JP5064845B2 - ホッパー - Google Patents
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Description
かかる問題を解決するために、ホッパー内におけるブリッジ形成を阻害したり、形成されたブリッジを破壊したりする装置が開発されている(例えば、特許文献1〜3)。
また、特許文献3には、ホッパー内面に棒状体を立設しておき、この棒状体を振動させることによって、ホッパー内面に固着した粉体等に振動を加える技術が開示されている。
また、特許文献3の技術も、ホッパー上方部や上方壁面部に棒状体が配置されているため、ホッパー排出口内における固結破壊には有効でない。
第2発明のホッパーは、第1発明において、前記プレートは、その先端が、ホッパー排出口を挿通する位置に配設されていることを特徴とする。
第3発明のホッパーは、第1または第2発明において、前記プレートは、板状部材と、該板状部材の先端に取り付けられた、先端が尖った槍状部材と、を備えており、該槍状部材は、その基端が前記板状部材の先端に取り付けられていることを特徴とする。
第4発明のホッパーは、第3発明において、前記槍状部材は、前記板状部材よりも強度が高い素材によって形成されていることを特徴とする。
第5発明のホッパーは、第4発明において、前記板状部材が、前記槍状部材よりも軽量な素材によって形成されていることを特徴とする。
第6発明のホッパーは、第1、第2、第3、第4または第5発明において、ホッパー外壁に対して振動を加える起振手段を備えていることを特徴とする。
第7発明のホッパーは、第1、第2、第3、第4、第5または第6発明において、ホッパー内に収容される物体が、硝酸アンモニウムを含むことを特徴とする。
第8発明のホッパーは、第7発明において、前記物体中の硝酸アンモニウムの重量割合が、1重量%以上であることを特徴とする。
第2発明によれば、先端部が排出口に挿通されているので、排出口内の物体に強い振動を効果的に加えることができる。すると、排出口内で物体が固結することを防ぐことができるし、たとえ排出口内で物体が固結して排出口を閉塞していても、物体の固結を破壊して閉塞を解消することができる。
第3発明によれば、板状部材と槍状部材の材質等を変えることができるので、板状部材の素材に係わらず、槍状部材の材料に強度の高い材料を使用することができるから、プレートの先端近傍における固結破壊効果は高くすることができる。
第4発明によれば、槍状部材に強度の高い材料を使用しているので、板状部材の強度を弱くしても、プレートの先端近傍における固結破壊効果は高くすることができる。
第5発明によれば、板状部材として軽量な素材を使用しているので、プレート全体を軽量化することができる。そして、槍状部材に強度の高い材料を使用しておけば、板状部材の素材に係わらず、プレートの先端近傍における固結破壊効果は高く維持することができる。
第6発明によれば、プレートからの振動と起振手段からの振動の相乗効果により、ブリッジ形成をより効果的に防ぐことができ、また、形成されたブリッジをより効果的に破壊することができる。
第7発明によれば、硝酸アンモニウムを含み固結し易い物体であっても、その固結を抑制することができ、この物体を間欠的に排出口から排出する場合でも閉塞などの発生を抑制することができる。
第8発明によれば、硝酸アンモニウムの濃度が高くなることによって固結し易くなった物体でも、その固結を抑制することができ、固結を解消できる。
図1は本実施形態のホッパー1の概略説明図である。同図において符号1は、本実施形態のホッパーを示している。このホッパー1は、その下端部がろう斗状に形成されており、その下端に排出口1hが形成されている。なお、ホッパー1の上部には、粒状体等の収容排出される物体をホッパー1内に供給するための供給口が形成されている。
このホッパー1の排出口1hには、バルブ2の一端が連結されており、このバルブ2の他端には、配管3が連結されている。
なお、各プレート10を設ける位置は特に限定されず、各プレート10の先端同士が接触しないように配置すればよい。
さらになお、プレート10をホッパー1の壁面に取り付ける方法もとくに限定されず、プレート10をホッパー1の壁面に対して振動できるように取り付けることができるのであれば、どのような方法を用いてもよい。
さらになお、プレート10は平板でもよいし、ホッパー10の壁面に沿う形状に形成されていてもよい。例えば、ホッパー10の下部が円錐状に形成されている場合などには、プレート10の横断面は円弧状に形成されていてもよい。
さらになお、図2に示すように、プレート10は、表裏を貫通する複数の貫通孔10hを有していれば軽量化できるという利点があるが、貫通孔10hはとくに設けなくてもよい。
しかも、プレート10の先端部10aは、ホッパー1の排出口1hに挿通され、その先端が排出口1hの外方まで突出している(図1参照)。
よって、局所的に強く固結している部分が存在していても、その部分がプレート10の先端部10a近傍に位置していれば、効果的に振動を加えることができ、効果的に粒状体の固結を破壊することができる。
すると、排出口1h内における粒状体の固結を防止することができるし、たとえ排出口1h内において粒状体が固結して排出口1hを閉塞しても、プレート10からの振動によって固結を破壊して閉塞を解消することができる。
本実施形態のホッパー1を使用する一例としては、メチルメタクリレートモノマー(MMA−m)の製造に使用される2段目触媒の製造において、乾燥工程から焼成工程に触媒前駆体成型乾燥品を供給する装置として適している。
ここで、2段目触媒の乾燥品には硝酸アンモニウムが含まれているので、ホッパー1内に乾燥品が貯蔵されると、硝酸アンモニウムが潮解し隣接する粒状体同士を固結する。 硝酸アンモニウムが物体中に1重量%程度含まれていても粒状体同士の固結が生じる可能性があり、物体中の硝酸アンモニウム濃度が10重量%以上、15重量%以上、さらには20重量%以上となると、硝酸アンモニウムの潮解による粒状体同士を固結が非常に生じ易くなり、物体中の硝酸アンモニウム濃度の増加とともに、固結した粒状体同士の結合も強くなる。
すると、乾燥品によってブリッジが形成されること、および、排出口1h内における乾燥品同士の固結による閉塞を未然に防ぐことができる。
そして、ブリッジが形成されたり、閉塞が発生したりしても、乾燥品同士の固結を破壊して乾燥品同士を分離させることができるから、ブリッジを破壊でき、排出口1hの閉塞も解消することができる。
もちろん、図1に示すように、ホッパー1と焼成工程との間にバルブ2を設けておけば、乾燥工程から供給される乾燥品の貯蔵と、焼成工程への乾燥品の間欠供給が可能である。
1h 排出口
10 プレート
11 振動手段
20 起振手段
Claims (8)
- 粒状に形成された物体の収容排出に使用されるホッパーであって、
排出口近傍における内面に設けられたプレートと、
該プレートを振動させる振動手段と、を備えており、
前記プレートにおける前記排出口側の端部先端が尖っている
ことを特徴とするホッパー。 - 前記プレートは、
その先端が、ホッパー排出口を挿通する位置に配設されている
ことを特徴とする請求項1記載のホッパー。 - 前記プレートは、
板状部材と、
該板状部材の先端に取り付けられた、先端が尖った槍状部材と、を備えており、
該槍状部材は、
その基端が前記板状部材の先端に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1または2記載のホッパー。 - 前記槍状部材は、
前記板状部材よりも強度が高い素材によって形成されている
ことを特徴とする請求項3記載のホッパー。 - 前記板状部材が、
前記槍状部材よりも軽量な素材によって形成されている
ことを特徴とする請求項4記載のホッパー。 - ホッパー外壁に対して振動を加える起振手段を備えている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のホッパー。 - ホッパー内に収容される物体が、硝酸アンモニウムを含む
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のホッパー。 - 前記物体中の硝酸アンモニウムの重量割合が、1重量%以上である
ことを特徴とする請求項7記載のホッパー。
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