JP5062014B2 - 電子回路モジュール、電力供給装置、プロジェクタ - Google Patents

電子回路モジュール、電力供給装置、プロジェクタ Download PDF

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Description

本発明は、複数の部品を備える電子回路モジュールに関する。
複数の部品を備えるプリント基板において、プリント配線板の両面に部品を分配させて配置する場合がある。このような場合に、例えば、パワーFET等の発熱量が多い半導体を一方の面(第2の面とする)に配置して、その他の部品を他方の面(第1の面とする)に配置すると共に、第2の面に配置された部品(発熱量の多い部品)を、放熱板に接触させる。このようにすると、発熱量が多い部品を、放熱板を介して効率よく放熱させることができる。
プリント基板において、部品の配置を上記したようにする場合には、従来、冷却ファンによる風を、主に、プリント配線板と、放熱板との間に多く流れるようにして、発熱量の多い半導体を、より効率よく冷却させている。
特開平8−153985号公報 特開2003−133773号公報 特開2006−196600号公報
しかしながら、上記したように、冷却ファンによる風を、主に、プリント配線板と、放熱板との間に多く流れるように、冷却ファンを配置すると、第1の面側に流れる風の流量が少なくなるため、第1の面側に配置されている部品の冷却性が悪くなる恐れがある。
なお、このような問題は、プリント配線板を用いる電子回路モジュールに限られず、セラミック基板、シリコン基板等の種々の基板を用いて、複数の部品を両面に分配して配置する、電子回路モジュールに共通する問題であった。
そこで、本発明は、上記の従来技術の課題に鑑みて、発熱部品を備える電子回路モジュールにおける、放熱効率を向上させる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 複数の部品を備え、風によって前記部品を放熱させる電子回路モジュールであって、
貫通孔が形成された基板と、
前記基板の第1の面に配置される第1の部品と、
前記基板の第2の面に配置される第2の部品と、
前記第2の部品に当接して配置され、前記第2の部品を放熱させる、放熱板と、
前記基板と前記放熱板との間を流通する前記風を、前記貫通孔に案内する導風部と、
を備える、電子回路モジュール。
この電子回路モジュールによれば、基板と放熱板との間を流通する風を、貫通孔を介して、第1の部品が配置される側に送り込むことができるようになる。そのため、発熱量の多い部品を、第2の部品として、第2の面に配置した場合に、基板と放熱板との間に、多くの風を送って、第2の部品を冷却すると共に、比較的発熱量の少ない第1の部品の中で、冷却したい部品に風が当たるように、貫通孔を配置することで、第1の部品の中の特定の部品を効率よく冷却することができる。したがって、電子回路モジュールにおける放熱効率を向上させることができる。
[適用例2] 適用例1に記載の電子回路モジュールにおいて、
前記貫通孔は、前記第1の部品のうち、いずれかの部品が配置される位置と重なる位置に形成される、電子回路モジュール。
このようにすると、冷却したい第1の部品が配置される位置と重なる位置に、貫通孔を形成することによって、貫通孔を介して、第1の部品側に送り込まれる風が、直接、冷却したい第1の部品に当たるため、その部品を効率よく放熱させることができる。したがって、電子回路モジュールにおける放熱効率を向上させることができる。
[適用例3] 適用例1または2に記載の電子回路モジュールにおいて、
前記第1の部品が、ドーナツ形状を成すコイルである場合に、前記ドーナツ形状における穴に相当する空間を、前記貫通孔を介して前記風が通過するように、前記貫通孔が設けられる、電子回路モジュール。
ドーナツ状を成すコイルにおいて、ドーナツの穴に相当する空間は、熱がこもり易い。そのため、そのドーナツの穴に相当する空間を、貫通孔を介して風が通過するように、貫通孔を設けると、その風により、ドーナツ状を成すコイルを、効率よく冷却することができる。
[適用例4] 適用例1ないし3のいずれか1つに記載の電子回路モジュールにおいて、
導風部は、平板状を成し、一端が前記放熱板に固定され、他端が前記貫通孔の方を向いている、電子回路モジュール。
例えば、放熱板に切り込みを入れて、その切込みを押し出すことによって、容易に、平板状を成し、一端が放熱板に固定され、他端が貫通孔の方を向いている導風部を形成することができる。
なお、本発明は、上記した電子回路モジュールの態様に限ることなく、その電子回路モジュールで構成される電力供給装置、その電力供給装置を備えるプロジェクタなどの態様で実現することも可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて、以下の順序で説明する。
A.実施例:
A−1.実施例の構成:
A−1−1.電源ユニットの構成:
A−2.ケース内の風の流れ:
A−3.実施例の効果
B.変形例:
A.実施例:
A−1.実施例の構成
図1は、本発明のプロジェクタ1000の構成を示すブロック図である。図示するように、プロジェクタ1000は、電源ユニット100と、バラストユニット200と、冷却部300と、制御部400と、光源ランプ500と、液晶パネル600と、投写レンズ700と、を備える。本実施例における電源ユニット100が、請求項における電子回路モジュールおよび電力供給装置に相当する。
電源ユニット100は、AC100V等の商用電源を入力して、プロジェクタ1000の各種動作に必要な直流の電源電圧を生成する。バラストユニット200は、光源ランプ500を駆動させるための光源駆動電力を生成する。
冷却部300は、冷却ファン310と、冷却ファン制御部320と、を備える。冷却ファン310は、後述するように、電源ユニット100に当接して配置され、電源ユニット100内に風を送り込み、電源ユニット100を、強制的に冷却する。冷却ファン310は、電源ユニット100によって生成されたファン駆動電力によって動作する。本実施例において、冷却ファン310として、軸流ファンを用いているが、その他、シロッコファン等を用いてもよい。冷却ファン制御部320は、図示せざる温度センサによって検出された、電源ユニット100内の温度に基づいて、冷却ファン310の回転数を制御している。本実施例における冷却ファン310が、請求項における冷却ファンに相当する。
制御部400は、CPU410と、画像処理部420と、メモリ430と、を主に備える。CPU410は、メモリ430に格納されたコンピュータプログラムに従って種々の処理や制御を行う。画像処理部420は、例えば、外部接続用コネクタ(図示しない)に接続されたPC、DVDプレイヤー、外部メモリ等、外部から与えられた画像データに対して、画像処理を施して、処理済み画像データを、液晶パネル600に供給する。制御部400は、電源ユニット100によって生成された動作電力によって動作する。本実施例における制御部400が、請求項における制御部に相当する。
光源ランプ500は、液晶パネル600に光を照射するものであって、バラストユニット200で生成された光源駆動電力により点灯動作を行なう。液晶パネル600は、透過型の液晶パネルであって、画像処理部420から与えられる画像データを用いて、光源ランプ500から射出された光を変調し、画像を表す光を射出する。投写レンズ700は、液晶パネル600から射出された光をスクリーン(図示しない)上に投写し、この結果、スクリーン上に画像が表示される。本実施例における光源ランプ500が、請求項における光源に相当する。
A−1−1.電源ユニットの構成:
図2は、電源ユニット100の構成を概略的に示す平面図、図3は、電源ユニットの構成を概略的に示す立面図である。図2は、電源ユニット100を、後述する上面190a側から見て、各部品の配置を示しており、図3は、電源ユニット100を、後述する側面190c側から見て、各部品の配置を示している。電源ユニット100は、図2、3に示すように、プリント回路板110と、放熱板120と、ケース190と、を備える。そして、図2に示すように、電源ユニット100の吸気口側に、冷却ファン310が配置されている。なお、図2、3において、冷却ファン310による風の流れを、矢印で示している。
プリント回路板110は、図2〜3に示すように、プリント配線板111の第1の面111fに、トランス112、コンデンサ119、コイル115、およびコイル113が配置され、プリント配線板111の第2の面111sに、ブリッジダイオード116、およびMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)117、118が配置されている。
コイル113およびコイル115は、図2に示すように、ドーナツ形状を成すコイルであり、ドーナツの穴に相当する空間を有する。そして、そのドーナツの穴に相当する空間が、プリント配線板111の第1の面111fと接するように(すなわち、コイル113、コイル115を、プリント配線板111の第1の面111fに平行に)、第1の面111f上に配置されている。コイル113とコイル115とを、このように配置することによって、コイル113とコイル115とを、立てて配置する場合に比べて、電源ユニット100の高さを低くすることができ、電源ユニット100のサイズを小さくすることができる。
ブリッジダイオード116、およびMOSFET117、118は、第1の面111fに配置されている部品に対して、発熱量が多い。そこで、本実施例では、図2に示すように、ブリッジダイオード116、およびMOSFET117、118を、第2の面111sに集めて配置し、かつ、ブリッジダイオード116、およびMOSFET117、118に当接させて放熱板120を、配置している。ブリッジダイオード116、およびMOSFET117、118は、放熱板120にねじ留めされた後、プリント配線板111に実装される。
本実施例におけるトランス112、コンデンサ119、コイル115、およびコイル113が、請求項における第1の部品に、本実施例におけるブリッジダイオード116、およびMOSFET117、118が、請求項における第2の部品に相当する。
図4は、プリント配線板111における貫通孔(後述する)の配置について説明するための説明図である。図示するように、プリント配線板111には、貫通孔111h3および貫通孔111h5が形成されている。図中には、プリント配線板111の第1の面111fにおける部品の配置を、破線で示している。図示するように、貫通孔111h3は、コイル113が配置される位置に設けられ、貫通孔111h5は、コイル115が配置される位置に設けられている。本実施例において、貫通孔111h3、111h5は、図示するように、略円形状を成すが、貫通孔の形状は、略円形状に限定されず、楕円形状、四角形状、三角形状等、種々の形状に形成してもよい。
なお、本実施例において、プリント配線板111は、紙やガラス繊維に樹脂を含ませてプレスして成る絶縁性のベース材に、主に銅箔で配線を作成して成る。本実施例におけるプリント配線板111が、請求項における基板に相当し、本実施例における貫通孔111h3、111h5が、請求項における貫通孔に相当する。
図5は、放熱板120におけるフィン123およびフィン125(後述する)の配置を説明するための説明図である。図示するように、放熱板120は、外形が略長方形状を成す平板であり、フィン123とフィン125とが形成されている。フィン123とフィン125は、放熱板120に、図に実線で示すような切込みを入れて、押し上げることにより、図3に示すように、放熱板120の面に対して、所定の角度を有するひれ状(平板状)に形成される。フィン123とフィン125は、一端が放熱板120に固定され、他端が貫通孔111h3、111h5の方に、それぞれ向くように、形成されている。すなわち、本実施例におけるフィン123、125が、請求項における導風部に相当する。
本実施例において、放熱板120として、外形が略長方形状を成す平板を用いているが、例えば、放熱板の底面190bと対向する面に、複数の放熱フィンを有する放熱板を用いてもよい。このようにすると、放熱板の表面積が増えるため、放熱効率をさらに向上させることができる。
また、図5において、ブリッジダイオード116、MOSFET117、118が配置される位置を、破線で示している。図示するように、フィン123、フィン125は、プリント配線板111と放熱板120との間を流れる風が、ブリッジダイオード116、MOSFET117、118に当たるのを、ほとんど妨害しないような位置に配置されている。したがって、フィン123、フィン125を設けることによって、ブリッジダイオード116、MOSFET117、118の冷却性は、ほとんど低下しない。なお、本実施例において、放熱板120の材料として、アルミニウムを用いているが、その他、例えば、銅等の熱伝導率の高い材料を用いてもよい。
上記したように、ブリッジダイオード116、およびMOSFET117、118は、放熱板120にねじ留めされているため、ブリッジダイオード116、およびMOSFET117、118の熱の一部は、放熱板120を介して放熱される。また、プリント配線板111と放熱板120との間を流れ、直接、ブリッジダイオード116、MOSFET117、118に当たる風によって、それらの発熱の一部は、放熱される。
ケース190は、図3に示すように、プリント配線板111の第1の面111fと対向する上面190aと、放熱板120と対向する底面190bと、プリント配線板111に対して垂直に配置され、上面190aと底面190bとを繋ぐ側面190c、190d(図2に示す)と、冷却ファン310と当接する背面190fと、を備える。背面190fは、吸気口190iを備える。また、上面190a、底面190b、側面190c、190dとで形成される開口は、排気口190oとして機能する。なお、本実施例において、ケース190の材料としては、ポリスチレン変性ポリフェニレンエーテル(PPE+PS)を用いているが、その他の耐熱性の高い樹脂を用いてもよい。
A−2.ケース内の風の流れ:
本実施例において、図3に示すように、電源ユニット100の吸気口側には、冷却ファン310が配置されており、電源ユニット100内に、空気を送り込んで風を流す。本実施例において、上記したように、プリント配線板111の第2の面111s側に、比較的発熱量の多い、ブリッジダイオード116、MOSFET117、118が配置されている。そのため、ブリッジダイオード116、MOSFET117、118を、効率よく、冷却するために、冷却ファン310は、ケース190の高さ方向(z軸方向)において、下側寄り(z軸マイナス方向)に、配置されている。冷却ファン310を、このように配置することによって、主に、プリント配線板111と放熱板120との間、放熱板120とケース190との間に、風が送り込まれるようになる。
冷却ファン310によって、ケース190内に空気が送り込まれると、ケース190内に、図3に矢印で示すように、一定の方向に、すなわち、吸気口190iから排気口190oに向かって、主に、風が流れる。プリント配線板111と上面190aとの間、プリント配線板111と放熱板120との間、放熱板120と底面190bとの間には、それぞれに、全体として、図3に矢印で示すように、吸気口190iから排気口190oに向かう流れの風が生じる。なお、本実施例において、冷却ファン310を吸気口190i側に配置して、風を送り込む構成を採用しているが、さらに、冷却ファンを排気口190o側にも配置する構成にしてもよい。
本実施例の電源ユニット100における、プリント配線板111と放熱板120との間を流れる風の流れについて、従来の電源ユニット100Pと比較して説明する。図8は、従来の電源ユニット100Pの構成を概略的に示す平面図、図9は、電源ユニット100Pの構成を概略的に示す立面図である。従来の電源ユニット100Pは、ケース190、冷却ファン310、およびケース190内に含まれる部品は、本実施例の電源ユニット100Pと同一である。電源ユニット100Pが、本実施例の電源ユニット100と異なる点は、プリント配線板111Pと放熱板120Pの構成、および部品の配置である。そのため、以下に、本実施例の100と異なる点について説明し、その他の構成の説明は、省略する。
図8に示すように、プリント配線板111Pの第1の面111Pfには、本実施例と同様に、トランス112、コンデンサ119、コイル115、コイル113が配置されている。しかしながら、本実施例とは異なり、コイル113とコイル115とは、図9に示すように、プリント配線板111Pの第1の面111Pfに対して、立てるように配置されている。そして、図9に示すように、プリント配線板111Pの第2の面111Psには、本実施例と同様に、ブリッジダイオード116、MOSFET117、118が配置されている。
従来の電源ユニット100Pにおいて、プリント配線板111Pには、貫通孔が形成されていない。また、放熱板120Pには、フィンが形成されていない。そのため、電源ユニット100Pでは、プリント配線板111Pと放熱板120Pとの間には、それぞれに、図9に矢印で示すように、吸気口190iから排気口190oに向かう、一定の流れの風が生じる。
一方、本実施例の電源ユニット100では、図3に矢印で示すように、プリント配線板111と放熱板120との間を、吸気口190iから排気口190oに向かって流れる風が、フィン123にぶつかることによって、フィン123に沿うように、図に示すz軸プラス方向に向かう方向に、風向きが変更される。そして、その風は、貫通孔111h3を介して、コイル113のドーナツの穴に相当する空間を通過して、プリント配線板111とケース190の上面190aとの間の空間に送り込まれる。すなわち、プリント配線板111と放熱板120との間を、吸気口190iから排気口190oに向かって流れる風が、フィン123によって、貫通孔111h3に案内される。
また、同様に、プリント配線板111と放熱板120との間を流れる風が、フィン125によって、貫通孔111h5に案内され、貫通孔111h5を介して、プリント配線板111とケース190の上面190aとの間の空間に送り込まれる。このとき、その風は、コイル115のドーナツの穴に相当する空間を通過する。
A−3.実施例の効果:
本実施例のプロジェクタ1000の効果を、従来のプロジェクタと比較して説明する。従来のプロジェクタは、本実施例のプロジェクタ1000における電源ユニット100に代えて、上記した電源ユニット100Pを用いており、その他の構成は、本発明のプロジェクタ1000と、同様である。
上記したように、本実施例における電源ユニット100では、放熱板120がフィン123、125を備えると共に、プリント配線板111が貫通孔111h3、111h5を備える。そのため、例えば、図3に矢印で示すように、プリント配線板111と放熱板120との間を、吸気口190iから排気口190oに向かって流れる風の風向きが、フィン123によって変更され、貫通孔111h3に案内される。そして、その風は、貫通孔111h3を介して、コイル113のドーナツの穴に相当する空間を通過して、プリント配線板111とケース190の上面190aとの間に送り込まれる。
そのため、コイル113を通過する風の流量が増加されるため、コイル113を効率よく冷却することができるようになる。また、同様に、コイル115を通過する風の流量が増加されるため、コイル115を効率よく冷却することができるようになる。
また、本実施例における電源ユニット100では、冷却ファン310による風が、主に、プリント配線板111とケース190の底面190bとの間に送り込まれるように配置されている。そのため、発熱量が多く、プリント配線板111の第2の面111s側に配置されている、ブリッジダイオード116、MOSFET117、およびMOSFET118が、効率よく冷却される。そして、第1の面111f側に配置される部品の中で、特に冷却したい部品であるコイル113、115については、プリント配線板111とケース190の底面190bとの間に送り込まれる風を、コイル113、コイル115にあたるように分配することによって、効率よく冷却される。
また、本実施例において、図5に示すように、フィン123、フィン125は、プリント配線板111と放熱板120との間を流れる風が、ブリッジダイオード116、MOSFET117、118に当たるのを、ほとんど妨害しないような位置に配置されている。したがって、フィン123、フィン125を設けることによって、ブリッジダイオード116、MOSFET117、118の冷却性は、ほとんど低下しない。
また、本実施例において、ドーナツ形状を成すコイル113およびコイル115は、そのドーナツの穴に相当する空間が、プリント配線板111の第1の面111fと接するように(すなわち、コイル113、コイル115を、プリント配線板111の第1の面111fに平行に)、第1の面111f上に配置されている。ドーナツ形状を成すコイルが、このように配置されている場合には、プリント配線板111とケース190の上面190aとの間を、吸気口190iから排気口190oに向かって流れる風は、コイル113、115のドーナツの穴に相当する空間には、流れ難いため、コイル113、115のドーナツの穴に相当する空間に、熱がこもり易い。しかしながら、本実施例の電源ユニット100によれば、ドーナツの穴に相当する空間を、風が通過するため、その風によって、コイル113およびコイル115を放熱させることができる。したがって、効率よくコイル113、コイル115を、放熱させることができる。
また、本実施例において、フィン123、125は、平板状を成す放熱板120に、切込みを入れて、押し上げることにより形成されるため、容易にフィンを形成することができる。また、プリント配線板111に貫通孔111h3、1115を設け、放熱板120にフィン123、125を設けるという簡単な構成で、新たに部品を追加することなく、冷却したい部品を、個別に冷却することができる。
以上説明したように、本実施例の電源ユニット100によれば、複数の発熱部品を、従来に比べて、効率よく冷却することができるようになる。そのため、例えば、風の流量を少なくすることができる。そこで、例えば、冷却ファン310を、従来の冷却ファンよりも小型化することができる。
また、従来は、例えば、第1の部品のうち、発熱量の多い部品を風上(本実施例において、吸気口190i寄り)に配置して、比較的冷たい(温められていない)風によって、冷却していたが、本実施例の電源ユニット100によれば、貫通孔111h3等を介して、冷却したい部品に、直接、風を当てることができるため、冷却したい部品を、風下に配置しても問題ない。したがって、部品を、従来よりも、自由に配置することができる。
したがって、プリント回路板110における部品の配置を工夫することにより、プリント回路板110およびケース190の小型化を図ると共に、冷却ファンを小型化することにより、従来のプロジェクタよりも、プロジェクタ1000を小型化することができる。また、冷却ファンによる風の流量を減らすことにより、冷却ファンに供給される駆動電力を低減することができ、プロジェクタ1000の省エネルギー化に資することができる。
B.変形例:
なお、本発明は上記した実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
(1)上記した実施例において、プロジェクタ1000は、透過型の液晶パネル600を用いて、光源ランプ500からの光を変調しているが、透過型の液晶パネル600に限定されず、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD:Digital Micro−Mirror Device)や、反射型の液晶パネル(LCOS:Liquid Crystal on Silicon)等を用いて、光源ランプからの光を変調する構成にしてもよい。
(2)上記した実施例において、電力供給装置として、電源ユニット100を例に挙げて説明したが、例えば、バラストユニット等の電力供給装置であってもよい。また、発熱部品を備える種々の電子回路モジュールに、本発明を適用すると、発熱部品を効率よく冷却することができる。
(3)上記した実施例において、電源ユニット100の放熱板120にフィン123、125が設けられるものを例示したが、フィンは、例えば、プリント配線板111に設けられてもよい。図6は、変形例の電源ユニット100Aの構成を概略的に示す立面図である。電源ユニット100Aにおいて、フィン123A、125Aは、プリント配線板111に設けられている。このようにしても、プリント配線板111Aとケース190の底面190bとの間を、吸気口190iから排気口190oに向かって流れる風は、フィン123A、125Aに案内されて、貫通孔111h3、111h5を介して、コイル113、115のドーナツの穴に相当する空間を通過して、プリント配線板111Aとケース190の上面190aとの間の空間に送りこまれる。したがって、上記した実施例と同様に、コイル113とコイル115を効率よく冷却することができるようになるため、電源ユニット100Aの放熱効率を向上させることができるようになる。なお、フィンの形状は、上記した実施例における略長方形状に限定されず、種々の形状で形成可能である。
(4)上記した実施例において、プリント配線板111と放熱板120との間を流通する風を、貫通孔111h3、111h5に案内する導風部として、ひれ状(平板状)を成すフィン123、125を例示したが、導風部の形状は、上記した実施例に限定されない。例えば、図7は、変形例の電源ユニット100Bの構成を概略的に示す立面図である。図7に示すように、電源ユニット100Bでは、導風部としてのダクト123B、125Bが、プリント配線板111に設けられている。ダクト123B、125Bは、一端の開口が、プリント配線板111の貫通孔111h3、111h5に固定され、他端の開口が、プリント配線板111Bと放熱板120B間を流れる風に向かっている。このようにしても、プリント配線板111Bとケース190の底面190bとの間を、吸気口190iから排気口190oに向かって流れる風は、ダクト123B、125Bに案内されて、貫通孔111h3、111h5を介して、コイル113、115のドーナツの穴に相当する空間を通過して、プリント配線板111Bとケース190の上面190aとの間の空間に送りこまれる。したがって、上記した実施例と同様に、コイル113とコイル115を効率よく冷却することができるようになるため、電源ユニット100Bの放熱効率を向上させることができるようになる。
(5)上記した実施例において、複数の部品が配置される基板として、樹脂製のプリント配線板111を例示したが、セラミック基板、シリコン基板等の種々の基板を用いることができる。そのような基板を用いても、上記した実施例と同様の効果を得ることができる。
(6)上記した実施例において、電源ユニット100は、ケース190を備えるものを例示したが、ケース190を備えない構成にしてもよい。例えば、ケース190を備えない場合に、ケース190の側面190c、190dに相当する位置に、他の部品を配置することによって、上記した実施例と同様の風の流れを作るようにしてもよい。このようにしても、上記した実施例と同様の効果を得ることができる。
(7)上記した実施例において、貫通孔111h3、111h5は、それぞれ、コイル113、115が配置される位置に設けられているが、貫通孔の配置は上記した実施例に限定されない。例えば、貫通孔111h3を、コイル113が配置される位置よりも、吸気口190i寄り(風上側)に設けてもよい。このようにしても、コイル113に当たる風の流量が増加されるため、コイル113を効率よく冷却することができるようになり、電源ユニット100の冷却効率を向上させることができる。また、例えば、コンデンサ119を冷却したい場合には、貫通孔をコンデンサ119の近傍に設けて、その貫通孔に風を案内するようにフィンを設ければよい。
(8)上記した実施例において、フィン123は、放熱板120に切込みを入れて、その切込みを押し出すことによって形成されているが、そのような形成方法に限定されない。例えば、ひれ状(平板状)を成すアルミニウム板を、上記した実施例と同様に、放熱板120の面と角度をつけて、接着剤や溶接等の公知の方法により接着してもよい。また、放熱板120を製造する際に、予め、フィンが接着された状態の形状に形成してもよい。
本発明のプロジェクタ1000の構成を示すブロック図である。 電源ユニット100の構成を概略的に示す平面図である。 電源ユニットの構成を概略的に示す立面図である。 プリント配線板111における貫通孔の配置について説明するための説明図である。 放熱板120におけるフィン123およびフィン125の配置を説明するための説明図である。 変形例の電源ユニット100Aの構成を概略的に示す立面図である。 変形例の電源ユニット100Bの構成を概略的に示す立面図である。 従来の電源ユニット100Pの構成を概略的に示す平面図である。 電源ユニット100Pの構成を概略的に示す立面図である。
符号の説明
100、100A、100B、100P…電源ユニット
110…プリント回路板
111、111A、111B、111P…プリント配線板
111f、111Pf…第1の面
111s、111Ps…第2の面
111h3、111h5…貫通孔
112…トランス
113、115…コイル
116…ブリッジダイオード
117、118…MOSFET
119…コンデンサ
120、120B、120P…放熱板
123、123A、125、125A…フィン
123B…ダクト
190…ケース
190a…上面
190b…底面
190c、190d…側面
190f…背面
190i…吸気口
190o…排気口
200…バラストユニット
300…冷却部
310…冷却ファン
320…冷却ファン制御部
400…制御部
410…CPU
420…画像処理部
430…メモリ
500…光源ランプ
600…液晶パネル
700…投写レンズ
1000…プロジェクタ

Claims (7)

  1. 複数の部品を備え、風によって前記部品を放熱させる電子回路モジュールであって、
    貫通孔が形成された基板と、
    前記基板の第1の面に配置される複数の第1の部品と、
    前記基板の第2の面に配置される複数の第2の部品と、
    前記第2の部品に当接して配置され、前記第2の部品を放熱させる、放熱板と、
    前記基板と前記放熱板との間を流通する前記風を、前記貫通孔に案内する導風部と、
    を備え
    前記貫通孔は、前記放熱板と重なる位置であって、前記第1の部品のうちの特定の部品の配置位置に対応する位置に設けられている、電子回路モジュール。
  2. 請求項1に記載の電子部品モジュールにおいて、
    前記第1の部品には、放熱板が当接されていない、電子回路モジュール。
  3. 請求項1または2に記載の電子回路モジュールにおいて、
    前記貫通孔は、前記特定の部品が配置される位置と重なる位置に形成される、電子回路モジュール。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電子回路モジュールにおいて、
    記特定の部品、ドーナツ形状を成すコイルを含み、前記ドーナツ形状における穴に相当する空間に前記風が通過するように、前記貫通孔が前記空間と連通する位置に設けられる、電子回路モジュール。
  5. 請求項1ないしのいずれか1つに記載の電子回路モジュールにおいて、
    前記導風部は、平板状を成し、一端が前記放熱板に固定され、他端が前記貫通孔の方を向いている、電子回路モジュール。
  6. 所定の電力を供給する電力供給装置であって、
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の電子回路モジュールで構成される、電力供給装置。
  7. プロジェクタであって、
    所定の電力を供給する電力供給装置と、
    前記電力供給装置の近傍に配置される冷却ファンと、
    前記電力供給装置から電力が供給される光源と、
    前記電力供給装置から電力が供給され、画像データに基づいて、前記光源からの光を変調させるための制御部と、
    備え、
    前記電力供給装置は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の電子回路モジュールで構成され、
    前記冷却ファンは、前記基板と前記放熱板との間に、前記風を導入する、プロジェクタ。
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