JP5064921B2 - 補強用金物 - Google Patents
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また、制振補強構造では、図1のように、左右の柱1a,1bに長方形の伝達板2a,2bをそれぞれ固定して伝達板2aと同2bとをダンパー3で結合する構造も検討されている。符合4は引抜き補強金物であって、柱1a,1bと土台5及び梁6とを結合している。伝達板2a,2bは地震力をダンパーに伝えるものであり、耐力板の一種である。
この発明は、耐力板の取付けに際して現場作業となる補助桟の取付けを不要とし、また、耐力板を取付けるための金物を柱に取付けると、引抜き補強の準備もできる補強用金物の提供を課題とする。
連結用金物は引寄せボルトの一端を係合する係合部と、耐力板を柱へ固定する固定部、及び、金物自体を柱へ固定するための取付け部とを有するものとする。
連結用金物は、例えば、平行に配置した2つの側壁とこれらの側壁を結合する連絡壁を有する。
2つの側壁間を耐力板の縁部を挟み込んで固定する固定部にすると共に、側壁の長手方向端部寄りに窓孔を形成してこれを引寄せボルトの係合部とする。連絡壁は金物自体を柱の側面へ取付ける取付け部となる。
工場生産により性能の均一な連結用金物を用いるので、柱と耐力板の固定状態が安定し、かつ、耐力板と柱との固定に金物を用いることでこれら間を強固に固定することができる。
さらに、連結用金物を柱に固定すると同時に、引寄せボルトの係合部が準備されるので、別途に引抜き補強金物を取付ける手間を省ける。
補強用金物8aは柱脚用であり、連結用金物10aと引寄せボルト9aとからなる。同様に、補強用金物8bは連結用金物10bと引寄せボルト9bとからなる。
中間金物8cは、窓孔21を有しないだけで、他は連結用金物10aと同じ構成であり、2つの側壁17、17と連絡壁18を備える。ただ、長さは窓孔21を有しない分だけ短く、この施工例において350mmである。
引寄せボルト9aの位置は地震時における壁フレーム7における脚部の回転剛性を小さくする上から柱1aの側面に近いほど好ましい。しかし、改修補強施工の場合には、引寄せボルト9aの下端を土台5を貫通し基礎15に固定された新設アンカーボルト16と結合する必要がある。このための差込孔を土台5から基礎15へ作るとき、使用する回転工具に大きさがあって、回転工具を柱1a近接できる寸法に自ずから制限があるため、前記の最小寸法d1を必要とする。
補強用金物8aを取付けるには、まず、新設アンカーボルト16を固定するための差込孔を土台5の上面から基礎15にわたって垂直に形成し、これに新設アンカーボルト16を固定しておく。
ついで、連結用金物8aを柱1aの側面にビス22で固定する。ビス22は連絡壁18に形成されたビス孔を通してねじ込まれる。
柱1bと土台5との接合箇所も同様に、小形のL金物23と補強用金物8aとで結合する(図2)。
また、中間金物8cも左右の柱1a,1bの上下方向中間箇所にビス止めしておく。
ついで、柱1aの柱脚側と柱頭側の連結用金物10a、10b及び中間金物8cの側壁17間に伝達板2aの柱側縁部を差し込み、固定用ボルト19で確実に固定する。同様に、柱1bの柱脚側、柱頭側の連結用金物10a、10b及び中間金物8cに伝達板2bの柱側縁部を差込み、固定用ボルト19で確実に固定する。
そして、左右の伝達用板2a,2bを上下2箇所のダンパー3で連結する(図2)。
また、連結用金物10a,10bは引寄せボルト9a,9bの一端を係合してホールダウン金物における固定金物としても機能しているので柱脚、柱頭を土台5や梁6へ緊結し、柱1a,1bとこれら間の引抜き耐力を向上させる。
このように、補強用金物8a,8bは基礎15から柱1a,1b、土台5、梁6及び伝達板2a,2bの4種部材を同時に結合する金物である。
一体形連結金物41は、左右の柱1a,1bそれぞれに1個ずつ取付ける。図は新築の場合であり、左右の柱1a,1bに固定された長尺の一体形連結用金物41の柱脚側は、下方の窓孔44に係合させた引寄せボルト43の下部をジョイントナット25により基礎15にあらかじめ埋設してある新設アンカーボルト16と連結されてホールダウン構造となっている。
この施工は、新築工程において、2階の床を施工する前に行う。なお、梁6に差込孔を形成しておき、これに引寄せボルト43を差込んで結合する構成は上下階の管柱にそれぞれ使用されている連結用金物10bと同10aあるいは一体形連結用金物41同士を引寄せボルト9bあるいは引寄せボルト43によって結合し、引抜き補強構造を基礎15から2階の梁まで、1,2階を通して連続した構造とする場合にも利用できる。
また、長尺の一体形連結用金物41が柱1a,1bの長手方向に固定されるので、地震力で壁フレーム7が変形する際に柱1a,1bが湾曲するのが抑制され、これによっても地震力をダンパーへ集中させることができる。
伝達板2a,2bあるいは左右の柱間を結合する耐力板を連結用金物10a,10bあるいは一体形連結用金物41へ固定するとき、側壁17,17間に差込んだ伝達板2a,2bや耐力板の下端部を支持して位置決めできるように、側壁17間に受け片を突出させて形成しておくことがある。
連結金物10a,10bあるいは同41の固定部(側壁17)に形成する固定用ボルト19の挿通孔20は、上下方向に複数個を形成するが、その挿通孔20の列を左右方向に複数列形成しておき、耐力板や伝達板を金属板としたとき、連結用金物10a,10bあるいは同41との固定位置を調整しやすくすることがある。
ダンパー3は原理的に種々なものが存在するが、平板状に構成できる粘弾性材を機能部材とするものが、壁フレーム7の内部に納めるダンパーとして便利である。
2a,2b 伝達板
3 ダンパー
4 引抜き補強金物
5 土台
6 梁
7 壁フレーム
8a,8b 補強用金物
8c 中間金物
9a,9b 引寄せボルト
10a,10b 連結用金物
11 床
12 天井
13 吊り金物
14 アンカーボルト
15 基礎
16 新設アンカーボルト
17 側壁
18 中間金物
19 固定用ボルト
20 挿通孔
21 窓孔
22 ビス
23 L形金物
24 角座金
25 ジョイントナット
26 ナット
27 ビス
28 端部締結具
29a 上部分
29b 下部分
30 基体
31 受けナット
32 開口
33 爪
34 ナット本体
35 スカート部
36 樹脂リング
37 折返し壁
38 水平壁
39 垂直壁
40 アングル材
41 一体形連結用金物
42 補強用金物(実施例6)
43 引寄せボルト
44 窓孔(下部)
45 窓孔(上部)
46 座金付きナット
Claims (8)
- 引寄せボルトと連結用金物を備え、連結用金物は引寄せボルトの一端を係合する係合部と柱に取付ける耐力板の柱側縁部を固定する固定部及び柱への取付け部とを有し、
連結用金物は、平行に配置した2つの側壁とこれら側壁の柱側を連結した連絡壁を有し、側壁を耐力板の固定部にすると共に側壁の長手方向端部寄りに2つの側壁を貫通する窓孔を形成してこれを引寄せボルトの係合部とし、さらに、前記の連絡壁を柱への取付け部としてあることを特徴とした補強用金物。 - 引寄せボルトと連結用金物を備え、連結用金物は引寄せボルトの一端を係合する係合部と柱に取付ける耐力板の柱側縁部を固定する固定部及び柱への取付け部とを有し、
連結用金物は、平行に配置した2つの側壁とこれらを連結した連絡壁及び側壁の柱側端縁をそれぞれ外側へ屈曲して形成した折返し壁とを有し、側壁を耐力板の固定部にすると共に側壁の長手方向端部寄りに2つの側壁を貫通する窓孔を形成してこれを引寄せボルトの係合部とし、さらに、前記の折返し壁を柱への取付け部としてあることを特徴とした補強用金物。 - 連結用金物の2つの側壁間に耐力板の下端を載せる受け片が設けられていることを特徴とした請求項1又は2に記載の補強用金物。
- 引寄せボルトと連結用金物を備え、連結用金物は引寄せボルトの一端を係合する係合部と柱に取付ける耐力板の柱側縁部を固定する固定部及び柱への取付け部とを有し、
連結用金物は水平壁と垂直壁とからなる断面がL字形のアングル材とし、垂直壁を耐力板の固定部にすると共に垂直壁の長手方向端部寄りに窓孔を形成してこれを引寄せボルトの係合部とし、水平壁を柱への取付け部としてあることを特徴とした補強用金物。 - 引寄せボルトと連結用金物を備え、連結用金物は引寄せボルトの一端を係合する係合部と柱に取付ける耐力板の柱側縁部を固定する固定部及び柱への取付け部とを有し、
連結用金物は水平壁と垂直壁とからなる断面がL字形のアングル材を垂直壁が対向した状態で2個平行に配置するものであり、垂直壁を垂直壁間に配置する耐力板の固定部にすると共に垂直壁の長手方向端部寄りに両側の垂直壁を貫通する窓孔を形成してこれを引寄せボルトの係合部とし、両側のアングル材におけるそれぞれの水平壁を柱への取付け部としてあることを特徴とした補強用金物。 - 連結用金物における固定部は、ねじなどの固定用部材を貫通させる挿通孔が左右方向に複数列形成されていることを特徴とした請求項1〜5いずれか一つに記載の補強用金物。
- 連結用金物において、係合部は、これに配置する引寄せボルトの位置が左右方向で柱の側面から回転工具の作業用最小必要寸法d1以上の位置となる箇所に形成されていることを特徴とした請求項1〜6のいずれか一つに記載の補強用金物。
- 引寄せボルトと連結用金物を備え、連結用金物は引寄せボルトの一端を係合する係合部と柱に取付ける耐力板の柱側縁部を固定する固定部及び柱への取付け部とを有し、連結用金物は柱脚用と柱頭用が連続して一体に構成されており、柱脚側と柱頭側にそれぞれ引寄せボルトの係合部が形成されており、
連結用金物は、平行に配置した2つの側壁とこれら側壁の柱側を連結した連絡壁を有し、側壁を耐力板の固定部にすると共に側壁の長手方向端部寄りに2つの側壁を貫通する窓孔を形成してこれを引寄せボルトの係合部とし、さらに、前記の連絡壁を柱への取付け部としてあることを特徴とした一体形の補強用金物。
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