JP5061130B2 - 身体装着具 - Google Patents

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Description

本発明は、身体装着具に係り、詳しくは、在宅時、オフィスでの仕事時、発熱時、外出時、ジョギングやゴルフなどの運動時、屋内外での作業時、スポーツ観戦やコンサート等の屋内外のイベント等において、首や頭などに巻いて使用する保冷具ないし保温具に関するものである。
従来から、屋外で運動や作業を行う場合には、汗を拭き取るためにタオルを首に巻いたり、額の汗の吸収や強い太陽光から守るために頭部にタオルを巻くことが日常的な行為として定着している。しかしながら、タオルを首や頭に巻いたりするだけでは、特に強い太陽光や高温に身体がさらされる夏季において、汗を拭き取る以外の効果は全くなく、保冷効果を得ることは到底できるものではなかった。
そこでタオルの使用とは別に、ゲル状の保冷剤を収納したクーラーマットや保冷パッドを冷凍させて併用することにより、身体に対する涼感を一定時間に亘って確保するような手段も考えられるが、これらのものでは、その形状が扁平なマット状であるため、使用初期の冷凍状態では、身体に沿った変形が困難なものであり、一定時間の経過後でなければ快適な涼感が得られる使用状態とはならないばかりか、特にジョギングやランニングなど身体が常に動いた状態で移動する使用用途では、効果的な涼感よりも重量のあるクーラーマットや保冷パッドによる違和感の方が大きくなる(具体的には、水分を多く含むゲル状の商品では首や頭が重くなる)、という問題点を有するものであった。
特許文献1には、首などに当てるためにタオル地を袋状にして細長く形成された保温剤あるいは保冷剤の収納部を備えたタオルが提案されている。提案のタオルは、重なり生地部で構成される収納部に、単一の保温剤あるいは保冷剤を収納するようになっているため、凍結させた吸水性ポリマーを保冷剤としてより高い冷却効果を得ようとした場合に、固い保冷剤により首元や頭部にタオルを巻きつけることが困難になる、という改善の余地を残すものであった。
また、クールビズ、ウォームビズという言葉に象徴されるように、最近では環境への関心の高まりから、オフィスの室温を不必要に低くしたり高くしたりすることを避ける傾向にある。そのためには、各人が保冷具や保温具を備えることが望ましく、さらには、保冷具や保温具には装着時の快適性やファッション性も要求される。しかしながら、従来の保冷具や保温具において、ファッション性を追及するものは殆どないといえる。
特開2000−237089
本発明は、上記従来の問題点に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、装着時の快適性およびファッション性を備えた保冷具ないし保温具を提供しようとするものである。
本発明が採用した技術手段は、
可撓性を備えた長手状の本体と、前記本体に形成された収納部に挿脱自在に設けた保冷剤又は保温剤のいずれか一方が充填された複数のパックと、からなり、前記収納部を身体の所望部位にあてがうようにして所望の姿態で身体の所望部位に巻き付けて使用される身体装着具であって、
前記本体は、長手方向と短手方向とを有する布を、長手方向に沿って折り重ねて形成されており、
前記収納部は、前記本体の長手方向の中間部位で長手方向に延びるように形成されており、当該収納部には、前記パックを出し入れするための少なくとも一つの開口部が形成されており、
前記収納部の長手方向の両側に位置する前記本体の両端部は、折り重ねた布が拡開可能となっており、
前記収納部には、前記開口部を介して、n個(n>1)の前記パックが長手方向に横並びに挿入されており、各パックは縦幅H、横幅Wを備えており、
前記収納部の深さ寸法Dは、縦幅Hよりも大きい寸法を備えており、
前記収納部の長さ寸法Lは、n個の前記パックが前記収納部内で長さ方向に移動可能なようにL=n×W+αの寸法を備えており、
身体装着具の巻き付け姿態あるいは/および巻き付け部位に応じて前記パックの位置が前記寸法αの範囲内で前記収納部内で長さ方向に調整可能である、
身体装着具、である。
前記本体の長手方向の中間部位とは、必ずしも本体の全長の中央に位置する部位を意味するものではなく、拡開可能な両端部間に位置して収納部が形成されていればよい。左右の両端部の長さ寸法は、1つの態様では同じであるが、左右の両端部の長さ寸法を左右で異ならしめてもよい。
前記パックは、1つの態様では、側面視方形であるが、円形、三角形、ハート型等の他の形状であってもよい。その場合において、パックの縦幅Hは、これらのパックが収納部に収納された状態における収納部の深さ方向の寸法を指し、同横幅Wは、収納部の長さ方向の寸法を指す。
1つの態様では、前記収納部は、前記本体の長手方向の中間部位で長手方向に延出しており、折り返し部と、左右の縦縁と、上縁と、から区画されており、当該収納部には、前記パックを出し入れするための少なくとも一つの開口部が形成されている。
1つの態様では、前記身体装着具は、前記本体を首に巻いて所望に結んで装着されるネクタイないしスカーフ(保温具の場合には、マフラーでもよい)であり、
前記収納部内で長さ方向に連続状に位置するn個のパックからなるパック列Pが当該収納部を介して首にあてがわれる首回り部となり、
前記収納部内における前記パック列の位置を調整することで、前記本体の全長において、前記パック列の左右に位置する部位の長さ寸法F1、F2が調整可能であり、
前記本体の所望の結び方に合わせて、前記パック列の左右に位置する部位の長さ寸法F1、F2が調整可能である。
ネクタイの結び方には、アスコットタイ風、通常のネクタイ風(プレーンノット、ウィンザーノット等)、蝶ネクタイ風に例示されるように様々な結び方が取り得る。スカーフの結び方においても、リボン結び、片結び等の様々な結び方が取り得る。これらの様々な結び方に対応して、適宜、前記パック列の左右に位置する部位の長さ寸法F1、F2が調整可能である。
ネクタイないしスカーフにおいて、装着時には、本体の拡開可能な両端部の少なくとも一方の部分がネクタイ本体ないしスカーフ本体となる。ここで、ネクタイ本体、スカーフ本体とは、装着時に、主としてファッション性、デザイン性を発揮する部分である。例えば、ネクタイにおいては、エプロン(前垂れ)、蝶ネクタイの本体等がここでのネクタイ本体を意味する。前記パック列の左右に位置する部位の長さ寸法F1、F2を調整可能とすることで、個人の趣味に合わせて、エプロンの長さや、蝶ネクタイの本体の大きさ等を調整することができる。
パックを出し入れするための少なくとも一つの開口部を収納部にどのように形成するか(位置、個数等)については、当業者において様々な態様が取り得ることが理解される。
1つの態様では、前記少なくとも1つの開口部は、前記収納部の上縁に形成されている。1つの態様では、この開口部は前記収納部の長手方向の一側あるいは両側に位置して形成される。
1つの態様では、前記少なくとも1つの開口部は、前記収納部の左右の縦縁あるいは縦縁の近傍に位置して、前記収納部の長手方向の一方あるいは両方に形成されている。
1つの態様では、前記少なくとも1つの開口部は、前記収納部の長手方向の中間部位において、折り重ねられた本体のいずれか一方に形成されている。
後述するように三つ折り等することで開口部を隠蔽する場合には、開口部は収納部の長手方向のいずれの位置に形成してもよい。
1つの態様では、前記身体装着具は、装着時に前記開口部が結び目に位置するように構成されている。
前記パックに保冷剤が充填されている場合には、当該パックは保冷パックであり、前記身体装着具は保冷具となる。
1つの態様では、前記パックは、吸水性ポリマーが充填されており、前記パックは使用時には吸水して膨張した状態で前記収納部に設けられ、かつ、好ましくは、前記吸水した状態のパックは、冷蔵ないし冷凍後に前記収納部に設けられる。この保冷パックは、吸水性ポリマーに吸水された水分が気化する際の吸熱作用を主として利用するものであり、このような保冷パック自体は公知である。
また、保冷パックに充填される保冷剤は、吸水性ポリマーに限定されるものではなく、他の保冷剤、冷却剤でもよい。
前記パックに保温剤が充填されている場合には、当該パックは保温パックであり、前記身体装着具は保温具となる。
保温パックに充填される保温剤としては、使い捨てカイロ、エコカイロ、蓄熱材、吸水性ポリマーに吸水させて加温(電子レンジ等で)したもの、等が例示される。
1つの態様では、布を長手方向に二つ折りにして形成される。二つ折りの場合には、前記開口部は前記収納部の長手方向の一側あるいは両側に位置して形成されていることが有利である。また、開口部の寸法は、そこからパックを良好に挿入できるものであり、かつ、なるべく小さい方が望ましく、例えば、パックの横幅寸法と略同程度の寸法となっている。本体は可撓性を有する布から形成されているので、開口部を拡開してパックを挿入することで、パックのある程度の厚さは吸収できる。
1つの態様では、前記本体は、布を長手方向に三つ折りにして形成されており、前記開口部が隠蔽されている。三つ折りの場合には、開口部は隠蔽されるので、開口部は収納部の長手方向のどこに形成されてもよい。開口部が隠蔽される態様では、開口部の寸法をなるべく小さくする必要性は低い。
本発明によれば、長さ方向に横並び状に設けた保冷パックあるいは保温パックを複数使用すると共に、これらを収納部内で移動させて位置を調整できるので、保冷具ないし保温具を個々人の首や頭部の形状に沿って違和感なく快適に装用することができる。特に、膨張かつ冷凍した保冷パックを用いる場合において、硬い冷凍状態の保冷パックが首や頭部に装着しても、保冷パックの位置を調整することで、首や頭部の形状に沿って違和感なく快適に装用することができる。
本発明によれば、保冷パックあるいは保温パックを収納部内で移動させることで、パック列の左右に位置する部位の長さを可変とすることができ、本体の長手方向の拡開可能な両端部と相俟って、パック列の左右に位置する部位を好みの長さに調整することで、装着時における身体装着具の姿態の自由度を確保することができる。
特に、前記身体装着具が、前記本体を首に巻いて所望に結んで装着されるネクタイないしスカーフである場合には、パック列の左右に位置する部位の長さ寸法を調整することで、アスコット風結び、ネクタイ風結び、ハチマキ結び、リボン結び、片結び等の所望の結び方に対応することができ、装着時のファッション性を高めることができる。
図1において、1は身体装着具としての布製保冷具であり、布製保冷具1は、略長方形状の布を長手方向に折り重ねて保冷具本体2を形成し、その中央部に位置する内側領域に、吸水性ポリマーを充填した保冷パック3を挿脱自在に内装する収納部4を長手方向に沿って区画形成する。より具体的には、布製保冷具1は、木綿生地からなる長方形状の布を長手方向に折り重ねて保冷具本体2を形成し、その両端部2a、2aは、デザイン性を考慮してアーチ状に拡開可能なスカーフ状に形成されていると共に、中央部に位置する内側領域には、複数の保冷パック3を開口部4aを介して挿脱自在に内装する収納部4が、縫製により区画形成されており、吸水した後に凍結させた保冷パック3を、収納部4に挿入することで、布製保冷具1に保冷機能を付与する構成となっている。保冷具本体は、例えば、木綿生地、タオル生地、メッシュ生地を含む繊維材で構成される。
収納部4は、本体2の長手方向の中央部位で長手方向に延出しており、本体2の折り返し部40と、左右の縦縁41、42と、上縁43と、から区画されている。縦縁41、42、上縁43は、折り返して重ねられ布同士を縫着して形成されており、上縁43には、収納部4の長さ方向の少なくとも一方の端部に位置して、少なくとも一つの開口部4aが形成されている。折り返した布同士を重ねてなる縦縁41、42、上縁43の固定手段は、逢着に限定されず、例えば、接着剤を用いた接着、ホッチキス針のような連結部材を用いた連結でもよい。
保冷パック3は、図2(a)(b)に示すように、方形状に形成された袋状の不織布本体3a内に、吸水性ポリマー(図示せず)を充填して密封包体として構成したものであり、この保冷パック3を水中に含浸させると、同図(c(d)に示すように内部の吸水性ポリマーが膨張して、水分を多量に含んだ状態に変姿するようになっている。1つの好ましい態様では、保冷パック3は吸水ポリマーを含水凍結状態で用いるが、保冷パック3を凍結させずに含水させただけでも一定の涼感を得られることが知見されている。尚、保冷パックの形状は、収納部に収納できかつ、収納部内で移動できるものであれば限定されず、長方形、正方形、丸、三角、その他ハート型などデザインされた形状でもよい。保冷パックの素材も不織布に限定されず、その他、綿ローン、ブロード、ポリエステル機能性繊維、フィルム等の吸水ポリマー(アクリル酸ナトリウム塩など保水及び保冷性能を有する樹脂)を封入出来る冷感が伝わりやすい素材から形成され得る。
収納部4の長さ寸法Lは、吸水後の横幅Wの保冷パック3が収納部4内で長さ方向に移動可能なようにL=n×W+αの寸法を備えており、保冷具1の巻き付け姿態あるいは/および巻き付け部位に応じて吸水して膨張した保冷パック3の位置が寸法αの範囲内で収納部4内で長さ方向に調整可能である。
1つの態様例では、収納部4の長さLは500mm、深さDは55mmであり、吸水して膨張した保冷パック3の横幅Wは75mm、縦幅Hは52mmであり、寸法αは500−75×4=200mmである。両端部2aの長さ寸法L1、L2はそれぞれ300mmであり、保冷具1の全長は1100mmである。また、開口部4aの寸法L3は70mmである。もちろん、これらの寸法は例示に過ぎない。
図3は、上述のように水分を多量に含んだ複数の保冷パック3を冷凍した後に、開口部4aを介してホルダー部4に内装した状態を示す。図3(f)に示すように、保冷パック3のパック列Pを収納部4の一端側に移動させることで、左端の保冷パック3から本体2の両端部2aの左側端までの長さF1、右端の保冷パック3から本体2の両端部2aの右側端までの長さF2が、寸法α(上記の寸法例では200mm)の範囲内で可変となっており、F1、F2の長さは、最大両端部2a、2aのそれぞれの長さL1+α、L2+αまで長くすることができる。
図6は、図3と類似の図であるが、比較例であり、本発明の構成に辿り着く前に検討された態様である。複数の保冷パック3を開口部4a´を介して挿脱自在に内装する収納部4´が、縫製により所定間隔を存して複数区画され(実施例では4区画)ており、吸水した後に凍結させた保冷パック3を、収納部4´に挿入して布製保冷具1´が構成されている。保冷パック3は、吸水すると膨張して容積が大きくなり、ゴツゴツした感じになる。保冷パック3を冷却して硬化した場合には尚更である。したがって、図6に示す態様は以下のような欠点を有する。
(ア)図6の態様では、区切られた4つの収納部4´の区切り幅が、保冷パック3の横幅よりも若干大きいだけなので、保冷パックが吸水し膨張したとき4つの団子のようにごつごつした外観となり美観上も好ましくない。
(イ)装着者において、保冷具1の装着時に、膨出した部位が身体に当たって違和感や不快感を覚えたとしても、当たる部位を調整することができない。
(ウ)各保冷パックについて収納部4´及び開口部4a´がそれぞれ設けてあるため、各保冷パックが開口部4a´に近接しており、装着姿態において、保冷パックの白い不織布が開口部から見えてしまい美観を損ねてしまうこともあった。
(エ)保冷パック3の位置が固定されていると、保冷具1を身体に巻き付ける時の姿態の自由度が制限されてしまう。具体的には、本体2´における各保冷パック3の位置は固定されているため、左端の保冷パック3から本体2´の両端部2a´の左側端までの長さF1、右端の保冷パック3から本体2´の両端部2a´の右側端までの長さF2が共に固定されてしまい、本体2´をリボン結びやネクタイ結び等する場合にF1、F2の長さを調整することができないため、結び方が限られてしまう。また、個人の趣味に合わせて、例えば、ネクタイのように装着した場合におけるエプロンの長さを調整することができない。
これに対して、本発明の身体装着具では、長手状の1つの収納部4に複数の保冷パック3を収納するので、個々の保冷パックは膨張してボコボコした区切りが出来ていても、保冷パック3が一つの筒の中にあるため4つの保冷パックが、含水し膨張しても外からは1つに繋がって見え、収納部4の長さ方向に亘って略同じ厚みとなってスッキリとした一体感があり、ごつごつした外観とはならない(図3参照)。故に、一見吸水ポリマーからなる保冷パックが入っていることが判別しにくく単にスカーフを巻いているように見えるため飛躍的にデザイン性が向上する。
保冷パック3は、収納部4の長さ方向内で移動して位置調整が可能なので、装着者が、保冷パック3の位置を調整することで、例えば、個々人の首や頭部の形状に沿って違和感なく快適に装用することができる。
また、開口部4aから収納部4内に挿入した保冷パック3を、収納部4内で長さ方向に移動させることで、開口部4aから遠ざけ、装着姿態によって開口部4aが開いたとしても、そこから保冷パック3が見えることがないようにすることができる。また、後述するように、本発明において、本体を三つ折りして形成することで、開口部7を隠蔽する構成も採用される。
さらに、図3(f)に示すように、保冷パック3のパック列Pを収納部4の一端側に移動させることで、左端の保冷パック3から本体2の両端部2aの左側端までの長さF1、右端の保冷パック3から本体2の両端部2aの右側端までの長さF2が可変となっており、所望の結び方に合わせて、F1、F2の長さを調整することができ、様々な結び方に対応することができ、ファッション性を向上させることができる。
図9、図10は、本発明の身体装着具をネクタイないしスカーフとして用いる場合の数々の結び方を例示する図である。具体的には、アスコット風(2重結び)、アスコット風(1重結び)、ネクタイ風(1重結び)、ネクタイ風(2重結び)、ハチマキ結び、リボン結び、片結びを示している。大抵の場合、本体2におけるパック列Pの左右に位置する部位の長さL1、L2を左右間で異ならしめることが、本体を結ぶことには好都合である。また、所望の結び方を行なう際において、本体2におけるパック列Pの左右に位置する部位の長さL1、L2を調整することで、各人が好みの装着姿態を得ることができる。
しかも、収納部4の長手方向の両端に位置して形成した開口部4aは、例えば、アスコットタイ風結びを行なう場合には、結び目に位置して隠れることになり、装着時において開口部4aが露出して美観を損ねるようなことがない(図10参照)。他の結び方においても、開口部4aは、ネクタイないしスカーフの本体を構成する両端部2aと首周り部を構成するパック列Pとの間に位置することから、開口部4aが結び目に位置する場合が多い。
本発明は上述のように構成されているから、布製保冷具1を使用する場合は、先ず水分を多量に含ませた複数の保冷パック3を予め冷蔵あるいは冷凍しておき、これを保冷具本体2の収納部4に開口部4aを介して順次内装すればよい。必要に応じて保冷パック3の位置を適宜調整する。そして、この布製保冷具1を、例えば図4(a)に示すように、首元にスカーフと同様な結び方で装着すれば、各収納部4、4が適宜に首周りに密着して涼感を付与することができると共に、アーチ状の拡開可能なスカーフ状の両端部2a、2aが、スカーフとしてのデザイン性を発揮して、人目にも違和感のない保冷機能を保持した布製保冷具1の装用が可能となる。また、図4(a)において、パック列Pの位置を収納部4内で移動させて、パック列Pの左右に位置する部位の長さL1、L2を調整することで、個人の趣味に合わせてエプロン2A(主として両端部2aから構成されている)の長さが可変である。
上記実施形態では、図5(a)に示すように、布製保冷具1の拡開可能な両端部2aをアーチ状に形成したが、拡開可能な両端部の形状は限定されず、例えば、同図(b)に示すように長方形状としてもよい。また、スカーフとして装着する場合について説明したが、図4(b)に示すように、涼感を有する「はちまき」として使用することも可能となり、多様な用途に適した機能性の高さとデザイン性を両立させた種々の布製保冷具1とすることができる。
本発明の他の実施形態について説明する。図7において、5は布製保冷具であり、該布製保冷具5は、タオル生地からなる長方形状の布を、同図(a)の状態から、長手方向に3等分した面域のうち、二面A、Aを折り重ねて保冷具本体6を形成し、長手方向の縫製部位Xで範囲Y、Yでは縫製を行わずに開口部7を形成し、かつ中央部に位置する内側領域を縫製位置Z、Zにより単一の長尺状の収納部8として区画すると共に、長手方向に3等分した面域のその余の面域Bは、上記開口部7から含水凍結した保冷パック3を収納部8に収納させた後に、当該開口部7を覆うように折り重ねて、同図(c)に示すように、タオルを折り畳んだ構成を有して、保冷具であることが外見からはわからないよう配慮したデザイン構成となっている。図示の例では、二面A、Aと面域Bの幅を同じにしたが、二面A、Aの幅と面域Bの幅は異なっていても良い。
また、同図(d)に示すように、複数の保冷パック3を開口部7から単一の収納部8に収納させた際に、当該保冷パック3、3‥‥が収納部8内で長さ方向に移動可能となっており、例えば、保冷パック3、3‥‥を収納部8に収納した布製保冷具5を「はちまき」として使用した際に、頭部の前面を集中的に冷やしたいとか、頭部の左右側面に振り分けて涼感を得たいような場合に、保冷パック3を適宜に移動することで最適な涼感調節を布製保冷具5で行うことが可能となる。また、所望の結び方に合わせて、複数の保冷パック3を適宜移動させることで、布製保冷具5の全長における、複数の保冷パック3からなるパック列の左右に位置する部位の長さを調整することができる。
更に、図8は両端縁をアーチ状に形成した布製保冷具9を構成したものであって、この例では、長手方向に3等分した面域のうち、二面A1、A2を折り重ねて保冷具本体10を形成し、長手方向の縫製部位Xで範囲Y、Yでは縫製を行わずに開口部7を形成し、かつ中央部に位置する内側領域を縫製位置Z、Zにより単一の長手方向に延出する収納部8として区画したものである。
そして、長手方向に3等分した面域のその余の面域B1は、上記開口部7から含水凍結した保冷パック3を収納部8に収納させた後に、当該開口部7を覆うように折り重ねて、同図(c)に示すように、保冷具であることが外見からはわからず、またスカーフのように使用する場合や「はちまき」として使用する場合にも「結び目」が綺麗に露出するデザインを有して構成される。尚、図7における説明と同様に、三つ折りする場合に、必ずしも3等分する必要はない。
本実施例ではスカーフや「はちまき」としての利用について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、打ち身や捻挫などの患部の冷却用として緊急時における利用が可能である。また、実施例では保冷具に基づいて説明したが、保冷パックに代えて保温パックを用いることで、保温具を構成し得ることが当業者に理解される。
保冷具の使用に際して、保冷パック3の吸水性ポリマーに水を含ませた後、瞬間冷凍スプレーを噴射させてもよい。特に、メントールないしハッカ油などの清涼成分をLPG DME 液化窒素などの高圧ガスに混合して噴射すると、清涼成分がポリマーに吸収され長時間の冷涼感を得ることがわかった。また、無香料をベースとして香料を混合することにより、例えば柑橘系の香を醸し出すことも可能である。吸水性ポリマーに清涼成分を吸収させ持続させるという着想は新しいものであり、スカーフの他、アイス枕、バンダナ、タオル、パフ(顔用)、アイマスクなどの吸水性ポリマーを使用した商品に適用することも可能である。
本発明は、保冷機能あるいは保温機能を備えた身体装着具として利用することができる。
(a)は布製保冷具の本体を形成する布の展開図、(b)は(a)の布の長手方向の両端部をアーチ状に裁断したものを示す展開図、(c)は(b)の布を長手方向に沿って二つ折りとして形成した本体を示す正面図、(d)は保冷パックの挿入を説明する正面図である。 (a)は保冷パックの平面図、(b)〜(c)は含水状態への変姿を説明する説明図である。 (a)は含水した保冷パックを収納する布製保冷具の平面図、(b)は同正面図、(c)は同右側面図、(d)は同底面図、(e)は両端部を拡開した状態を示す正面図、(f)は収納部内でパック列を右端に移動させた状態を示す正面図である。 (a)、(b)は布製保冷具の装用状態を示す説明図である。 (a)、(b)は布製保冷具の形状を示す説明図である。 図3と類似の図であるが、収納部が独立した比較例を示す。 (a)〜(c)は、他の構成の布製保冷具の説明図、(d)はホルダー部への保冷パックの収納を示す要部拡大図である。 (a)〜(c)は、他の構成の布製保冷具の説明図である。 本発明に係る身体装着具の装着時の姿態および結び方を例示する図である。 本発明に係る身体装着具の装着時の姿態および結び方を例示する図である。
1 布製保冷具
2 保冷具本体
2a 両端部
3 保冷パック
4 収納部
4a 開口部
L 収納部の長さ寸法

Claims (3)

  1. 可撓性を備えた長手状の本体と、前記本体に形成された1つの収納部に挿脱自在に設けられ、吸水により膨張する吸水性ポリマーからなる保冷剤が充填された複数の保冷パックと、からなり、吸水膨張した保冷パックが収容された前記収納部をにあてがうようにして所望の結び方で首巻いて使用されるネクタイないしスカーフ状の身体装着具であって、
    前記本体は、長手方向と短手方向とを有する布を、長手方向に沿って2つ折り重ねて形成されており、
    前記収納部は、前記本体の長手方向の中間部位で長手方向に延びるように形成されており、前記本体の折り返し部と、折り返して重ねられた布同士を縫着して形成され左右の縦縁及び上縁と、から区画され、当該収納部には、前記パックを出し入れするための少なくとも一つの開口部が形成されており、
    前記本体において、前記収納部の長手方向の両端の前記左右の縦縁の外側に位置する部位は、折り重ねた布が拡開可能な両端部となっており、前記拡開可能な両端部の少なくとも一方の部分がネクタイ本体ないしスカーフ本体を形成するようになっており、
    前記収納部には、前記開口部を介して、n個(n>1)の吸水膨張した保冷パックが長手方向に横並びに挿入されており、各吸水膨張した保冷パックは縦幅H、横幅Wを備えており、
    前記収納部の深さ寸法Dは、縦幅Hよりも大きい寸法を備えており、
    前記収納部の長さ寸法Lは、n個の前記吸水膨張した保冷パックが前記収納部内で長さ方向に移動可能なようにL=n×W+α(α>W)の寸法を備えており、
    前記収納部内で長さ方向に連続状に位置するn個の吸水膨張した保冷パックからなるパック列Pが当該収納部を介して首にあてがわれる首回り部となり、前記寸法αの範囲内で、前記収納部内における前記パック列Pの各吸水膨張した保冷パックの位置が調整可能となっていると共に、前記収納部内における前記パック列Pの位置を調整することで、当該身体装着具の所望の結び方に合わせて、前記本体の全長において、前記パック列Pの左右に位置する部位の長さ寸法F1、F2が調整可能となっている、
    身体装着具。
  2. 前記寸法αは、α>2×W、である、請求項1に記載の身体装着具。
  3. 前記開口部は、前記収納部の上縁の長手方向の両端に位置して左右1つずつ形成されており、前記収納部の長手方向の両側から膨張したn個の保冷パックが挿入可能となっている、請求項1または2に記載の身体装着部。
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