JP5057036B2 - 導電性シリコーンゴムスポンジ組成物及び導電性シリコーンゴムスポンジの製造方法 - Google Patents
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Description
[I](A)下記平均組成式(I):
R1 nSiO(4-n)/2 (I)
(式中、R1は同一又は異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であるが、1分子中に2個以上のアルケニル基を有する。nは1.95〜2.05の正数である。)
で表されるオルガノポリシロキサンと補強性シリカとを含んでなり、架橋前の含有水分量が0.5質量%以下であるシリコーンゴムコンパウンド、
(B)熱分解によって(A)成分を増粘又は硬化させる特性を有する非シアノ系有機アゾ発泡剤:(A)成分中のオルガノポリシロキサン100質量部に対し0.01〜10質量部、
(C)炭酸水素ナトリウム:(A)成分中のオルガノポリシロキサン100質量部に対し1〜50質量部、
(D)導電性カーボン:(A)成分中のオルガノポリシロキサン100質量部に対し1〜60質量部、
(E)オルガノハイドロジエンポリシロキサンと白金族金属系触媒とからなる付加反応硬化剤:(A)成分のオルガノポリシロキサンの硬化有効量、及び
(F)アゾジカルボンアミド(ADCA):(A)成分中のオルガノポリシロキサン100質量部に対し0.5〜10質量部
を含有してなり、架橋して得られるスポンジセルの独泡率が94%以上であり、かつスポンジ密度が0.3g/cm3以下である低密度,高発泡導電性シリコーンゴムスポンジを形成することを特徴とする導電性シリコーンゴムスポンジ組成物。
[II]架橋して得られるシリコーンゴムスポンジのスポンジ密度が0.05〜0.15g/cm 3 であることを特徴とする[I]記載のシリコーンゴムスポンジ組成物。
[III]硬化剤として、更に1分間半減期温度が150℃以上の非アシル系有機過酸化物を併用したことを特徴とする[I]又は[II]記載のシリコーンゴムスポンジ組成物。
[IV](B)成分が、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−メチルカルボキシレート)である[I]〜[III]のいずれか1項記載のシリコーンゴムスポンジ組成物。
[V][I]〜[IV]のいずれか1項記載のシリコーンゴムスポンジ組成物を発泡常圧熱風架橋することにより得られる、スポンジセルの独泡率が94%以上であり、かつスポンジ密度が0.3g/cm 3 以下であることを特徴とするシリコーンゴムスポンジ。
[VI][I]〜[IV]のいずれか1項記載の導電性シリコーンゴムスポンジ組成物を発泡常圧熱風架橋することを特徴とするスポンジセルの独泡率が94%以上であり、かつスポンジ密度が0.3g/cm3以下である低密度,高発泡導電性シリコーンゴムスポンジの製造方法。
(A)成分は、下記平均組成式(I):
R1 nSiO(4-n)/2 (I)
(式中、R1は同一又は異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であるが、1分子中に2個以上のアルケニル基を有する。nは1.95〜2.05の正数である。)
で表されるオルガノポリシロキサンと補強性シリカとを含んでなり、架橋前の含有水分量が0.5質量%以下であるシリコーンゴムコンパウンドである。
上記平均組成式(I)中、R1は同一又は異種の非置換もしくは置換の、好ましくは炭素原子数1〜12、特に好ましくは炭素原子数1〜8の一価炭化水素基を示す。R1の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基、プロペニル基等のアルケニル基;シクロアルケニル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ベンジル基、2−フェニルエチル基等のアラルキル基;及びこれらの炭化水素基の水素原子の一部又は全部をフッ素原子等のハロゲン原子、シアノ基等で置換した基が挙げられる。これらの中でも、メチル基、ビニル基、フェニル基、トリフルオロプロピル基が好ましく、メチル基、ビニル基が特に好ましい。上記平均組成式(I)中、nは1.95〜2.05の正数であるので、該オルガノポリシロキサンは基本的には分岐を有しない直鎖状であるが、本発明組成物のゴム弾性を損なわない範囲において分岐していてもよい。
(A)成分中の補強性シリカは、機械的強度のすぐれたシリコーンゴムスポンジ組成物を得るために充填材として添加される。この目的のためには、BET法により測定された補強性シリカの比表面積が50m2/g以上であることが好ましく、100〜400m2/gであることがより好ましい。該比表面積がこの範囲だと、本発明組成物を発泡・硬化させることにより得られる硬化物の機械的強度を高く保つことができる。このような補強性シリカとしては、例えば、煙霧質シリカ、沈降シリカ等が挙げられる。
(A)成分のシリコーンゴムコンパウンドには、必要に応じ、更に重合度が100以下の両末端シラノール基封鎖ジオルガノポリシロキサン、ヘキサメチルジシラザン等の分散剤、カーボンブラック、導電性金属酸化物等の導電性付与剤、石英粉、酸化亜鉛、けいそう土、炭酸カルシウム等の充填剤、酸化セリウム、酸化鉄等の耐熱性向上剤、着色剤、離型剤、難燃性付与剤等のシリコーンゴム組成物において公知の添加剤を本発明の目的を妨げない範囲で添加してもよい。
(A)成分のシリコーンゴムコンパウンドの架橋前の含有水分量は、0.5質量%以下であり、好ましくは0.3質量%以下である。該含有水分量が0.5質量%を超えると、発泡剤として使用する(B)成分中の炭酸水素ナトリウムの結晶はゴムコンパウンド中の吸着水分により溶解するか、又は不安定状態となる。そのため、炭酸水素ナトリウムが、通常は約150℃程度で分解・発ガスするのに、100℃近辺の温度領域でも分解してしまう。結果的に、組成物中で架橋が生じる前にガスが発生していわゆる「ガス抜け」が発生し、スポンジ状態とならなくなってしまったり、シリコーンゴムコンパウンドの吸湿度合いにより、得られるスポンジの再現性にばらつきが生じてしまったりする。
(A)成分のシリコーンゴムコンパウンドの製造方法は、特に限定されないが、例えば、上記オルガノポリシロキサン及び補強性シリカ、並びに、必要に応じて、その他の添加剤の所定量を2本ロールミル、ニーダー、バンバリーミキサー等で均一に混練りすることによって得ることができる。このとき、該シリコーンゴムコンパウンド中の含有水分量を低減させるために、熱処理(加熱下での混練り)を行うことが好ましい。熱処理の温度、時間は特に限定されないが、例えば、100〜250℃における30分〜5時間の熱処理が挙げられる。
本発明では、(B)成分として熱分解によって(A)成分を増粘あるいは硬化させることのできる特性をもった非シアノ系有機アゾ発泡剤を使用する。
(C)成分の炭酸水素ナトリウムは、炭酸アンモニウム系発泡剤、亜硝酸アンモニウム系発泡剤、アジド化合物系発泡剤等の他の無機発泡剤と異なり、分解によって強い酸やアルカリを発生することがない。また、オルガノポリシロキサンの有機過酸化物架橋や白金系触媒を使用する付加架橋を阻害しないので、多量に添加できるというメリットがある。更に、無臭・無毒である。
(D)成分として使用する導電性カーボンは、その種類、配合量は制限されないが、公知の導電性カーボンブラックを使用することが可能である。
(E)成分の硬化剤としては、付加反応硬化剤として公知のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとヒドロシリル化触媒(白金族金属系触媒)との組み合わせによる付加反応による架橋を利用した硬化剤である。この付加反応に用いられるヒドロシリル化触媒は、(A)成分中の脂肪族不飽和基(アルケニル基、ジエン基等)と付加反応硬化剤中のオルガノハイドロジェンポリシロキサンのケイ素原子結合水素原子(即ち、SiH基)とを付加反応させる触媒である。付加架橋はHAV(常圧熱風架橋)成型時に最も熱が伝わりやすいスポンジ表面を始めに架橋させ硬化ゴム層を表面に作ることで、発泡剤のガス圧がゴム内より抜けてしまういわゆる「ガス抜け」を防止するために必須である。
ヒドロシリル化触媒としては、例えば、白金族の金属単体やその化合物等の白金族金属系触媒が挙げられる。白金族金属系触媒としては、付加反応硬化型シリコーンゴム組成物用の触媒として従来公知のものが使用できる。その好ましい例としては、シリカ、アルミナ又はシリカゲルのような担体に吸着させた微粒子状白金金属、塩化第二白金、塩化白金酸、塩化白金酸6水和物のアルコール溶液、パラジウム触媒、ロジウム触媒等が挙げられるが、白金又は白金化合物がより好ましい。
オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、1分子中に2個以上、好ましくは3個以上のSiH基を含有する限り、直鎖状及び環状のいずれであってもよく、分岐していてもよい。このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、付加反応硬化型シリコーンゴム組成物の架橋剤として公知のオルガノハイドロジェンポリシロキサンを用いることができ、例えば、下記平均組成式(II):
R2 pHqSiO(4-p-q)/2 (II)
(式中、R2は同一又は異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であり、p及びqは、0≦p<3、0<q≦3、及び0<p+q≦3、好ましくは1≦p≦2.2、0.002≦q≦1、及び1.002≦p+q≦3を満たす正数である。)
で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンを好適に用いることができる。
本発明においては、硬化剤として、上記付加反応硬化剤に加え、1分間半減期温度が150℃以上の非アシル系有機過酸化物の併用系であることが望ましい。
更に発泡剤として、(F)成分としてアゾジカルボンアミド(ADCA)を、ガスを発生させる発泡剤として併用してもよい。アゾジカルボンアミドはガス発生量が270ml/gと多く、また分解温度が200℃と高温であるが、分解助剤に尿素系、有機亜鉛化合物を用いることにより、容易に分解温度を120〜170℃程度に下げることが可能であり、分子内にシリコーンゴムの硬化を阻害する硫黄化合物、リン酸塩類等を持たないため、本発明に好適に使用される。(F)成分のアゾジカルボンアミドの添加量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100質量部に対して0〜20質量部、好ましくは0.5〜10質量部である。添加によりスポンジはより高発泡低密度とすることが可能であり、20質量部より多いと発泡ガスが多すぎてスポンジが割れたり、ADCA分解物のアミン化合物による付加架橋阻害により、表面架橋性が低下し、ガス抜けしたりするおそれがある。
本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物の製造方法は、特に限定されないが、例えば、上述した(A),(D)成分を予め2本ロールミル、ニーダー、バンバリーミキサー等で混合後、(B),(C),(E)成分及びその他の添加剤を再び2本ロールミル、ニーダー、バンバリーミキサー等で均一に混練りすることによって得ることができる。
[(減圧下吸水後のスポンジ試料の質量−当初スポンジ試料の質量)
/水の密度(1.00)]/[(1−(スポンジ密度/未発泡のゴム材料密度))
×(スポンジ試料質量/スポンジ密度)]×100=A
100−A=独泡率(%)
カールフィッシャー法を用いた加熱炉付き自動測定器である平沼産業製の水分測定装置(AQV−6、EV−6)を使用してシリコーンゴムコンパウンドの含有水分量を測定した。条件は下記の通りである。
キャリアガス:乾燥窒素、0.3L/min
加熱温度/時間:150℃/5分間
脱水溶媒:CP溶媒(クロロホルム/プロピレンカーボネート混合溶媒)
ジメチルポリシロキサン及び補強性シリカをニーダーで混合し、所定の条件で熱処理した。得られたシリコーンゴムコンパウンド100部に所定量の発泡剤及び架橋剤を2本ロールミルで混合し、得られた組成物を2本ロールミルで6ミリメートル厚のシートに成形した。このシートを250℃の温度に加熱した熱風乾燥器の中で15分間発泡・硬化させた。できあがったスポンジの密度(g/cm3)を測定し、スポンジセルの状態を目視観察した。密度の測定はJIS K6249に準じて行った。
1)スポンジ試料の密度と質量を測定する。2)スポンジを真空容器に置いた容器中の水に沈め、その状態で真空容器内を10mmHg以下に減圧する。3)真空容器内を常圧に戻した後に5分間放置してスポンジに吸水させる。4)吸水した状態でスポンジの質量を計量する。次に、下記の計算に従って独泡率を求める。
/水の密度(1.00)]/[(1−(スポンジ密度/未発泡のゴム材料密度))
×(スポンジ試料質量/スポンジ密度)]×100=A
100−A=独泡率(%)
ジメチルシロキサン単位99.825モル%、メチルビニルシロキサン単位0.15モル%、ジメチルビニルシロキサン単位0.025モル%からなり、平均重合度が約8,000であるオルガノポリシロキサン100部、乾式シリカAerosil200(日本エアロジル(株)製、BET法による比表面積200m2/g)40部、両末端にシラノール基を有し、粘度が29mm2/s(23℃)のジメチルポリシロキサン5部をニーダーで混合し、180℃で2時間熱処理して、シリコーンゴムコンパウンドを作製した。
発泡剤を1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−メチルカルボキシレート)から、2,2’−アゾビス〔N−(2−プロペニル)−2−メチルプロピオンアミド〕へ変更した以外は参考例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表1に示す。
発泡剤炭酸水素ナトリウム(試薬グレード)7.5部を12.5部にした以外は参考例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表1に示す。
更に、アゾジカルボンアミド(ADCA)1.5部を使用した以外は参考例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表1に示す。
硬化剤にジアルキルパーオキサイドA1.5部を併用する以外は参考例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表1に示す。
アゾジカルボンアミド(ADCA)1.5部、硬化剤にジアルキルパーオキサイドA1.5部を併用する以外は参考例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表1に示す。
発泡剤に尿素を添加して分解温度を160℃に低下させたアゾジカルボンアミド1.5部、硬化剤にジアルキルパーオキサイドA1.5部を併用する以外は参考例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表1に示す。
発泡剤を有機亜鉛化合物を添加して分解温度を160℃に低下させたアゾジカルボンアミド1.5部、硬化剤にジアルキルパーオキサイドA1.5部を併用する以外は参考例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表1に示す。
有機アゾ系発泡剤1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−メチルカルボキシレート)1部を使用しない以外は実施例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表2に示す。
有機アゾ系発泡剤1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−メチルカルボキシレート)を12部に増量する以外は実施例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表2に示す。
発泡剤炭酸水素ナトリウム(試薬グレード)7.5部を0.5部に減量した以外は実施例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表2に示す。
発泡剤炭酸水素ナトリウム(試薬グレード)7.5部を50部に増量した以外は実施例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表2に示す。
硬化剤を付加硬化剤CからPO硬化剤A1.5部に変更する以外は実施例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表2に示す。
硬化剤を付加硬化剤CからPO硬化剤B0.7部に変更する以外は実施例1と同様にしてスポンジ発泡体を作製し、試験を行った。評価結果を表2に示す。
有機発泡剤A:1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−メチルカルボキシレート):分解温度約106℃
有機発泡剤B:2,2’−アゾビス〔N−(2−プロペニル)−2−メチルプロピオンアミド〕:分解温度約69℃
有機発泡剤C:アゾジカルボンアミド(ADCA):分解温度約204℃
有機発泡剤D:アゾジカルボンアミド+尿素系分解助剤含有品:分解温度約160℃
有機発泡剤E:アゾジカルボンアミド+有機亜鉛化合物分解助剤含有品:分解温度約160℃
無機発泡剤F:炭酸水素ナトリウム(平均粒子径20μm)
導電性カーボン:デンカブラック(電気化学社製)
PO硬化剤A:2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシヘキサン(1分間半減期温度180℃)
PO硬化剤B:p−メチルベンゾイルパーオキサイド(1分間半減期温度128℃)
付加硬化剤C:C−25A(白金触媒)/C−25B(オルガノハイドロジェンシロ
キサン系架橋剤)=1.0部/2.0部
尿素系分解助剤:セルトンNP(三協化成株式会社製)
発泡剤分解温度はガス量自動測定装置(TYPE CT−1)を用いて発泡剤1g/DOP 10ml、2℃/minの条件にて測定した。
本発明のシリコーンゴムスポンジ組成物から、特に1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−メチルカルボキシレート)をシリコーンゴム増粘剤及びスポンジセル造核剤として使用し、主発泡剤として炭酸水素ナトリウムを用いた架橋と発泡とのバランスが安定化し、再現性よく良好な高発泡導電性独立泡スポンジが得られることが分かる。
Claims (6)
- (A)下記平均組成式(I):
R1 nSiO(4-n)/2 (I)
(式中、R1は同一又は異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であるが、1分子中に2個以上のアルケニル基を有する。nは1.95〜2.05の正数である。)
で表されるオルガノポリシロキサンと補強性シリカとを含んでなり、架橋前の含有水分量が0.5質量%以下であるシリコーンゴムコンパウンド、
(B)熱分解によって(A)成分を増粘又は硬化させる特性を有する非シアノ系有機アゾ発泡剤:(A)成分中のオルガノポリシロキサン100質量部に対し0.01〜10質量部、
(C)炭酸水素ナトリウム:(A)成分中のオルガノポリシロキサン100質量部に対し1〜50質量部、
(D)導電性カーボン:(A)成分中のオルガノポリシロキサン100質量部に対し1〜60質量部、
(E)オルガノハイドロジエンポリシロキサンと白金族金属系触媒とからなる付加反応硬化剤:(A)成分のオルガノポリシロキサンの硬化有効量、及び
(F)アゾジカルボンアミド(ADCA):(A)成分中のオルガノポリシロキサン100質量部に対し0.5〜10質量部
を含有してなり、架橋して得られるスポンジセルの独泡率が94%以上であり、かつスポンジ密度が0.3g/cm3以下である低密度,高発泡導電性シリコーンゴムスポンジを形成することを特徴とする導電性シリコーンゴムスポンジ組成物。 - 架橋して得られるシリコーンゴムスポンジのスポンジ密度が0.05〜0.15g/cm 3 であることを特徴とする請求項1記載のシリコーンゴムスポンジ組成物。
- 硬化剤として、更に1分間半減期温度が150℃以上の非アシル系有機過酸化物を併用したことを特徴とする請求項1又は2記載のシリコーンゴムスポンジ組成物。
- (B)成分が、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−メチルカルボキシレート)である請求項1〜3のいずれか1項記載のシリコーンゴムスポンジ組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載のシリコーンゴムスポンジ組成物を発泡常圧熱風架橋することにより得られる、スポンジセルの独泡率が94%以上であり、かつスポンジ密度が0.3g/cm 3 以下であることを特徴とするシリコーンゴムスポンジ。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の導電性シリコーンゴムスポンジ組成物を発泡常圧熱風架橋することを特徴とするスポンジセルの独泡率が94%以上であり、かつスポンジ密度が0.3g/cm3以下である低密度,高発泡導電性シリコーンゴムスポンジの製造方法。
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