JPH0582123A - 鉛蓄電池の化成方法 - Google Patents
鉛蓄電池の化成方法Info
- Publication number
- JPH0582123A JPH0582123A JP3243056A JP24305691A JPH0582123A JP H0582123 A JPH0582123 A JP H0582123A JP 3243056 A JP3243056 A JP 3243056A JP 24305691 A JP24305691 A JP 24305691A JP H0582123 A JPH0582123 A JP H0582123A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead
- acid battery
- discharge
- battery
- electrode plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉛蓄電池の極板化成方法を改善し、自己放電
の少ない鉛蓄電池を提供する。 【構成】 極板化成時の通電初期に、30分を下限とす
る通電休止期間をもうけるとともに、通電休止期間中に
活物質あたり10〜100μA/gの電流で微弱放電す
る。この方法により、鉛蓄電池極板中の低級鉛酸化物を
減少させ、鉛蓄電池の放電容量維持率を高めることがで
きる。
の少ない鉛蓄電池を提供する。 【構成】 極板化成時の通電初期に、30分を下限とす
る通電休止期間をもうけるとともに、通電休止期間中に
活物質あたり10〜100μA/gの電流で微弱放電す
る。この方法により、鉛蓄電池極板中の低級鉛酸化物を
減少させ、鉛蓄電池の放電容量維持率を高めることがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉛蓄電池の化成方法に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】鉛蓄電池の化成方法は、従来から正極の
理論電気量の0.0569Ah/gに対して100〜20
0%の電気量を化成槽中に連続して通電していた。図3
に従来の化成方法で化成したときの通電電流パターンと
活物質組成の変化の関係を示す。
理論電気量の0.0569Ah/gに対して100〜20
0%の電気量を化成槽中に連続して通電していた。図3
に従来の化成方法で化成したときの通電電流パターンと
活物質組成の変化の関係を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の連続
通電化成による場合、化成開始時の希硫酸濃度を一定に
して通電を開始しても、極板内部で活物質組成のばらつ
きがみられた。すなわち、極板のある部分では化成反応
が進行しても、ある部分では反応が進行せずに通電だけ
が続き、ガスを発生していた。また、正極板ではアノー
ド反応が進まず、極板内部にPbSO4,PbOxなどが
生成していた。
通電化成による場合、化成開始時の希硫酸濃度を一定に
して通電を開始しても、極板内部で活物質組成のばらつ
きがみられた。すなわち、極板のある部分では化成反応
が進行しても、ある部分では反応が進行せずに通電だけ
が続き、ガスを発生していた。また、正極板ではアノー
ド反応が進まず、極板内部にPbSO4,PbOxなどが
生成していた。
【0004】これらの低次の酸化物は、電池を組み立て
た後に電解液の希硫酸と反応しやすいため、自己放電と
して観測され、電池の保存特性の低下を招いていた。ま
た、電池組立工程において、希硫酸と反応してガスを発
生し、電池への注液時に注液すべき電解液があふれるな
どの不都合を生じていた。
た後に電解液の希硫酸と反応しやすいため、自己放電と
して観測され、電池の保存特性の低下を招いていた。ま
た、電池組立工程において、希硫酸と反応してガスを発
生し、電池への注液時に注液すべき電解液があふれるな
どの不都合を生じていた。
【0005】したがって、極板の化成工程において、化
成反応を円滑に進行させなければ電池性能、組立時の工
程にはなはだしい不都合を生じるという問題を有してい
た。
成反応を円滑に進行させなければ電池性能、組立時の工
程にはなはだしい不都合を生じるという問題を有してい
た。
【0006】本発明はこのような課題を解決するもの
で、極板全体にわたって均一に化成反応が進行し、電池
組立時に自己放電の原因となる低次の鉛酸化物を生成し
ない極板を生成する鉛蓄電池の化成方法を提供すること
を目的とするものである。
で、極板全体にわたって均一に化成反応が進行し、電池
組立時に自己放電の原因となる低次の鉛酸化物を生成し
ない極板を生成する鉛蓄電池の化成方法を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために本発明は、未化成極板を化成槽内で通電する際
に、化成開始後理論電気量の10〜30%の電気量を通
電後、30分を下限とする休止期間を設けるようにした
ものである。
ために本発明は、未化成極板を化成槽内で通電する際
に、化成開始後理論電気量の10〜30%の電気量を通
電後、30分を下限とする休止期間を設けるようにした
ものである。
【0008】また、休止期間中に活物質1gあたり10
〜100μAの放電をするようにしたものである。
〜100μAの放電をするようにしたものである。
【0009】
【作用】この方法によれば、化成途中に休止期間を設け
ることにより、PbO2は希硫酸と反応し、PbSO4と
なるため、再び化成を行う際には正極板中のPbSO4
が容易にPbO2となるため、アノード反応が進行しや
すくなり、PbO2の結晶化が進行する。
ることにより、PbO2は希硫酸と反応し、PbSO4と
なるため、再び化成を行う際には正極板中のPbSO4
が容易にPbO2となるため、アノード反応が進行しや
すくなり、PbO2の結晶化が進行する。
【0010】一方、未化成極板を通電前に化成槽に浸漬
しておくと、その時間が長くなると、未化成極板中の酸
化鉛、塩基性硫酸鉛は電解液の希硫酸と反応し、結晶性
硫酸鉛の粗大結晶を生成する。このようにして生じた粗
大硫酸鉛は化成のアノード反応によっても酸化すること
は困難であった。このため、極板内部の格子体近傍の希
硫酸濃度は低下し、通電により、低級酸化物PbOxを
生じ易くなる。PbOxは電池組み立て後、自己放電し
易く電池にとって望ましいものではない。しかしなが
ら、通電後比較的初期に休止を行うことにより、化成液
の希硫酸濃度が低い状態での休止となるため、希硫酸の
極板内部への拡散が容易となり、一旦低下した希硫酸濃
度は再び増加するため、PbOxの格子近傍での生成を
抑制することができる。
しておくと、その時間が長くなると、未化成極板中の酸
化鉛、塩基性硫酸鉛は電解液の希硫酸と反応し、結晶性
硫酸鉛の粗大結晶を生成する。このようにして生じた粗
大硫酸鉛は化成のアノード反応によっても酸化すること
は困難であった。このため、極板内部の格子体近傍の希
硫酸濃度は低下し、通電により、低級酸化物PbOxを
生じ易くなる。PbOxは電池組み立て後、自己放電し
易く電池にとって望ましいものではない。しかしなが
ら、通電後比較的初期に休止を行うことにより、化成液
の希硫酸濃度が低い状態での休止となるため、希硫酸の
極板内部への拡散が容易となり、一旦低下した希硫酸濃
度は再び増加するため、PbOxの格子近傍での生成を
抑制することができる。
【0011】化成中に休止期間を設ける場合、長い通電
時間が経過してからでは上記の内部組成のばらつきが発
生してしまうため、なるべく通電後の早い時期に休止を
行うことが効果的であるが、早すぎてもまだ活物質中が
酸化されないため10〜30%の電気量を通電した時が
適当である。また、休止時間は30分以上なければ上記
の効果は見られなかった。なお、休止時に10〜100
μAの放電を行うと休止の効果は大きくなる。
時間が経過してからでは上記の内部組成のばらつきが発
生してしまうため、なるべく通電後の早い時期に休止を
行うことが効果的であるが、早すぎてもまだ活物質中が
酸化されないため10〜30%の電気量を通電した時が
適当である。また、休止時間は30分以上なければ上記
の効果は見られなかった。なお、休止時に10〜100
μAの放電を行うと休止の効果は大きくなる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例の鉛蓄電池の化成方
法を説明する。図1に本発明の一実施例の通電電流のパ
ターンと活物質組成変化の関係を示す。本実施例では通
電2時間後に1時間の休止期間を設け、その後、9時間
通電し、ついで通電電流を半分に減らして12時間通電
した。なお、休止期間中に10〜100μAの放電を行
った。図3に示す従来の連続通電による化成反応では、
化成進行中にPbSO4はPbOxまたはPbO2へと変
化したが、極板内部の格子体の近傍ではアノード反応の
進行とともに希硫酸濃度が急激に増加し、β−PbO2
が生成する。このため、極板表面付近と極板内部の格子
体近傍では希硫酸の濃度に差が生じ、β−PbO2の結
晶化度に差が発生する。化成後の活物質中の化学組成は
β−PbO2が主成分であるべきであるが、従来例では
PbOxは15〜20重量%も残存し、電池の自己放電
の主原因となっていた。一方、本実施例によれば、化成
後の極板中には図1に示すようにPbOxは5重量%以
下となり、電池の自己放電を小さくすることが可能とな
った。図2に容量維持率特性を示す。図に示すように、
本実施例の電池Aは従来例の電池Bに比して長期間にわ
たり自己放電が少なく、放電容量維持率が優れている。
法を説明する。図1に本発明の一実施例の通電電流のパ
ターンと活物質組成変化の関係を示す。本実施例では通
電2時間後に1時間の休止期間を設け、その後、9時間
通電し、ついで通電電流を半分に減らして12時間通電
した。なお、休止期間中に10〜100μAの放電を行
った。図3に示す従来の連続通電による化成反応では、
化成進行中にPbSO4はPbOxまたはPbO2へと変
化したが、極板内部の格子体の近傍ではアノード反応の
進行とともに希硫酸濃度が急激に増加し、β−PbO2
が生成する。このため、極板表面付近と極板内部の格子
体近傍では希硫酸の濃度に差が生じ、β−PbO2の結
晶化度に差が発生する。化成後の活物質中の化学組成は
β−PbO2が主成分であるべきであるが、従来例では
PbOxは15〜20重量%も残存し、電池の自己放電
の主原因となっていた。一方、本実施例によれば、化成
後の極板中には図1に示すようにPbOxは5重量%以
下となり、電池の自己放電を小さくすることが可能とな
った。図2に容量維持率特性を示す。図に示すように、
本実施例の電池Aは従来例の電池Bに比して長期間にわ
たり自己放電が少なく、放電容量維持率が優れている。
【0013】
【発明の効果】上記の実施例の説明からも明らかなよう
に本発明によれば、化成を中断し、休止中に微放電を行
うことにより化成極板中の二酸化鉛濃度は90重量%以
上となり、PbOxをほとんど含まない。そのため、P
bOxにもとづく保存中の電池の自己放電が減少し、容
量劣化率の小さい保存性に優れた蓄電池が得られる。
に本発明によれば、化成を中断し、休止中に微放電を行
うことにより化成極板中の二酸化鉛濃度は90重量%以
上となり、PbOxをほとんど含まない。そのため、P
bOxにもとづく保存中の電池の自己放電が減少し、容
量劣化率の小さい保存性に優れた蓄電池が得られる。
【図1】本発明の一実施例の鉛蓄電池の化成方法と活物
質組成の関係を示す図
質組成の関係を示す図
【図2】同鉛蓄電池の保存期間と放電容量維持率の関係
を示す図
を示す図
【図3】従来の鉛蓄電池の化成方法と活物質組成の関係
を示す図
を示す図
Claims (2)
- 【請求項1】鉛蓄電池の正負極未化成極板を希硫酸中で
化成する鉛蓄電池の化成方法において、理論化成電気量
の10%〜30%の間で30分を下限とする休止期間を
設ける鉛蓄電池の化成方法。 - 【請求項2】休止期間中に、活物質1gあたり10〜1
00μAの放電をする請求項1記載の鉛蓄電池の化成方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3243056A JPH0582123A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 鉛蓄電池の化成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3243056A JPH0582123A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 鉛蓄電池の化成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0582123A true JPH0582123A (ja) | 1993-04-02 |
Family
ID=17098151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3243056A Pending JPH0582123A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 鉛蓄電池の化成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0582123A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007095626A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 鉛蓄電池の製造方法 |
JP2007184124A (ja) * | 2006-01-05 | 2007-07-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 制御弁式鉛蓄電池の製造方法および制御弁式鉛蓄電池 |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP3243056A patent/JPH0582123A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007095626A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 鉛蓄電池の製造方法 |
JP2007184124A (ja) * | 2006-01-05 | 2007-07-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 制御弁式鉛蓄電池の製造方法および制御弁式鉛蓄電池 |
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