cの中央部は極く薄肉に形成されており、この薄肉に形
成された部分がヒンジ部材15の軸、即ち、ヒンジ軸に
なっている。
【0032】そして、2枚のヒンジ片15a、15bの
うちの後側のもの15bの上下両端面の後端部と前記平
行リンク13、13の各前端縁とが極く薄肉な可撓部
(以下、「第2の薄肉部」という。)16、16を介し
て連結されている。尚、後側のヒンジ片15bは特許請
求の範囲において示した第2の板状部に相当する。
【0033】更に、このように形成された支持アーム1
0は、そのヒンジ部材15がベース基板2に形成された
開口部4の略中央部の上方に位置される向きでもってそ
の基部11がベース基板2に形成された取付台部5上に
載置されると共に、その挿通孔12、12を挿通される
ボルト17、17の下部が取付台部5に形成された螺孔
6、6に螺合されることによって、ベース基板2に取付
けられる。尚、18、18は基部11とボルト17、1
7の頭部との間に介挿されたワッシャである。
【0034】しかして、ヒンジ部材15は平行リンク1
3、13及び基部11を介してベース基板2に支持され
ることになる。
【0035】従って、ヒンジ部材15にフォーカシング
方向への移動力が加えられると、該ヒンジ部材15は、
平行リンク13、13が互いに平行に対向し合う状態の
まま回動されることによって、常に、そのヒンジ片15
a、15bが上下方向に沿って延びる姿勢を保持したま
まフォーカシング方向へ移動されることになる。
【0036】また、ヒンジ部材15の前側のヒンジ片1
5aにトラッキング方向への移動力が加えられると、該
ヒンジ片15aはヒンジ軸を回動中心としてトラッキン
グ方向へ回動されることになる。
【0037】19は後述する対物レンズが設けられた対
物レンズ保持体である。
【0038】該対物レンズ保持体19はその高さが前記
ヒンジ部材15の高さと略同じ程度にされ、かつ、上方
から見た外形がベース基板2に形成された開口部4より
一回り程小さい相似形を成すと共に、軸心が上下方向に
沿って延びる大径なレンズ取付孔20が形成されたレン
ズ取付部19aと、該レンズ取付部19aの左右両端部
から後方へ向けて互いに平行に延びる腕19b、19b
とが一体に形成されて成る。
【0039】そして、レンズ取付部19aの後端面とレ
ンズ取付孔20との間の部分には、前記ヒンジ部材15
のヒンジ片15aの厚みと略同じ程度の幅でもって上下
方向に延びるヒンジ取付溝21、21が互いに対向して
形成されている。
【0040】また、腕19b、19bの後端部には互い
に左右方向に延びる同じ軸上に位置する取付孔22、2
2が形成されている。
【0041】更に、レンズ取付部19aに形成されたレ
ンズ取付孔20の上下方向における略中央の部分には環
状の突条20aが形成されている。
【0042】そして、このように形成された対物レンズ
保持体19は、そのヒンジ取付溝21、21に前記支持
アーム10のヒンジ部材15のうちの前側のヒンジ片1
5aの両側端部が係合され、かつ、該ヒンジ片15aが
レンズ取付部19aの後面に接着されることによって、
ヒンジ部材15を介して支持アーム10に支持される。
尚、前側のヒンジ片15aは特許請求の範囲において示
した対物レンズ保持体支持部に相当する。
【0043】しかして、対物レンズ保持体19は支持ア
ーム10の平行リンク13、13によってフォーカシン
グ方向へ移動自在となるように支持されると共に、ヒン
ジ部材15によってトラッキング方向へ回動自在となる
ように支持されることになる。
【0044】23は対物レンズである。該対物レンズ2
3は略円筒状に形成されたレンズホルダー24に支持固
定されると共に、該レンズホルダー24の下部が前記対
物レンズ保持体19のレンズ取付部19aに形成された
レンズ取付孔20の上部に圧入等により固定されること
によって、その光軸が上下方向に沿って延びる状態で、
対物レンズ保持体19の前端部に設けられている。
【0045】25及び26は前記対物レンズ保持体19
に取着されたバランサーである。これらバランサー25
及び26は、対物レンズ保持体19のうち前記ヒンジ部
材15のヒンジ軸を挾んでその前後に位置される部分及
び上下に位置される部分が重量的にバランスするように
設けられるものである。
【0046】そして、バランサー25及び26のうち前
側のもの25は軸方向に短い略円筒状に形成され、対物
レンズ保持体19のレンズ取付部19aに形成されたレ
ンズ取付孔20のうちの環状突条20aから下側の部分
に内嵌されるようにして固定されることにより、対物レ
ンズ保持体19の前端部に取着されている。
【0047】また、後側のバランサー26は略円柱状に
形成されると共に、その左右両端面に突起26a、26
aが形成されており、これら突起26a、26aが対物
レンズ保持体19の腕19b、19bに形成された取付
孔22、22に嵌合されることによって、対物レンズ保
持体19の後端部に取着されている。
【0048】しかして、対物レンズ保持体19の重心は
支持アーム10のヒンジ部材15のヒンジ軸と同じ位置
に位置されることになる。詳しく云えば、ヒンジ部材1
5のヒンジ軸は対物レンズ保持体19の重心を通るよう
に位置される。
【0049】従って、対物レンズ保持体19がトラッキ
ング方向へ回動されるためには、対物レンズ保持体19
の重心位置から対物レンズ23側へ寄った位置又は対物
レンズ23とは反対側へ寄った位置に対してトラッキン
グ方向からの移動力が加えられることを必要とする。
【0050】27、27´は対物レンズ保持体19の腕
19b、19bの外側面(以下、「コイル配置部」とい
う。)19c、19cに取着された駆動コイルである。
【0051】これら駆動コイル27、27´は上方から
見て前後方向に長い略長方形状を成す角筒状を成す第1
のコイルベース28、28´と、該第1のコイルベース
28、28´のうちの互いに反対側に位置する側面に固
定され、かつ、略正方形の板状に形成された第2のコイ
ルベース29、29、29´、29´とを有し、第1の
コイルベース28、28´の外周にフォーカシングコイ
ル30、30´が設けられ、また、第2のコイルベース
29、29、29´、29´にトラッキングコイル(3
1)、(31)(図面においては左側の第2のコイルベ
ース29、29に形成されたものは図示されていな
い。)31´、31´が設けられている。
【0052】これらコイル30、30′及び31、3
1、31′、31′は腕19b、19bのコイル配置部
19c、19cに取着され、該コイル配置部19c、1
9cを上記平行リンク13、13の延びる方向、即ち、
前後方向に比較的長く形成することができるため、コイ
ル30、30′及び31、31、31′、31′を比較
的大きくすることができ、駆動力の増大を図ることがで
きる。
【0053】そして、これら駆動コイル27、27´
は、その第1のコイルベース28、28´が、これの内
部に前記内側ヨーク7、7´が遊嵌状態で位置される状
態で、対物レンズ保持体19の左右両側面に接着等の固
定手段により固定されている。
【0054】従って、駆動コイル27、27´は、前記
した磁路、即ち、内側ヨーク7、7´とマグネット9、
9´と外側ヨーク8、8´とによって形成される磁路中
に位置されることになる。
【0055】しかして、駆動コイル27、27´は、フ
ォーカシングコイル30又は30´に電流が供給される
ことによって上下方向への移動力が付勢され、また、ト
ラッキングコイル(31)、(31)、又は31´、3
1´に電流が供給されることによって左右方向への移動
力が付勢されることになる。
【0056】そこで、以上のように構成された光学ピッ
クアップ装置1によるフォーカシング即ち、対物レンズ
23と図示しない光学ディスクの記録面との間の距離を
一定に保持するための制御、及びトラッキング、即ち、
対物レンズ23の光軸を光学ディスク上の記録トラック
の中央部に位置せしめるための制御は次のようにして行
なわれる。
【0057】即ち、対物レンズ23を通して光学ディス
クに照射されたビーム光は光学ディスクの記録面におい
て反射されると共に、その一部が対物レンズ23を通し
て光学ブロック側へ戻ってくる。そして、光学ブロック
の内部に設けられた制御回路は光検出器が検出した戻り
光からフォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号を
読み取ると共に、その誤差の量に応じた値の補正電流を
フォーカシングコイル30、30´に、及び、トラッキ
ングコイル31、31、31´、31´に、それぞれ供
給する。
【0058】これによって、フォーカシングコイル3
0、30´にこれを流れる電流の方向と前記磁路の磁束
の方向との関係によりフォーカシング方向への移動力が
生じるため、対物レンズ保持体19がフォーカシング方
向へ移動され、フォーカシングが行なわれることにな
る。また、これと同様に、トラッキングコイル(3
1)、(31)、31´、31´にこれを流れる電流の
方向と前記磁路の磁束の方向との関係によりトラッキン
グ方向への移動力が生じるため、対物レンズ保持体19
がヒンジ部材15のヒンジ軸を回動中心としてトラッキ
ング方向へ回動され、それによって、対物レンズ23の
トラッキングが行なわれることになる。
【0059】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明光学ピックアップ装置は、ビーム光を光学デ
ィスクの記録面に集光させる対物レンズがフォーカシン
グ方向と該フォーカシング方向と直交するトラッキング
方向とに移動可能となるように設けられた光学ピックア
ップ装置において、対物レンズ保持体と、互いに平行に
配置された一対の第1の板状部と、該第1の板状部の固
定端側と自由端側とにフォーカシング方向に可撓性を有
するように各々設けられた第1、第2の薄肉部と、上記
自由端側の第2の薄肉部を介して第1の板状部に連設さ
れた第2の板状部と、該第2の板状部にトラッキング方
向に可撓性を有するように設けられた第3の薄肉部と、
該第3の薄肉部を介して第2の板状部に連設されるとと
もに上記対物レンズ保持体に固定された対物レンズ保持
体支持部とを備え、上記第1、第2の板状部と、第1、
第2、第3の薄肉部と、対物レンズ保持体支持部とを樹
脂にて一体的に形成して対物レンズの支持部材としたこ
とを特徴とする。
【0060】従って、本発明光学ピックアップ装置によ
れば、対物レンズの支持部材を第1、第2の板状部と、
第1、第2、第3の薄肉部と、対物レンズ保持体支持部
とから構成し、かつ、これらを合成樹脂によって一体的
に形成したので、成形工程における自動化を可能にし、
部品点数の削減及び組立工数の省略をして、作業効率の
向上及びコストの低減を図ることができると共に、該支
持部材の精度の向上により光学特性を良好にすることが
できる。
【0061】尚、上記実施例において示した具体的な形
状乃至構造は、本発明光学ピックアップ装置の実施に当
たっての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されて
はならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図4と共に、本発明光学ピックアップ
装置の実施の一例を示すものであり、本図は平面図であ
る。
【図2】図1におけるII−II線に沿う断面図であ
る。
【図3】拡大斜視図である。
【図4】拡大分解斜視図である。
【図5】従来の光学ピックアップ装置の一例を示す要部
の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 光学ピックアップ装置 10 支持アーム(支持部材) 13 平行リンク(第1の板状部) 14 可撓部(第1の薄肉部) 15a ヒンジ片(対物レンズ保持体支持部) 15b ヒンジ片(第2の板状部) 15c 可撓部(第3の薄肉部) 16 可撓部(第2の薄肉部) 19 対物レンズ保持体 23 対物レンズ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビーム光を光学ディスクの記録面に集光
    させる対物レンズがフォーカシング方向と該フォーカシ
    ング方向と直交するトラッキング方向とに移動可能とな
    るように設けられた光学ピックアップ装置において、 対物レンズ保持体と、 互いに平行に配置された一対の第1の板状部と、 該第1の板状部の固定端側と自由端側とにフォーカシン
    グ方向に可撓性を有するように各々設けられた第1、第
    2の薄肉部と、 上記自由端側の第2の薄肉部を介して第1の板状部に連
    設された第2の板状部と、該第2の板状部に トラッキング方向に可撓性を有するよ
    うに設けられた第3の薄肉部と、 該第3の薄肉部を介して第2の板状部に連設されるとと
    もに上記対物レンズ保持体に固定された対物レンズ保持
    体支持部とを備え、 上記第1、第2の板状部と、第1、第2、第3の薄肉部
    と、対物レンズ保持体支持部とを樹脂にて一体的に形成
    して対物レンズの支持部材としたことを特徴とする光学
    ピックアップ装置。
JP6819494A 1994-03-14 1994-03-14 光学ピックアップ装置 Expired - Lifetime JP2500797B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6819494A JP2500797B2 (ja) 1994-03-14 1994-03-14 光学ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6819494A JP2500797B2 (ja) 1994-03-14 1994-03-14 光学ピックアップ装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60180145A Division JPH0668843B2 (ja) 1985-08-16 1985-08-16 光学ピツクアツプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0750025A JPH0750025A (ja) 1995-02-21
JP2500797B2 true JP2500797B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=13366741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6819494A Expired - Lifetime JP2500797B2 (ja) 1994-03-14 1994-03-14 光学ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2500797B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0750025A (ja) 1995-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950014833B1 (ko) 광학 픽업 장치
EP0959464B1 (en) Optical pickup
KR101422840B1 (ko) 광 픽업 및 광 디스크 장치
US7543312B2 (en) Optical pickup device
US6111827A (en) Optical pickup, and optical disc player
JP2500797B2 (ja) 光学ピックアップ装置
KR20070026106A (ko) 대물렌즈 구동장치, 광픽업, 광디스크 장치 및 진동억제방법
JP2601181B2 (ja) 光学ピックアップ装置
US7310289B2 (en) Actuator for optical pickup of an optical disk drive and a method of using the same
JP3991935B2 (ja) 光ピックアップ及び光ディスク装置
JP5067052B2 (ja) 光ピックアップ及びディスクドライブ装置
JP5104524B2 (ja) 光ピックアップ及びディスクドライブ装置
JP4163155B2 (ja) 光ピックアップおよびその組立て方法
KR950014829B1 (ko) 광학 픽업 장치
JP2005302163A (ja) 光ピックアップ及びディスクドライブ装置
KR0155102B1 (ko) 힌지타입 광픽업 액츄에이터의 이중 대물렌즈
JPH07107741B2 (ja) 光学ピックアップ装置
JP2002197700A (ja) 光学ピックアップ装置
JP4544042B2 (ja) 光ディスク装置
JP2009020978A (ja) 光ピックアップ及びディスクドライブ装置
JP2005018863A (ja) 光ピックアップ装置
JP2002269782A (ja) 光ピックアップの対物レンズ駆動装置
KR20050096458A (ko) 광픽업용 대칭형 액츄에이터
JP2007299442A (ja) 光ヘッド
JP2003123289A (ja) 対物レンズ支持装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term