JP5050191B2 - シクロデキストリン誘導体の単離精製方法 - Google Patents
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Description
本明細書で「アルコキシル基」とは、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、メチキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、エトキシプロポキシ、メトキシエトキシエトキシ基などの炭素数1〜20個のアルコキシル基が直鎖上にまたは分岐状に結合したものなどをあげることができる。
本明細書で「複素環」とは、例えば、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキサゾール、トリアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、フラザン、ピラン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジンなどをあげることができる。
本明細書で「ハロゲン原子」とは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などをあげることができる。
(p-トルエンスルホニル)-β-シクロデキストリン、2-O-モノ- (p-トルエンスルホニル)-γ-シクロデキストリン、2-O-モノ-(p-トルエンスルホニル)-δ-シクロデキストリンから選択されるシクロデキストリン化合物を、アンモニア水と反応させ、当該反応液から3-アミノ-3-デオキシ-α-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-β-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-γ-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-δ-シクロデキストリンを単離精製する方法において、当該反応液にアミノ化合物と水溶性溶媒とを添加し、3-アミノ-3-デオキシ-α-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-β-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-γ-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-δ-シクロデキストリンのみを固化させ分離することを特徴としている。
より好ましくは、本発明の方法では、2-O-モノ-(p-トルエンスルホニル)-α-シクロデキストリン、 2-O-モノ- (p-トルエンスルホニル)-β-シクロデキストリン、2-O-モノ- (p-トルエンスルホニル)-γ-シクロデキストリン、2-O-モノ-(p-トルエンスルホニル)-δ-シクロデキストリンから選択されるシクロデキストリン化合物を、アンモニア水と反応させ、当該反応液から3-アミノ-3-デオキシ-α-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-β-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-γ-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-δ-シクロデキストリンを単離精製する方法において、当該反応液にアミノ化合物と水溶性溶媒とを添加し、3-アミノ-3-デオキシ-α-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-β-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-γ-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-δ-シクロデキストリンのみを固化させ分離する。
さらには、これらの水溶液であってもよいが、これらに限定されるものではない。これらの添加するアミノ化合物の量は適宜選択されるが、製造混合物に含まれるアミノ化シクロデキストリン誘導体に対してモル比として1から100倍であり、有利には5から20倍である。添加温度は適宜選択されるが、5℃から60℃であり、通常は室温付近である。ただし、これらに限定されるものではない。
これらの液体は適宜選択され、液体の量は、先のアミノ化シクロデキストリン誘導体の水溶液に対し体積比で5から100倍であり、実用的にはには10から20倍が望ましいが、これらに限定されるものではない。滴下温度は、適宜選択されるが、0℃から液体の沸点温度であり、実用的には室温付近が採用される。滴下速度は、適宜選択されるが、生成する固体ができるだけ小さくなるようにする速度が望まれる。さらには、生成する固体ができるだけ小さくなるように、これらの液体を撹拌することが有利となる。
生成した固体は、ろ過あるいは遠心分離、あるいはろ過および遠心分離により単離することができる。これらの単離方法は、適宜選択される。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-αシクロデキストリン(10 g)を28%アンモニア水(100 mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-α-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(20 g)で溶解し28%アンモニア水(10 mL)を加え、本溶液を撹拌しているエタノール(300 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をエタノールで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-α-シクロデキストリン (8.0
g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-β-シクロデキストリン(30 g)を28%アンモニア水(300
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-β-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(60 g)で溶解し28%アンモニア水(30 mL)を加え、本溶液を撹拌しているエタノール(1 L)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をエタノールで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-β-シクロデキストリン (27 g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)- γ-シクロデキストリン(10 g)を28%アンモニア水(100
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- γ-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(20 g)で溶解し28%アンモニア水(10 mL)を加え、本溶液を撹拌しているエタノール(300 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をエタノールで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-γ-シクロデキストリン (8.0 g)を単一化合物として得た。
2-(p-トルエンスルホニル)-δ-シクロデキストリン(0.1 g)を28%アンモニア水(1
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- δ-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(0.5 g)で溶解し28%アンモニア水(0.1 mL)を加え、本溶液を撹拌しているエタノール(30 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をエタノールで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-δ-シクロデキストリン (0.08 g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-α-シクロデキストリン(10 g)を28%アンモニア水(100 mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-α-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(20 g)で溶解し28%アンモニア水(10 mL)を加え、本溶液を撹拌しているプロパノール(300 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をプロパノールで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-α-シクロデキストリン (8.2
g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-β-シクロデキストリン(30 g)を28%アンモニア水(300
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-β-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(60 g)で溶解し28%アンモニア水(30 mL)を加え、本溶液を撹拌しているプロパノール(1 L)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をプロパノールで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- β-シクロデキストリン (27 g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-γ-シクロデキストリン(10 g)を28%アンモニア水(100
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-γ-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(20 g)で溶解し28%アンモニア水(10 mL)を加え、本溶液を撹拌しているプロパノール(300 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をプロパノールで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-γ-シクロデキストリン (8.5 g)を単一化合物として得た。
2-(p-トルエンスルホニル)-δ-シクロデキストリン(0.1 g)を28%アンモニア水(1
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- δ-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(0.5 g)で溶解し28%アンモニア水(0.3 mL)を加え、本溶液を撹拌しているプロパノール(10 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をプロパノールで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- δ-シクロデキストリン (0.078 g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-α-シクロデキストリン(10 g)を28%アンモニア水(100 mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-α-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(20 g)で溶解し28%アンモニア水(10
mL)を加え、本溶液を撹拌しているアセトン(300 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をアセトンで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-α-シクロデキストリン (8.2
g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)- β-シクロデキストリン(30 g)を28%アンモニア水(300 mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- β-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(60 g)で溶解し28%アンモニア水(30
mL)を加え、本溶液を撹拌しているアセトン(1 L)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をアセトンで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- β-シクロデキストリン (26 g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-γ-シクロデキストリン(10 g)を28%アンモニア水(100
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-γ-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(20 g)で溶解し28%アンモニア水(10 mL)を加え、本溶液を撹拌しているアセトン(300 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をアセトンで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-γ-シクロデキストリン (8.4 g)を単一化合物として得た。
2-(p-トルエンスルホニル)-δ-シクロデキストリン(0.1 g)を28%アンモニア水(10
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-δ-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(0.2 g)で溶解し28%アンモニア水(0.2 mL)を加え、本溶液を撹拌しているアセトン(10 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をアセトンで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-δ-シクロデキストリン (0.088 g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-α-シクロデキストリン(10 g)を28%アンモニア水(100 mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-α-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(20 g)で溶解しトリエチルアミン(10 mL)を加え、本溶液を撹拌しているアセトン(300 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をアセトンで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-α-シクロデキストリン (7.8
g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)- β-シクロデキストリン(30 g)を28%アンモニア水(300 mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- β-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(60 g)で溶解しトリエチルアミン(40
mL)を加え、本溶液を撹拌しているアセトン(1 L)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をアセトンで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- β-シクロデキストリン (27 g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-γ-シクロデキストリン(10 g)を28%アンモニア水(100
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- γ-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(20 g)で溶解しトリエチルアミン(10 mL)を加え、本溶液を撹拌しているアセトン(300 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をアセトンで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- γ-シクロデキストリン (8.1 g)を単一化合物として得た。
2-(p-トルエンスルホニル)-δ-シクロデキストリン(1 g)を28%アンモニア水(10
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-δ-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(2 g)で溶解しトリエチルアミン(1
mL)を加え、本溶液を撹拌しているアセトン(30 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をアセトンで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-δ-シクロデキストリン (0.85 g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-α-シクロデキストリン(10 g)を28%アンモニア水(100 mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-α-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(20 g)で溶解しトリエチルアミン(10 mL)を加え、本溶液を撹拌しているエタノール(300 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をエタノールで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-α-シクロデキストリン (8.1 g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)- β-シクロデキストリン(30 g)を28%アンモニア水(300
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- β-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(60 g)で溶解しトリエチルアミン(40 mL)を加え、本溶液を撹拌しているエタノール(1 L)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をエタノールで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- β-シクロデキストリン (26.9 g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-γ-シクロデキストリン(10 g)を28%アンモニア水(100
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-γ-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(20 g)で溶解しトリエチルアミン(10 mL)を加え、本溶液を撹拌しているエタノール(300 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をエタノールで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-γ-シクロデキストリン (8.6 g)を単一化合物として得た。
2-(p-トルエンスルホニル)-δ-シクロデキストリン(1 g)を28%アンモニア水(10
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-δ-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(2 g)で溶解しトリエチルアミン(1
mL)を加え、本溶液を撹拌しているエタノール(30 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をエタノールで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-δ-シクロデキストリン (0.82 g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-α-シクロデキストリン(10 g)を28%アンモニア水(100 mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-α-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(20 g)で溶解しトリエチルアミン(10 mL)を加え、本溶液を撹拌しているテトラヒドロフラン(300 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をテトラヒドロフランで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-α-シクロデキストリン (8.3
g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)- β-シクロデキストリン(30 g)を28%アンモニア水(300
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- β-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(60 g)で溶解しトリエチルアミン(40 mL)を加え、本溶液を撹拌しているテトラヒドロフラン (1 L)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をテトラヒドロフランで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- β-シクロデキストリン (26 g)を単一化合物として得た。
2-O-(p-トルエンスルホニル)-γ-シクロデキストリン(10 g)を28%アンモニア水(100
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-γ-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(20 g)で溶解しトリエチルアミン(10 mL)を加え、本溶液を撹拌しているテトラヒドロフラン (300 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をテトラヒドロフランで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)- γ-シクロデキストリン (8.5 g)を単一化合物として得た。
2-(p-トルエンスルホニル)-δ-シクロデキストリン(1 g)を28%アンモニア水(10
mL)と反応させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-δ-シクロデキストリンを合成し、本反応液を除去した。残渣を水(2 g)で溶解しトリエチルアミン(1
mL)を加え、本溶液を撹拌しているテトラヒドロフラン (30 mL)に滴下し、白色の固体を生成させた。滴下終了後、さらに本溶液を1時間撹拌し、ろ過した。固体をテトラヒドロフランで洗浄し、固体を乾燥させ、3-アミノ-3-デオキシ-(2AS,3AS)-δ-シクロデキストリン (0.81 g)を単一化合物として得た。
Claims (1)
- 2-O-モノ-(p-トルエンスルホニル)-α-シクロデキストリン、 2-O-モノ-
(p-トルエンスルホニル)-β-シクロデキストリン、2-O-モノ- (p-トルエンスルホニル)-γ-シクロデキストリン、2-O-モノ-(p-トルエンスルホニル)-δ-シクロデキストリンから選択されるシクロデキストリン誘導体を、アンモニア水と反応させ、当該反応液から3-アミノ-3-デオキシ-α-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-β-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-γ-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-δ-シクロデキストリンから選択されるアミノ化シクロデキストリン誘導体を単離精製する方法において、
当該反応液を、水に溶解し、アンモニア水又はトリエチルアミンから選択されるアミノ化合物を添加し、この溶液を、エタノール、プロパノール、アセトン、テトラヒドロフランから選択される液体に滴下し、3-アミノ-3-デオキシ-α-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-β-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-γ-シクロデキストリン、3-アミノ-3-デオキシ-δ-シクロデキストリンのみを固化させ分離することを特徴とする、アミノ化シクロデキストリン誘導体の単離精製方法。
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JP2005318043A JP5050191B2 (ja) | 2005-11-01 | 2005-11-01 | シクロデキストリン誘導体の単離精製方法 |
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- 2005-11-01 JP JP2005318043A patent/JP5050191B2/ja active Active
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