JP5051484B2 - 弾性波フィルタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、弾性波フィルタ装置に関し、詳しくは、縦結合共振子型弾性波フィルタを備えた弾性波フィルタ装置に関する。
従来、圧電基板の表面を伝搬する弾性表面波や、圧電基板と固体層の境界を伝搬する弾性境界波等の弾性波を利用する弾性波フィルタをパッケージに収納した弾性波フィルタ装置が提案されている。このような弾性波フィルタ装置において、パッケージの寄生成分により帯域外抑圧度が劣化することがある。
これを改善するため、例えば特許文献1には、弾性表面波フィルタをフェースダウン実装するパッケージとして、図19の平面図に示す構成が提案されている。
すなわち、図19に示すように、パッケージ基板100のフィルタ実装面に形成されるフィルタ実装パターンは、導電バンプおよび接続用パターン141;142a;142b;143a〜143d;144a,144bを介して、弾性表面波フィルタの入出力電極およびグランド電極と電気的に接続される。フィルタ実装パターンのパターン要素のうち、入力パターン要素131及び出力パターン要素132a,132b以外のグランドパターン要素について、入力側のグランドパターン要素133と、出力側のグランドパターン要素134とを分離して形成する。各パターン要素131,132a,132b,133,134は、それぞれ、外部回路との接続のためパッケージ基板100の側面に形成された外部接続端子121,122a,122b,123a〜123d,124と電気的に接続される。この構成の作製例は、グランドパターン要素を分離することにより、通過帯域高域側の帯域外の減衰量を改善できたと記載されている。
特開平11−145772号公報
しかしながら、製品の小型化が進むと、図19のように複数のグランドパターン要素をパッケージ基板の側面に形成された複数の外部接続端子(キャスタレーション)に直接接続することができなくなる。そのため、パッケージ基板のフィルタ実装面に形成するパターン要素を、ビア導体を介してパッケージの裏面側に形成する外部接続端子と接続するが、この場合、グランドパターン要素を分離すると、各グランドパターン要素の面積が小さくなるため、グランドパターン要素に配置できるビア導体の本数が少なくなる。これらのことから、グランドパターン要素の電位と基準電位面との電位差が大きくなり、寄生成分に起因して発生する高周波電流が増加することになる。このため、帯域外抑圧度が小さくなる。
本発明は、かかる実情に鑑み、小型化しても、通過帯域内の挿入損失を劣化させることなく、通過帯域高城側の帯域外減衰量を改善することができる、弾性波フィルタ装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した弾性波フィルタ装置を提供する。
弾性波フィルタ装置は、縦結合共振子型弾性波フィルタと、該縦結合共振子型弾性波フィルタが実装されるパッケージ基板とを備える。前記縦結合共振子型弾性波フィルタは、(a)1つの入力パッドと、(b)2つの出力パッドと、(c)少なくとも1つのグランドパッドとを有する。前記パッケージ基板は、(a)絶縁性の基板本体と、(b)前記基板本体の一方主面に形成された導電性のフィルタ実装パターンと、(c)前記基板本体の他方主面に形成された導電性の裏面端子パターンと、(d)前記基板本体の内部に形成された導電性の内部電極パターンと、(e)前記基板本体の内部に延在し、前記フィルタ実装パターンと前記内部電極パターンとを電気的に接続する第1のビア導体と、(f)前記基板本体の内部に延在し、前記内部電極パターンと前記裏面端子パターンとを電気的に接続する第2のビア導体とを有する。前記フィルタ実装パターンは、前記縦結合共振子型弾性波フィルタの前記入力パッドと接続される入力パターン要素と、前記縦結合共振子型弾性波フィルタの2つの前記出力パッドとそれぞれ接続される2つの出力パターン要素と、前記縦結合共振子型弾性波フィルタの前記グランドパッドと接続される1つのグランドパターン要素とを含む。前記内部電極パターンは、前記第1のビア導体を介して前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素に接続される1つの内部グランドパターン要素を含む。前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素と前記内部電極パターンの前記内部グランドパターン要素との間を電気的に接続する複数の前記第1のビア導体は、前記フィルタ実装パターンの前記入力パターン要素を通りかつ前記フィルタ実装パターンの2つの前記出力パターン要素の間を通る中心線に関して、非対称に配置されている。
上記構成において、パッケージ基板のフィルタ実装パターンのうちグランドパターン要素に接続された第1のビア導体は、中心線に関して非対称に配置されているので、グランドパターン要素における電流の分離や集結を調整し、帯域外減衰量を大きくするように最適化することができる。
したがって、通過帯域内の挿入損失を劣化させることなく、通過帯域高城側の帯域外減衰量を改善することができる。
さらに、(a)前記中心線に関して一方側に、前記フィルタ実装パターンの一方の前記出力パターン要素に接続された前記第1のビア導体が配置され、前記中心線に関して他方側に、前記フィルタ実装パターンの他方の前記出力パターン要素に接続された前記第1のビア導体が配置され、(b)前記中心線に関して前記一方側に配置されている前記フィルタ実装パターンの前記一方の前記出力パターン要素に接続された前記第1のビア導体と前記中心線との間の距離が、前記中心線に関して前記他方側に配置されている前記フィルタ実装パターンの前記他方の前記出力パターン要素に接続された前記第1のビア導体と前記中心線との間の距離よりも大きく、(c)前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素と前記内部電極パターンの前記内部グランドパターン要素との間を電気的に接続する前記第1のビア導体は、前記中心線に関して前記一方側に配置されている個数が、前記中心線に関して前記他方側に配置されている個数よりも多い。
この場合、グランドパターン要素と内部グランドパターン要素とを接続する第1のビア導体は、2つの出力パターン要素にそれぞれ接続された第1のビア導体のうち中心線から遠い方が配置されている中心線に関して一方側に配置される個数が、中心線に関して他方側よりも多い。これによって、グランドパターン要素と内部グランドパターン要素との間を流れる電流の分離や集結を調整し、帯域外減衰量を大きくするように最適化することができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した弾性波フィルタ装置を提供する。
弾性波フィルタ装置は、縦結合共振子型弾性波フィルタと、該縦結合共振子型弾性波フィルタが実装されるパッケージ基板とを備える。前記縦結合共振子型弾性波フィルタは、(a)1つの入力パッドと、(b)2つの出力パッドと、(c)少なくとも1つのグランドパッドとを有する。前記パッケージ基板は、(a)絶縁性の基板本体と、(b)前記基板本体の一方主面に形成された導電性のフィルタ実装パターンと、(c)前記基板本体の他方主面に形成された導電性の裏面端子パターンと、(d)前記基板本体の内部に形成された導電性の内部電極パターンと、(e)前記基板本体の内部に延在し、前記フィルタ実装パターンと前記内部電極パターンとを電気的に接続する第1のビア導体と、(f)前記基板本体の内部に延在し、前記内部電極パターンと前記裏面端子パターンとを電気的に接続する第2のビア導体とを有する。前記フィルタ実装パターンは、前記縦結合共振子型弾性波フィルタの前記入力パッドと接続される入力パターン要素と、前記縦結合共振子型弾性波フィルタの2つの前記出力パッドとそれぞれ接続される2つの出力パターン要素と、前記縦結合共振子型弾性波フィルタの前記グランドパッドと接続される1つのグランドパターン要素とを含む。前記内部電極パターンは、前記第1のビア導体を介して前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素に接続される1つの内部グランドパターン要素を含む。前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素と前記内部電極パターンの前記内部グランドパターン要素との間を電気的に接続する複数の前記第1のビア導体は、前記フィルタ実装パターンの前記入力パターン要素を通りかつ前記フィルタ実装パターンの2つの前記出力パターン要素の間を通る中心線に関して、非対称に配置されている。
前記パッケージ基板の前記基板本体は、間隔を設けて互いに平行に延在する矩形の一対の前記主面と、前記主面間に延在する4つの側面とを有する。前記基板本体の前記他方主面に形成された前記裏面端子パターンは、一つの前記側面に沿って配置された2つの出力端子を含む。前記基板本体の前記一方主面の法線方向から透視すると、(a)一方の前記出力端子のみが前記中心線上に配置され、(b)前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素と前記内部電極パターンの前記グランドパターン要素とを接続する前記第1のビア導体は、他方の前記出力端子が配置されている前記中心線に関して一方側に配置されている個数が、前記中心線に関して他方側に配置されている個数よりも多い。
好ましくは、前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素の形状は、前記中心線に関して非対称である。
この場合、グランドパターン要素における電流の分離や集結を調整し、帯域外減衰量を大きくするように、より最適化することができる。
具体的には、以下のように種々の態様とすることができる。
前記縦結合共振子型弾性波フィルタは、第1及び第2の弾性波フィルタ素子を有する。前記第1及び第2の弾性波フィルタ素子の入力端子は、直接又は他の素子を介して、前記入力パッドに接続されている。前記第1及び第2の弾性波フィルタ素子の出力端子は、直接又は他の素子を介して、それぞれ異なる前記出力パッドに接続されている。
この場合、小型化しても、通過帯域内の平衡度を劣化させることなく、通過帯域高城側の帯域外減衰量を改善することができる。
好ましくは、前記第1の弾性波フィルタ素子は、縦続接続された第1及び第2の縦結合共振子型弾性波フィルタ部を含む。前記第2の弾性波フィルタ素子は、縦続接続された第3及び第4の縦結合共振子型弾性波フィルタ部を含む。前記第1乃至第4の縦結合共振子型弾性波フィルタ部は、それぞれ、弾性波の伝搬方向に沿って配置された3つのIDTを有する。前記第1の縦結合共振子型弾性波フィルタ部の前記IDTのうち中央に配置された前記IDTの一端と、前記第3の縦結合共振子型弾性波フィルタ部の前記IDTのうち中央に配置された前記IDTの一端とが、直接又は他の素子を介して、前記入力パッドに接続される。前記第2の縦結合共振子型弾性波フィルタの前記IDTのうち中央に配置された前記IDTの一端が、直接又は他の素子を介して、一方の前記出力パッドに接続される。前記第4の縦結合共振子型弾性波フィルタの前記IDTのうち中央に配置された前記IDTの一端が、直接又は他の素子を介して、他方の前記出力パッドに接続される。前記第1の縦結合共振子型弾性波フィルタ部の前記IDTのうち両側に配置された前記IDTの一端と前記第2の縦結合共振子型弾性波フィルタの前記IDTのうち両側に配置された前記IDTの一端とがそれぞれ接続される。前記第3の縦結合共振子型弾性波フィルタ部の前記IDTのうち両側に配置された前記IDTの一端と前記第4の縦結合共振子型弾性波フィルタの前記IDTのうち両側に配置された前記IDTの一端とがそれぞれ接続される。前記第1乃至第4の縦結合共振子型弾性波フィルタのうち、1つの位相が他の3つの位相と180度異なる。
この場合、縦結合共振子型弾性波フィルタは、不平衡信号が入力され、平衡信号を出力するバランス型フィルタである。
また、本発明は、以下のように構成したデュプレクサを提供する。
デュプレクサは、上記各構成のいずれか一つの弾性波フィルタ装置と、前記弾性波フィルタ装置の前記パッケージ基板に実装される、ラダー回路を有する送信側フィルタとを備え、前記弾性波フィルタの前記縦結合共振子型弾性波フィルタが受信側のバンドパスフィルタとなる。前記弾性波フィルタ装置の前記パッケージ基板の前記基板本体は、間隔を設けて互いに平行に延在する矩形の一対の前記主面と、前記主面間に延在する4つの側面とを有する。前記基板本体の前記他方主面に形成された前記裏面端子パターンは、一つの前記側面に沿って配置された2つの出力端子と、当該側面に隣接する他の側面に沿って配置されたアンテナ端子とを含む。前記アンテナ端子は、前記前記縦結合共振子型弾性波フィルタの前記入力パッドと、前記送信側フィルタの一端とに接続されている。
上記構成によれば、デュプレクサの受信側のバンドパスフィルタについて、通過帯域内の挿入損失、平衡度を劣化させることなく、通過帯域高城側の帯域外減衰量を改善することができる。
本発明によれば、小型化しても、通過帯域内の挿入損失を劣化させることなく、通過帯域高城側の帯域外減衰量を改善することができる。
弾性波フィルタ装置の断面図である。(実施例1) 弾性波フィルタ装置の平面図である。(実施例1) 弾性波フィルタ素子の構成図である。(実施例1) パッケージ基板のフィルタ実装面の平面図である。(実施例1) パッケージ基板のフィルタ実装面の平面図である。(比較例1) パッケージ基板の(a)第2の電極面の平面図、(b)裏面端子面の透視図である。(実施例1) 平衡出力波形とバランス性を示すグラフである。(実施例1、比較例1) 不平衡出力波形を示すグラフである。(実施例1、比較例1) バランス性(広帯域)を示すグラフである。(実施例1、比較例1) アイソレーション特性を示すグラフである。(実施例1、比較例1) パッケージ基板のフィルタ実装面の平面図である。(実施例2、比較例2) パッケージ基板の(a)第2の電極面の平面図、(b)裏面端子面の透視図である。(実施例2) 平衡出力波形とバランス性を示すグラフである。(実施例2、比較例2) 不平衡出力波形を示すグラフである。(実施例2、比較例2) バランス性(広帯域)を示すグラフである。(実施例2、比較例2) アイソレーション特性を示すグラフである。(実施例2、比較例2) パッケージ基板の(a)フィルタ実装面の平面図、(b)第2の電極面の平面図である。(実施例3) パッケージ基板の裏面端子面の透視図である。(実施例3) 弾性波フィルタ装置の平面図である。(実施例4) パッケージ基板の平面図である。(従来例) デュプレクサの構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図18を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1の弾性波フィルタ装置10について、図1〜図9を参照しながら説明する。
図1は、弾性波フィルタ装置10の断面図である。図2は、弾性波フィルタ装置10の平面図であり、受信用フィルタ30については内部構成が模式的に示されている。
図1及び図2に示すように、弾性波フィルタ装置10は、パッケージ基板20に受信用フィルタ30と送信用フィルタ40とが実装されているデュプレクサである。例えば、受信用フィルタ30は縦結合共振子型の弾性表面波(SAW)フィルタであり、送信用フィルタ40は、ラダー回路を有する弾性表面波(SAW)フィルタである。
パッケージ基板20は、複数の絶縁層の間に導電パターンが形成された複合基板である。詳しくは、パッケージ基板20は、絶縁性の基板本体21の一方の主面であるフィルタ実装面20aに、受信用フィルタ30と送信用フィルタ40とを実装するための導電性のフィルタ実装パターン22が形成されている。図1に示すように、基板本体21の他方の主面である裏面端子面20bには、導電性の裏面端子パターン26が形成されている。裏面端子パターン26には、弾性波フィルタ装置10を外部回路に接続するための裏面端子が形成されている。基板本体21の内部の内部電極面20c、すなわち絶縁層の界面には、導電性の内部電極パターン24が形成されている。フィルタ実装パターン22と内部電極パターン24とは、基板本体21の内部に形成された第1のビア導体23により電気的に接続される。また、内部電極パターン24と裏面端子パターン26とは、基板本体21の内部に形成された第2のビア導体25により電気的に接続される。
基板本体21は、矩形の平板形状である。すなわち、基板本体21のフィルタ実装面20aと裏面端子面20bとは、矩形形状であり、間隔を設けて互いに平衡に延在している。基板本体21は、フィルタ実装面20aと裏面端子面20bとの間に、4つの側面を有する。
受信用フィルタ30は、図2に模式的に示されているように、第1弾性波フィルタ素子30sと第2弾性波フィルタ素子30tと、不平衡信号が入力される1つの入力パッド30aと、平衡信号を出力する2つの出力パッド30b,30cと、入力側グランドパッド30dと、出力側グランドパッド30e,30fとを備える縦結合共振子型フィルタである。各パッド30a〜30fは受信用フィルタ30の裏面に形成され、パッケージ基板20のフィルタ実装パターン22に電気的に接続される。
図3は、受信用フィルタ30の構成図である。図3に示すように、受信用フィルタ30は、2組の縦続接続された縦結合共振子型弾性波フィルタ素子33,37;34,38を備える。各組の一方の縦結合共振子型弾性波フィルタ素子33,34の一端はそれぞれ異なる共振子31,32を介して入力パッド30aに接続されている。各組の他方の縦結合共振子型弾性波フィルタ素子37,38の一端は、それぞれ異なる出力パッド30b,30cに接続されている。
詳しくは、縦結合共振子型弾性波フィルタ素子33,34,37,38は、弾性波の進行方向に沿って形成された第1〜第3のIDT(Interdigital Transducer)33a,33b,33c;34a,34b,34c;37a,37b,37c;38a,38b,38cと、第1〜第3のIDT33a,33b,33c;34a,34b,34c;37a,37b,37c;38a,38b,38cが形成されている領域の弾性波の進行方向両側にそれぞれ配置された一対の反射器33d,33e;34d,34e;37d,37e;38d,38eとを有する。
各組の一方の縦結合共振子型弾性波フィルタ素子33,34の3つのIDT33a,33b,33c;34a,34b,34cのうち中央に配置された第2のIDT33b,34bの一端がそれぞれ共振子31,32に接続され、他端は接地されている。各組の他方の縦結合共振子型弾性波フィルタ素子37,38の3つのIDT37a,37b,37c;38a,38b,38cのうち中央に配置された第2のIDT37b,38bの一端がそれぞれ出力パッド30b,30cに接続され、他端は接地されている。
各組の一方の縦結合共振子型弾性波フィルタ素子33,34の3つのIDT33a,33b,33c;34a,34b,34cのうち両側に配置された第1及び第3のIDT33a,33c;34a,34cの一端と、各組の他方の縦結合共振子型弾性波フィルタ素子37,38の3つのIDT37a,37b,37c;38a,38b,38cのうち両側に配置された第1及び第3のIDT37a,37c;38a,38cの一端とが、それぞれ、配線35a,35b;36a,36bを介して接続され、他端は接地されている。
4つの縦結合共振子型弾性波フィルタ素子33,34,37,38のうち、一つの縦結合共振子型弾性波フィルタ素子37の第2のIDT37bは、他の3つの縦結合共振子型弾性波フィルタ素子33,34,38の第2のIDT33b,34b,38bに対して反転されており、一方の出力パッド30bから取り出される信号の位相は、他方の出力パッド30cから取り出される信号の位相に対して180°異なる。
なお、受信用フィルタ30の構成は、図3の構成に限らず、種々の構成とすることができる。例えば、図3の構成から共振子31,32を無くし、各組の一方の縦結合共振子型弾性波フィルタ素子33,34の第2のIDT33b,34bの一端を入力パッド30aに接続し、他端を接地する構成としてもよい。あるいは、図3の構成から共振子31,32と各組の一方の縦結合共振子型弾性波フィルタ素子33,34とを無くし、各組の他方の縦結合共振子型弾性波フィルタ素子37,38の第2のIDT37b,38bの一端を入力パッド30aに接続し、縦結合共振子型弾性波フィルタ素子37の第1及び第3のIDT37a、37cの一端を一方の出力パッド30bに接続し、縦結合共振子型弾性波フィルタ素子38の第1及び第3のIDT8a,38cの一端を他方の出力パッド30cに接続し、他端を接地する構成としてもよい。
送信用フィルタ40は、図2に示すように、8つのパッド40xを備えている。
図4aは、図1の線A−Aに沿って見た平面図、すなわち、パッケージ基板20のフィルタ実装面20aの平面図である。図4aにおいて、「×」記号は受信用フィルタ30及び送信用フィルタ40のパッドの位置を模式的に示している。「●」記号は、フィルタ実装面20aと内部電極面20cとの間に形成される第1のビア導体23a,23b,23c,23p,23q,23r,23s,23t,23xの位置を模式的に示している。
フィルタ実装面20aの垂直方向から見た図4aに示すように、フィルタ実装面20aに形成されたフィルタ実装パターン22は、(a)受信用フィルタ30の入力パッド30aに接続される入力パターン要素22aと、(b)受信用フィルタ30の2つの出力パッド30b,30cにそれぞれ接続される出力パターン要素22b,22cと、(c)受信用フィルタ30のグランドパッド30d,30e,30fに接続される1つのグランドパターン要素22dとを含む。さらに、フィルタ実装パターン22は、送信用フィルタ40のパッド40xにそれぞれ接続される(a)1つの送信側出力パターン要素22sと、(b)1つの送信側入力パターン要素22tと、(c)4つの送信側グランド要素22xとを含む。
グランドパターン要素22dは、入力パターン要素22aを通りかつ2つの出力パターン要素22b,22cの間を通る中心線X−Xに関して対称な形状である。しかし、グランドパターン要素22dに接続される第1のビア導体23p,23q,23rは、中心線X−Xに関して、非対称に配置されている。
また、グランドパターン要素22dに接続される第1のビア導体23p,23q,23rは、中心線X−Xに関して両側に異なる個数が配置されている。
中心線に関して一方側(図4aにおいて下側)に、一方の出力パターン要素22bに接続された第1のビア導体23bが配置され、中心線X−Xに関して他方側(図4aにおいて上側)に、他方の出力パターン要素22cに接続された第1のビア導体23cが配置されている。一方の出力パターン要素22bに接続された第1のビア導体23bと中心線X−Xとの間の距離は、他方の出力パターン要素22cに接続された第1のビア導体23cと中心線X−Xとの間の距離よりも大きい。グランドパターン要素22dに接続された3つの第1のビア導体23p,23q,23rのうち、2つの第1のビア導体23q,23rが中心線X−Xに関して一方側に配置され、1つの第1のビア導体23pが中心線X−Xに関して他方側に配置されている。すなわち、グランドパターン要素22dに接続された3つの第1のビア導体23p,23q,23rは、中心線X−Xに関して一方側、すなわち中心線X−Xまでの距離が相対的に大きい第1のビア導体23bが配置されている側に配置されている個数の方が、中心線X−Xに関して他方側、すなわち中心線X−Xまでの距離が相対的に小さい第1のビア導体23cが配置されている側に配置されている個数よりも多い。
図5(a)は、図1の線B−Bに沿って見た平面図、すなわち、基板本体21の内部電極面20cの平面図である。図5(a)において、「●」記号は、内部電極面20cと裏面端子面20bとの間に形成される第2のビア導体25a〜25d,25s,25t,25x,25yの位置を模式的に示している。図5(a)に示すように、内部電極面20cには、内部電極パターン24が形成されている。内部電極パターン24は、(a)図4aに示されたフィルタ実装パターン22の入力パターン要素22aに第1のビア導体23aを介して接続される内部入力パターン要素24aと、(b)図4aに示されたフィルタ実装パターン22の一方の出力パターン要素22bに第1のビア導体23bを介して接続される一方の内部出力パターン要素24bと、(c)図4aに示されたフィルタ実装パターン22の他方の出力パターン要素22cに第1のビア導体23cを介して接続される他方の内部出力パターン要素24cと、(d)図4aに示されたフィルタ実装パターン22のグランドパターン要素22dに第1のビア導体23p,23q,23rを介して接続される内部グランドパターン要素24dと、(e)図4aに示されたフィルタ実装パターン22の送信側出力パターン要素22sに第1のビア導体23sを介して接続される送信側内部出力パターン要素24sと、(f)図4aに示されたフィルタ実装パターン22の送信側入力パターン要素22tに第1のビア導体23tを介して接続される送信側内部入力パターン要素24tと、(e)図4aに示されたフィルタ実装パターン22の4つの送信側グランドパターン要素22xに4つの第1のビア導体23xを介して接続される2つの送信側内部グランドパターン要素24x,24yとを含む。
図5(b)は、図1の線C−Cに沿って見た透視図、すなわち、パッケージ基板20の裏面端子面20bの透視図である。図5(b)に示すように、裏面端子面20bには、不平衡信号用の第1パターン要素26aと、2つの平衡信号用の第2及び第3パターン要素26b,26cと、グランド用の第4パターン要素26dと、第5パターン要素26eとを含む裏面端子パターン26が形成されている。第1パターン要素26aは、図5(a)に示された内部電極パターン24の内部入力パターン要素24aに第2のビア導体25aを介して接続され、かつ、内部電極パターン24の送信側出力パターン要素24sに第2のビア導体25sを介して接続されている。第2パターン要素26bは、図5(a)に示された内部電極パターン24の一方の内部出力パターン要素24bに第2のビア導体25bを介して接続されている。第3パターン要素26cは、図5(a)に示された内部電極パターン24の他方の内部出力パターン要素24cに第2のビア導体25cを介して接続されている。第4パターン要素26dは、図5(a)に示された内部電極パターン24の内部グランドパターン要素24dに6つの第2のビア導体25dを介して接続され、図5(a)に示された内部電極パターン24の2つの送信側内部グランドパターン要素24x,24yに2つの第2のビア導体25x,25yを介して接続されている。第5パターン要素26eは、図5(a)に示された内部電極パターン24の送信側内部入力パターン要素24tに第2のビア導体25tを介して接続されている。
アンテナ端子28aは、アンテナに接続され、アンテナに送信信号を出力し、アンテナから受信信号が入力される。アンテナ端子28aは、裏面端子パターン26の第1パターン要素26a、第2のビア導体25a、内部電極パターン24の内部入力パターン要素24a、第1のビア導体23a、フィルタ実装パターン22の入力パターン要素22aを介して、受信用フィルタ30の入力パッド30aに電気的に接続されている。また、アンテナ端子28aは、裏面端子パターン26の第1パターン要素26a、第2のビア導体25s、内部電極パターン24の送信側内部出力パターン要素24s、第1のビア導体23s、フィルタ実装パターン22の送信側出力パターン要素22sを介して、送信用フィルタ40のパッド40xの一つに電気的に接続されている。
出力端子28b,28cは、平衡信号を出力する端子であり、受信回路に接続される。出力端子28b,28cは、それぞれ、裏面端子パターン26の第2及び第3パターン要素26b,26c、第2のビア導体25b,25c、内部電極パターン24の内部出力パターン要素24b,24c、第1のビア導体23b,23c、フィルタ実装パターン22の出力パターン要素22b,22cを介して、受信用フィルタ30の出力パッド30b,30cに電気的に接続されている。
入力端子28eは、送信回路に接続され、送信信号が入力される端子である。入力端子28eは、裏面端子パターン26の第5パターン要素26e、第2のビア導体25t、内部電極パターン24の送信側内部入力パターン要素24t、第1のビア導体23t、フィルタ実装パターン22の送信側入力パターン要素22tを介して、送信用フィルタ40のパッド40xの一つに電気的に接続されている。
図5(b)に示すように、出力端子28b,28cは、基板本体21の4つの側面のうち、一つの側面21bに沿って形成され、この側面21bに隣接する一方の側面21aに沿ってアンテナ端子28aが形成されている。一方の出力端子28bは中心線X−X上に形成され、他方の出力端子28cは、中心線X−Xに関して一方側、すなわち、前述したようにグランドパターン要素22dに接続された第1のビア導体22p,22q,22rのうち配置される本数が多い側に形成されている。
次に、比較例1について、図4bを参照しながら説明する。比較例1は、実施例1と略同じ構成である。以下では、実施例1と同じ構成部分には同じ符号を用い、実施例1との相違点を中心に説明する。
図4bは、実施例1の図4aと同様に、パッケージ基板のフィルタ実装面20aの平面図である。図4bに示すように、フィルタ実装面20aには、実施例1と同じ形状のフィルタ実装パターン22が形成されている。
図4aの実施例1では、グランドパターン要素22dに3つの第1のビア導体23p,23q,23rが接続され、これらの第1のビア導体23p,23q,23rは中心線X−Xに関して非対称に配置されていた。これに対し、比較例1では、グランドパターン要素22dに、第1のビア導体23p,23q,23rに加え、もう1つの第1のビア導体23xが接続されており、グランドパターン要素22dに接続された第1のビア導体23p,23q,23r,23xは、中心線X−Xに関して対称に配置されている。
次に、実施例1と比較例1の作製例について特性を測定した結果を、図6〜図9に示す。作製例の弾性波フィルタ装置は、UMTS Band8用平衡・不平衡変換機能付きデュプレクサである。受信用フィルタ30には、通過帯域925〜960MHz、相手側帯域880〜915MHzのものを用いた。図6〜図9において、実線は実施例1の作製例の測定結果であり、破線は比較例1の作製例の測定結果である。
図6は、平衡出力波形とバランス性を示す。図6(d)に示す位相バランスは、|∠S31−∠S41|である。図6から、実施例1は、挿入損失、振幅バランス、位相バランスのいずれも劣化することなく、通過帯域近傍の抑圧度が、比較例1よりも改善されることが分かる。
図7は、不平衡出力波形を示す。図7から、実施例1は、特に出力2側の不平衡状態の通過帯域近傍の抑圧度が、比較例1よりも改善されることが分かる。
図8は、バランス性(広帯域)を示す。図8(b)に示す位相バランスは、|∠S31|−|∠S41|である。図8から、実施例1は、特に通過帯域近傍の振幅バランスが0dBに近づき、比較例1よりも改善されることが分かる。また、実施例1は、ほぼ全周波数帯域の位相バランスが0°に近づき、比較例1よりも改善されることが分かる。
図9は、アイソレーション特性を示す。図9から、実施例1は、送信側帯域のアイソレーションが比較例1よりも改善されることが分かる。
通常、入力側グランドと出力側グランドを電気的に共通化すると、比較例1のように帯域外抑圧度が劣化する。これは寄生成分に起因して発生する高周波電流の分離や集結をすることができないためである。
上記位相バランスの式において、Sパラメータの添字はデュプレクサのポート番号である。すなわち、図20に示すように、時計回りにアンテナ端子28aはポート1、入力端子28eがポート2、2つの出力端子28b,28cがそれぞれポート3,4である。
実施例1では、グランドパターンを、不平衡信号が入力される入力パッド30aを通る中心線X−Xに関して非対称に配置することにより、パッケージ基板の所望の箇所で、寄生成分に起因して発生する高周波電流の分離・集結を行えるようにしている。
この作用により、図6に示すように、平衡状態において通過帯域内の挿入損失や振幅バランス、位祖バランスを劣化させることなく、通過帯域の低域側、高城側の両方の抑圧度を改善する効果を得られる。
寄生成分に起因して発生する高周波電流の分離・集結が改善されている様子は、不平衡出力波形により確認できる。図7に示したように、不平衡出力波形において出力1、2ともに通過帯域近傍の抑圧度が改善されている。加えて、図8に示すように、通過帯域近傍の振幅バランスが改善され、ほぼ全周波数帯域において位相バランスが改善されている。
実施例1は、グランドパターンに流れる電流の状態を改善しているだけであるため、図7を見れば分かるように、出力1、2側ともに挿入損失には影響を与えない。
また、図9に示すようにアイソレーション特性においても同様の作用により、受信側フィルタの相手側帯域(すなわち、送信側フィルタの通過帯域)を改善できる。電流状態が改善している様子は受信側フィルタ同様に不平衡出力波形において、受信側フィルタの相手側帯域のアイソレーションが改善していることから分かる。
デュプレクサを用いて説明したが、同様の構成を有するバンドパスフィルタにおいても同様の効果が得られる。また、周波数帯を問わない。
<実施例2> 実施例2の弾性波フィルタ装置について、図10〜図15を参照しながら説明する。
実施例2の弾性波フィルタ装置は、パッケージ基板の受信用フィルタ側の構成を除き、実施例1の弾性波フィルタ装置と同じ構成である。以下では実施例1との相違点を中心に説明し、実施例1と同じ構成部分には同じ符号を用いる。
図10(a)は、パッケージ基板のフィルタ実装面20aの平面図である。図10(a)において、「×」記号は受信用フィルタ及び送信用フィルタのパッドの位置を模式的に示している。「●」記号は、フィルタ実装面と内部電極面との間に形成される第1のビア導体の位置を模式的に示している。
フィルタ実装面20aの法線方向から見た図10(a)に示すように、パッケージ基板20のフィルタ実装面20aに形成されたフィルタ実装パターン22pは、受信用フィルタ30のパッド30d,30e,30fに接続されるグランドパターン要素22e以外は、実施例1と同じ形状に形成されている。
実施例2のグランドパターン要素22eは、中心線X−Xに関して片側にのみグランドパッド膨出部24kが形成され、中心線X−Xに関して非対称な形状となっている。
グランドパターン要素22eには、実施例1と同じく、3つの第1のビア導体23p,23q,23rが接続される。グランドパターン要素22eに接続される第1のビア導体23p,23q,23rは、実施例1と同じく、中心線X−Xに関して非対称に配置されている。
図11(a)は、パッケージ基板20の内部に形成される内部電極面20cの平面図である。図11(a)において、「●」記号は、内部電極面20cと裏面端子面20bとの間に形成される第2のビア導体25の位置を模式的に示している。図11(a)に示すように、内部電極面20cに形成される内部電極パターン24pは、第1のビア導体23p,23q,23rを介してフィルタ実装面20aのグランドパターン要素22eに接続される内部グランドパターン要素24eのみが、実施例1と異なる。内部グランドパターン要素24eは、図5(a)に示された実施例1の内部グランドパターン要素24dの一部分24p,24qが無くなった形状である。
図11(b)は、パッケージ基板20の裏面端子面20bの透視図である。図11(b)に示すように、裏面端子面20bには、図5(b)に示した実施例1と同じ形状の裏面端子パターン26及び裏面端子28a〜28dが形成されている。
次に、比較例2について、図10(b)を参照しながら説明する。図10(b)は、実施例2の図10(a)と同様に、パッケージ基板20のフィルタ実装面20aの平面図である。
比較例2は、図10(b)に示すようにフィルタ実装面20aに形成されたフィルタ実装パターン22yは、グランドパターン要素22fが中心線X−Xに関して対称の形状に形成されている点のみが実施例2と異なり、他の構成は実施例2と同じである。グランドパターン要素22fには、実施例2と同じく、第1のビア導体23p,23q,23rが接続されている。
次に、実施例2と比較例2の作製例について特性を測定した結果を、図12〜図15に示す。作製例の弾性波フィルタ装置は、UMTS Band8用平衡・不平衡変換機能付きデュプレクサである。受信側フィルタには、通過帯域925〜960MHz、相手側帯域880〜915MHzのものを用いた。図12〜図15において、実線は実施例2の作製例の測定結果であり、破線は比較例2の作製例の測定結果である。
図12は、平衡出力波形とバランス性を示す。図12(d)に示す位相バランスは、|∠S31−∠S41|である。図12から、実施例2は、挿入損失、振幅バランス、位相バランスのいずれも劣化することなく、通過帯域低域側近傍および高調波の抑圧度が、比較例2よりも改善されることが分かる。
図13は、不平衡出力波形を示す。図13から、実施例2は、出力1側の不平衡状態の通過帯域近傍の抑圧度が比較例2よりも改善されることが分かる。また、実施例2は、出力2側の不平衡状態の高調波の抑圧度が比較例2よりも改善されることが分かる。
図14は、バランス性(広帯域)を示す。図14(b)に示す位相バランスは、|∠S31|−|∠S41|である。図14から、実施例2は、高調波の振幅バランスが0dBに近づき、比較例2よりも改善されることが分かる。また、ほぼ全周波数帯域の位相バランスが、0°に近づき、比較例2よりも改善されることが分かる。
図15は、アイソレーション特性を示す。図15から、実施例2は、送信側帯域のアイソレーションが比較例2よりも改善されることが分かる。また、実施例2は、出力1側の送信側帯域のアイソレーションが特に改善されることが分かる。
実施例2は、フィルタ実装面のグランドパターン要素22fの形状を、不平衡信号が入力される入力パッド30aを通る中心線X−Xに関して非対称形状にする点のみが、実施例1とは異なっている。
実施例2では、比較的レイアウト上の自由度の高いグランドパターン要素の形状を左右非対称にすることにより、寄生成分に起因して発生する高周波電流の分離や集結の状態をさらに最適化することが可能になる。この作用により、図14に示すように、帯域外減衰域の振幅バランス、位相バランスを改善し、図12に示すように、帯域外抑圧度を改善する効果を得ることができる。
特に本実施例では、図13に示すように、出力1側不平衡出力波形の通過帯域低域側、出力2側不平衡出力波形の高調波において改善効果がある。
また、図15に示すようにアイソレーション特性においても同様の作用により、受信側フィルタの相手側帯域(すなわち、送信側フィルタの通過帯域)を改善できる。電流状態が改善している様子は、受信側フィルタ同様に図13の不平衡出力波形において、受信側フィルタの相手側帯域のアイソレーションが改善していることから分かる。
デュプレクサを用いて説明したが、同様の構成を有するバンドパスフィルタにおいても同様の効果が得られる。また、周波数帯を問わない。
<実施例3> 実施例3の弾性波フィルタ装置について、図16及び図17を参照しながら説明する。
実施例3の弾性波フィルタ装置は、受信用フィルタがアンバランスフィルタである点が、実施例1、2と異なる。
図16(a)は、パッケージ基板のフィルタ実装面20aの平面図である。図16(a)において、「×」記号は受信用フィルタ及び送信用フィルタのパッドの位置を模式的に示している。「●」記号は、フィルタ実装面20aと内部電極面20cとの間に形成される第1のビア導体の位置を模式的に示している。
図16(a)に示すように、パッケージ基板20のフィルタ実装面20aには、実施例2と同じ形状のフィルタ実装パターン22pが形成されている。
図16(b)は、パッケージ基板の内部に形成される内部電極面20cの平面図である。図16(b)において、「●」記号は、内部電極面20cと裏面端子面20bとの間に形成される第2のビア導体の位置を模式的に示している。
図16(b)に示すように、内部電極面20cに形成される内部電極パターン24qは、内部グランドパターン24kのみが、実施例2と異なる。
すなわち、実施例2では、フィルタ実装面20aの2つの出力パターン要素22b,22cは、それぞれ、内部電極面20cに形成された別個の内部出力パターン要素24b,24cに、ビア導体23b,23cを介して電気的に接続されていた。これに対し、実施例3では、フィルタ実装面20aの2つの出力パターン要素22b,22cは、内部電極面20cに形成された一つの内部出力パターン要素24kに、第1のビア導体23b,23cを介して電気的に接続されている。また、実施例3では、実施例2の第2のビア導体25cがなくなっている。
図17は、パッケージ基板の裏面端子面20bの透視図である。図17に示すように、裏面端子面20bには、実施例1、2と形状が異なる裏面端子パターン26tが形成されている。すなわち、裏面端子パターン26tは、実施例1、2と同じ形状の第1、第2及び第5パターン要素26a,26b,26eと、実施例1、2の第3及び第4パターン要素26c,26dが接続されて一体化された第4パターン要素26kとを含む。裏面端子パターン26tには、実施例1、2と同じ位置に同じ形状の裏面端子28a〜28eが形成されている。
第2パターン要素26bは、図16(b)に示された内部出力パターン要素24kに、第2のビア導体25bを介して接続されている。裏面端子28cは、実施例2では出力端子であったが、実施例3では第5パターン要素26k上に形成されているので、グランド端子となる。
実施例1,2の弾性波フィルタ装置10の受信側フィルタ30においては、4つの縦結合共振子型弾性波フィルタ素子33,34,37,38のうち、一つの縦結合共振子型弾性波フィルタ素子37の第2のIDT37bは、他の縦結合共振子型弾性波フィルタ素子33,34,38の第2のIDT33b,34b,38bに対して反転されていた。実施例3の弾性波フィルタ装置の受信側フィルタ30においては、縦結合共振子型弾性波フィルタ素子37の第2のIDT37bは、他の縦結合共振子型弾性波フィルタ素子33,34,38の第2のIDT33b,34b,38bと同一にされており、一方の出力パッド30bから取り出される信号の位相と、他方の出力パッド30cから取り出される信号の位相とが同相とされている。したがって、二つの信号から一つの不平衡出力信号を得ることができる。
実施例3の弾性波フィルタ装置は、受信用フィルタが不平衡入出力のアンバランスフィルタであっても、実施例1、2と同様に、通過帯域内の挿入損失を劣化させることなく、通過帯域高城側の帯域外減衰量を改善する効果が得られる。
<実施例4> 実施例4の弾性波フィルタ装置10aについて、図18を参照しながら説明する。図18は、弾性波フィルタ装置10aの平面図であり、受信用フィルタ30aについては内部構成が模式的に示されている。
実施例4は、実施例1とは、受信用フィルタ30a内の素子配線のみが異なる。
すなわち、実施例1では、図2に示すように、入力側グランドパッド30dに接続された素子配線30pと、出力側グランドパッド30e,30fに接続された素子配線30q,30rとは、分離され、受信用フィルタ30内の素子配線上で入力側グランドパッド30d側と出力側グランドパッド30e,30fとは分離されている。
これに対し、実施例4では、図18に示すように、受信用フィルタ30a内の素子配線30kによって入力側グランドパッド30dと出力側グランドパッド30fとが接続されている。
実施例4の弾性波フィルタ装置は、実施例1と同じく、パッケージ基板側で調整することで、通過帯域内の挿入損失、平衡度を劣化させることなく、通過帯域高城側の帯域外減衰量を改善する効果が得られる。そのため、受信用フィルタ30x内の素子配線の自由度が高くなる。
<まとめ> 本発明では、共通化したグランドパターンに配置したビア導体配置を左右非対称とする。これにより表面実装用パッケージの所望の箇所で電流の分離・集結を行うことができる。この作用により、通過帯域の挿入損失を維持したままで、帯域外抑圧度を改善する効果を得ることができる。
ビア導体配置を左右非対称としたことに加えて、グランドパターン形状を左右非対称にすることにより、電流の分離や集結の状態をさらに最適化することが可能になる。この作用により、平衡・不平衡変換機能付きフィルタにおいては、帯域外減衰域のバランス性を改善し、さらに帯域外抑圧度を改善する効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態では、2組の縦続接続された縦結合共振子型弾性波フィルタ素子からなる縦結合共振子型弾性波フィルタを用いて説明したが、縦結合共振子型弾性波フィルタは、一つの縦結合共振子型弾性波フィルタ素子からなる縦結合共振子型弾性波フィルタであってもよい。また、上記実施の形態では、弾性表面波(SAW)フィルタを用いて説明したが、弾性波フィルタは、圧電基板と固体層の境界を伝搬する弾性境界波を利用する弾性境界波フィルタでもよい。さらに、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
10,10a 弾性波フィルタ装置(デュプレクサ)
20 パッケージ基板
20a フィルタ実装面
20b 裏面端子面
20c 内部電極面
22 フィルタ実装パターン
22a 入力パターン要素
22b,22c 出力パターン要素
22d,22e グランドパターン要素
23a,23b,23c,23p,23q,23r 第1のビア導体
23s,23t,23x,23y 第1のビア導体
24 内部電極パターン
24a 内部入力パターン要素
24b,24c 内部出力パターン要素
24d,24e 内部グランドパターン要素
25a,25b,25c,25d 第2のビア導体
25s,25t,25x,25y 第2のビア導体
26 裏面端子パターン
28a アンテナ端子
28b,28c 出力端子
28d グランド端子
28e 入力端子
30 受信用フィルタ
30a 入力パッド
30b,30c 出力パッド
30d 入力側グランドパッド
30e,30f 出力側グランドパッド
40 送信用フィルタ
40x パッド

Claims (6)

  1. 縦結合共振子型弾性波フィルタと、
    該縦結合共振子型弾性波フィルタが実装されるパッケージ基板と、
    を備えた弾性波フィルタ装置であって、
    前記縦結合共振子型弾性波フィルタは、
    1つの入力パッドと、
    2つの出力パッドと、
    少なくとも1つのグランドパッドと、
    を有し、
    前記パッケージ基板は、
    絶縁性の基板本体と、
    前記基板本体の一方主面に形成された導電性のフィルタ実装パターンと、
    前記基板本体の他方主面に形成された導電性の裏面端子パターンと、
    前記基板本体の内部に形成された導電性の内部電極パターンと、
    前記基板本体の内部に延在し、前記フィルタ実装パターンと前記内部電極パターンとを電気的に接続する第1のビア導体と、
    前記基板本体の内部に延在し、前記内部電極パターンと前記裏面端子パターンとを電気的に接続する第2のビア導体と、
    を有し、
    前記フィルタ実装パターンは、前記縦結合共振子型弾性波フィルタの前記入力パッドと接続される入力パターン要素と、前記縦結合共振子型弾性波フィルタの2つの前記出力パッドとそれぞれ接続される2つの出力パターン要素と、前記縦結合共振子型弾性波フィルタの前記グランドパッドと接続される1つのグランドパターン要素とを含み、
    前記内部電極パターンは、前記第1のビア導体を介して前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素に接続される1つの内部グランドパターン要素を含み、
    前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素と前記内部電極パターンの前記内部グランドパターン要素との間を電気的に接続する複数の前記第1のビア導体は、前記フィルタ実装パターンの前記入力パターン要素を通りかつ前記フィルタ実装パターンの2つの前記出力パターン要素の間を通る中心線に関して、非対称に配置され、
    前記中心線に関して一方側に、前記フィルタ実装パターンの一方の前記出力パターン要素に接続された前記第1のビア導体が配置され、前記中心線に関して他方側に、前記フィルタ実装パターンの他方の前記出力パターン要素に接続された前記第1のビア導体が配置され、
    前記中心線に関して前記一方側に配置されている前記フィルタ実装パターンの前記一方の前記出力パターン要素に接続された前記第1のビア導体と前記中心線との間の距離が、前記中心線に関して前記他方側に配置されている前記フィルタ実装パターンの前記他方の前記出力パターン要素に接続された前記第1のビア導体と前記中心線との間の距離よりも大きく、
    前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素と前記内部電極パターンの前記内部グランドパターン要素との間を電気的に接続する前記第1のビア導体は、前記中心線に関して前記一方側に配置されている個数が、前記中心線に関して前記他方側に配置されている個数よりも多いことを特徴とする、弾性波フィルタ装置。
  2. 縦結合共振子型弾性波フィルタと、
    該縦結合共振子型弾性波フィルタが実装されるパッケージ基板と、
    を備えた弾性波フィルタ装置であって、
    前記縦結合共振子型弾性波フィルタは、
    1つの入力パッドと、
    2つの出力パッドと、
    少なくとも1つのグランドパッドと、
    を有し、
    前記パッケージ基板は、
    絶縁性の基板本体と、
    前記基板本体の一方主面に形成された導電性のフィルタ実装パターンと、
    前記基板本体の他方主面に形成された導電性の裏面端子パターンと、
    前記基板本体の内部に形成された導電性の内部電極パターンと、
    前記基板本体の内部に延在し、前記フィルタ実装パターンと前記内部電極パターンとを電気的に接続する第1のビア導体と、
    前記基板本体の内部に延在し、前記内部電極パターンと前記裏面端子パターンとを電気的に接続する第2のビア導体と、
    を有し、
    前記フィルタ実装パターンは、前記縦結合共振子型弾性波フィルタの前記入力パッドと接続される入力パターン要素と、前記縦結合共振子型弾性波フィルタの2つの前記出力パッドとそれぞれ接続される2つの出力パターン要素と、前記縦結合共振子型弾性波フィルタの前記グランドパッドと接続される1つのグランドパターン要素とを含み、
    前記内部電極パターンは、前記第1のビア導体を介して前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素に接続される1つの内部グランドパターン要素を含み、
    前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素と前記内部電極パターンの前記内部グランドパターン要素との間を電気的に接続する複数の前記第1のビア導体は、前記フィルタ実装パターンの前記入力パターン要素を通りかつ前記フィルタ実装パターンの2つの前記出力パターン要素の間を通る中心線に関して、非対称に配置され、
    前記パッケージ基板の前記基板本体は、間隔を設けて互いに平行に延在する矩形の一対の前記主面と、前記主面間に延在する4つの側面とを有し、
    前記基板本体の前記他方主面に形成された前記裏面端子パターンは、一つの前記側面に沿って配置された2つの出力端子を含み、
    前記基板本体の前記一方主面の垂線方向から透視すると、
    一方の前記出力端子のみが前記中心線上に配置され、
    前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素と前記内部電極パターンの前記グランドパターン要素とを接続する前記第1のビア導体は、他方の前記出力端子が配置されている前記中心線に関して一方側に配置されている個数が、前記中心線に関して他方側に配置されている個数よりも多いことを特徴とする、弾性波フィルタ装置。
  3. 前記フィルタ実装パターンの前記グランドパターン要素の形状は、前記中心線に関して非対称であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の弾性波フィルタ装置。
  4. 前記縦結合共振子型弾性波フィルタは第1及び第2の弾性波フィルタ素子を有し、
    前記第1及び第2の弾性波フィルタ素子の入力端子は、直接又は他の素子を介して、前記入力パッドに接続され、
    前記第1及び第2の弾性波フィルタ素子の出力端子は、直接又は他の素子を介して、それぞれ異なる前記出力パッドに接続されていることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか一つに記載の弾性波フィルタ装置。
  5. 前記第1の弾性波フィルタ素子は、縦続接続された第1及び第2の縦結合共振子型弾性波フィルタ部を含み、
    前記第2の弾性波フィルタ素子は、縦続接続された第3及び第4の縦結合共振子型弾性波フィルタ部を含み、
    前記第1乃至第4の縦結合共振子型弾性波フィルタ部は、それぞれ、弾性波の伝搬方向に沿って配置された3つのIDTを有し、
    前記第1の縦結合共振子型弾性波フィルタ部の前記IDTのうち中央に配置された前記IDTの一端と、前記第3の縦結合共振子型弾性波フィルタ部の前記IDTのうち中央に配置された前記IDTの一端とが、直接又は他の素子を介して、前記入力パッドに接続され、
    前記第2の縦結合共振子型弾性波フィルタの前記IDTのうち中央に配置された前記IDTの一端が、直接又は他の素子を介して、一方の前記出力パッドに接続され、
    前記第4の縦結合共振子型弾性波フィルタの前記IDTのうち中央に配置された前記IDTの一端が、直接又は他の素子を介して、他方の前記出力パッドに接続され、
    前記第1の縦結合共振子型弾性波フィルタ部の前記IDTのうち両側に配置された前記IDTの一端と前記第2の縦結合共振子型弾性波フィルタの前記IDTのうち両側に配置された前記IDTの一端とがそれぞれ接続され、
    前記第3の縦結合共振子型弾性波フィルタ部の前記IDTのうち両側に配置された前記IDTの一端と前記第4の縦結合共振子型弾性波フィルタの前記IDTのうち両側に配置された前記IDTの一端とがそれぞれ接続され、
    前記第1乃至第4の縦結合共振子型弾性波フィルタのうち、1つの位相が他の3つの位相と180度異なることを特徴とする、請求項に記載の弾性波フィルタ装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか一つに記載に弾性波フィルタ装置と、
    前記弾性波フィルタ装置の前記パッケージ基板に実装される、ラダー回路を有する送信側フィルタと、
    を備え、
    前記弾性波フィルタの前記縦結合共振子型弾性波フィルタが受信側のバンドパスフィルタとなる、デュプレクサであって、
    前記弾性波フィルタ装置の前記パッケージ基板の前記基板本体は、間隔を設けて互いに平行に延在する矩形の一対の前記主面と、前記主面間に延在する4つの側面とを有し、
    前記基板本体の前記他方主面に形成された前記裏面端子パターンは、一つの前記側面に沿って配置された2つの出力端子と、当該側面に隣接する他の側面に沿って配置されたアンテナ端子とを含み、
    前記アンテナ端子は、前記前記縦結合共振子型弾性波フィルタの前記入力パッドと、前記送信側フィルタの一端とに接続されていることを特徴とする、デュプレクサ。
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