JP5050303B2 - 半導体試験装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置の試験工程において、半導体装置と外部試験装置との間に介在させて使用する半導体試験装置に関するものである。
【0002】
近年、半導体装置の試験工程では、ウェハ上に形成されたチップに対しダイシングに先立ってウェハ状態で動作試験が行われる。また、近年の半導体装置ではその動作速度の高速化あるいは大容量化がますます進み、外部試験装置の性能が半導体装置に追随できないという問題点がある。そこで、BOST(Built Out Self Test)と呼ばれるテストチップ、あるいは各チップ内にあらかじめ形成されるテスト用回路であるBIST(Built In Self Test)を、ウェハと外部試験装置との間に介在させて、外部試験装置の性能を補いながら、動作試験が行われている。そして、このようなBOSTあるいはBISTを使用した動作試験の信頼性をさらに向上させることが必要となっている。
【0003】
【従来の技術】
従来、ウェハ上に多数形成された半導体記憶装置のチップに対し、回路機能や電気的特性等の試験を行う場合には、各チップに形成されているパッドにプローブを接触させ、そのプローブが接続用ケーブルを介して試験装置に接続される。
【0004】
そして、試験装置から送られる所定のテストプログラムに基づいて、各機能試験が行われる。
ところが、上記のようなプローブテストでは、試験装置に入力される信号波形の精度が悪く、高速で動作する半導体記憶装置に対する動作試験では信頼性を十分に確保することはできない。
【0005】
また、近年の半導体記憶装置の動作速度は、試験装置の動作速度をはるかに超えるものであるため、この点においても信頼性に足る動作試験を行うことはできない。
【0006】
そこで、特開2000−100880、あるいは特開平9−49864では、外部試験装置と被測定回路との間に、BOSTあるいはBISTを介在させて、動作試験を行う試験装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のようにBOSTあるいはBISTを介在させた動作試験でも、タイミング依存試験あるいはパターン依存試験等のすべての試験をBOSTあるいはBISTによる制御に基づいて行うことはできない。
【0008】
従って、外部試験装置による低速での動作試験しか実施できない試験項目が存在するため、ウェハ状態で十分な試験保証を確保することができないという問題点がある。
【0009】
この発明の目的は、BOST及びBISTを活用して、ウェハ状態での動作試験の信頼性を向上させ得る半導体装置の試験装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
外部試験装置と、前記外部試験装置と試験対象のメモリチップとの間に介在され、第1試験パターンが格納されたBOSTとを有する半導体試験装置であって、前記メモリチップは、第2試験パターンが格納されたBISTを含み、前記BOSTは、前記メモリチップへの書き込みデータと前記メモリチップからの読み出しデータとが一致するか否かを判定する判定回路を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明を具体化した試験装置の概要を示す。外部試験装置1とウェハ上の被試験チップであるメモリチップ2との間には試験用チップであるBOST3が介在されている。
【0012】
前記メモリチップ2には、試験用回路としてのBIST4があらかじめ形成され、このBIST4内にはパターン依存試験であるマーチ、リフレッシュ、ディスターブ、ロングサイクル等の試験パターンが格納されている。
【0013】
前記BOST3内には、パターン発生回路5と判定回路6が形成され前記外部試験装置1からBOST3には電源VDD,GNDを含むBOST-IN信号が入力される。
【0014】
前記BOST3からメモリチップ2内のBIST4には、電源VDD,GNDを含むBOST-OUT信号が出力される。このBOST-OUT信号は、BIST4を稼動させるテストモード信号であり、この信号の入力によりBIST4はあらかじめ格納されている試験パターンに基づいて、パターン依存試験を行う。
【0015】
そして、BIST4による試験結果は、DATA0〜DATAnとしてBOST3に出力され、BOST3はそのDATA0〜DATAnに基づいて、判定回路6により試験結果が正常か否かを判定し、その判定結果が前記外部試験装置1にDATAとして出力される。
【0016】
前記パターン発生回路5の具体的構成を図2に従って説明する。パターンメモリー7には、外部試験装置1から制御信号としてBOSTクロックが入力され、パターンメモリー7はそのBOSTクロックに基づいて、あらかじめ格納されているタイミング依存試験のための試験パターンPTをタイミングジェネレータ8に出力する。
【0017】
タイミングジェネレータ8は、基準クロック信号CLKを生成してウェーブフォーマッタ9及びカウンタ10に出力するとともに、前記試験パターンPTをウェーブフォーマッタ9に出力する。
【0018】
前記ウェーブフォーマッタ9には、前記外部試験装置1からDATAとして期待値制御信号が入力される。そして、ウェーブフォーマッタ9は期待値制御信号に基づいて、試験パターンPTに対し表パターンと裏パターンのいずれかを選択してクロックバッファ11に出力する。裏パターンは、表パターンを反転させて得られるパターンである。
【0019】
前記カウンタ10は、基準クロック信号CLKをカウントし、所定数のクロック信号CLKをカウントすると、カウントアップ信号を前記クロックバッファ11に出力する。
【0020】
前記クロックバッファ11は、ウェーブフォーマッタ9から出力される試験パターンを、前記カウントアップ信号が入力される毎に前記メモリチップ2に出力する。
【0021】
そして、メモリチップ2ではクロックバッファ11から出力される試験パターンと、前記BOST−OUT信号に基づいて、タイミング依存試験が行われる。
前記判定回路6の具体的構成を図3に従って説明する。前記パターン発生回路5で生成された試験パターンPTが書き込みデータWDとしてドライバ12を介して前記メモリチップ2に出力される。前記試験パターンPTは、メモリチップ2に書き込まれる書き込みデータのパターンである。
【0022】
メモリチップ2への書き込み動作の終了後、書き込まれたデータが順次読み出されて、読み出しデータRDとして比較器13に入力される。前記比較器13には、前記書き込みデータWDが入力され、読み出しデータRDと順次比較される。
【0023】
前記比較器13は、入力信号が一致すれば「0」、不一致であれば「1」の出力信号を出力する。
前記比較器13の出力信号はP/F判定回路14に入力され、そのP/F判定回路14には前記期待値制御信号DATAが入力される。そして、P/F判定回路14は、比較器13の出力信号が「0」であれば、期待値制御信号DATAと同じ値(例えば0)の判定結果を結果収納用RAM15に出力し、比較器13の出力信号が「1」であれば、期待値制御信号DATAと逆の値(例えば1)の判定結果を結果収納用RAM15に出力する。
【0024】
前記結果収納用RAM15は、P/F判定回路14から出力される判定結果を順次格納する。そして、メモリチップ2からのデータ読み出し動作の終了後に、前記パターン発生回路5から結果収納用RAM15に出力命令信号OCMが入力されると、結果収納用RAM15はその格納内容を外部試験装置1に順次出力する。
【0025】
外部試験装置1では、読み出し動作の終了後に、P/F判定回路14から期待値制御信号DATAと同じ値が入力されれば、メモリチップ2が正常であると判定し、期待値制御信号DATAの逆の値が入力されると、メモリチップ2が不良であると判定する。
【0026】
図1に示すように、前記判定回路6には外部試験装置1から入出力判定用電源として電源VDD及びグランドGNDが供給される。すなわち、図4に示すように、前記判定回路6のドライバ12及び比較器13には、入出力判定用電源として電源VDD及びグランドGNDが供給される。ドライバ12は入力信号に基づいて電源VDDとグランドGNDとの電位差を最大振幅とする出力信号を前記メモリチップ2に出力する。
【0027】
また、比較器13はメモリチップ2から出力される読み出しデータを、電源VDD及びグランドGNDに基づいて生成される所定の判定レベルと比較して、その比較結果を「1」若しくは「0」の2値信号として出力する。
【0028】
また、電源VDD及びグランドGNDを他の電圧レベルに設定することにより、ドライバ12の出力レベル及び比較器13の判定レベルを任意に調整可能である。
【0029】
図5は、図4に示す構成をさらに詳細に説明するものであり、BOST3とメモリチップ2とに異なる電圧の電源が供給される場合を示す。
すなわち、メモリチップ2等の半導体の動作試験を行う場合には、電源マージン保証のために、動作保証範囲外の電源を供給することがある。また、BOST3はタイミング試験用の回路等、高精度で動作させる必要がある回路を含んでいるため、例えば3.3Vの一定の電源を供給する必要がある。
【0030】
図5に示すように、メモリチップ2とBOST3には外部試験装置1から異なる電圧の電源VDD1,VDD2が供給される。
BOST3は、BOST回路16と、そのBOST回路16とメモリチップ2との間に介在されるメモリチップ用I/O回路17と、BOST回路16と外部試験装置1との間に介在される試験装置用I/O回路18とから構成される。
【0031】
メモリチップ2には、外部試験装置1から3.9Vの高電位側電源VDD1が供給され、BOST3には外部試験装置1から3.3Vの高電位側電源VDD2が供給される。なお、メモリチップ2及びBOST3に供給される低電位側電源はともに電源Vssである。
【0032】
そして、BOST回路16とメモリチップ2とはメモリチップ用I/O回路17を介して信号の入出力が行われ、BOST回路16と外部試験装置1とは試験装置用I/O回路18を介して信号の入出力が行われる。
【0033】
メモリチップ用I/O回路17には、出力レベル発生用電圧VH,VL及び入力レベル判定用基準電圧VRH,VRLが供給される。
前記メモリチップ用I/O回路17の具体的構成を図6に従って説明する。メモリチップ用I/O回路17は、BOST3の入出力端子と同数のI/Oバッファ19で構成される。
【0034】
前記各I/Oバッファ19は、ドライバ20と比較器21a,21bとから構成される。前記ドライバ20には出力レベル発生用電圧VH,VLが供給され、ドライバ20は入力信号INに基づいて、出力レベル発生用電圧VH,VLとの電位差を最大振幅とする出力信号OUTを前記メモリチップ2に出力する。
【0035】
前記比較器21aには入力レベル判定用基準電圧VRHが入力され、メモリチップ2から入力される信号の電圧レベルが基準電圧VRHより高くなったとき、Hレベルの出力信号をバッファ回路22に出力する。
【0036】
前記比較器21bには入力レベル判定用基準電圧VRLが入力され、メモリチップ2から入力される信号の電圧レベルが基準電圧VRLより低くなったとき、Lレベルの出力信号をバッファ回路22に出力する。前記基準電圧VRHは、基準電圧VRLより高い電圧である。
【0037】
前記ドライバ20の回路例を図7に示す。入力信号INはNチャネルMOSトランジスタTr1のゲートに入力されるとともに、インバータ回路23aを介してNチャネルMOSトランジスタTr2のゲートに入力される。
【0038】
前記トランジスタTr1のソースには電源Vssが供給され、ドレインはPチャネルMOSトランジスタTr3のドレインに接続される。前記トランジスタTr2のソースには電源Vssが供給され、ドレインはPチャネルMOSトランジスタTr4のドレインに接続される。
【0039】
前記トランジスタTr3,Tr4のソースには出力レベル発生用電圧VHが供給され、トランジスタTr3のゲートがトランジスタTr4のドレインに接続され、トランジスタTr4のゲートがトランジスタTr3のドレインに接続される。そして、トランジスタTr3のドレインが出力段のインバータ回路23bの入力端子に接続される。
【0040】
前記インバータ回路23bには出力レベル発生用電圧VHが高電位側電源として供給され、出力レベル発生用電圧VLが低電位側電源として供給される。
上記のようなドライバ20では、入力信号と同相の出力信号OUTがインバータ回路23bから出力されるとともに、出力信号OUTは出力レベル発生用電圧VH,VLの間で変化する。
【0041】
図8に示すように、前記BOST3はコンタクタ基板24を介してウェハ25上に形成されるメモリチップ2に接続される。各BOST3は、それぞれ一つのメモリチップ2に接続される。
【0042】
図9に示すように、前記BOST3は、コンタクタ基板24の基板内配線に介在されるスイッチ回路26を介してメモリチップ2に接続される。前記スイッチ回路26はBOST3から出力されるイネーブル信号ENに基づいて開閉される。
【0043】
前記イネーブル信号ENは、前記判定回路6内の結果収納用RAM15から出力される判定信号に基づいて出力され、メモリチップ2が不良である場合には、イネーブル信号ENによりスイッチ回路26が不導通となり、メモリチップ2が正常である場合には、スイッチ回路26が導通する。
【0044】
このような動作により、動作試験時に不良と判定されたメモリチップ2は、BOST3から切り離されて、BOST−OUT信号の出力が停止される。
図10〜図12は、BOST3とウェハ25上のメモリチップ2との接続構成を示す。
【0045】
図10に示す構成では、BOSTチップ3の表裏両面にコンタクタ27aが形成されている。この場合には、コンタクタ基板24とウェハ25との間にBOSTチップ3を挟着することにより、外部試験装置1とウェハ25上のメモリチップ2とがBOSTチップ3を介して接続されるとともに、BOSTチップ3がメモリチップ2に近接した状態で接続される。
【0046】
そして、外部試験装置1からコンタクタ基板24を介してBOST3にBOST−IN信号が入力され、BOST3内で生成されたBOST−OUT信号がコンタクタ27aを介してウェハ25上のメモリチップ2に出力される。
【0047】
また、BOSTチップ3を収容するパッケージを形成し、そのパッケージの表裏両面にコンタクタを形成する構成とすれば、汎用のパッケージで異なるBOSTチップ3を収容して、コンタクタ基板24とウェハ25とをBOST3で接続することができる。
【0048】
図11に示す構成では、BOSTチップ3の片面にのみコンタクタ27b,27cが形成され、BOSTチップ3の他の片面がコンタクタ基板24に接着されている。
【0049】
そして、コンタクタ27bがワイヤボンディング27dでコンタクタ基板24に接続されている。
このような構成では、BOSTチップ3のコンタクタ27cをメモリチップ2に当接させることにより、外部試験装置1とウェハ25上のメモリチップ2とがBOSTチップ3を介して接続されるとともに、BOSTチップ3がメモリチップ2に近接した状態で接続される。
【0050】
図12に示す構成では、BOSTチップ3の片面にコンタクタ27b,27cが形成され、そのBOSTチップ3がソケット28に収容されて、コンタクタ27b,27cがソケット28のコンタクタ29a,29bに接続される。
【0051】
前記ソケット28のコンタクタ29aは、同ソケット28の外壁内を経て、同外壁上端のコンタクタ29cに接続されるか、あるいはコンタクタ基板24のコンタクタから外壁の外方に配設された配線30を介して外壁上端のコンタクタ29dに接続される。
【0052】
前記ソケット28には蓋31をネジ着可能に形成され、その蓋31に設けられたポゴピン32が前記コンタクタ29c,29dに接続される。そして、ポゴピン32が外部試験装置1に接続される。
【0053】
前記ソケット28のコンタクタ29bは、コンタクタ基板24に形成されたコンタクタ33に接続され、そのコンタクタ33はコンタクタ基板24を貫通して下方へ針状に突出している。
【0054】
そして、針状のコンタクタ33の先端がウェハ25上のメモリチップ2に接続される。
このような構成では、BOSTチップ3のコンタクタ27b,27cをソケット28のコンタクタ29a,29bに当接させることにより、外部試験装置1とウェハ25上のメモリチップ2とがBOSTチップ3を介して接続されるとともに、BOSTチップ3がメモリチップ2に近接した状態で接続される。
【0055】
図13は、メモリチップ2に対し動作試験を行う際に、BOST3によりアクセス時間を測定するための構成を示す。前記BOST3内のパターン発生回路5は、クロック信号CLKをメモリチップ2及び前記判定回路6に出力する。
【0056】
前記メモリチップ2はクロック信号CLKの入力に基づいて動作して、出力信号DQ(DATA)を判定回路6に出力する。
前記パターン発生回路5からメモリチップ2にクロック信号CLKを出力するための配線の長さをxとし、メモリチップ2から判定回路6に出力信号DQを出力するための配線の長さをyとしたとき、パターン発生回路5から判定回路6にクロック信号CLKを出力するための配線の長さをx+yとする。
【0057】
すると、メモリチップ2から判定回路6に入力される出力信号DQと、パターン発生回路5から判定回路6に入力されるクロック信号CLKとの入力タイミングを比較することにより、メモリチップ2において、クロック信号CLKが入力されてから出力信号DQが出力されるまでのアクセス時間を、配線x,yによる遅延を補正するための補正回路を使用することなく測定することができる。
【0058】
図14は、判定回路6内に設けられるアクセス時間判定回路の構成を示す。パターン発生回路5から出力されるクロック信号CLKと、メモリチップ2から出力される出力信号DQは、それぞれラッチ回路34a,34bに入力される。
【0059】
ラッチ回路34aは、図15に示すように、クロック信号CLKを所定の判定レベルで判定して、Hレベル若しくはLレベルのアクセス信号clkを出力し、ラッチ回路34bは、図16に示すように、出力信号DQを所定の判定レベルで判定して、Hレベル若しくはLレベルのアクセス信号dqを出力する。
【0060】
前記アクセス信号clk,dqは、選択回路35に出力される。選択回路35は、アクセス信号clk,dqのうち先に立ち上がる信号に基づいてHレベルに立ち上がり、後に立ち上がる信号に基づいてLレベルに立ち下がる出力信号を周波数カウンタ36に出力する。
【0061】
従って、選択回路35はアクセス信号clk,dqのEOR論理を出力する構成である。
前記周波数カウンタ36には、高周波発生器37から高周波数のパルス信号が入力される。そして、周波数カウンタ36は選択回路35の出力信号の立ち上がりに基づいてカウント値をリセットするとともに、高周波発生器37の出力信号のパルス数のカウントを開始し、選択回路35の出力信号の立ち下がりに基づいてカウントを終了する。
【0062】
前記周波数カウンタ36にはアクセス時間判定回路38が接続される。そして、アクセス時間判定回路38は周波数カウンタ36のカウント値をあらかじめ設定されている基準値と比較して、その比較結果を出力する。
【0063】
このような動作により、メモリチップ2のアクセス時間が所定範囲内であるか否かが判定可能となる。
メモリチップ2の出力信号DQは複数ビットの出力信号が並列に出力されることが一般的である。この場合のアクセス時間測定回路を図17に従って説明する。
【0064】
クロック信号CLKをラッチ回路でラッチしたクロックアクセス信号clkは、第一及び第二の周波数カウンタ39a,39bに入力される。
出力信号DQ1〜DQ3をそれぞれラッチ回路でラッチしたアクセス信号dq1〜dq3は、OR回路40a及びAND回路41aに入力される。そして、OR回路40aの出力信号は第一の周波数カウンタ39aに入力され、AND回路41aの出力信号は第二の周波数カウンタ39bに入力される。
【0065】
第一及び第二の周波数カウンタ39a,39bには、高周波数のパルス信号が入力されているものとする。
第一の周波数カウンタ39aは、OR回路40aの出力信号の立ち上がりでパルス信号のカウント動作を開始し、クロックアクセス信号clkの立ち上がりでカウント動作を終了する。
【0066】
第二の周波数カウンタ39bは、クロックアクセス信号clkの立ち上がりでカウント動作を開始し、AND回路41aの出力信号でカウント動作を終了する。
【0067】
前記第一及び第二の周波数カウンタ39a,39bのカウント値は、アクセス時間判定回路38で判定される。
図18に示すように、アクセス信号dq1〜dq3の立ち上がりに時間差が生じていると、同図に示すように、前記OR回路40a及びAND回路41aから出力信号out1,out2が出力される。
【0068】
そして、前記出力信号out1に基づいて立ち上がり、出力信号out2に基づいて立ち下がる信号eorは、出力信号out1,out2のEOR論理を示すものであり、アクセス信号dq1〜dq3の揺らぎ(skew)を表す。
【0069】
上記のようなアクセス時間測定回路の動作を図19に従って説明する。同図において、信号eor1はアクセス信号dq1〜dq3の立ち上がりがアクセスクロック信号clkの立ち上がりより早い場合である。
【0070】
この場合には、信号eor1の立ち上がりからアクセスクロック信号clkの立ち上がりまでの時間t1が保証されるべきアクセス時間となる。そして、信号eor1の立ち上がりで第一の周波数カウンタ39aがリセットされてカウント動作を開始し、アクセスクロック信号clkの立ち上がりまでの時間t1でカウント動作を行う。
【0071】
従って、第一の周波数カウンタ39aでの時間t1でのカウント値が、アクセス時間判定回路38に出力され、アクセス時間の判定が行われる。
また、信号eor2はアクセス信号dq1〜dq3の立ち上がりがアクセスクロック信号clkの立ち上がりより遅い場合である。
【0072】
この場合には、アクセスクロック信号clkの立ち上がりから信号eor2の立下りまでの時間t2が保証されるべきアクセス時間となる。そして、アクセスクロック信号clkの立ち上がりで第二の周波数カウンタ39bがリセットされてカウント動作を開始し、信号eor2の立下りまでの時間t2でカウント動作を行う。
【0073】
従って、第二の周波数カウンタ39bでの時間t2でのカウント値が、アクセス時間判定回路38に出力され、アクセス時間の判定が行われる。
また、信号eor3はアクセス信号dq1〜dq3が、アクセスクロック信号clkの立ち上がりの前後で立ち上がる場合である。
【0074】
この場合には、信号eor3の立ち上がりから立下りまでの時間t3が保証されるべきアクセス時間となる。信号eor3の立ち上がりからアクセスクロック信号clkの立ち上がりまでの時間では、第一の周波数カウンタ39aでカウント動作が行われ、アクセスクロック信号clkの立ち上がりから信号eor3の立下りまでの時間では、第二の周波数カウンタ39bでカウント動作が行われる。
【0075】
そして、第一及び第二の周波数カウンタ39a,39bのカウント値がアクセス時間判定回路38に出力され、アクセス時間の判定が行われる。
また、第一及び第二の周波数カウンタ39a,39bのいずれか一方において、カウント動作を停止させるための信号が入力されない場合がある。その場合には、他方の周波数カウンタのカウント値に基づいてアクセス時間判定回路38から出力される判定信号JGを周波数カウンタに入力して、カウント動作を停止させるようにしてもよい。
【0076】
図20は、前記アクセス信号dq1〜dq3の揺れ幅(skew)を判定する回路を示す。
アクセス信号dq1〜dq3は、OR回路40b及びAND回路41bにそれぞれ入力され、OR回路40b及びAND回路41bの出力信号が周波数カウンタ42に入力される。そして、周波数カウンタ42のカウント値がアクセス時間判定回路38で判定される。
【0077】
このような構成により、アクセス信号dq1〜dq3の揺れ幅(skew)を判定することが可能となる。
図21は、外部試験装置1から入力される基準クロック信号ckとアクセス信号dqとのアクセス時間を判定する回路を示す。基準クロック信号ckとアクセス信号dqは、OR回路40c及びAND回路41cにそれぞれ入力され、OR回路40c及びAND回路41cの出力信号が周波数カウンタ42に入力される。そして、周波数カウンタ42のカウント値がアクセス時間判定回路38で判定される。
【0078】
このような構成により、基準クロック信号ckとアクセス信号dqとのアクセス時間を判定することが可能となる。
上記のように構成された試験装置では、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)外部試験装置1、試験用チップであるBOST3及びメモリチップ2内にあらかじめ形成されているBIST4を使用して、メモリチップ2のパターン依存試験及びタイミング依存試験を行うことができる。
(2)外部試験装置1からBOST3を介してBIST4に入力される制御信号により、BIST4を動作させて、パターン依存試験を行うことができる。
(3)BOST3内のパターンメモリ7に格納されている試験パターンPTと、外部試験装置1から入力される期待値制御信号に基づいて、一つの試験パターンPTの表パターンに対する裏パターンをウェーブフォーマッタ9で生成することができる。従って、一つの試験パターンPTに対する表パターンと裏パターンをパターンメモリ7に両方とも記憶させる必要はないので、パターンメモリ7の記憶容量を縮小して、BOSTチップ3を小型化することができる。
(4)タイミング依存試験の試験パターンPTをBOST3で生成して、ウェハ25上のメモリチップ2に出力することができる。従って、ウェハ25に近接した位置から試験パターンPTを供給することができるので、ウェハ25に入力される試験パターンPTの波形精度を向上させることができる。この結果、動作試験の高速化を図ることができるので、動作試験の信頼性を向上させることができる。
(5)図3に示すように、メモリチップ2から読み出されたデータが正常か否かをBOST3内の判定回路6で判定し、正常である場合には外部試験装置1から入力される期待値制御信号DATAがそのまま外部試験装置1に判定結果として出力され、不良である場合には期待値制御信号DATAが反転されて外部試験装置1に判定結果として出力される。従って、外部試験装置1では動作試験結果に基づく不良判定を従来と同様な構成で容易に行うことができる。
(6)図6に示すように、BOST3内のドライバ20には、出力レベル発生用電圧VH,VLが外部試験装置1から供給されるため、BOST3からメモリチップ2に出力される出力信号の出力レベルを安定させて、動作試験の信頼性を向上させることができる。
(7)図6に示すように、BOST3内の比較器21には入力レベル判定用基準電圧VRH,VRLが外部試験装置1から供給されるため、メモリチップ2の出力信号レベルの判定動作を安定させて、動作試験の信頼性を向上させることができる。
(8)図9に示すように、不良と判定されたメモリチップ2は、BOSTチップ3との接続が遮断される。従って、不良メモリチップを確実に不活性化して、不良メモリチップの動作に基づく他の正常なメモリチップの誤動作等を確実に防止することができる。
(9)図10〜図12に示す構成により、BOSTチップ3をウェハ25上のメモリチップ2に近接した位置に配設することができる。この結果、動作試験の高速化を図ることができるので、動作試験の信頼性を向上させることができる。
(10)BOSTチップ3をソケット28に収容したので、BOSTチップ3の故障時にはその交換が容易である。
(11)図13に示す構成により、パターン発生回路5とメモリチップ2との間の配線長及びメモリチップ2と判定回路6との間の配線長によるアクセス時間の遅延を排除したアクセス時間を、補正回路を用いることなく測定することができる。
(12)メモリチップ2の出力信号DQのアクセス時間は、クロック信号CLKと出力信号DQとのEOR論理を求め、そのEOR論理のパルス幅を周波数カウンタでカウントすることにより測定可能である。
(13)図17に示すように、メモリチップ2の出力信号が多ビットの場合には、各出力信号をそれぞれOR回路及びAND回路に入力し、そのOR回路及びAND回路の出力信号と、クロック信号と、第一及び第二の周波数カウンタにより、出力信号のアクセス時間の測定及び判定が可能となる。
(14)図20に示すように、多ビットの出力信号間のskewの測定及び判定を行うことができる。
【0079】
上記実施の形態は、次に示すように変更することもできる。
・図10に示す構成において、BOSTチップ3を両面にコンタクタを備えたパッケージに収容してもよい。
・動作試験を行う被試験チップは、メモリチップ以外のチップでもよい。
(付記1) 外部試験装置と、
チップ内に形成されるBISTと、
前記外部試験装置と、前記チップとの間に介在されるBOSTと
から構成される半導体試験装置であって、
パターン依存試験用試験パターンを前記BISTに格納し、タイミング依存試験用試験パターンを前記BOSTに格納したことを特徴とする半導体試験装置。
(付記2) 前記BOSTは、前記外部試験装置から入力される制御信号に基づいて、あらかじめ格納されているタイミング依存試験用試験パターンデータを反転させた裏パターンデータを生成可能としたことを特徴とする付記1記載の半導体試験装置。
(付記3) 前記BOSTには、前記チップの出力信号の正誤判定を行う判定回路を設け、前記判定回路は、前記正誤判定に基づいて基準データあるいは該基準データの反転データを前記外部試験装置に出力することを特徴とする付記1乃至2のいずれかに記載の半導体試験装置。
(付記4) 前記BOSTには、前記BISTに出力する出力信号の出力レベルを生成する出力レベル発生用電圧と、前記BISTから入力される入力信号を判定する入力レベル判定用基準電圧とを前記外部試験装置から供給したことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の半導体試験装置。
(付記5) 前記BOSTは、コンタクタ基板を介してウェハ上の前記チップに接続し、前記コンタクタ基板には、前記判定回路の正誤判定に基づいて前記BOSTとチップとの接続を遮断するスイッチ回路を設けたことを特徴とする付記3記載の半導体試験装置。
(付記6) 前記BOSTは、両面にコンタクタを形成してウェハ上の前記チップとコンタクタ基板にそれぞれ接続し、前記コンタクタ基板を前記外部試験装置に接続したことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の半導体試験装置。
(付記7) 前記BOSTは、片面にコンタクタを形成するとともに他の片面をコンタクタ基板に接着し、前記コンタクタをウェハ上の前記チップと前記コンタクタ基板に接続し、前記コンタクタ基板を前記外部試験装置に接続したことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の半導体試験装置。
(付記8) 前記BOSTは、コンタクタ基板に取着したソケットに収容して電気的に接続し、前記ソケットを外部試験装置に接続するとともに、コンタクタ基板を介してウェハ上の前記チップに接続したことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の半導体試験装置。
(付記9) 前記BOSTにはタイミング依存試験用試験パターンを発生するパターン発生回路を備え、該パターン発生回路から前記チップにクロック信号を出力する第一の配線及び前記クロック信号に基づく前記チップの出力信号を前記判定回路に出力する第二の配線の配線長の和と等しい長さの第三の配線を介して、前記パターン発生回路から判定回路にクロック信号を入力したことを特徴とする付記3記載の半導体試験装置。
(付記10) パターン依存試験を行うための複数の試験パターンを格納したBISTを備えたことを特徴とする半導体装置。
(付記11) 前記判定回路は、前記チップから出力される出力信号と、前記パターン発生回路から出力されるクロック信号とに基づいて前記チップのアクセス時間を測定する測定回路を備えたことを特徴とする付記9記載の半導体試験装置。
(付記12) 前記測定回路は、前記クロック信号と出力信号とのEOR論理を生成し、該EOR論理信号の時間幅を周波数カウンタで測定することを特徴とする付記11記載の半導体試験装置。
(付記13)前記測定回路は、複数ビットの出力信号をOR回路とAND回路にそれぞれ入力し、前記OR回路及びAND回路の出力信号に基づいて複数ビットの出力信号のEOR論理を生成し、該EOR論理信号と前記クロック信号に基づいてアクセス時間を周波数カウンタで測定することを特徴とする付記11記載の半導体試験装置。
【0080】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明はBOST及びBISTを活用して、ウェハ状態での動作試験の信頼性を向上させ得る半導体装置の試験装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の試験装置を示すブロック図である。
【図2】 パターン発生回路を示すブロック図である。
【図3】 判定回路を示すブロック図である。
【図4】 判定回路の入出力回路を示す回路図である。
【図5】 BOSTの入出力回路を示すブロック図である。
【図6】 BOSTの入出力回路を示す回路図である。
【図7】 ドライバを示す回路図である。
【図8】 BOSTチップとウェハの接続を示す断面図である。
【図9】 BOSTチップとウェハの接続を示す説明図である。
【図10】 BOSTチップとウェハの接続を示す概要図である。
【図11】 BOSTチップとウェハの接続を示す概要図である。
【図12】 BOSTチップとウェハの接続を示す概要図である。
【図13】 アクセス試験を示す説明図である。
【図14】 アクセス時間を測定する測定回路を示すブロック図である。
【図15】 クロック信号を示す波形図である。
【図16】 メモリチップの出力信号を示す波形図である。
【図17】 アクセス時間を測定する測定回路を示すブロック図である。
【図18】 アクセス時間を測定する測定回路の動作を示す波形図である。
【図19】 アクセス時間を測定する測定回路の動作を示す波形図である。
【図20】 アクセス時間を測定する測定回路を示すブロック図である。
【図21】 アクセス時間を測定する測定回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 外部試験装置
2 チップ(メモリチップ)
3 BOST
4 BIST

Claims (7)

  1. 外部試験装置と、
    前記外部試験装置と試験対象のメモリチップとの間に介在され、第1試験パターンが格納されたBOSTと
    を有する半導体試験装置であって、
    前記メモリチップは、第2試験パターンが格納されたBISTを含み、
    前記BOSTは、前記メモリチップへの書き込みデータと前記メモリチップからの読み出しデータとが一致するか否かを判定する判定回路を有し、
    前記BOSTは、コンタクタ基板を介してウェハ上の前記メモリチップに接続され、前記コンタクタ基板には、前記判定回路の正誤判定に基づいて前記BOSTとチップとの接続を遮断するスイッチ回路を有し、
    前記第1試験パターンを用いた試験において、前記BOSTは、前記外部試験装置から入力される制御信号及びクロック信号に基づき、前記メモリチップへの書き込みデータとして前記第1試験パターンを前記メモリチップへ出力し、前記メモリチップに書き込まれた前記第1試験パターンを前記メモリチップから前記読み出しデータとして読み出し、前記判定回路は、前記書き込みデータと前記読み出しデータとが一致するか否かの判定結果に基づいて前記制御信号と同じ信号又は該制御信号を反転させた信号を前記外部試験装置に出力し、
    前記第2試験パターンを用いた試験において、前記BISTは、前記BOSTから受けるテストモード信号に基づき、前記メモリチップへの前記書き込みデータとして前記第2試験パターンを前記メモリチップへ出力し、前記メモリチップに書き込まれた前記第2試験パターンを前記メモリチップから前記読み出しデータとして読み出し、前記判定回路は、前記読み出しデータに基づいて判定結果を前記外部試験装置に出力することを特徴とする半導体試験装置。
  2. 外部試験装置と、
    前記外部試験装置と試験対象のメモリチップとの間に介在され、第1試験パターンが格納されたBOSTと
    を有する半導体試験装置であって、
    前記メモリチップは、第2試験パターンが格納されたBISTを含み、
    前記BOSTは、前記メモリチップへの書き込みデータと前記メモリチップからの読み出しデータとが一致するか否かを判定する判定回路を有し、
    前記BOSTは、両面にコンタクタを形成してウェハ上の前記メモリチップとコンタクタ基板にそれぞれ接続され、前記コンタクタ基板は、前記外部試験装置に接続され
    前記第1試験パターンを用いた試験において、前記BOSTは、前記外部試験装置から入力される制御信号及びクロック信号に基づき、前記メモリチップへの書き込みデータとして前記第1試験パターンを前記メモリチップへ出力し、前記メモリチップに書き込まれた前記第1試験パターンを前記メモリチップから前記読み出しデータとして読み出し、前記判定回路は、前記書き込みデータと前記読み出しデータとが一致するか否かの判定結果に基づいて前記制御信号と同じ信号又は該制御信号を反転させた信号を前記外部試験装置に出力し、
    前記第2試験パターンを用いた試験において、前記BISTは、前記BOSTから受けるテストモード信号に基づき、前記メモリチップへの前記書き込みデータとして前記第2試験パターンを前記メモリチップへ出力し、前記メモリチップに書き込まれた前記第2試験パターンを前記メモリチップから前記読み出しデータとして読み出し、前記判定回路は、前記読み出しデータに基づいて判定結果を前記外部試験装置に出力することを特徴とする半導体試験装置。
  3. 外部試験装置と、
    前記外部試験装置と試験対象のメモリチップとの間に介在され、第1試験パターンが格納されたBOSTと
    を有する半導体試験装置であって、
    前記メモリチップは、第2試験パターンが格納されたBISTを含み、
    前記BOSTは、前記メモリチップへの書き込みデータと前記メモリチップからの読み出しデータとが一致するか否かを判定する判定回路を有し、
    前記BOSTは、片面にコンタクタが形成されるとともに他の片面がコンタクタ基板に接着され、前記コンタクタは、ウェハ上の前記メモリチップと前記コンタクタ基板に接続され、前記コンタクタ基板は、前記外部試験装置に接続され
    前記第1試験パターンを用いた試験において、前記BOSTは、前記外部試験装置から入力される制御信号及びクロック信号に基づき、前記メモリチップへの書き込みデータとして前記第1試験パターンを前記メモリチップへ出力し、前記メモリチップに書き込まれた前記第1試験パターンを前記メモリチップから前記読み出しデータとして読み出し、前記判定回路は、前記書き込みデータと前記読み出しデータとが一致するか否かの判定結果に基づいて前記制御信号と同じ信号又は該制御信号を反転させた信号を前記外部試験装置に出力し、
    前記第2試験パターンを用いた試験において、前記BISTは、前記BOSTから受けるテストモード信号に基づき、前記メモリチップへの前記書き込みデータとして前記第2試験パターンを前記メモリチップへ出力し、前記メモリチップに書き込まれた前記第2試験パターンを前記メモリチップから前記読み出しデータとして読み出し、前記判定回路は、前記読み出しデータに基づいて判定結果を前記外部試験装置に出力することを特徴とする半導体試験装置。
  4. 外部試験装置と、
    前記外部試験装置と試験対象のメモリチップとの間に介在され、第1試験パターンが格納されたBOSTと
    を有する半導体試験装置であって、
    前記メモリチップは、第2試験パターンが格納されたBISTを含み、
    前記BOSTは、前記メモリチップへの書き込みデータと前記メモリチップからの読み出しデータとが一致するか否かを判定する判定回路を有し、
    前記BOSTは、コンタクタ基板に取着したソケットに収容されることで電気的に接続され、前記ソケットは、外部試験装置に接続されるとともに、前記コンタクタ基板を介してウェハ上の前記メモリチップに接続され
    前記第1試験パターンを用いた試験において、前記BOSTは、前記外部試験装置から入力される制御信号及びクロック信号に基づき、前記メモリチップへの書き込みデータとして前記第1試験パターンを前記メモリチップへ出力し、前記メモリチップに書き込まれた前記第1試験パターンを前記メモリチップから前記読み出しデータとして読み出し、前記判定回路は、前記書き込みデータと前記読み出しデータとが一致するか否かの判定結果に基づいて前記制御信号と同じ信号又は該制御信号を反転させた信号を前記外部試験装置に出力し、
    前記第2試験パターンを用いた試験において、前記BISTは、前記BOSTから受けるテストモード信号に基づき、前記メモリチップへの前記書き込みデータとして前記第2試験パターンを前記メモリチップへ出力し、前記メモリチップに書き込まれた前記第2試験パターンを前記メモリチップから前記読み出しデータとして読み出し、前記判定回路は、前記読み出しデータに基づいて判定結果を前記外部試験装置に出力することを特徴とする半導体試験装置。
  5. 外部試験装置と、
    前記外部試験装置と試験対象のメモリチップとの間に介在され、第1試験パターンが格納されたBOSTと
    を有する半導体試験装置であって、
    前記メモリチップは、第2試験パターンが格納されたBISTを含み、
    前記BOSTは、前記メモリチップへの書き込みデータと前記メモリチップからの読み出しデータとが一致するか否かを判定する判定回路を有し、
    前記BOSTは、前記第1試験パターンを発生するパターン発生回路を備え、該パターン発生回路から前記メモリチップにクロック信号を出力する第一の配線及び前記クロック信号に基づく前記メモリチップの出力信号を前記判定回路に出力する第二の配線の配線長の和と等しい長さの第三の配線を介して、前記パターン発生回路から前記判定回路にクロック信号を入力し、
    前記判定回路は、前記メモリチップから前記第二の配線を介して入力された前記出力信号と、前記パターン発生回路から前記第三の配線を介して入力された前記クロック信号とを比較して、前記クロック信号が前記メモリチップに出力されてから前記出力信号が出力されるまでのアクセス時間を測定し、
    前記第1試験パターンを用いた試験において、前記BOSTは、前記外部試験装置から入力される制御信号及びクロック信号に基づき、前記メモリチップへの書き込みデータとして前記第1試験パターンを前記メモリチップへ出力し、前記メモリチップに書き込まれた前記第1試験パターンを前記メモリチップから前記読み出しデータとして読み出し、前記判定回路は、前記書き込みデータと前記読み出しデータとが一致するか否かの判定結果に基づいて前記制御信号と同じ信号又は該制御信号を反転させた信号を前記外部試験装置に出力し、
    前記第2試験パターンを用いた試験において、前記BISTは、前記BOSTから受けるテストモード信号に基づき、前記メモリチップへの前記書き込みデータとして前記第2試験パターンを前記メモリチップへ出力し、前記メモリチップに書き込まれた前記第2試験パターンを前記メモリチップから前記読み出しデータとして読み出し、前記判定回路は、前記読み出しデータに基づいて判定結果を前記外部試験装置に出力することを特徴とする半導体試験装置。
  6. 前記BOSTは、前記外部試験装置から入力される制御信号に基づいて、あらかじめ格納されている第1試験パターンデータを反転させた裏パターンデータを生成可能としたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体試験装置。
  7. 前記BOSTには、前記BISTに出力する出力信号の出力レベルを
    生成する出力レベル発生用電圧と、前記BISTから入力される入力信号を判定する入力レベル判定用基準電圧とを前記外部試験装置から供給したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の半導体試験装置。
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