JP5050414B2 - 可変舵角操舵装置、その操舵トルク検出方法、および自動車 - Google Patents

可変舵角操舵装置、その操舵トルク検出方法、および自動車 Download PDF

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Description

本発明は、操舵入力に対する操舵出力の比を可変とすることが出来る可変舵角操舵装置、操舵トルク検出方法、及び自動車に関するものである。
従来の可変舵角操舵装置としては、例えば特許文献1に記載のものがある。この従来技術では、トーションバーをステアリング入力軸及びステアリング出力軸の間に且つ当該ステアリング入力軸と同心に配置した構成を採用し、上記トーションバーの捩り量に基づき操舵トルクを検出する。
特開平10−250607号公報
しかし、トーションバーの適正なねじりばね定数からバーの外径や軸長に制約があり、また、ステアリング軸の同心部にトーションバーの両端部をステアリング軸に対し拘束する必要があることから操舵出力を中空構造にすることが困難である。また、トーションバーをステアリング入力軸と同心に配置する構造上、ステアリングシャフトの長さがその分長くなる。
本発明は、上記のような点に着目したもので、トーションバーをステアリング入力軸と同心に配置することなく操舵トルクを検出可能な可変舵角操舵装置、その操舵トルク検出方法、および自動車を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る可変舵角操舵装置は、ステアリング入力軸とステアリング出力軸とが、複数列の遊星減速機構群からなる変速機構を介して連結され、第1段の遊星減速機構は、キャリアをステアリング入力軸に連結すると共に遊星車がリングに反力を取って回転する機構となっている可変舵角操舵装置であって、
上記第1段の遊星減速機構における遊星車からの入力によって上記リングに発生する反力を検出する反力検出装置を備えることを特徴とするものである。
上記反力検出装置は、上記第1段の遊星減速機構のリングに対して軸方向への変位が許容された状態で連結するリング状部材の軸方向端面と、そのリング状部材の軸方向端面と軸方向で隙間を持って対向する固定側端面と、上記リング状部材及び固定側端面を形成する部材と非接触で電磁結合して磁気回路を構成するトルク検出用コイルと、を備え、上記軸方向端面と固定側端面との回転変位を、上記トルク検出用コイルによって検出する。
本発明に係る操舵トルク検出方法は、ステアリング入力軸とステアリング出力軸とが、複数列の遊星減速機構群からなる変速機構を介して連結され、第1段の遊星減速機構は、キャリアをステアリング入力軸に連結すると共に遊星車がリングに反力を取って回転する機構となっている可変舵角操舵装置の操舵トルク検出方法であって、
ステアリング入力軸に入力された操舵トルクを上記リングに生じる反力によって検出することを特徴するものである。
上記検出は、上記第1段の遊星減速機構のリングに対して軸方向への変位が許容された状態で連結するリング状部材の軸方向端面と、そのリング状部材の軸方向端面と軸方向で隙間を持って対向する固定側端面とを備え、上記リング状部材及び固定側端面を形成する部材と非接触で電磁結合する磁気回路の電磁結合状態の変化によって検出する。
本発明に係る自動車は、太陽車同士が連結された第1段の遊星減速機構及び第2段の遊星減速機構と、第1段の遊星減速機構のキャリアに連結されたステアリング入力軸と、第2段の遊星減速機構のキャリアに連結されたステアリング出力軸と、第1段の遊星減衰機構のリングに発生する反力を検出する反力検出装置と、を備え、上記リングがケースを介して車体に支持されると共に、上記反力検出装置の検出に基づき回転駆動装置を制御することを特徴とするものである。
上記反力の検出は、上記第1段の遊星減速機構のリングに対して軸方向への変位が許容された状態で連結するリング状部材の軸方向端面と、そのリング状部材の軸方向端面と軸方向で隙間を持って対向する固定側端面とを備え、上記リング状部材及び固定側端面を形成する部材と非接触で電磁結合する磁気回路の電磁結合状態の変化によって検出する。
本発明に係る可変舵角操舵装置によれば、第1段の遊星減速機構のリングに発生する反力を検出するので、トーションバー等の操舵トルクを検出するための部品を、ステアリング入力軸と同軸に配置する必要がなくなり、その分ステアリング軸を短くすることが出来る。
本発明に係る操舵トルク検出方法によれば、第1段の遊星減速機構のリングに発生する反力に基づき操舵トルクを検出するので、ステアリング入力軸と同軸に配置されるトーションバー等の操舵トルクを検出するための部品が不要となり、その分ステアリング軸を短くすることが出来る。
本発明に係る自動車によれば、第1段の遊星減速機構のおけるケースを介して車体に支持されるリングに発生する反力に基づき操舵トルクを検出するので、ステアリング入力軸と同軸にトーションバー等の操舵トルクを検出するための部品を配置する必要がなくなり、その分ステアリング軸を短くすることが出来る。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
(構成)
図1は本実施形態における可変舵角操舵装置を適用した車両の概略構成図であり、図中符号1は可変舵角機構である。この可変舵角機構1は、ステアリングホイール2の操舵角に対する操向輪3の転舵角の比である操舵比を可変するもので、ステアリングホイール2に連結されるステアリング入力軸3と、操向輪3に連結されるステアリング出力軸4との間の経路(トルク伝達経路)に設けられている。このステアリング入力軸3とステアリング出力軸4とでステアリング軸を構成している。
このトルク伝達経路において、可変舵角機構1よりも操向輪3側には、電動パワーステアリングからなる操舵力倍力装置5が設けられている。その操舵力倍力装置5の出力軸はステアリング出力軸4と一体的に回転可能な構造となっている。
また、図中符号6は車両のダッシュパネル、符号7はR&P式ステアリングギヤであり、ステアリング出力軸4は、中間シャフト8(インタミシャフト)と連結され、ステアリングギヤを駆動して操向輪3の転舵を行う。
また本実施形態にあっては、可変舵角機構1のステアリングホイール2側にトルクセンサが設けられている。
図2は、第1実施形態における可変舵角操舵装置の全体構成を示す概略図であり、図3は、可変舵角操舵装置の断面図である。
この可変舵角機構1は、モータ10を備え、このモータ10の回転数及び回転方向を制御することにより、ステアリングホイール2からステアリング入力軸3に入力された入力を変速してステアリング出力軸4に出力する。モータ10に供給される電流は、後述する電子制御装置11により制御される。
電子制御装置11は、ステアリングホイール2の操舵角θを検出する操舵角センサや、車両速度Vを検出する車速センサの検出信号から目標転舵角を演算し、実転舵角が目標転舵角となるようにモータをフィードバック制御するようになっている。
上記可変舵角機構1は、詳細図である図4や図4のA−A断面図である図5のように、複数列の遊星ローラ機構群から、本実施形態では第1段の遊星ローラ機構20及び第2段の遊星ローラ機構30の2列の遊星ローラ機構群から構成されている。なお、ステアリング入力軸3側に配置される遊星ローラ機構が第1段の遊星ローラ機構20であり、ステアリング出力軸4側に配置される遊星ローラ機構が第2段の遊星ローラ機構30である。
上記二つの遊星ローラ機構20,20は、それぞれ同じ構成となっている。すなわち、太陽ギア付きサンローラ21、31と、遊星ギア付き遊星ローラ22、32と、その遊星ギア付き遊星ローラ22、32を支持するキャリア23、33と、リングギア付きリングローラ24、34とを有する遊星減速機構からそれぞれ構成されて、遊星ローラ22、32は、サンローラ21、31及びリングローラ24、34に噛み合いながら接している。
遊星ギア付き遊星ローラ22、32には、キャリア23、33に支持された支持ピン22a,32aが挿入されており、これによりキャリア23、33が遊星ギア付き遊星ローラ22、32を支持している。ここで、上記太陽ギア付きサンローラ21、31、遊星ギア付き遊星ローラ22、32及びリングギア付きリングローラ24、34は、同軸上にローラとギアを一体的に形成したギア付きローラである。
なお、以下の説明では、太陽ギア付きサンローラ21、31、遊星ギア付き遊星ローラ22、32及びリングギア付きリングローラ24、34を、単にサンローラ21、31、遊星ローラ22、32及びリングローラ24、34と略記する。
上記第1段の遊星ローラ機構20と第2段の遊星ローラ機構30のサンローラ21、31は一体に連結(一体に形成)され、第1段の遊星ローラ機構20から第2段の遊星ローラ機構30への互いにサンローラ21、31を介してトルク伝達が行われるようになっている。
また、第2段のリングローラ34の外周には、上記モータ10の出力軸に連結したウォームギア40と噛み合うウォームホイール41が設けられている。ここで、ウォームホイール41からはウォームギア40を回転させない構成となっており、モータ10の停止時には、リングローラ34も停止するように構成されている。
これら第1段の遊星ローラ機構20(遊星減速機構)及び第2段の遊星ローラ機構30を搭載するケース(ハウジング)は、第1段の遊星ローラ機構20のケース25と第2段の遊星ローラ機構30のケース35とから構成され、第1段の遊星ローラ機構20のケースのステアリング入力軸3側がトルクセンサケース42に対して回転しない状態に固定され、第2段の遊星ローラ機構30のケースのステアリング出力軸4側が操舵倍力装置5のケースに対して回転しない状態に固定されている。また、上記トルクセンサケース42は、コラムアウターチューブ12に対して回転しない状態で固定されている。
そして、第1段の遊星ローラ機構20のキャリア23に対してステアリング入力軸3が相対回転しない状態で同一軸に連結され、第二遊星減速機構のキャリア23に対してステアリング出力軸4が相対回転しない状態で同一軸に連結されている。
また、本実施形態のトルクセンサは、ステアリング入力軸3に発生するトルクを第1段の遊星ローラ機構20を介して検出する構造となっている。
次に、本実施形態のトルクセンサの検出部に係る構成について説明する。
上記第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24は、転がり軸受43(図1は複列アンギュラ玉軸受を例示)を介して当該第1段の遊星ローラ機構20のケース25に支持されている。本実施形態では、第1段の遊星ローラ機構20のケース25が上記転がり軸受43の外輪を構成し、軸受の内輪43aが、上記リングローラ24の外周と嵌合し一体的に回転するようになっている。これによって、上記第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24は、ケースに回転自在に支持された状態になっている。
すなわち、この第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24は、転がり軸受43の内輪43a内径面とセレーション結合にて連結されることで、軸方向への変位が許容された状態で回転可能に支持される。そのリングローラ24からステアリング出力軸4側に突出するピン部材44に対し、ブッシュ45を介して、リンク部材からなるトルクコントロールアーム46の内径側端部が連結している。すなわち、トルクコントロールアーム46は、上記ピン部材44を軸にして回動可能な状態でリングローラ24に連結して、当該リングローラ24の外径方向に延びている。そのトルクコントロールアーム46の外径側端部には、トーションバー47の一方の端部が圧入やセレーション嵌合等によって一体に固定されている。
そのトーションバー47は、第2段の遊星ローラ機構30を構成するリングローラ34よりも外径側であって第2段の遊星ローラ機構30のケース35外周面近傍に形成された空間に配置され、軸が第1段の遊星ローラ機構20を構成するリングローラ24の軸と平行となるようにして、ステアリング出力軸4側に延在している。そして、トーションバー47の他端部は、第2段の遊星ローラ機構30のケース35に固定ピン48によって固定されている。
この構成によって、転がり軸受43に回転自在に支持された第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24が初期位置から回転変位すると、トルクコントロールアーム46が、外径側端部を中心に揺動して、当該トルクコントロールアーム46のレバー比に応じた分だけトーションバー47に捩りが発生する。そして捻れたトーションバー47の反力によって上記リングローラ24の回転が拘束されることで、リングローラ24は入力された力に応じた量だけ回転変位する。すなわち、リングローラ24に発生した反力に応じた量だけ回転変位するようになっている。
上記第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24と一緒に回転変位する転がり軸受43の内輪43aにおける、上記トルクコントロールアーム46とは反対側のステアリング入力軸3側の端面に対し、延長部49を介して、可動側矩形波部材50が一体に設けられている。可動側矩形波部材50は、第1段の遊星ローラ機構20及び転がり軸受43と同軸に配された円筒状の形状をしており、そのステアリング入力軸3側の端面の形状が、図6のように、円周方向に沿って等ピッチの凹凸形状となっている。また、上記可動側矩形波部材50に対し、ステアリング入力軸3側から固定側矩形波部材51が、同軸に対向配置されている。固定側矩形波部材51も、円筒形状となっていて、上記可動側矩形波部材50の凹凸と対向する端面部分に、円周方向に沿って等ピッチの凹凸形状が形成されている。固定側矩形波部材51は、トルクセンサケース42に圧入などによって固定されている。また、可動側矩形波部材50及び固定側矩形波部材51に形成した凹凸形状は凸部及び凹部の数やピッチが等しく設定されている。
また、可動側矩形波部材50及び固定側矩形波部材51における両方の凹凸部形成位置の外周を円周方向に沿って覆うようにしてトルク検出用コイル52が配置されている。そのトルク検出用コイル52は、上記可動側矩形波部材50と固定側矩形波部材51の両外周面に近接させた状態で、トルクセンサケース42に固定されている。トルク検出用コイル52の外周部は磁性部材53によって覆われており、その磁性部材53は、可動側矩形波部材50および固定側矩形波部材51と電磁結合して、トルク検出用コイル52に生じる磁束が通る磁気回路54を構成している。
これにより上記ステアリング入力軸3にトルクが発生すると、トルクコントロールアーム46を介して、トーションバー47の捩れにより第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24が回転変位して、可動側矩形波部材50が回転変位することで、当該可動側矩形波部材50の固定側矩形波部材51に対する位相が変化する。これにより上記磁気回路54の電磁結合状態が変化し、トルク検出用コイル52のインダクタンスつまり高周波印加電圧によるコイルの発生電圧が変化することになる。この発生電圧は、第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24の回転変位、つまり当該リングローラ24に発生した操舵トルクに応じた反力に応じた電圧である。上記トルク検出用コイル52の電圧は、不図示のトルク演算部に供給される。
また、トルク補償用コイル55が、上記トルク検出用コイル52とステアリング軸方向に並設されている。そのトルク補償用コイル55は、固定側矩形波部材51における凹凸部が形成されていない部分の外周を円周方向に沿って覆うように配置されている。そのトルク補償用コイル55は、トルク検出用コイル52と同様に、外周部が磁性部材53によって覆われている。このトルク補償用コイル55の内周部には、トルク検出用コイル52の内周部とは異なり、矩形波形状が無いので、ステアリング入力軸3に発生するトルクに対する磁気回路54の電磁結合状態が一定であり、温度などの外部環境条件のみにより変化することになる。このトルク補償用コイル55の電圧もトルク演算部に供給される。
トルク演算部では、トルク検出用コイル52とトルク補償用コイル55のインダクタンスの差をとることで、温度などの外部条件によって発生するトルク検出用コイル52の検出誤差を補償した後の、当該トルク検出用コイル52の電圧に所定のゲインを乗算して操舵トルクを求め、電動パワーステアリングの制御部に供給する。温度などの外部条件によって発生するトルク検出用コイル52の検出誤差を補償しているので、安定したセンシング性能を得ることができる。
また、本実施形態のステアリング出力軸4は、上述の図3のように、第二遊星減速機構のキャリア23に連結する中空構造(筒状)の第1出力軸4aと、中実の第2出力軸4bとを備える。第2出力軸4bの上流端部側は、第1出力軸4aの下流端側内径面に同軸に挿入されてトルク伝達可能に連結されている。また、第1出力軸4aの中空内部には離脱用コマ60が挿入されており、この離脱用コマ60は、ブッシュ61により、第2段の遊星ローラ機構30のサンローラ33の他端(ステアリング出力軸4側)を変位拘束且つ回転可能に支持している。
また、上記ステアリング入力軸3は、ブッシュ62により、第1段の遊星ローラ機構20のサンローラ23の一端(ステアリング入力軸3側)を変位拘束且つ回転可能に支持している。
ステアリング入力軸3と第1段の遊星ローラ機構20のキャリア23との連結部、及び離脱用コマ60とステアリング出力軸4(第二遊星減速機構のキャリア23)との連結部には、軸方向に所定の荷重(衝突時の荷重)が入力された場合に、そのせん断力により破断するように設計された移動規制部材としての離脱用樹脂カプセル63が設けられている。
つまり、通常状態では、離脱用樹脂カプセル63により上記各連結部が固定されていることによりサンローラ23の軸方向の移動が規制されているが、ステアリング入力軸3側から軸方向に所定の荷重が入力されて離脱用樹脂カプセル63が破断することで、ステアリング入力軸3、サンローラ23、33及び離脱用コマ60が軸方向に相対変位可能な状態となり、中空構造となっているステアリング出力軸4の第1出力軸4a内部へ挿入されるようになっている。
ここで、ステアリング入力軸3と第一遊星減速機構のキャリア23、及び離脱用コマ60とステアリング出力軸4(第二遊星減速機構のキャリア23)の嵌合部は、セレーション嵌合となっている。
図7は、車両衝突時におけるステアリング入力軸3の収縮機能を説明する図であり、可変舵角機構1の主要部を軸方向の断面図として示している。
この図7に示すように、前述した離脱用樹脂カプセル63は、ステアリング入力軸3と第1段の遊星ローラ機構20のキャリア23との連結部と、ステアリング出力軸4と離脱用コマ60との連結部とに設けられており(図7(a)参照)、所定のせん断力(衝突荷重に相当するせん断力)により破断するようになっている(図7(b)参照)。
各ローラは必要伝達トルクTに応じて圧接力Fを発生するよう取り付けられており、このときの転がり伝達係数μは次式で表される。
μ=(T/r)/F ………(1)
また、サンローラ23の滑りが発生するトルクをTs、サンローラ23径をDsとすると、サンローラ23−遊星ローラ22間で相対滑りが発生するときの接線方向の最大伝達力Fsは、次式で現される。
Fs=Ts/(Ds/2) ………(2)
よって、サンローラ23はこの最大伝達力Fs以上の軸方向力を有すれば、トルク伝達時と同様に軸方向にも相対滑りが発生することになる。したがって、最大伝達力Fsを、車両前面衝突時の衝撃エネルギー吸収(以下、EAと称す。)要件として設定されている操舵系の収縮時の発生荷重よりも小さく設定することで、車両衝突時に本部位が収縮機構として機能することができる。
(動作及び作用)
ステアリング入力軸3から入力される操舵トルクは、第1段の遊星ローラ機構20のキャリア23から第1段の遊星ローラ機構20の遊星ローラ22を介して第1段の遊星ローラ機構20のサンローラ21へ伝達される。続いて、第1段の遊星ローラ機構20のサンローラ21から第2段の遊星ローラ機構30のサンローラ31へ伝達され、そのサンローラ33から第2段の遊星ローラ機構30のキャリア33へ伝達され、最終的にステアリング出力軸4へ伝達される。
このとき、低トルク入力時(走行時の常用操舵トルク入力時)におけるトルク伝達経路は、サンローラ⇔遊星ローラとなり、ローラのみで伝達経路が形成される。一方、高トルク入力時におけるトルク伝達経路は、太陽ギア⇔遊星ギアとなり、歯車のみで伝達経路が形成される。このように、可変舵角機構1は、各ギア付きローラの摩擦力によって力を伝達するころがり伝動装置であり、トルク伝達系の入力側と連結された駆動側ローラと、トルク伝達系の出力側と連結された従動側ローラとの間に油膜を形成し、ローラの表面速度差に伴いローラ接触部油膜に発生するせん断応力によってトルクを伝達する。
次に、上記のように操舵時のトルクが伝達される際における、本実施形態における操舵トルクの検出について説明する。
運転者のステアリングホイール2の操舵に伴い、当該ステアリングホイール2に連結したステアリング入力軸3が回転し、ステアリング入力軸3と一体になっている第1段の遊星ローラ機構20のキャリア23も回転する。第1段の遊星ローラ機構20のキャリア23が回転することで、第1段の遊星ローラ機構20の遊星ローラ22が公転し、その遊星ローラ22の回転はサンローラ23を介して第2段の遊星ローラ機構30に伝達されることで上述のようにトルクの伝達が行われる。
このとき、上記遊星ローラ22は、第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24が反力トルクを受けることで回転が可能となっている。このことは、上記ステアリング入力軸3にトルクが発生することに伴い、その遊星減速比で増速されたトルクに比例した反力が、第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24に発生することになる。したがって、第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24のトルクを検出することができれば、その値から伝達特性分を変換することでステアリング入力軸3のトルクを推定することが可能となる。
この第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24は、転がり軸受43によって第1段の遊星ローラ機構20のケース25に回転自在に支持されているが、遊星ローラ22からの入力で当該リングローラ24が回転変位しようとすると、トルクコントロールアーム46を介して連結されたトーションバー47が捻れることによって発生する捻れ反力がリングローラ24に入力される結果、当該リングローラ24は、遊星ローラ22からの入力に対する反力に応じた量だけ回転変位することになる。
リングローラ24が回転変位すると、リングローラ24とセレーション結合している転がり軸受43の内輪43aも同じ量だけ回転変位して、その内輪43aと一体になっている可動側矩形波部材50が、操舵トルクに応じた量だけ、固定側矩形波部材51に対し位相が変化する。位相が変化すると、トルク検出用コイル52及び磁性部材53によって形成された磁気回路54の電磁結合状態が変化して、トルク検出用コイル52のインダクタンスつまり高周波印加電圧によるコイルの発生電圧が変化することになる。このトルク検出用コイル52の発生電圧の変化から、第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24に発生した反力が求められ、さらにステアリング入力軸3からリングローラ24までの伝達特性分を変換することで、ステアリング入力軸3の操舵トルクを推定することが出来る。
ここで、上記第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24に対してトーションバー47からの反力が入力される際に、その反力は、リングローラ24の回転方向の他に軸方向の分力をもっているが、リングローラ24と転がり軸受43の内輪43aとはセレーション結合していることからリングローラ24の軸方向の揺動は内輪43aに伝達されない。このため、内輪43aと一体になっている可動側矩形波部材50も軸方向へ揺動しない。つまり可動側矩形波部材50と固定側矩形波部材51との対向距離が変化することが抑えられている。すなわち、可動側矩形波部材50と固定側矩形波部材51との対向距離が変化することによる、上記磁気回路54の電磁結合状態へ悪影響を小さく出来る。
また、トルク検出用コイル52とトルク補償コイル55のインダクタンスの差をとることで温度などの外部条件によって発生する検出誤差を補償することが可能となり、安定したセンシング性能を得ることができる。
また、操舵トルクを検出するために、ステアリング入力軸3に対し同軸にトーションバーを固定する必要がないので、その分、ステアリング軸の長さの自由度が大きい。すなわち、ステアリング入力軸3に対し同軸にトーションバーを固定する構成を取った場合、トーションバーの適正なねじりばね定数からバーの外径や軸長に制約があり、またステアリング軸の同心部にトーションバーの両端部をステアリング軸に対し拘束する必要があることから、ステアリングリング軸を中空構造とするのが困難になる。また高精度なトルク検出を行うためにはケースに対して回転軸を確実に拘束する必要がある。また、トルクセンサ機構はステアリング系に有効な車両衝突時の収縮機構を構成することができず、衝突安全性が悪化する可能性がある。
これに対し、本実施形態では、操舵トルクの検出にトーションバー47を使用しているが、ステアリング軸と同軸に配置する必要が無く、またステアリング入力軸3及びステアリング出力軸4にトーションバー47を固定する必要がないので、トルクセンサ機構を設けてもステアリング出力軸4に中空構造を採用して車両衝突時の収縮機構を構成する事が可能である。
特に、本実施形態では、ステアリング軸の外周側に位置する第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24の反力を検出するため、トルク検出部がステアリング軸の収縮機構の邪魔にならない。
次に、衝突時の動作について説明する。
今、自車両が走行中に前方の障害物等と接触し、車両前面衝突が発生したものとする。このとき、運転者のステアリングホイール2への衝突、所謂二次衝突が発生し、ステアリングホイール2側からステアリングコラムに衝突による荷重が入力される。
図7は、二次衝突が発生した場合の可変舵角機構1の動作を示す図である。
二次衝突が発生し、ステアリングコラムに最大伝達力Fs以上の軸方向力が入力されると、サンローラに軸方向の相対滑りを生じさせる力が作用し、この力をせん断力として離脱用樹脂カプセル63が破断する。
離脱用樹脂カプセル63が破断した結果、可変舵角機構1においては、ステアリング入力軸3にサンローラ21が押し出されることでステアリング出力軸4側に変位可能な状態となる。
そして、図7(a)に示す通常状態から、図7(b)に示すように、ステアリング入力軸3がサンローラ23を押し出してステアリング出力軸4内部に収容させながら、トルクセンサケース42とステアリング入力軸3とが一体でコラムアウターチューブ12内に摺動することで、可変舵角機構1が収縮状態となる。
(応用)
ここで、上記説明では、第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24に生じた回転変位を、可動側矩形波部材50の固定側矩形波部材51に対する回転変化で発生した、トルク検出用コイル52の電圧変化で検出するトルク検出部の例を示したが、次の構成でリングローラ24に生じた回転変位を検出する構成は、別の例である。
(1)第1の別例は、図8に示すように、上記トルク用検出コイル52を格納していたトルクセンサケース42の部分を、第1段の遊星ローラ機構20のケース25の端面を覆うカバー70とする。このカバー70に対してポテンショメータ71を固定する。また、転がり軸受43における、第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24と一緒に回転する内輪43aのステアリング入力軸3側面に対し、ポテンショメータ71の内部抵抗可変用の可動レバー72を挿入する。そして、上記リングローラ24の回転変位で回転する、軸受の内輪43aの回転変位を、可動レバー72を介してポテンショメータ71で検出する。ポテンショメータ71で検出する場合には、リングローラ24の回転変位が円周方向の一部で検出が可能となる。
(2)第2の別例は、図9に示すように、上記トルク用検出コイル52を格納していたトルクセンサケース42の部分を、第1段の遊星ローラ機構20のケース25の端面を覆うカバー70とする。このカバー70に対してホール素子73を固定する。また、転がり軸受43における、第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24と一緒に回転する内輪43aのステアリング入力軸3側面における上記ホール素子73と対向可能な位置に永久磁石74を設ける。そして、上記リングローラ24の回転変位で回転する、転がり軸受43の内輪43aの回転変位を、ホール素子73に対する永久磁石74の回転変位によって生じる、上記ホール素子73の出力電圧により検出する。この場合には、ホール素子73を使用してリングローラ24の回転変位を検出することが出来る。
また、上記実施形態では、リングローラ24とトーションバー47とを連結するトルクコントロールアーム46について、当該トルクコントロールアーム46の内径端部を、ブッシュ45で連結する場合を例示している。別の例としては、図10のように、トルクコントロールアーム46の内径端部とリングローラ24とを第2のリンク部材76で連結する。この場合には、第2のリンク部材76を設けることでトルクコントロールアーム46の内径端部の位置の自由度が上がり、トルクコントロールアーム46の配置の自由度が向上する。
なお、トルクコントロールアーム46及び第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24と、第2のリンク部材76との連結は、例えばボールジョイントなどで行う。
ここで、上記実施形態においては、第1段の遊星ローラ機構20が第1段の遊星減衰機構を、第2段の遊星ローラ機構30が第2段の遊星減衰機構を、第1段の遊星ローラ機構20及び第2段の遊星ローラ機構30からなる可変舵角機構1が変速機構を構成する。リングローラ24がリングを、遊星ローラ22が遊星車を、サンローラ23が太陽車を構成する。トルク検出部が反力検出装置及び検出部を構成する。転がり軸受43が回転案内部材を構成する。トルクコントロールアーム46及びトーションバー47が拘束手段を構成し、トーションバー47が弾性部材を構成する。
(第1実施形態の効果)
(1)第1段の遊星減衰機構において、ステアリング入力軸3からキャリア23を介して遊星車にトルクが伝達されると、その遊星車からの入力によって、リングには、操舵トルクに応じて発生する反力が発生する。この反力を反力検出装置で検出することで、ステアリング軸よりも外周側の位置で操舵トルクを検出することが出来る。このため、ステアリング軸の収縮機構への影響も小さい。
特に、第1段の遊星減衰機構の外周側に位置するリングに発生する反力に基づき検出するので、ステアリング軸と同軸に操舵トルク検出のためのトーションバー47を配置する必要がない。
(2)太陽車同士が連結された第1段の遊星減衰機構及び第2段の遊星減衰機構と、第1段の遊星減衰機構のキャリア23に連結されたステアリング入力軸3と、第2段の遊星減衰機構のキャリア23に連結されたステアリング出力軸4と、を備えて変速機構を構成してステアリングに収縮機構を設けることを可能にする。またこれに併せて、第1段の遊星減衰機構において、ステアリング入力軸3からキャリア23を介して遊星車にトルクが伝達されると、その遊星車からの入力によって、リングには、操舵トルクに応じて発生する反力が発生する。この反力を反力検出装置で検出することで、ステアリング軸よりも外周側の位置で操舵トルクを検出することが出来る。このため、ステアリングの収縮機構への影響も小さい。
特に、第1段の遊星減衰機構の外周側に位置するリングに発生する反力に基づき検出するので、ステアリング軸と同軸に操舵トルク検出のためのトーションバー47を配置する必要がない。
(3)また、反力検出装置を、上記リングを回転可能に支持する回転案内部材と、リングローラ24の回転を拘束する拘束手段と、回転案内部材に対するリングの回転変位若しくは拘束手段の物理的変化に基づきリングに発生する反力を検出する検出部と、を備える構成にすることで、操舵トルクに応じてリングに発生した反力を検出可能となる。
(4)このとき、拘束手段を、リングを初期位置に付勢する弾性部材とし、上記検出部を、回転案内部材に対するリングの回転変位量を検出することにすることで、弾性部材による反力とリングが発生する反力に応じた量だけ、当該リングが回転変位することで、操舵トルクに応じてリングに発生した反力を、リングの回転変位によって検出可能となる。
(5)ステアリング入力軸3とステアリング出力軸4とが、複数列の遊星ローラ機構群からなる変速機構を介して連結され、第1段の遊星減衰機構は、キャリア23をステアリング入力軸3に連結すると共に遊星車がリングに反力を取って回転する機構となっている可変舵角操舵装置の操舵トルク検出方法であって、ステアリング入力軸3に入力された操舵トルクを上記リングに生じる反力を検出し、その検出値に基づき操舵トルクを検出することで、ステアリング軸よりも外周側の位置で操舵トルクを検出することが出来る。このため、ステアリング軸の収縮機構への影響も小さい。
特に、第1遊星ローラ機構の外周側に位置するリングに発生する反力に基づき検出するので、ステアリング軸と同軸に操舵トルク検出のためのトーションバー47を配置する必要がない。
(6)ケースを介して車体に支持される第1段の遊星減速機構のリングに発生する反力を検出することで、ステアリング軸よりも外周側の位置で操舵トルクを検出することができ、このため、ステアリング軸の収縮機構への影響も小さい自動車を提供出来る。
特に、第1遊星ローラ機構の外周側に位置するリングに発生する反力に基づき検出するので、ステアリング軸と同軸に操舵トルク検出のためのトーションバー47を配置する必要がない自動車を提供出来る。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同様な部品などについて同一の符号を付して説明する。
(構成)
本実施形態の基本構成は、上記第1実施形態と同様であるが、図11及び図12に示すように、トーションバー47等の弾性部材を使用することなく、圧電素子81を利用して、第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24に発生する反力を検出するものである。
次に、その検出部分の構成を説明する。
転がり軸受43における、リングローラ24と一緒に回転する内輪43aから、ステアリング入力軸3側に張り出した突起部80を設ける。その突起部80は、第1段の遊星ローラ機構20のケース25におけるステアリング入力軸3側の端面を覆うカバー70位置まで延びている。これによって、突起部80の先端部は、上記カバー70に設けられた孔70aに挿入され、円周方向で対向する、孔70a内面と突起部80先端部との間に圧電素子81が介挿されて構成されている。
なお、操舵方向に応じてリングローラ24に発生する反力の方向は反対側となる。図5では、突起部80の一方の面とカバー70の孔70aの側面との間に介挿される圧電素子81を図示しているが、反対側にも同様に圧電素子81が設けられている。
その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
(動作および作用)
運転者のステアリングホイール2の操舵に伴い、当該ステアリングホイール2に連結したステアリング入力軸3が回転し、ステアリング入力軸3と一体になっている第1段の遊星ローラ機構20のキャリア23も回転する。第1段の遊星ローラ機構20のキャリア23が回転することで、第1段の遊星ローラ機構20の遊星ローラ22が公転し、その遊星ローラ22の回転はサンローラ21,31を介して第2遊星減速装置に伝達されることで上述のようにトルクの伝達が行われる。
このとき、上記遊星ローラ22は、第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24が反力トルクを受けることで回転が可能となっている。このことは、上記ステアリング入力軸3にトルクが発生することに伴い、その遊星減速比で増速されたトルクに比例した反力が、第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24に発生することになる。
このリングローラ24は転がり軸受43に回転自在に支持されているが、その回転は、転がり軸受43の内輪43aを介して、上記突起部80及びカバー70に設けた孔70aで拘束される。そして、その回転を拘束する突起部80とカバー70の孔70aとの間に、リングローラ24が発生する反力が入力され、その入力による面圧が圧電素子81で検出される。
これにより、トーションバー47のような弾性部材が不要となる。また、第1段の遊星ローラ機構20のリングローラ24及びそれに連結される部品を変位させることなく、ほぼ定位置で、リングローラ24が発生する反力が検出される。
また、ステアリング軸の外周側でトルクを検出するので、ステアリングの収縮機構への影響は小さい。
その他の動作や作用は、上記第1実施形態と同様である。
ここで、上記突起部80とカバー70の孔70aとが拘束手段を構成し、圧電素子81が検出部を構成する。
(効果)
(1)第1段の遊星減速機構のリングの回転を拘束する部分に発生する面圧を検出することで、操舵トルクに応じてリングに発生した反力を検出することが出来る。このとき、第1段の遊星減衰機構のリング及びそれに連結される部品を変位させることなく、ほぼ定位置で、リングが発生する反力が検出できる。
本発明の実施形態における車両の概略構成図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る可変舵角操舵装置の全体構成を示す外略図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る可変舵角操舵装置の断面図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る可変舵角機構の詳細図である。 図4におけるA−A断面図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る検出部を示す拡大図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る車両衝突時におけるステアリング入力軸3の収縮機能を説明する図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る検出部の別例を示す図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る検出部の別例を示す図である。 本発明に基づく第1実施形態に係るトーションバーの連結構造の別の例を示す図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る可変舵角機構を示す図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る可変舵角機構を示す図である。
符号の説明
1 可変舵角操舵機構
2 ステアリングホイール
3 ステアリング入力軸
4 ステアリング出力軸
20 第1段の遊星ローラ機構
21 サンローラ
22 遊星ローラ
23 キャリア
24 リングローラ
30 第2段の遊星ローラ機構
33 キャリア
43 転がり軸受
43a 内輪
46 トルクコントロームアーム
47 トーションバー
50 可動側矩形波部材
51 固定側矩形波部材
52 トルク検出用コイル
53 磁性部材
54 磁気回路
55 トルク補償コイル
60 離脱用コマ
63 離脱用樹脂カプセル
70 カバー
70a 孔
71 ポテンショメータ
72 可動レバー
73 ホール素子
74 永久磁石
76 第2のリンク部材

Claims (5)

  1. ステアリング入力軸とステアリング出力軸とが、複数列の遊星減速機構群からなる変速機構を介して連結され、第1段の遊星減速機構は、キャリアをステアリング入力軸に連結すると共に遊星車がリングに反力をとって回転する機構となっている可変舵角操舵装置であって、
    上記複数列の遊星減速機構群は、太陽車同士が連結された第1段の遊星減速機構及び第2段の遊星減速機構からなり、上記ステアリング出力軸は第2段の遊星減速機構のキャリアに連結し、
    上記第1段の遊星減速機構における遊星車からの入力によって上記リングに発生する反力を検出する反力検出装置を備え
    上記反力検出装置は、
    上記第1段の遊星減速機構のリングに対して軸方向への変位が許容された状態で連結するリング状部材の軸方向端面と、そのリング状部材の軸方向端面と軸方向で隙間を持って対向する固定側端面と、上記リング状部材及び固定側端面を形成する部材と非接触で電磁結合して磁気回路を構成するトルク検出用コイルと、を備え、上記軸方向端面と固定側端面との回転変位を、上記トルク検出用コイルによって検出することを特徴とする可変舵角操舵装置。
  2. 上記反力検出装置は、上記リングを回転可能に支持する回転案内部材と、リングの回転を拘束する拘束手段と、を備え、上記回転案内部材の内輪が上記リング状部材を構成することを特徴とする請求項に記載した可変舵角操舵装置。
  3. 上記拘束手段は、リングを初期位置に付勢する弾性部材であることを特徴とする請求項に記載した可変舵角操舵装置。
  4. ステアリング入力軸とステアリング出力軸とが、複数列の遊星減速機構群からなる変速機構を介して連結され、第1段の遊星減速機構は、キャリアをステアリング入力軸に連結すると共に遊星車がリングに反力を取って回転する機構となっている可変舵角操舵装置の操舵トルク検出方法であって、
    ステアリング入力軸に入力された操舵トルクを上記リングに生じる反力によって検出し、
    その検出は、上記第1段の遊星減速機構のリングに対して軸方向への変位が許容された状態で連結するリング状部材の軸方向端面と、そのリング状部材の軸方向端面と軸方向で隙間を持って対向する固定側端面とを備え、上記リング状部材及び固定側端面を形成する部材と非接触で電磁結合する磁気回路の電磁結合状態の変化によって検出することを特徴とする可変舵角操舵装置の操舵トルク検出方法。
  5. 太陽車同士が連結された第1段の遊星減速機構及び第2段の遊星減速機構と、第1段の遊星減速機構のキャリアに連結されたステアリング入力軸と、第2段の遊星減速機構のキャリアに連結されたステアリング出力軸と、第1段の遊星減速機構のリングに発生する反力を検出する反力検出装置と、を備え、上記リングがケースを介して車体に支持されると共に、上記反力検出装置の検出に基づき可変舵角装置を制御し、
    上記反力の検出は、上記第1段の遊星減速機構のリングに対して軸方向への変位が許容された状態で連結するリング状部材の軸方向端面と、そのリング状部材の軸方向端面と軸方向で隙間を持って対向する固定側端面とを備え、上記リング状部材及び固定側端面を形成する部材と非接触で電磁結合する磁気回路の電磁結合状態の変化によって検出することを特徴とする自動車。
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