JP5061460B2 - 制御弁式鉛蓄電池の製造方法および制御弁式鉛蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は、制御弁式鉛蓄電池の製造方法および制御弁式鉛蓄電池に関するものである。
特に、電動車用の制御弁式鉛蓄電池では、大容量化とともに、高出力化が求められている。高出力化のために、極板を薄型化したり、極板間距離をより短く設定することが行われる。また、大容量化を目的として単位セルを構成する極板群体積あたりの活物質量はより多く設定される傾向にある。
一方、制御弁式鉛蓄電池の化成充電方法として、未化成極板で電池を組み立て、硫酸を含む電解液を注液して通電化成を行う、いわゆる電槽化成方式が広く採用されている。他の化成方法として、正負の未化成極板を化成槽中に配置して、電池組み立て前に極板を予め化成する、いわゆる極板化成方式も即用式をはじめとする一部の電池に採用されている。
極板化成の場合、特に高出力化のために薄型化された正極板においては活物質強度が脆弱であるため、電池組み立て工程で活物質が脱落したり、この脱落活物質が電池内部短絡の要因となる。したがって、このような電池では、化成済極板に比較して強度の高い未化成極板で電池を組み立て、電槽化成を行うことが一般的である。
また、電槽化成方式は極板化成方式で必要な化成槽や化成済み極板の洗浄・乾燥工程を必要としないため、製造工程が簡略化でき、また設備コストの面でも極板化成方式よりも優れている。
しかしながら、さらに、極板群体積あたりの活物質量を多く設定したり、極板間距離をより短くした電池を電槽化成する際、電解液の注液後に行う電槽化成初期に、電池内部で正極−負極間が内部短絡するという課題が顕在化してきた。
未化成状態の正極および負極の活物質は酸化鉛や塩基性硫酸鉛を主成分とし、未化成活物質総体として塩基性を呈する。したがって、セル内に注液された電解液中に含まれる硫酸は未化成活物質と中和し、電解液中の硫酸が消費される。
特に極板群体積あたりの活物質総量が多い電池では、上記した中和反応が急激に進行し、電解液中の硫酸濃度が急激に低下するため、電解液のpHが急激に上昇する。電解液のpH上昇により、電解液中のPbイオン溶解度が増大する。
このように電解液中に溶出したPbイオンは、電槽化成初期に負極板上に樹枝状結晶(デンドライト)として析出する。中でも極板間距離が短い電池では、デンドライトが容易にセパレータを貫通し、正極と負極の短絡を引き起こす。
このような、デンドライトによる正極−負極間の短絡を抑制するために、例えば特許文献1には、セパレータに用いるガラス繊維マット中にシリカ、アルミナ等の耐酸性の無機粉体を添加する構成が示されている。
このような無機粉体により、セパレータ中の孔が迷路形状となり、セパレータ内における、デンドライトの直線的な成長が抑制され、短絡を抑制する。
また、特許文献2には、セパレータに用いるガラス繊維にホウ酸塩を固定しておき、注液直後の電解液pHが上昇した際のPbイオン溶解度上昇を抑制し、デンドライトそのものの析出量を抑制することが示されている。
特開平11−260335号公報 特開2003−338271号公報
上記したような、特許文献1および特許文献2の構成によれば、デンドライトショートをある程度まで抑制することが可能である。しかしながら、例えば特許文献1の構成では、セパレータ中に無機粉体を配置するため、極板間の内部抵抗が増大し、急放電時の電圧が低下するため、出力が低下する。
また、特許文献2の構成では、電解液中に電池の充放電反応に寄与しないイオンを添加することになるため、充放電時における硫酸イオンの拡散が阻害され、特許文献1の構成と同様、内部抵抗増大により出力特性が低下するという課題があった。
本発明は、出力特性を高いレベルで維持しつつ、注液後のデンドライトショートを抑制した、制御弁式鉛蓄電池の製造方法を提供するものである。
前記した課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、正極板と負極板の間に電解液を含浸保持するマットセパレータを配置した極板群を備えた制御弁式鉛蓄電池の製造方法であって、未化成極板で構成された前記極板群を収納した単位セル毎に硫酸を含む電解液を注液し、電解液注液後に第1の充電電流で電池を充電する第1の充電ステップと、この第1の充電ステップ後に所定時間電池を放置する放置ステップと、この放置ステップに引き続いて行われ、かつ前記第1の充電電流(I1)未満である第2の充電電流(I2)で充電する第2の充電ステップを含み、前記第1の充電ステップにおいて、前記第1の充電電流(I1)を電池容量の0.05〜1.0CA、充電時間を10秒〜600秒とし、前記放置ステップを40秒〜4時間以内としたことを特徴とする、制御弁式鉛蓄電池の製造方法を示すものである。
また、本発明の請求項2に係る発明は、請求項1の制御弁式鉛蓄電池の製造方法において、第1の電流(I1)を0.3CA以上としたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3に係る発明は、請求項1もしくは2の制御弁式鉛蓄電池の製造方法において、単位セルに注液される希硫酸電解液中に含まれる硫酸質量(X)、単位セルに包含される正極未化成活物質量(P)および負極未化成活物質量(N)において、X/(P+N)を0.15以下とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る発明は、請求項1、2もしくは3の制御弁式鉛蓄電池の製造方法において、第2の充電ステップ後、少なくとも第2の充電電流(I2)よりも大である第3の充電電流(I3)で充電する第3の充電ステップを含むことを特徴とする。
そして、本発明の請求項5に係る発明は、請求項1、2、3もしくは4の何れか一項に記載の制御弁式鉛蓄電池の製造方法によって得た制御弁式鉛蓄電池を示すものである。
前記した本発明の構成によれば、電池の大容量化や高出力化を目的として、極板群体積あたりの活物質量を多く設定したり、極板間距離をより短くした電池においても、電槽化成初期に発生していた正極−負極間のデンドライトショートの発生を顕著に抑制することができる。
本発明の実施の形態による制御弁式鉛蓄電池(以下、電池)の製造方法を説明する。
図1に本発明を適用する未化成状態の電池101を示す。電池101は、電槽102中に設けられたセル室103に極板群104が収納された構造を有する。極板群104は正極板105と負極板106との間に電解液を含浸保持可能なガラス繊維マット等のマットセパレータ107が配置されている。
なお、正極板105および負極板106はそれぞれ同極性同士が棚108で連結され、棚108には、電池出力を外部に導出する、あるいは隣接する極板群104間を接続するための接続部材109が設けられている。そして、電槽102は注液口110を設けた蓋111が接合される。
また、本発明を適用する前の電池101では、正極板105および負極板106にそれぞれ未化成状態の活物質が充填されている。
図2に本発明の制御弁式鉛蓄電池の製造方法を示すステップ図である。
前記した未化成状態の正極板105および負極板106で組み立てられた電池101のセル室103内に希硫酸を含む電解液を注液する。
次に、電池101に電池容量の0.05〜1.0CAに相当する第1の電流通電(I1)で通電化成を行う。これを第1の充電ステップとする。第1の充電電流(I1)は後述する第2の充電ステップでの充電電流値である第2の充電電流(I2)よりも大きな電流値とするが、電池101に対して0.30CA以上の電流値で行うことが好ましい。但し、過大な充電電流は電池101から過大な発熱や減液が大きく、化成効率が低下するため、0.75CA以下とすることが好ましい。なお、この第1の充電ステップにおける充電時間は10秒〜600秒程度に設定すればよい。
第1の充電ステップが終了した後は、電池101に充放電操作を行わない、放置ステップに入る。放置ステップにおける電池放置時間は60秒〜30分程度に設定することができる。
放置ステップが終了した後は、第1の充電ステップにおける第1の充電電流(I1)よりも低い第2の充電電流(I2)で電池101を充電する、第2の充電ステップを行う。この第2の充電ステップは電池101の化成が完了するまで継続することができる。したがって、第2の充電ステップでの充電時間は、電池101の放電容量と、第1の充電ステップでの充電電気量および第2の充電電流(I2)値を勘案し、電池101の化成完了に必要な十分な電気量が確保できるよう、設定すればよい。
電槽化成終了後は注液口110にキャップ弁(図示せず)等を装着し、制御弁構造を配置すれば、本発明の製造方法による制御弁式鉛蓄電池を得られることは言うまでもない。
本発明の発明者らは、電槽化成初期のデンドライトの成長を抑制する上で、化成初期において、一旦、通電を休止し、適切な休止時間の後に、化成初期電流値よりも低い電流値で電槽化成することが極めて顕著な効果を奏することを見出した。
このような本発明の効果のメカニズムは定かではない。第1の充電ステップにおいては、正極および負極の未化成活物質が充電されてそれぞれ2酸化鉛および鉛に変化する。通電当初、電解液中に溶解しているPbイオンは負極板上で還元され、デンドライトが成長し始めると考えられ、事実、そのまま通電を継続すると、デンドライトはさらに成長し、セパレータを貫通することによって、極板間が短絡する。
しかしながら、通電を一旦休止して放置することにより、デンドライトの成長は抑制されることから、何らかの理由により、放置中にデンドライトの結晶成長点が不活性化する、あるいはデンドライト結晶核が消失等により、不活性化すると推測される。
なお、第1の充電ステップが長時間に及ぶと第1の充電ステップ中にデンドライトショートが発生する可能性がある。また、デンドライトショートに至る時間は電池設計によって異なる場合があるため、事前に確認を行い、適切な時間に設定するが、通常の制御弁式鉛蓄電池では、充電電流(I1)を電池容量に対して0.05〜1.0CAとした範囲において、第1の充電ステップの充電時間を10秒〜600秒程度の範囲で設定することができる。
但し、この値は、電解液中の硫酸質量や濃度あるいはセルあたりの正・負活物質の比率あるいはセパレータ厚み等、電池設計要素に依存すると考えられるため、本発明の実施にあたっては、適用する電池毎に第1の充電ステップ中にデンドライトショートが発生しない範囲で充電時間を予め設定することが望ましい。
また、第1の充電電流(I1)は0.3CA以上とすることにより、デンドライトショートのみならず、目視可能な程度のデンドライトの成長を殆ど皆無なまでに抑制できるため、特に好ましい。
放置ステップにおける放置時間は、少なくとも40秒以上、好ましくは60秒以上であればデンドライトショート抑制効果が得られる。なお、この時間も電池機種毎に確認実験を行い、その下限値を設定しておくことが好ましい。なお、本発明の効果を得る上で、放置時間を長くすることは、電槽化成に必要な時間が長くなる上、放置時間中に極板の硫酸鉛化が進行し、化成効率が低下するため、好ましくない。通常はこの時間を4時間以内に設定すればよい。
放置ステップに続き、第1の充電電流(I1)よりも低い第2の充電電流(I2)で第2の充電ステップを行うが、第2の充電電流(I2)を第1の充電電流(I1)以上とすると、デンドライト成長が再発することが確認できているため、第2の充電電流(I2)は第1の充電電流(I1)よりも低く設定する。
なお、第2の充電ステップを化成が完了するまで継続してもよいが、化成がある程度まで進行し、電解液のpHが低下し、電解液が酸性の強い領域になるとデンドライトの成長は抑制されるため、この領域に到達した時点で第2の充電ステップを完了させ、その後、第2の充電電流(I2)を超える第3の充電電流(I3)で充電を行い、電槽化成を比較的短時間に完了させることも、生産性の観点から極めて有効である。
また、特に、単位セル内に多くの活物質を含むことによって、デンドライトショートが発生しやすい構成の電池にも本発明の構成は極めて有効である。このような構成の電池では、比較的高濃度の希硫酸を電解液として採用することが考えられるが、化成効率が急激に低下し、化成上がり、すなわち未化成活物質から化成活物質への転換率が低下し電池の初期容量が急激に低下するため、高濃度希硫酸の適用ができない場合が殆どである。
本発明者らが確認したところ、単位セルに注液される電解液中に含まれる硫酸質量(X)、単位セルに包含される正極未化成活物質量(P)および負極未化成活物質量(N)において、X/(P+N)が0.15以下とした電池では、電槽化成中にデンドライトショートが発生する確率が極めて高い。
このような電池の高出力化に配慮した結果として、デンドライトショートが頻発する設計となった制御弁式鉛蓄電池においても、本発明の製造方法により、電槽化成中のデンドライトショートの発生を顕著に抑制できることから、このような、比率(X/(P+N))が0.15以下とした電池に特に本発明の製造方法は好ましいことがわかる。
以下、実施例により、本発明の効果を説明する。
まず、正極、負極ともに未化成極板で12V60Ahの制御弁式鉛蓄電池を組み立てた。この電池を構成する単位セルには11枚の正極板および12枚の負極板が含まれ、正極板と負極板の間には群圧19.6kPa加圧時の厚みが1.0mmのガラスマットセパレータを配置したものである。
この未化成状態の電池を表1に示す通電パターンで電槽化成を行った。なお、単セルを構成する正極および負極の未化成活物質量の総和は一定とし、電解液中の硫酸濃度を変化させることにより、正極の未化成活物質量をP、負極の未化成活物質量Nおよび電解液中の硫酸質量Xとしたときの比率(X/(P+N))を変化させた。
Figure 0005061460
表1について説明を加える。ケースA1〜A4、B1〜B4およびC1〜C4については、充電電流I1をそれぞれ表1に示す0.2〜0.7CAとして第1の充電ステップを60秒間行い、この充電ステップに引き続き、放置を600秒行った後、充電電流I2を0.2CAで第2の充電ステップを36時間行ったケースである。
ケースD1〜D4、E1〜E4およびF1〜F4については、充電電流I1をそれぞれ表1に示す0.2〜0.7CAとして第1の充電ステップを60秒間行い、放置を行わず、第1の充電ステップに連続して充電電流I2を0.2CAで第2の充電ステップを36時間行ったケースである。
ケースA5、A6、B5、B6、C5およびC6については、充電電流I1をそれぞれ表1に示す0.2CAもしくは0.1CAとして第1の充電ステップをそれぞれ表1に示す36時間もしくは72時間行い、化成終了としたものである。
上記の表1に示した各ケースにより電槽化成した電池を作成した。電槽化成後の各電池から単セルを取り出し、デンドライトショートの有無を確認し、単セル単位でデンドライトショートの発生率(%)を調査した。その結果を表2に示す。
Figure 0005061460
表2に示した結果から、第1の充電ステップ(充電電流I1)と第2の充電ステップ(充電電流I2)の間に放置期間を設け、それぞれの充電電流の関係をI1>I2とした本発明の製造方法によれば、電槽化成途中でのデンドライトショートの発生率を顕著に低下できることがわかる。また、デンドライトはマットセパレータ中に灰白色の析出物として確認できるが、本発明にものは、マットセパレータ中にデンドライト成長を示す灰白色の痕跡は認められなかった。
一方、充電電流の関係をI1≦I2とした場合はデンドライトショートの発生が認められた。また、放置期間を設けずに連続して充電を行う場合もデンドライトショートの発生が認められた。
また、未化成活物質量に対する硫酸量の比率に関しては、特に、この比率を0.13および0.15としたものは、0.18の場合に比較してデンドライトショートの発生率が高い。化成効率の観点からは、当該比率をなるべく低く設定すればよいが、比較例において、このような比率を低く設定することはデンドライトショートの発生率が増大するため、好ましいものではない。
本発明では、当該比率を0.15とした場合においても極めて顕著にデンドライトショートの発生を抑制できることから、化成効率の向上と、デンドライトショート抑制という、従来相反していた課題を解決し、両者を両立できる。
また、第1の充電ステップと第2の充電ステップ間に設定された放置時間は、適切な範囲にあれば、その範囲内で変動したとしても、本発明の効果は殆ど変化がなく、大きな影響を受けないことが、別途行った実験により確認された。
さらに、極板間距離、すなわちマットセパレータ厚みもデンドライトショート発生率に大きく関与する要素であるが、表1に示す電池のマットセパレータ厚みを1.0mmから厚い方向に変化させて1.3mmとしたもの、また、1.0mmから薄い方向に変化させて0.8mmと変化させたものについてデンドライトショート発生率を比較したが、すべての条件においてマットセパレータ厚みが薄いほどデンドライトショート発生率が増加した。
特に、マットセパレータ厚みが1.2mmより薄くし、1.0mmおよび0.8mmとした領域では急激にデンドライトショートの発生確率が増大したため、本発明は特にマットセパレータ厚みが1.0mm以下となるような電池に特に好適である。
さらに、本発明では、特許文献1および特許文献2で示されたような、デンドライトの成長を阻害するための、無機粉体やホウ酸塩といった、電池の充放電反応に寄与しない、他の物質を添加することなくデンドライトショートを抑制できるため、これらの物質を電池内に添加することによるデメリット、すなわち内部抵抗の増大やイオン拡散速度の低下による放電電圧特性の低下を避けることができ、出力特性を高いレベルで維持し、デンドライトショートが発生しない制御弁式鉛蓄電池を安定して得ることができる。
本発明は、制御弁式鉛蓄電池を電槽化成する際に発生するデンドライトショートを顕著に抑制することから、制御弁式鉛蓄電池の製造方法として極めて好適である。
本発明を適用する未化成状態の電池の断面を示す図 本発明の制御弁式鉛蓄電池の製造方法を示すステップ図
符号の説明
101 電池
102 電槽
103 セル室
104 極板群
105 正極板
106 負極板
107 マットセパレータ
108 棚
109 接続部材
110 注液口
111 蓋

Claims (5)

  1. 正極板と負極板の間に電解液を含浸保持するマットセパレータを配置した極板群を備えた制御弁式鉛蓄電池の製造方法であって、未化成極板で構成された前記極板群を収納した単位セル毎に硫酸を含む電解液を注液し、電解液注液後に第1の充電電流で電池を充電する第1の充電ステップと、この第1の充電ステップ後に所定時間電池を放置する放置ステップと、この放置ステップに引き続いて行われ、かつ前記第1の充電電流(I1)未満である第2の充電電流(I2)で充電する第2の充電ステップを含み、前記第1の充電ステップにおいて、前記第1の充電電流(I1)を電池容量の0.05〜1.0CA、充電時間を10秒〜600秒とし、前記放置ステップを40秒〜4時間以内としたことを特徴とする制御弁式鉛蓄電池の製造方法。
  2. 前記第1の充電電流(I1)を0.3CA以上としたことを特徴とする請求項1に記載の制御弁式鉛蓄電池の製造方法。
  3. 前記単位セルに注液される電解液中に含まれる硫酸質量(X)、単位セルに包含される正極未化成活物質量(P)および負極未化成活物質量(N)において、X/(P+N)が0.15以下であることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の制御弁式鉛蓄電池の製造方法。
  4. 前記第2の充電ステップ後、少なくとも前記第2の充電電流(I2)よりも大である第3の充電電流(I3)で充電する第3の充電ステップを含む、請求項1、2もしくは3に記載の制御弁式鉛蓄電池の製造方法。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の制御弁式鉛蓄電池の製造方法によって得た制御弁式鉛蓄電池。
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