JP2010049320A - 情報端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体の不正開封時のみ取得情報を消去する情報端末装置を提供する。
【解決手段】裏側ケース11aおよび表側ケース11bが締結用貫通孔45aを挿通するねじ60等により締結されて筐体11が構成され、この筐体11内には、主制御回路21、記憶装置25や電池30等が収容されている。また、主制御回路21に所定の情報を入力するための複数の操作キー12と、ねじ60の締結状態または非締結状態をその抵抗値の変化で検知可能な導通部70とが設けられている。そして、主制御回路21への電力供給が開始されるとともに導通部70の抵抗値に基づいて非締結状態が検知される場合であって、操作キー12による開封用操作が実施されていない場合(フラグF=0)には、記憶装置25に記憶された取得情報が消去される。
【選択図】図4
【解決手段】裏側ケース11aおよび表側ケース11bが締結用貫通孔45aを挿通するねじ60等により締結されて筐体11が構成され、この筐体11内には、主制御回路21、記憶装置25や電池30等が収容されている。また、主制御回路21に所定の情報を入力するための複数の操作キー12と、ねじ60の締結状態または非締結状態をその抵抗値の変化で検知可能な導通部70とが設けられている。そして、主制御回路21への電力供給が開始されるとともに導通部70の抵抗値に基づいて非締結状態が検知される場合であって、操作キー12による開封用操作が実施されていない場合(フラグF=0)には、記憶装置25に記憶された取得情報が消去される。
【選択図】図4
Description
本発明は、筐体の不正開封を検知し得る機能を有する情報端末装置に関するものである。
従来より、筐体の不正開封を検知し得る機能を有する情報端末装置として、下記特許文献1に示す端末装置が知られている。この端末装置では、制御基板が固定される筐体上ケースと筐体下ケースとにより筐体が構成されている。制御基板の筐体下ケース側にはスイッチが設けられており、筐体下ケースの底壁には所定の配線パターンが設けられたプラスチックシートが貼り付けられている。そして、筐体上ケースと筐体下ケースとを組み付けると、制御基板のスイッチの端子と筐体下ケースの底壁の配線とが接続されて閉回路が構成される。
そして、不正開封のために筐体上ケースと筐体下ケースとが分離されると、スイッチの端子と配線との接続が断たれて上記閉回路が切断されるので、この閉回路の切断状態を検知することにより、不正開封を検知している。このように不正開封が検知されると、不正使用を防止するために記憶手段内のデータが消去される。
特開2001−242951号公報
しかしながら、上述のような構成では、不正開封時だけでなく、保守や修理のための正常時における正常開封の場合でも、記憶手段内のデータが消去されてしまう。そのため、正常開封時には、記憶手段内のデータを他の記憶手段等にバックアップしなければならないという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、筐体の不正開封時のみ取得情報を消去する情報端末装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の情報端末装置では、取得した取得情報を制御するための制御手段(21)と、前記取得情報を記憶する記憶手段(25)と、前記制御手段に電力を供給する電源手段(30)と、第1ケース(11a)および第2ケース(11b)が締結部材(60)による締結により構成されて前記制御手段と前記記憶手段と前記電源手段とを収容する筐体(11)と、前記制御手段に所定の情報を入力するための入力手段(12)と、を備える情報端末装置(10)であって、前記締結部材の締結状態または非締結状態を検知可能な検知手段(21,22,70)を有し、前記制御手段は、前記制御手段への電力供給が開始されるとともに前記検知手段により前記非締結状態が検知される場合であって、前記筐体の開封時に入力すべき入力情報が前記入力手段により入力されない場合には、前記記憶手段に記憶された前記取得情報の少なくとも一部を消去することを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、第1ケースおよび第2ケースが締結部材により締結されて筐体が構成され、この筐体内には、制御手段と記憶手段と電源手段とが収容されている。また、制御手段に所定の情報を入力するための入力手段と、締結部材の締結状態または非締結状態を検知可能な検知手段とが設けられている。そして、制御手段は、当該制御手段への電力供給が開始されるとともに検知手段により非締結状態が検知される場合であって、筐体の開封時に入力すべき入力情報が入力手段により入力されない場合には、記憶手段に記憶された取得情報の少なくとも一部を消去する。
第1ケースおよび第2ケースを組み付けて構成される筐体を開封する場合には、正常開封および不正開封のどちらの開封であっても、開封者が電源手段による制御手段への電力供給を停止した後、第1ケースおよび第2ケースを分離するために締結部材が取り外された非締結状態になる。
そこで、検知手段により、締結部材の締結状態または非締結状態を、例えば、締結部材とこの締結部材が締結される部位である被締結部材とで構成される導通部の導通状態に応じて、検知する。これにより、制御手段に再度電力供給が開始されて非締結状態が検知される場合には、筐体が開封されたことを認識することができる。この場合、正常な筐体の開封時に入力すべき入力情報、例えば、所定のキー操作が、使用者の操作に応じて入力手段により制御手段に入力されるか否かを判定することにより、正常開封か不正開封かを判定することができる。すなわち、非締結状態が検知される場合であって上記入力すべき入力情報が入力されない場合には、筐体の不正開封であるから、記憶手段に記憶される取得情報の少なくとも一部が消去される。
したがって、筐体の正常開封時には記憶手段に記憶される取得情報が消去されず、筐体の不正開封時のみ取得情報を消去することができる。
したがって、筐体の正常開封時には記憶手段に記憶される取得情報が消去されず、筐体の不正開封時のみ取得情報を消去することができる。
請求項2の発明では、検知手段は、締結部材が締結される部位に塗布される導電性塗料と締結状態の締結部材とにより構成される導通部の抵抗値を検知することにより、締結部材の締結状態または非締結状態を検知する。導通部は、締結部材が締結状態である場合と締結部材が非締結である場合とでその抵抗値が変化するので、導通部の抵抗値を検知することにより、締結部材の締結状態または非締結状態を確実に検知することができる。
請求項3の発明では、第1ケースおよび第2ケースのいずれか一方には電源手段を収容するための電源収容部が設けられている。そして、締結部材は、収容した電源手段に覆われる電源収容部の底壁または側壁に形成される締結用貫通孔を挿通して第1ケースおよび第2ケースを締結する。
筐体を開封する目的で第1ケースおよび第2ケースを分離するためには、締結用貫通孔を挿通して締結される締結部材を取り除く必要がある。この締結部材を取り除くためには電源手段を電池収容部から取り出す必要があり、この取り出し作業により電源手段による制御手段への電力の供給が停止されることとなる。このため、筐体を開封する場合には、制御手段への電力の供給を確実に停止することができる。
請求項4の発明では、制御手段は、当該制御手段への電力供給が開始されるとともに検知手段により非締結状態が検知される場合であって、上記入力すべき入力情報が入力手段により入力されない場合、または、上記入力すべき入力情報が入力手段により入力された後に当該制御手段への電力供給が停止されない場合には、記憶手段に記憶された取得情報の少なくとも一部を消去する。
これにより、不正開封時に入力すべき入力情報が偶然に入力された場合であっても、電源手段を取り外す等の作業を行なうことにより当該制御手段への電力供給が停止されない場合には、記憶手段に記憶された取得情報の少なくとも一部が消去される。したがって、筐体の不正開封時には確実に取得情報を消去することができる。
請求項5の発明では、使用者が上記入力すべき入力情報を予め設定可能な設定手段が設けられている。これにより、使用者が所望する入力情報、例えば、所定のキー操作を設定することができるので、正常開封時における上記入力すべき入力情報の入力作業を良好に行なうことができる。また、上記入力すべき入力情報に秘匿性を持たせることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の情報端末装置をバーコードリーダに適用した第1実施形態について図を参照して説明する。まず、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10の構成概要を図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10の構成概要を示す図であり、図1(A)は背面図、図1(B)は一部断面で示す側面図である。図2は、締結用貫通孔45aを挿通したねじ60が被締結部13に締結される締結状態の導通部70を示す説明図である。図3は、バーコードリーダ10の不正開封検知処理に関する電気的構成を示すブロック図である。
以下、本発明の情報端末装置をバーコードリーダに適用した第1実施形態について図を参照して説明する。まず、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10の構成概要を図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10の構成概要を示す図であり、図1(A)は背面図、図1(B)は一部断面で示す側面図である。図2は、締結用貫通孔45aを挿通したねじ60が被締結部13に締結される締結状態の導通部70を示す説明図である。図3は、バーコードリーダ10の不正開封検知処理に関する電気的構成を示すブロック図である。
図1(A),(B)に示すように、バーコードリーダ10は、裏側ケース11aおよび表側ケース11bからなる筐体11内に制御基板20等の各種電気部品と、各種電気部品の電源として機能する電池30とが収容されるように構成されている。この筐体11内の電気的構成は、公知のコードリーダ(バーコードリーダ、二次元コードリーダ等)とほぼ同様の構成とすることができる。なお、電池30は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等の充放電可能な二次電池や、マンガン乾電池、アルカリ乾電池等の一次電池によって構成されている。
表側ケース11bの内面側には、制御基板20が固定されており、この制御基板20の電池側端部には、電池30からの電力が供給されるための基板側コネクタ24が設けられている。また、表側ケース11bの表面には、複数の操作キー12が配置されており、各操作キー12を操作することにより、この操作に応じた所定の情報が制御基板20の主制御回路21に入力される。
裏側ケース11aには、電池30を収容可能な電池収容部40が形成されている。電池収容部40は、図1(A),(B)に示すように、一方が開口する箱状形態をなしており、電池30の四方を取り囲む側壁41、42、43、44と、電池30の一方面を支持する底壁45とを備えている。また、側壁41には、電池収容部40に収容された電池30の電源ケーブル31に対して底壁45側から近接するように半円状に形成される切欠部41aが設けられている。また、電池収容部40の開口部は、裏側ケース11aに対して着脱可能に形成された電池蓋50によって閉塞され得る構成となっている。
図1(A),(B)に示すように、収容した電池30に覆われる電池収容部40の底壁45には、2つの締結用貫通孔45aが形成されている。電池収容部40の底壁45が両締結用貫通孔45aを挿通する金属製のねじ60により表側ケース11bの被締結部13に締結されるとともに、裏側ケース11aおよび表側ケース11bのそれぞれの所定の締結部が図略のねじ等により締結されることにより、裏側ケース11aおよび表側ケース11bが組み付けられて筐体11が構成される。
図1(B)および図2から判るように、両締結用貫通孔45aのいずれか一方に近接する被締結部13の所定の部位には導電性塗料が塗布されており、この塗布部位13aと締結用貫通孔45aを挿通して被締結部13に締結されるねじ60とにより所定の抵抗値(以下、締結時抵抗値Rともいう)を有する導通部70が構成される。この導通部70は、被締結部13からねじ60を取り外した非締結状態における抵抗値が締結状態における締結時抵抗値Rよりも大きくなるように構成されている。
裏側ケース11aと表側ケース11bとを組み付けた後、電池収容部40に電池30を収容する際、電池30の電源ケーブル31の先端の電池側コネクタ32と制御基板20の基板側コネクタ24とを電気的に接続する。これにより、電池30から電源ケーブル31および両コネクタ32,24を介して制御基板20の主制御回路21等に所定の電力が供給される。
上述のように構成されるバーコードリーダ10では、筐体11を開封する目的で裏側ケース11aおよび表側ケース11bを分離するためには、電池収容部40の底壁45の両締結用貫通孔45aを挿通するねじ60をそれぞれ取り除く必要がある。これら両ねじ60を取り除くためには電池30を電池収容部40から取り出す必要があり、この取り出し作業により電池側コネクタ32および基板側コネクタ24の接続が解除されて主制御回路21への電力供給が停止される。すなわち、裏側ケース11aと表側ケース11bとを分離して筐体11を開封する場合には、主制御回路21への電力供給が停止されることとなる。
次に、バーコードリーダ10の不正開封検知処理に関する電気的構成について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、制御基板20には、主に、主制御回路21と、ねじ60の締結状態を検知可能な締結状態検知回路22と、個人情報等の所定の情報が記憶される記憶装置25に対してその所定の情報を消去可能な消去用制御回路23とが配置されている。そして、各回路21〜23には、電池30から所定の電力が供給されている。
図3に示すように、制御基板20には、主に、主制御回路21と、ねじ60の締結状態を検知可能な締結状態検知回路22と、個人情報等の所定の情報が記憶される記憶装置25に対してその所定の情報を消去可能な消去用制御回路23とが配置されている。そして、各回路21〜23には、電池30から所定の電力が供給されている。
主制御回路21は、操作キー12等の操作に応じて外部の情報を取得しこの取得情報を制御して記憶装置25に記憶する情報処理に関する機能を有する。また、主制御回路21は、筐体11が不正開封されたか否かを検知するとともに不正開封時には記憶装置25に記憶される取得情報を消去する不正開封検知処理に関する機能を有する。
締結状態検知回路22は、導通部70の抵抗値を検知し、この導通部70の抵抗値が締結時抵抗値Rより大きく設定される所定の閾値Rtを超えるとねじ60が被締結部13から取り外された非締結状態であることを検知して非締結状態検知信号を主制御回路21に出力する。
消去用制御回路23は、主制御回路21から出力される消去指示信号に基づいて、記憶装置25に記憶される所定の情報の少なくとも一部を消去する。なお、記憶装置25は、表側ケース11b内であって制御基板20近傍に取り付けられている。
次に、主制御回路21による不正開封検知処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。図4は、第1実施形態における主制御回路21による不正開封検知処理の流れを例示するフローチャートである。なお、以下の説明では、ねじ60が被締結部13から取り外されていない締結状態にて電力供給により主制御回路21が作動する状態から説明する。
まず、図4のステップS101において、非締結状態であるか否かについて判定される。この判定処理では、締結状態検知回路22から非締結状態検知信号が入力されている場合にねじ60が被締結部13から取り外された状態である非締結状態を検知する。この段階では、ねじ60が被締結部13から取り外されておらず、導通部70の抵抗値が上記所定の閾値Rtを超えていないことから締結状態検知回路22から非締結状態検知信号が出力されないために、ステップS101にてNoと判定される。
次に、ステップS103において、フラグFが0に設定される。このフラグFは、後述する開封用操作が実施されたか否かを判定するためのフラグであり、フラグF=0は、開封用操作が実施されていない状態を示し、フラグF=1は、開封用操作が実施された状態を示す。
次に、ステップS105において、開封用操作が実施されたか否かについて判定される。開封用操作とは、筐体11の開封時に入力すべき入力情報として予め設定される各操作キー12の操作であり、例えば、複数の操作キー12のうち第1の操作キーを押動した状態で第2の操作キーを押動する操作が挙げられる。この開封用操作に関する情報は、予め記憶装置25等に記憶されている。ここで、上記開封用操作が実施されていない場合には、ステップS105にてNoと判定される。
次に、ステップS109において、フラグ記憶処理がなされる。この記憶処理は現時点におけるフラグFの状態が記憶装置25に記憶される処理であり、現段階では、フラグF=0に設定されているので、フラグF=0が記憶装置25に記憶される。
そして、ステップS111において、当該バーコードリーダ10の電源がオフ状態であるか否かについて判定される。この判定処理では、所定の操作により当該バーコードリーダ10の電源がオフ状態になり主制御回路21への電力供給が停止されるまでNoと判定されて、上述したステップS105からの処理が繰り返される。
この繰り返し処理中に、不正開封者が筐体11を不正に開封するために上記開封用操作を実施することなくバーコードリーダ10の電源をオフ状態にすると、ステップS111にてYesと判定されて、主制御回路21による不正開封検知処理が停止される。
このようにバーコードリーダ10の電源がオフ状態になると、不正開封者は、筐体11を開封するために、電池30を電池収容部40から取り出した後に両ねじ60を被締結部13から取り外す。そして、筐体11を開封した後に、主制御回路21を作動させて記憶装置25に記憶された取得情報を不正に取り出すために、ねじ60が被締結部13から取り外されたままの状態で主制御回路21に電力が供給されると、主制御回路21による不正開封検知処理が上述したステップS101から再度開始される。
ねじ60が被締結部13から取り外されたままの状態であることから、締結状態検知回路22から非締結状態検知信号が入力されるため、ステップS101にてYesと判定されると、ステップS113において、フラグF=1であるか否かについて判定される。
上述したように開封用操作が実施されていないために、記憶装置25にはフラグF=0が記憶されていることから、ステップS113にてNoと判定され、ステップS115における情報消去処理がなされる。この処理では、消去指示信号が消去用制御回路23に出力され、この消去用制御回路23により記憶装置25に記憶される全ての取得情報が消去される。なお、消去用制御回路23は、消去指示信号に応じて記憶装置25に記憶される全ての取得情報を消去することに限らず、一部の所定の取得情報のみ消去するようにしてもよい。
このように、電力供給開始後に非締結状態であり(S101でYes)フラグF=0である(S113でNo)ことから、不正開封者による不正開封が検知される場合には、不正使用を防止するために記憶装置25の取得情報を消去することができる。そして、上述したステップS103以降の処理が再びなされる。
一方、ステップS105において、正常な開封であり、正常開封者により上記開封用操作が実施されると(S105でYes)、ステップS107にて開封用操作が実施された状態を示すフラグF=1に設定され、ステップS109にてフラグF=1が記憶装置25に記憶される。そして、ステップS111におけるNoとの繰り返し判定中に、正常開封者が筐体11を正常に開封するために当該バーコードリーダ10の電源をオフ状態にすると、ステップS111にてYesと判定されて、主制御回路21による不正開封検知処理が停止される。
このようにバーコードリーダ10の電源がオフ状態になると、正常開封者は、筐体11を開封するために、電池30を電池収容部40から取り出した後に両ねじ60を被締結部13から取り外す。そして、バーコードリーダ10の保守や修理のために筐体11が開封され、ねじ60が被締結部13から取り外されたままの状態で主制御回路21に電力が供給されると、主制御回路21による不正開封検知処理が上述したステップS101から再度開始される。
ねじ60が被締結部13から取り外されたままの状態であることから、締結状態検知回路22から非締結状態検知信号が入力されるため、ステップS101にてYesと判定されると、ステップS113において、フラグF=1であるか否かについて判定される。
上述したように開封用操作が実施されており、記憶装置25にはフラグF=1が記憶されていることから、ステップS113にてYesと判定されて、上記ステップS115における情報消去処理を行うことなく上述したステップS103以降の処理が再びなされる。このように、電力供給開始後に非締結状態であり(S101でYes)フラグF=1である(S113でYes)ことから、正常開封者による正常開封が検知される場合には、筐体11が開封された場合あっても記憶装置25の取得情報が消去されることもない。
以上説明したように、本第1実施形態に係るバーコードリーダ10では、裏側ケース11aおよび表側ケース11bが締結用貫通孔45aを挿通するねじ60等により締結されて筐体11が構成され、この筐体11内には、主制御回路21、記憶装置25や電池30等が収容されている。また、主制御回路21に所定の情報を入力するための複数の操作キー12と、ねじ60の締結状態または非締結状態をその抵抗値の変化で検知可能な導通部70とが設けられている。そして、主制御回路21への電力供給が開始されるとともに導通部70の抵抗値に基づいて非締結状態が検知される場合であって、操作キー12による開封用操作が実施されていない場合(フラグF=0)には、記憶装置25に記憶された取得情報が消去される。
これにより、主制御回路21に電力供給が開始され、非締結状態が検知されることから筐体11の開封が検知された場合に、開封用操作が実施されていないことから不正開封が検知されると、記憶装置25に記憶される取得情報が消去される。
したがって、筐体11の正常開封時には記憶装置25に記憶される取得情報が消去されず、筐体11の不正開封時のみ取得情報を消去することができる。
したがって、筐体11の正常開封時には記憶装置25に記憶される取得情報が消去されず、筐体11の不正開封時のみ取得情報を消去することができる。
また、本実施形態に係るバーコードリーダ10では、裏側ケース11aには電池30を収容するための電池収容部40が設けられている。そして、両ねじ60が、収容した電池30に覆われる電池収容部40の底壁45に形成される締結用貫通孔45aに挿通した状態で表側ケース11bの被締結部13に締結されることにより、裏側ケース11aおよび表側ケース11bが組み付けられる。
これにより、筐体11を開封する目的で締結用貫通孔45aを挿通するねじ60を取り除くためには電池30を電池収容部40から取り出す必要があるから、この取り出し作業により電池側コネクタ32および基板側コネクタ24の接続が解除されて電池30による主制御回路21への電力の供給が停止されることとなる。このため、筐体11を開封する場合には、主制御回路21への電力の供給を確実に停止することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の情報端末装置をバーコードリーダに適用した第2実施形態について図5を参照して説明する。図5は、第2実施形態における主制御回路21による不正開封検知処理の流れを例示するフローチャートである。
次に、本発明の情報端末装置をバーコードリーダに適用した第2実施形態について図5を参照して説明する。図5は、第2実施形態における主制御回路21による不正開封検知処理の流れを例示するフローチャートである。
本第2実施形態に係るバーコードリーダ10では、主制御回路21による不正開封検知処理を図4に示すフローチャートに代えて図5に示すフローチャートに基づいて演算処理している点が、上記第1実施形態に係るバーコードリーダと異なる。
以下、本第2実施形態に係るバーコードリーダ10の主制御回路21による不正開封検知処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
上記第1実施形態と同様に、上記開封用操作が実施されたことによりステップS105にてYesと判定されてフラグF=1に設定されると、ステップS201において、計時処理がなされる。この処理では、主制御回路21が有するクロック装置等の計時装置(図略)によりフラグF=1が設定されてからの経過時間tが計時される。
上記第1実施形態と同様に、上記開封用操作が実施されたことによりステップS105にてYesと判定されてフラグF=1に設定されると、ステップS201において、計時処理がなされる。この処理では、主制御回路21が有するクロック装置等の計時装置(図略)によりフラグF=1が設定されてからの経過時間tが計時される。
そして、ステップS203において経過時間tが所定時間t0を経過したか否かについて判定される。ここで、開封用操作が実施された直後であり、経過時間tが所定時間t0を経過していなければ(S203でNo)、上述したステップS109以降の処理がなされる。なお、本第2実施形態では、上記所定時間t0は、例えば、1分に設定されている。
一方、開封用操作が実施された後にバーコードリーダ10の電源がオフ状態にならず(S111でNo)ステップS105からの処理が繰り返される状態において、経過時間tが所定時間t0を経過すると、ステップS203にてYesと判定されて、ステップS205にて開封用操作が実施されていない状態を示すフラグF=0に設定され、上述したステップS109以降の処理がなされる。
このように、本第2実施形態では、主制御回路21への電力供給が開始されるとともに非締結状態が検知される場合であって、第1実施形態と同様に開封用操作が実施されない場合、または、開封用操作が実施されても所定時間経過する前に主制御回路21への電力が停止されない場合には、フラグF=0に設定されるために記憶装置25に記憶された取得情報が消去される。
これにより、不正開封時に上記開封用操作が偶然に実施された場合であっても、所定時間経過する前に電池30を取り外す等の作業を行なうことにより主制御回路21への電力供給が停止されない場合には、記憶装置25に記憶された取得情報が消去される。したがって、筐体11の不正開封時には確実に記憶装置25に記憶される取得情報を消去することができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)締結用貫通孔45aは、底壁45に形成されることに限らず、電池収容部40に収容した電池30に覆われる側壁41、42、43、44のいずれかに形成されてもよい。この場合、その締結用貫通孔45aを貫通するねじ60等により裏側ケース11aおよび表側ケース11bが組み付けられて筐体11が構成される。このように構成しても、裏側ケース11aと表側ケース11bとを分離して筐体11を開封する場合には、上述のごとく、電池側コネクタ32および基板側コネクタ24の接続が解除されて、主制御回路21への電力供給が確実に停止されることとなる。
(1)締結用貫通孔45aは、底壁45に形成されることに限らず、電池収容部40に収容した電池30に覆われる側壁41、42、43、44のいずれかに形成されてもよい。この場合、その締結用貫通孔45aを貫通するねじ60等により裏側ケース11aおよび表側ケース11bが組み付けられて筐体11が構成される。このように構成しても、裏側ケース11aと表側ケース11bとを分離して筐体11を開封する場合には、上述のごとく、電池側コネクタ32および基板側コネクタ24の接続が解除されて、主制御回路21への電力供給が確実に停止されることとなる。
(2)締結状態検知回路22は、導通部70の抵抗値に基づいてねじ60の締結状態を検知することに限らず、例えば、ねじ60が被締結部13に締結されるときの締結力を検知可能な応力センサを被締結部13に設けて、この応力センサからの出力信号に基づいてねじ60の締結状態を検知してもよい。
(3)締結状態検知回路22は、導通部70の抵抗値を検知しこの導通部70の抵抗値が締結時抵抗値Rを超えると非締結状態検知信号を主制御回路21に出力することに限らず、単なる導通部70の抵抗値を検知可能なセンサとして構成されてもよい。このとき、主制御回路21は、ステップS101において、締結状態検知回路22により検知される導通部70の抵抗値が上記締結時抵抗値Rを超える場合に、非締結状態であるとして、Yesと判定する。
(4)ステップS105にて判定される開封用操作は、第1の操作キーを押動した状態で第2の操作キーを押動する操作に限らず、例えば、第1の操作キーを押動した後第2の操作キーを押動する操作や、第1の操作キーを一定時間継続して押動する操作であってもよい。
(5)ステップS105にて判定される開封用操作に関する情報は、予め記憶装置25等に記憶されることに限らず、例えば、操作キー12による所定の操作に応じて新たに設定されてもよい。これにより、使用者が所望する操作を開封用操作として設定することができるので、正常開封時における開封用操作を良好に実施することができる。また、この開封用操作に関する情報に秘匿性を持たせることができる。
10…バーコードリーダ(情報端末装置)
11…筐体
11a…裏側ケース(第1ケース)
11b…表側ケース(第2ケース)
12…操作キー(入力手段,設定手段)
13…被締結部
21…主制御回路(制御手段,検知手段,設定手段)
22…締結状態検知回路(検知手段)
23…消去用制御回路
25…記憶装置(記憶手段)
30…メイン電池(電源手段)
40…電池収容部(電源収容部)
41〜44…側壁
45…底壁
45a…締結用貫通孔
60…ねじ(締結部材)
70…導通部(検知手段)
11…筐体
11a…裏側ケース(第1ケース)
11b…表側ケース(第2ケース)
12…操作キー(入力手段,設定手段)
13…被締結部
21…主制御回路(制御手段,検知手段,設定手段)
22…締結状態検知回路(検知手段)
23…消去用制御回路
25…記憶装置(記憶手段)
30…メイン電池(電源手段)
40…電池収容部(電源収容部)
41〜44…側壁
45…底壁
45a…締結用貫通孔
60…ねじ(締結部材)
70…導通部(検知手段)
Claims (5)
- 取得した取得情報を制御するための制御手段と、
前記取得情報を記憶する記憶手段と、
前記制御手段に電力を供給する電源手段と、
第1ケースおよび第2ケースが締結部材による締結により構成されて前記制御手段と前記記憶手段と前記電源手段とを収容する筐体と、
前記制御手段に所定の情報を入力するための入力手段と、
を備える情報端末装置であって、
前記締結部材の締結状態または非締結状態を検知可能な検知手段を有し、
前記制御手段は、当該制御手段への電力供給が開始されるとともに前記検知手段により前記非締結状態が検知される場合であって、前記筐体の開封時に入力すべき入力情報が前記入力手段により入力されない場合には、前記記憶手段に記憶された前記取得情報の少なくとも一部を消去することを特徴とする情報端末装置。 - 前記検知手段は、前記締結部材が締結される部位に塗布される導電性塗料と締結状態の前記締結部材とにより構成される導通部の抵抗値を検知することにより前記締結部材の締結状態または非締結状態を検知することを特徴とする請求項1に記載の情報端末装置。
- 前記第1ケースおよび前記第2ケースのいずれか一方には前記電源手段を収容するための電源収容部が設けられており、
前記締結部材は、収容した前記電源手段に覆われる前記電源収容部の底壁または側壁に形成される締結用貫通孔を挿通して前記第1ケースおよび前記第2ケースを締結することを特徴とする請求項1または2に記載の情報端末装置。 - 前記制御手段は、当該制御手段への電力供給が開始されるとともに前記検知手段により前記非締結状態が検知される場合であって、前記入力すべき入力情報が前記入力手段により入力されない場合、または、前記入力すべき入力情報が前記入力手段により入力された後に当該制御手段への電力供給が停止されない場合には、前記記憶手段に記憶された前記取得情報の少なくとも一部を消去することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報端末装置。
- 使用者が前記入力すべき入力情報を予め設定可能な設定手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008210620A JP2010049320A (ja) | 2008-08-19 | 2008-08-19 | 情報端末装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008210620A JP2010049320A (ja) | 2008-08-19 | 2008-08-19 | 情報端末装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010049320A true JP2010049320A (ja) | 2010-03-04 |
Family
ID=42066374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008210620A Pending JP2010049320A (ja) | 2008-08-19 | 2008-08-19 | 情報端末装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010049320A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012114019A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Sony Corp | 二次電池セル、電池パック及び電力消費機器 |
RU2485710C1 (ru) * | 2011-12-23 | 2013-06-20 | Общество с ограниченной ответственностью "ЕвроКомСервис" | Криптокамера |
JP2017517867A (ja) * | 2014-09-01 | 2017-06-29 | 福建聯迪商用設備有限公司 | ネジと結合パッドとを用いた不正分解防止の接続機構 |
-
2008
- 2008-08-19 JP JP2008210620A patent/JP2010049320A/ja active Pending
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