JP5066782B2 - 接眼式表示装置とこれを有するカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラのファインダ表示装置に関する。
従来、デジタルカメラのファインダの構成を小型化するために電子ビューファインダを用いることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭61−234668号公報
従来の電子ビューファインダでは、後方から照明された液晶表示パネルに映像を表示し、これを接眼レンズで拡大観察するように構成されていた。このため、液晶表示パネルを小型化すればするほど表示する画像が粗くなるほか、観察光学系の光軸方向の距離が大きくなりファインダ部分を薄型化することが難しいと言う問題がある。
本発明は、上記問題に鑑み行われたものであり、ファインダ装置の薄型化と高精細化を可能とする接眼式表示装置とこれを用いた薄型カメラを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、
二つのプリズムを接合して構成される光導波路と、
前記二つのプリズムの前記接合部分に、観察光学系の光軸に対して傾けて配置され、赤色光、緑色光、及び青色光のみに作用する波長選択特性を有する偏光分離手段とを有し、
前記光導波路は、前記光軸を挟んで対向する第1の面と第2の面とを有し、
前記第1の面の近傍に配置される反射型液晶表示装置と、
前記第2の面の近傍に配置され、前記三色光のみを射出する光源と
前記第2面と前記光源との間に前記光源からの光を特定方向に偏光する偏光板と、
実像が入射される前記光導波路の第3の面側の前記光軸に配置された光学パワーを有するホログラムと、
前記第3の面と前記ホログラムとの間に配置された1/4波長板とを有し、
前記光源から時分割で射出される前記三色光と前記反射型液晶表示装置に表示される前記時分割で射出された前記三色光に対応する映像とが同期され、
記特定方向に偏光された前記三色光は、前記偏光分離手段を透過して前記反射型液晶表示装置に入射し、前記反射型液晶表示装置前記三色光の偏光方向がそれぞれ変調され反射出射して前記偏光分離手段に入射して前記光軸に沿って反射され、前記偏光分離手段で反射された前記光束は、前記1/4波長板を透過して前記ホログラムで前記偏光分離手段方向に反射され、前記1/4波長板と前記偏光分離手段をそれぞれ透過して前記光軸に沿って射出し、前記光軸に沿って入射した外界の前記実像と重畳されることを特徴とする接眼式表示装置を提供する。
また、本発明の接眼式表示装置は、
二つのプリズムを接合して構成される光導波路と、
前記二つのプリズムの前記接合部分に、観察光学系の光軸に対して傾けて配置され、赤色光、緑色光、及び青色光のみに作用する波長選択特性と光学パワーを有する偏光分離手段とを有し、
前記光導波路は、前記光軸を挟んで対向する第1の面と第2の面とを有し、
前記第1の面の近傍に配置される反射型液晶表示装置と、
前記第2の面の近傍に配置され、前記三色光のみを射出する光源と
前記第2面と前記光源との間に前記光源からの光を特定方向に偏光する偏光板とを有し、
前記光源から時分割で射出される前記三色光と前記反射型液晶表示装置に表示される前記時分割で射出された前記三色光に対応する映像とが同期され、
記特定方向に偏光された前記三色光は、前記偏光分離手段を透過して前記反射型液晶表示装置に入射し、前記反射型液晶表示装置前記三色光の偏光方向がそれぞれ変調され反射出射して前記偏光分離手段に入射して前記光軸に沿って反射され、前記光軸に沿って入射した外界の実像と重畳されることを特徴とする接眼式表示装置を提供する。
また、本発明は、前記接眼式表示装置を具備することを特徴とするカメラを提供する。
本発明によれば、ファインダ装置の薄型化と高精細化を可能とする接眼式表示装置とこれを用いた薄型カメラを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に関し図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1実施の形態にかかる接眼式表示装置の概略構成図である。図2は、図1の接眼式表示装置に用いられる偏光分離手段及びホログラムの分光反射特性を示す。図3は、本発明の第2実施の形態にかかる接眼式表示装置の概略構成図である。図4は、本発明の第3実施の形態にかかる接眼式表示装置の概略構成図である。図5は、本発明の第4実施の形態にかかる接眼式表示装置の概略構成図である。図6は、本発明の第5実施の形態にかかる接眼式表示装置の概略構成図である。図7は、本発明の実施の形態にかかる接眼式表示装置をファインダ装置に用いたカメラの一例を示す概略構成図である。
(第1実施の形態)
本発明の第1実施の形態にかかる接眼式表示装置に付いて図1、図2を参照しつつ説明する。
図1において、観察光学系の光軸Iに略垂直な一対の平面3a、3bと、平面3a、3bに略垂直で観察光学系の光軸I(以後、光軸Iと記す)を挟んで対向する平面3c、3dを有する光導波路3が2つのプリズム3e、3fを接合して構成されている。2つのプリズム3e,3fの接合部分には光軸Iに略45度傾けて図2に示す波長選択特性を有する偏光分離ミラー5(以後、PBSと記す)が形成されている。平面3cの近傍には映像や各種情報を表示する反射型液晶表示装置7(以後、LCOSと記す:Liquid Crystal On Siliconの略)が配置され、平面3cに光軸Iに対して対向する平面3dの近傍にLCOS7を照明する照明系9が配置され、平面3dと照明系9との間に照明系9からの光束を所定の方向に偏光する偏光板11が設けられている。平面3bの近傍の光軸I中に、凹面鏡と同様の効果を有するとともに、図2に示す波長選択特性を有するホログラム13が配置され、平面3bとホログラム13との間に1/4波長板15が設けられている。この様にして接眼式表示装置1が構成されている。なお、偏光板11は平面3dに接合した構成であっても良い。また1/4波長板15は平面3bに接合した構成であっても良い。
続いて、本第1実施の形態にかかる接眼式表示装置1の動作について説明する。照明系9でコリメートされて出射した光束は、偏光板11で所定の方向に偏光され(例えば、P偏光)、光導波路3の平面3dに略垂直に入射する。平面3dから入射した光束は、PBS5を通過して平面3cから出射しLCOS7に照射され、LCOS7に表示される映像で偏光方向を変調(S偏光)されて反射出射し、再び平面3cから光導波路3に入射する。LCOS7で変調された光束は、PBS5で光導波路3の平面3b側に反射されて光軸Iに沿って進行し、平面3bから出射して1/4波長板15を通過し円偏光に変換されホログラム13に入射する。ホログラム13に入射した光束は、ホログラム13で反射されて光軸Iに沿って進行し再び1/4波長板15を通過し円偏光から直線偏光に変換される。1/4波長板15を通過した光束は、入射するときの光束に対して90度偏光方向が回転されてS偏光がP偏光に変換されているので、PBS5を通過して観察眼17に結像されて映像が観察される。なお、図1で光軸IをPBS5及びホログラム13の中心からずらして記載しているのは説明のためである。
照明系9の光源は、赤色(Red)緑色(Green)青色(Bule)(以後、RGBと記す)三色のLEDで構成され、照明系9の不図示の光学系でコリメートされた光束がLCOS7に向けて出射される。照明系9ではRGBの各色が時分割で点灯し、これに同期してLCOS7では点灯したLEDの色に対応する映像を表示し、三色が観察眼17で合成されフルカラー映像が観察可能になる。
各色のLEDの波長は、PBS5及びホログラム13の波長特性に対応している。図2は、PBS5及びホログラム13の分光特性の一例を示している。横軸は波長を、縦軸は反射率を示す。PBS5及びホログラム13は赤色(波長λR)、緑色(波長λG)、青色(波長λB)の各波長の光を反射する離散的かつ狭帯域の波長特性を有しており、この波長の光に対してのみ光学的な作用を有している。この様に、PBS5及びホログラム13は、選択された波長λB、λG、及びλR以外の波長の光は透過するので、外界19から光軸Iに沿って入射する光束はホログラム13及びPBS5を透過して観察眼17に到達し、所謂シースルー接眼式表示装置として機能する。この結果、外界19の実像とLCOS7に表示された映像とを観察眼17で重畳して観察することができる。
本第1実施の形態の接眼式表示装置1によれば、映像表示装置として微細加工で形成されたLCOS7を用いているため、従来の透過型の表示装置に比べ画素サイズを微細にすることができ、高い解像度の映像を表示することができる。また、PBS5及びホログラム13に波長選択特性を持たせ、選択波長に対応するLED照明光源を用いることで明るい映像を表示することができると共に、外界からの実像を表示映像と重畳して観察可能なシースルー接眼式表示装置を実現できる。さらに、LCOS7に表示された映像をホログラム13の光学パワーによって観察眼17に結像する構成としているため、接眼式表示素子の光軸I方向の厚さを従来の接眼レンズを用いた表示装置に比べて薄型化することができる。従って、後述するカメラのファインダ装置に本第1実施の形態にかかる接眼式表示装置1を用いることで、ファインダ装置を薄くできるためカメラ全体を薄型化することが可能になる。なお、本第1実施の形態にかかる接眼式表示装置1は、カメラに限らずシースルータイプのウエアラブルディスプレイに適用することも可能である。
(第2実施の形態)
次に、本発明の第2実施の形態にかかる接眼式表示装置に着いて図3を参照しつつ説明する。本第2実施の形態は、第1実施の形態に対してLCOS7及び照明系9の近傍のプリズム面が光軸Iに対して傾けられ、かつ互いに平行に形成されているところが異なっている。その他の構成は第1実施の形態と同様であり同じ符号を付し説明を省略する。
図3において、観察光学系の光軸Iに略垂直な一対の平面23a、23bと、平面23a、23bに所定角度傾いて観察光学系の光軸Iを挟んで対向する平面23c、23dを有する光導波路23が2つのプリズム23e、23fを接合して構成されている。2つのプリズム23e,23fの接合部分には光軸Iに略45度傾けて図2に示す波長選択特性を有する偏光分離ミラー5(以後、PBSと記す)が形成されている。その他の構成は第1実施の形態と同様であり説明を省略する。この様にして接眼式表示装置100が構成されている。
本第2実施の形態では、平面23cと平面23dとが光軸Iに対して所定の角度傾け、かつ互いに平行に形成され、平面23cの近傍にLCOS7が、平面23dの近傍に偏光板11と照明系9が配置されている。
照明系9からのコリメートされた照明光束は、平面23dに略垂直で平面23aと平面23bに対して全反射する角度で入射され、平面23aと平面23bで全反射され平面23cから出射しLCOS7を照明する。LCOS7からの反射光束は、平面23cに略垂直で平面23bに対して全反射する角度で入射される。この結果、光導波路23の光軸I方向の厚さは、照明光束または反射光束が平面23a、23bとなす角度の余弦(cos)をかけた厚さですむため、第1実施の形態の光導波路3に比べ更に薄型化することが可能となる。なお、図3では照明光束の折り返し回数を1回にしているが、折り返し回数は複数回にしても良く、適宜設計で決めれば良い。折り返し回数を増やすことによって光導波路23の光軸I方向の厚さをより薄くすることができる。その他の構成、作用、及び効果は第1実施の形態と同様であり説明を省略する。
(第3実施の形態)
次に、本発明の第3実施の形態にかかる接眼式表示装置について図4を参照しつつ説明する。本第3実施の形態は、シースルーにする必要が無い場合の構成であり、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し説明する。
図4において、観察光学系の光軸Iに略垂直な一対の平面3a、3bと、平面3a、3bに略垂直で観察光学系の光軸Iを挟んで対向する平面3c、3dを有する光導波路3が2つのプリズム3e、3fを接合して構成されている。2つのプリズム3e,3fの接合部分には光軸Iに略45度傾けて偏光分離ミラー5(以後、PBSと記す)が形成されている。平面3cの近傍にはLCOS7が配置され、平面3cに光軸Iに対して対向する平面3dの近傍にLCOS7を照明する照明系9が配置され、平面3dと照明系9との間に照明系9からの光束を所定の方向に偏光する偏光板11が設けられている。平面3bの近傍の光軸I中に凹面鏡113が配置され、平面3bと凹面鏡113との間に1/4波長板15が設けられている。この様にして接眼式表示装置200が構成されている。なお、偏光板11は平面3dに接合した構成であっても良い。また1/4波長板15は平面3bに接合した構成であっても良い。
続いて、本第3実施の形態にかかる接眼式表示装置200の動作について説明する。照明系9でコリメートされて出射した光束は、偏光板11で所定の方向に偏光され(例えば、P偏光)、光導波路3の平面3dに略垂直に入射する。平面3dから入射した光束は、PBS5を通過して平面3cから出射しLCOS7に照射され、LCOS7に表示される映像で偏光方向を変調(S偏光)されて反射出射し、再び平面3cから光導波路3に入射する。LCOS7で変調された光束は、PBS5で光導波路3の平面3b側に反射されて光軸Iに沿って進行し、平面3bから出射して1/4波長板15を通過し円偏光に変換され凹面鏡113に入射する。凹面鏡113に入射した光束は、凹面鏡113で反射されて光軸Iに沿って進行し再び1/4波長板15を通過し円偏光から直線偏光に変換される。1/4波長板15を通過した光束は、入射するときの光束に対して90度偏光方向が回転されてS偏光がP偏光に変換されているので、PBS5を通過して観察眼17に結像されて映像が観察される。なお、図1で光軸IをPBS5及び凹面鏡113の中心からずらして記述しているのは説明のためである。
照明系9の光源は、赤色(Red)緑色(Green)青色(Bule)(以後、RGBと記す)三色のLEDで構成され、照明系9でコリメートされた光束がLCOS7に向けて出射される。照明系9ではRGBの各色が時分割で点灯し、これに同期してLCOS7は点灯したLEDの色に対応する映像を表示し、三色が観察眼17で合成されフルカラー映像が観察可能になる。
本第3実施の形態の接眼式表示装置200によれば、映像表示装置として微細加工で形成されたLCOS7を用いているため、従来の透過型の表示装置に比べ画素サイズを微細にすることができ、高い解像度の映像を表示することができる。また、LCOS7に表示された映像を凹面鏡113よって観察眼17に結像する構成としているため、接眼式表示装置200の光軸I方向の厚さを従来の接眼レンズを用いた表示装置に比べて薄型化することができる。従って、後述するカメラのファインダ装置に本第3実施の形態にかかる接眼式表示装置200を用いることで、ファインダ装置を薄くできるためカメラ全体を薄型化することが可能になる。
(第4実施の形態)
次に、本発明の第4実施の形態にかかる接眼式表示装置について図5を参照しつつ説明する。本第4実施の形態は、第3実施の形態の光導波路3を第2実施の形態の光導波路23と同様の構成に変更したものであり、第2実施の形態及び第3実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し説明を省略する。
図5において、観察光学系の光軸Iに略垂直な一対の平面23a、23bと、平面23a、23bに所定角度傾いて観察光学系の光軸Iを挟んで対向する平面23c、23dを有する光導波路23が2つのプリズム23e、23fを接合して構成されている。2つのプリズム23e,23fの接合部分には光軸Iに略45度傾けて偏光分離ミラー5(以後、PBSと記す)が形成されている。平面23cの近傍にLCOS7が、平面23dの近傍に偏光版11照明系9が配置されている。その他の構成は第3実施の形態と同様であり説明を省略する。この様にして接眼式表示装置300が構成されている。また、作用、及び効果は第2、第3実施の形態と同様であり説明を省略する。
(第5実施の形態)
次に、本発明の第5実施の形態にかかる接眼式表示装置に付いて図6を参照しつつ説明する。本第5実施の形態は、第1実施の形態において、偏光分離手段に光学パワーを付与し、光軸中に配置された1/4波長板とホログラムとを除いた構成であり、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し説明する。
図6において、観察光学系の光軸Iに略垂直な一対の平面33a、33bと、平面33a、33bに略垂直で観察光学系の光軸Iを挟んで対向する平面33c、33dを有する光導波路3が2つのプリズム33e、33fを接合して構成されている。2つのプリズム33e,33fの接合部分には光軸Iに傾けて図2に示す波長選択特性を有し、かつ凹面鏡と同様の光学パワーを有する偏光分離ミラー55(以後、パワー付PBSと記す)が形成されている。平面3cの近傍にはLCOS7が配置され、平面33cに光軸Iに対して対向する平面33dの近傍にLCOS7を照明する照明系9が配置され、平面33dと照明系9との間に照明系9からの光束を所定の方向に偏光する偏光板11が設けられている。この様にして接眼式表示装置400が構成されている。なお、偏光板11は平面33dに接合した構成であっても良い。
続いて、本第5実施の形態にかかる接眼式表示装置400の動作について説明する。照明系9でコリメートされて出射した光束は、偏光板11で所定の方向に偏光され(例えば、P偏光)、光導波路33の平面33dに略垂直に入射する。平面33dから入射した光束は、パワー付PBS55を通過して平面33cから出射しLCOS7に照射され、LCOS7に表示される映像で偏光方向を変調(S偏光)されて反射出射し、再び平面33cから光導波路33に入射する。LCOS7で変調された光束は、パワー付PBS55で観察眼17の方向に反射され、パワー付PBS55の光学パワーによって観察眼17に結像されて映像が観察される。
照明系9の光源は、赤色(Red)緑色(Green)青色(Bule)(以後、RGBと記す)三色のLEDで構成され、照明系9でコリメートされた光束がLCOS7に向けて出射される。照明系9ではRGBの各色が時分割で点灯し、これに同期してLCOS7は点灯したLEDの色に対応する映像を表示し、三色が観察眼17で合成されフルカラー映像が観察可能になる。
各色のLEDの波長は、パワー付PBS55波長特性に対応している。図2は、パワー付PBS55分光特性の一例を示している。横軸は波長を、縦軸は反射率を示す。パワー付PBS55は赤色(波長λR)、緑色(波長λG)、青色(波長λB)の各波長の光を反射する離散的かつ狭帯域の波長特性を有しており、この波長の光に対してのみ光学的な作用を有している。この様に、パワー付PBS55は選択された波長λB、λG、及びλR以外の波長の光は透過するので、外界19から光軸Iに沿って入射する光束はパワー付PBS55を透過して観察眼17に到達し、所謂シースルー接眼式表示装置として機能する。この結果、外界19の実像とLCOS7に表示された映像とを観察眼17で重畳して観察することができる。
本第5実施の形態の接眼式表示装置400によれば、LCOS7に表示された映像をパワー付PBS55の光学パワーによって観察眼17に結像する構成としているため、接眼式表示素子の光軸I方向の厚さを従来の接眼レンズを用いた表示装置に比べて薄型化することができる。その他の効果は第1実施の形態と同様であり説明を省略する。
なお、本第5実施の形態の光導波路33を第2実施の形態と同様の形状を有する光導波路にしてパワー付PBS55を配置しても同様の効果を奏する。
また、上記全ての実施の形態において、映像表示素子LCOSに代えてDMD素子を用いても同様の効果を奏する。
(カメラへの実施の形態)
上述の各実施の形態に示す接眼式表示装置をデジタルカメラのファインダ装置に用いた一実施の形態を図7に示しつつ説明する。
図7において、デジタルカメラ50は、カメラ本体51と、カメラ本体51の背面に設けられ撮影した映像を表示するLCD表示装置52と、デジタルカメラ50の各種条件を設定する際に用いられる設定キー53と、撮影レンズの焦点距離を変更する時に用いるズームボタン54と、被写体を観察するファインダ装置60を有し、デジタルカメラ50の正面側には、図示しない撮影レンズやストロボ等が配置されている。
ファインダ装置60は、上記第1実施の形態から第5実施の形態の接眼式表示装置のいずれかが配置されている。
図示しない撮影レンズを介してカメラ本体51内の図示しない撮像素子(例えば、CCD素子)で撮像された被写体像は、図示しない画像処理手段で処理されて、ファインダ装置60に配設された本願実施の形態にかかる接眼式表示装置61の映像表示装置LCOSに表示されて撮影者によって観察される。また、映像表示装置にはカメラの各種情報が併せて表示され撮影者に確認される。
ファインダ装置60に本願第1、第2、及び第5実施の形態にかかるシースルー接眼式表示装置が配設されている場合には、外界の被写体像を目視で確認しながらカメラの各種情報を認識することが可能である。また、被写体を撮影したときには撮影した画像を映像表示装置LCOSに表示して撮影結果を確認することも可能である。この際、外界の実像が明るくて邪魔になるときには、ファインダ装置60の被写体側に遮光部材を挿入し外界からの光を遮断して表示映像を見やすくすることもできる。また本願第3、第4実施の形態の接眼式表示装置は、非シースルータイプであり外界の被写体像を目視することはできないが、撮像素子で撮像されている被写体像を観察することで同様の効果を奏する。
また、撮影レンズの焦点距離を変更した時、撮像素子に入射する被写体像を映像表示装置LCOSに表示することによって、焦点距離に応じた被写体像を観察することが可能である。従来の光学式ファインダでは、光学部材を焦点距離に応じて移動させるため、光学部材の移動スペースを考慮した大きなファインダ空間が必要であり、撮影レンズの変倍比が大きくなるとファインダ装置60部分がカメラ本体51の厚さより大きくなってしまうことがあったが、本願実施の形態の接眼式表示装置では厚さ方向の変化は無く、カメラ50の薄型化を容易に実現することができる。また、液晶素子を用いた電子ビューファインダに比べて、より高精細な画像を表示することが可能になる。
なお、シースルータイプを用いるか非シースルータイプを用いるかは適宜設計で決めれば良い。
また、上述の実施の形態は例に過ぎず、上述の構成や形状に限定されるものではなく、本発明の範囲内において適宜修正、変更が可能である。
本発明の第1実施の形態にかかる接眼式表示装置の概略構成図である。 図1の接眼式表示装置に用いられる偏光分離手段及びホログラムの分光反射特性を示す。 本発明の第2実施の形態にかかる接眼式表示装置の概略構成図である。 本発明の第3実施の形態にかかる接眼式表示装置の概略構成図である。 本発明の第4実施の形態にかかる接眼式表示装置の概略構成図である。 本発明の第5実施の形態にかかる接眼式表示装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態にかかる接眼式表示装置をファインダ装置に用いたカメラの一例を示す概略構成図である。
符号の説明
1、100、200、300、400 接眼式表示装置
3、23、33 光導波路
5 偏光分離ミラー(PBS)
7 映像表示装置(LCOS)
9 照明系
11 偏光版
13 ホログラム
15 1/4波長板
17 観察眼
19 外界像
113 凹面鏡
50 デジタルカメラ
51 カメラ本体
52 LCD表示装置
53 設定キー
54 ズームボタン
55 パワー付偏光分離ミラー(パワー付PBS)
60 ファインダ装置
61 接眼式表示装置

Claims (3)

  1. 二つのプリズムを接合して構成される光導波路と、
    前記二つのプリズムの前記接合部分に、観察光学系の光軸に対して傾けて配置され、赤色光、緑色光、及び青色光のみに作用する波長選択特性を有する偏光分離手段とを有し、
    前記光導波路は、前記光軸を挟んで対向する第1の面と第2の面とを有し、
    前記第1の面の近傍に配置される反射型液晶表示装置と、
    前記第2の面の近傍に配置され、前記三色光のみを射出する光源と
    前記第2面と前記光源との間に前記光源からの光を特定方向に偏光する偏光板と、
    実像が入射される前記光導波路の第3の面側の前記光軸に配置された光学パワーを有するホログラムと、
    前記第3の面と前記ホログラムとの間に配置された1/4波長板とを有し、
    前記光源から時分割で射出される前記三色光と前記反射型液晶表示装置に表示される前記時分割で射出された前記三色光に対応する映像とが同期され、
    記特定方向に偏光された前記三色光は、前記偏光分離手段を透過して前記反射型液晶表示装置に入射し、前記反射型液晶表示装置前記三色光の偏光方向がそれぞれ変調され反射出射して前記偏光分離手段に入射して前記光軸に沿って反射され、前記偏光分離手段で反射された前記光束は、前記1/4波長板を透過して前記ホログラムで前記偏光分離手段方向に反射され、前記1/4波長板と前記偏光分離手段をそれぞれ透過して前記光軸に沿って射出し、前記光軸に沿って入射した外界の前記実像と重畳されることを特徴とする接眼式表示装置。
  2. 二つのプリズムを接合して構成される光導波路と、
    前記二つのプリズムの前記接合部分に、観察光学系の光軸に対して傾けて配置され、赤色光、緑色光、及び青色光のみに作用する波長選択特性と光学パワーを有する偏光分離手段とを有し、
    前記光導波路は、前記光軸を挟んで対向する第1の面と第2の面とを有し、
    前記第1の面の近傍に配置される反射型液晶表示装置と、
    前記第2の面の近傍に配置され、前記三色光のみを射出する光源と
    前記第2面と前記光源との間に前記光源からの光を特定方向に偏光する偏光板とを有し、
    前記光源から時分割で射出される前記三色光と前記反射型液晶表示装置に表示される前記時分割で射出された前記三色光に対応する映像とが同期され、
    記特定方向に偏光された前記三色光は、前記偏光分離手段を透過して前記反射型液晶表示装置に入射し、前記反射型液晶表示装置前記三色光の偏光方向がそれぞれ変調され反射出射して前記偏光分離手段に入射して前記光軸に沿って反射され、前記光軸に沿って入射した外界の実像と重畳されることを特徴とする接眼式表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の接眼式表示装置を具備することを特徴とするカメラ。
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