JP2000038719A - パイル造成装置 - Google Patents

パイル造成装置

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JP2000038719A
JP2000038719A JP20620198A JP20620198A JP2000038719A JP 2000038719 A JP2000038719 A JP 2000038719A JP 20620198 A JP20620198 A JP 20620198A JP 20620198 A JP20620198 A JP 20620198A JP 2000038719 A JP2000038719 A JP 2000038719A
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casing
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JP20620198A
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Nakatomi Kurimoto
中富 栗本
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ケーシングの内側地盤部分まで掘削で
きて、ケーシング貫入作業を能率良く行うことができる
パイル造成装置を提供する。 【解決手段】 リーダに沿って昇降する機枠に回転駆動
可能に垂下連設された回転ケーシング2を有するパイル
造成装置において、回転ケーシング2の下端部に周方向
に間隔をおいて複数の掘削ビット7Aが配設され、各掘
削ビット7Aは、回転ケーシング2の下端部に下向きに
突出するように取り付けたビット取付部片8と、ビット
取付部片8の下端部に所定の掬い角θをもって回転ケー
シング2の内側へ張り出すように取り付けたビット主体
9と、ビット主体9の旋回方向先端側に取り付けた先行
ビット片10とからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤を改良するた
めにその地盤中に砂、採石等からなるパイルを造成すく
ための装置に関するもので、更に詳しくはリーダに沿っ
て昇降する機枠に電動機等の駆動手段によって回転駆動
可能に垂下連設された回転ケーシングを有するパイル造
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】この種のパイル造成装置
は、回転ケーシングを回転させながら地盤中に所定深さ
まで貫入した後、回転ケーシングを引き抜きながら、ケ
ーシング下端よりパイル材を排出しつつ地盤中にパイル
を造成するものである。尚、このパイル造成装置には、
通常は、回転ケーシング内に固定ケーシングが配備され
ていて、この固定ケーシングの上部に設けられたホッパ
ーによって固定ケーシング内にパイルが供給され、そし
て供給されたパイルはケーシング引き抜き時にこの固定
ケーシングの下端から地盤中に排出される。
【0003】ところで、従来のパイル造成装置では、回
転ケーシングの下端部に掘削ビットが周方向に間隔をお
いて取り付けられていて、回転ケーシングの回転による
掘削の旋回によって地盤を掘削しつつ回転ケーシングを
地盤中に貫入させてゆくようになっている。しかして、
従来の掘削ビットは、回転ケーシングの下端から直接に
下向きに突出するように取り付けられたものであって、
地盤を回転ケーシングの厚みより若干大きい程度の掘削
幅で円周方向に沿った周辺部のみを掘削してゆくもので
あるから、軟らかい地盤の場合には、そのようなケーシ
ングの円周方向に沿った掘削作用によって、回転ケーシ
ングの内側地盤部分も崩壊されるため殆ど問題ないが、
硬い地盤になると、ケーシング内側地盤部分まで上記ビ
ットの掘削作用が及ばず、ケーシング内側地盤部分が崩
壊されずにそのまま残った状態となって、ケーシングの
貫入が困難又は不能になる。従って、そのような場合に
は、ケーシングを地上に引き上げて貫入作業を中断し、
アースオーガ等を用いてケーシング内側地盤部分の掘削
を行う必要があり、このため作業能率が非常に悪かっ
た。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑み、回転ケー
シングの内側地盤部分まで掘削できて、ケーシング貫入
作業を能率良く行うことができるようにすることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1〜図3に示すように、リーダに沿って昇降する機枠
1に回転駆動可能に垂下連設された回転ケーシング2を
有するパイル造成装置において、回転ケーシング2の下
端部に1つ又は複数の掘削ビット7Aが配設され、掘削
ビット7Aは、回転ケーシング2の下端部に下向きに突
出するように取り付けたビット取付部片8と、ビット取
付部片8の下端部に所定の掬い角θをもって回転ケーシ
ング2の内側へ張り出すように取り付けたビット主体9
と、ビット主体9の旋回方向先端側に取り付けた先行ビ
ット片10とからなることを特徴とする。
【0006】請求項2は、図4〜図7に示すように、請
求項1に記載のパイル造成装置において、掘削ビット7
B又は7Cは、回転ケーシング2の下端部に下向きに突
出するように取り付けた主ビット取付部片12と、この
主ビット取付部片12より内側で且つそれより下位に位
置するように主ビット取付部片12に対し下り階段状に
取り付けた1つ又は複数の副ビット取付部片13,14
と、最内側の副ビット取付部片13の下端部に所定の掬
い角θをもって回転ケーシング2の内側へ張り出すよう
に取り付けたビット主体9と、ビット主体9の旋回方向
先端側に取り付けた先行ビット片10とからなることを
特徴とする。
【0007】請求項3は、図8に示すように、請求項1
又はに記載のパイル造成装置において、掘削ビット7D
のビット主体9は回転ケーシング2内周面より内側に位
置するように取り付けられていることを特徴とする。
【0008】請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載
のパイル造成装置において、ビット主体9の掬い角は2
0°〜50°であることを特徴とする。
【0009】請求項5は、請求項1〜4の何れかに記載
のパイル造成装置において、先行ビット片10をビット
主体9の旋回方向先端部掬い面9a側に取り付けたこと
を特徴とする。
【0010】請求項6は、請求項1〜5の何れかに記載
のパイル造成装置において、先行ビット片10はばね鋼
からなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るパイル造成装
置の全体を示す。この図において、1はクローラクレー
ン等に立設されたリーダ(図示省略)に沿って昇降する
機枠で、この機枠1の下部に円筒状の回転ケーシング2
が回転自在に垂下連設され、この回転ケーシング2は、
機枠1に配備された両側一対の電動機3,3によって回
転駆動される。4は回転ケーシング2内に挿入された円
筒状の固定ケーシングで、上端部側が機枠1に固定され
ている。5はパイル材投入用のホッパーで、固定ケーシ
ング4の上部に連設された固定管6に配設されている。
【0012】図2及び図3に示すように、回転ケーシン
グ2の下端部には、2つの掘削ビット7A,7Aが回転
ケーシング2の直径方向に対向する位置でその軸芯を中
心とする点対称位置に配設されている。各掘削ビット7
Aは、図2から分かるように、回転ケーシング2の下端
部に下向きに突出するように取り付けたビット取付部片
8と、このビット取付部片8の下端部に所定の掬い角θ
をもって回転ケーシング2の内側へ張り出すように取り
付けたビット主体9と、このビット主体9の旋回方向先
端側に取り付けた先行ビット片10とからなるものであ
る。
【0013】各掘削ビット7Aのビット取付部片8は、
耐磨耗性の鋼材によって形成されたもので、図2に示す
ように、上端部外面側に切欠段部8aが形成されてい
て、この切欠段部8aが回転ケーシング2の下端面と内
側面部とに係合されて溶接によって固着される。このビ
ット取付部片8の厚みは約30mm、高さは160〜2
00mm程度、幅は約100mmである。また図2及び
図3の(B)に示すように、ビット取付部片8の旋回方
向後端面と回転ケーシング2の下端面とのコーナー部分
に補強部片11が溶接されている。また、このビット取
付部片8の下端面は、掬い角θに対応する傾斜角度で斜
面に形成されている。
【0014】ビット主体9は、ビット取付部片8と同様
な耐磨耗性の鋼材によって平面視矩形状に形成されてい
て、図3の(C)に示すように回転ケーシング2の内側
へ張り出すと共に、掘削旋回方向に対し所定の掬い角θ
を形成する状態で、その上面の一端部側がビット取付部
片8の下端斜面に溶接により固着されている。このビッ
ト主体9の厚みは約30mm、長さ(l)は約200m
m、幅(w)は約100mmである。尚、このビット主
体9の上面が掬い面9aとなる。また、回転ケーシング
2の下端からビット主体9の下端位置までの突出長さT
は約200mmである。
【0015】先行ビット片10は、図2から分かるよう
に、ばね鋼によって横長矩形状に形成されたもので、ビ
ット主体9の旋回方向先端部掬い面9a側に取り付けら
れている。この先行ビット片10の厚みは15〜20m
m、左右方向幅はビット主体9の幅(w)より若干広い
120mm程度、上下方向幅は約70mmである。
【0016】上記のような構成よりなるパイル造成装置
を使用してパイルを造成するには、先ず本装置の機枠1
を昇降操作用ワイヤー(図示せず)によりリーダ頂部か
ら適当高さに懸吊支持すると共に、回転ケーシング2の
下端を地面に接地した状態とし、この状態でホッパー5
より固定ケーシング4内に所要量のパイル材を所謂ポイ
ント砂として投入しておく。しかして、回転ケーシング
2を正転駆動させながら昇降操作用ワイヤーを繰り出し
て、回転ケーシング2の回転による各掘削ビット7Aの
旋回によって地盤を掘削しながら、この回転ケーシング
2を固定ケーシング4と共に地盤中に貫入してゆく。
【0017】この際、各掘削ビット7Aのビット主体9
が回転ケーシング2の内側へ張り出していることから、
地盤は回転ケーシング2の円周方向に沿った周辺部のみ
ならず、回転ケーシング2の内側地盤領域全体が掘削さ
れてゆく。即ち、地盤が軟らかい場合は勿論のこと、比
較的硬い場合でも、この掘削ビット7Aの掘削作用が回
転ケーシング2で囲まれる内側部分更にその中心部側ま
で及んでその地盤部分を崩壊させ、結果的に回転ケーシ
ング2の内側地盤領域全体が掘削されることになる。
【0018】また、各掘削ビット7Aは、ビット主体9
がビット取付部片8を介して回転ケーシング2下端から
下方へ一定長さ突出した宙架状態で所定の掬い角θをも
つように取り付けられると共に、ビット主体9の先端部
に先行ビット片10を取り付けていることから、地盤へ
の食い込みが容易となり且つ回転ケーシング2の下端面
に係る地盤抵抗が少なくなって、地盤の掘削が効率良く
迅速に行え、それによりケーシング貫入作業を能率良く
行うことができる。この場合、先行ビット片10がばね
鋼からなるため、掘削旋回中に先行ビット片10が石等
に衝当しても、ばね効果によって衝撃が瞬間的に緩和さ
れ、従って先行ビット片10それ自体の破損、更にはビ
ット主体9の破損を防止できる。
【0019】また、先行ビット片10は、ビット主体9
の旋回方向先端部掬い面9a側に取り付けられているか
ら、掘削中に先行ビット片10にかかる負荷をビット主
体9が支持する状態となって、ビット主体9上での取付
けが安定し、ビット主体9から剥離し難くなる。また、
上記ビット主体9の掬い角θは、20°〜50°の範囲
に設定することによって、良好な掘削が行えるが、より
好ましくは30°〜45°の範囲である。
【0020】上記のように回転ケーシング2の回転によ
る掘削ビット7Aの旋回によって掘削された掘削土砂
は、回転ケーシング2の外周面とその周囲の掘孔壁との
間に排出される。この場合、回転ケーシング2内には前
記のようにポイント砂が所定量投入されていて、このポ
イント砂により固定ケーシング4の下端部が閉塞された
状態にあるため、掘削土砂が固定ケーシング4内部に侵
入することはない。
【0021】回転ケーシング2を地盤中所定深さまで貫
入したならば、昇降操作用ワイヤーの繰り出しを停止
し、回転ケーシング2を停止させるか又は回転させたま
まの状態で、ホッパー5より固定ケーシング4内にパイ
ル材を供給する。そして、昇降操作用ワイヤーを巻き取
りつつ、回転ケーシング2を貫入時と逆方向又は同一方
向に回転させながらケーシング2,4の引き抜きを開始
する。このケーシング2,4の引き抜きに伴って、固定
ケーシング4の下端から地盤中の掘孔にパイルが排出さ
れ、それにより地盤中にパイルが形成されることにな
る。
【0022】図4及び図5は、回転ケーシング2の下端
部に、図2及び図3に記載の掘削ビット7Aとは一部異
なった2つの掘削ビット7B,7Bを点対称位置に配設
した本発明の他の実施形態を示すものである。各掘削ビ
ット7Bは、図4から分かるように、回転ケーシング2
の下端部に下向きに突出するように取り付けた主ビット
取付部片12と、この主ビット取付部片12より内側で
且つそれより下位に位置するように主ビット取付部片1
2に対し下り階段状に取り付けた副ビット取付部片13
と、この副ビット取付部片13の下端部に所定の掬い角
θをもって回転ケーシング2の内側へ張り出すように取
り付けたビット主体9と、このビット主体9の旋回方向
先端側に取り付けた先行ビット片10とからなるもので
ある。
【0023】各掘削ビット7Bの主ビット取付部片12
は、耐磨耗性の鋼材によって形成されたもので、図4に
示すように、上端部外面側に切欠段部12aが形成され
ていて、この切欠段部12aが回転ケーシング2の下端
面と内側面部とに係合されて溶接によって固着される。
この主ビット取付部片12の厚みは約30mm、高さは
約160mm程度、幅は約100mmである。この主ビ
ット取付部片12の旋回方向後端面と回転ケーシング2
の下端面とのコーナー部分に補強部片11が溶接されて
いる。
【0024】副ビット取付部片13は、耐磨耗性の鋼材
によって形成されたもので、その下端面が掬い角θに対
応する傾斜角度で斜面に形成されており、そしてこの副
ビット取付部片13の下端傾斜面にビット主体9が固着
され、ビット主体9に先行ビット片10が固着されてい
る点は前記掘削ビット7Aの場合と同様である。このビ
ット取付部片8の厚みは約30mm、高さは約160m
m、幅は約100mmである。ビット主体9及び先行ビ
ット片10については、図2及び図3に示す掘削ビット
7Aのものと全く同じ構造である。
【0025】この掘削ビット7Bでは、主ビット取付部
片12に対し副ビット取付部片13を2段階状に取り付
け、副ビット取付部片13にビット主体9を取り付けて
いるため、ビット主体9は、図5の(C)に示すように
前記掘削ビット7Aの場合より更に回転ケーシング2の
内側へ張り出しており、また回転ケーシング2の下端か
らビット主体9の下端位置までの突出長さTも約250
mm程度と、前記掘削ビット7Aの場合より若干長くな
る。
【0026】上記のような掘削ビット7Bを備えた回転
ケーシング2の使用による地盤の掘削においては、各掘
削ビット7Bのビット主体9が前記掘削ビット7Aの場
合よりも更に回転ケーシング2の内側へ張り出している
ため、回転ケーシング2の内側まで十分に掘削される。
従って、硬い地盤の場合でも、掘削ビット7Bの掘削作
用が回転ケーシング2で囲まれる内側部分更にその中心
部側まで及んで、回転ケーシング2の内側地盤領域全体
が掘削されることになる。
【0027】図6及び図7は、主ビット取付部片12に
対し2つの副ビット取付部片13,14を3段階状に取
り付け、副ビット取付部片14側にビット主体9を取り
付けてなる掘削ビット7Cを示す。即ち、各掘削ビット
7Bは、図4から分かるように、回転ケーシング2の下
端部に取り付けた主ビット取付部片12と、この主ビッ
ト取付部片12より内側で且つそれより下位に位置する
ように主ビット取付部片12に対し下り3階段状に取り
付けた副ビット取付部片13,14と、最内側の副ビッ
ト取付部片13の下端部に所定の掬い角θで回転ケーシ
ング2の内側へ張り出すように取り付けたビット主体9
と、このビット主体9の旋回方向先端側に取り付けた先
行ビット片10とからなるものである。
【0028】この掘削ビット7Cは、図4に示す掘削ビ
ット7Bにおける主ビット取付部片12と副ビット取付
部片13との間に、矩形片状の副ビット取付部片14を
介在させたもので、主ビット取付部片12、副ビット取
付部片13、ビット主体9及び先行ビット片10につい
ては図4の掘削ビット7Bと同じである。その副ビット
取付部片14は、耐磨耗性の鋼材によって形成されたも
ので、その厚みは約30mm、高さは約120mm程
度、幅は約100mmである。
【0029】この掘削ビット7Cでは、主ビット取付部
片12に対し2つの副ビット取付部片13,14を3段
階状に取り付け、最内側の副ビット取付部片14にビッ
ト主体9を取り付けているため、ビット主体9は、図7
の(C)に示すように、前記掘削ビット7Bの場合より
更に回転ケーシング2の内側へ張り出している。また回
転ケーシング2の下端からビット主体9の下端位置まで
の突出長さTも約300mm程度と、前記掘削ビット7
Bの場合より更に長くなる。
【0030】このような掘削ビット7Cを備えた回転ケ
ーシング2の使用による地盤の掘削にあっては、各掘削
ビット7Cのビット主体9が図4に示す掘削ビット7B
の場合よりも更に回転ケーシング2の内側へ張り出して
いるため、回転ケーシング2の更に内側まで十分に掘削
される。従って、地盤が可なり硬い場合でも、掘削ビッ
ト7Bの掘削作用が回転ケーシング2で囲まれる内側部
分更にその中心部側にまで及んで、回転ケーシング2の
内側地盤領域全体が掘削されることになる。
【0031】以上、主ビット取付部片に対し副ビット取
付部片を3段階状にまで取り付けた実施形態について説
明したが、副ビット取付部片を主ビット取付部片に対し
4段階以上に取り付けることができる。
【0032】図8は、各ビット主体9が回転ケーシング
2の内周面より内側に位置するようにビット取付部片1
5に取り付けられた掘削ビット7Dを示す。尚、ビット
主体9の旋回方向先端部掬い面側に先行ビット片10が
取り付けてある。このように、ビット主体9が回転ケー
シング2の内周面より内側に位置するように取り付けら
れることによって、回転ケーシング2の内側地盤領域を
より効果的に掘削することができる。この場合、ビット
主体9は、図示のように1つのビット取付部片15に取
り付けてもよいし、また主ビット取付部片と1つ又は複
数の副ビット取付部片とを設けて、その最内側の副ビッ
ト取付部片に取り付けるようにしてもよい。
【0033】尚、この実施形態では、固定ケーシング4
を備えたパイル造成装置について説明したが、固定ケー
シングをもたない回転ケーシングのみを備えたパイル造
成装置にも本発明の適用が可能である。また、この実施
形態では、回転ケーシング下端部に掘削ビットを複数取
り付けた例について説明したが、掘削ビットは1つでも
よい。
【0034】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、掘削ビッ
トのビット主体が回転ケーシングの内側へ張り出してい
るから、地盤は回転ケーシングの円周方向に沿った周辺
部のみならず、回転ケーシングの内側地盤領域全体が掘
削されてゆき、地盤が軟らかい場合は勿論のこと、比較
的硬い場合でも、この掘削ビットの掘削作用が回転ケー
シングで囲まれる内側部分更にその中心部側まで及んで
その地盤部分を崩壊させ、結果的に回転ケーシングの内
側地盤領域全体が掘削されることになり、従ってケーシ
ング貫入作業を効率良く行うことができる。
【0035】また、掘削ビットは、ビット主体がビット
取付部片を介して回転ケーシング下端から下方へ一定長
さ突出した宙架状態で所定の掬い角をもつように取り付
けられると共に、ビット主体の先端部に先行ビット片を
取り付けていることから、地盤への食い込みが容易とな
り且つ回転ケーシングの下端面に係る地盤抵抗が少なく
なって、地盤の掘削が効率良く迅速に行え、それにより
ケーシング貫入作業を一層能率良く行うことができる。
【0036】請求項2に係る発明によれば、主ビット取
付部片に対し1つ又は複数の副ビット取付部片を段階状
に取り付け、最内側の副ビット取付部片にビット主体を
取り付けているため、ビット主体を、より一層回転ケー
シングの内側へ張り出させることができ、従って地盤が
硬い場合であっても、掘削ビットの掘削作用が回転ケー
シングで囲まれる内側部分更にその中心部側にまで及ん
で、回転ケーシングの内側地盤領域全体を掘削でき、そ
れによってケーシング貫入作業をより一層能率良く行う
ことができる。
【0037】請求項3に記載のように、ビット主体を回
転ケーシング内周面より内側に位置するように取り付け
ることによって、回転ケーシングの内側地盤領域をより
効果的に掘削することができ、ケーシング貫入作業をよ
り一層能率良く行うことができる。
【0038】請求項4に記載のように、ビット主体の掬
い角が20°〜50°の範囲に設定されることによっ
て、良好な掘削が行える。
【0039】請求項5に記載のように、ビット主体を回
転ケーシング内周面より内側に位置するように取り付け
ることにより、ビット主体上での取付けが安定し、ビッ
ト主体から剥離し難くなる。
【0040】請求項6に記載のように、先行ビット片が
ばね鋼からなるものでは、掘削旋回中に先行ビット片が
石等に衝当しても、この先行ビット片のばね効果によっ
て衝撃が瞬間的に緩和され、従って先行ビット片それ自
体の破損更にはビット主体の破損を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パイル造成装置の全体を示す正面図である。
【図2】 回転ケーシングの下端部に取り付けられた掘
削ビットを示す斜視図である。
【図3】 (A)は回転ケーシングの下端部分の側面
図、(B)は(A)を90°回転した状態の側面図、
(C)は(B)の底面図である。
【図4】 回転ケーシングの下端部に取り付けられた他
の形態の掘削ビットを示す斜視図である。
【図5】 (A)は図4に示す回転ケーシングの下端部
分の側面図、(B)は(A)を90°回転した状態の側
面図、(C)は(B)の底面図である。
【図6】 回転ケーシングの下端部に取り付けられた更
に他の形態の掘削ビットを示す斜視図である。
【図7】 (A)は図6に示す回転ケーシングの下端部
分の側面図、(B)は(A)を90°回転した状態の側
面図、(C)は(B)の底面図である。
【図8】 回転ケーシングの下端部に取り付けられた更
に他の形態の掘削ビットを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 機枠 2 回転ケーシング 3 固定ケーシング 7A〜7D 掘削ビット 8 ビット取付部片 9 ビット主体 9a ビット主体の掬い面 θ ビット主体の掬い角 10 先行ビット片 12 主ビット取付部片 13 副ビット取付部片 14 副ビット取付部片 15 ビット取付部片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リーダに沿って昇降する機枠に回転駆動
    可能に垂下連設された回転ケーシングを有するパイル造
    成装置において、回転ケーシングの下端部に1つ又は複
    数の掘削ビットが配設され、掘削ビットは、回転ケーシ
    ングの下端部に下向きに突出するように取り付けたビッ
    ト取付部片と、ビット取付部片の下端部に所定の掬い角
    をもって回転ケーシングの内側へ張り出すように取り付
    けたビット主体と、ビット主体の旋回方向先端側に取り
    付けた先行ビット片とからなることを特徴とするパイル
    造成装置。
  2. 【請求項2】 掘削ビットは、回転ケーシングの下端部
    に下向きに突出するように取り付けた主ビット取付部片
    と、この主ビット取付部片より内側で且つそれより下位
    に位置するように主ビット取付部片に対し下り階段状に
    取り付けた1つ又は複数の副ビット取付部片と、最内側
    の副ビット取付部片の下端部に所定の掬い角をもって回
    転ケーシングの内側へ張り出すように取り付けたビット
    主体と、ビット主体の旋回方向先端側に取り付けた先行
    ビット片とからなることを特徴とする請求項1に記載の
    パイル造成装置。
  3. 【請求項3】 掘削ビットのビット主体は回転ケーシン
    グ内周面より内側に位置するように取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパイル造成装
    置。
  4. 【請求項4】 ビット主体の掬い角は20°〜50°で
    あることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のパ
    イル造成装置。
  5. 【請求項5】 先行ビット片をビット主体の旋回方向先
    端部掬い面側に取り付けたことを特徴とする請求項1〜
    4の何れかに記載のパイル造成装置。
  6. 【請求項6】 先行ビット片はばね鋼からなることを特
    徴とする請求項1〜5の何れかに記載のパイル造成装
    置。
JP20620198A 1998-07-22 1998-07-22 パイル造成装置 Withdrawn JP2000038719A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010133232A (ja) * 2008-10-28 2010-06-17 Toyo Constr Co Ltd 砂杭造成装置及び砂杭造成工法
JP2013221387A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Onabegumi:Kk 砕石杭形成用アタッチメント

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