JP5050875B2 - 電子機器のチャネル切替装置及び方法 - Google Patents
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Description
図4は、ロータリスイッチによってチャネル切替を行う従来のチャネル切替装置を備えた無線通信機の一例を示す概要構成図である。この例に示す無線通信機は、チャネル切替装置の制御部41と、無線部42とを含み、制御部41には、接点数が10のロータリスイッチ43と、そのロータリ接点から接点情報を受けて、選定されたチャネルを特定するCPU44と、そのために必要なデータを記憶したEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)45と、ロータリスイッチ43によって選定したチャネル等を表示する表示部46とを備えている。また、無線部42には、上記CPU44からの信号に従って発振周波数信号を発生するPLLシンセサイザ47を備えている。
このように構成した無線通信機では、ロータリスイッチ43を回転させると、各接点に対応してチャネルが選択される。例えば図5に示すように、第1の接点(P1)がチャネル1(CH1)で、右回りにロータリスイッチ43を回転させると、順番に第2接点(P2)乃至第10接点(P10)が夫々、チャネル2(CH2)乃至チャネル10(CH10)となるように構成されている。また、ロータリスイッチ43を逆方向(図面左方向)に回転させると、各接点に一対一に対応して、チャネル10(P10)からチャネル1(P1)に切替えることが出来る。
ロータリエンコーダは、回転軸にセンサを取り付け、軸の回転量を示すパルス信号をCPU等を含むデジタル回路に供給することによって、ソフトウエア的にチャネルを選択するものである。ソフトウエア的手段によって、一つの操作キー(スイッチ)により、複数の機能切替を行う手段としては、例えば特許文献1に開示されているので参照することができる。
しかしながら、新規に製造される無線通信機においては、上述したようなロータリエンコーダを備え、それに対応したCPUと周辺回路を組み込めばよいが、多接点ロータリスイッチによってチャネル切替を行う方式の無線通信機を多チャネルに対応するよう改造する場合は、煩雑な改造作業が必要であった。
例えば、10チャネルの無線通信機を、それ以上の多チャネル無線通信機に改造する場合は、ロータリスイッチをそれに見合ったものに交換する必要がある。更に、CPU等を使用した制御を行うものが多いので、チャネル変更に際しては、ソフトウエアの変更と共に、CPUに対する追加の接点検出ポートを追加することも必要であった。このような回路の追加には新たなプリント基板を付加する場合が多いことから所要のスペースが必要であり、そのようなスペースが得られない場合は、チャネル増加の改造が不可能であった。このような不具合は、無線通信機に限らず、機能切替え機能をもった電子機器や装置において、広く認識された問題であって、その解決方法が望まれていた。
図1は本発明に係るチャネル切替装置を採用した無線通信機の一例を示す概要構成図である。この例に示す無線通信機は、チャネル切替装置の制御部1と、無線部2とを含み、制御部1には、10接点を備えたロータリスイッチ3と、そのロータリ接点から接点情報の供給を受けるCPU4と、接点情報に従って、選定されたチャネルを特定するためのデータ(系列接点番号テーブル)を記憶したEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)5と、ロータリスイッチ3によって選定したチャネル等を表示する表示部6とを備えている。また、無線部2には、上記CPU4からの信号に従って発振周波数信号を発生するPLLシンセサイザ7を備えている。
先ず、この例では、第1接点(P1)と第10接点(P10)を特定接点として設定し、CPU4はロータリスイッチ3の回転に伴い選択される接点情報を検出し、同時に特定接点を通過したことを検出する機能を備えている(接点検出手段、接点検出処理、特定接点通過検出処理)。そして、ロータリスイッチにおいて、特定接点を通過してチャネル設定操作がなされたとき、その時の接点系列がA列であるかB列であるかを判断し、その判断に基づいて、同一接点であっても異なるチャネル番号を選択したものと識別するものである。
図2を用いて具体的に説明すると、第2接点(P2)から第1接点(P1)を経て再び第2接点(P2)に変更したとき、A列からB列に変更し、第9接点(P9)から第10接点(P10)を経て再び第9接点(P9)に変更したとき、B列からA列に変更される。
一方、第10接点(P10)から第9接点(P9)にリターンするとき、即ち、P9からP10を経て再びP9に戻る操作(特定接点を経由して変更)を行った場合、その情報をCPU4が検出すると、B列に変更され(図2、23実線矢印)、そのときの第9接点(P9)におけるチャネルは11(CH11)となる。その状態で、第9接点(P9)乃至第2接点(P2)の間の切替えにおいては(図2の破線24にて囲んだ範囲では)、チャネル11(CH11)乃至チャネル18(CH18)が選択されたものとなる。
一方上記処理S3において、特定接点を通過したチャネル操作である場合は(S3、Yes)、選択された接点が何れの系列であるかを判定し(S5)、該当する系列に対応して選択された接点のチャネル番号を示す信号を発生し、無線部2のPLLシンセサイザ7に出力すると共に、表示部に、チャネル表示を行う(S6)。
なお、以上説明は本発明の一例であって、種々の変形が可能である。例えば、特定接点はロータリスイッチの両端の接点に限らず、中間の接点であっても構わないし、系列数も2系列に限定することなく、3系列以上であっても構わない。
あるいは、図1、図2によって説明した実施例と同様の考え方に基づいて、上記系列接点番号テーブルに、3系列以上の系列接点番号を設定し、第1接点(P1)と第10接点(P10)を通過する際に、系列を切替える(変更する)ように制御することもできる。この方法によれば、10接点のロータリスイッチを使用して、任意の多数のチャネル切替が可能である。つまり、第1接点(P1)から第10接点(P10)に切替えた場合、系列数をインクリメント(桁上げ)し、逆方向に変更された場合は、デクリメント(桁下げ)を行えば、ロータリエンコーダと同様のチャネル切替が可能であろう。
また、本発明によるチャネル切替方法を、コンピュータが制御可能なOSに従ってプログラミングすれば、同様のOSを備えたコンピュータであれば同じ処理方法により制御することができる。更に、このようなプログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録媒体に記録すれば、記録媒体を持ち運ぶことにより何処でもプログラムを稼動することができる。
Claims (3)
- 第1接点から第n接点までのn接点を有し、前記第1接点と前記第n接点との間を往復して接点を選択する多接点切替スイッチと、
前記多接点切替スイッチにより選択された接点を検出する接点検出手段と、
前記多接点切替スイッチの各接点番号に対応付けた互いに異なるチャネル番号の系列であるチャネル番号系列を複数記憶した系列接点番号テーブル記憶手段と、
特定接点としての前記第1接点又は前記第n接点を前記多接点切替スイッチが通過したことを検出したとき、複数の前記チャネル番号系列の内、適用するチャネル番号系列を変更し、適用されたチャネル番号系列に基づいて、前記多接点切替スイッチにより選択された接点に対応するチャネル番号を判断するチャネル系列判断手段と、
を備えたことを特徴とする電子機器のチャネル切替装置。 - 前記系列接点番号テーブル記憶手段は、前記第n接点を介してそれぞれチャネル番号が連続する2つのチャネル番号系列を含んで、チャネル番号を記憶したことを特徴とする請求項1に記載の電子機器のチャネル切替装置。
- 第1接点から第n接点までのn接点を有し、前記第1接点から前記第n接点の間を往復して各接点を選択する多接点切替スイッチによって、任意の接点を選択することによりチャネル切替を行うチャネル切替方法において、
前記多接点切替スイッチにより選択された接点を検出する接点検出処理と、
特定接点としての前記第1接点又は前記第n接点が選択されたことを検出する特定接点通過検出処理と、
前記特定接点が選択されたことを検出した場合、前記多接点切替スイッチの各接点番号に対応付けた互いに異なるチャネル番号の系列であるチャネル番号系列を複数記憶した系列接点番号テーブルに基づいて、複数の前記チャネル番号系列の内の適用するチャネル番号系列を変更し、適用されたチャネル番号系列に基づき、選択された接点に対応するチャネル番号を判断するチャネル系列判断処理と、
を含むことを特徴とする電子機器のチャネル切替方法。
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JP2008012833A JP5050875B2 (ja) | 2008-01-23 | 2008-01-23 | 電子機器のチャネル切替装置及び方法 |
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