JP5514623B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関および回転機を動力源とするハイブリッド車両の制御装置に関し、特に、内燃機関の燃焼モードを火花点火燃焼モードから圧縮着火燃焼モードに切り換える際の制御装置に関する。
従来のハイブリッド車両の制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。このハイブリッド車両は、内燃機関と、この内燃機関に接続された第1電動機と、駆動輪に接続された第2電動機を備えている。内燃機関の燃焼方式は、互いに異なる運転領域において、圧縮自己着火燃焼と火花点火燃焼に切り換えられる。
この制御装置では、燃焼方式を切り換えるときに、内燃機関への燃料の供給を停止するとともに、第1電動機を駆動し、その動力を内燃機関に伝達することによって、その回転速度を切換先の燃焼方式に適した速度に制御する。そして、この回転速度の制御が完了した後、燃料の供給を再開することによって、切換先の燃焼モードによる燃焼が開始される。また、燃料の供給が停止される燃焼モードの切換中には、第2電動機を駆動し、その動力を駆動輪に伝達することによって、車両の走行が確保される。
特許第3716819号公報
一般に、圧縮着火燃焼は、火花点火を用いずに、圧縮された混合気の自着火によって燃焼が行われるため、混合気の温度が自着火に適した範囲にあることが必要である。これに対し、上述した従来の制御装置では、燃焼モードの切換中、燃料の供給を停止するとともに、第1電動機を駆動することで、内燃機関の回転速度を切換先の燃焼方式に適するように制御するにすぎない。このため、この切換中、燃料が供給されず、燃焼が行われないことで、気筒内の温度が低下しやすい。その結果、燃焼方式を火花点火燃焼から圧縮自己着火燃焼に切り換える際に、切換中の気筒内の温度が低下することによって、気筒内の温度が圧縮着火に適した範囲から外れてしまい、圧縮着火燃焼を安定して良好に行えないことで、排ガス特性やドライバビリティが悪化するおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、内燃機関の燃焼モードを火花点火燃焼モードから圧縮着火燃焼モードに切り換える際に、気筒内の温度の低下を抑制でき、それにより、切換後の圧縮着火燃焼を安定して良好に行うことができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、請求項1に係る発明は、気筒C内の混合気を圧縮着火によって燃焼させる圧縮着火燃焼モードと、気筒C内の混合気を点火プラグ17から発生した火花による点火によって燃焼させる火花点火燃焼モードに、燃焼モードを切り換えて運転される内燃機関3と、回転機(実施形態における(以下、本項において同じ)電気モータ4)を、動力源として備えるハイブリッド車両Vの制御装置であって、火花点火燃焼モードから圧縮着火燃焼モードへの燃焼モードの切換時に、内燃機関3への燃料の供給を停止する燃料供給停止手段(ECU2、図7のステップ11)と、燃焼モードの切換時に、ハイブリッド車両Vの動力を得るために、回転機を駆動する回転機駆動手段(ECU2、図7のステップ13)と、燃焼モードの切換時に、気筒C内を保温するために、点火プラグ17から火花を発生させる火花発生動作を実行する火花発生実行手段(ECU2、図7のステップ12)と、燃焼モードの切換が終了した後、内燃機関への燃料の供給を再開することによって、圧縮着火燃焼モードによる燃焼を実行させる圧縮着火燃焼実行手段(ECU2、図5のステップ7)と、を備えることを特徴とする。
このハイブリッド車両では、内燃機関は、圧縮着火燃焼モードと火花点火燃焼モードに切り換えて運転される。この圧縮着火燃焼モードでは、混合気を圧縮着火によって燃焼させる一方、火花点火燃焼モードでは、混合気を点火プラグから発生した火花による点火によって燃焼させる。また、火花点火燃焼モードから圧縮着火燃焼モードへの燃焼モードの切換時には、内燃機関への燃料の供給を停止するとともに、回転機を駆動する。これにより、燃料の供給停止によって失われた内燃機関の動力を回転機の動力で補うことによって、車両の動力が確保される。
また、上記のように、燃焼モードの切換時に内燃機関への燃料の供給が停止されると、内燃機関での燃焼が行われないために、気筒内の温度が低下しやすい。本発明によれば、この燃焼モードの切換時に、点火プラグから火花を発生させる火花発生動作を実行する。これにより、発生した火花の熱が与えられることで、気筒内の温度の低下が抑制され、気筒内が保温される。その結果、この切換の終了後に圧縮着火燃焼を開始する際、気筒内の温度を圧縮着火燃焼に適した範囲に保持できる。したがって、圧縮着火燃焼を安定して良好に行うことができ、良好な排ガス特性およびドライバビリティを確保することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のハイブリッド車両Vの制御装置において、火花発生実行手段は、燃焼モードの切換時に、火花発生動作を複数回、実行することを特徴とする。
この構成によれば、燃焼モードの切換時に、点火プラグから複数回、火花を発生させるので、火花から気筒内により多くの熱量が与えられることにより、上述した請求項1による作用をより有効に得ることができる。
本発明を適用したハイブリッド車両の構成を概略的に示す図である。 図1の内燃機関の構成を概略的に示す図である。 ハイブリッド車両の制御装置を示すブロック図である。 吸気V/T切換機構および排気V/T切換機構の動作を説明するための、吸気弁および排気弁のバルブリフト曲線を示す図である。 燃焼切換制御処理を示すフローチャートである。 図5の処理において運転領域の判定に用いられるマップである。 図5の切換制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 火花の発生による気筒内の保温効果を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1に示すように、本発明を適用したハイブリッド車両(以下「車両」という)Vは、内燃機関(以下「エンジン」という)3および電気モータ4を、動力源として備えるとともに、エンジン3および電気モータ4などを制御するためのECU2を備えている。
エンジン3のクランクシャフト3aは、電気モータ4の回転軸に直結され、電気モータ4は、クラッチ5、自動変速機6および差動ギヤ機構7などを介して、左右の駆動輪8,8に連結されている。
電気モータ4は、ブラシレスDCモータで構成されており、PDU9を介して、ECU2およびバッテリ10に接続されている。PDU9は、インバータなどを含む電気回路(いずれも図示せず)で構成されている。ECU2は、PDU9を介して、電気モータ4とバッテリ10との間の電力の授受を制御する。具体的には、車両Vの加速走行中などに、電気モータ4の出力を制御するとともに、車両Vの減速走行中などに、電気モータ4による電力回生を制御する。
クラッチ5は、電磁式のものであり、その締結・遮断は、ECU2からの制御信号によって制御される。また、自動変速機6は、ベルト式の無段変速機で構成されており、CVTアクチュエータ6a(図3参照)を備えている。自動変速機6の変速比は、ECU2からの制御信号によりCVTアクチュエータ6aを駆動することによって、制御される。以上の構成により、クラッチ5が締結されている場合、エンジン3や電気モータ4の動力が、自動変速機6を介して駆動輪8,8に伝達される。
エンジン3は、4つの気筒Cを有するガソリンエンジンである。図2に示すように、エンジン3の各気筒C(1つのみ図示)には、ピストン3bとシリンダヘッド3cの間に燃焼室3dが形成されるとともに、吸気弁11および排気弁12が設けられている。
また、エンジン3には、吸気弁11を開閉するとともに、そのバルブタイミングを切り換える吸気V/T切換機構13と、排気弁12を開閉するとともに、そのバルブタイミングを切り換える排気V/T切換機構14が設けられている。
吸気V/T切換機構13は、吸気弁11のバルブタイミング(以下「吸気V/T」という)を、高速バルブタイミング(高速V/T)と低速バルブタイミング(低速V/T)の2段階に切り換える周知のものであり、吸気カムシャフトと一体の低速カムおよび高速カム(いずれも図示せず)や、吸気ロッカアームシャフトに回動自在に取り付けられた低速ロッカアームおよび高速ロッカアーム(いずれも図示せず)などを備えている。
また、吸気V/T切換機構13は、油圧式のものであり、油路を介して油圧ポンプ(いずれも図示せず)に接続されていて、この油路には吸気V/T制御弁13a(図3参照)が設けられている。油圧ポンプは、クランクシャフト3aに連結されており、エンジン3によって駆動される。吸気V/T制御弁13aは、常閉式の電磁弁で構成されており、その動作は、ECU2によって制御される駆動電流の供給の有無に応じて制御される。
以上の構成により、吸気V/T制御弁13aに駆動電流が供給されていない状態では、吸気V/T制御弁13aが閉弁状態に保持されることによって、油圧ポンプから吸気V/T切換機構13への油圧の供給が停止される。これにより、吸気弁11は、低速カムで駆動されることによって、図4に実線で示すバルブリフト曲線に従って動作する。このときの吸気V/Tが低速V/Tである。
一方、駆動電流が供給されると、吸気V/T制御弁13aが開弁することによって、吸気V/T切換機構13に油圧が供給される。これにより、吸気弁11は、高速カムで駆動されることによって、図4に破線で示すバルブリフト曲線に従って動作する。このときの吸気V/Tが高速V/Tである。同図に示すように、この高速V/Tでは、低速V/Tと比較し、吸気弁11のリフト(最大揚程)が大きくなるとともに、吸気弁11の開弁タイミングが早くなり、閉弁タイミングが遅くなることで、吸気弁11の開弁期間が長くなる。その結果、吸気通路15内をスロットル弁16を介して流れる空気が、吸気弁11を介して、気筒C内に高い充填効率で吸入される。
また、排気V/T切換機構14は、排気弁12のバルブタイミング(以下「排気V/T」という)を、高速バルブタイミング(高速V/T)と低速バルブタイミング(高速V/T)の2段階に切り換えるものであり、吸気V/T切換機構13とまったく同じ構成を有し、ECU2によって制御される排気V/T制御弁14a(図3参照)を備えている。
したがって、排気V/T制御弁14aに駆動電流が供給されていない状態では、排気V/T切換機構14への油圧の供給が停止され、排気弁12が図4に実線で示すバルブリフト曲線に従って動作することによって、排気V/Tが低速V/Tに設定される。また、排気V/T制御弁14aに駆動電流が供給されると、排気V/T切換機構14に油圧が供給され、排気弁12が図4に破線で示すバルブリフト曲線に従って動作することによって、排気V/Tが高速V/Tに切り換えられる。
同図に示すように、低速V/Tでは、高速V/Tと比較し、排気弁12のリフトが小さくなるとともに、開弁タイミングが遅くなり、閉弁タイミングが早くなることで、排気弁12の開弁期間が短くなる。また、吸気弁11および排気弁12がいずれも低速V/Tに設定されているときには、吸気弁11および排気弁12が同時に閉弁する、いわゆる負のバルブオーバーラップが生じ、それにより、燃焼室3d内に既燃ガスを残留させる内部EGRが得られる。
後述するように、本実施形態では、エンジン3の燃焼モードが火花点火燃焼モードのときには、吸気V/Tおよび排気V/Tがいずれも高速V/Tに設定され、圧縮着火燃焼モードのときには、内部EGRによる既燃ガスの熱を圧縮着火に利用するために、吸気V/Tおよび排気V/Tがいずれも低速V/Tに設定される。
さらに、エンジン3には、気筒Cごとに、点火プラグ17、ポート燃料噴射弁18および筒内燃料噴射弁19が設けられている。点火プラグ17は、シリンダヘッド3cに取り付けられており、火花を発生させることにより、気筒C内の混合気に点火を行う。また、本実施形態では特に、後述する火花点火燃焼モードから圧縮着火燃焼モードへの燃焼モードの切換時に、気筒C内を保温するために、点火プラグ17からの火花の発生動作が行われる。
ポート燃料噴射弁18は、吸気通路15の吸気マニホルドに取り付けられており、吸気ポート15aに向かって燃料を噴射する。また、筒内燃料噴射弁19は、シリンダヘッド3cに取り付けられており、気筒C内に燃料を直接、噴射する。
これらの点火プラグ17、ポート燃料噴射弁18および筒内燃料噴射弁19の動作、より具体的には、点火プラグ17からの火花の発生、および両燃料噴射弁18,19による燃料噴射量および燃料噴射時期は、ECU2によって制御される。それにより、エンジン3の燃焼モードが、混合気を圧縮着火によって燃焼させる圧縮着火燃焼(以下「HCCI燃焼」という)が行われるHCCI燃焼モードと、混合気を点火プラグ17から発生した火花による点火によって燃焼させる火花点火燃焼(以下「SI燃焼」という)が行われるSI燃焼モードに切り換えられる。
また、図2に示すように、エンジン3のクランクシャフト3aには、クランク角センサ20が設けられている。クランク角センサ20は、クランクシャフト3aの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号およびTDC信号をECU2に出力する。
CRK信号は、所定のクランク角(例えば30°)ごとに出力される。ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。また、TDC信号は、いずれかの気筒Cにおいてピストン3bが吸気行程の開始時の上死点よりも若干、手前の所定のクランク角位置にあることを表す信号であり、本実施形態のようにエンジン3が4気筒の場合には、クランク角180゜ごとに出力される。
ECU2にはさらに、水温センサ21から、エンジン3のシリンダブロック(図示せず)内を循環する冷却水の温度(以下「エンジン水温」という)TWを表す検出信号が、アクセル開度センサ22から、車両Vのアクセルペダル(図示せず)の踏み込み量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が、それぞれ出力される。
ECU2は、CPU、RAM、ROMおよびI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータで構成されている。ECU2は、前述した各種のセンサ20〜22の検出信号などに応じて、エンジン3の燃焼モードを決定するとともに、エンジン3および電気モータ4などに対する各種の制御処理を実行する。なお、本実施形態では、ECU2が、燃料供給停止手段、回転機駆動手段、火花発生実行手段および圧縮着火燃焼実行手段に相当する。
図5は、ECU2によって実行される燃焼切換制御処理を示すフローチャートである。本処理は、エンジン3の燃焼モードを決定するとともに、その結果に応じてエンジン3の燃焼制御および切換制御などを行うものであり、TDC信号の発生に同期して実行される。
本処理では、まずステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、エンジン水温TWが所定温度TWHCCIよりも高いか否かを判別する。この所定温度TWHCCIは、例えば、HCCI燃焼を実行可能な冷却水の温度範囲の下限値に設定されている。
このステップ1の答がNOで、TW≦TWHCCIのときには、SI燃焼を実行すべきと決定し、ダウンカウント式の切換タイマの値(以下「切換タイマ値」という)TM_DLYを所定時間TREFにリセットする(ステップ2)とともに、SI燃焼制御を実行し(ステップ3)、本処理を終了する。
前記ステップ1の答がYESのときには、エンジン3がHCCI燃焼を実行すべきHCCI領域にあるか否かを判別する(ステップ4)。この判別は、図6に示すマップを用い、エンジン回転数NEおよび要求トルクPMCMDが、このマップ中のHCCI領域にあるか否かを判別することによって行われる。このマップでは、HCCI領域は、エンジン回転数NEおよび要求トルクPMCMDがいずれも小さい低回転低負荷領域に設定されている。なお、要求トルクPMCMDは、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって算出される。
このステップ4の答がNOで、エンジン3がHCCI領域にないときには、SI燃焼を実行すべきと決定し、前記ステップ2を実行した後、前記ステップ3においてSI燃焼制御を実行する。
このSI燃焼制御では、吸気V/T切換機構13および排気V/T切換機構14を制御することで、吸気V/Tおよび排気V/Tをいずれも高速V/Tに設定し、吸気行程においてポート燃料噴射弁18から燃料を噴射することで、燃焼室3d内に混合気を生成するとともに、圧縮行程において点火プラグ17から火花を発生させる。この火花による点火で混合気が燃焼することによって、SI燃焼が行われる。
前記ステップ4の答がYESで、エンジン3がHCCI領域にあるときには、前記ステップ2でリセットした切換タイマ値TM_DLYが0であるか否かを判別する(ステップ5)。この答がNOで、エンジン3がSI領域からHCCI領域に移行した直後のときには、燃焼モードをHCCI燃焼モードに切り換えるための切換制御を実行する(ステップ6)。
図7は、この切換制御処理のサブルーチンを示す。本処理では、まずステップ11において、ポート燃料噴射弁18および筒内燃料噴射弁19からの燃料の供給を停止する。次に、点火プラグ17から火花を発生させる火花発生動作を実行する(ステップ12)。なお、この火花発生動作は、本処理の実行周期ごとに行われるので、この切換制御中、複数回、実行されることになる。
この火花発生動作は、燃料の供給停止に伴って温度が低下しがちな気筒C内を、発生した火花の熱を利用して保温するためのものである。図8は、火花発生動作を2回、実行したときの、気筒Cの容積Vと上昇温度ΔTとの関係を示している。同図から、容積Vが小さい場合には、火花の発生によって気筒C内の温度が大きく上昇することが確認された。また、後述するように、HCCI燃焼を実行する際には、筒内燃料噴射弁19から噴射された燃料を含む局所的に存在する混合気を自着火させるために、その付近における気筒C内の小さな容積部分の温度が保たれていればよいので、上記の火花発生動作によって、HCCI燃焼に必要な気筒内の保温を有効に行うことができる。
次に、電気モータ4を駆動し、その動力を発生させる(ステップ13)。これにより、燃料の供給停止によって失われたエンジン3の動力を電気モータ4の動力で補うことによって、車両Vの動力が確保される。次に、吸気V/Tおよび排気V/Tを、高速V/TからHCCI燃焼モード用の低速V/Tに切り換える切換動作を行い(ステップ14)、本処理を終了する。
図5に戻り、前記ステップ5の答がYESで、前述した切換制御の開始後、所定時間TREFが経過したときには、吸気V/Tおよび排気V/Tの低速V/Tへの切換が完了したとして、HCCI燃焼制御を実行し(ステップ7)、本処理を終了する。
このHCCI燃焼制御では、吸気V/Tおよび排気V/Tを低速V/Tに設定した状態で、吸気行程においてポート燃料噴射弁18から燃料を噴射することによって、燃焼室3d内に比較的リーンな混合気を生成するとともに、圧縮行程において筒内燃料噴射弁19から燃料を噴射することによって、その付近に比較的リッチな混合気を局所的に生成する。そして、このリッチな混合気が圧縮によって自着火し、それにより、その周囲のリーンな混合気の自着火を誘発し、燃焼させることによって、HCCI燃焼が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、SI燃焼モードからHCCI燃焼モードへの燃焼モードの切換時に、エンジン3への燃料の供給を停止する(図7のステップ11)とともに、点火プラグ17から火花を発生させる火花発生動作を実行する(ステップ12)。これにより、発生した火花の熱が与えられることで、気筒C内の温度の低下が抑制され、気筒C内が保温される。その結果、この切換の終了後にHCCI燃焼を開始する際、気筒C内の温度をHCCI燃焼に適した範囲に保持できる。したがって、HCCI燃焼を安定して良好に行うことができ、良好な排ガス特性およびドライバビリティを確保することができる。
また、燃焼モードの切換制御時に、火花発生動作を複数回、実行するので、火花から気筒内により多くの熱量が与えられることにより、上述した気筒C内の保温効果をより有効に得ることができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、HCCI燃焼モードへの切換制御時に、その処理の実行周期ごとに、点火プラグ17からの火花発生動作を実行しているが、その実行回数は、気筒Cを保温するための必要度合に応じて適宜、増減してもよい。
また、実施形態は、回転機としてブラシレスDCタイプの電気モータ4を用いた例であるが、本発明の回転機は、これに限らず、動力の発生および電力の回生の双方を行えるものであればよく、例えばブラシ付きのDCモータを用いてもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
2 ECU(燃料供給停止手段、回転機駆動手段、火花発生実行手段、圧縮着火燃焼実 行手段)
3 エンジン
4 電気モータ(回転機)
17 点火プラグ
C 気筒
V ハイブリッド車両

Claims (2)

  1. 気筒内の混合気を圧縮着火によって燃焼させる圧縮着火燃焼モードと、前記気筒内の混合気を点火プラグから発生した火花による点火によって燃焼させる火花点火燃焼モードに、燃焼モードを切り換えて運転される内燃機関と、回転機を、動力源として備えるハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記火花点火燃焼モードから前記圧縮着火燃焼モードへの前記燃焼モードの切換時に、前記内燃機関への燃料の供給を停止する燃料供給停止手段と、
    前記燃焼モードの切換時に、前記ハイブリッド車両の動力を得るために前記回転機を駆動する回転機駆動手段と、
    前記燃焼モードの切換時に、前記気筒内を保温するために、前記点火プラグから火花を発生させる火花発生動作を実行する火花発生実行手段と、
    前記燃焼モードの切換が終了した後、前記内燃機関への燃料の供給を再開することによって、前記圧縮着火燃焼モードによる燃焼を実行させる圧縮着火燃焼実行手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記火花発生実行手段は、前記燃焼モードの切換時に、前記火花発生動作を複数回、実行することを特徴とする、請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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