JP5062230B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、読取情報の不正利用を防止し得る機能を有する光学的情報読取装置に関するものである。
光学的情報読取装置では、ユーザ情報や商品情報などの機密情報が取り扱われるため、当該装置が不正に開封された場合でも機密情報の漏洩を防止する必要がある。この対策として、装置の開封を検知した時にメモリに記憶される機密情報等を消去するなどのセキュリティ対策が実施される。一方、製品のメンテナンスのためには筐体の開封が必要であり、この開封時には上記セキュリティ対策を実施しないようにする必要がある。
そのため、読取情報の不正利用を防止し得る機能を有する光学的情報読取装置に関する技術として、下記特許文献1に示す電子装置が知られている。この電子装置では、上ケース部材と下ケース部材とが4つのねじで固定されており、各ねじが外されたか否かを電気的に検知可能に構成されている。そして、各ねじが予め定められた順序通りに外されるか否かを判定し、定められた順序通りに外されない場合には、不正対応処理を行いメモリに記憶された各データを消去する。
特開平10−320516号公報
しかしながら、上述のような構成では、ねじの取り外し順序が唯一のパターンに限定されて変更できないために、この取り外し順序が知られてしまうと容易に開封されてしまい、セキュリティ対策としては不十分であるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、セキュリティ性を向上させ得る光学的情報読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の光学的情報読取装置では、情報コードを光学的に読み取る読取手段(21)と、前記読取手段により読み取られた読取情報を記憶する記憶手段(23)と、第1ケース(12)および第2ケース(13)を有し両ケースが複数の締結部材(41〜46)による締結により組み付けられて前記記憶手段を収容する筐体(11)と、を備える光学的情報読取装置(10)であって、前記各締結部材の締結状態を検出可能な検出手段(24,51〜56)と、前記検出手段により検出される前記各締結部材の取り外し順序が、筐体の不正開封か否かを判定するための判定用順序に一致するか否かを判定する判定手段(21)と、前記判定用順序を異なる順序に変更する処理を繰り返す第1順序変更手段(21)と、前記読取手段により開封用情報コードが読み取られると前記判定用順序を予め設定された開封用順序に変更する第2順序変更手段(21)と、前記判定手段による前記取り外し順序が前記判定用順序に一致しないとの判定に応じて前記記憶手段に記憶される前記読取情報の少なくとも一部を消去する消去手段(25)と、を備えることを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、検出手段は筐体に締結される締結部材の締結状態を検出し、判定手段は検出手段により検出される各締結部材の取り外し順序が判定用順序に一致するか否かを判定する。この判定用順序は、第1順序変更手段により異なる順序に変更されるか、開封用情報コードが読み取られることに応じて第2順序変更手段により予め設定された開封用順序に変更される。そして、判定手段による各締結部材の取り外し順序が判定用順序に一致しないとの判定、すなわち、筐体の不正開封であるとの判定に応じて、消去手段により記憶手段の読取情報の少なくとも一部が消去される。
読取情報を消去させることなく筐体を開封するためには、各締結部材の取り外し順序を判定用順序に一致させる必要がある。この判定用順序は第1順序変更手段により例えばランダムに異なる順序に変更されることから、不正開封者は判定用順序を知ることができないので、不正開封者が読取情報を消去させることなく筐体を開封(不正開封)することを防止することができる。したがって、不正開封者による読取情報の不正使用を防止することができる。
一方、開封用情報コードの読み取りに応じて第2順序変更手段により判定用順序が上記所定の順序に再設定されるように変更されるので、例えば、製品のメンテナンス時には開封用情報コードを読み取った後に予め定められる上記所定の順序に従い各締結部材を取り外すことで、読取情報を消去させることなく筐体を開封することができる。
特に、不正開封者が開封用情報コードを不正に取得した場合でも、上記所定の順序をも取得しなければ、読取情報を消去させることなく筐体を開封することは不可能である。また、不正開封者が上記所定の順序を不正に取得した場合でも、開封用情報コードをも取得しなければ、読取情報を消去させることなく筐体を開封することは不可能である。
したがって、当該光学的情報読取装置のセキュリティ性を向上させることができる。
請求項2の発明では、消去手段に代えて機能制限手段が設けられており、この機能制限手段は、判定手段による取り外し順序が判定用順序に一致しないとの判定に応じて読取情報を取り扱うための機能を制限する。これにより、不正開封と判定された場合には読取情報の取り扱いが制限されるので、読取情報を消去する場合と同等の効果を得ることができる。
請求項3の発明では、報知手段は、判定手段による取り外し順序が上記判定用順序に一致しないとの判定に応じて正常開封でない旨を開封者に報知する。これにより、開封者が、開封用情報コードの読み取りを忘れて各締結部材を取り外す場合や、開封用情報コードを読み取っても誤って上記所定の順序と異なる取り外し順序で各締結部材を取り外してしまう場合には、その旨が報知される。この報知を受けて、正常開封者が、例えば、所定のキー操作等の予め設定された解除処理を実施することにより、誤って読取情報の消去や取り扱いの制限が実施されることをなくすことができる。
請求項4の発明では、警報手段は、判定手段による取り外し順序が判定用順序に一致しないとの判定に応じて周囲に警報を発する。これにより、不正開封者が筐体を不正開封すると、周囲に例えば警告音等で警報されるので、不正開封者による読取情報の不正使用を防止するだけでなく、不正開封者による不正開封行為を周囲に知らせることができる。
請求項5の発明では、第1順序変更手段は、第1ケースと第2ケースとが組み付けられるかまたは分離される際、すなわち、筐体が組み付けられるかまたは開封される際に、判定用順序を異なる順序に変更する。これにより、筐体が組み付けられるかまたは開封される毎に、判定用順序が異なる順序に変更されるので、セキュリティ性をより向上させることができる。
請求項6の発明では、第1順序変更手段は、読取手段への電力供給が開始される際に、判定用順序を異なる順序に変更する。これにより、読取手段への電力供給が開始される毎に、判定用順序が異なる順序に変更されるので、セキュリティ性をより向上させることができる。
請求項7の発明では、第1ケースおよび第2ケースのいずれか一方には、電池を収容するための収容部が形成されるとともにこの収容部を閉塞するための電池蓋が着脱可能に取り付けられている。そして、第1順序変更手段は、電池蓋により収容部が閉塞されるかまたは開放される際に、判定用順序を異なる順序に変更する。これにより、電池蓋により収容部が閉塞されるかまたは開放される毎に、判定用順序が異なる順序に変更されるので、セキュリティ性をより向上させることができる。
請求項8の発明では、開封者が所定の順序を設定可能な順序設定手段が設けられている。これにより、開封者が所望の取り外し順所を上記所定の順序として設定することができるので、セキュリティ性をより向上させることができる。
請求項9の発明では、第1順序変更手段は、判定手段による取り外し順序が判定用順序に一致しないとの判定に応じて判定用順序を異なる順序に変更する。例えば、不正開封者が読取情報の消去や取り扱いの制限を解除する処理方法を知っていれば、予め設定された判定用順序を知らなくても、各締結部材の取り外しと解除処理とを何回か繰り返すうちにこの判定用順序を探し当て、不正に筐体を開封してしまうおそれがある。請求項9では、この不正開封者による読取情報の不正使用を防止するために、判定手段による取り外し順序が判定用順序に一致しないと判定される毎に、判定用順序は第1順序変更手段により例えばランダムに異なる順序に変更される。このため、不正開封者が判定用順序を探し当てることが難くなり、不正開封者による筐体の不正開封を防止でき、セキュリティ性をより向上させることができる。
請求項10の発明では、判定手段による取り外し順序が判定用順序に一致しない場合に消去手段による消去を回避するか否かを判定する回避判定手段を備えている。そして、判定手段による取り外し順序が判定用順序に一致しないとの判定が規定回数を超えてなされると回避判定手段による判定を実施することなく消去手段による消去を実施する。例えば、不正開封者が読取情報の消去を解除する処理方法を知っていれば、予め設定された判定用順序を知らなくても、各締結部材の取り外しと解除処理とを何回か繰り返すうちにこの判定用順序を探し当て、不正に筐体を開封してしまうおそれがある。請求項10では、この不正開封者による読取情報の不正使用を防止するために、各締結部材の取り外しと解除処理とが繰り返し行われて判定手段による取り外し順序が判定用順序に一致しないとの判定が規定回数を超えてなされると、不正開封とみなされて読取情報の消去処理が回避されることなく読取情報が消去される。このため、不正開封者が判定用順序を探し当てることが難くなり、不正開封者による筐体の不正開封を防止でき、セキュリティ性をより向上させることができる。また、例えば正常開封者が、誤って上記所定の順序と異なる取り外し順序で各締結部材を取り外してしまった場合には、判定手段による取り外し順序が判定用順序に一致しないとの判定が規定回数を超えてなされていなければ、回避判定手段により読取情報の消去を回避することができる。
請求項11の発明では、判定手段による取り外し順序が判定用順序に一致しない場合に機能制限手段による制限を回避するか否かを判定する回避判定手段を備えている。そして、判定手段による取り外し順序が判定用順序に一致しないとの判定が規定回数を超えてなされると回避判定手段による判定を実施することなく機能制限手段による制限を実施する。例えば、不正開封者が読取情報の取り扱いの制限を解除する処理方法を知っていれば、予め設定された判定用順序を知らなくても、各締結部材の取り外しと解除処理とを何回か繰り返すうちにこの判定用順序を探し当て、不正に筐体を開封してしまうおそれがある。請求項11では、この不正開封者による読取情報の不正使用を防止するために、各締結部材の取り外しと解除処理が繰り返し行われて、判定手段による取り外し順序が判定用順序に一致しないとの判定が規定回数を超えてなされると、不正開封とみなされて読取情報の取り扱いが制限される。このため、不正開封者が判定用順序を探し当てることが難くなり、不正開封者による筐体の不正開封を防止でき、セキュリティ性をより向上させることができる。また、例えば正常開封者が、誤って上記所定の順序と異なる取り外し順序で各締結部材を取り外してしまった場合には、判定手段による取り外し順序が判定用順序に一致しないとの判定が規定回数を超えてなされていなければ、回避判定手段により読取情報の取り扱いの制限を回避することができる。
本第1実施形態に係るバーコードリーダの構成概要を示す図であり、図1(A)は背面図、図1(B)は一部断面で示す側面図である。 締結用貫通孔を挿通したねじが被締結部に締結される締結状態の導通部を示す説明図である。 バーコードリーダの不正開封対策処理に関する電気的構成を示すブロック図である。 本第1実施形態における主制御回路による不正開封対策処理の流れを例示するフローチャートである。 図5(A)は、判定用順序が開封用順序に設定される状態を示す説明図であり、図5(B)は、判定用順序がランダムに変更される状態を示す説明図である。 本第2実施形態における主制御回路による不正開封対策処理の流れを例示するフローチャートである。 本第3実施形態における主制御回路による不正開封対策処理の流れを例示するフローチャートである。
以下、本発明の光学的情報読取装置をバーコードリーダに適用した各実施形態について図を参照して説明する。
[第1実施形態]
まず、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10の構成概要を図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10の構成概要を示す図であり、図1(A)は背面図、図1(B)は一部断面で示す側面図である。図2は、締結用貫通孔12cを挿通したねじ41が被締結部13aに締結される締結状態の導通部51を示す説明図である。図3は、バーコードリーダ10の不正開封対策処理に関する電気的構成を示すブロック図である。
図1(A),(B)に示すように、バーコードリーダ10は、裏側ケース12および表側ケース13からなる筐体11内に制御基板20等の各種電気部品と、各種電気部品の電源として機能する電池30とが収容されるように構成されている。この筐体11内の電気的構成は、公知のコードリーダ(バーコードリーダ、二次元コードリーダ等)とほぼ同様の構成とすることができる。なお、電池30は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等の充放電可能な二次電池や、マンガン乾電池、アルカリ乾電池等の一次電池によって構成されている。
表側ケース13の内面側には、制御基板20が固定されており、この制御基板20の電池側端部には、コネクタ等を介して電池30からの電力が供給されている。また、表側ケース13の表面には、複数の操作キー14が配置されており、各操作キー14を操作することにより、この操作に応じた所定の情報が制御基板20の主制御回路21に入力される。
裏側ケース12には、電池30を収容可能な電池収容部12aが設けられており、当該電池収容部12aは、図1(B)に示すように、一方が箱状に開口するように形成されている。この電池収容部12aの開口部は、裏側ケース12に対して着脱可能に形成された電池蓋15によって閉塞され得る構成となっている。
裏側ケース12および表側ケース13は、裏側ケース12に形成される6つの環状凹部12bの締結用貫通孔12cを挿通する金属製の6つのねじ41〜46により締結されて組み付けられることにより、筐体11を構成する。なお、各ねじ41〜46は、特許請求の範囲における「締結部材」の一例に相当する。
各環状凹部12bは同じ構成であるため、ねじ41が締結される環状凹部12bを代表して説明する。
図2に示すように、環状凹部12bの底面にはねじ41のねじ部が挿通する締結用貫通孔12cが形成されている。また、環状凹部12bの底面の所定の部位には導電性塗料が塗布されており、この塗布部位12dと締結用貫通孔12cを挿通して表側ケース13の被締結部13aに締結されるねじ41とにより所定の抵抗値(以下、締結時抵抗値Rともいう)を有する導通部51が構成される。この導通部51は、被締結部13aからねじ41を取り外した非締結状態における抵抗値が締結状態における締結時抵抗値Rよりも大きくなるように構成されている。なお、ねじ42〜46が締結される各環状凹部12bもそれぞれ上述のように導通部52〜56を有するように構成されている。
次に、バーコードリーダ10の不正開封対策処理に関する電気的構成について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、制御基板20には、主に、主制御回路21と、受光センサ22と、個人情報等の所定の情報が記憶されるメモリ23と、各ねじ41〜46の締結状態を検知可能な締結状態検知回路24と、メモリ23の情報を消去可能な消去用制御回路25と、電池蓋15による電池収容部12aの開閉状態を検知可能な接触センサ26と、ブザー27とが電気的に接続されるように配置されている。
主制御回路21は、操作キー14等の操作に応じて受光センサ22から出力される受光信号に基づいて外部の情報を読み取りこの読取情報を制御してメモリ23に記憶する情報処理に関する機能を有する。また、主制御回路21は、筐体11が不正開封されたか否かを検知するとともに不正開封時にはメモリ23に記憶される読取情報の消去等の不正開封対策処理に関する機能を有する。なお、主制御回路21は、特許請求の範囲における「読取手段、判定手段」の一例に相当する。また、メモリ23は、特許請求の範囲における「記憶手段」の一例に相当する。
締結状態検知回路24は、各導通部51〜56の抵抗値をそれぞれ検知し、導通部51〜56のいずれかの抵抗値が締結時抵抗値Rより大きく設定される所定の閾値Rtを超えると、対応するいずれかのねじ41〜46が被締結部13aから取り外された非締結状態であることを検知して、非締結状態検知信号S〜Sのいずれかを主制御回路21に出力する。例えば、ねじ41が被締結部13aから取り外されると、非締結状態検知信号Sが主制御回路21に出力されることとなる。なお、締結状態検知回路24および各導通部51〜56は、特許請求の範囲における「検出手段」の一例に相当する。
消去用制御回路25は、主制御回路21から出力される消去信号に基づいて、メモリ23に記憶される読取情報を消去する。
接触センサ26は、裏側ケース12に取り付けられた電池蓋15の所定の部位に接触することにより接触信号を出力する。すなわち、電池収容部12aの開口部が電池蓋15により閉塞される状態では、接触センサ26から接触信号が出力されることとなる。
ブザー27は、ビープ音やアラーム音を発生可能に構成されており、主制御回路21からの報知信号に応じて開封者が認識できる程度に鳴動するとともに、警告信号に応じて周囲に警告可能に鳴動する。
次に、主制御回路21による不正開封対策処理について説明する。図4は、本第1実施形態における主制御回路21による不正開封対策処理の流れを例示するフローチャートである。図5(A)は、判定用順序が開封用順序に設定される状態を示す説明図であり、図5(B)は、判定用順序がランダムに変更される状態を示す説明図である。なお、図5(A),(B)において、円内の数字は、判定用順序を示している。
本第1実施形態に係る不正開封対策処理では、各ねじ41〜46の取り外しをそれぞれ検知し、検知される各ねじ41〜46の取り外し順序と判定用順序とが一致しない場合に筐体11の不正開封であるとして、メモリ23に記憶されている読取情報が消去される。この判定用順序は、後述するようにランダムに変更されるようになっており、開封用バーコードを読み取った場合に、予め設定される開封用順序に変更される。
以下、不正開封対策処理の具体的な流れについて図を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、各ねじ41〜46が全て締結状態であり、電池蓋15が裏側ケース12に取り付けられた状態から説明する。
主制御回路21への電力供給が開始されると、まず、図4のステップS101において、判定用順序の変更処理がなされる。この処理では、筐体11の不正開封か否かを判定するための判定用順序がランダムに変更されてこの判定用順序がメモリ23に記憶される。具体的には、例えば、図5(A)に示すように、判定用順序が予め設定される開封用順序に一致してねじ42→45→46→41→44→43の順序で取り外すように設定されている場合に、上記処理を実施することにより、図5(B)に示すように、判定用順序がねじ41→46→43→44→45→42の順序に変更される。なお、上記判定用順序の変更処理では、判定用順序をランダムに変更することに限らず、予め設定される所定数の取り外し順序のいずれかに変更されてもよい。なお、ステップS101の処理を実行する主制御回路21は、特許請求の範囲における「第1順序変更手段」の一例に相当する。また、開封用順序は、特許請求の範囲における「所定の順序」に相当する。
次に、ステップS103において、接触センサ26から接触信号が入力されているか否かについて判定される。この段階では、電池蓋15が裏側ケース12に取り付けられた状態であるので、接触信号が入力されており、ステップS103にてYesと判定される。
そして、ステップ105にて開封用バーコードが読み取られたか否かについて判定される。開封用バーコードは、判定用順序を開封用順序に変更する際に読み取られるための開封用情報コードであり、筐体11を開封する必要がなく開封用バーコードが読み取られない場合には(S105でNo)、ステップS107における処理を実施することなくステップS109の判定処理がなされる。
ステップS109において、ねじ41〜46が全て外されているか否かについて判定される。この段階では、ねじ41〜46はいずれも取り外されておらず、非締結状態検知信号S〜Sのいずれもが入力されていないので、ステップS109にてNoと判定される。
そして、ステップS111において、ねじ41〜46のいずれかが取り外されたか否かについて判定される。この段階では、非締結状態検知信号S〜Sのいずれもが入力されていないので、ステップS111にてNoと判定される。
上述のように、全てのねじ41〜46が締結状態であるからステップS113にて読取処理が実行される。この処理は、バーコードリーダ10の通常処理であって、トリガーキー等の操作キー14が操作されるとこの操作に応じて照明光源(図示略)からの照明光が照射される。この照射光がバーコードにて反射されて反射光として受光センサ22にて受光されると、この受光センサからの受光信号が公知のデコード処理によりデコードされて読取情報としてメモリ23に記憶される。そして、ステップS103からの処理が繰り返される。
上述のステップS103からの繰り返し処理中に、不正開封者が筐体11を開封するために、まず、ねじ41〜46のいずれか1つが取り外されて非締結状態検知信号S〜Sのいずれかが入力されると、ステップS111においてYesと判定されて、ステップS115において、取り外し順序が判定用順序に一致するか否かについて判定される。
不正開封者は判定用順序を知らないために、初めに外されたねじが判定用順序の1番目に設定されているねじに一致する確率は低く、仮に一致したとしても続いて外されたねじが判定用順序の2番目に設定されているねじに一致する確率はさらに低くなる。すなわち、不正開封者が6本のねじ41〜46を判定用順序に一致するように取り外すことは不可能であるから、ステップS115にてNoと判定されることとなる。
ステップS115にてNoと判定されると、ステップS117にて報知処理がなされて報知信号がブザー27に出力されて、ブザー27が開封者が認識できる程度に鳴動する。
次に、ステップS119にて解除処理が実施されたか否かが判定され、不正開封者であれば、解除処理を知らないことから、Noと判定されることとなる。
そして、ステップS121にて消去処理がなされて消去信号が消去用制御回路25に出力され、この消去用制御回路25によりメモリ23に記憶される全ての読取情報が消去される。これにより、不正開封者による読取情報の不正使用を防止することができる。なお、ステップS121の処理を実行する主制御回路21は、特許請求の範囲における「消去手段」の一例に相当する。
次に、ステップS123にて警報処理がなされて警報信号がブザー27に出力され、ブザー27が周囲に警報を発するように鳴動する。これにより、不正開封者による読取情報の不正使用を防止するだけでなく、不正開封者による不正開封行為を周囲に知らせることができる。なお、ステップS123の処理を実行する主制御回路21は、特許請求の範囲における「警報手段」の一例に相当する。
一方、正常開封者であれば、開封用バーコードの読み取り操作を実施するため、ステップS105にてYesと判定される。そして、ステップS107にて、判定用順序が予め設定された開封用順序に一致するように変更されてこの判定用順序がメモリ23に記憶される処理がなされる。具体的には、例えば、図5(B)に示すように、判定用順序がねじ41→46→43→44→45→42の順序で取り外すように設定されている場合に、上記処理を実施することにより、図5(A)に示すように、判定用順序が予め設定される開封用順序に一致してねじ42→45→46→41→44→43の順序に変更される。なお、ステップS107の処理を実行する主制御回路21は、特許請求の範囲における「第2順序変更手段」の一例に相当する。
そして、正常開封者により開封用順序に応じてまずねじ42が取り外されると、ステップS111にてYesと判定されるとともにステップS115にてYesと判定される。そして、正常開封者が開封用順序に応じて他のねじを取り外すことにより、上述したステップ117以降の処理がなされることなく筐体11が開封される。これにより、正常開封者は、読取情報を消去させることなく筐体11を開封することができる。
そして、ステップS109にてYesと判定されることにより、ステップS101にて判定用順序が変更される。これにより、裏側ケース12および表側ケース13とが分離されて筐体11が正常に開封される際には、判定用順序を予め設定される開封用順序とは異なる順序に変更することができる。
また、開封者が電池蓋15を裏側ケース12から取り外すと、接触センサ26からの接触信号が出力されなくなるために、ステップS103にてNoと判定されて、ステップS101にて判定用順序が変更される。これにより、電池蓋15が裏側ケース12から取り外されて電池収容部12aが開放される際には、判定用順序を予め設定される開封用順序とは異なる順序に変更することができる。
また、正常開封者が開封用バーコードの読み取りを忘れて各ねじ41〜46を取り外してしまう場合や、開封用バーコードを読み取っても誤って上記開封用順序と異なる取り外し順序で各ねじ41〜46を取り外してしまう場合には、ステップS115にてNoと判定される。
そして、ステップS117にて上述した報知処理がなされ、不正開封と判定された旨がブザー27の鳴動により、正常開封者に報知される。この報知を受けて、正常開封者が、所定の操作キー14を操作する等の予め設定された所定の解除処理を実施することにより、ステップS119にてYesと判定されて、上述したステップS121以降の処理を実施することなく、ステップS103からの処理がなされる。このため、正常開封者による誤った各ねじ41〜46の取り外し作業により、読取情報の消去や警報処理が実施されることをなくすことができる。なお、ステップS117の処理を実行する主制御回路21は、特許請求の範囲における「報知手段」の一例に相当する。
以上説明したように、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10では、各導通部51〜56および締結状態検知回路24により、筐体11に締結される各ねじ41〜46の締結状態を検出するとともに、主制御回路21により、検出される各ねじ41〜46の取り外し順序が判定用順序に一致するか否かについて判定される。この判定用順序は、ステップS101の処理により異なる順序に変更されるか、開封用情報コードが読み取られることに応じてステップS107の処理により開封用順序に変更される。そして、各ねじ41〜46の取り外し順序が判定用順序に一致しないとの判定、すなわち、筐体11の不正開封であるとの判定に応じて、メモリ23の読取情報が消去される。
これにより、読取情報を消去させることなく筐体11を開封するためには、各ねじ41〜46の取り外し順序を判定用順序に一致させる必要があり、この判定用順序はランダムに異なる順序に変更されることから、不正開封者が読取情報を消去させることなく筐体11を開封(不正開封)することを防止することができる。したがって、不正開封者による読取情報の不正使用を防止することができる。
一方、開封用情報コードの読み取りに応じて判定用順序が開封用順序に再設定されるように変更されるので、例えば、製品のメンテナンス時には開封用情報コードを読み取った後に予め定められる開封用順序に従い各ねじ41〜46を取り外すことで、読取情報を消去させることなく筐体11を開封することができる。
特に、不正開封者が開封用情報コードを不正に取得した場合でも、上記開封用順序をも取得しなければ、読取情報を消去させることなく筐体11を開封することは不可能である。また、不正開封者が上記開封用順序を不正に取得した場合でも、開封用情報コードをも取得しなければ、読取情報を消去させることなく筐体11を開封することは不可能である。
したがって、当該バーコードリーダ10のセキュリティ性を向上させることができる。
また、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10では、各ねじ41〜46の取り外し順序が上記判定用順序に一致しないとの判定に応じて、正常開封でない旨(不正開封と判定された旨)がブザー27の鳴動により開封者に報知される。これにより、開封者が、開封用情報コードの読み取りを忘れて各ねじ41〜46を取り外す場合や、開封用情報コードを読み取っても誤って開封用順序と異なる取り外し順序で各ねじ41〜46を取り外してしまう場合には、その旨が報知される。この報知を受けて、正常開封者が、所定の操作キー14を操作する等の予め設定された所定の解除処理を実施することにより、誤って読取情報が消去されることをなくすことができる。
さらに、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10では、各ねじ41〜46の取り外し順序が判定用順序に一致しないとの判定に応じて、ブザー27が周囲に警報を発するように鳴動する。これにより、不正開封者が筐体11を不正開封すると、周囲に警告音により警報されるので、不正開封者による読取情報の不正使用を防止するだけでなく、不正開封者による不正開封行為を周囲に知らせることができる。
さらに、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10では、筐体11が開封される際に、判定用順序が異なる順序に変更される。これにより、筐体が開封される毎に、判定用順序が異なる順序に変更されるので、セキュリティ性をより向上させることができる。
さらに、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10では、主制御回路21への電力供給が開始される際に、判定用順序が異なる順序に変更される。これにより、主制御回路21への電力供給が開始される毎に、判定用順序が異なる順序に変更されるので、セキュリティ性をより向上させることができる。
さらに、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10では、電池蓋15により電池収容部12aが開放される際に、判定用順序が異なる順序に変更される。これにより、電池蓋15により電池収容部12aが開放される毎に、判定用順序が異なる順序に変更されるので、セキュリティ性をより向上させることができる。
[第2実施形態]
次に本第2実施形態に係るバーコードリーダ10について、図6を参照して説明する。本第2実施形態では、上述したステップS115において、取り外し順序が判定用順序に一致しないと判定されると、後述するステップS201にて、判定用順序の変更処理がなされる点が主に異なる。したがって、上述した第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には同一符号を付し、説明を省略する。
以下、本第2実施形態に係る主制御回路21による不正開封対策処理について図6を用いて説明する。なお、上記第1実施形態と同様に、以下の説明では、各ねじ41〜46が全て締結状態であり、電池蓋15が裏側ケース12に取り付けられた状態から説明する。
まず、図6のステップS101において、判定用順序の変更処理がなされると、ステップS103において、接触センサ26から接触信号が入力されているか否かについて判定される。この段階では、電池蓋15が裏側ケース12に取り付けられた状態であるので、接触信号が入力されており、ステップS103にてYesと判定される。
次に、ステップ105にて開封用バーコードが読み取られたか否かについて判定され、筐体11を開封する必要がなく開封用バーコードが読み取られない場合には(S105でNo)、ステップS107における処理を実施することなく、ステップS109においてねじ41〜46が全て外されているか否かの判定処理がなされる。
この段階では、ねじ41〜46はいずれも取り外されておらず、非締結状態検知信号S〜Sのいずれもが入力されていないので、ステップS109にてNoと判定され、さらにステップS111において、ねじ41〜46のいずれかが取り外されたか否かの判定処理がなされ、Noと判定される。
上述のように、全てのねじ41〜46が締結状態であるからステップS113にて読取処理が実行される。そして、上述のステップS103からの繰り返し処理中に、不正開封者が筐体11を開封するために、まず、ねじ41〜46のいずれか1つが取り外されて非締結状態検知信号S〜Sのいずれかが入力されると、ステップS111においてYesと判定されて、ステップS115において、取り外し順序が判定用順序に一致するか否かについて判定される。このとき、不正開封者が6本のねじ41〜46を判定用順序と異なる取り外し順序で取り外すと、ステップS115にてNoと判定されることとなる。
ステップS115にてNoと判定されると、さらにステップS201にて、判定用順序の変更処理がなされることとなる。この処理では、上記ステップS101と同様に、筐体11の不正開封か否かを判定するための判定用順序がランダムに変更されてこの判定用順序がメモリ23に記憶される。このように、本第2実施形態では、上記ステップS101の処理に加えて、ステップS201においても取り外し順序が判定用順序に一致しないと判定される毎に、判定用順序の変更処理がなされることとなる。これにより、不正開封者が各ねじ41〜46の取り外しと解除処理とを何回か繰り返して予め設定された判定用順序を探し当てることが難しくなり、不正開封者により不正に筐体が開封されることが防止でき、セキュリティ性をより向上させることができる。なお、ステップS201の処理を実行する主制御回路21は、特許請求の範囲における「第1順序変更手段」の一例に相当する。
ステップS201にて判定用順序の変更処理がなされると、ステップS117にて報知処理がなされて報知信号がブザー27に出力されて、開封者が認識できる程度にブザー27が鳴動する。
次に、ステップS119にて解除処理が実施されたか否かが判定され、不正開封者であれば、解除処理を知らないことから、Noと判定されることとなる。
そして、ステップS121にて消去処理がなされてメモリ23に記憶される全ての読取情報が消去され、さらに、ステップS123にて警報処理がなされて、ブザー27が周囲に警報を発するように鳴動する。
一方、正常開封者であれば、開封用バーコードの読み取り操作を実施するため、上記第1実施形態と同様に、ステップS105にてYesと判定される。そして、ステップS107にて、判定用順序が予め設定された開封用順序に一致するように変更されてこの判定用順序がメモリ23に記憶される処理がなされる。
そして、正常開封者により開封用順序に応じてねじ41〜46を取り外すことにより、上述したステップS201以降の処理がなされることなく筐体11が開封される。これにより、正常開封者は、読取情報を消去させることなく筐体11を開封することができる。
そして、ステップS109にてYesと判定されることにより、ステップS101にて判定用順序が変更される。また、開封者が電池蓋15を裏側ケース12から取り外すと、接触センサ26からの接触信号が出力されなくなるために、ステップS103にてNoと判定されて、ステップS101にて判定用順序が変更されることとなる。
以上説明したように、本第2実施形態に係るバーコードリーダ10では、不正開封者が6本の各ねじ41〜46を判定用順序と異なる取り外し順序で取り外した場合に、各ねじ41〜46の取り外し順序が判定用順序に一致しないと判定されると、ステップS201にて判定用順序の変更処理がなされることとなる。これにより、上記ステップS101の処理に加えて、ステップS201においても取り外し順序が判定用順序に一致しないと判定される毎に判定用順序の変更処理がなされるので、不正開封者が各ねじ41〜46の取り外しとステップS119の解除処理とを何回か繰り返して予め設定された判定用順序を探し当てることが難しくなり、不正開封者により不正に筐体11が開封されることが防止でき、セキュリティ性をより向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、本第3実施形態に係るバーコードリーダ10について、図7を参照して説明する。本第3実施形態では、上述したステップS115にて取り外し順序が判定用順序に一致しないと判定される回数が規定回数を超えてなされていると判定されると、ステップS119にて解除処理が実施されたか否かの判定がなされることなく、ステップS121にて読取情報の消去処理がなされる点が主に異なる。したがって、上述した第1実施形態のバーコードリーダ10と実質的に同一の構成部分には同一符号を付し、説明を省略する。
以下、本第3実施形態に係る主制御回路21による不正開封対策処理について図7を用いて説明する。なお、上記第1実施形態と同様に、以下の説明では、各ねじ41〜46が全て締結状態であり、電池蓋15が裏側ケース12に取り付けられた状態から説明する。
まず、図7のステップS101において、判定用順序の変更処理がなされる。そして、接触センサ26から接触信号が入力されているので、ステップS103にてYesと判定される。
次に、筐体11を開封する必要がなく開封用バーコードが読み取られない場合には、ステップ105にてNoと判定されて、ステップS107における処理を実施することなく、ステップS109においてねじ41〜46が全て外されているか否かの判定処理がなされる。
そして、ねじ41〜46はいずれも取り外されておらずステップS109にてNoと判定されると、さらにステップS111において、ねじ41〜46のいずれかが取り外されたか否かの判定処理がなされ、Noと判定されて、ステップS113にて読取処理が実行される。
そして、上述のステップS103からの繰り返し処理中に、ねじ41〜46のいずれか1つが取り外されると、ステップS111においてYesと判定されて、ステップS115において、取り外し順序が判定用順序に一致するか否かについて判定される。このとき、不正開封者が6本のねじ41〜46を判定用順序と異なる取り外し順序で取り外すと、ステップS115にてNoと判定されることとなる。
そして、ステップS115にてNoと判定される回数nが、ステップS301にてインクリメント(n=n+1)されて、ステップS303にてnがnを超えているか否かについて判定される。ここで、nは、取り外し順序が判定用順序に一致しないと判定される回数に相当する。また、nは、あらかじめ設定される規定回数に相当し初期段階では0(ゼロ)に設定されており、本第3実施形態では、n=1に設定されている。なお、この規定回数nは、セキュリティ性に応じて適宜変更することができる。
ステップS303にてnがn未満であると判定される場合には(S303でNo)、正常開封者が誤って各ねじ41〜46を取り外したとみなされる。そして、ステップS117にて上述した報知処理がなされた後、正常開封者が、所定の解除処理を実施することにより、ステップS119にてYesと判定されて、上述したステップS121以降の処理を実施することなくステップS103からの処理がなされるので、読取情報の消去を回避することができる。なお、ステップS303の処理を実行する主制御回路21は、特許請求の範囲における「回避判定手段」の一例に相当する。
一方、ステップS303にてnがnを超えていると判定される場合には、不正開封者が不正に各ねじ41〜46を取り外したとみなされる。そして、ステップS117にて報知処理およびステップS119にて解除処理が実施されたか否かの判定がなされることなく、ステップS121にて読取情報の消去処理がなされ、さらに、ステップS123にて警報処理がなされて、ブザー27が周囲に警報を発するように鳴動する。
一方、正常開封者であれば、開封用バーコードの読み取り操作を実施するため、上記第1実施形態と同様に、ステップS105にてYesと判定される。そして、ステップS107にて、判定用順序が予め設定された開封用順序に一致するように変更されてこの判定用順序がメモリ23に記憶される処理がなされる。
そして、正常開封者により開封用順序に応じてねじ41〜46を取り外すことにより、上述したステップS301以降の処理がなされることなく筐体11が開封される。さらに、ステップS109にてYesと判定されることにより、ステップS101にて判定用順序が変更される。また、開封者が電池蓋15を裏側ケース12から取り外すと、ステップS103にてNoと判定されて、ステップS101にて判定用順序が変更されることとなる。
以上説明したように、本第3実施形態に係るバーコードリーダ10では、各ねじ41〜46の取り外し順序が判定用順序に一致しないと判定される回数nが、ステップS301にて演算される。そして、ステップS303にてこの判定される回数nが規定回数n未満であると判定される場合には、ステップS121の消去処理およびステップS123の警告処理が実施されず、ステップS117にて報知処理がなされる。一方、この判定される回数nが規定回数nを超えていると判定されると、ステップS119にて解除処理が実施されたか否かの判定がなされることなく、ステップS121にて読取情報の消去処理がなされることとなる。これにより、nがn未満であると判定される場合には、正常開封者が誤って判定用順序と異なる取り外し順序で各ねじ41〜46を取り外したとみなされて、読取情報の消去を回避することができる。また、nがnを超えていると判定される場合には、不正開封者が不正に各ねじ41〜46を取り外したとみなされて、読取情報の消去処理が回避されることなく読取情報が消去される。このため、例えば、読取情報の消去を解除する処理方法を知っている不正開封者が、各ねじ41〜46の取り外しと解除処理とを何回か繰り返して予め設定されている判定用順序を探し当てることが難しくなり、不正開封者による筐体の不正開封を防止でき、セキュリティ性をより向上させることができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)上述した消去処理では、全ての読取情報を消去することに限らず、一部の読取情報を消去してもよい。
また、上記消去処理に代えて、読取情報を取り扱うための機能を制限する機能制限処理を実施するようにしてもよい。これにより、不正開封と判定された場合にはメモリ23に記憶された読取情報の取り扱いが制限されるので、メモリ23の読取情報を消去する場合と同等の効果を得ることができる。
(2)上述した開封用順序は、正常開封者の所望の取り外し順序に変更されてもよい。具体的には、例えば、正常開封者が開封用バーコードを読み取った後に所定の操作キー14を操作することにより、開封用順序を所望の取り外し順序に変更する。これにより、正常開封者が所望の取り外し順所を開封用順序として設定することができるので、セキュリティ性をより向上させることができる。
(3)ブザー27に代えて、発光部や振動部を採用するとともに、上記ステップS117における報知処理において、発光部の発光や振動部の振動により、不正開封と判定された旨を開封者に報知してもよい。
(4)上述した判定用順序は、筐体11が組み付けられる際に異なる順序に変更されてもよいし、電池蓋15により電池収容部12aが閉塞される際に異なる順序に変更されてもよい。
(5)締結状態検知回路24は、各導通部51〜56の抵抗値に基づいて各ねじ41〜46の締結状態を検知することに限らず、例えば、各ねじ41〜46が被締結部13aに締結されるときの締結力を検知可能な応力センサを被締結部13aに設けて、この応力センサからの出力信号に基づいて各ねじ41〜46の締結状態を検知してもよい。
(6)締結状態検知回路24は、各導通部51〜56の抵抗値を検知し当該導通部51〜56の抵抗値が締結時抵抗値Rを超えると非締結状態検知信号を主制御回路21に出力することに限らず、単なる各導通部51〜56の抵抗値を検知可能なセンサとして構成されてもよい。
(7)なお、上述した実施形態では、光学的情報読取装置として、バーコードリーダを例示して説明したが、これに限られることはなく、例えば、二次元コードリーダなどの外部から光学的に取得した読取情報に対して不正使用を防止する必要がある装置であれば、上述と同様に作用および効果を得ることができる。
10…バーコードリーダ(光学的情報読取装置)
11…筐体
12…裏側ケース(第1ケース)
13…表側ケース(第2ケース)
15…電池蓋
21…主制御回路(読取手段,判定手段,第1順序変更手段,第2順序変更手段、回避判定手段)
23…メモリ(記憶手段)
24…締結状態検知回路(検出手段)
25…消去用制御回路(消去手段)
26…接触センサ
27…ブザー(報知手段,警報手段)
30…電池
41〜46…ねじ(締結部材)
51〜56…導通部(検出手段)

Claims (11)

  1. 情報コードを光学的に読み取る読取手段と、
    前記読取手段により読み取られた読取情報を記憶する記憶手段と、
    第1ケースおよび第2ケースを有し両ケースが複数の締結部材による締結により組み付けられて前記記憶手段を収容する筐体と、
    を備える光学的情報読取装置であって、
    前記各締結部材の締結状態を検出可能な検出手段と、
    前記検出手段により検出される前記各締結部材の取り外し順序が、筐体の不正開封か否かを判定するための判定用順序に一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定用順序を異なる順序に変更する処理を繰り返す第1順序変更手段と、
    前記読取手段により開封用情報コードが読み取られると前記判定用順序を予め設定された開封用順序に変更する第2順序変更手段と、
    前記判定手段による前記取り外し順序が前記判定用順序に一致しないとの判定に応じて前記記憶手段に記憶される前記読取情報の少なくとも一部を消去する消去手段と、
    を備えることを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記消去手段に代えて、前記判定手段による前記取り外し順序が前記判定用順序に一致しないとの判定に応じて前記読取情報を取り扱うための機能を制限する機能制限手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
  3. 前記判定手段による前記取り外し順序が前記判定用順序に一致しないとの判定に応じて正常開封でない旨を開封者に報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の光学的情報読取装置。
  4. 前記判定手段による前記取り外し順序が前記判定用順序に一致しないとの判定に応じて周囲に警報を発する警報手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  5. 前記第1順序変更手段は、前記第1ケースと前記第2ケースとが組み付けられるかまたは分離される際に、前記判定用順序を異なる順序に変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  6. 前記第1順序変更手段は、前記読取手段への電力供給が開始される際に、前記判定用順序を異なる順序に変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  7. 前記第1ケースおよび前記第2ケースのいずれか一方には、電池を収容するための収容部が形成されるとともにこの収容部を閉塞するための電池蓋が着脱可能に取り付けられており、
    前記第1順序変更手段は、前記電池蓋により前記収容部が閉塞されるかまたは開放される際に、前記判定用順序を異なる順序に変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  8. 開封者が前記所定の順序を設定可能な順序設定手段を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  9. 前記第1順序変更手段は、前記判定手段による前記取り外し順序が前記判定用順序に一致しないとの判定に応じて前記判定用順序を異なる順序に変更することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  10. 前記判定手段による前記取り外し順序が前記判定用順序に一致しない場合に前記消去手段による消去を回避するか否かを判定する回避判定手段を備え、
    前記判定手段による前記取り外し順序が前記判定用順序に一致しないとの判定が規定回数を超えてなされると前記回避判定手段による判定を実施することなく前記消去手段による消去を実施することを特徴とする請求項1、3〜9のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  11. 前記判定手段による前記取り外し順序が前記判定用順序に一致しない場合に前記機能制限手段による制限を回避するか否かを判定する回避判定手段を備え、
    前記判定手段による前記取り外し順序が前記判定用順序に一致しないとの判定が規定回数を超えてなされると前記回避判定手段による判定を実施することなく前記機能制限手段による制限を実施することを特徴とする請求項2に記載の光学的情報読取装置。
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