JP2017124714A - 操舵装置 - Google Patents

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崇史 小塩
Takashi Koshio
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Abstract

【課題】操舵装置を小型化する。【解決手段】軸方向の力を受けると長さが縮む上部ステアリングシャフト(101)と、上部ステアリングシャフト(101)の外周に配置され、上部ステアリングシャフト(101)の操舵部材(200)側の端部に対し軸方向に相対的に固定されたアウターパイプ(22)と、アウターパイプ(22)の移動を規制する規制部(46)と、上部ステアリングシャフト(101)を支持し、規制部(46)よりも操舵部材(200)側に設けられるベアリング(31)とを少なくとも有する。【選択図】図2

Description

本発明は、操舵装置に関する。
車両が前方衝突(一次衝突)すると、その後に運転者がステアリングホイールに衝突する二次衝突が発生する。このような二次衝突時におけるステアリングホイールから運転者への衝撃荷重を低減するために、例えば、二次衝突時にステアリングホイール及びステアリングコラムが前方に移動するという機能を有する操舵装置が存在する(例えば特許文献1)。
特開2014−189154号公報
ところで、二次衝突時に、ステアリングコラム等が前方に移動するという機能を有する操舵装置において、操舵装置自身を小型化することが好ましい。
本発明は、操舵装置を小型化ことを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、運転者が操作する操舵部材と一体的に回転し、軸方向の力を受けると長さが縮む軸部と、前記軸部の外周に配置され、前記軸部の操舵部材側の端部に対し軸方向に相対的に固定されたアウターパイプと、前記軸部の一部を収容しつつ、前記軸部が縮んだ場合に前記アウターパイプの移動を規制する規制部を有するハウジングと、前記規制部よりも操舵部材側に設けられ、前記軸部を前記ハウジングに対して回転自在に支持するベアリングと、前記軸部の外周に配置され、前記アウターパイプの内周よりも小径の外周を有しつつ、前記アウターパイプと同軸に配置され、前記軸部の径方向において、前記ベアリング及び前記アウターパイプの操舵部材側端部と重複せず、かつ、前記アウターパイプの一部と重複するインナーパイプと、を有する操舵装置である。
本発明によれば、操舵装置を小型化することができる。
本発明の実施形態に係る操舵装置の要部構成を模式的に示す模式図である。 本発明の実施形態に係る操舵装置の操舵部の平断面図であり、通常時を示している。 本発明の実施形態に係る操舵装置の操舵部の平断面図であり、二次衝突時を示している。 比較例としての従来からある操舵装置の操舵部の平断面図であり、通常時を示している。 比較例としての従来からある操舵装置の操舵部の平断面図であり、二次衝突時を示している。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態に係る操舵装置1について図1〜図3を参照して説明する。
図1は、操舵装置1の要部構成を模式的に示す模式図である。図1に示すように、操舵装置1は、操舵部10、転舵部20、操舵部材200、及び制御部300を備えており、運転者による操舵部材200を介した操舵操作に応じて車輪400を転舵するために用いられる。
操舵装置1は、(1)操舵部材200と転舵部20との間のトルク伝達経路を機械的に接続又は遮断することが可能であり、(2)前記トルク伝達経路が遮断された状態において、操舵部材200を介した操舵操作に応じて車輪400の転舵角を電気的に制御可能であるという少なくとも2つの機能を備えたステアバイワイヤ方式の車両の操舵装置である。
また、操舵部材200として、図1に示すように、ホイール形状を有するステアリングホイールを例に挙げるが、これは本実施形態を限定するものではなく、運転者による操舵操作を受け付けることができるものであれば他の形状や機構を有するものであってもよい。
(操舵部10)
操舵部10は、運転者による操舵部材200を介した操舵操作を受け付ける機能と、操舵部材200と転舵部20との間のトルク伝達経路を機械的に接続又は遮断する機能とを併せ持っている。また、操舵部10は、操舵操作に対する反力を発生させ、当該反力を操舵部材200に伝達する機能も有している。
図1に示すように、操舵部10は、上部ステアリングシャフト(軸部)101、中部ステアリングシャフト14、下部ステアリングシャフト103、トルクセンサ15、トルク伝達部80、及び、クラッチ30を備えている。
本実施形態において「ステアリングシャフト」とは、操舵部材200と後述する第1の自在継手201との間に同一軸上に配置されたシャフトのことであり、図1における上部ステアリングシャフト101、中部ステアリングシャフト14、及び下部ステアリングシャフト103のことを指す。
なお、「上端」とは、運転者の操舵操作に応じた操舵力の伝達経路において上流側の端部(すなわち、入力側の端部)のことを指し、「下端」とは、操舵力の伝達経路において下流側の端部(すなわち、出力側の端部)のことを指す(以下同様)。
上部ステアリングシャフト101の上端は、操舵部材200に対してトルク伝達可能に接続されている。ここで、「トルク伝達可能に接続」とは、一方の部材の回転に伴い他方の部材の回転が生じるように接続されていることを指し、例えば、一方の部材と他方の部材とが一体的に成形されている場合、一方の部材に対して他方の部材が直接的又は間接的に固定されている場合、及び、一方の部材と他方の部材とが継手部材等を介して連動するよう接続されている場合を少なくとも含む。
本実施形態では、上部ステアリングシャフト101の上端は、操舵部材200に対して固定されており、操舵部材200と上部ステアリングシャフト101とは一体的に回転する。
上部ステアリングシャフト101と中部ステアリングシャフト14とはトルク伝達可能かつトーションバーを介して弾性的に接続されており、上部ステアリングシャフト101と中部ステアリングシャフト14との間に生じる捩れをトルクセンサ15によって検出する。
運転者が操舵部材200を介した操舵操作を行うと、上部ステアリングシャフト101と中部ステアリングシャフト14との間に、操舵操作のトルクTの大きさに応じた捩れ角θTが生じる。トルクセンサ15は、この捩れ角θTを検出し、検出結果を示すトルクセンサ信号SL15を制御部300に供給する。なお、操舵部10は、操舵部材200の操舵角を検出するための操舵角センサを備え、検出した操舵角又は操舵角速度を示す信号を制御部300に供給する構成としてもよい。
中部ステアリングシャフト14には、トルク伝達部80が、中部ステアリングシャフト14に対してトルク伝達可能に接続されている。中部ステアリングシャフト14の下端は、クラッチ30に接続されている。
トルク伝達部80は、少なくとも動力発生機構、及び動力伝達機構を含む。動力発生機構は、例えば、モータ本体である。また、動力伝達機構は、動力発生機構の回転に起因したトルクを中部ステアリングシャフト14に伝達するための機構である。
動力伝達機構は、例えば、ギヤドライブ方式、ベルトドライブ方式、チェーンドライブ方式、フリクションドライブ方式、トラクションドライブ方式等の動力伝達機構及びこれらの動力伝達機構の組み合わせを用いることができる。ギヤドライブ方式としては、はすば歯車方式や遊星ギヤ方式、ウォームギヤ・ウォームホイール方式を用いることができる。また、フリクションドライブ方式又はトラクションドライブ方式では、遊星ローラを用いた方式を用いることができる。また、動力伝達機構は、減速機を有する構成としてもよいし減速機を有さない構成としてもよい。
クラッチ30は、制御部300から供給されるクラッチ制御信号SL30に従い、操舵部材200と転舵部20との間のトルク伝達経路を機械的に接続するか又は遮断するかを切り替えるための構成である。より具体的には、クラッチ30は、クラッチ制御信号SL30に従い、中部ステアリングシャフト14の下端と、下部ステアリングシャフト103の上端との間のトルク伝達を、機械的に接続するか又は遮断するかを切り替える。
(制御部300)
制御部300は、運転者による操舵操作に応じて、転舵力発生部220が発生させる転舵力、及びトルク伝達部80が発生させるトルクを制御する。
より具体的には、制御部300は、トルクセンサ15から供給されるトルクセンサ信号SL15を参照して、トルク伝達部80が発生させるトルクを制御するための制御信号と、転舵力発生部220が発生させる転舵力を制御するための転舵力制御信号SL220とを生成し、それぞれ、トルク伝達部80と転舵力発生部220とに供給する。
制御部300は、操舵部材200の操舵角を示す信号、及び車速センサからの車速信号などを更に参照して、トルク伝達部80を制御する制御信号及び転舵力制御信号SL220を生成する構成としてもよい。
また、制御部300は、クラッチ制御信号SL30をクラッチ30に供給することにより、クラッチ30の接続状態及び遮断状態の切り替えを制御する。
クラッチ30が遮断状態にあるとき、制御部300は、運転者による操舵操作に対する反力を発生させるようトルク伝達部80を制御する。より具体的には、制御部300は、操舵部材200を介して入力された運転者の操舵トルクとは逆向きの反力トルクがステアリングシャフトに伝達されるようにトルク伝達部80を制御する。これにより、運転者は、操舵操作に対する操作感を得ることができる。
制御部300によるクラッチ30の具体的な制御方法は本実施形態を限定するものではないが、例えば、制御部300は、操舵装置1に何らかの異常が生じた場合やイグニッションオフ時等に、クラッチ30を接続状態に切り替える構成とすることができる。このような構成とすれば、異常発生時やイグニッションオフ時等に、運転者は、電気的経路を経由せずとも車輪400を転舵することができる。
また、制御部300は、クラッチ30が接続状態にあるとき、操舵部材200を介して入力された運転者の操舵トルクと同じ向きのトルクがステアリングシャフトに伝達されるようにトルク伝達部80を制御する構成としてもよい。これにより、運転者は、クラッチ30が接続状態であっても、大きな力を要することなく、操舵操作を行うことができる。
(転舵部20)
転舵部20は、操舵部10が受け付けた運転者の操舵操作に応じて、車輪400を転舵させるための構成である。
図1に示すように、転舵部20は、第1の自在継手201、中間シャフト104、第2の自在継手202、ピニオンシャフト105、ピニオンギヤ210、ラック軸211、タイロッド215、ナックルアーム216、及び、転舵力発生部220を備えている。
中間シャフト104の上端は、第1の自在継手201を介して、下部ステアリングシャフト103の下端にトルク伝達可能に連結されている。
中間シャフト104の下端は、第2の自在継手202を介して、ピニオンシャフト105の上端にトルク伝達可能に連結されている。
ピニオンシャフト105の下端には、ピニオンシャフト105に対してトルク伝達可能にピニオンギヤ210が接続されている。より具体的には、ピニオンシャフト105に対してピニオンギヤ210が固定されており、ピニオンシャフト105とピニオンギヤ210とは一体的に回転する。
ラック軸211のピニオンギヤ210に対向する側にはピニオンギヤ210に噛み合うラックが形成されている。
クラッチ30が接続状態にあるとき、運転者による操舵部材200を介した操舵操作により、ピニオンギヤ210が回転し、ラック軸211が軸方向に変位する。
一方、クラッチ30が遮断状態にあるとき、転舵力発生部220は、制御部300からの転舵力制御信号SL220に従って転舵力を発生させ、ラック軸211を軸方向に変位させる。
ラック軸211が軸方向に変位することにより、ラック軸211の両端に設けられたタイロッド215、及び、タイロッド215に連結されたナックルアーム216を介して、車輪400が転舵される。
(操舵部10)
図2及び3を参照して、通常時における操舵部10(図2参照)と、二次衝突時における操舵部10(図3参照)とを説明する。ここで、「二次衝突時」とは、上部ステアリングシャフト101に上部ステアリングシャフト101の軸方向の力が印加される状態のことを指す。
(通常時における操舵部)
図2は、通常時における操舵部10の平断面図である。図2に示すように、操舵部10は、ステアリングコラム11(第1軸)と、入力軸12(第2軸)と、トーションバー13と、中部ステアリングシャフト14と、を備えて構成されている。ここで、ステアリングコラム11及びその下流側に配置された入力軸12は、上述した上部ステアリングシャフト101を構成する。
入力軸12は、ステアリングコラム11に対してトルク伝達可能に接続されており、上部ステアリングシャフト101の軸方向の力を受けると、ステアリングコラム11と入力軸12とが相対的に摺動することによって上部ステアリングシャフト101の長さが縮むよう構成されている。ただし、上部ステアリングシャフト101の具体的な構成は、上記の例に限るものではなく、軸方向に所定以上の力を受けると長さが縮む他の構成を採用してもよい。
ステアリングコラム11の上端は、運転者が操作する操舵部材200(図1参照)に接続され、操舵部材200と一体で回転するようになっている。また、ステアリングコラム11の下端と入力軸12の上端とは、セレーション等によって結合されている。
また、入力軸12は、トーションバー13に外嵌する嵌合部121を、当該入力軸12の下流側に備えて構成されている。トーションバー13は、入力軸12と中部ステアリングシャフト14とを弾性的に連結する。
入力軸12とトーションバー13との結合、及び中部ステアリングシャフト14とトーションバー13との結合は、例えば、スプライン結合を採用することができる。より具体的には、嵌合部121の内部に、スプラインが形成された空洞を設け、当該空洞に形成されたスプラインが、トーションバー13の上流側端部に形成されたスプラインに嵌合する構成とすることができる。ただし、トーションバー13は、トーションバー13の径方向に延びるピンを介して、入力軸12、及び中部ステアリングシャフト14にそれぞれ固定される構成としてもよいし、その他に例えば、ローレット圧入による固定方法を採用してもよい。
また、図2に示すように、操舵部10は、アウターパイプ22、インナーパイプ43、ステアリングコラム支持ベアリング21、入力軸支持ベアリング(ベアリング)31、入力側ハウジング(ハウジング)42、出力側ハウジング44、ブラケット60、及びブラケット60を車体に固定するため固定片70を備えている。ここで、入力側ハウジング42と出力側ハウジング44とは別体として設けられていてもよいし、一体的に形成されていてもよい。
アウターパイプ22は、ステアリングコラム11及び入力軸12の外周に配置され、ステアリングコラム11の上流側の端部(すなわち操舵部材200側の端部)に対し、軸方向に相対的に固定されている。
図2に示す例では、アウターパイプ22は、ステアリングコラム支持ベアリング21を収容する第1の筒状部材22aと、第1の筒状部材22aの下端側に外嵌している第2の筒状部材22bによって構成されている。
ステアリングコラム支持ベアリング21は、ステアリングコラム11を、アウターパイプ22に対して回転自在に支持するための部材である。ステアリングコラム支持ベアリング21は、ステアリングコラム11に外嵌し圧入固定され、アウターパイプ22に内嵌し圧入固定されている。このようにしてアウターパイプ22は、ステアリングコラム11に対して、上部ステアリングシャフト101の軸方向において所定の相対位置関係となるよう相対的に固定されている。ただし、固定方法はこれに限定されず、例えば、ステアリングコラム支持ベアリング21がステアリングコラム11に隙間を形成しつつ嵌められ、ステアリングコラム支持ベアリング21がクリップ等を介してステアリングコラム11に固定された構成でもよい。
インナーパイプ43は、図2に示すように、上部ステアリングシャフト101の外周に、アウターパイプ22と同軸に配置されている。また、インナーパイプ43は、アウターパイプ22の内周よりも小径の外周を有している。また、インナーパイプ43は、図2に示すように、上部ステアリングシャフト101の径方向において、入力軸支持ベアリング31、及びアウターパイプ22の上流側端部と重複せず、かつ、アウターパイプ22の一部と重複するよう配置されている。
なお、ある軸の径方向において重複する(又は重複しない)とは、当該ある軸の軸方向に垂直な方向を視線方向とした場合に重複している(又は重複していない)ことを指す。
入力側ハウジング42は、入力軸12の下端側の一部を収容する部材である。入力側ハウジング42は、外周にインナーパイプ43が緊嵌される接続部41、内周に入力軸支持ベアリング31が配置される首部45、アウターパイプ22の移動を規制する規制部46、及び入力側ハウジング本体47を含んで構成されている。入力側ハウジング本体47は、上部ステアリングシャフト101に印加されるトルクを検出するためのトルクセンサ15を収容している。
規制部46は、上部ステアリングシャフト101が縮んだ場合に、アウターパイプ22の下端(図2及び図3においては第2の筒状部材22bの下端)が、規制部46の位置より下流側に移動しないよう規制する。
図2に示すように、接続部41の外周には、インナーパイプ43が緊嵌された状態となっているが、これは、例えば、接続部41をインナーパイプ43に対して圧入することによって達成される。
また、入力側ハウジング42の首部45の外径は、インナーパイプ43の外径と等しくなるよう設計されている。ここで、「等しい」とは、アウターパイプ22が規制部46に当接するまで支障なく摺動できる程度に、入力側ハウジング42の首部45の外径とインナーパイプ43の外径とが等しいことを指す。
また、入力側ハウジング42の接続部41と首部45との間には、インナーパイプ43の肉厚に等しい段差が設けられており、この段差にインナーパイプ43の下端側の端部が当接可能になっている。ただし、段差と端部とが実際に当接するか否かは本実施形態において本質的ではない。
以上のように、インナーパイプ43と入力軸支持ベアリング31とは、上部ステアリングシャフト101の径方向において重複しない構成であるので、インナーパイプ43が入力軸支持ベアリング31の動作に悪影響を及ぼすといった状況を招来することがない。また、首部45の肉厚を薄くできるので、操舵部10の小型化及び軽量化に資する。
入力軸支持ベアリング31は、入力軸12の嵌合部121の外周に配置されている。入力軸支持ベアリング31は、規制部46よりも操舵部材200側に設けられ、入力軸12を入力側ハウジング42に対して回転自在に支持する。図2に示すように、入力軸支持ベアリング31が入力軸12の嵌合部121の外周に配置されているので、入力軸支持ベアリング31とトルクセンサ15とが離れすぎることはない。このため、トルクセンサ15が検出する検出値の誤差が抑制される。また、入力軸支持ベアリング31を入力軸12の嵌合部121よりも下流側に設ける構成に比べ、操舵部10の小型化及び軽量化に資する。
中部ステアリングシャフト14は、支持部材33及びベアリング32を介して出力側ハウジング44に回転自在に支持されている。図2に示す例では、中部ステアリングシャフト14に対してウォームホイール50が固定されている。ウォームホイール50は、中部ステアリングシャフト14を支持する支持部51と、モータ53の出力軸に固定されたウォームギヤ(図示省略)に噛み合うギヤ部52とを備えている。ここで、モータ53は、上述した動力発生機構の一例であり、モータ53の出力軸、ウォームギヤ、及び、ウォームホイール50は、上述した動力伝達機構の一例である。
ブラケット60は、アウターパイプ22を車体に固定するための構成であり、アダプタ23を介して、アウターパイプ22に固定されている。これにより、ブラケット60は、通常時には、上部ステアリングシャフト101の軸方向において、ステアリングコラム11と所定の相対位置関係を保ち、二次衝突時には、ステアリングコラム11、アウターパイプ22及びブラケット60は、一体で前方に移動する。
なお、操舵部10は、アダプタ23を備えず、ブラケット60がアウターパイプ22に直接的に固定された構成でもよい。
ブラケット60は、上部ステアリングシャフト101の軸方向視において、逆U字形を呈しアダプタ23に固定された基部61と、基部61の左側下端、右側下端から車幅方向外側に延びる一対のフランジ部62と、各フランジ部62から操舵部材200に向かって延伸する一対の被ガイド部63と、を備えている。すなわち、ブラケット60は、一体成型された板状の一部品であって、基部61と、一対のフランジ部62と、4本の被ガイド部63と、を備えている。
各フランジ部62には、上流側(操舵部材200側)が開口した係止孔62aが形成されている。係止孔62aは、上流側から固定片70が差し込まれる孔である。そして、通常時において、差し込まれた固定片70が、係止孔62aを囲む縁部の係止されることで、固定片70がフランジ部62を係止するようになっている。
なお、係止孔62aは、平面視において、下流側を頂点とする略三角状で形成されており、上流側に向かうにつれて係止孔62aの幅は徐々に大きくなっている。
一対の被ガイド部63は、係止孔62aの上流側の開口の両側部分62dから上流側に延伸する細長の板状部分であり、二次衝突時、係止孔62aから脱離した固定片70を、上部ステアリングシャフト101の軸方向においてガイドする部分である。
図2に示すように、被ガイド部63の上部ステアリングシャフト101の軸方向長さL1は、二次衝突時におけるステアリングコラム11の移動可能長さL2以上となるよう設定されている。これにより、被ガイド部63が固定片70から脱落しないようになっている。
固定片70は、平面視において四角状を呈する薄板状の部品であって、その中央に取付孔70aが形成されている。取付孔70aは、固定片70を車体(ステアリングハンガ等)に取り付けるためのボルト(図示しない)が挿通される孔である。すなわち、このようにボルトで車体に固定される固定片70は、通常時及び二次衝突時の双方において車体に対して移動しない。
また、固定片70には、4本の貫通孔が形成されている。そして、通常時において、図2に示すように、固定片70とフランジ部62とが貫通するように、4本の樹脂製のピン81(樹脂インジェクション)が設けられている。そして、4本のピン81によって、固定片70とブラケット60とが上部ステアリングシャフト101の軸方向において位置決めされている。
上記のように構成されたブラケット60及び固定片70を有する操舵部10によれば、通常時には、固定片70がフランジ部62を挟持しているので、車両の走行により操舵部10が振動しても、フランジ部62(ブラケット60)が拘束される。
一方で、車両の一次衝突後、運転者が操舵部材200に衝突(二次衝突)すると、操舵部材200、ステアリングコラム11、アウターパイプ22及びブラケット60に入力された軸方向下流向きの荷重が増加し、樹脂製のピン81が変形する。
その後、前向きの荷重が所定荷重に到達すると、ピン81が破断し、固定片70が係止孔62aから脱離し、操舵部材200、ステアリングコラム11、アウターパイプ22及びブラケット60が一体となって前方にスライドする。
(二次衝突時における操舵部)
図3は、二次衝突時における操舵部10の断面図である。図3に示すように、二次衝突時には、アウターパイプ22の下端が、入力側ハウジング42の規制部46に当接する。すなわち、本実施形態におけるステアリングコラム11の移動可能長さL2は、通常時におけるアウターパイプ22の下端と、二次衝突時にアウターパイプ22が当接する入力側ハウジング42の規制部46との間の距離である(図2参照)。
二次衝突時において、固定片70が係止孔62aから脱離した後、固定片70が被ガイド部63に摺接しつつ支持されるので、操舵部材200、ステアリングコラム11、アウターパイプ22、及びブラケット60が落下し難い。
<比較例に係る操舵部>
図4は、比較例に係る操舵部10jの通常時の平断面図である。また、図5は、比較例に係る操舵部10jの二次衝突時の平断面図である。
図4及び図5では、既に説明した部材に対応する部材であって、更なる説明を省略する部材については同じ符号を付している。一方で、既に説明した部材に対応する部材ではあるが、本実施形態に係る操舵部10との比較において更なる説明を要する部材については、「j」の添え字を付している。
<操舵部10と操舵部10jとの比較>
本実施形態に係る操舵部10と、本実施形態の比較例に係る操舵部10jとを、図2〜図5を参照しながら以下で比較する。
(入力側ハウジングの形状)
本実施形態に係る操舵部10の入力側ハウジング42は、図2に示すように、接続部41の下流側に首部45を有しており、首部45の外径は、インナーパイプ43の外径と等しい。このため、二次衝突時には、図3に示すように、アウターパイプ22の下端が、接続部41のみならず首部45の外周をも通過し、首部45の下流側(根元側)に形成された規制部46に当接する。
一方で、比較例に係る操舵部10jは、図4に示すように、接続部41jの下流側に首部45を有していない。このため、二次衝突時には、図5に示すように、アウターパイプ22の下端が、接続部41jの下流側(根元側)に形成された規制部46jに当接する。
(ベアリングの配置)
また、本実施形態に係る操舵部10では、入力軸支持ベアリング31が、首部45の内側に設けられている。換言すれば、入力軸支持ベアリング31は、入力軸12の径方向において、首部45に重複する位置に設けられている。また、本実施形態に係る操舵部10では、入力軸支持ベアリング31が、規制部46よりも操舵部材200側に設けられている。したがって、操舵部10では、二次衝突時に、アウターパイプ22の下端は入力軸支持ベアリング31よりも下流側まで移動する。
一方で、比較例に係る操舵部10jでは、入力軸支持ベアリング31jは規制部46jよりも下流側(操舵部材200とは反対側)に設けられている。このため、比較例に係る操舵部10jでは、二次衝突時に、アウターパイプ22の下端が入力軸支持ベアリング31よりも下流側まで移動することはない。
以上の比較から理解できるように、本実施形態に係る操舵部10では、アウターパイプ22の下端が、入力軸支持ベアリング31よりも下流側まで移動できるよう構成されている。このため、本実施形態に係る操舵部10では、移動可能長さL2の長さを保ちつつ、図2に示す規制部46からトルク伝達機構80の下端までの距離L3を、図4に示す比較例に係る操舵部10jにおける規制部46jからトルク伝達機構80jの下端までの距離L3jよりも短くすることが可能である。
したがって、操舵部10は、操舵部10jよりも全長を短くすることが可能である。このため、操舵部10は、操舵部10jよりも小型化が可能である。また、操舵部10は、操舵部10jよりも小型化が可能なので、操舵部10jより軽量化することも可能となる。
〔実施形態2〕
実施形態1では、操舵装置1としてステアバイワイヤ方式を採用した場合を例に挙げて説明を行ったが、これは本明細書に記載された発明を限定するものではない。
本実施形態に係る操舵装置は、実施形態1に係る操舵装置1において、ステアバイワイヤ方式に代えて、コラムアシストタイプのパワーステアリング方式を採用することにより構成される。
この構成の場合、トルク伝達部80は、モータ53によって発生させたアシストトルクを、モータ53の出力軸に固定されたウォームギヤ、及び当該ウォームギヤに噛み合うウォームホイール50、及び中部ステアリングシャフト14を介して、上部ステアリングシャフト101に伝達する構成とすればよい。
本実施形態に係る操舵装置は、操舵部10と同様の構成を有しているので、操舵部10と同様の効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
11 ステアリングコラム
12 入力軸
13 トーションバー
15 トルクセンサ
22 アウターパイプ
31 入力軸支持ベアリング(ベアリング)
41 接続部
42 入力側ハウジング(ハウジング)
43 インナーパイプ
46 規制部
50 ウォームホイール
53 モータ
101 上部ステアリングシャフト(軸部)
121 嵌合部
200 操舵部材

Claims (8)

  1. 運転者が操作する操舵部材と一体的に回転し、軸方向の力を受けると長さが縮む軸部と、
    前記軸部の外周に配置され、前記軸部の操舵部材側の端部に対し軸方向に相対的に固定されたアウターパイプと、
    前記軸部の一部を収容しつつ、前記軸部が縮んだ場合に前記アウターパイプの移動を規制する規制部を有するハウジングと、
    前記規制部よりも操舵部材側に設けられ、前記軸部を前記ハウジングに対して回転自在に支持するベアリングと、
    前記軸部の外周に配置され、前記アウターパイプの内周よりも小径の外周を有しつつ、前記アウターパイプと同軸に配置され、前記軸部の径方向において、前記ベアリング及び前記アウターパイプの操舵部材側端部と重複せず、かつ、前記アウターパイプの一部と重複するインナーパイプと、を有する操舵装置。
  2. 前記インナーパイプは、上記ハウジングの接続部の外周に緊嵌されていることを特徴とする請求項1に記載の操舵装置。
  3. 前記軸部は、前記操舵部材に固定された第1軸と、前記第1軸に対してトルク伝達可能に接続された第2軸を備えており、
    前記軸方向の力を受けると、前記第1軸と前記第2軸とが相対的に摺動することによって前記軸部の長さが縮むことを特徴とする請求項1又は2に記載の操舵装置。
  4. 前記ハウジングは、前記軸部に印加されるトルクを検出するためのトルクセンサを収容していることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の操舵装置。
  5. 前記軸部は、トーションバーに外嵌する嵌合部を有しており、前記ベアリングは、前記嵌合部の外周に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の操舵装置。
  6. 前記ハウジングにおいて、前記ベアリングが配置されている部分の外径は、前記インナーパイプの外径と等しいことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の操舵装置。
  7. 前記操舵装置は、モータと、前記モータによって発生させた反力トルクを前記軸部に伝達するためのトルク伝達部とを備えたステアバイワイヤ方式の操舵装置である
    請求項1から6の何れか1項に記載の操舵装置。
  8. 前記操舵装置は、モータと、前記モータによって発生させたアシストトルクを前記軸部に伝達するためのトルク伝達部とを備えたコラムアシストタイプの操舵装置である
    請求項1から7の何れか1項に記載の操舵装置。
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CN114616162A (zh) * 2019-10-31 2022-06-10 株式会社万都 线控转向式转向装置

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