JP2009177412A - 電子機器のチャネル切替装置及び方法 - Google Patents

電子機器のチャネル切替装置及び方法 Download PDF

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【課題】ロータリスイッチ等の接点数を越える数の切替え機能をもつように改造する際に、現用スイッチを交換する必要が無く、プログラムやデータの変更等のソフトウエア的な改造によって対応可能な電子機器のチャネル切替装置及び方法を提供する。
【解決手段】
多接点切替スイッチを用いたチャネル切替装置において、選択された接点を検出する接点検出手段、接点に異系列のチャネル番号を付与した系列接点番号テーブル記憶手段を備え、予め設定した特定接点を通過したとき、上記テーブルに基づいて、同一接点に異なるチャネル番号を付与する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器のチャネル切替装置及び、その方法に関し、詳細には、ロータリスイッチ等の多接点切替スイッチを用いて接点数を越えるチャネル切替装置として機能する電子機器のチャネル切替装置及び方法に関する。
電子機器においては、多接点切替スイッチを使用して、種々の信号の切替えを行うことが多い。例えば、無線通信機では従来から、チャネル数に応じた数の水晶振動子を備え、多接点(多回路接点)をもつロータリスイッチやスライドスイッチによって、目的とするチャネルに対応する水晶振動子を選択していた。
図4は、ロータリスイッチによってチャネル切替を行う従来のチャネル切替装置を備えた無線通信機の一例を示す概要構成図である。この例に示す無線通信機は、チャネル切替装置の制御部41と、無線部42とを含み、制御部41には、接点数が10のロータリスイッチ43と、そのロータリ接点から接点情報を受けて、選定されたチャネルを特定するCPU44と、そのために必要なデータを記憶したEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)45と、ロータリスイッチ43によって選定したチャネル等を表示する表示部46とを備えている。また、無線部42には、上記CPU44からの信号に従って発振周波数信号を発生するPLLシンセサイザ47を備えている。
このように構成した無線通信機では、ロータリスイッチ43を回転させると、各接点に対応してチャネルが選択される。例えば図5に示すように、第1の接点(P1)がチャネル1(CH1)で、右回りにロータリスイッチ43を回転させると、順番に第2接点(P2)乃至第10接点(P10)が夫々、チャネル2(CH2)乃至チャネル10(CH10)となるように構成されている。また、ロータリスイッチ43を逆方向(図面左方向)に回転させると、各接点に一対一に対応して、チャネル10(P10)からチャネル1(P1)に切替えることが出来る。
一方、近年は無線通信機もデジタル化が進み、また、チャネル切替も多数の水晶振動子を並べて選択する方式に代わり、少数の水晶振動子によって発振させた周波数信号を分周することによって、所望の発振周波数信号を得るようにしたPLLシンササイザのようなデジタルシンセサイザ方式の発振回路が使用されるようになった。このような各種のシンセサイザ方式の発振回路におけるチャネル切替には、多接点のロータリスイッチに代わりロータリエンコーダが使用されている。
ロータリエンコーダは、回転軸にセンサを取り付け、軸の回転量を示すパルス信号をCPU等を含むデジタル回路に供給することによって、ソフトウエア的にチャネルを選択するものである。ソフトウエア的手段によって、一つの操作キー(スイッチ)により、複数の機能切替を行う手段としては、例えば特許文献1に開示されているので参照することができる。
特開2007−304780公報
ところで上述したように、近年、無線通信方式のデジタル化が進められているが、同時に、周波数の有効利用の観点からチャネル周波数帯域のナロー化や、多チャネル化も行われている。このような多チャネル化に対応するには、当然ながらチャネル数も増加するので、それに応じた切替手段が必要となる。
しかしながら、新規に製造される無線通信機においては、上述したようなロータリエンコーダを備え、それに対応したCPUと周辺回路を組み込めばよいが、多接点ロータリスイッチによってチャネル切替を行う方式の無線通信機を多チャネルに対応するよう改造する場合は、煩雑な改造作業が必要であった。
例えば、10チャネルの無線通信機を、それ以上の多チャネル無線通信機に改造する場合は、ロータリスイッチをそれに見合ったものに交換する必要がある。更に、CPU等を使用した制御を行うものが多いので、チャネル変更に際しては、ソフトウエアの変更と共に、CPUに対する追加の接点検出ポートを追加することも必要であった。このような回路の追加には新たなプリント基板を付加する場合が多いことから所要のスペースが必要であり、そのようなスペースが得られない場合は、チャネル増加の改造が不可能であった。このような不具合は、無線通信機に限らず、機能切替え機能をもった電子機器や装置において、広く認識された問題であって、その解決方法が望まれていた。
本発明は、このような従来の電子機器における不具合を解消するためになされたものであって、ロータリスイッチやスライドスイッチ等の接点数を越える数の切替え機能をもつように改造する際に、現用スイッチを交換する必要が無く、プログラムやデータの変更等のソフトウエア的な改造によって対応可能である電子機器のチャネル切替装置及び方法を提供することを目的としている。
本発明はこのような課題を解決するために、請求項1記載の電子機器のチャネル切替装置は、n接点を順次切替えるロータリスイッチ又はスライドスイッチ等の多接点切替スイッチを用いてチャネル切替を行うチャネル切替装置において、上記多接点切替スイッチの選択された接点を検出する接点検出手段と、上記多接点切替スイッチの所要接点に互いに異なる系列のチャネル番号を付与するデータを記憶した系列接点番号テーブル記憶手段と、上記n接点のうちから予め設定した特定接点を通過したことを検出したとき、上記系列接点番号テーブルに基づいて適用する接点の系列を変更し、選択された接点に対応するチャネル番号を判断するチャネル系列判断手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は電子機器のチャネル切替方法に関するもので、n接点を順次切替えるロータリスイッチ又はスライドスイッチ等の多接点切替スイッチを用いてチャネル切替を行うチャネル切替方法において、上記多接点切替スイッチの選択された接点を検出する接点検出処理と、上記n接点のうち予め設定した特定接点を通過したことを検出する特定接点通過検出処理と、上記多接点切替スイッチの所要接点に互いに異なる系列のチャネル番号を付与するデータを記憶した系列接点番号テーブルに基づいて、上記特定接点通過を経て選択された接点に対応するチャネル番号を判断するチャネル系列判断処理と、を含むことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2の電子機器のチャネル切替装置又はチャネル切替方法において、上記特定接点が、第1接点、第n接点の少なくとも一つであることを特徴とする。
本発明は以上説明したように構成し、又は制御するので、ロータリスイッチを交換することなく、プログラムやデータの追加等のソフトウエアを更新するのみで、ロータリスイッチの接点数を越えたチャネル切替えが可能となる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明に係るチャネル切替装置を採用した無線通信機の一例を示す概要構成図である。この例に示す無線通信機は、チャネル切替装置の制御部1と、無線部2とを含み、制御部1には、10接点を備えたロータリスイッチ3と、そのロータリ接点から接点情報の供給を受けるCPU4と、接点情報に従って、選定されたチャネルを特定するためのデータ(系列接点番号テーブル)を記憶したEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)5と、ロータリスイッチ3によって選定したチャネル等を表示する表示部6とを備えている。また、無線部2には、上記CPU4からの信号に従って発振周波数信号を発生するPLLシンセサイザ7を備えている。
図1に示す構成においては、ロータリスイッチ3は上記図4に示したロータリスイッチ43と同じもので、接点数(回路数)は10接点であり、第1接点から第10接点の間を往復回転し、第10接点から第1接点への直接の切替え(回転)や、その逆の回転は出来ないものとする。そして、CPU4はロータリスイッチ3が操作されたとき、通過した接点を含めて接点情報が供給される。EEPROM5には、以下に説明するようにロータリスイッチ3の回転(操作)に伴い通過する接点情報に対応して、各接点に互いに異なる系列のチャネル番号を付与するための系列接点番号テーブルが記憶されている。そして、この例では、ロータリスイッチ3の接点が10接点でありながら、18チャネルの選択を可能(18接点のロータリスイッチと同じ機能をもったもの)としたものである。なお、ロータリスイッチ3を回転させると、多数のロータリ接点のいずれかにコモン端子(ロータリスイッチの共通電極)が電気的に接触し、コモン端子の接地信号(低電位)、又は、高電位信号がロータリ接点に伝達されることから、選択した接点情報をCPU4に伝達するのが一般的であろう。
図2は、図1に示した構成におけるチャネル判断処理の一例を示したもので、図中P1乃至P10は、ロータリスイッチ3の各接点番号を示している。
先ず、この例では、第1接点(P1)と第10接点(P10)を特定接点として設定し、CPU4はロータリスイッチ3の回転に伴い選択される接点情報を検出し、同時に特定接点を通過したことを検出する機能を備えている(接点検出手段、接点検出処理、特定接点通過検出処理)。そして、ロータリスイッチにおいて、特定接点を通過してチャネル設定操作がなされたとき、その時の接点系列がA列であるかB列であるかを判断し、その判断に基づいて、同一接点であっても異なるチャネル番号を選択したものと識別するものである。
図2を用いて具体的に説明すると、第2接点(P2)から第1接点(P1)を経て再び第2接点(P2)に変更したとき、A列からB列に変更し、第9接点(P9)から第10接点(P10)を経て再び第9接点(P9)に変更したとき、B列からA列に変更される。
例えば、図2において、スタート時点がA列状態で、第1接点(P1)に接点が位置している状態(CH1)でロータリスイッチが操作され、第2接点(P2)に変更されたときは、チャネル2(CH2)となる(図2、21実線矢印)。その状態において、第2接点(P2)から第3接点(P3)に変更されたときは、依然A列のままであり、その時のチャネルは3チャネル(CH3)、同様に、第4接点(P4)乃至第10接点(P10)の間の変更は、A列の状態で、チャネル4(CH4)乃至チャネル10(CH10)が選択されたものとなる。以上の操作は、図2の符号22の破線で囲った範囲に示すA列である。
一方、第10接点(P10)から第9接点(P9)にリターンするとき、即ち、P9からP10を経て再びP9に戻る操作(特定接点を経由して変更)を行った場合、その情報をCPU4が検出すると、B列に変更され(図2、23実線矢印)、そのときの第9接点(P9)におけるチャネルは11(CH11)となる。その状態で、第9接点(P9)乃至第2接点(P2)の間の切替えにおいては(図2の破線24にて囲んだ範囲では)、チャネル11(CH11)乃至チャネル18(CH18)が選択されたものとなる。
また、特定接点である第1接点(P1)についても同様に、第1接点(P1)から、第2接点(P2)に変更したとき、A列になるかB列になるかは、第1接点第2接点に変更する前の系列がAであるか、Bであるかによって異なる。即ち、A列の状態(P1に変更される前がA列の状態)から第2接点(P2)に変更されれば、B列に変更されて、チャネル18(CH18)となるが、第1接点に変更される前がB列の状態の第2接点(P2:そのときのチャネルは18)である場合は、A列に変更され、チャネル1(CH1が識別される)。即ち、特定接点である第1接点を挟んで、第2接点、第1接点、第2接点、と変更したとき、系列が変更される。このためにCPU4には上述したように制御する上で必要なプログラムが格納され、上記EEPROM5には、各接点情報、特定接点の設定を含めたデータが格納されている。
図3は、本発明に係るチャネル切替(処理)方法の一例を示すフローチャートである。この例に示す処理フローは、処理がスタートすると、ロータリスイッチが操作されたか否かを検出し(S1)、操作されたことを検出すると(S1、Yes)、選択された接点が何れの接点であるかを判定する(S2)。この判定は、上述したようにCPU4がロータリスイッチ3の接点情報から判断する。選択された接点が判定されると、その接点が、予め設定した特定接点を通過した(経由した)ものであるか否かを判断し(S3)、特定接点を通過していない場合は(S3、No)、その時に設定されている系列に従って、判定した接点に対応するチャネル番号である旨の信号を出力し、表示(S4)した後、S1に戻って、次のチャネル操作を待機する。
一方上記処理S3において、特定接点を通過したチャネル操作である場合は(S3、Yes)、選択された接点が何れの系列であるかを判定し(S5)、該当する系列に対応して選択された接点のチャネル番号を示す信号を発生し、無線部2のPLLシンセサイザ7に出力すると共に、表示部に、チャネル表示を行う(S6)。
なお、以上説明は本発明の一例であって、種々の変形が可能である。例えば、特定接点はロータリスイッチの両端の接点に限らず、中間の接点であっても構わないし、系列数も2系列に限定することなく、3系列以上であっても構わない。
また、現用のロータリスイッチが上記実施例のものと異なり、第1接点と第10接点との間の直接の切替が可能なもの、即ち、連続して回転するタイプのロータリスイッチである場合には、また違った制御も可能であろう。一例としては、ロータリスイッチの切替信号を、ロータリエンコーダの信号として使用することが考えられる。つまり、ロータリスイッチの接点信号を、単なるパルス信号としてCPU4に取り込み、取り込んだパルスの数をカウントして、ロータリスイッチの回転量を判断して、順次、チャネルを切り換えることができる。
あるいは、図1、図2によって説明した実施例と同様の考え方に基づいて、上記系列接点番号テーブルに、3系列以上の系列接点番号を設定し、第1接点(P1)と第10接点(P10)を通過する際に、系列を切替える(変更する)ように制御することもできる。この方法によれば、10接点のロータリスイッチを使用して、任意の多数のチャネル切替が可能である。つまり、第1接点(P1)から第10接点(P10)に切替えた場合、系列数をインクリメント(桁上げ)し、逆方向に変更された場合は、デクリメント(桁下げ)を行えば、ロータリエンコーダと同様のチャネル切替が可能であろう。
また、上述した特定の接点を通過する操作を、連続して行った場合に、その連続回数に対応して、系列の変更を行うように制御することも可能である。例えば、特定接点として第1接点が設定されているとき、第2接点(P2)と第1接点(P1)の切替を連続して3回行った場合は、系列数のインクリメント数を3桁増加することによって、一挙に、系列数を所望の大きな数に変更することができる。また、逆に第9接点(P9)と第10接点(P10)の間の切替が連続して行われたときは、その連続回数に応じてデクリメントすることもできる。この操作は、一定時間内に特定接点以外への切替を含まないことをCPU4によって検出すれば、他の操作と識別することが可能であろう。
また、本発明によるチャネル切替方法を、コンピュータが制御可能なOSに従ってプログラミングすれば、同様のOSを備えたコンピュータであれば同じ処理方法により制御することができる。更に、このようなプログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録媒体に記録すれば、記録媒体を持ち運ぶことにより何処でもプログラムを稼動することができる。
本発明に係るチャネル切替装置を備えた無線通信機の一実施形態を示す概要構成図。 本発明の一実施形態例の制御例を説明するためのチャネル切替遷移図。 本発明のチャネル切替方法の一例を示すフローチャート。 従来のチャネル切替装置を備えた無線通信機の一実施形態を示す概要構成図。 従来のチャネル切替処理の一例を示すチャネル切替遷移図。
符号の説明
1 制御部、2 無線部、3 ロータリスイッチ、4 CPU、5 メモリ(記憶手段)、6 表示部、7 PLLシンセサイザ、22 A列の範囲を示すブロック、24 B列の範囲を示すブロック

Claims (3)

  1. n接点を順次切替えるロータリスイッチ又はスライドスイッチ等の多接点切替スイッチを用いてチャネル切替を行うチャネル切替装置において、前記多接点切替スイッチの選択された接点を検出する接点検出手段と、前記多接点切替スイッチの所要接点に互いに異なる系列のチャネル番号を付与するデータを記憶した系列接点番号テーブル記憶手段と、前記n接点のうちから予め設定した特定接点を通過したことを検出したとき、前記系列接点番号テーブルに基づいて適用する接点の系列を変更し、選択された接点に対応するチャネル番号を判断するチャネル系列判断手段と、を備えたことを特徴とする電子機器のチャネル切替装置。
  2. n接点を順次切替えるロータリスイッチ又はスライドスイッチ等の多接点切替スイッチを用いてチャネル切替を行うチャネル切替方法において、前記多接点切替スイッチの選択された接点を検出する接点検出処理と、前記n接点のうち予め設定した特定接点を通過したことを検出する特定接点通過検出処理と、前記多接点切替スイッチの所要接点に互いに異なる系列のチャネル番号を付与するデータを記憶した系列接点番号テーブルに基づいて、前記特定接点通過を経て選択された接点に対応するチャネル番号を判断するチャネル系列判断処理と、を含むことを特徴とする電子機器のチャネル切替方法。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記特定接点が、第1接点、第n接点の少なくとも一つであることを特徴とする記載の電子機器のチャネル切替装置又はチャネル切替方法。
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