JP5062608B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、簡易なランバーサポート調整機能を備えた椅子に関するものである。
ランバーサポートは、着座者の背中や腰椎を押圧することにより疲労を防ぎ、或いは疲労回復を図るものであり、背凭れに付帯して設けられることが多い。この場合、着座者の体格や体の状態等によって望ましい押圧力や高さが異なることから、特許文献1等に示すように、ランバーサポートが突出量及び高さ位置を変更できるように構成したものも知られている。
実公平6−4753号公報
ところが、かかる特許文献のものは、支軸を回転することでランバーサポートの突出量を変更可能にし、かつ、これらの機構部品全体を、背凭れの幅方向中央を縦断する位置に設けたねじ送り機構に取り付けて上下動させることによりランバーサポートの高さ調整機能を実現するものである。このため、全体が大掛かりで部品点数も多く、コスト増が避けられない構造となっている。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、ランバーサポートの突出量及び高さ位置の調整機能をより簡素な構造を通じて実現した椅子を提供しようとするものである。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の椅子は、背凭れとランバーサポートを備えた椅子において、前記背凭れを、弾性を有する樹脂製の背凭れインナーシェルの前面側にクッション材を貼着するとともに、背凭れインナーシェルにスリットを設け又は背凭れインナーシェルの一部を切除して樹脂板を配置することで、背凭れインナーシェルのうちスリットに包囲されるランバー領域又は前記樹脂板が弾性変形し得るように構成するとともに、前記ランバーサポートを、背支桿に設けた前後に対をなす対向壁を有するガイド部に挿通した支軸を介し上下移動可能に支持させて支軸の両端に操作部を設け、且つ前記ガイド部の対向壁が前記背凭れインナーシェルより背面側に存するようにして、前記背凭れを前記背支杆に支持させた状態で、前記ランバーサポートを、前記ランバー領域又は前記樹脂板を介して前記クッション材を前方に押圧する位置に配置し、背凭れの左右の縁部近傍に前記操作部を位置づけたことを特徴とする椅子。
本発明は、以上説明した構成であるから、ランバーサポートの突出量及び高さ位置の調整及び固定をより簡素な構造を通じて実現した新規有用な椅子を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示す本実施形態の椅子は、背支桿1に背支持装置2を介して背凭れ3を支持するものであり、その背支持装置2は、座8に着座した着座者の側方ないし斜め後方へのねじり動作や側方への倒れ動作に適合すべく、背凭れ3を同方向に可動に支持する機能を備えている。また、この椅子はランバーサポート4を備え、そのランバーサポート4を簡単な構造及び操作を通じて所望の突出量、高さ位置にダイレクトに調節できるようにしている。
具体的に説明すると、背支桿1は対をなして後上方に突設され、その突出端にブラケット11を介してバックアップ部材12を横架してなるもので、このバックアップ部材12は図3等に示すように前面をバックアップ面12aとする金属板状をなし、中央の平坦部12xに隣接させて、左右の端部に至る領域に塑性変形加工によって所定曲率の湾曲部12yを形成している。また、背支桿1の腰椎対応付近には、ブラケット13を介して図2及び図4等に示す軸受部材14が取り付けてある。この軸受部材14は、略上下方向に延びる長孔141aを開口させた立壁141を有し、この立壁141を背凭れ3の下方側縁に対向する部位に位置づけている。
一方、背凭れ3は、図1及び図2等に示すように、弾性を有する比較的硬質な樹脂製の背凭れインナーシェル31の前面側に図示しないクッション材を貼着し、その上より張地33を背面に亘る部位まで被覆したもので、背凭れインナーシェル31の成形時に、バックアップ部材12の対応部位に図3及び図5等に示す可動部材34を一体成形している。この可動部材34は後面を可動面34aとする板状をなし、中央の平坦部34xに隣接させて、左右の端部に至る領域に前記バックアップ面12aよりも大きい所定曲率の湾曲部34yを形成している。そして、この可動面34aを前記バックアップ面12aに対面する位置に配置している。すなわち、バックアップ面12aと可動面34aとの対向距離dは、湾曲部12y、34yにおいて中心から幅方向へ変位するにつれて漸次広がる関係をなすように設定してあり、両面12a、34aが添接した状態で可動面34aがバックアップ面12aに対して例えば図3→図5のように接触位置を変えつつ転動し、背凭れ3が図5において矢印で示すように向きを変え得るようにしている。
また、本実施形態は、図2、図3、図6及び図7等に示すように、背凭れインナーシェル31の成形時に可動部材34に連続する位置に断面アングル状の補助部材35を一体成形している。この補助部材35は、可動面34aとの間に所定の空隙P(図7参照)を形成する位置に規制面35aを設けたもので、規制面35aは幅方向中央から端部に至る領域に後方に凸となる緩やかな曲面を2つ連接した形態をなし、前記空隙Pは下方に解放されている。そして、これら可動部材34及び補助部材35をバックアップ部材12に上方から被せることによって、可動面34aと規制面35aとの空隙P内にバックアップ面12aを相対揺動可能に収容している。すなわち、可動面34aが揺動していない図3の状態では、バックアップ面12aと規制面35aとの間の少なくとも幅方向中央以外の部分にクリアランスCを確保し、図5に示す揺動端で規制面35aをバックアップ面12aに当接させてそれ以上の可動面34aの揺動を規制するようにしている。図においては規制面35aの端縁35axがバックアップ面12aに局所的に当接しているが、湾曲に沿って幅広く当接させるようにしてもよい。また、バックアップ面12aと規制面35aとの間における前記幅方向中央部に、ウレタン等の圧縮性素材やバネ素材等からなる付勢手段36を介在させており、これにより補助部材35を後方に付勢して、可動面34aをバックアップ面12aに押し付けるようにしている。
さらに、この背凭れ3には、図2及び図4等に示すように、下端近傍の右側縁部及び左側縁部に回動支点となり得る基点たる軸部37を、前記背支桿1側に設けた軸受部材14の略上下方向に延びる長孔141aに貫通させた上で固定しており、長孔141aの下端を軸受部14xとして利用して、背反的に左右の軸部37の何れか一方を回動支点、他方を遊動点とすることによって、図4に想像線で示すように背凭れ3に左右への回動動作を行わせ得るようにしている。そして、遊動点となる軸部37を軸受部14xから解離し、長孔141aに沿って当該長孔141aの上端まで遊動させ得るようにしている。また、本実施形態では前記軸部37をボルト状のものにして止着具としての役割を兼ねさせており、立壁141に向かって締め着けることによって背凭れ3を選択的に軸受部材14に傾動不能に固定し得るようにしている。
このように構成される背凭れ3は、傾動可能な状態下にあっても下方を背支桿1側に前記軸部37及び軸受部材14を介して少なくとも前後方向に固定されるが、上方は前記可動面34aが少なくともバックアップ面12aに前後方向に添接する以外に基本的に拘束を受けない。このため、着座者から背凭れ3に対して中心から幅方向へ変位した位置に図5に矢印Wで示すような偏った荷重が作用した場合に、主として背凭れ3を構成する背凭れインナーシェル31の弾性を利用して当該背凭れ3の上方を下方に対してねじり変形させつつ、可動面34aをバックアップ面12aに対して接触部分を移動させながら転動させ、バックアップ面12aとともに背凭れ3の上部の向きを左右に変更することとなる。
また、着座者が右肩上がりの挙動若しくは右肩下がりの挙動を行い、背凭れ3に背面視右回り又は左回りに旋回する方向の付勢力(例えば図4における矢印T)が作用した場合には、軸部35及び軸受部材14を介して背凭れ3が回動し、その幅方向中央を縦断する中心線mを図4に想像線で示すように着座者の右肩上がりの挙動若しくは右肩下がりの挙動に追従させて傾倒させ得るようにしている。適宜の部位に樹脂バネ等を配置して傾倒した背凭れ3を通常位置に復帰させるようにしてもよい。
このような構成に加えて、背支桿1の腰椎対応部分には、図2等に示すように、前記ブラケット13を利用してランバーサポート4を位置決めし且つ上下方向にガイドするための本発明に係るガイド部たるガイド部材5が取り付けてある。このガイド部材5は樹脂製のもので、図8に示すように前後に対をなす対向壁51、52の間に形成した長孔5aにランバーサポート軸着用の金属製の支軸6を挿通して上下移動させ得るものであり、その一部が支軸6と協働してランバーサポート4に対する上下位置決め機構Aを構成している。
この上下位置決め機構Aは、前記支軸6と、この支軸6を係合させるべく前記ガイド部材5の対向壁52の前向き面に上下方向に沿って間欠位置に設けた部分円筒状の凹所53とからなるもので、この凹所53において対向壁51,52間を前後方向に拡開させている。
そして、ガイド部材5の一部、具体的には前方の対向壁51の幅方向中間位置に設けた板状の弾性体54を、支軸6の挿通方向から見た場合に長孔5aを狭める位置に配しており、これにより支軸6が何れの凹所53に係合した状態にあっても図9(a)に示すように当該支軸6を凹所53に向けて弾性付勢するとともに、同図(b)に示すように弾性体54に抗して凹所53、53間を支軸6が移動し得るようにしている。かかる上下位置決め機構Aの弾性体54は、支軸6を凹所53に押し付けることで支軸6に回転抵抗を付与し、回り難くして、ランバーサポート4の上下位置のみならず回転角度をも仮保持する作用をなしている。
一方、背凭れ3側は、図1及び図2等に示すように、前記背凭れインナーシェル31のうちランバー領域31aにU字形のスリット31bを設けて弾性変形可能としており、前記ガイド部材5の外壁をそのランバー領域31aの側方に対応させて背支桿1に固定し、ランバー領域31aに対応させてランバーサポート4を位置づけている。すなわち、ランバーサポート4はこのランバー領域31aを弾性変形させながらクッション材32を前方に押圧する位置に配される。勿論、背凭れインナーシェル31の一部を切除して弾性変形可能な樹脂板を配置することで対応する構造を妨げるものではない。
このような構成により、支軸6が上下移動すれば、凹所53ごとに支軸6が係合してその高さ方向の位置決めがなされることになる。凹所53は弾性体54より付勢される方向に存するため、着座者から背凭れ3に荷重を掛ければ、支軸6はより強く凹所53に押し付けられて係合する。
そして、かかる支軸6の左右両端に、背凭れ3の左右の縁部近傍に位置づけて図1及び図10に示すグリップ状の操作部7を設け、着座者が着座した状態で腕を後方に回して左右の操作部7を把持し、これにより支軸6の上下移動操作をなし得るようにしている。
このとき、支軸6が上下方向に移動するにつれて間欠的に左右の凹所53に係合し、係合する度に支軸6がクリックストップしてクリック感が支軸6を介して体感されるため、上記支軸6と凹所53との係合は位置決め機能と別の見方をすれば支軸6の水平を保ちながら移動させるための手掛かりとなるものである。また、前述した凹所53は水平に延びる部分円筒面をなしているため、この凹所53の形状も支軸6を水平に誘導する手掛かりを与え得る。
他方、この実施形態におけるランバーサポート4は、図2等に示すように、角柱状のブロック部41と、このブロック部41の柱軸nから変位した部位に形成した支軸取付部42とを樹脂一体成形してなるもので、この支軸取付部42に支軸6を軸着するためのねじ等による回り止め部43を設け、各ブロック部41の略平坦な面を図12(a)〜(d)に示すようなサポート面S(S(1)、S(2)、S(3)、S(4))となすとともに、隣接するサポート面S、S間に角丸部Rを設けている。そして、その支軸取付部42に前記支軸6を取り付け、回り止め部43で両者を一体回転可能に固定している。
すなわち、各サポート面Sは、所定回転位置で図11(a)に示すように仮に均等に荷重Fを受ける受圧面となっている状態で、同図(b)に矢印Vで示すようにランバーサポート4が回転変位しようとすると、その回転により前方に移動する領域(図ではサポート面Sの下半部)が背凭れ3に接近して、回転により後方に移動する領域(サポート面Sの上半部)よりも優先して荷重Fの受圧を負担する。換言すれば、各サポート面Sが受圧面となるとき、支軸6からの距離が最も小さい部位を受圧の中心位置とする姿勢でランバーサポート4は安定し、そこからランバーサポート4が支軸6からの距離を増大させる方向に回転しようとすると、着座者からランバーサポート4に対してその距離を小さくする方向の押圧力が発生するため、ランバーサポート4は安定方向に戻ろうとし、結果的にランバーサポート4を前記所定回転位置に安定保持する作用が営まれる。そして、図12に示すようにサポート面Sの支軸6からの距離L(L(1)、L(2)、L(3)、L(4))が基本的に異なるため、何れのサポート面S(S(1)、S(2)、S(3)、S(4))が受圧面になるかによって、サポート面Sの突出量(すなわちL)を変化させ得るようにしている。
そして、前述した操作部7を着座したまま両手で把持して回転操作を加えた場合には、支軸6とともにランバーサポート4が回転して、所望のサポート面Sが選択可能となる。
なお、着座者から背凭れ3に荷重が掛からない状態で、最も突出量の小さいサポート面S(3)が受圧面となったときでも背凭れ3の背面の樹脂板31aが押圧されてクッション材32がやや圧縮された状態にあるように、支軸6の位置を規定している。また、サポート面S(2)とS(4)とは支軸6の設定上、そこからの距離L(2)、L(4)が本実施形態では同距離となっているが(図12における(b)、(d)参照)、これらが受圧面となるときの支軸6を基準とした高さ位置が異なるため、回転を利用した簡便な高さ位置変更機能を有するものということができる。
なお、図示しないが、背支桿1には当該背支桿1や背凭れ3の背面に付帯する機構部品を隠蔽するアウターシェルが取り付けられる。このアウターシェルの一形態として、その内側の一部に背凭れ1に向かって周回状に突出する壁部を有し、その壁部の外壁であって後方から隠蔽可能な位置に背支桿を配置するとともに、内側の空洞に前述した機構部品を収容する構造が考えられるが、この場合、前述した張地33の背凭れ背面への巻き込みは、その壁部の周囲に密着させてこれを包囲するような状態で取り付けることが好適である。
以上のように、本実施形態の椅子は、背凭れ3とランバーサポート4を備えた椅子において、前記背凭れ3を、弾性を有する樹脂製の背凭れインナーシェル31の前面側にクッション材を貼着するとともに、背凭れインナーシェル31にスリット31bを設けることで、背凭れインナーシェル31のうちスリット31bに包囲されるランバー領域が弾性変形し得るように構成するとともに、前記ランバーサポート4を、背支桿1に設けた前後に対をなす対向壁51、52を有するガイド部たるガイド部材5に挿通した支軸6を介し上下移動可能に支持させて支軸6の両端に操作部7を設け、且つ前記ガイド部材5の対向壁51、52が前記背凭れインナーシェル31より背面側に存するようにして、前記背凭れ3を前記背支杆1に支持させた状態で、前記ランバーサポート4を、前記ランバー領域を介して前記クッション材を前方に押圧する位置に配置し、背凭れ3の左右の縁部近傍に前記操作部7を位置づけたものである。
このように構成すれば、ねじ送り機構等の大掛かりな機構を背凭れ3に組み込んで支軸6を所定移動位置に固定する必要がなくなるので、構造の簡素化と部品点数の削減を図ることができる。これはランバーサポート4を背支桿1側に付帯させる場合にも同様である。
また、上下位置決め機構Aにおいても、支軸6を介してランバーサポート4の回転角度を仮保持する機能をも備えているため、ランバーサポート4の突出量が調節後に安易に変化することを別途に機構を持ち込まずに簡素に防止することができる。
その上下位置決め機構Aは、支軸6と、この支軸6を係合させるべく上下方向に沿って複数箇所に設けた凹所53とからなる凹凸係合構造を利用しただけのものであるため、構造が極めて簡素であり、係合及び解除の動作もスムーズに行わせることができる。
特に、支軸6を上下方向にガイドするためのガイド部材5を有し、凹所53をこのガイド部材5に一体的に設けているため、凹所53から凹所53への支軸6の移動をガイド部材53におけるガイド作用の下に円滑に行わせることができ、また凹所53をガイド部材5に一体的に設けることで製造の便及び各凹所53の位置精度を簡単に向上させることができる。
具体的には、ガイド部材53が一対の対向壁51,52を有し、凹所53がその対向壁51,52間を上下方向に間欠的に拡開させるものであって、この凹所53に向けて支軸6を弾性付勢し、支軸6が対向壁51,52間を上下方向に滑りながら凹所53ごとに落ち込んで係合するようにしているので、支軸6それ自体を使った上下位置決め機構Aを簡素に実現することができる。
また、その弾性付勢力が支軸6に回転抵抗を付与し、これによりランバーサポート4の回転角度を仮保持する役割を果たすので、他の固定機構に頼らずとも所定のサポート面Sを受圧面とする状態を有効に維持することができる。
特にこの実施形態では、着座者から背凭れ3に掛かる荷重をランバーサポート4が受圧した際に支軸6がより強く押し付けられる側に凹所53を形成しているため、離席時に支軸6の位置決めをなし得るだけでなく、着席時には支軸6の静止摩擦抵抗を増大させてランバーサポート4の一層安定した使用状態を確保することができる。
また、ガイド部材5が一対の対向壁51,52の上下端を閉じた長孔5aを有するものであり、このガイド部材5の一部に板状の弾性体54を配置しているので、支軸6の作動範囲を長孔5aにより規制することができると同時に、支軸6がこの範囲のどの位置にあっても板状の弾性体54を介して支軸6を凹所53に適切に押し付けることが可能となる。
さらに、背凭れ3の背面に、弾性変形可能なランバー領域31aを有する背凭れインナーシェル31を設け、背支桿1に、前記ランバー領域31aの側方に対応させてガイド部材5の外壁を固定して支軸6を支持させるとともに、前記ランバー領域31aに対応させてランバーサポート4を位置づけているので、背支桿1側に支軸6、ガイド部及びランバーサポート4を付帯させてランバーサポート4を作動させる上で有効な構造を提供することが可能となる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、図13に示すように、ガイド部材5が一対の対向壁51,52の上下端を閉じた長孔5aを有し、その対向壁51,52それ自体を弾性変形させて弾性付勢力を発現させるようにすることで、板状の弾性体を不要にすることができる。
また、図14に示すように、背凭れ3の背面に、弾性変形可能なランバー領域31aを有する背凭れインナーシェル31を設け、そのランバー領域31aの側方にガイド部材51の外壁を固定して支軸6を支持させるとともに、前記ランバー領域31aにランバーサポート4を位置づけるようにすれば、背凭れ3側に支軸6、ガイド部材5及びランバーサポート4を付帯させる上で有効な構造を提供することができる。
さらに、支軸が断面多角形状のものであり、凹所が前記支軸の断面に対応する形状のものである構成も、回転角度を確実に保持できる点で有効である。
図15に示すものは、支軸106を角柱状にし、凹所153を前記支柱の外形に対応する部分角孔状にしたものであり、支軸106が一旦凹所153に係合すれば、回転は確実に禁止されることとなる。勿論、支軸6は角パイプでもよく、角数も図示のものに限定されない。凹所は支軸と係合できるものであれば、角のみを保持するものであったり、支軸を貫通させる角孔形状等であっても構わない。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る椅子の斜視図。 同分解斜視図。 同一部破断した平面図。 同背面図。 同作用説明図。 同一部破断した側面図。 図6の要部拡大図。 同実施形態におけるガイド部材の拡大斜視図。 同実施形態における上下位置決め機構の作用説明図。 同実施形態における操作部の取り扱い説明図。 同実施形態におけるランバーサポートの作用説明図。 同実施形態におけるランバーサポートの作用説明図。 本発明の変形例を示す図。 本発明の他の変形例を示す図。 発明の他の変形例を示す図。
符号の説明
4…ランバーサポート
6…支軸
A…上下位置決め機構
S、S(1)、S(2)、S(3)、S(4)…サポート面

Claims (1)

  1. 背凭れとランバーサポートを備えた椅子において、前記背凭れを、弾性を有する樹脂製の背凭れインナーシェルの前面側にクッション材を貼着するとともに、背凭れインナーシェルにスリットを設け又は背凭れインナーシェルの一部を切除して樹脂板を配置することで、背凭れインナーシェルのうちスリットに包囲されるランバー領域又は前記樹脂板が弾性変形し得るように構成するとともに、前記ランバーサポートを、背支桿に設けた前後に対をなす対向壁を有するガイド部に挿通した支軸を介し上下移動可能に支持させて支軸の両端に操作部を設け、且つ前記ガイド部の対向壁が前記背凭れインナーシェルより背面側に存するようにして、前記背凭れを前記背支杆に支持させた状態で、前記ランバーサポートを、前記ランバー領域又は前記樹脂板を介して前記クッション材を前方に押圧する位置に配置し、背凭れの左右の縁部近傍に前記操作部を位置づけたことを特徴とする椅子。
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