JP5062442B2 - 砂杭造成装置 - Google Patents
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Description
as =Δe/(1+e0)=(e0−e1)/(1+e0) ‥‥(式1)
又、砂杭造成装置10による砂杭造成作業は、図10に丸付き数字1から9に示される工程で行われる。なお、図10の例では、ケーシング12の構造がいわゆる二重管方式でも、いわゆるシングル管方式であっても良い。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の砂杭造成装置は、ケーシングの下側先端部に設けられた、ケーシングの軸と交差する方向に延びる地盤掘削翼が、地盤に対するケーシングの貫入工程において、ケーシングが回転しながら下降することによりケーシング下側の土砂を掘削し、なおかつ、ケーシング下側の地盤に発生する圧力球根内の土くさびを崩壊させる。そして、ケーシング下側の土砂をさらに下層へと押し込んでしまうことを防ぎ、ケーシング下側先端部の半径方向外側への移動を促すことで、地盤の土粒子の入れ替えを防止しながら、ケーシングをより深層地盤へと貫入させることを促すものである。
本項に記載の砂杭造成装置は、地盤掘削翼がガイド板と、ガイド板に装着される掘削ビットとを含むものであり、ガイド板がケーシングの下側開口を横切るように配置され、掘削される土砂をケーシングの半径方向外側へと繰り出すものであることから、ケーシングの貫入工程において、ケーシングが回転しながら下降することにより、掘削ビットで掘削されたケーシング下側の土砂を、ケーシング下側先端部の半径方向外側へと積極的に移動させるものである。これにより、ケーシング下側の土砂をさらに下層へと押し込んでしまうことを防ぎ、地盤の土粒子の入れ替えを防止する。
本項に記載の砂杭造成装置は、ガイド板が、ケーシングの回転中心を基準として回転対称形をなし、かつ、地盤貫入時の回転方向前方に向けて、弓形凸状に湾曲ないし折れ曲がっていることから、ケーシングの貫入工程において、ケーシングが回転しながら下降することにより、掘削ビットで掘削されたケーシング下側の土砂を、ガイド板の弓形凸形状に沿ってケーシング下側先端部の半径方向外側へと積極的に移動させるものである。これにより、ケーシング下側の土砂をさらに下層へと押し込んでしまうことを防ぎ、地盤の土粒子の入れ替えを防止する。
本項に記載の砂杭造成装置は、掘削爪が、ケーシングの円筒断面の接線方向と平行かつケーシングの下端先端部から更に下側に突出するようにして取付けられ、掘削爪の刃面が、掘削される土砂をケーシングの半径方向外側へと繰り出すように、ケーシングの円筒断面の接線方向に対し傾斜していることから、ケーシングの貫入工程において、ケーシングが回転しながら下降することにより掘削されたケーシング下側の土砂を、掘削爪の刃面に沿ってケーシング下側先端部の半径方向外側へと積極的に移動させるものである。これにより、ケーシング下側の土砂のさらに下層への押し込みを防ぎ、地盤の土粒子の入れ替えを防止する。又、地盤掘削翼によって掘削されたケーシング下側の土砂の、ケーシング下側先端部の半径方向外側への移動をも促すものである。
本項に記載の砂杭造成装置は、掘削爪の刃面と平行に掘削爪に取付けられるガイド板と、該ガイド板に装着される掘削ビットとを含む地盤掘削翼によって、ケーシングの貫入工程において、ケーシングが回転しながら下降することにより、掘削ビットで掘削されたケーシング下側の土砂を、ケーシング下側先端部の半径方向外側へと積極的に移動させるものである。これにより、ケーシング下側の土砂のさらに下層への押し込みを防ぎ、地盤の土粒子の入れ替えを防止する。なお、本項の地盤掘削翼は、上記(2)、(3)項記載の地盤掘削翼と併用されるものであっても、本項の地盤掘削翼のみ単独に用いられるものであっても良い。
本項に記載の砂杭造成装置は、掘削爪が複数設けられていることにより、各掘削爪において、上記(4)項記載の作用を奏するものである。
(7)上記(6)項において、前記ガイド板は各掘削爪に対して少なくとも一部が前記ケーシングの下側開口と重なるように伸び、かつ、該下側開口と重なる部分に前記掘削ビットが装着されている(請求項5)。
本項に記載の砂杭造成装置は、ガイド板が各掘削爪に対して少なくとも一部がケーシングの下側開口と重なるように伸び、かつ、下側開口と重なる部分に掘削ビットが装着されていることから、ケーシングの貫入工程において、ケーシングが回転しながら下降することで、掘削ビットで掘削されたケーシング下側の土砂を、ガイド板の形状に沿ってケーシング下側先端部の半径方向外側へと積極的に移動させるものである。これにより、ケーシング下側の土砂のさらに下層への押し込みを防ぎ、地盤の土粒子の入れ替えを防止する。
本項に記載の砂杭造成装置は、地盤掘削翼又は掘削爪によって掘削されたケーシング下側の土砂の、ケーシング下側先端部の半径方向外側への移動を、ケーシングの、下側先端部外周面からケーシングの半径方向外側へと突出する掘削ブロックにより更に促すものである。又、地盤掘削翼又は掘削爪によって掘削されたケーシング下側の土砂を、掘削ブロックによって、形成済みの穿孔壁へと積極的に押し付けるものである。
本項に記載の砂杭造成装置は、掘削ブロックが、ケーシングの軸方向に延びる三角柱ないし台形柱状をなしていることにより、掘削ブロックの長手方向にわたって、上記(8)項の作用を奏するものである。
(10)上記(9)項において、前記掘削ブロックは、前記ケーシングの外周面から離間する程全長が短くなるように、軸方向端部が傾斜面で構成されている砂杭造成装置(請求項7)。
本項に記載の砂杭造成装置は、掘削ブロックがケーシングの外周面から離間する程全長が短くなるように、軸方向端部が傾斜面で構成されていることにより、地盤に対するケーシングの貫入及び引き抜きの際に、ケーシングの半径方向外側へと突出する掘削ブロックの軸方向端部の傾斜面に沿って、土砂を円滑にケーシングと相対移動させ、掘削ブロックに生じる土砂抵抗を低減させるものである。
本項に記載の砂杭造成装置は、ケーシングを地盤中の所定深度まで貫入させる際に、掘削ブロックにより空洞化された削孔壁が、時間経過により狭窄状態あるいは一部が崩壊して生じる肌落ち土砂を、ケーシングの外周面に沿って設けられた螺旋羽根により止める。そして、ケーシング先端部へ土砂が移動することを阻止し、地盤の土粒子の入れ替えを防ぐことで、良質な締固め杭を造成するものである。
図1から図3には、本発明の第1の実施の形態に係る砂杭造成装置に用いられているケーシング30の下側先端部が示されている。図示のように、ケーシング30の下側先端部には、ケーシングの軸C30と交差する方向に延びる地盤掘削翼32が設けられている。地盤掘削翼32は、ケーシング30の下側開口30aを横切るように配置され、掘削される土砂をケーシング30の半径方向外側へと繰り出すガイド板34と、ガイド板34に装着される掘削ビット36とを含むものである。ここで、ガイド板34は、ケーシング30の回転中心C30を基準として回転対称形をなし、かつ、地盤貫入時の回転方向(矢印R)の前方に向けて、弓形凸状に湾曲しているものである。なお、図2の例では、ガイド板34はケーシングの回転中心C30から半径方向外側に向うに従い、回転方向の位相が遅れるような弓形を為しているが、直線が折れ曲がるようにして、同様の凸状を構成するものであってもよい。
すなわち、図10を参照しながら本発明の第1の実施の形態に係るケーシング30を用いた砂杭造成作業を説明すると、ケーシング30を地盤の砂杭打設位置にセットし、ホッパー18(図9)からケーシング30に砂24(図10)を投入する(工程1)。そして、図3(a)に示されるように、回転装置16(図9)によってケーシング30を軸周りに正回転させ(矢印R)、かつ、図3(b)に示されるように、リーダ14(図9)によってケーシング30及び回転装置16を鉛直下方へと移動させることで、ケーシング30を地盤中の所定深度まで貫入させる(工程2、3)。続いて、回転装置16によってケーシング30を逆回転させ、かつ、リーダ14によってケーシング30及び回転装置16を鉛直上方へと移動させながら、ケーシング30の下側開口より所定量の砂24(図10)を排出する(工程4)。その後、リーダ14によってケーシング30及び回転装置16を所定長だけ下降させて、所定長所定径の締固め砂杭26(図10)を造成する(工程5)。かかる作業を繰り返し、必要深度まで締固め砂杭を延長する(工程6〜8)。最後に、リーダ14によってケーシング30及び回転装置16を鉛直上方へと移動させながら、ケーシング30の下側開口より所定量の砂24を排出しつつ、地盤中からケーシング30を引き抜き、ドレーン杭28(図10)を砂(締固め不要)によって造成する。
まず、ケーシング30の下側先端部に設けられた、ケーシング30の軸C30と交差する方向に延びる地盤掘削翼32が、地盤に対するケーシング30の貫入工程(工程2、3)において、ケーシング30が回転しながら下降することによりケーシング30下側の土砂を掘削し、なおかつ、ケーシング30下側の地盤に発生する圧力球根内の土くさびを崩壊させる。そして、ケーシング30下側の土砂のさらに下層への押し込みを防ぎ、ケーシング30下側先端部の半径方向外側への移動を促すことで、図11に示されるような地盤の土粒子の入れ替えを防止する。また、ケーシング30のより深層地盤への貫入を促すものである。
なお、掘削爪44が二つ設けられていることにより、各掘削爪44において、上記作用効果を奏するものである。
しかも、掘削ブロック46がケーシング30の外周面から離間する程全長が短くなるように、掘削ブロック46の軸方向端部46a、46bが傾斜面で構成されていることにより、地盤に対するケーシング30の貫入及び引き抜きの際に、ケーシング30の半径方向外側へと突出する掘削ブロック46の軸方向端部の傾斜面に沿って、土砂を円滑にケーシングと相対移動させ、掘削ブロック46に生じる土砂抵抗を低減させることができる。
本発明の第2の実施の形態における第1の実施の形態との相違点は、地盤掘削翼48が、掘削爪44の刃面44aと平行に掘削爪44に取付けられるガイド板50と、ガイド板50に装着される掘削ビット36とを備える構造を有しているところにある。ここで、ガイド板50は各掘削爪44に対して少なくとも一部がケーシング30の下側開口30aと重なるように伸び、かつ、ガイド板50の下側開口30aと重なる部分に掘削ビット36が装着されている。図示の例では、ガイド板50は掘削爪44の外側へも突出している。又、図6に示されるように、ガイド板50は、ケーシング30の地盤貫入時の回転方向前方へと突き出すように傾斜した状態で、掘削爪44に固定されており、ガイド板50がこのように傾斜していることで、ビット36により掘削された土砂をガイド板50表面へと案内するものである。
又、ガイド板50が各掘削爪44に対して少なくとも一部がケーシング30の下側開口30aと重なるように伸び、かつ、下側開口30aと重なる部分に掘削ビット36が装着されていることから、ケーシング30の貫入工程において、ケーシング30が回転しながら下降することで、掘削ビット36で掘削されたケーシング30下側の土砂を、ガイド板50の形状に沿ってケーシング30下側先端部の半径方向外側へと積極的に移動させるものである。これにより、ケーシング30下側の土砂のさらに下層への押し込みを防ぎ、地盤の土粒子の入れ替えを防止することができる。
又、必要に応じ、本発明の第2の実施の形態に係る地盤掘削翼48を、本発明の第1の実施の形態に係る地盤掘削翼32と併用することも可能である。
その他、本発明の第1の実施の形態と同様の作用効果については説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態における第1の実施の形態との相違点は、図7に示されるように、ケーシング30の下側先端部近傍かつ掘削ブロック46よりも上方位置に、ケーシング30の外周面に沿って螺旋羽根52が設けられているところにある。
螺旋羽根52の取付間隔(ピッチ)は、ケーシング30の回転数・貫入速度を考慮して適切に設定されるものである。又、螺旋羽根52の立ち上がり角度θは、地盤の硬さ(強度)に応じて適切に設定されるものである。更には、螺旋羽根52の幅は土質に基づき決定され、通常、30mm〜50mm程度の範囲で設定される。
かかる作用効果を得るにあたり、螺旋羽根52を設置する範囲(取り付け高さ)は、必ずしも長尺である必要はなく、ケーシング30の長さの1/10以下で、十分に上記機能を発揮し得るものとなる。なお、螺旋羽根52は、本発明の第2の実施の形態に係るケーシング30にも同様に作用可能である。
その他、本発明の第1、第2の実施の形態と同様の作用効果については説明を省略する。
Claims (8)
- 円筒鋼管からなり地盤中の所定深度まで貫入されるケーシングと、該ケーシングを鉛直方向に昇降可能に支持するリーダと、前記ケーシングを軸周りに回転させる回転装置と、前記ケーシングに砂杭の構成材料を送り込むホッパーとを含む砂杭造成装置であって、
前記ケーシングの下側先端部に、前記ケーシングの軸と交差する方向に延びる地盤掘削翼が設けられており、該地盤掘削翼は、前記ケーシングの下側開口を横切るように配置され、掘削される土砂を前記ケーシングの半径方向外側へと繰り出すガイド板と、該ガイド板に装着される掘削ビットとを含むことを特徴とする砂杭造成装置。 - 前記ガイド板は、前記ケーシングの回転中心を基準として回転対称形をなし、かつ、地盤貫入時の回転方向前方に向けて、弓形凸状に湾曲ないし折れ曲がっていることを特徴とする請求項1記載の砂杭造成装置。
- 前記ケーシングの下側先端部に、前記ケーシングの円筒断面の接線方向と平行かつ前記ケーシングの下端先端部から更に下側に突出するようにして取付けられる掘削爪を備え、かつ、該掘削爪の刃面が、掘削される土砂を前記ケーシングの半径方向外側へと繰り出すように、前記ケーシングの円筒断面の接線方向に対し傾斜していることを特徴とする請求項1又は2記載の砂杭造成装置。
- 前記地盤掘削翼は、前記掘削爪の刃面と平行に前記掘削爪に取付けられるガイド板と、該ガイド板に装着される掘削ビットとを含むことを特徴とする請求項3記載の砂杭造成装置。
- 前記掘削爪は複数設けられており、前記ガイド板は各掘削爪に対して少なくとも一部が前記ケーシングの下側開口と重なるように伸び、かつ、該下側開口と重なる部分に前記掘削ビットが装着されていることを特徴とする請求項4記載の砂杭造成装置。
- 前記ケーシングの、下側先端部外周面から前記ケーシングの半径方向外側へと突出する掘削ブロックを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の砂杭造成装置。
- 前記掘削ブロックは、前記ケーシングの軸方向に延びる三角柱ないし台形柱状をなし、前記ケーシングの外周面から離間する程全長が短くなるように、軸方向端部が傾斜面で構成されていることを特徴とする請求項6記載の砂杭造成装置。
- 少なくとも前記ケーシングの下側先端部近傍かつ前記掘削ブロックよりも上方位置に、外周面に沿って螺旋羽根が設けられていることを特徴とする請求項6又は7記載の砂杭造成装置。
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