JP5067026B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の運転状態に拘わりなくクランク軸の回転速度を制御可能な内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関の始動時にモータジェネレータにて圧縮行程の上死点近傍でクランク軸の回転速度を一瞬過渡的に増速させて点火圧縮上死点近傍でのピストン速度を速くし、これにより完爆し易くさせて始動性を向上させる始動制御装置が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2が存在する。
特開2004−44491号公報 特開2004−84607号公報
特許文献1の装置では内燃機関の始動時に圧縮行程の上死点近傍でクランク軸の回転速度を増速させているが、内燃機関の始動時に限らず内燃機関の運転中においても圧縮行程時にクランク軸の回転速度を増速させることにより、内燃機関の燃焼状態を改善することができる。ところで、周知のように複数の気筒を有する内燃機関では、いずれかの気筒が圧縮行程のときに他の気筒が膨張行程となる。そのため、圧縮行程の上死点近傍でクランク軸の回転速度を増速させると、膨張行程にある気筒ではその膨張行程の時間が短縮されて得られる仕事率が小さくなり、機関効率が低下する。
そこで、本発明は、機関効率を低下させることなく燃焼状態を改善することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の制御装置は、複数の気筒を備えた内燃機関に適用され、前記内燃機関のクランク軸の回転速度を変更可能な回転速度変更手段と、前記複数の気筒のうちの一の気筒が圧縮行程となる期間内に設定され、かつ前記一の気筒とは別の気筒であって前記一の気筒の圧縮行程と膨張行程が重なるとともにその膨張行程の開始時期が前記一の気筒の圧縮行程の開始時期よりも先又は前記一の気筒の圧縮行程の開始時期と同時である他の気筒の排気弁が開弁された後に設定される加速期間において前記クランク軸の回転速度が上昇するように前記回転速度変更手段の動作を制御する動作制御手段と、を備えることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明の制御装置によれば、複数の気筒のうちの一の気筒が圧縮行程のときにクランク軸の回転速度を上昇させるので、圧縮行程にある一の気筒においてその内部の燃料混合気の乱れを大きくすることができる。そのため、燃焼状態を改善することができる。また、膨張行程にある他の気筒の排気弁が開弁されてからクランク軸の回転速度を上昇させるので、他の気筒の膨張行程の期間を確保し、燃料の燃焼によって生じた圧力を他の気筒のピストンに十分に作用させることができる。従って、機関効率を低下させることなく内燃機関の燃焼状態を改善することができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記動作制御手段は、前記加速期間と交互に設けられる減速期間において前記クランク軸の回転速度を低下させ、前記加速期間における前記クランク軸の回転速度と前記減速期間における前記クランク軸の回転速度とを平均した平均回転速度が前記内燃機関のアクセル開度に基づいて設定される目標回転速度に調整されるように前記回転速度変更手段の動作を制御してもよい(請求項2)。この場合、クランク軸の回転速度の上昇及び低下を行ってもクランク軸の回転速度を運転者が内燃機関に要求した回転速度に適切に調整することができる。
この形態において、前記動作制御手段は、前記複数の気筒のいずれかの気筒が膨張行程であり、かつその膨張行程の気筒の排気弁が開弁される前までの期間に前記減速期間の少なくとも一部が設定されるように前記回転速度変更手段の動作を制御してもよい(請求項3)。このように膨張行程のうち排気弁が開弁される前までの期間にクランク軸の回転速度を低下させることにより、筒内圧力が仕事に変換される膨張行程の時間を長くすることができる。そのため、得られる仕事率を上昇させ、機関効率を向上させることができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記内燃機関は、前記クランク軸と接続されて発電機及び電動機として機能するモータジェネレータを備えたハイブリッド車両に搭載され、前記回転速度変更手段は、前記モータジェネレータであってもよい(請求項4)。この場合、新たに装置を設けることなくクランク軸の回転速度を容易、かつ精度良く変更することができる。
以上に説明したように、本発明の制御装置によれば、圧縮行程にある一の気筒の燃料混合気の乱れを大きくできる。また、そのときに膨張行程になる他の気筒においては、その気筒のピストンに筒内圧力を十分に作用させて筒内圧力を仕事に十分に変換することができる。そのため、機関効率を低下させることなく燃焼状態を改善することができる。
(第1の形態)
図1は、本発明の第1の形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関の要部を示す概略図である。図1に示した内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)1Aは、車両に走行用動力源として搭載され、3つの気筒2が一方向に向かって並べられた火花点火式の4サイクル内燃機関である。なお、各気筒2にはそれらの並び方向一端から他端に向かって#1〜#3の気筒番号を付して互いに区別する。一般に3気筒の4サイクル内燃機関では、互いの爆発間隔が240°CA(クランク角を意味する。)ずつずらされることにより、240°CA毎の等間隔爆発が実現されている。なお、#2の気筒2と#3の気筒2との爆発時期の前後は適宜に定められるが、エンジン1Aでは#3の気筒2の爆発時期が#2の気筒2の爆発時期よりも先とする。従って、エンジン1Aにおける爆発順序は、#1、#3、#2の順となる。各気筒2には吸気通路3及び排気通路4がそれぞれ接続され、吸気通路3には吸入空気量に対応する信号を出力するエアフローメータ5と、吸入空気量を調整するためのスロットルバルブ6とが設けられる。
図2は、エンジン1Aの気筒2の断面を示している。なお、図2には#1の気筒2の断面を示すが、他の気筒2も同様の構造である。図2に示したように各気筒2にはクランク軸7にコンロッド8を介して連結されたピストン9が往復運動可能な状態で挿入されている。また、各気筒2には点火プラグ10がその電極部を気筒2内に突出させるようにして気筒2の略中心線上に設けられている。各気筒2に形成される燃焼室11と吸気通路3とは吸気弁12にて開閉され、燃焼室11と排気通路4とは排気弁13にて開閉される。吸気弁12及び排気弁13の開閉駆動は周知の動弁機構によって実行される。また、各気筒2の吸気ポート3aにはインジェクタ14がそれぞれ設けられている。なお、これらは周知のエンジンと同様のものでよいため、詳細な説明は省略する。
エンジン1Aの運転状態は、エンジンコントロールユニット(ECU)20にて制御される。ECU20は、マイクロプロセッサ、及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータとして構成され、エンジン1Aに設けられた各種センサの出力信号に基づいてエンジン1Aの運転状態を制御する周知のコンピュータユニットである。ECU20は、例えばエンジン1Aの回転数及び負荷などに基づいて各気筒2に供給すべき燃料量を算出し、算出した燃料量の燃料が各気筒2の供給されるように各インジェクタ14の動作を制御する。また、各気筒2内の燃料混合気に適切な時期に点火されるように各点火プラグ10の動作を制御する。ECU20に接続されるセンサとしては、例えばクランク軸7の角度(以下、クランク角と略称することがある。)に対応する信号を出力するクランク角センサ21、アクセル開度に対応する信号を出力するアクセル開度センサ22、排気弁13を開閉するカムの位置に対応する信号を出力するカムポジションセンサ23、及びエアフローメータ5等がある。その他にもECU20には各種センサが接続されるが、それらの図示は省略した。
エンジン1Aが搭載された車両は、電動機及び発電機として機能する2台のモータジェネレータ(MG)30、31を備えたハイブリッド車両である。エンジン1Aのクランク軸7、MG30の出力軸、及びMG31の出力軸はそれぞれ動力分割機構32に接続されている。動力分割機構32は、エンジン1A、MG30、及びMG31の接続状態を切り替えてエンジン1A、MG30、及びMG31の出力の伝達先を切り替える周知のものである。動力分割機構32には、例えば遊星歯車機構などが用いられる。動力分割機構32からの出力は、伝達機構33を介して車両の駆動輪34に伝達される。
MG30、MG31、及び動力分割機構32の動作はそれぞれモータジェネレータコントロールユニット(MGCU)40にてそれぞれ制御される。MGCU40は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータとして構成され、例えば要求される駆動力及びMG30、MG31に接続されたバッテリ42の充電状態などに基づいてMG30及びMG31が電動機又は発電機として機能するようにその動作を切り替える。この際、MGCU40は、インバータ41を介して各MG30、31の動作を制御する。MGCU40は、例えば車両の加速時にエンジン1Aの出力及びMG30の出力の両方が駆動輪34に伝達されるように動力分割機構32の動作を制御するとともにMG30を電動機として機能させる。その他、MGCU40は車両の走行状態などに応じてMG30、MG31の動作を制御するが、これらの制御方法は周知の制御方法と同様でよいため、詳細な説明は省略する。また、図1に示したようにMGCU40は、ECU20と互いの情報を共有可能なように接続されている。
このような車両においては、MG30及びMG31によってエンジン1Aの運転状態に拘わらずクランク軸7の回転速度を変更することができる。例えば、MG31の出力軸とクランク軸7とが接続されるように動力分割機構32の動作を制御し、MG31を電動機として機能させてMG31の出力軸を駆動することによりクランク軸7の回転速度を上昇させることができる。一方、動力分割機構32の動作を同様に制御し、MG31を発電機として機能させて発電を行わせることによりクランク軸7の回転速度を低下させることができる。なお、このようなクランク軸7の回転速度の変更は、MG30によっても同様に行うことができる。そのため、MG30及びMG31が本発明の回転速度変更手段に相当する。
また、エンジン1Aの燃焼状態を改善する方法として圧縮行程時にクランク軸7の回転速度を上昇させ、圧縮行程時におけるピストン9の移動速度を増速させて気筒2内の燃料混合気の乱れを大きくする方法が知られている。そこで、MGCU40は、エンジン1Aの燃焼状態を改善するべく図3に示したクランク軸加減速制御ルーチンをエンジン1Aの運転中に所定の周期で繰り返し実行する。
図3の制御ルーチンにおいてMGCU40は、まずステップS11においてエンジン1の運転状態を取得する。エンジン1の運転状態としては、例えばエンジン1の回転数及び負荷、各気筒の行程などが取得される。また、この処理ではバッテリ42の残量も取得される。次のステップS12においてMGCU40は、所定の燃焼改善条件が成立したか否か判定する。エンジン1の運転状態やバッテリ42の残量などによってはクランク軸7の回転速度を変更するとエンジン1の運転に支障が生じる場合がある。そこで、例えばクランク軸7の回転速度を変更してもエンジン1の運転状態に支障がなく、またバッテリ42の残量が十分にある場合に燃焼改善条件が成立したと判断される。燃焼改善条件が不成立と判断された場合は今回の制御ルーチンを終了する。
一方、燃焼改善条件が成立したと判断された場合はステップS13に進み、MGCU40は3つの気筒2のうちのいずれかの気筒が圧縮行程か否か判断する。周知のように#1〜#3の各気筒2の吸気、圧縮、膨張、排気の各行程は、クランク角と対応関係を有している。そのため、この判断は、例えばクランク角センサ21の出力信号を参照して行えばよい。3つの気筒2のうちのいずれかの気筒が圧縮行程と判断した場合はステップS14に進み、MGCU40はそのときに膨張行程にある気筒2の排気弁13が開弁しているか否か判断する。なお、この判断は、カムポジションセンサ23の出力信号に基づいて行えばよい。膨張行程の気筒2の排気弁13が開弁していると判断した場合はステップS15に進み、MGCU40はクランク軸7の回転速度が上昇する、すなわちクランク軸7が加速されるようにMG31及び動力分割機構32の動作を制御する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
一方、ステップS13が否定判断された場合、又はステップS14が否定判断された場合はステップS16に進み、MGCU40はクランク軸7の回転速度が低下する、すなわちクランク軸7が減速されるようにMG31及び動力分割機構32の動作を制御する。この際、クランク軸7をどの程度減速させるかは、アクセル開度に基づいて設定される。周知のようにエンジン1Aの回転数すなわちクランク軸7の回転速度の目標値(以下、目標回転速度と称することがある。)Ntは、アクセル開度に応じて設定される。そこで、MGCU40は、クランク軸7の加速及び減速を行ったときのクランク軸7の回転速度の平均値(以下、平均回転速度と称することがある。)Naが、目標回転速度Ntに調整されるようにクランク軸7を減速させる。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
図4は、クランク軸加減速制御ルーチンによってクランク軸7の加速及び減速が行われた場合におけるクランク軸7の回転速度の時間変化の一例を示している。また、図4にはエンジン1Aの各気筒2における吸気、圧縮、膨張、排気の各行程のタイムチャートの一例を示す。なお、図4は720°CA分のタイムチャートである。図4に示したように各気筒2の点火時期Iはピストン9が圧縮上死点に到達した時点に設定され、各気筒2の排気弁13の開弁が開始される時期(以下、開弁開始時期と称することがある。)EVOは膨張行程の後半に設定される。図4に示したようにクランク軸加減速制御の実行時は、3つの気筒2のいずれかの気筒が圧縮行程であり、かつそのときに膨張行程になる気筒2の排気弁13の開弁開始時期EVOからその圧縮行程の終了時点までの加速期間U1、U2、U3においてクランク軸7の加速が行われる。そして、これら加速期間U1、U2、U3以外の期間ではクランク軸7の減速が行われる。そのため、各加速期間Uの間にクランク軸7を減速させる減速期間D1、D2、D3、D4が設けられる。すなわち、加速期間Uと減速期間Dとが交互に設けられる。また、図4に示したように減速期間Dは、3つの気筒2のいずれかの気筒2が膨張行程となる期間に設けられる。
この第1の形態によれば、各気筒2が圧縮行程のときにクランク軸7の回転速度を上昇させる、すなわちクランク軸7を加速させるので、気筒2内の燃料混合気の乱れを大きくして燃焼状態を改善することができる。このクランク軸7の加速は、その圧縮行程と膨張行程が重なる気筒2の排気弁13の開弁開始時期EVOから行うので、膨張行程の気筒2において筒内圧力をピストン9に十分に作用させることができる。また、各気筒2の膨張行程時で排気弁13の開弁開始時期EVOよりも前の期間ではクランク軸7の減速が行われるので、筒内圧力が仕事に変換される膨張行程の時間を長くすることができる。そのため、機関効率を向上させることができる。さらに、平均回転速度Naが目標回転速度Ntに調整されるため、クランク軸加減速制御の実行時においてもクランク軸7の回転速度を運転者の要求する回転速度に適切に制御することができる。
(第2の形態)
次に図5及び図6を参照して第2の形態に係る制御装置について説明する。図5は、第2の形態に係る制御装置が組み込まれたエンジン1Bの概略図を示している。図5に示したようにエンジン1Bは、4つの気筒2が一方向に向かって並べて配置される直列4気筒内燃機関である。それ以外は、第1の形態と同様であるため、共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、各気筒2には、それらの並び方向一端から他端に向かって#1〜#4の気筒番号を付して互いに区別する。一般に4気筒の4サイクル内燃機関では、外側の一対の気筒(#1、#4)2の爆発間隔が360°CAずらされ、内側の一対の気筒(#2、#3)2の爆発時期が#1の気筒2の爆発時期を基準として180°CA、540°CAずらされることにより、180°CA毎の等間隔爆発が実現されている。なお、#2の気筒2と#3の気筒2との爆発時期の前後は適宜に定められるが、エンジン1Bでは#3の気筒2の爆発時期が#2の気筒2の爆発時期よりも先とする。従って、エンジン1Bにおける爆発順序は、#1、#3、#4、#2の順となる。
第2の形態のMGCU40も第1の形態と同様に、エンジン1Bの運転中に図3のクランク軸加減速制御ルーチンを所定の周期で繰り返し実行する。図6は、第1の形態の図4に対応する図であり、クランク軸加減速制御ルーチンにてクランク軸7の加速及び減速が行われた場合におけるクランク軸7の回転速度の時間変化の一例を示している。また、図6にはエンジン1Bの各気筒2における吸気、圧縮、膨張、排気の各行程のタイムチャートの一例を示す。なお、図6は720°CA分のタイムチャートである。なお、図6に示したようにエンジン1Bにおいても第1の形態と同様に各気筒2の点火時期Iはピストン9が圧縮上死点に到達した時点に設定され、各気筒2の排気弁13の開弁開始時期EVOは膨張行程の後半に設定される。
図6に示したようにクランク軸加減速制御の実行時は、4つの気筒2のいずれかの気筒が圧縮行程であり、かつそのときに膨張行程になる気筒2の排気弁13の開弁開始時期EVOからその圧縮行程の終了時点までの加速期間U11、U12、U13、U14においてクランク軸7の加速が行われる。また、各加速期間Uの間に設けられる減速期間D11、D12、D13、D14においてクランク軸7の減速が行われる。図6に示したように減速期間Dは、4つの気筒2のいずれかの気筒2の膨張行程の開始時期からその膨張行程の排気弁13の開弁開始時期EVOまでの期間が設定される。すなわち、膨張行程の開始時期からその膨張行程の気筒2の排気弁13が開弁されるまでクランク軸7の減速が行われる。
このように4気筒のエンジン1Bにおいてもクランク軸加減速制御ルーチンを実行して図6に示したようにクランク軸7の回転速度を変更することにより、圧縮行程時に気筒2内の燃料混合気の乱れを大きくして燃焼状態を改善することができる。また、膨張行程の気筒2においては、筒内圧力をピストン9に十分に作用させることができる。そして、各気筒2の膨張行程時で排気弁13の開弁開始時期EVOより前の期間ではクランク軸7の回転速度を低下させるので、膨張行程の時間を長くし、機関効率を向上させることができる。
(第3の形態)
図7及び図8を参照して第3の形態に係る制御装置について説明する。図7は、第3の形態に係る制御装置が組み込まれたエンジン1Cの概略図を示している。図7に示したようにエンジン1Cは、6つの気筒2が一方向に向かって並べて配置される直列6気筒内燃機関である。それ以外は、他の形態と同様であるため、共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、各気筒2には、それらの並び方向一端から他端に向かって#1〜#6の気筒番号を付して互いに区別する。エンジン1Cにおいては、#1の気筒2と#6の気筒2の爆発間隔が360°CAずらされ、#2の気筒2と#4の気筒2の爆発間隔が360°CAずらされ、#3の気筒2と#5の気筒2の爆発間隔が360°CAずらされることにより、120°CA毎の等間隔爆発が実現されている。そして、エンジン1Cでは、各気筒2の爆発順序が#1、#2、#5、#6、#4、#3の順に設定される。
第3の形態のMGCU40も他の形態と同様に、エンジン1Cの運転中に図3のクランク軸加減速制御ルーチンを所定の周期で繰り返し実行する。図8は、クランク軸加減速制御ルーチンにてクランク軸7の加速及び減速が行われた場合におけるクランク軸7の回転速度の時間変化の一例を示している。また、図8にはエンジン1Cの各気筒2における吸気、圧縮、膨張、排気の各行程のタイムチャートの一例を示す。なお、図8は720°CA分のタイムチャートである。なお、図8に示したようにエンジン1Cにおいても他の形態と同様に各気筒2の点火時期Iはピストン9が圧縮上死点に到達した時点に設定され、各気筒2の排気弁13の開弁開始時期EVOは膨張行程の後半に設定される。
図8に示したように6気筒のエンジン1Cにおいては、一つの気筒2の圧縮行程には、他の2つの気筒の膨張行程が重なる。例えば#1の気筒2の圧縮行程には、#4の気筒2の膨張行程と#3の気筒2の膨張行程が重なる。そこで、図8に示したようにエンジン1Cでは、6つの気筒2のいずれかの気筒が圧縮行程であり、かつその圧縮行程よりも先に膨張行程にある気筒2の排気弁13の開弁開始時期EVOから圧縮行程の終了時点までの期間が加速期間Uに設定される。例えば、#1の気筒2が圧縮行程のときは#4の気筒2の排気弁13の開弁開始時期EVOから#1の気筒2の圧縮行程の終了時期までが加速期間Uに設定される。この対応関係は予めMGCU40のROMに記憶させておき、それを参照して図3のステップS14を判定すればよい。このように対応関係を設定しておくことにより、6気筒のエンジン1Cにおいても加速期間U21〜U26においてクランク軸7を加速させ、各加速期間Uの間に設けられる減速期間D21〜D26においてクランク軸7を減速させることができる。
このように6気筒のエンジン1Cにおいてもクランク軸加減速制御ルーチンを実行して図8に示したようにクランク軸7の回転速度を変更することにより、圧縮行程時に気筒2内の燃料混合気の乱れを大きくして燃焼状態を改善することができる。また、膨張行程の気筒2においては、筒内圧力をピストン9に十分に作用させることができる。そして、各気筒2の膨張行程時で排気弁13の開弁開始時期EVOより前の期間ではクランク軸7の回転速度を低下させるので、膨張行程の時間を長くし、機関効率を向上させることができる。
図6のエンジン1Cでは、#1の気筒2と#6の気筒2の爆発間隔、#2の気筒2と#4の気筒2の爆発間隔、及び#3の気筒2と#5の気筒2の爆発間隔がそれぞれ360°CAずつずらされたが、本発明の制御装置は#1の気筒2と#6の気筒2の爆発間隔、#2の気筒2と#5の気筒2の爆発間隔、及び#3の気筒2と#4の気筒2の爆発間隔がそれぞれ360°CAずつずらされた内燃機関に適用してもよい。この場合、各気筒2の爆発順序は、#1、#5、#3、#6、#2、#4の順でもよいし、#1、#4、#2、#6、#3、#5の順でもよい。
本発明は、上述した各形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明が適用される内燃機関は、火花点火内燃機関に限定されない。本発明はディーゼル内燃機関に適用してもよい。また、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射式の内燃機関に限らず、気筒内に直接燃料を噴射する筒内直噴式の内燃機関に本発明を適用してもよい。さらに、気筒が一方向に向かって並べられた直列式の内燃機関に限らず、V型内燃機関に本発明を適用してもよい。気筒数も3、4、6気筒に限らず、8、10、12気筒などの複数の気筒を有する内燃機関に本発明を適用してよい。
本発明の制御装置は、排気弁の開弁開始時期を変更可能、すなわち排気弁の開弁開始時期を進角させたり遅角させることが可能な可変動弁機構を備えた内燃機関に適用してもよい。このような内燃機関に適用する場合、排気弁の開弁開始時期の変更に伴ってクランク軸の加速を開始する時期を変更する。
本発明が適用される内燃機関は、ハイブリッド車両に搭載されるエンジンに限定されない。例えば始動モータがクランク軸の回転速度を変更可能なように設けられた内燃機関に本発明を適用してもよい。また、始動モータに限らず、内燃機関の運転状態に拘わらずにクランク軸の回転速度を変更可能な電動機を備えた内燃機関に適用してもよい。この場合、電動機や始動モータが本発明の回転速度変更手段となる。
本発明の制御装置では、クランク軸加減速制御ルーチンを実行してクランク軸7の回転速度を変更する場合、クランク軸7の加速及び減速を高速に切り替えるため、MG31とバッテリ42との間で高速に充電及び放電が繰り返し行われる。そこで、図9に示したようにバッテリ42とは別にバッテリ42よりも充放電ロスの小さいキャパシタ(コンデンサ、蓄電器とも呼ばれる。)50と、MG31の接続先をキャパシタ50及びバッテリ42との間で切り替える切替スイッチ51とをさらに設けてもよい。なお、図9において図1と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。また、図9ではインバータの図示は省略した。図10は、MGCU40が切替スイッチ51の動作を制御するべくエンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実行する切替スイッチ制御ルーチンを示している。図10の制御ルーチンにおいてMGCU40は、まずステップS21においてクランク軸7の加減速制御を実行中、すなわち図3のステップS15及びS16が実行されているか否か判断する。加減速制御が実行中ではないと判断した場合はステップS22に進み、MGCU40はMG31とバッテリ42とが接続されるように切替スイッチ51を動作させる。一方、加減速制御が実行中であると判断した場合はステップS23に進み、MGCU40はMG31とキャパシタ50とが接続されるように切替スイッチ51を動作させる。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
このようにクランク軸7の加減速制御の実行中はMG31とキャパシタ50とを接続させることにより、充放電ロスを低減できる。なお、キャパシタ50の代わりにバッテリ42よりも充放電ロスの小さいバッテリを設けてもよい。
本発明の第1の形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関の要部を示す概略図。 図1のエンジンの気筒の断面を示す図。 図1のMGCUが実行するクランク軸加減速制御ルーチンを示すフローチャート。 クランク軸加減速制御ルーチンによってクランク軸の加速及び減速が行われた場合におけるクランク軸の回転速度の時間変化の一例を示す図。 本発明の第2の形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関の要部を示す概略図。 第2の形態においてクランク軸加減速制御ルーチンによってクランク軸の加速及び減速が行われた場合におけるクランク軸の回転速度の時間変化の一例を示す図。 本発明の第3の形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関の要部を示す概略図。 第3の形態においてクランク軸加減速制御ルーチンによってクランク軸の加速及び減速が行われた場合におけるクランク軸の回転速度の時間変化の一例を示す図。 バッテリとは別にキャパシタを設けた変形例の概略を示す図。 図9のMGCUが実行する切替スイッチ制御ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
1A、1B、1C、1D 内燃機関
2 気筒
7 クランク軸
9 ピストン
13 排気弁
30 モータジェネレータ(回転速度変更手段)
31 モータジェネレータ(回転速度変更手段)
40 モータジェネレータコントロールユニット(動作制御手段)
U 加速期間
D 減速期間

Claims (4)

  1. 複数の気筒を備えた内燃機関に適用され、
    前記内燃機関のクランク軸の回転速度を変更可能な回転速度変更手段と、
    前記複数の気筒のうちの一の気筒が圧縮行程となる期間内に設定され、かつ前記一の気筒とは別の気筒であって前記一の気筒の圧縮行程と膨張行程が重なるとともにその膨張行程の開始時期が前記一の気筒の圧縮行程の開始時期よりも先又は前記一の気筒の圧縮行程の開始時期と同時である他の気筒の排気弁が開弁された後に設定される加速期間において前記クランク軸の回転速度が上昇するように前記回転速度変更手段の動作を制御する動作制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記動作制御手段は、前記加速期間と交互に設けられる減速期間において前記クランク軸の回転速度を低下させ、前記加速期間における前記クランク軸の回転速度と前記減速期間における前記クランク軸の回転速度とを平均した平均回転速度が前記内燃機関のアクセル開度に基づいて設定される目標回転速度に調整されるように前記回転速度変更手段の動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記動作制御手段は、前記複数の気筒のいずれかの気筒が膨張行程であり、かつその膨張行程の気筒の排気弁が開弁される前までの期間に前記減速期間の少なくとも一部が設定されるように前記回転速度変更手段の動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記内燃機関は、前記クランク軸と接続されて発電機及び電動機として機能するモータジェネレータを備えたハイブリッド車両に搭載され、
    前記回転速度変更手段は、前記モータジェネレータであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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