JP5621920B2 - 回路モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、通過帯域が異なる第1のフィルタおよび第2のフィルタを備える分波器およびこれを備える回路モジュールに関する。
従来、分波器は、例えば、上面視が矩形状のセラミックパッケージに設けられたキャビティに、送信フィルタを形成する送信フィルタ素子および受信フィルタを形成する受信フィルタ素子が実装され、送信フィルタ素子および受信フィルタ素子が配置されたキャビティがキャップにより気密封止されて形成される。また、図12に示すように、分波器500の裏面501には、分波器500が実装される回路モジュールの実装用基板側から送信信号を送信フィルタに入力するための送信端子502と、受信フィルタから実装用基板側に受信信号を出力するための受信端子503と、送信フィルタの出力側および受信フィルタの入力側に接続される共通端子504(アンテナ端子)と、接地端子505とが設けられている。
図12に示す例では、共通端子504は、分波器500の裏面501の対向する2本の長辺のうち、一方の長辺のほぼ中央位置に隣接して配置され、送信端子502および受信端子503は、他方の長辺の両端の各隅部にそれぞれ配置されて、略V字状に配置されている。また、接地端子505は、分波器500の裏面501の各辺に沿って設けられている。
なお、図12は従来の分波器500の端子配列を示す図である。また、図12に示す例では、非平衡−平衡型の受信フィルタ素子により受信フィルタが形成されているため、分波器50の裏面501には、受信フィルタ用の2個の受信端子503が設けられている。
特開2010−41097号公報(段落0048〜0052、図10Eなど)
近年、GSM(Global System for Mobile Communications)規格やCDMA(Code Division Multiple Access)規格など、複数の通信規格による通信をサポートする携帯電話や携帯情報端末などの通信携帯端末が急速に普及している。これらの通信携帯端末では、共通のアンテナを用いて異なる周波数帯域の信号の送受信が行われるが、複数の通信規格による通信をサポートする場合、周波数の異なる送信信号および受信信号を分波する分波器(デュプレクサ)を、サポートする通信規格ごとに備える必要がある。したがって、実装用基板にスイッチICおよび複数の分波器が実装されたアンテナスイッチモジュールなど、複数の通信規格による通信をサポートする種々のフロントエンドモジュール(回路モジュール)が提供されている。
ところで、複数の通信規格による通信をサポートする回路モジュールは、通信携帯端末が備えるマザー基板に実装されて使用されるが、マザー基板に設けられる回路モジュールを実装するための電極パターンは、一般的に、そのパターン形状が通信携帯端末ごとに異なるものであり、回路モジュールに設けられるマザー基板への実装用電極の配置も、顧客の要望に応じて通信携帯端末ごとに設計されることが多い。したがって、回路モジュールの実装用基板への複数の分波器500の配置も、通信携帯端末ごとに設計される回路モジュールのマザー基板への実装用電極の配置に応じて設計される。
例えば、回路モジュールに設けられて、分波器500の共通端子504と接続される実装用電極の配置に応じて、2個の分波器500が、回路モジュールの実装用基板に共通端子504が隣接するように実装されることがある。この場合、各分波器500は、各々の共通端子504間の中間点を回転中心として点対称に配置されるため、各分波器500の送信端子502および受信端子503は、それぞれ互いに前記中間点を回転中心として点対称に、すなわち、前記中間点を挟んで反対側に離れて配置されるため、回路モジュールの実装用基板に設けられる各分波器500を電気的に接続するための配線パターンが複雑になるという問題があった。
したがって、上記した例において、分波器500が実装される回路モジュールの実装用基板に設けられる配線パターンを簡略化するためには、2個の分波器500が、回路モジュールの実装用基板に各共通端子504が隣接するように実装されたときに、各分波器500の送信端子502および受信端子503が、各分波器500の裏面501の長辺に平行で前記中間点を通る直線に対して互いに線対称に、すなわち、各分波器500の送信端子502および受信端子503がそれぞれ同側に配置される必要がある。
このためには、裏面501に設けられた送信端子502および受信端子503の配置が入れ換えられた分波器500を用意し、送信端子502および受信端子503の配置が互いに異なる分波器500どうしを、共通端子504が隣接するように回路モジュールの実装用基板に実装する必要があり、端子配置の異なる分波器500を準備することにより、回路モジュールの製造コストの増大を招いていた。
この発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、回路モジュールの実装用基板に実装するときの設計の自由度の高い分波器およびこの分波器を備える回路モジュールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の回路モジュールは、通過帯域が異なる第1のフィルタおよび第2のフィルタを備える分波器と、前記分波器が実装される実装用基板とを備える回路モジュールにおいて、前記分波器は、上面視が矩形状の本体の裏面に、前記第1のフィルタおよび前記第2のフィルタそれぞれの、入力側および出力側のいずれか一方に接続される共通端子と、前記第1のフィルタの前記共通端子と非接続の他方に接続される第1端子と、前記第2のフィルタの前記共通端子と非接続の他方に接続される2個の第2端子とが設けられており、前記共通端子が、前記裏面の中央に配置され、前記第1端子は、前記本体の裏面の一辺に平行で前記共通端子を通る仮想線上に、前記各第2端子は、前記仮想線に対して線対称に、それぞれ前記共通端子を挟んで配置され、前記実装用基板には、前記共通端子と接続される共通電極と、前記第1端子と接続される第1電極と、前記第2端子と接続される第2電極と、接地電極とが設けられ、前記接地電極は、上面視において、前記共通電極が設けられた位置を除く全面に渡って平面状に形成されていることを特徴としている。
また、通過帯域が異なる第1のフィルタおよび第2のフィルタを備える分波器と、前記分波器が実装される実装用基板とを備える回路モジュールにおいて、前記分波器は、上面視が矩形状の本体の裏面に、前記第1のフィルタおよび前記第2のフィルタそれぞれの、入力側および出力側のいずれか一方に接続される共通端子と、前記第1のフィルタの前記共通端子と非接続の他方に接続される2個の第1端子と、前記第2のフィルタの前記共通端子と非接続の他方に接続される2個の第2端子とが設けられており、前記共通端子が、前記裏面の中央に配置され、前記各第1端子および前記各第2端子は、前記本体の裏面の一辺に平行で前記共通端子を通る仮想線に対してそれぞれ線対称に、前記共通端子を挟んで配置され、前記実装用基板には、前記共通端子と接続される共通電極と、前記第1端子と接続される第1電極と、前記第2端子と接続される第2電極と、接地電極とが設けられ、前記接地電極は、上面視において、前記共通電極が設けられた位置を除く全面に渡って平面状に形成されていることを特徴としている。
また、前記裏面に、複数の接地端子が設けられており、前記各接地端子は、前記共通端子と、前記第1端子および前記第2端子との間に配置されていてもよい。このような構造にすることにより、共通端子を介して入出力する信号と、第1端子および第2端子を介してそれぞれ入出力する信号とが互いに干渉するのを防止することができ、各端子間のアイソレーション特性の向上を図ることができる。
また、前記接地端子の面積が、前記共通端子、前記第1端子および前記第2端子の面積よりも大きく形成されていてもよい。このような構造にすることにより、共通端子、第1端子および第2端子間のアイソレーション特性をさらに向上することができる。
また、前記第1のフィルタを形成する第1フィルタ素子および前記第2のフィルタを形成する第2フィルタ素子は、それぞれ長方形状に形成されて、長手方向の一端側に前記共通端子と接続される一方の端子が設けられ、他端側に他方の端子が設けられており、前記第1フィルタ素子および前記第2フィルタ素子は、前記一方の端子をともに前記共通端子側に、前記他方の端子をそれぞれ前記第1端子および前記第2端子側に配置して前記本体に設けられているとよい。このような構造にすることにより、共通端子、第1端子および第2端子をそれぞれ互いに離間して配置することができ、第1端子および第2端子間のアイソレーション特性を向上することができる。
また、前記第1のフィルタおよび前記第2のフィルタは、長方形状の基板の長手方向に第1フィルタ素子および第2フィルタ素子が並設され、前記基板の長手方向の中央に前記共通端子と接続される第1フィルタ素子および第2フィルタ素子に共通の一方の端子が設けられ、両端側に第1フィルタ素子および第2フィルタ素子それぞれの他方の端子が設けられて形成されており、前記基板は、前記一方の端子を前記共通端子側に、前記他方の端子をそれぞれ前記第1端子および前記第2端子側に配置して前記本体に設けられているとよい。このような構造にすることにより、共通端子、第1端子および第2端子をそれぞれ互いに離間して配置することができ、第1端子および第2端子間のアイソレーション特性をさらに向上することができる。
本発明によれば、第1端子および第2端子の方向を揃えて複数の分波器を隣接配置するだけで、各分波器に設けられた共通端子、第1端子および第2端子が離れて配置されることがないため、従来のように異なる端子配置を有する複数の分波器を準備する必要がなく、分波器を回路モジュールの実装用基板に実装するときの設計の自由度の高い回路モジュールを提供することができる。また、接地電極が、上面視において、共通電極が設けられた位置を除く全面に渡って平面状に形成されていることにより、各端子間のアイソレーション特性の向上を図ることができる。
本発明の回路モジュールの一実施形態を示す図である。 図1の回路モジュールの内部構成を示すブロック図である。 分波器の端子配列の一例を示す底面図である。 実装用基板の接地電極の電極形状の一例を示す底面図である。 分波器の端子配列の他の例を示す図である。 分波器の端子配列の他の例を示す図である。 分波器の端子配列の他の例を示す図である。 分波器の端子配列の他の例を示す図である。 分波器の端子配列の他の例を示す図である。 分波器の端子配列の他の例を示す図である。 分波器の他の例を示す図である。 従来の分波器の端子配列を示す図である。
本発明の分波器(デュプレクサ)を備える回路モジュールの一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1は本発明の回路モジュールの一実施形態を示す図である。図2は図1の回路モジュールの内部構成を示すブロック図である。図3は分波器の端子配列の一例を示す底面図である。図4は実装用基板の接地電極の電極形状の一例を示す底面図である。
(回路モジュール)
図1に示す回路モジュール1は、携帯電話や携帯情報端末などの通信携帯端末が備えるマザー基板MBに搭載されるものであり、この実施形態では、実装用基板2と、GSM規格やCDMA規格などの異なる通信規格による通信用に個別に設けられた複数の分波器10と、スイッチICやフィルタ、抵抗、コンデンサ、コイルなどの各種の部品3とを備え、高周波アンテナスイッチモジュールとして形成されている。また、分波器10および部品3は、実装用基板2の実装面2aに設けられた電極に実装されて、実装用基板2に設けられた内部配線パターン5を介して実装用基板2の裏面に形成された複数の実装用電極6に電気的に接続される。そして、回路モジュール1がマザー基板MBに実装されることにより、マザー基板MBが備えるアンテナラインANTやグランドラインGND、送信信号ラインTx、受信信号ラインRxなどの各種信号ラインおよび電源ラインと回路モジュール1とが接続されて、マザー基板MBと回路モジュール1との間で送受信信号の入出力が行われる。
なお、回路モジュール1は、複数の通信規格による通信に対応しており、通信携帯端末が備えるマザー基板MBからの切換信号に基づいてスイッチICが切換えられて、アンテナラインANTと、複数の分波器10のうち、通信携帯端末において選択されている通信規格に対応する分波器10とが選択的に接続される。
実装用基板2は、この実施形態では、セラミックグリーンシートにより形成された複数の誘電体層が積層されて焼成されることで一体的にセラミック積層体として形成されており、各誘電体層に、ビア導体および電極パターンが適宜形成されることで内部配線パターン5が形成されている。
すなわち、各誘電体層を形成するセラミックグリーンシートは、アルミナおよびガラスなどの混合粉末が有機バインダおよび溶剤などと一緒に混合されたスラリーが成膜装置によりシート化されたものであり、約1000℃よりも低い温度で、所謂、低温焼成できるように形成されている。そして、所定形状に切り取られたセラミックグリーンシートに、レーザー加工などによりビアホールが形成され、形成されたビアホールにAgやCuなどを含む導体ペーストが充填されたり、ビアフィルめっきが施されることにより層間接続用のビア導体が形成され、導体ペーストによる印刷により種々の電極パターンが形成されて、各誘電体層が形成される。
なお、内部配線パターン5は、回路モジュール1に実装される複数の分波器10および各種部品3と、実装用電極6とを相互に電気的に接続するための電極パターンおよびビア導体が、各誘電体層に設けられることで形成される。このとき、内部配線パターン5を形成する電極パターンおよびビア導体によりコンデンサやコイルなどの回路素子を形成したり、電極パターンおよびビア導体によるコンデンサやコイルなどの回路素子によりフィルタ回路や整合回路などを形成してもよい。
(分波器)
分波器10は、周波数の異なる送信信号と受信信号とを分離するために用いられるものであり、図2および図3に示すように、分波器10は、高周波信号の通過帯域が異なる送信フィルタ11(本発明の「第1のフィルタ」に相当)および受信フィルタ12(本発明の「第2のフィルタ」に相当)を備えている。送信フィルタ11および受信フィルタ12は、それぞれSAW(表面弾性波)フィルタ素子により形成された送信フィルタ素子11a(第1フィルタ素子)および受信フィルタ素子12a(第2フィルタ素子)により形成されている。
なお、各フィルタ素子は、水晶基板やLiTaO基板などの圧電基板を用いて形成され、圧電基板に設けられた端子電極が、アルミナ基板などのパッケージ基板の主面上の実装電極にバンプなどにより接続される。
また、分波器10は、送信フィルタ11の出力側および受信フィルタ12の入力側に接続される共通端子15(アンテナ端子)と、送信フィルタ11への入力用に共通端子15と非接続の他方に接続される送信端子13(本発明の「第1端子」に相当)と、受信フィルタ12からの出力用に共通端子15と非接続の他方に接続される受信端子14(本発明の「第2端子」に相当)と、複数の接地端子16とを有し、実装用基板2に各分波器10ごとに設けられた共通電極23、送信電極21(本発明の「第1電極」に相当)、受信電極22(本発明の「第2電極」に相当)および接地電極24とそれぞれ接続される。
具体的には、この実施形態では、分波器10の、上面視が矩形状の本体の裏面10aに、送信端子13と、受信端子14と、共通端子15と、接地端子16とが、矩形のランド状に設けられている。そして、共通端子15は、裏面10aの中央に配置され、送信端子13および共通端子14は、分波器10の本体の裏面10aの一辺に平行で共通端子15を通る仮想線L上に、それぞれ共通端子15を挟んで配置されている。
また、分波器10の裏面10aには、複数の接地端子16が設けられており、接地端子16は、共通端子15と、送信端子13および受信端子14との間にそれぞれ配置されていると共に、仮想線Lの両側に位置する、仮想線Lに平行な直線上に並べて配置されている。
また、送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aは、それぞれ長方形状に形成されて、長手方向の一端11b,12b側に共通端子15と接続される一方の端子(図示省略)が設けられ、他端11c,12c側に他方の端子(図示省略)が設けられている。そして、送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aは、共通端子15と接続される一方の端子をともに共通端子15側に、他方の端子をそれぞれ送信端子13および受信端子14側に配置して分波器10の本体に設けられている。
なお、この実施形態では、分波器10が備える送信フィルタ11および受信フィルタ12は、SAWフィルタ素子による送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aにより形成されているが、SAWフィルタ素子の他に、複数の共振器およびコイルなどが接続されて送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aが形成されていてもよく、周波数の異なる送信信号と受信信号とを確実に分波することができれば、送信フィルタ11および受信フィルタ12をどのように形成してもよい。すなわち、送信フィルタ11および受信フィルタ12は、一般的に使用される送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aにより形成すればよく、その構成および動作は周知のものであるため、送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aの構成および動作の詳細な説明は省略する。
(実装用基板の電極形状)
この実施形態では、実装用基板2を形成する複数の誘電体層の最上層の実装面2aに、送信電極21と、受信電極22と、共通電極23とが、矩形のランド状に設けられている。また、接地電極24は、実装面2aが設けられた誘電体層の1つ下層の誘電体層の表面に設けられており、接地電極24は、上面視において送信電極21および受信電極22の間に配置されている。
また、この実施形態では、送信電極21および受信電極22は、実装用基板2の実装面2aの端縁近傍に設けられており、接地電極24は、端縁側の端部が該端縁に沿って両側に延出されて上面視において略T字状に形成されることにより、端縁と、送信電極21および受信電極22との間にも配置されている。また、接地電極24は、上面視において送信電極21、受信電極22および共通電極23それぞれの3辺を囲んで設けられている。すなわち、この実施形態では、接地電極24は、矩形の3辺にそれぞれ矩形状の切欠きが設けられた形状を成し、送信電極21、受信電極22および共通電極23は、上面視において、接地電極24に設けられた3つの矩形状の切欠きにそれぞれ配置されている。
また、接地電極24は、内部配線パターン5の複数のビア導体が接続されることにより、マザー基板MBのグランドラインGNDと接続される実装用電極6と接続される。この実施形態では、特に、上面視において、接地電極24の送信電極21に近接する縁部に沿って複数のビア導体が接続されている。また、この実施形態では、上面視において、接地電極24の送信電極21に近接する縁部から受信電極22に近接する縁部まで、接地電極24の縁部に沿って複数のビア導体が接続されている。なお、分波器10の接地端子16は、実装面2aに設けられた実装用の電極と、この電極に接続されるビア導体とを介して接地電極24と接続される。
また、この実施形態では、接地電極24は、実装用基板2を構成する複数の誘電体層に渡って設けられており、各接地電極24は、複数のビア導体で接続されている。また、この実施形態では、複数の誘電体層に設けられる接地電極24のいずれか一つは、図4に示すように、上面視において、共通電極23(共通端子15)が設けられた位置を除く当該誘電体層の全面に渡って平面状に形成されている。
また、この実施形態では、図4に示すように、内部配線パターン5のうち、分波器10の共通端子15に接続されて部品3(スイッチIC)を介してアンテナラインANTに接続される信号ライン5aが設けられた配線層(誘電体層)と、送信端子13および受信端子14に接続されて送信信号ラインTxおよび受信信号ラインRxに接続される信号ラインが設けられた配線層とが、接地電極24により遮断されている。
なお、図4では、説明が容易となるように、分波器10および部品3(スイッチIC)の実装用基板2への実装位置が実線で示されており、分波器10の共通端子15と部品3とを接続する信号ライン5aは、模式的に太実線で示されている。
(製造方法)
次に、図1の回路モジュール1の製造方法の一例についてその概略を説明する。
まず、所定形状に形成されたセラミックグリーンシートに、レーザーなどでビアホールを形成し、内部に導体ペーストを充填したり、ビアフィルめっきを施すことにより層間接続用のビア導体が形成され、送信電極21、受信電極22、共通電極23および接地電極24などの電極パターンが導体ペーストにより印刷されて、実装用基板2を構成する各誘電体層を形成するためのセラミックグリーンシートが準備される。なお、それぞれのセラミックグリーンシートには、一度に大量の実装用基板2を形成できるように、ビア導体や、送信電極21、受信電極22、共通電極23および接地電極24などの電極パターンが複数設けられている。
次に、各誘電体層が積層されて積層体が形成される。そして、焼成後に個々の実装用基板2に分割するための溝が、各実装用基板2の領域を囲むように形成される。続いて、積層体が加圧されながら低温焼成されることにより実装用基板2の集合体が形成される。
次に、個々の実装用基板2に分割される前に、実装用基板2の集合体の実装面2aに分波器10および部品3が実装され、分波器10および部品3が実装された実装用基板2の集合体の実装面2aにモールド樹脂が充填されて、これが加熱硬化されることによりモールド層(図示省略)が各実装用基板2に設けられて回路モジュール1の集合体が形成される。そして、回路モジュール1の集合体は個々に分割されて、回路モジュール1が完成する。
このように形成された回路モジュール1では、マザー基板MBの送信信号ラインTxから、実装用電極6および内部配線パターン5を介して分波器10の送信端子13に出力された送信信号は、送信フィルタ11に入力されて所定のフィルタ処理が施されて、共通端子15から実装用基板2側に出力され、スイッチIC(部品3)、内部配線パターン5(整合回路)および実装用電極6を介してマザー基板MBのアンテナラインANTに出力される。また、マザー基板MBのアンテナラインANTから、実装用電極6、内部配線パターン5(整合回路)およびスイッチICを介して分波器10の共通端子15に入力された受信信号は、受信フィルタ12に入力されて所定のフィルタ処理が施されて、受信端子14から実装用基板2側に出力され、内部配線パターン5および実装用電極6を介してマザー基板MBの受信信号ラインRxに出力される。
なお、内部配線パターン5が設けられた実装用基板2、分波器10、部品3およびモールド層を備える回路モジュール1は、上記した製造方法に限らず、周知の一般的な製造方法により形成すればよく、実装用基板2は、樹脂やセラミック、ポリマー材料などを用いた、プリント基板、LTCC、アルミナ系基板、ガラス基板、複合材料基板、単層基板、多層基板などで形成することができ、回路モジュール1の使用目的に応じて、適宜最適な材質を選択して実装用基板2を形成すればよい。また、実装用基板2にキャビティを設け、キャビティに分波器10および部品3を実装した後に、キャビティをキャップにより封止することで回路モジュール1を形成してもよい。
また、この実施形態では、内部配線パターン5により整合回路を形成したが、実装用基板2の実装面2aに実装されるチップコイルなどの部品3により整合回路を形成してもよい。
以上のように、この実施形態では、上面視が矩形状の本体の裏面10aに、通過帯域が異なる送信フィルタ11および受信フィルタ12それぞれの、出力側および入力側に接続される共通端子15と、送信フィルタ11の共通端子15と非接続の他方に接続される送信端子13と、受信フィルタ12の共通端子15と非接続の他方に接続される受信端子14とが設けられており、共通端子15が分波器10の本体の裏面10aの中央に配置されて、送信端子13および受信端子14が、本体の裏面10aの一辺に平行で共通端子15を通る仮想線L上にそれぞれ共通端子15を挟んで配置されている。
したがって、送信端子13および受信端子14の方向を揃えて複数の分波器10を隣接配置するだけで、各分波器10に設けられた共通端子15、送信端子13および受信端子14が離れて配置されることがないため、従来のように異なる端子配置を有する複数の分波器10を準備する必要がなく、回路モジュール1の実装用基板2に実装するときの設計の自由度を高くすることができる。
また、分波器10の裏面10aに複数の接地端子16が設けられており、接地端子16は、共通端子15と、送信端子13および受信端子14との間にそれぞれ配置されているため、共通端子15を介して入出力する信号と、送信端子13および受信端子1を介してそれぞれ入出力する信号とが互いに干渉するのを防止することができ、各端子13〜15間のアイソレーション特性の向上を図ることができる。
また、接地端子16は、仮想線Lの両側に位置し、仮想線Lに平行な直線上に並べて配置されているため、分波器10の両側に隣接して配置される各種部品3と分波器10とが電磁結合するのを防止することができ、分波器10と各種部品3との間のアイソレーション特性を向上することができる。
また、分波器10を実装用基板2に実装するときに、はんだなどにより実装用基板2上の各電極21〜23に接合される分波器10の裏面10aの端子数が増大するため、分波器10を実装用基板2に実装するときの実装強度を向上することができる。
なお、接地端子16を、仮想線Lの片側にのみ、仮想線Lに平行な直線上に並べて配置してもよく、この場合、分波器10の接地端子16が直線状に並べて配置された側に隣接して配置される各種部品3と分波器10とが、電磁結合するのを防止することができる。
また、送信フィルタ11を形成する送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ12を形成する受信フィルタ素子12aは、それぞれ長方形状に形成されて、長手方向の一端11b,12b側に共通端子15と接続される一方の端子が設けられ、他端11c,12c側に他方の端子が設けられており、送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aは、共通端子15と接続される一方の端子をともに共通端子15側に、他方の端子をそれぞれ送信端子13および受信端子14側に配置して分波器10の本体に設けられているため、共通端子15、送信端子13および受信端子14をそれぞれ互いに離間して配置することができ、送信端子13および受信端子14間のアイソレーション特性を向上することができる。
また、回路モジュール1の実装用基板2を形成する複数の誘電体層に渡って接地電極24が設けられており、複数の誘電体層に設けられた接地電極24のうちの一つは、上面視において、共通電極23(共通端子15)が設けられた位置を除いて当該誘電体層の全面に渡って平面状に形成されており、共通端子15に接続される信号ライン5aが設けられた誘電体層(配線層)と、送信端子13および受信端子14に接続される信号ラインが設けられた誘電体層とを接地電極24により遮断することで、共通端子15と、送信端子13および受信端子14との間のアイソレーション特性の向上を図ることができる。
なお、接地電極24は、共通端子15に加えて、送信端子13および受信端子14が設けられた位置を除いて平面状に形成されてもよい。
また、実装用基板2の接地電極24には、上面視において当該接地電極24の送信電極21に近接する縁部に沿って複数のビア導体が接続されているため、実装用基板2の送信電極21から分波器10の送信端子13に出力された送信信号が接地電極24に漏洩しても、接地電極24に漏洩した送信信号は、当該接地電極24の送信電極21に近接する縁部に沿って接続されてマザー基板MBのグランドラインGNDと接続されるビア導体に流れ込むため、送信電極21から出力されて接地電極24に漏洩した送信信号が、当該接地電極24の縁部を伝って受信電極22側へ回り込むことを防止でき、送信電極21および受信電極22が、接地電極24を介して漏洩した送信信号により電気的に結合することを防止できるので、分波器10が搭載される実装用基板2に設けられた送信電極21および受信電極22間のアイソレーション特性の向上を図ることができる。
また、接地電極24には、上面視において当該接地電極24の送信電極21に近接する縁部から受信電極22に近接する縁部まで、当該接地電極の縁部に沿って複数のビア導体が接続されているため、送信電極21から出力されて接地電極24に漏洩した送信信号が、当該接地電極24の縁部に沿って接続された複数のビア導体により効率よく流れ込むことにより、接地電極24に漏洩した送信信号が、当該接地電極24の縁部を伝って受信電極22側への回り込むことをより効率よく防止できるので、分波器10が搭載される実装用基板2に設けられた送信電極21および受信電極22間のアイソレーション特性をさらに向上することができる。
また、送信電極21、受信電極22および共通電極23が、実装用基板2の実装面2aに矩形のランド状に設けられており、接地電極24は、上面視において送信電極21、受信電極22および共通電極23それぞれの少なくとも3辺を囲んで設けられているため、送信電極21から出力されて接地電極24に漏洩した送信信号は、送信電極21の少なくとも3辺を囲む当該接地電極24の縁部に沿って接続されたビア導体に効率よく流れ込むと共に、上面視において当該接地電極24の送信電極21に近接する縁部から受信電極22に近接する縁部までの、当該接地電極24の縁部に沿った距離が長くなるので、接地電極24に漏洩した送信信号が、当該接地電極24の縁部を伝って受信電極2側へ回り込むのを確実に防止することができる。
(分波器の端子配列の他の例(1))
次に、図5を参照して分波器の端子配列の他の例(1)について説明する。図5は分波器の端子配列の他の例を示す図である。この端子配列の他の例(1)が上記した実施形態と異なる点は、図5に示すように、共通端子15と、送信端子13および受信端子14との間に接地端子16が配置されていない点である。その他の構成は上記した実施形態と同様の構成であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
(分波器の端子配列の他の例(2))
次に、図6を参照して分波器の端子配列の他の例(2)について説明する。図6は分波器の端子配列の他の例を示す図である。この端子配列の他の例(2)が上記した実施形態と異なる点は、図6に示すように、分波器10の本体の裏面10aの短辺に沿って、送信端子13および受信端子14の外側にさら接地端子16が配置されている点である。その他の構成は上記した実施形態と同様の構成であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
このように構成すると、分波器10の周囲に配置された各種部品3と、分波器10とのアイソレーション特性をさらに向上することができる。
(分波器の端子配列の他の例(3))
次に、図7を参照して分波器の端子配列の他の例(3)について説明する。図7は分波器の端子配列の他の例を示す図である。この端子配列の他の例(3)が上記した実施形態と異なる点は、非平衡−平衡型の受信フィルタ素子12aにより受信フィルタ12が形成されており、図7に示すように、分波器10の本体の裏面10aに、受信フィルタ12の共通端子15との非接続の他方に接続される平衡側の2個の受信端子14が設けられている点である。その他の構成は上記した実施形態と同様の構成であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
図7に示すように、分波器10の、上面視が矩形状の本体の裏面10aに、送信端子13と、2個の受信端子14と、共通端子15と、接地端子16とが、矩形のランド状に設けられている。そして、共通端子15は、裏面10aの中央に配置され、送信端子13は、分波器10の本体の裏面10aの一辺に平行で共通端子15を通る仮想線L上に、各受信端子14は、仮想線Lに対して線対称に、それぞれ共通端子15を挟んで配置されている。
また、分波器10の裏面10aには、複数の接地端子16が設けられており、接地端子16は、各受信端子14の間と、送信端子13および共通端子15の両側に隣接して配置されている。
このように構成すると、上記した実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、共通端子15から入力されて平衡端子(受信端子14)から出力される受信信号の位相や振幅のバランスを保つために、共通端子15から各受信端子14までの線路長を等しくする必要があるが、上記したように共通端子15および受信端子14を配置することで、非平衡−平衡型の受信フィルタ12の入出力間の線路長を等しくすることができ、受信フィルタ12のバランス特性の向上を図ることができる。
(分波器の端子配列の他の例(4))
次に、図8を参照して分波器の端子配列の他の例(4)について説明する。図8は分波器の端子配列の他の例を示す図である。この端子配列の他の例(4)が上記した実施形態と異なる点は、接地端子16の面積が、共通端子15、送信端子13および受信端子14の面積よりも大きく形成されている点である。その他の構成は上記した実施形態と同様の構成であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
このように構成すると、接地端子16の面積が、共通端子15、送信端子13および受信端子14の面積よりも大きく形成されているため、共通端子15、送信端子13および受信端子14間のアイソレーション特性をさらに向上することができる。
(分波器の端子配列の他の例(5))
次に、図9を参照して分波器の端子配列の他の例(5)について説明する。図9は分波器の端子配列の他の例を示す図である。この端子配列の他の例(5)が上記した実施形態と異なる点は、非平衡−平衡型の送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aにより、送信フィルタ11および受信フィルタ12がそれぞれ形成されており、図9に示すように、分波器10の本体の裏面10aに、送信フィルタ11および受信フィルタ12の共通端子15との非接続の他方にそれぞれ接続される平衡側の2個の送信端子13および2個の受信端子14が設けられている点である。その他の構成は上記した実施形態と同様の構成であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
図9に示すように、分波器10の、上面視が矩形状の本体の裏面10aに、2個の送信端子13と、2個の受信端子14と、共通端子15と、接地端子16とが、矩形のランド状に設けられている。そして、共通端子15は、裏面10aの中央に配置され、各送信端子13および各受信端子14は、分波器10の本体の裏面10aの一辺に平行で共通端子15を通る仮想線に対してそれぞれ線対称に、共通端子15を挟んで配置されている。
また、分波器10の裏面10aには、複数の接地端子16が設けられており、接地端子16は、各送信端子13および各受信端子14の間と、共通端子15の両側に隣接して配置されている。
このように構成すると、上記した実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、平衡出力型のパワーアンプ(PA)やローノイズアンプ(LNA)から平衡側の送信端子13に送信信号が出力される場合に、平衡端子(送信端子13)間では、位相が180°反転していたり、通過する送信信号の電力比が1:1である必要があるが、上記したように共通端子15および送信端子13を配置することで、非平衡−平衡型の送信フィルタ11の入出力間の線路長を等しくすることができ、送信フィルタ11のバランス特性の向上を図ることができる。
また、共通端子15から入力されて平衡端子(受信端子14)から出力される受信信号の位相や振幅のバランスを保つために、共通端子15から各受信端子14までの線路長を等しくする必要があるが、上記したように共通端子15および受信端子14を配置することで、非平衡−平衡型の受信フィルタ12の入出力間の線路長を等しくすることができ、受信フィルタ12のバランス特性の向上を図ることができる。
なお、図10の分波器の端子配列の他の例に示すように、受信端子14と共通端子15との間、および、送信端子13と共通端子15との間に、接地電極16を配置してもよい。このような構成にすることにより、共通端子15、送信端子13および受信端子14間のアイソレーション特性をさらに向上することができる。
(分波器の他の例(1))
次に、図11を参照して分波器の他の例(1)について説明する。図11は分波器の他の例を示す図である。この分波器の他の例(1)が上記した実施形態と異なる点は、図11に示すように、長方形状の基板10bに送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aが並設されることにより送信フィルタ11および受信フィルタ12が形成されている点である。その他の構成は上記した実施形態と同様の構成であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
図11に示すように、送信フィルタ11および受信フィルタ12は、長方形状の基板10bの長手方向に送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aが並設され、送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aの一端11b,12b側の基板10bの長手方向の中央に、共通端子15と接続される送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aに共通の一方の端子(図示省略)が設けられ、送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aの他端11c,12c側の、基板の両端側に送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aそれぞれの他方の端子(図示省略)が設けられて形成されている。
また、送信フィルタ11および受信フィルタ12が形成された基板10bは、送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aの共通端子15に接続される一方の端子を共通端子15側に、送信フィルタ素子11aおよび受信フィルタ素子12aの他方の端子を、それぞれ送信端子13および受信端子14側に配置して分波器10の本体に設けられている。
このように構成すると、共通端子15、送信端子13および受信端子14をそれぞれ互いに離間して配置することができ、送信端子13および受信端子14間のアイソレーション特性を向上することができ、上記した実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。例えば、上記した実施形態では、送信フィルタ11および受信フィルタ12により分波器10を形成したが、2個の送信フィルタ11により分波器10を形成してもよいし、2個の受信フィルタ12により分波器10を形成してもよい。また、非平衡−非平衡型の送信フィルタ11および受信フィルタ12と、非平衡−平衡型の送信フィルタ11および受信フィルタ12とをどのように組合わせて分波器10を形成してもよい。
また、分波器10の本体の裏面10aに設けられる、送信端子13、受信端子14、共通端子15および接地端子16の形状や、実装用基板2の実装面2aに設けられる、送信電極21、受信電極22および共通電極23の形状は矩形状に限られるものではなく、円形状など、分波器10を実装面2a実装することができれば、どのような形状であってもよい。また、接地電極24は、必ずしも実装用基板2の複数の誘電体層に渡って設ける必要はなく、その形状も、適宜、上記した例以外の形状で形成してもよい。
産業上の利用分野
本発明は、通過帯域が異なる第1のフィルタおよび第2のフィルタを有する分波器に本発明を広く適用することができる。
1 回路モジュール
2 実装用基板
10 分波器
10a 裏面
10b 基板
11 送信フィルタ(第1のフィルタ)
11a 送信フィルタ素子(第1フィルタ素子)
12 受信フィルタ(第2のフィルタ)
12a 受信フィルタ素子(第2フィルタ素子)
13 送信端子(第1端子)
14 受信端子(第2端子)
15 共通端子
16 接地端子
21 送信電極(第1電極)
22 受信電極(第2電極)
23 共通電極
24 接地電極
L 仮想線

Claims (6)

  1. 通過帯域が異なる第1のフィルタおよび第2のフィルタを備える分波器と、前記分波器が実装される実装用基板とを備える回路モジュールにおいて、
    前記分波器は、
    上面視が矩形状の本体の裏面に、
    前記第1のフィルタおよび前記第2のフィルタそれぞれの、入力側および出力側のいずれか一方に接続される共通端子と、
    前記第1のフィルタの前記共通端子と非接続の他方に接続される第1端子と、
    前記第2のフィルタの前記共通端子と非接続の他方に接続される2個の第2端子とが設けられており、
    前記共通端子が、前記裏面の中央に配置され、
    前記第1端子は、前記本体の裏面の一辺に平行で前記共通端子を通る仮想線上に、前記各第2端子は、前記仮想線に対して線対称に、それぞれ前記共通端子を挟んで配置され
    前記実装用基板には、前記共通端子と接続される共通電極と、前記第1端子と接続される第1電極と、前記第2端子と接続される第2電極と、接地電極とが設けられ、
    前記接地電極は、
    上面視において、前記共通電極が設けられた位置を除く全面に渡って平面状に形成されている
    ことを特徴とする回路モジュール
  2. 通過帯域が異なる第1のフィルタおよび第2のフィルタを備える分波器と、前記分波器が実装される実装用基板とを備える回路モジュールにおいて、
    前記分波器は、
    上面視が矩形状の本体の裏面に、
    前記第1のフィルタおよび前記第2のフィルタそれぞれの、入力側および出力側のいずれか一方に接続される共通端子と、
    前記第1のフィルタの前記共通端子と非接続の他方に接続される2個の第1端子と、
    前記第2のフィルタの前記共通端子と非接続の他方に接続される2個の第2端子とが設けられており、
    前記共通端子が、前記裏面の中央に配置され、
    前記各第1端子および前記各第2端子は、前記本体の裏面の一辺に平行で前記共通端子を通る仮想線に対してそれぞれ線対称に、前記共通端子を挟んで配置され
    前記実装用基板には、前記共通端子と接続される共通電極と、前記第1端子と接続される第1電極と、前記第2端子と接続される第2電極と、接地電極とが設けられ、
    前記接地電極は、
    上面視において、前記共通電極が設けられた位置を除く全面に渡って平面状に形成されている
    ことを特徴とする回路モジュール
  3. 前記裏面に、複数の接地端子が設けられており、
    前記各接地端子は、前記共通端子と、前記第1端子および前記第2端子との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回路モジュール
  4. 前記接地端子の面積が、前記共通端子、前記第1端子および前記第2端子の面積よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項3に記載の回路モジュール
  5. 前記第1のフィルタを形成する第1フィルタ素子および前記第2のフィルタを形成する第2フィルタ素子は、それぞれ長方形状に形成されて、長手方向の一端側に前記共通端子と接続される一方の端子が設けられ、他端側に他方の端子が設けられており、
    前記第1フィルタ素子および前記第2フィルタ素子は、前記一方の端子をともに前記共通端子側に、前記他方の端子をそれぞれ前記第1端子および前記第2端子側に配置して前記本体に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の回路モジュール
  6. 前記第1のフィルタおよび前記第2のフィルタは、
    長方形状の基板の長手方向に第1フィルタ素子および第2フィルタ素子が並設され、前記基板の長手方向の中央に前記共通端子と接続される第1フィルタ素子および第2フィルタ素子に共通の一方の端子が設けられ、両端側に第1フィルタ素子および第2フィルタ素子それぞれの他方の端子が設けられて形成されており、
    前記基板は、前記一方の端子を前記共通端子側に、前記他方の端子をそれぞれ前記第1端子および前記第2端子側に配置して前記本体に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の回路モジュール
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