JP5055041B2 - 容器 - Google Patents
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Description
このような問題を解決するための手段として、従来では例えば下記特許文献1に示されるような、スパウトの上端開口縁に離脱可能に栓体を立設した構成が知られている。
この発明によれば、容器本体において口部と収納部との間に位置する部分が弱シール部となっているので、例えばレトルト殺菌処理時における収納部の内圧上昇や需要者が開封するまでの流通過程で作用する外力等によって、収納部内の内容物がスパウトに向けて流動しようとしても、この流動を前記弱シール部によって阻止することが可能になり、収納部内の内容物が不用意に外部に漏出するのを防ぐことができる。
しかも、前記弱シール部が、容器本体において口部と収納部との間に位置する部分に配置されているので、この容器の大きさを嵩張らせることなく、前述の作用効果を奏功させることができる。
さらに、スパウトに、容器本体の口部内若しくは弱シール部内に位置する突起体が設けられているので、例えば突起体を容器本体に対してその軸線回りに回転させる等して、この突起体を、前記各内面に直交する方向においてこれらの内面同士を離間させる方向に移動させることにより、前記弱シール部を剥離させて収納部とスパウト内とを連通させることが可能になり、この容器に良好な開封性を具備させることができる。
さらにこの場合、前記弱シール部の接合強度をある程度高めても、開封に際し、この弱シール部の剥離が困難になるのを抑制することが可能になり、前述の作用効果が確実に奏功されることになる。
容器本体11は、合成樹脂からなる単層のシート材、このシート材を複数積層したシート材、あるいは合成樹脂製のシート材と金属製のシート材とを積層したシート材を、例えば2枚重ね合わせた状態でそれぞれの外周縁部11aを互いに融着、溶着若しくは接着等して接合することにより袋状に形成されている。
なお、図示の例では、接合部26は、上面視紡錘形状の筒体となっている。
このキャップ31は、上面視円形状の天板部32と、この天板部32の外周縁に垂設された周壁部33と、を備えている。周壁部33の内周面に、スパウト21の雄ねじ部23に螺合する雌ねじ部34が形成されている。また、周壁部33の下端には、破断可能な弱化部35を介してリング部材36が連結されている。このリング部材36は、スパウト21の膨出部24に係止されている。さらに、天板部32の内面には、スパウト21の上端開口部内に着脱可能に嵌合された内筒37が垂設されている。
この弱シール部14は、前述した2枚のシート材の各外周縁部11a同士の接合強度よりも小さい強度で接合されており、例えば、2枚のシート材の各外周縁部11a同士を融着する際の融着温度よりも低い温度で融着されたり、あるいは2枚のシート材の各外周縁部11a同士を接合する際の加圧力よりも小さい力で加圧されて接合されたり、さらには接合剤の種類を異ならせたりすること等によって形成される。
そして、このスパウト21には、その径方向外方に向けて突出し、口部12内に位置する板体(突起体)27が設けられている。本実施形態では、スパウト21内に、筒体41が回転摺動可能に嵌合されるとともに、板体27は、筒体41においてスパウト21の下端開口部21aから下方に突出した下端部41aの外周面に径方向外方に向けて突設されている。
まず、キャップ31をスパウト21および容器本体11に対してその軸線O回りに回転させると、キャップ31の凸部38が筒体41の縦溝41bに嵌合していることにより、筒体41もスパウト21の内側で回転させられて、筒体41に設けられた板体27も前記中心軸線O回りに回動させられる。この際、各板体27は、弱シール部14を構成する容器本体11の前記各内面に直交する方向においてこれらの内面同士を離間させる方向に移動することにより、弱シール部14が剥離し、この剥離部分を通して、容器本体11の収納部13と、口部12およびスパウト21の内側とが連通する。
さらにまた、キャップ31のリング部材36が、スパウト21の膨出部24に係止されていることにより、キャップ31が前記中心軸線O回りに回転されつつ該中心軸線O方向の上方に移動する過程で、弱化部35が破断され、リング部材36が周壁部33から分離されてスパウト21の膨出部24に残存する、若しくはフランジ部25上に落下する。
しかも、弱シール部14が、容器本体11において口部12と収納部13との間に位置する部分に配置されているので、この容器10の大きさを嵩張らせることなく、前述の作用効果を奏功させることができる。
例えば、前記実施形態では、板体27を口部12内に配置したが、これに代えて弱シール部14内に配置してもよい。すなわち、容器本体11において口部12と収納部13との間に位置する部分における互いに対向する各内面を、板体27の表裏面および筒体41の下端部41aの外周面に剥離可能に接合して、スパウト21の下端開口部21aと収納部13とを遮断してもよい。
この場合、例えば、スパウト21を板体27とともに容器本体11に対してその軸線O回りに回転させ、板体27を、弱シール部14を構成する容器本体11の前記各内面に直交する方向においてこれらの内面同士を離間させる方向に移動させることにより、弱シール部14を剥離させることができる。
さらに、前記実施形態では、キャップ31の凸部38を筒体41の縦溝41bに嵌合することにより、筒体41とキャップ31とを係合させたが、この係合手段は前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
さらに、前記実施形態では、弱シール部14を剥離させるための突起体として板体27を示したが、これに代えて例えば、棒状体や管状体等を採用してもよい。
さらにまた、弱シール部14に、剥離の起点となる非接合部を設けてもよい。
11 容器本体
12 口部
13 収納部
14 弱シール部
21 スパウト
21a スパウトの下端開口部
27 板体(突起体)
31 キャップ
38 凸部(係合部)
41 筒体
41a 筒体の下端部
41c 筒体の上端開口縁(上端部)
41b 縦溝(係合部)
Claims (1)
- 可撓性を有する袋状の容器本体と、この容器本体の口部に接合された筒状のスパウトと、を備え、前記容器本体内において前記口部の下方に位置する収納部に内容物が収納される容器であって、
前記容器本体において口部と収納部との間に位置する部分は、互いに対向する各内面が剥離可能に接合されて前記スパウトの内側と収納部とを遮断する弱シール部とされ、
前記スパウトには、その径方向外方に向けて突出し、かつ前記口部内若しくは前記弱シール部内に位置する突起体が設けられ、
前記スパウト内には、筒体が回転摺動可能に嵌合されるとともに、前記突起体は、前記筒体において前記スパウトの下端開口部から下方に突出した下端部に連結され、
前記スパウトの上部外周面に螺着されたキャップの内側、および前記筒体の上端部には互いに係合する係合部が形成されていることを特徴とする容器。
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JP2007172858A JP5055041B2 (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | 容器 |
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JP2007172858A JP5055041B2 (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | 容器 |
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