JP5059990B2 - 組電池および二次電池の固定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、組電池を構成する複数の電池同士を所定の間隔に保つ技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の二次電池を配列し、該二次電池の出力端子同士を所定の関係となるよう結線して構成した組電池が、各種機器の電源として広く使用されている。二次電池は、充放電時にジュール熱を発して電池温度が上昇し、また、電池温度が高くなると充放電効率が低下する性質があるので、一般には電池を冷却しながら使用される。特に、組電池では電池間で性能のばらつきが発生しないように、各二次電池を等しく冷却しながら使用することが望ましい。
【0003】
組電池を構成する各二次電池を等しく冷却するための技術としては、次のような技術が広く使用されている。すなわち、電池の側面に複数のリブあるいは突起を設け、これらリブあるいは突起の位置を、複数の電池を側面で互いに接するように並べたときに、隣接する電池のリブあるいは突起が向かい合うような位置としておく。このような電池を並べて組電池を構成すれば、リブあるいは突起の間に、いずれの電池間でも同じ大きさの隙間を形成することができる。こうして形成した各隙間に冷却風を供給すれば、それぞれの隙間を通過する冷却風量は等しくなるので、各二次電池を等しく冷却することが可能となる。
【0004】
かかる技術においては、組電池の使用中に二次電池の位置が動いて、各電池間に形成した隙間の大きさが変わってしまうことのないように、電池の間隔を保持するための部材(以下、間隔保持部材という)を各電池に組み付けて、各電池の間隔が変わらないようにしておけば便利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、間隔保持部材を二次電池に組み付けるためには、電池側にネジ穴やスタッドボルトを設けたり、更にはそのために電池容器の補強が必要になるなどして、電池の大型化、および電池構造の複雑化を招くという問題がある。かといって、嵌合などの簡易的な方法を用いて間隔保持部材を電池に組み付けたのでは、組電池の使用中に、熱膨張や振動などの影響で二次電池と間隔保持部材との嵌合が弛んでしまうおそれがある。
【0006】
また、いわゆる電動車両の電源として組電池が使用される場合、車両の走行に伴って、該組電池には振動や環境温度の変化が加わるので、二次電池と間隔保持部材との嵌合が弛んでしまうおそれがある。更に、車両には乗員の居住空間や荷物の搭載空間をできるだけ大きく採るという強い要請があり、このため車両搭載用の組電池はできるだけコンパクトなものにすることが望ましい。また、車両の運動性能あるいは燃費の向上のためには、組電池を軽量化することが望ましい。
【0007】
しかし、間隔保持部材を二次電池に組み付けるために、電池にネジ穴やスタッドボルトなどを設けたのでは、二次電池の大型化および電池構造の複雑化を招いてしまい、延いては、組電池の大型化および重量増加をきたすという問題がある。
【0008】
この発明は、従来技術における上述のような問題を解決するためになされたものであり、組電池を構成する各二次電池の大型化あるいは電池構造の複雑化を招くことなく、間隔保持部材を二次電池に組み付けて、各電池の間隔が変わらないように保持する技術を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の組電池は次の構成を採用した。すなわち、
出力端子を有する複数の二次電池を所定の間隔で配列して成る組電池において、
前記配列された二次電池のうち、隣接した2以上の二次電池毎に、該2以上の二次電池の出力端子間に端子接続部材を組み付けて電気的に接続すると共に、
別々の端子接続部材が取り付けられた二次電池の隣接する2つの出力端子同士を、該2つの出力端子間の接続を1つの単位として形成された絶縁性の間隔保持部材により結合することで、前記二次電池を所定の間隔に保持することを特徴とする。
【0010】
また、上記組電池に対応する本発明の二次電池の固定方法は、
出力端子を有する複数の二次電池を所定の間隔で固定する方法において、
前記配列された二次電池のうち、隣接した2以上の二次電池毎に、該2以上の二次電池の出力端子間に端子接続部材を組み付けて電気的に接続し、
別々の端子接続部材が取り付けられた二次電池の隣接する2つの出力端子同士を、該2つの出力端子間の接続を1つの単位として形成された絶縁性の間隔保持部材により結合することで、前記二次電池を所定の間隔に保持して固定することを特徴とする。
【0011】
かかる組電池および電池の連結方法においては、組電池を構成する各二次電池の間隔を保持する間隔保持部材を、該二次電池に設けられた出力端子を利用して組み付ける。組電池は、二次電池の出力端子同士を、直列あるいは並列などの所定の関係に結線して形成されており、各二次電池には予め出力端子が設けられている。従って、これら出力端子を利用して間隔保持部材を組み付けることとすれば、二次電池側にあらたなネジ穴やスタッドボルトを設けるといった変更を何ら加える必要がないので、間隔保持部材を簡便に組み付けることができる。また、新たなネジ穴やスタッドボルトなどを二次電池に設ける必要がないので、二次電池が大型化したり、構造が複雑化することを避けることができるので好適である。
【0012】
更には、二次電池の出力端子の位置を、出力端子同士の接続作業がもっとも容易となる位置に設けておけば、同時に、間隔保持部材の組付作業も容易なものとすることができる。すなわち、出力端子の接続作業の作業性と、間隔保持部材の組付作業の作業性とを両立させて改善することが容易となるので好適である。
【0013】
かかる組電池においては、前記出力端子に取り付けられて該出力端子同士を接続する導電性のある端子接続部材を備え、該端子接続部材と前記間隔保持部材とを、前記出力端子に共締めするようにしてもよい。こうして端子接続部材と間隔保持部材とを出力端子に共締めすれば、端子接続部材と間隔保持部材とを一度に組み付けることができるので好適である。
【0014】
かかる組電池に用いられる前記間隔保持部材は、該間隔保持部材とともに共締めされる互いに隣接した前記端子接続部材の間に立設されて、該端子接続部材間の導通を妨げる絶縁部材を備えた間隔保持部材としてもよい。こうすれば、組電池の使用中に異物が付着するといった理由で、隣接する端子接続部材間が導通することを回避することができるので好適である。
【0015】
かかる組電池に用いられる前記間隔保持部材には、該間隔保持部材を前記出力端子に組み付けると前記端子接続部材も該出力端子に組み付けられるように、予め間隔保持部材に前記端子接続部材を組み付けておいてもよい。このような間隔保持部材を前記出力端子に組み付ければ、該端子接続部材の該出力端子への取り付けと、該間隔保持部材の取り付けとを同時に完了することができるので好適である。
【0016】
かかる組電池においては、間隔保持部材に組み付けられた端子接続部材の脱落を防止するための脱落防止部を、該間隔保持部材に設けておいてもよい。こうすれば、間隔保持部材の組み付けの際に、あるいは取り外しの際に、端子接続部材が間隔保持部材から脱落することを回避できるので、作業性が改善されて好適である。
【0017】
かかる組電池においては、前記端子接続部材を、前記間隔保持部材を介して前記二次電池に組み付けるようにしてもよい。こうすれば、例えば、端子接続部材が腐食するといった理由で交換が必要になった場合にも、間隔保持部材を外すことなく、端子接続部材のみを交換することができるので、作業性が改善されて好適である。
【0018】
かかる組電池に用いられる前記間隔保持部材には、前記各二次電池に嵌合され、前記二次電池と干渉して該二次電池の間隔を所定値範囲内に保持するロック部を設けておいてもよい。こうしておけば、二次電池が移動しようとした場合に、該ロック部で間隔保持部材と二次電池とが干渉して、二次電池の間隔を所定値範囲内に保持することができる。更に、かかる構造においては、二次電池の移動はロック部が規制するため、二次電池の移動を規制するための過大な荷重が出力端子にかかることがない。そのため、出力端子が破損するおそれがないので好適である。
【0019】
かかるロック部を有する前記間隔保持部材は、該間隔保持部材から突設するようにロック部を設けてもよい。間隔保持部材は概して単純な形状であるため、突設したロック部を比較的に形成することができるので好適である。
【0020】
かかる組電池においては、端子接続部材を導電性のある強度部材で形成し、該端子接続部材と間隔保持部材とを用いて、次のようにして各二次電池の間隔を保持することとしてもよい。すなわち、該端子接続部材を出力端子間に組み付けることで該端子間を接続し、該端子接続部材で接続されていない端子間には絶縁性材料で形成された間隔保持部材を組み付ける。
【0021】
端子接続部材は強度部材で形成されているので、該端子接続部材を出力端子に組み付けることで、該端子同士を接続すると同時に、該端子が設けられている前記二次電池の間隔を保持することができる。該端子接続部材によって互いの間隔が保持されない二次電池の各出力端子には、間隔保持部材を組み付ければ、すべての二次電池の間隔を所定範囲内に保持することができる。こうして端子接続部材に間隔保持部材としての機能を兼ねさせれば、部品重量が軽減し、あるいは組電池の構造を合理化することができるので好適である。
【0022】
かかる組電池においては、端子接続部材と間隔保持部材とを一体に構成しておいてもよい。こうすれば、端子接続部材と間隔保持部材とを別々に組み付ける必要がなくなるので好適である。
【0023】
かかる組電池においては、端子接続部材を導電性のある強度部材で形成しておき、二次電池に隣接して組み付けられる端子接続部材同士を、絶縁材料で形成した結合部材を用いて互いに結合しておいてもよい。
【0024】
こうすれば、端子接続部材で出力端子同士が直接つながっている二次電池の間隔は、該端子接続部材によって保持することができる。また、出力端子同士が直接はつながっていない二次電池の間隔も、各出力端子に組み付けられた端子接続部材同士が結合部材を介して結合されているので、電池間隔を保持することができる。更に、端子接続部材を互いに結合して一体化しておけば、各端子接続部材を別々に組み付ける必要がなくなるので好適である。
【0025】
【発明の他の態様】
電力を用いて走行するいわゆる電動車両においては、複数の二次電池で構成される組電池が搭載されている。これら組電池は、車両の走行にともなう振動や温度環境の変化を受けるので、該組電池を構成する電池の間隔が変わらないように各電池を保持しておく必要がある。更に、乗員の居住空間の確保や車両の性能改善のために、電動車両においては、組電池の小型化および軽量化が強く要請される。従って、本発明は、組電池を搭載した電動車両としての以下のような態様も含んでいる。すなわち、
出力端子を有する複数の二次電池を接続して成る組電池を搭載し、該組電池の電力を用いて走行する電動車両において、
前記組電池は、前記各二次電池の間隔を所定の間隔に保持する間隔保持部材を、前記出力端子を用いて該二次電池に組み付けるとともに、該各出力端子間を所定の関係に結線して成る組電池であることを特徴とする電動車両としての態様である。
【0026】
かかる電動車両においては、出力端子に間隔保持部材を組み付けて電池間隔が保持されている組電池を搭載しているので、車両の走行に伴う振動などによって、組電池を構成する各電池の間隔が変わることがないので好適である。
【0027】
更に、出力端子を利用して間隔保持部材を組み付ければ、二次電池にネジ穴やスタッドボルトを追加したり、そのために二次電池容器を補強するといった変更を加える必要がない。その結果、二次電池の大型化や構造の複雑化を招くことがなく、延いては、電動車両の居住空間の増大や、車両重量軽減等を図ることが可能となるので好適である。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の作用・効果をより明確に説明するために、本発明の実施の形態を、次のような順序に従って説明する。
A.参考例:
A−1.装置構成:
A−2.参考例の間隔保持部材の機能:
A−3.変形例:
B.第1実施例:
B−1.第1実施例の間隔保持部材:
B−2.変形例:
C.電動車両への適用例:
【0029】
A.参考例:
A−1.装置構成:
図1は、参考例の組電池10の使用状態を示す分解組立図である。図示するように、本実施例の組電池10は、ロアケース20とアッパケース30とからなるケース内に収納して使用される。組電池10をケース内に収納したものを電池モジュールアセンブリ90と呼ぶ。
【0030】
組電池10は、薄い箱形形状の電池モジュール50を38枚並べ、それら電池モジュール50を拘束プレート12で両側から軽く拘束し、電池モジュール50の各出力端子に一組のバスバーアセンブリ100,150を締結して構成されている。詳細は後述するが、バスバーアセンブリ100,150は、電池モジュール50の各出力端子間を電気的に接続するとともに、電池モジュール50の間隔が所定間隔となるよう保持する機能を有している。電池モジュール50についても後述する。拘束プレート12は鋼板を打ち抜いて形成されており、この拘束プレート12と鋼鉄製の拘束ボルト14とナット16とを用いて、38個の電池モジュール50が拘束されている。
【0031】
ロアケース20は鋼板をプレス加工して形成され、冷却風を取り入れるための吸気口24と、冷却風通路22とが設けられている。アッパケース30には、冷却風を排出するための排気口36と、組電池10の電圧を取り出すための正極側出力端子38および負極側出力端子39とが設けられている。拘束プレート12を用いて一体化した組電池10を、ロアケース20の冷却風通路2の上に置き、組電池10と正極側および負極側の各出力端子38,39とを接続した後、上からアッパケース30をかぶせてボルト32でロアケース20とアッパケース30とを固定すると、電池モジュールアセンブリ90が完成する。後述するように、アッパケース30の内側にはシール部材が設けられていて、アッパケース30をロアケース20に固定すると、各電池モジュール50の上面にシール部材が押しつけられて組電池10が固定される。また、ロアケース20とアッパケース30との間には、冷却風の漏れを防ぐためのシール34が設けられている。
【0032】
図2は、電池モジュールアセンブリ90の電気的な接続を示した説明図である。電池モジュール50は極性の向きが互い違いとなるように並べられている。このため、各電池モジュールの出力端子は、図示するように、正極端子と負極端子とが隣り合う位置関係となっている。そこで、端の電池モジュール50から、正極端子を隣接する電池モジュールの負極端子に接続し、その電池モジュールの正極端子をその次の電池モジュールの負極端子に接続していけば、図示されているように、すべての電池モジュール50が直列に接続された組電池を構成することができる。各電池モジュールの正極端子と負極端子との接続は、後述するようにバスバーアセンブリ100,150を組み付けることによって同時に行うことができる。こうして得られた組電池の正極側の一端がアッパケース30の正極側出力端子38に、また組電池の負極側の一端が負極側出力端子39にそれぞれ電線で接続されている。
【0033】
図3は、電池モジュール50の外観形状を示した説明図である。電池モジュール50は、薄い箱型形状をした密閉容器(以下では、モジュール容器52と呼ぶ)に正極端子54および負極端子55の2つの端子が突設された形状となっている。正極端子54および負極端子55には、ネジが切られている。モジュール容器52の外側の側面には、図示するように、両端に小さな突出部57が設けられている。電池モジュール50両端の2つの突出部57に挟まれた部分には、小さな突起58が多数設けられている。突出部57および突起58の役割については後述する。
【0034】
電池モジュール50の内部は、セルと呼ばれる6つの小部屋に分割されていて、各セルには単電池が1つずつ格納されている。本実施例の電池モジュール50では単電池として、いわゆるニッケル−水素二次電池が使用されている。すなわち、ニッケル合金製の正極板と水素吸蔵合金製の負極板とを、樹脂製の不織布(セパレータと呼ばれる)を挟んで複数組積層し、強アルカリ性の電解液とともにセルに格納されている。各単電池は電池モジュール内部で直列に接続され、直列に接続された単電池のソース側(高電圧側)が正極端子54に、シンク側(低電圧側)が負極端子55に接続されている。各単電池は約1.2Vの起電力を発生させており、電池モジュール内では6つの単電池が直列に接続されているので、1つの電池モジュールで7.2Vの電圧を得ることができる。
【0035】
図4および図5は、参考例の組電池で使用される一組のバスバーアセンブリ100,150の構造を示す説明図である。バスバーアセンブリ100とバスバーアセンブリ150とは若干形状が異なっている。説明の都合上、先ず図4を参照しながら、バスバーアセンブリ100について説明する。
【0036】
バスバーアセンブリ100は、ナイロンなどの硬質樹脂で形成されたバスバーベース102に、バスバー104を組み付けて構成されている。バスバー104は、鉄板あるいは銅板などの金属板を打ち抜いて形成されている。図示するように、バスバーベース102には、38個の取付穴106が、電池モジュール550の厚さTと等しい間隔で設けられている。このため、図1に示したように、拘束プレート12を用いて38個の電池モジュール50を拘束して一体にしておけば、バスバーアセンブリ100を電池モジュール50の出力端子に容易に組み付けることができる。
【0037】
図示するように、取付穴106の間には、2つおきにリブ108が設けられていて、リブ108とリブ108との間にバスバー104を組み付ける。リブ108には、小さなツメ112が突設されている。バスバー104をツメ112とツメ112の間に押し込むようにすると、ツメ112が変形してバスバー104を填め込むことができる。こうして一旦、バスバーベース102に組み付けておけば、バスバー104はツメ112に妨げられてバスバーベース102から脱落することがない。また、隣接するバスバー104の間はリブ108で遮られているので、組電池の使用中に異物などによってバスバー104間が短絡するといった問題の発生を回避することができる。
【0038】
バスバー104が填め込まれる側と反対側の側面には、電池モジュール50の動きを拘束するためのモジュールロック110が設けられている。モジュールロック110の働きについては後述する。
【0039】
図5は、バスバーアセンブリ150の構造を示す説明図である。バスバーアセンブリ150は、前述したバスバーアセンブリ100に対して、リブ158の位置が異なっているだけであり、他は同一である。すなわち、バスバーアセンブリ150は、ナイロンなどの硬質樹脂で形成されたバスバーベース152にバスバー104を組み付けて構成されていて、バスバーベース152には38個の取付穴156が間隔Tで設けられている。ただし、バスバーアセンブリ150のリブ158は、図5に示すように、一番端の取付穴156と二番目の取付穴156との間に設けられた後、以降は取付穴2つ毎に1つの割合で設けられている。また、バスバーアセンブリ100と同様に、バスバー104が填め込まれる側と反対側の側面にはモジュールロック160が設けられている。
【0040】
図1に示した電池モジュールアセンブリ90を、電池モジュール50の合わせ面の位置で切断したときの断面図を図6に示す。前述したように、ロアケース20に設けられた冷却風通路22の上に組電池10を置き、その上からアッパケース30を被せてアッパケース30とロアケース20とをボルトで固定する。図6に示すように、アッパケース内面には組電池と接する位置にシール部材35が設けられていて、アッパケース30とロアケース20とをボルトで固定すると、シール部材35が上からロアケース20に押しつけるようにして組電池10を固定する。
【0041】
図7は、バスバーアセンブリ100が電池モジュール50の出力端子に組み付けられている様子を示す説明図である。図7では、38個の電池モジュール50の中から一部の電池モジュールのみを取り出して、上方から見た様子を示している。尚、図の煩雑化を避けるために、図7では拘束ロッド14あるいはロアケース20等の表示は省略している。
【0042】
前述したように、バスバーベース102,152の取付穴106,156は、電池モジュール50の厚さTと同じピッチで設けられているので、電池モジュール50をきちんと並べておけば、各モジュールに設けられた出力端子にバスバーアセンブリ100,150を組み付けることができる。こうして、バスバーベース102,152とバスバー104とを、出力端子に切られたネジにナット101で元締めする。
【0043】
図4および図5を用いて説明したように、バスバーアセンブリ100,150は、バスバー104の組付け位置が取付穴1つ分だけずれている。このため、バスバーアセンブリ100,150を組み付けることで、38個の電池モジュール50を直列に接続することができる。このことを説明するために、図7に示したそれぞれの電池モジュール50を次のように符合して識別する。図中の一番上の電池モジュール50を電池モジュールAと符合し、以下、上から順番に各電池モジュール50を電池モジュールB、電池モジュールCと符合する。また、各電池モジュールの出力端子も識別するために、電池モジュールAの正極端子54をa(+)と符合し、負極端子をa(−)と符合する。同様に、電池モジュールBの正極端子54,負極端子55をそれぞれb(+),b(−)と符合し、電池モジュールCの正極端子54,負極端子55をそれぞれc(+),c(−)と符合する。図示されているように、電池モジュールAの正極端子a(+)は、バスバーアセンブリ150のバスバー104を介して電池モジュールBの負極端子b(−)に接続されている。電池モジュールBの正極端子b(+)にはバスバーアセンブリ100が組み付けられている。バスバーアセンブリ100とバスバーアセンブリ150とはバスバー104の組み付け位置が電池モジュール50ひとつ分だけずれているので、電池モジュールBの正極端子b(+)は電池モジュールCの負極端子c(−)に接続される。このように、バスバー104の組付け位置がずれている2つのバスバーアセンブリ100,150を組み付けることによって、すべての電池モジュール50を直列に接続することができる。
【0044】
本実施例では拘束プレート12を使用して、電池モジュール50同士が側面で接するように拘束することによって、組電池の構造を簡素化するとともに形状の小型化を図っている。その一方で、電池モジュール50は放電時あるいは充電時に内部抵抗によってジュール熱を発生するので、電池温度が所定温度を超えないよう電池モジュールの冷却も考慮しておく必要がある。電池モジュール50の側面に設けられた突出部57および突起58は、組電池を構成する電池モジュール50を冷却すると共に、モジュール間で温度のばらつきが生じないように各電池モジュールを等しく冷却するために設けられている。以下、突出部57および突起58の機能について簡単に説明する。
【0045】
複数の電池モジュール50を拘束プレート12で拘束すると、モジュール側面には突出部57が設けられているので、細長い矩形断面の冷却通路60が、隣接する電池モジュールの間に形成される(図7参照)。電池モジュール50は同一形状に形成されているので、いずれのモジュール間に形成される冷却通路60も同一形状となっている。従って、図1および図6に示すように、ロアケース20とアッパケース30との中に組電池10を収納して、空気をロアケース20に設けられた吸気口24から冷却風通路22に供給すれば、冷却風は電池モジュール間に設けられた冷却通路60の抜けた後、アッパケース30の排気口36から外部に排出される。それぞれの冷却通路60は同一形状を有しているので、各電池モジュール50間を流れる冷却風の風量は等しくなって、それぞれの電池モジュールを等しく冷却することができる。
【0046】
電池モジュール側面の突起58は、電池モジュールを並べたときに隣接するモジュールの突起58同士が向かい合うような位置に設けられている。また、突起58の高さは、突出部57と同じ高さに形成されている。従って、電池モジュール50を並べると、隣接するモジュールの突出部57が組合わさって、該モジュール間に形成された冷却通路60の通路間隔を維持する支柱として機能する。このため、電池モジュール50の充放電条件によって、組電池10を構成する電池モジュールの中のある電池モジュールの内圧が上昇し、モジュール容器が膨張したとしても、膨張した電池モジュールと隣接する電池モジュールとの間の冷却通路60の間隔が狭くなることがない。すなわち、電池モジュール50間の冷却通路60を流れる冷却風量は常に等しく保たれる結果、すべての電池モジュール50を等しく冷却することが可能となる。
【0047】
A−2.参考例の間隔保持部材の機能:
図1および図7を用いて説明したように、バスバーアセンブリ100およびバスバーアセンブリ150は、ナット101によって、電池モジュール50の各出力端子に組み付けられている。こうすれば、2つのバスバーアセンブリ100,150によってそれぞれの電池モジュール50が固定されるので、各電池モジュール50の間隔を所定範囲内に保つことができる。バスバーアセンブリ100,150は電池モジュール50の出力端子を利用して組み付けられているので、バスバーアセンブリを組み付けるためのスタッドボルトやネジ穴を新たに設ける必要がなく、従って、電池モジュールが大型化したり、モジュール構造が複雑化することがない。
【0048】
このように、バスバーアセンブリ100,150を用いて、それぞれの電池モジュール50を固定するという本実施例の方法は、図1に示したように、拘束プレート12を用いて電池モジュール50を両側から拘束する場合においても、依然として有効である。これを図8を用いて説明する。
【0049】
図8は、バスバーアセンブリを組み付けずに構成した組電池を概念的に示した説明図である。尚、図示の煩雑化を避けるため、電池モジュール50の側面に設けられた突出部57および突起58の表示は省略している。複数の電池モジュール50は両側を拘束プレート12で拘束されているにもかかわらず、各電池モジュールの間には、電池モジュールのモジュール容器52と拘束ロッド14との熱膨張係数が異なるために僅かな隙間が発生し得る。すなわち、樹脂材料で形成されたモジュール容器52は金属材料で形成された拘束ロッド14よりも温度変化による熱膨張量が大きいので、その分だけ、通常の使用温度条件では各電池モジュール間に隙間が生じ得る。例えば、通常の温度条件で電池モジュール間に隙間が生じないように組み付けておいたとする。この場合、組電池全体の温度が上昇すると各電池モジュール50が熱膨張してモジュール間には大きな熱応力が発生し、この熱応力によってモジュール容器が塑性変形してしまうので、組電池が再び通常の温度条件に戻ったときには、電池モジュール間に僅かな隙間が発生してしまうのである。
【0050】
図8に示すように、組電池は多数の電池モジュール50で構成されているから、連続した複数の電池モジュール50が隙間を詰める方向に移動すると、移動が累積されていき、結局は、移動した電池モジュール50と移動しなかった電池モジュール50との間に大きな隙間ができてしまう。その結果、この部分を通過する冷却風量が増加するので、各電池モジュール50を等しく冷却することができなくなってしまう。
【0051】
更には、次のような問題も生じうる。例えば、二次電池は、一般に、充放電条件によっては電池内部でガスが発生して内圧が異常に上昇することがある。図8では、内圧が異常上昇した電池モジュール50にハッチングを付して表示している。38個の電池モジュール50の中の、ある電池モジュール50の内圧が上昇すると、モジュール容器52が膨張して両側の電池モジュール50を押しのけようとする。各電池モジュール50の間には僅かずつ隙間が存在するから、この隙間を詰めながら各電池モジュールが少しずつ逃げていく。その結果、ハッチングを付した電池モジュール50は膨張を抑制されることなく大きく膨らむことができる。その結果、最終的には、モジュール容器に亀裂が入るといった何らかの問題が生じ得る。
【0052】
このような場合でも、本実施例のように、2つのバスバーアセンブリ100,150によって各電池モジュール50を固定しておけば、かかる問題の発生を回避できる。
【0053】
また、図4,図5に示したように、参考例のバスバーアセンブリ100,150には、モジュールロック110が設けられており、以下に説明するように、モジュールロック110を用いて各電池モジュール50を固定する構造となっている。このため、各電池モジュール50をしっかりと固定することが可能であり、また、出力端子に大きな荷重がかかって端子が破損するおそれもない。
【0054】
図9は、参考例の組電池10において、電池モジュール50にバスバーアセンブリ100が組み付けられている様子を、拡大して概念的に示した説明図である。電池モジュール50の反対側にはバスバーアセンブリ150が組み付けられているが、バスバーアセンブリ150についてはバスバーアセンブリ100と同様に考えることができるので図示は省略して、バスバーアセンブリ100のみについて説明する。
【0055】
バスバーアセンブリ100を、各電池モジュール50の出力端子にナット101で固定すると、バスバーアセンブリ100に設けたモジュールロック110が、図示するように、各電池モジュール50の肩部の間に形成された凹部にはまり込むようになっている。モジュールロック110と電池モジュール50との間には、製造交差および組付交差を考慮して、若干のクリアランスが設けられている。
【0056】
このように、電池モジュール50の両側にバスバーアセンブリ100,150を組み付けておけば、モジュールの間隔が広がる方向に電池モジュール50が移動しようとしても、電池モジュール50の肩部がモジュールロック110に干渉するために、各電池モジュール50はモジュールロック110で規定された範囲内でしか移動することができない。このように、各電池モジュール50の移動範囲をモジュールロック110を用いて個別に規定しているので、その結果、各電池モジュール50がしっかりと固定されることになる。また、このように各電池モジュール50の移動を個別に規定しているため、各電池モジュール50の間隔が少しずつ狭まるように移動して、移動した電池モジュール50と移動しなかった電池モジュール50との間の間隔が大きく広がってしまうことがない。その結果、各電池モジュール50を等しく冷却することが可能となる。また、ある電池モジュール50の内圧が異常に上昇してモジュール容器52が膨張しようとしても、隣接する電池モジュール50はモジュールロック110に干渉してクリアランス分しか逃げることができない。図9の例では、ハッチングを付した電池モジュール50が内圧が異常に上昇している電池モジュールである。この電池モジュールが膨張して両側の電池モジュール50を外側に押したとしても、図示するように、両側の電池モジュール50はモジュールロック110に干渉するので、それ以上に移動することができない。その結果、内圧が異常上昇している電池モジュール50は、隣接する電池モジュール50から反力を受けて膨張が抑制されるので、モジュール容器52に亀裂が入るなどの問題が生じるおそれがない。
【0057】
図8に示した組電池は、電池モジュール50の各出力端子を電線を用いて結線していたが、電線のかわりに、参考例で使用されているバスバー104を用いて組電池を構成した場合を図10に示す。電池内圧が異常に上昇した電池モジュール50が発生した場合、バスバー104で接続された出力端子の間隔は固定されているが、接続されていない端子間では移動し得る。そのため、図10に示すように、電池内圧が上昇した電池モジュール(図中ではハッチングを付して示す)の間隔が大きく広がることとなって、該電池モジュールのモジュール容器に亀裂が入ったり、あるいは該電池モジュールの出力端子に接続されているバスバー104に曲げ荷重がかかって、バスバー104の破損あるいは出力端子の破損といった問題が生じる場合がある。これに対して、参考例の組電池では、バスバーアセンブリ100,150を組み付けることで、電池モジュール50の間隔を所定範囲内に保持することができるので、このような問題が生じるおそれもない。
【0058】
また、上述のバスバーアセンブリ100,150に設けられた取付穴106,156の内径は、電池モジュール50の出力端子の外径に対して、かなり大きくなっている。このため、例えば隣接する電池モジュール50から荷重を受けて、電池モジュール50が移動しようとする場合にも、出力端子が取付穴106に干渉する前に、電池モジュール50の肩部がモジュールロック110と干渉するので、出力端子に過大な荷重がかかって端子が破損するおそれがない。
【0059】
上述した参考例では、モジュールロック110,160はバスバーアセンブリ100,150に突設されて、電池モジュール50の肩部に設けた凹部にはまり込むものとして説明した。もっとも、モジュールロック110の形状はこれに限らず、例えば図11に示すように、電池モジュール50の端面に凸部を設けてモジュールロック210とし、該モジュールロック210が、バスバーベース202側に設けた凹部203にはまり込むようにしても構わない。
【0060】
また、上述した参考例では、バスバーアセンブリ100,150は、すべての電池モジュール50の出力端子に組み付けられるものとして説明した。もっとも、モジュールロックで各電池モジュールの移動をしっかりと制限することができさえすれば、必ずしもすべての電池モジュールの出力端子に組み付ける必要はなく、例えば、図12に示すように、所定数毎の電池モジュールの出力端子に取付穴306を組み付けるようなバスバーベース302を用いて、電池モジュール50の間隔を保持するようにしてもよい。
【0061】
B.第1実施例:
以上に説明した参考例では、電池モジュール50の間隔はバスバーベース102,152によって保持されており、電池モジュール50の出力端子を接続するバスバー104は電池モジュール50の間隔保持に活用してはいない。もっとも、バスバーは出力端子間に組み付けられて、属材料で形成されているので、バスバーを電池モジュール50の間隔保持のために積極的に活用するようにしてもよい。以下では、バスバーを電池モジュール50の間隔保持のために活用している第1実施例について説明する。
【0062】
B−1.第1実施例の間隔保持部材:
図13は、第1実施例のバスバーベース402を電池モジュール50に組み付けている様子を示す説明図である。図示するように、電池モジュール50の出力端子間を接続するバスバー404に対して、ちょうど互い違いになるように、予めバスバーベース402を組み付けておき、その上からバスバー104を組み付けて、バスバーベース402とバスバー404とをナットで出力端子に共締めしてもよい。バスバーベース402は、ナイロンなどの絶縁性の硬質樹脂を用いて十分な強度に形成しておく。バスバー404は、参考例のバスバー104と同様に、鉄,銅,アルミなどの導電性のある金属板を打ち抜き加工して形成するが、十分な強度を有するように厚めの金属板を使用する。
【0063】
このようなバスバーベース402とバスバー404とを、図13に示すように互い違いに電池モジュール50に組み付ければ、出力端子同士をバスバーベース402で接続されている電池モジュール50の間隔は該バスバーベースによって保持され、出力端子同士をバスバー404で接続されている電池モジュール50の間隔は該バスバーによって保持されるので、すべての電池モジュール50の間隔を所定範囲内に保持することが可能となる。
【0064】
その結果、各電池モジュール50の間を通過する冷却風量が変わって、各電池モジュール50の冷却が不均一になってしまうおそれがなくなる。また、電池モジュール50が異常に膨張して、モジュール容器に亀裂が入るといった何らかの問題が生じるおそれも回避できる。
【0065】
尚、図13では、初めにバスバーベース402を組み付けて、その上にバスバー404を組み付けているが、もちろん、初めにバスバー404を組み付け、その上にバスバーベース404を組み付けるようにしても構わない。また、図14に示すように、接着などの方法を用いて、バスバーベース402とバスバー404とを、予め一体化しておいてもよい。こうすれば、電池モジュール50の出力端子にバスバーベース402を組み付けるだけで、バスバーベース402とバスバー404とを同時に組み付けることができるので好適である。更には、図15に示すように、バスバーベース402にリブ408を設けておき、バスバーベース402とバスバー404とを組み付けたときに、隣接するバスバー404がリブ408で遮られるようにしてもよい。こうすれば、組電池の使用中に異物などによってバスバー間が短絡するといった問題を回避することができる。
【0066】
以上の説明では、電池モジュール50は1つずつ極性の向きが逆になるように配列していたが、これに限らず、所定数の電池モジュール50を組として、各組毎に極性の向きを逆にして配列してもよい。このような一例を図16に概念的に示す。図16では、2つの電池モジュール50を一組として組毎に向きを反転させながら配列し、同じ組の出力端子同士を接続するとともに、隣接する組の出力端子同士を一つおきに接続した場合を示している。このように接続すれば、2つの電池モジュールを並列に接続して一組を構成し、このような組を直列に接続した組電池を構成することができる。このような組電池においても、バスバー504で接続されていない電池モジュール間をバスバーベース402で接続すれば、図16に示すように、すべての電池モジュール50の間隔を保持することができる。
【0067】
B−2.変形例:
以上に説明した第1実施例のバスバーは、それぞれ別体に構成されていたが、各バスバーを絶縁部材を介して結合しておくことも有効である。以下では、このような第1実施例の変形例について説明する。
【0068】
図17は、隣接したバスバー604を結合して構成したバスバーアセンブリ600を、電池モジュール50の出力端子に組み付けている様子を示す説明図である。バスバーアセンブリ600は、厚めの金属板を打ち抜いて形成したバスバー604を、絶縁部材602を介して互いに嵌合させることによって形成されている。絶縁部材602には、硬質のゴムシートなどを用いることができる。このようにして形成したバスバーアセンブリ600を、電池モジュール50の出力端子に組み付ける。説明の便宜から、図示されている各電池モジュールを、左側の電池モジュールから順番に、電池モジュールD,電池モジュールE,電池モジュールF,電池モジュールGと呼んで区別することにする。電池モジュールDと電池モジュールE、あるいは電池モジュールFと電池モジュールGは、互いの出力端子を接続するバスバー604によってモジュール間隔が保持される。また、電池モジュールEに組み付けられたバスバー604と、電池モジュールFのバスバー604とは、絶縁部材602を介して結合されているので、この電池モジュールの間隔も保持される。
【0069】
その結果、各電池モジュール50の間を通過する冷却風量が変わって、各電池モジュール50の冷却が不均一になってしまうおそれがなくなる。また、電池モジュール50が異常に膨張して、モジュール容器に亀裂が入るといった何らかの問題が生じるおそれも回避することができる。
【0070】
C.電動車両への適用例:
前述したように、電動車両に搭載される組電池には、走行に伴う振動や環境温度の変化による熱応力が作用するので、本実施例の組電池を好適に搭載することができる。以下では、本実施例の組電池を電動車両に搭載した適用例について説明する。
【0071】
図18は、本実施例の組電池を搭載するハイブリッド車両の構成を示す説明図である。ハイブリッド車両とは、エンジンと電動機とを動力源とする車両のことである。図示するように、かかるハイブリッド車両は、エンジン810と、モータ820と、トルクコンバータ830と、駆動回路840と、バッテリユニット850と、制御ユニット880と、変速機890などから構成されている。以下、ハイブリッド車両を構成する各要素について簡単に説明する。
【0072】
エンジン810は、通常のガソリンエンジンである。エンジン810の出力軸812は、モータ820のロータ822に結合されている。モータ820は、外周面に複数の永久磁石が設けられたロータ822と、内周面に三相コイルを備えたステータ824とから構成された同期モータである。モータ820の駆動状態は、駆動回路840を介して制御ユニット880によって制御される。駆動回路840は、半導体素子を用いて構成されたインバータである。制御ユニット880は、周知のワンチップ・マイクロコンピュータである。制御ユニット880の制御の下、モータ820は、電動機としても発電機としても機能しうる。モータ820が電動機として機能する場合は、駆動回路840を介してバッテリユニット850から電力の供給を受け、発電機として機能する場合は、バッテリユニット850に電力を蓄えることができる。バッテリユニット850については後述する。
【0073】
トルクコンバータ830は、液体を利用した周知の動力伝達機構であり、モータ820からの動力は入力軸813を介してトルクコンバータ830に入力され、出力軸814から変速機890に出力される。変速機890は、周知の自動変速機であり、入力軸と出力軸815との間の変速比を切り換える。これらエンジン810、トルクコンバータ830、変速機890などは、制御ユニット880によって制御される。変速機の出力軸815は、ディファレンシャルギヤ816を介して車軸817に結合されている。
【0074】
以上のような構成のハイブリッド車両は、エンジン810あるいはモータ820から出力される駆動力を、トルクコンバータ830を介して変速機890に伝達し、変速機890で増速あるいは減速して車軸817に伝達して車両を駆動する。車両の運転条件に応じて、エンジン810およびモータ820の2つの動力源を使い分けることによって、車両全体としてのエネルギ効率を向上させることができる。
【0075】
図19は、バッテリユニット850の構造を概念的に示した説明図である。図示するようにバッテリユニット850は、図1に示した電池モジュールアセンブリ90を4つ並列に接続したような構造となっている。もちろん、必要な電流量あるいは電圧に応じて、より多数の電池モジュールアセンブリ90を並列あるいは直列に接続しても構わない。
【0076】
4つの電池モジュールアセンブリ90の正極側の各出力端子38は、バッテリユニット850の正極側出力端子838に接続され、同様に、電池モジュールアセンブリ90の負極側の各出力端子39は、バッテリユニット850の負極側出力端子839に接続されている。このように複数個の電池モジュールを組み合わせて、直列あるいは並列に適切に接続することによって、所望の電圧値で所望の電流量を供給し得るバッテリユニット850を構成することができる。
【0077】
ハイブリット車両を駆動するためには大きな電流が必要であり、バッテリユニット850に組み込まれた各電池モジュールアセンブリ90の発熱量も大きい。これにともなって、それぞれの電池モジュール50の冷却も効率化することが望ましい。ところが、車両に搭載された電池モジュールアセンブリ90には、車両の走行に伴う振動が加わり、更には環境温度が大きく変動するので熱膨張の影響も強く受ける。このような影響で、電池モジュール50の間隔が変わってしまうと、各電池モジュール50を効率的に冷却することが困難となる。これに対して、本実施例の電池モジュールアセンブリ90を搭載すれば、電池モジュール50の間隔がバスバーアセンブリによって保持されているので、電池モジュール50を効率的に冷却することが可能である。その一方で、電池間隔を保持するために電池モジュールアセンブリの大型化や、重量増加、構造複雑化を招くことがないので好適である。
【0078】
更には、かかる電池モジュールアセンブリでは、出力端子間を接続するためのバスバーと、電池モジュール50の間隔を保持するためのバスバーベースとを、出力端子に共締めすることとすれば、電池モジュールアセンブリ90を組み立てる作業を軽減することができる。特に、ハイブリッド車両に搭載されるバッテリユニット850には、図19に示すように、多数の電池モジュールアセンブリ90が使用されるため、バスバーとバスバーベースとを共締めすることで軽減される作業量も大きくなるので好ましい。もちろん、バスバーとバスバーベースとが一体に構成されている電池モジュールアセンブリや、バスバーが予めバスバーベースに組み付けられている電池モジュールアセンブリを用いる場合にも、同様の理由から、バッテリユニット850の組立作業を大きく軽減することができるので好適である。
【0079】
以上、各種の実施例について説明してきたが、本発明は上記すべての実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
【0080】
例えば、上述した各実施例においては、バスバーアセンブリやバスバーはナットで固定するものとして説明したが、これに限らず周知の他の方法を適用しても構わない。
【0081】
また、上述した各実施例においては、バスバーとバスバーベースとを出力端子に共締めしているが、これに限らず、例えばバスバーを出力端子に組み付けた後、同じ端子に改めてバスバーベースを組み付けるようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本参考例の組電池を用いて構成した電池モジュールアセンブリの構造を示す分解組立図である。
【図2】本参考例の電池モジュールアセンブリの電気的な結線関係を示す説明図である。
【図3】本参考例の組電池を構成する電池モジュールの外観形状を示す説明図である。
【図4】本参考例の電池モジュールの間隔を保持するためのバスバーアセンブリの外観形状を示す説明図である。
【図5】本参考例の電池モジュールの間隔を保持するための他のバスバーアセンブリの外観形状を示す説明図である。
【図6】本参考例の電池モジュールアセンブリの断面図である。
【図7】電池モジュールの結合状態を示す説明図である。
【図8】バスバーアセンブリを組み付けずに構成した組電池を示す説明図である。
【図9】バスバーアセンブリが電池モジュールの間隔を保持する機構を示す説明図である。
【図10】バスバーのみを用いて構成した組電池を示す説明図である。
【図11】他のロック部の態様を示す説明図である。
【図12】参考例のバスバーベースの変形例を示す説明図である。
【図13】第1実施例のバスバーベースを電池モジュールに組み付ける様子を示す説明図である。
【図14】第1実施例のバスバーベースの第1の変形例を示す説明図である。
【図15】第1実施例のバスバーベースの第2の変形例を示す説明図である。
【図16】第1実施例のバスバーベースの第3の変形例を示す説明図である。
【図17】第1実施例のバスバーベースの第4の変形例を示す説明図である。
【図18】本実施例の組電池を搭載したハイブリッド車両の機能ブロック図である。
【図19】本実施例の組電池を用いて構成したバッテリユニットの構造を概念的に示す説明図である。
Claims (3)
- 薄い箱形形状を有し長手方向端部に出力端子を備える複数の二次電池を、当該二次電池の厚み方向に所定の間隔で配列して成る組電池において、
前記配列された二次電池のうち、隣接した2以上の二次電池毎に、該2以上の二次電池の出力端子間に端子接続部材を組み付けて電気的に接続すると共に、
別々の端子接続部材が取り付けられた二次電池の隣接する2つの出力端子同士を、該2つの出力端子間だけを接続する絶縁性の間隔保持部材により結合することで、前記二次電池を所定の間隔に保持することを特徴とする組電池。 - 請求項1記載の組電池であって、
前記端子接続部材は、強度部材で形成され、隣接した2つの二次電池毎に、該二次電池の隣接する2つの出力端子間だけを接続するように形成されている
組電池。 - 薄い箱形形状を有し長手方向端部に出力端子を有する複数の二次電池を、当該二次電池の厚み方向に所定の間隔で配列して固定する方法において、
前記配列された二次電池のうち、隣接した2以上の二次電池毎に、該2以上の二次電池の出力端子間に端子接続部材を組み付けて電気的に接続し、
別々の端子接続部材が取り付けられた二次電池の隣接する2つの出力端子同士を、該2つの出力端子間だけを接続する絶縁性の間隔保持部材により結合することで、前記二次電池を所定の間隔に保持して固定する
固定方法。
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