JP3140498U - 地盤圧密装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシングが不要で構造の簡素化、装置の小型化及び製造コストの低減を図る。
【解決手段】作業機2により基端部が昇降可能に支持されると共に正逆方向に回転駆動される駆動軸3と、該駆動軸3の外周に設けられ、その逆回転により砂4を先端側へ搬送する螺旋翼部5と、上記駆動軸3の先端部に設けられ、正回転により地盤Gを掘削し、且つ逆回転により地上から前記螺旋翼部5を介して送り込まれる砂4を少なくとも掘削孔6の孔底側へ押し込んで圧密する第1圧密部7と、上記螺旋翼部5と第1圧密部7との間に設けられ、正回転により掘削土を、且つ逆回転により上記砂4を掘削孔6の径方向外方へ押し込んで圧密する複数の突条部8からなる第2圧密部9とを備え、逆回転時に掘削土からなる孔壁6aと螺旋翼部5との間に上記砂4からなる絶縁壁15を形成するために上記螺旋翼部5の外径d4が第2圧密部9の外径d2よりも小さく形成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、軟弱地盤を柱状に圧密改良する地盤圧密装置に係り、特に構造の簡素化及び圧密性能の向上を図った地盤圧密装置に関する。
軟弱地盤を圧密する方法の一つとして、掘削用アースオーガを基にした柱状圧密工法(砂杭工法ともいう)が知られている。この工法は、アースオーガにより地盤を所要深さまで掘削してから、アースオーガの逆回転により先に掘り上げた地盤土に山砂等を加えた土砂を掘削孔の孔底に送り込んで圧密し、作業機側から与えた荷重に圧密反力が抗して徐々にアースオーガが掘削孔から引き上がってくることにより地盤中に柱状の圧密基礎(砂杭)を造成するものである。
しかしながら、上記工法においては、アースオーガの逆回転により土砂をアースオーガの長手方向に沿って送り込むが、アースオーガの螺旋翼の取付角度上、圧力の鉛直方向への成分が高くなるため、土質によっては、土砂が横方向(掘削孔の径方向外方)へはそれほど広がらず、土砂が鉛直方向に直ぐに締め固まって圧密反力を生じてしまい、横方向に十分な広がりを持つ柱状圧密基礎を造成することが難しい。
また、上記工法においては、アースオーガを押し上げようとする圧密反力に抗する荷重で圧密の度合に差が生じるため、十分な荷重を作業機側から与える必要があり、例えば機体荷重については、10トン程度が必要であり、このため、都市部の狭い住宅地の事情に合わせて小型の機械を開発しようとする場合の制約となっている。
かかる問題を解決するために、本考案者は横方向に広がりを持つ十分な強度の柱状圧密基礎を容易に造成することができる地盤圧密装置を先に提案した(特許第3259910号公報参照)。この地盤圧密装置は、作業機により基端部が昇降可能に支持され、基端部に回転駆動部を有する駆動軸と、該駆動軸に沿って掘削土等の土砂を搬送するように設けられた搬送部(螺旋翼)と、駆動軸の先端部に設けられ、正回転により地盤の掘削が可能で、且つ逆回転により上記搬送部からの土砂を掘削孔の径方向外方へ押し込んで圧密する断面円弧状の少なくとも二つのカム面を有する所定形状の圧密カムとを備えている。
ところで、上記地盤圧密装置においては、地盤を掘削しながらその掘削土を螺旋翼により地上に搬出し、所要深さまで掘削したら、砂杭造成用の純粋な砂(例えばRC砂)のみを圧密カムまで送り込んで高強度の砂杭を造成しようとする場合、螺旋翼により純粋の砂だけでなく孔壁の土をも送り込んでしまい、砂と土の混ざった砂杭が造成されてしまうため、地質によっては高強度の砂杭の造成には適さない場合がある。なお、この対策としては、駆動軸の周囲を取り囲むように円筒状のケーシングを設け、該ケーシングにより純粋な砂のみを圧密カムまで送り込むようにした考案も本考案者により提案されているが、この場合、ケーシングの外周面が孔壁と面接触となるため孔壁に張り付いて摩擦抵抗が増大し、地盤を掘り進むのに大きな抵抗となることが考えられる。
また、純粋な砂のみの砂杭を造成する場合、地上に搬出した掘削土の処理が必要となる。更に、砂を送り込んで圧密カムにより圧密して行く場合、孔壁が圧密されていないため、砂が掘削孔の径方向外方へ止め処もなく押し込まれ、多量の砂が必要となる場合があることが考えられる。
そこで、このような問題を解決するべく本考案者は、作業機により基端部が昇降可能に支持されると共に正逆方向に回転駆動される駆動軸と、該駆動軸の外周に設けられ、その逆回転により砂を先端側へ搬送する搬送部と、駆動軸の先端部に設けられ、正回転により地盤の掘削が可能で、且つ逆回転により上記搬送部からの砂を掘削孔の孔底側及び径方向外方へ押し込んで圧密する少なくとも二つのカム面を有する圧密カムと、上記搬送部を含む駆動軸の外周を覆うように設けられ、駆動軸の正回転時にこれと一体的に回転して掘削孔の孔壁を径方向外方へ圧密し、駆動軸の逆回転時には回転が停止される中空角柱状ないし角筒状のケーシングと、該ケーシングに砂を投入するためにその長手方向に適宜間隔で複数設けられた開閉可能な蓋付きの投入口とを備えた地盤圧密装置を提案している(特許第3776442号公報参照)。
また、関連する技術としては、長さ方向が略鉛直に設けられるケーシングと、該ケーシングに貫通された状態に保持しながら回動自在且つ昇降自在に設けられるオーガと、該オーガの逆転時において上記ケーシングの回転を拘束する回転拘束手段とを含み、上記オーガは、上記ケーシングの下に露出する部分において、逆転時に改良材の充填をし及び正転時に削孔土の搬送をする二条の羽根部材と、該削孔土の搬送に係る部分における外径が上に向かうに伴い大きく且つ最大で該羽根部材の先端に係る径と略同一寸法に設定された軸部材と、を備えた改良材柱造成装置が知られている(特開2001−55726号公報参照)。
しかしながら、上記何れの装置においても、ケーシングを必要とするだけでなく、該ケーシングを土中で回転駆動するための大きな駆動力を有する回転駆動部が必要となるため、構造の複雑化、装置の大形化及び製造コストの増大を招く傾向がある。
そこで、本考案は、上記事情を考慮してなされたもので、ケーシングが不要で構造の簡素化、装置の小型化及び製造コストの低減が図れる地盤圧密装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案は、作業機により基端部が昇降可能に支持されると共に正逆方向に回転駆動される駆動軸と、該駆動軸の外周に設けられ、その逆回転により砂を先端側へ搬送する螺旋翼部と、上記駆動軸の先端部に設けられ、正回転により地盤を掘削し、且つ逆回転により地上から前記螺旋翼部を介して送り込まれる砂を少なくとも掘削孔の孔底側へ押し込んで圧密する第1圧密部と、上記螺旋翼部と第1圧密部との間に設けられ、正回転により掘削土を、且つ逆回転により上記砂を掘削孔の径方向外方へ押し込んで圧密する複数の突条部からなる第2圧密部とを備え、逆回転時に掘削土からなる孔壁と螺旋翼部との間に上記砂からなる絶縁壁を形成するために上記螺旋翼部の外径が第2圧密部の外径よりも小さく形成されていることを特徴としている。
上記第1圧密部としては、先端側が漸次縮径された軸端部と、該軸端部の外周に設けられた先端側螺旋翼部とを有していることが好ましい。上記第1圧密部としては、正回転により地盤の掘削が可能で、且つ逆回転により上記螺旋翼部からの砂を掘削孔の孔底側及び径方向外方へ押し込んで圧密する少なくとも二つのカム面を有する圧密カムからなることが好ましい。上記第2圧密部は、円筒部の外周に鋼管を縦に切断してなる複数の突条部を固定して構成され、該突条部の上端には上記円筒部の軸方向に傾斜した上部傾斜面が形成され、上記突条部の下端には上記円筒部の周方向に傾斜して上記砂を螺旋状に導くための下部傾斜面が形成されていることが好ましい。
本考案によれば、ケーシングが不要で構造の簡素化、装置の小型化及び製造コストの低減が図れる。
以下に、本考案を実施するための最良の形態について、添付図面を基に詳述する。図1は本考案の実施形態に係る地盤圧密装置の要部の構成を概略的に示す側面図、図2は図1のA−A線拡大断面図、図3は第2圧密部における複数の突条部を水平方向に展開して示す展開図、図4は地盤圧密装置による作業を説明する図で、(a)は地盤掘削作業時の図、(b)は地盤の圧密作業時の図、(c)は地盤圧密作業終了時の図である。
図1ないし図4に示すように地盤圧密装置(砂杭造成装置ともいう)1は、作業機2により基端部が昇降可能に支持されると共に正逆方向に回転駆動される駆動軸3と、該駆動軸3の外周に設けられ、その逆回転により砂(例えばRC砂)4を先端側へ搬送する螺旋翼部5と、上記駆動軸3の先端部に設けられ、正回転Xにより地盤Gの掘削が可能で、且つ逆回転Yにより地上から上記螺旋翼部5を介して送り込まれる砂4を少なくとも掘削孔6の孔底側へ押し込んで圧密する第1圧密部7と、上記螺旋翼部5と第1圧密部7との間に設けられ正回転により掘削土を、且つ逆回転により上記砂4を掘削孔6の径方向外方へ押し込んで圧密する複数の突条部8からなる第2圧密部9とを備えている。
上記作業機2は、地面に垂直に立てて保持されるリード部10と、該リード部10に昇降可能に設けられ、上記駆動軸3の基端部(上端部)を把持して回転駆動する回転駆動部11とを備えている。回転駆動部11は、例えば油圧モータからなっている。リード部10には回転駆動部11をチェーンを介して昇降操作する昇降駆動部が設けられている(図示省略)。
上記第1圧密部7は、先端側が漸次縮径された逆円錐状の軸端部12と、該軸端部12の外周に螺旋状に設けられた先端側螺旋翼部13とを有している。上記第2圧密部9は、円筒部14の外周に円筒状の鋼管を縦に切断してなる複数の突条部8を固定して構成され、断面円弧状の突条部8が円筒部14と一体に回転することによりその曲面状の凸面部8aで掘削土又は砂を径方向外方へ押し込んで圧密するようになっている。第2圧密部9が掘削孔6内を上昇移動する際の抵抗を軽減し、且つ砂を上方の螺旋翼部5から下方の第1圧密部7へ送る際の砂の流れを円滑にするために、上記突条部8の上端には上記円筒部14の軸方向斜め下方に傾斜した上部傾斜面8bが形成され、上記突条部8の下端には上記円筒部14の周方向に傾斜して上記砂を螺旋状に導くための下部傾斜面8cが形成されていることが好ましい。
上記駆動軸3及び円筒部14は、例えば鋼管により形成されている。図2ないし図4に示すように、円筒部14の外径d1は、螺旋翼部5の外径d4と同じ直径例えば300mmに形成されている。第2圧密部9の外径d2は例えば425mm、第1圧密部7の先端螺旋翼部13の基部側13aの外径d3は例えば450mmとされている。上記逆円錐状の軸端部12の基部の外径は、上記円筒部14の外径d1と同じである。円筒部14の上端部と駆動軸3との間には、砂を円滑に導くために傾斜面14aが形成されていることが好ましく、この傾斜面14aにも上記螺旋翼部5の先端部5aが延長して設けられていることが好ましい。
図2ないし図3に示すように、円筒部14の外周には、円筒部14を周方向に4等分した位置のうちの3つの位置に突条部8が設けられ、残りの位置に螺旋翼部5の先端部5aが配置されていることが好ましい。突条部8の上端は同一水平面上にあり、突条部8の下部傾斜面8cは上記螺旋翼部5と同じ傾斜角度θで形成されてことが砂を孔底側へ螺旋状に円滑に導く上で好ましい。突条部8は円筒部14の外周面に固定手段例えば溶接で固定されている。上記突条部8が時計方向に回転(正回転)することにより、第1圧密部7の先端螺旋翼部13により掘削した掘削土を地上に搬出することなく無排土で突条部8の回転方向側の凸面部18aで接線方向ないし半径方向外方へ押し込んで孔壁6aを圧密し、突条部8が反時計方向に回転(逆回転)することにより、螺旋翼部5により供給される砂4の一部を掘削孔6の径方向外方へ押し込んで圧密するようになっている。なお、隣り合う突条部8間の隙間を通って掘削土又は砂が下方から上方へ押し出されるのを防止するために、砂4の導入通路21を除き、邪摩板22が設けられていることが好ましい。
特に、図4に示すように逆回転時に掘削土からなる孔壁6aと螺旋翼部5との間に上記砂からなる絶縁壁15を形成するために、上記螺旋翼部5の外径d4が第2圧密部9の外径d2よりも小さく形成されている。現場の土からなる孔壁6aと螺旋翼部5との間に上記砂からなる絶縁壁15を形成することにより、該絶縁壁15がケーシングの役目を果たし、孔壁6aの土砂が螺旋翼部5により削られ或いは崩されて砂に混入する(砂に土が混入すると砂杭の強度が低下する)のを防止できるようになっている。
次に、以上の構成からなる地盤圧密装置1の作用ないし地盤圧密方法(砂杭造成方法)について述べる。地盤Gを掘削する場合には、図1に示すように駆動軸3を鉛直に立てた状態で回転駆動部11により駆動軸3を正回転させる。駆動軸3には、駆動軸自身の荷重及び回転駆動部11の荷重からなる下向きの荷重が加わり、更に駆動軸3に対して作業機2のリード部10の昇降駆動部により下向きの荷重を加えることにより、駆動軸3の先端の第1圧密部7の先端螺旋翼部13により地盤Gを掘削して行く。
この地盤掘削工程では、図4(a)に示すように駆動軸3の正回転Xにより第1圧密部7を構成する逆円錐状の軸端部12に設けられた先端螺旋翼部13により地盤Gが掘削されて掘削孔6が形成され、掘削された土(地盤土)は地上に搬出されることなく第2圧密部9における複数の突条部8の回転により接線方向ないし半径方向外方に押し込められて圧密される。この掘削工程では、第2圧密部9は孔壁6aに対して断面円弧状ないし断面略半円状の突条部8を介して線接触で接するため、従来の地盤圧密装置ないし改良材柱造成装置のように孔壁6aに対して円筒状のケーシングの外周面が面接触で接する場合と異なり、摩擦抵抗が少なく、容易に回転駆動することができる。
このようにして、図4(a)に示すように地盤Gを所要の深度まで掘削したなら、回転駆動部11による駆動軸3の回転を止め、今度は図4(b)に示すように掘削孔6の地上の孔口の周囲に砂4を供給して掘削孔6内に砂4を投入すると共に、回転駆動部11により駆動軸3を逆回転Yさせて上記砂4を第1圧密部7に送り、第1圧密部7により砂4を孔底方向及び孔壁方向に送り込んで圧密する。この圧密工程においては、先ず砂が孔口から矢印Zで示すように孔壁6aに沿って降下し、掘削孔6内に充填される。そして、駆動軸3の螺旋翼部5と孔壁6aの間に砂からなる絶縁壁15が形成される。次いで、孔口から供給される砂4は、絶縁壁15による抵抗を受けると共に駆動軸3の螺旋翼部5の逆回転Yにより矢印Pで示すように下方へ向かって螺旋状に円滑に送られることになる。
この場合、駆動軸3の一回転当たりの螺旋翼部5と第2圧密部9と第1圧密部7のそれぞれの送り量をV1,V2,V3とすると、V1<V2≦V3であることが砂4を途中で詰まらせることなく孔底側に円滑に送る上で好ましい。そして、第1圧密部7に送られた砂4は、第1圧密部7の逆円錐状の軸端部12の傾斜面と先端螺旋翼部13により下方及び斜め下方に押し込まれて圧密され、その反力で駆動軸3が順次上方へ押し上げられて行く。また、第2圧密部9の突条部8の逆回転Yにより砂4が掘削孔6の径方向外方へ押し込まれて圧密され、第1圧密部7による孔底側の圧密と相俟って図4(c)に示すように地中に柱状に押し固められた砂杭16が孔口部分まで造成されることにより砂杭16が完成する。
この砂杭16の圧密造成工程においては、掘削(削孔)工程で予め孔壁6aが掘削土を用いて圧密されているため、砂4が必要以上に径方向外方に押し込まれる恐れがなく、砂4の使用量を節減することができる。また、掘削土を孔壁6aの圧密に利用し、地上に搬出しないので、掘削土の処理を要しない。また、砂に地盤の土砂が混ざったり、或いは掘削土を混ぜたりすることなく純粋な砂(RC砂)のみで砂杭16を造成することができるため、強度の高い砂杭16を容易に造成することができる。
すなわち、上記地盤圧密方法は、上記地盤圧密装置1を用い、上記駆動軸3を正回転させることにより上記第1圧密部7で地盤Gを掘削すると共に、その掘削土を上記第2圧密部9で掘削孔6の径方向外方へ押し込んで圧密して無排土で掘削孔6を形成する地盤削孔工程と、該地盤削孔工程後、上記駆動軸3を逆回転させると共に掘削孔6内に砂4を投入することにより、掘削孔6の孔壁6aと上記螺旋翼部5との間に上記砂4からなる絶縁壁15を形成した状態で上記砂4を下方に送り、その砂4を上記第1圧密部7で孔底側に押し込んで圧密すると共に上記第2圧密部9で掘削孔6の径方向外方へ押し込んで掘削孔内に上記砂4を圧密充填して砂杭16を造成する砂杭造成工程とを含む。
第1圧密部7は、孔底側から圧密反力を受けるが、孔壁6a側(掘削孔の径方向)からも圧密反力を受けると共に第2圧密部9も孔壁側から圧密反力を受けるため、アースオーガ式の従来工法のように地盤圧密装置1が不本意に押し上げられることはない。このため、圧密反力に抗する荷重を地盤圧密装置1に加える必要がなく、従って、作業機2の大型化を余儀なくされることがなく小型化が図れる。圧密の度合は回転駆動部11にかかるトルク等によって推察することができ、所望の圧密度を維持しながら地盤圧密装置1を徐々に引き上げて行くことにより、純粋な砂のみの高強度の柱状の圧密基礎である砂杭16を造成することができる。
以上の構成からなる地盤圧密装置1によれば、作業機2により基端部が昇降可能に支持されると共に正逆方向に回転駆動される駆動軸3と、該駆動軸3の外周に設けられ、その逆回転により砂4を先端側へ搬送する螺旋翼部5と、上記駆動軸3の先端部に設けられ、正回転により地盤Gを掘削し、且つ逆回転により地上から前記螺旋翼部5を介して送り込まれる砂4を少なくとも掘削孔6の孔底側へ押し込んで圧密する第1圧密部7と、上記螺旋翼部5と第1圧密部7との間に設けられ、正回転により掘削土を、且つ逆回転により上記砂4を掘削孔6の径方向外方へ押し込んで圧密する複数の突条部8からなる第2圧密部9とを備え、逆回転時に掘削土からなる孔壁6aと螺旋翼部5との間に上記砂4からなる絶縁壁15を形成するために上記螺旋翼部5の外径d4が第2圧密部9の外径d2よりも小さく形成されているため、上記絶縁壁15がケーシングの役目をなす結果、ケーシングが不要となり、構造の簡素化、装置の小型化及び製造コストの低減が図れる。
図5は本考案の他の実施形態に係る地盤圧密装置を示す図で、(a)は側面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。本実施形態において、前記実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。本実施形態の地盤圧密装置1の第1圧密部7は、正回転により地盤を掘削し、且つ逆回転により上記螺旋翼部5からの砂を掘削孔6の孔底側及び径方向外方へ押し込んで圧密する少なくとも二つのカム面17aを有する圧密カム17からなっている。
これらのカム面17aを形成するカム板18は、例えば大径の鋼管の側面を三角形状に切断することにより形成されている。2枚のカム板18は、内側を対向させて駆動軸3の先端部において該駆動軸3を挟むように配置されると共に、駆動軸3に対して左右に対称的に位置ずれさせた状態で駆動軸3に固定されている。
これにより、圧密カム17を時計方向に回転(正回転)させると、半径方向外方に突出したカム板18の側方突出部18aの内面18xで地盤Gを掘削することができ、逆に圧密カム17を反時計方向に回転(逆回転)させると、カム板18の側方突出部18aの外面18yで砂を下方及び接線方向ないし半径方向外方へ押し込んで圧密することができるようになっている。カム板18は、駆動軸3に溶接等で一体的に固定されていることが好ましいが、ボルトとナット等の結合手段により着脱可能に取付けられていても良い。なお、圧密カム17としては、特許第3259910号公報に記載された圧密カムを用いても良い。本実施形態の地盤圧密装置によっても、前記実施形態と同様の効果を奏することができる。
以上、本考案の実施の形態を図面により詳述してきたが、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更等が可能である。例えば、上記実施の形態では、二つのカム面を有する圧密カムが例示されているが、カム面は三つ以上設けられていてもよい。カム面には、摩耗を防止する超硬チップを設けることが好ましい。突条部としては、角筒状の鋼管を対角線に沿って縦に切断してなるものであってもよい。
本考案の実施形態に係る地盤圧密装置の要部の構成を概略的に示す側面図である。 図1のA−A線拡大断面図である。 第2圧密部における複数の突条部を水平方向に展開して示す展開図である。 地盤圧密装置による作業を説明する図で、(a)は地盤掘削作業時の図、(b)は地盤の圧密作業時の図、(c)は地盤圧密作業終了時の図である。 本考案の他の実施形態に係る地盤圧密装置を示す図で、(a)は側面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
符号の説明
1 地盤圧密装置
2 作業機
3 駆動軸
4 砂
5 螺旋翼部
6 掘削孔
6a 孔壁
7 第1圧密部
8 突条部
9 第2圧密部
12 軸端部
13 先端側螺旋翼部
15 絶縁壁
17 圧密カム
17a カム面

Claims (4)

  1. 作業機により基端部が昇降可能に支持されると共に正逆方向に回転駆動される駆動軸と、該駆動軸の外周に設けられ、その逆回転により砂を先端側へ搬送する螺旋翼部と、上記駆動軸の先端部に設けられ、正回転により地盤を掘削し、且つ逆回転により地上から前記螺旋翼部を介して送り込まれる砂を少なくとも掘削孔の孔底側へ押し込んで圧密する第1圧密部と、上記螺旋翼部と第1圧密部との間に設けられ、正回転により掘削土を、且つ逆回転により上記砂を掘削孔の径方向外方へ押し込んで圧密する複数の突条部からなる第2圧密部とを備え、逆回転時に掘削土からなる孔壁と螺旋翼部との間に上記砂からなる絶縁壁を形成するために上記螺旋翼部の外径が第2圧密部の外径よりも小さく形成されていることを特徴とする地盤圧密装置。
  2. 上記第1圧密部は、先端側が漸次縮径された軸端部と、該軸端部の外周に設けられた先端側螺旋翼部とを有していることを特徴とする請求項1記載の地盤圧密装置。
  3. 上記第1圧密部は、正回転により地盤の掘削が可能で、且つ逆回転により前記螺旋翼部からの砂を掘削孔の孔底側及び径方向外方へ押し込んで圧密する少なくとも二つのカム面を有する圧密カムからなることを特徴とする請求項1記載の地盤圧密装置。
  4. 上記第2圧密部は、円筒部の外周に鋼管を縦に切断してなる複数の突条部を固定して構成され、該突条部の上端には上記円筒部の軸方向に傾斜した上部傾斜面が形成され、上記突条部の下端には上記円筒部の周方向に傾斜して上記砂を螺旋状に導くための下部傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の地盤圧密装置。
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