JP5050025B2 - 液圧シリンダ装置 - Google Patents

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本発明は、ダイカストマシンや射出成形機などに使用される金型などの負荷を駆動する液圧シリンダ装置に係り、特に、皿バネなどの弾性体の復元力により、金型などの負荷に作用させる引き側の開始時の力を増強するようにした液圧シリンダ装置に関する技術である。
従来、図6に示すダイカストマシンや射出成形機などに使用される金型などの負荷を駆動する油圧シリンダ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6において、5は油圧シリンダ装置であり、ピストン51、ピストンロッド52、ヘッド側油圧室53及びロッド側油圧室54を備えている。
また、ヘッド側油圧室53及びロッド側油圧室54には、油圧回路(図示せず)からの油圧管路55、56の一端が接続されている。
ピストンロッド52の端部には、可動金型61を支持する可動プラテン62からなる負荷が接続されている。
そして、可動プラテン62と対向して、固定金型63を支持する固定プラテン64が配設されている。
固定プラテン64は射出成形機のフレーム(図示せず)に固定されており、可動プラテン62はガイド部材(図示せず)に沿って、図における横方向に移動可能に取付けられている。
また、可動金型61と固定金型63との間には、可動金型61と固定金型63とを離間させる型開用バネ65が配設されている。
特開2003−71896号公報
特許文献1に記載された油圧シリンダ装置5は、ヘッド側油圧室53に油圧力を作用させることにより、負荷となる可動プラテン62に押し側の力を作用させ、ロッド側油圧室54に油圧力を作用させることにより、負荷となる可動プラテン62に引き側の力を作用させるようにしている。
しかしながら、押し側の力は、ピストン51の面積に油の圧力を乗じた値であるのに対し、引き側の力は、ピストン51の面積からピストンロッド52の断面積を差引いた値に油の圧力を乗じた値となる。
したがって、油圧シリンダ装置5で駆動する可動プラテン62からなる負荷が要求する引き側の力が、押し側の力よりも大きい場合には、引き側の力に見合う大型の油圧シリンダ装置としなければならない問題があった。
特に、射出成形機やダイカストマシンなどに使用される金型などの負荷を駆動する油圧シリンダ装置においては、溶融樹脂又は溶解金属を金型内に注入して固化又は鋳造後に、固化・収縮して金型に固着した成形品を金型から取出す際の、可動金型と固定金型との型開工程では、大きな引き側の力が必要となっていた。
なお、特許文献1に記載された可動金型61と固定金型63との間には、可動金型61と固定金型63とを離間させる型開用バネ65が配設されており、引き側の力を型開用バネ65で増強しているが、可動金型61と固定金型63の合わせ面に多数の型開用バネ65を配設する必要があり、両金型61、65の構造が複雑になるとともに、大型となる新たな問題が生じていた。
また、複数の金型を取替えて一基の油圧シリンダ装置で駆動する場合には、各金型に多数の型開用バネを配設することが必要となる問題もあった。
本発明は、このような従来の構成が有していた課題を解決しようとするものであり、ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させて金型などの負荷に押し側の力を作用させるピストンの往ストロークの終端側で皿バネなどの弾性体を収縮させ、ロッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に引き側の力を作用させるピストンの復ストロークの始端側で弾性体の復元力を発生させることにより、負荷に作用させる引き側の開始時の力を増強するようにした液圧シリンダ装置とすることを目的としている。
請求項1に係る本発明の液圧シリンダ装置は、シリンダチューブと、ヘッドカバーと、ロッドカバーと、ピストンと、ピストンロッドとを備えるとともに、ロッドカバーの外側のピストンロッドに負荷を連結して、ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させることにより負荷に押し側の力を作用させ、ロッド側液圧室に液体圧力を作用させることにより負荷に引き側の力を作用させるようにした液圧シリンダ装置において、
皿バネ又はコイルバネからなる弾性体をピストンロッドを軸芯としてロッドカバー側のシリンダチューブ又はロッドカバーに設け、
ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に押し側の力を作用させるピストンの往ストロークの終端側で弾性体を収縮させる押圧部をピストンロッド又はピストンに設けて、
ロッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に引き側の力を作用させるピストンの復ストロークの始端側で弾性体の復元力を発生させることにより、負荷に作用させる引き側の開始時の力を増強し
ピストンロッドにおける負荷との連結部に、連結位置を調節可能な位置調節手段を設けて、位置調節手段を調節することにより、弾性体の収縮又は復元の時期と、ピストンの往ストローク終端又は復ストローク始端の時期とのタイミングを調節可能としたものである。
請求項2に係る本発明の液圧シリンダ装置は、シリンダチューブと、ヘッドカバーと、ロッドカバーと、ピストンと、ピストンロッドとを備えるとともに、ロッドカバーの外側のピストンロッドに負荷を連結して、ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させることにより負荷に押し側の力を作用させ、ロッド側液圧室に液体圧力を作用させることにより負荷に引き側の力を作用させるようにした液圧シリンダ装置において、
皿バネ又はコイルバネからなる弾性体をピストンロッドを軸芯としてピストン側のピストンロッド又はピストンに設け、
ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に押し側の力を作用させるピストンの往ストロークの終端側で弾性体を収縮させる押圧部をシリンダチューブ又はロッドカバーに設けて、
ロッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に引き側の力を作用させるピストンの復ストロークの始端側で弾性体の復元力を発生させることにより、負荷に作用させる引き側の開始時の力を増強したものである。
請求項3に係る本発明の液圧シリンダ装置は、請求項2に係る本発明の構成に加え、ピストンロッドにおける負荷との連結部に、連結位置を調節可能な位置調節手段を設けて、位置調節手段を調節することにより、弾性体の収縮又は復元の時期と、ピストンの往ストローク終端又は復ストローク始端の時期とのタイミングを調節可能としたものである。
請求項4に係る本発明の液圧シリンダ装置は、シリンダチューブと、ヘッドカバーと、ロッドカバーと、ピストンと、ピストンロッドとを備えるとともに、ロッドカバーの外側のピストンロッドに負荷を連結して、ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させることにより負荷に押し側の力を作用させ、ロッド側液圧室に液体圧力を作用させることにより負荷に引き側の力を作用させるようにした液圧シリンダ装置において、
ピストンにおける反ピストンロッド側にヘッドカバーを貫通して延びる第二ロッドを設け、
皿バネ又はコイルバネからなる弾性体を第二ロッドを軸芯としてヘッドカバーの外側に設け、
ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に押し側の力を作用させるピストンの往ストロークの終端側で弾性体を収縮させる押圧部を第二ロッドにおける端部側に設けて、
ロッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に引き側の力を作用させるピストンの復ストロークの始端側で弾性体の復元力を発生させることにより、負荷に作用させる引き側の開始時の力を増強したものである。
請求項5に係る本発明の液圧シリンダ装置は、請求項4に係る本発明の構成に加え、第二ロッドに、押圧部の軸方向位置を調節可能な位置調節手段を設けて、位置調節手段を調節することにより、弾性体の収縮又は復元の時期と、ピストンの往ストローク終端又は復ストローク始端の時期とのタイミングを調節可能としたものである。
請求項6に係る本発明の液圧シリンダ装置は、請求項1〜5のいずれかに係る本発明の構成に加え、弾性体は、傾斜方向が交互になるように積層した皿バネとしたものである。
請求項7に係る本発明の液圧シリンダ装置は、請求項1〜6のいずれかに係る本発明の構成に加え、負荷は、射出成形用金型のうちの中子としたものである。
請求項1、2及び4に係る本発明の液圧シリンダ装置は、ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に押し側の力を作用させるピストンの往ストロークの終端側で弾性体を収縮させ、ロッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に引き側の力を作用させるピストンの復ストロークの始端側で弾性体の復元力を発生させることにより、負荷に作用させる引き側の開始時の力を増強したから、要求される引き側の力が押し側の力よりも大きくなる金型などの負荷を駆動する液圧シリンダ装置の容量を小さいものとすることができるのである。
さらに、請求項1に係る本発明の液圧シリンダ装置は、位置調節手段を調節することにより、弾性体の収縮又は復元の時期と、ピストンの往ストローク終端又は復ストローク始端の時期とのタイミングを調節可能としたから、弾性体の復元力を要求される引き側の力が最大となるタイミングに合わせることができるのである。
請求項3及び請求項5に係る本発明の液圧シリンダ装置は、請求項2又は4に係る本発明の効果に加え、位置調節手段を調節することにより、弾性体の収縮又は復元の時期と、ピストンの往ストローク終端又は復ストローク始端の時期とのタイミングを調節可能としたから、弾性体の復元力を要求される引き側の力が最大となるタイミングに合わせることができるのである。
請求項6に係る本発明の液圧シリンダ装置は、請求項1〜5のいずれかに係る本発明の効果に加え、弾性体を傾斜方向が交互となる積層した皿バネとしたから、コンパクトな弾性体でありながら大きな弾性力(復元力)を得ることができるのである。
請求項7に係る本発明の液圧シリンダ装置は、請求項1〜6のいずれかに係る本発明の効果に加え、負荷を射出成形用金型のうちの中子としたから、中子のセット工程であるピストンの往ストロークにおいては押し側の要求される力が小さく、中子の取出し工程であるピストンの復ストロークにおいては引き側の要求される力が大きくなることに合致させることができるのである。
本発明の第一の実施の形態に係る液圧シリンダ装置を用いた概略油圧回路図である。 本発明の第一の実施の形態に係る液圧シリンダ装置の断面図である。 本発明の第二の実施の形態に係る液圧シリンダ装置の断面図である。 本発明の第三の実施の形態に係る液圧シリンダ装置の部分断面図である。 本発明の第四の実施の形態に係る液圧シリンダ装置の断面図である。 従来の油圧シリンダ装置の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を添付した図面により詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の第一の実施の形態に係る図面であり、図1は液圧シリンダ装置を用いた概略油圧回路図、図2は液圧シリンダ装置の断面図である。図3は本発明の第二の実施の形態に係る液圧シリンダ装置の断面図である。図4は本発明の第三の実施の形態に係る液圧シリンダ装置の部分断面図である。図5は本発明の第四の実施の形態に係る液圧シリンダ装置の断面図である。
本発明の第一の実施の形態の形態に係る液圧シリンダ装置について図1及び図2に基づき説明する。
図1において、1は作動液体として油を用いた液圧シリンダ装置、3は油圧回路、4は液圧シリンダ装置1の負荷であって、例えば、射出成形機の金型のうちの中子である。
油圧回路3は、油圧ポンプ31、油圧ポンプ31を駆動する電動機32、リリーフ弁33、流量弁34、方向切替弁35、油タンク36を備え、これら機器31、33〜36を油配管37で接続している。
液圧シリンダ装置1は、図1及び図2に示すように、ピストン11、ピストンロッド12、シリンダチューブ13、反ピストンロッド側のシリンダチューブ13の端部に設けたヘッドカバー14、ピストンロッド12側のシリンダチューブ13の端部に設けたロッドカバー15を備えている。
また、シリンダチューブ13、ヘッドカバー14及びロッドカバー15により形成されるシリンダ室16は、往復動するピストン11により図面上で左右に仕切られ、ヘッドカバー14側にヘッド側液圧室16a及びロッドカバー15側にロッド側液圧室16bをそれぞれ形成している。
そして、図1に示すように、方向切替弁35の第一切替ポート35aと、ヘッドカバー14に穿設した油出入口通路14aとをヘッド側油配管38aで接続するとともに、方向切替弁35の第二切替ポート35bと、ロッドカバー15に穿設した油出入口通路15aとをロッド側油配管38bで接続している。
また、油圧ポンプ31の出口を流量弁34を介して方向切替弁35の入口ポート35cに接続するとともに、方向切替弁35の出口ポート35dを油タンク36に接続している。
入口ポート35cと第一切替ポート35aとが連通し、出口ポート35dと第二切替ポート35bとが連通するように方向切替弁35を切替えることにより、ヘッド側液圧室16aに油圧ポンプ31からの油の供給を行なうとともに、ロッド側液圧室16bから油タンク36への油の戻りを行なうようにしている。
また、入口ポート35cと第二切替ポート35bとが連通し、出口ポート35dと第一切替ポート35aとが連通するように方向切替弁35を切替えることにより、ロッド側液圧室16bに油圧ポンプ31からの油の供給を行なうとともに、ヘッド側液圧室16aから油タンク36への油の戻りを行なうようにしている。
2は、8枚の皿バネ21を傾斜方向が図面上で左側と右側に交互に傾斜するように積層した弾性体であり、ピストンロッド12を軸芯としてロッドカバー15側のシリンダチューブ13の内側に、円筒状部材22を介して設けている。
また、ピストン11側のピストンロッド12には、環状の押圧部23を設け、この押圧部23を積層した皿バネ21に重ねて設けた環状の押圧板24を介して弾性体2を収縮させるようにしている。
なお、弾性体2は、ロッドカバー15側のシリンダチューブ13の内側に円筒状部材22を介して設けたが、ロッドカバー15に設けてもよく、ロッドカバー15及びシリンダチューブ13の双方に設けるようにしてもよく、さらに、押圧部23が弾性体2に当接していない状態において弾性体2がシリンダチューブ13、ロッドカバー15に固定されずに自由状態として、ピストン11の往ストロークの終端側で押圧部23が弾性体2に当接し、シリンダチューブ13、ロッドカバー15と押圧部23とで弾性体2を収縮するようにしてもよい。
また、押圧部23は、ピストン11側のピストンロッド12に設けたが、ピストン11に設けてもよく、ピストン11及びピストンロッド12の双方に固定して設けるようにしてもよい。
上記の押圧部23で弾性体2を収縮させるタイミングは、ヘッド側液圧室16aに油の圧力を作用させて負荷4に押し側の力を作用させるピストン11の往ストロークの終端側であり、換言すれば、負荷4に押し側の力を作用させて、負荷4を所定の位置に保持するようにしたときに、押圧部23により弾性体2に設定された収縮が生ずるようにするのである。
そして、図示しない射出成形機において、溶融樹脂をキャビティ内に充填し、樹脂が固化した後に、方向切替弁35を切替えて、ヘッド側液圧室16aを油タンク36に連通させ、ロッド側液圧室16bに油の圧力を作用させるのである。
上記の方向切替弁35を切替えてロッド側液圧室16bに油の圧力を作用させると、負荷4に引き側の力が作用すると同時に、弾性体2の復元力が生ずるのであり、この弾性体2の復元力を発生させることにより、負荷4に作用させる引き側の開始時の力を復元力の値だけ増強できるのである。
なお、図1及び図2において、12aはピストンロッド先端ネジ部、17aはリテーナ、17bは軸受、17cはタイロッド、17dはタイナット、17eはピストン部シール材、17fは軸受部シール材、17g、17h、17i及び17jはOリング、17kはダストシール材、41は負荷4とシリンダロッド12との連結部である。
次に、上記のように構成した第一の実施の形態に係る液圧シリンダ装置1の作用について説明する。
まず、液圧シリンダ装置1のピストン11が図1において右端に位置する状態で、油圧ポンプ31を駆動するとともに、入口ポート35cと第一切替ポート35aとが連通し、出口ポート35dと第二切替ポート35bとが連通するように方向切替弁35を切替え、ヘッド側液圧室16aに油圧ポンプ32からの油の供給を行ない、ロッド側液圧室16bから油タンク36への油の戻りを行なうようにすることにより、ピストンロッド12により負荷4に押し側の力が作用する。
ピストン11の往ストロークの終端側で、ピストン11側のピストンロッド12に設けた押圧部23が皿バネ21に重ねて設けた押圧板24に当接し、さらにピストン11が往ストロークの終端まで進むのであるが、弾性体2はロッドカバー15側のシリンダチューブ13の内側に円筒状部材22を介して設けられて不動であるから、押圧部23により押圧板24を介して収縮させられるのである。
そして、ピストン11の往ストロークの終端において、ピストンロッド12に連結した負荷4は所定の位置に保持されるのである。
このように、ピストン11の往ストロークの終端側では、押圧部23の押圧板24への当接が始まるピストン11の位置から往ストロークの終端の位置までの距離が、弾性体2のたわみ(収縮)量となるのである。
次に、図示しない射出成形機において、溶融樹脂をキャビティ内に充填し、樹脂が固化した後に、方向切替弁35を切替えて、ヘッド側液圧室16aを油タンク36に連通させ、ロッド側液圧室16bに油の圧力を作用させるのである。
ロッド側液圧室16bに油の圧力を作用させると、負荷4に引き側の力が作用すると同時に、ヘッド側液圧室16aには油の圧力が作用しないので弾性体2の復元力が生ずるのであり、この弾性体2の復元力を発生させることにより、負荷4に作用させる引き側の開始時の力を復元力の値だけ増強できるのである。
そして、この負荷4に作用させる引き側の開始時の力は、樹脂の固着に伴う要求される引き側の力の増大に打ち勝つためであるから、負荷4を引き側に例えば10mm程度移動する間だけ作用すればよいのである。
以下、本発明の第一の実施の形態に係る液圧シリンダ装置1の実施例1を説明する。
ピストン11の外径は100mm、ピストンロッド12の外径は56mm、油圧ポンプ31によるヘッド側液圧室16a又はロッド側液圧室16bへの油の供給圧力は16MPaGであり、油圧による押し側の最大の力は125.6kN、引き側の最大の力は86.3kNである。
また、弾性体2については、8枚の皿バネ21を積層しており、各皿バネ21は、材質がSUP10で、板厚が6.5mm、外径が99mm、内径が60mm、高さが8.4mmであり、皿バネ21を8枚積層した弾性体2の自由高さは67.2mmである。
そして、弾性体2の設計最大荷重は63kNにしており、この設計最大荷重を弾性体2に作用させたときの弾性体2の最大たわみ(収縮)は11.2mmであり、このときの弾性体2の高さは56mmである。
したがって、この実施例1では、負荷4に作用する押し側の最大の力は、弾性体2に押圧部23が当接していないとき125.6kNであり、弾性体2の最大たわみ時に62.6kNとなるのである。
また、負荷4に作用する引き側の最大の力は、弾性体2の復元開始時で149.3kNであり、弾性体2が自由高さの状態では、86.3kNである。
このように、実施例1では、負荷4に作用する引き側の最大の力を、油圧のみによる引き側の最大の力よりも73%も大きくすることができるのである。
次に、本発明の第二の実施の形態に係る液圧シリンダ装置について、図3に基づき説明する。
第二の実施の形態は、第一の実施の形態における弾性体2及び押圧部23の構成を変えたものである。
以下、第一の実施の形態と同様な構成については、同一の符号を付して説明を省略ないし簡略にして説明する。
図3において、2aは、8枚の皿バネ21aを傾斜方向が図面上で左側と右側に交互に傾斜するように積層した弾性体であり、ピストンロッド12を軸芯としてピストン11側のシリンダロッド12の外側に円筒状部材22aを介して設けている。
また、ロッドカバー15には、環状の押圧部23aを一体に形成し、この押圧部23aを積層した皿バネ21に重ねて設けた環状の押圧板24aを介して弾性体2aを収縮させるようにしている。
なお、押圧部23aはロッドカバー15に一体に形成しているが、ロッドカバー15と別に形成してロッドカバー15又はシリンダチューブ13に設けてもよい。
また、弾性体2aは、ピストン11側のシリンダロッド12の外側に円筒状部材22aを介して設けたが、ピストン11に設けてもよく、ピストン11及びピストンロッド12の双方に設けるようにしてもよく、さらに、押圧部23aが弾性体2aに当接していない状態において弾性体2aがピストン11、ピストンロッド12に固定されずに自由状態として、ピストン11の往ストロークの終端側で押圧部23aが弾性体2aに当接し、ピストン11、ピストンロッド12と押圧部23aとで弾性体2aを収縮するようにしてもよい。
上記の押圧部23aで弾性体2aを収縮させるタイミングは、ヘッド側液圧室16aに油の圧力を作用させて負荷4に押し側の力を作用させるピストン11の往ストロークの終端側であり、換言すれば、負荷4に押し側の力を作用させて、負荷4を所定の位置に保持するようにしたときに、押圧部23aにより弾性体2aに設定された収縮が生ずるようにするのである。
次に、上記のように構成した第二の実施の形態に係る液圧シリンダ装置1aの作用について説明する。この説明においては、図1に示す第一の実施の形態における液圧シリンダ装置1を第二の実施の形態における液圧シリンダ装置1aに置換した概略油圧回路図を形成し、この置換後の図1も参照する。
まず、液圧シリンダ装置1aのピストン11が図4において右端に位置する状態で、油圧ポンプ31を駆動するとともに、入口ポート35cと第一切替ポート35aとが連通し、出口ポート35dと第二切替ポート35bとが連通するように方向切替弁35を切替え、ヘッド側液圧室16aに油圧ポンプ32からの油の供給を行ない、ロッド側液圧室16bから油タンク36への油の戻りを行なうようにすることにより、ピストンロッド12により負荷4に押し側の力が作用する。
ピストン11の往ストロークの終端側で、ピストン11側のピストンロッド12の外側の皿バネ21aに重ねて設けた押圧板24aが、ロッドカバー15に一体に形成した押圧部23aに当接し、さらにピストン11が往ストロークの終端まで進むのであるが、押圧部23aはロッドカバー15に一体に形成されシリンダチューブ13に設けられて不動であるから、弾性体2aは押圧部23aにより押圧板24aを介して収縮させられるのである。
そして、ピストン11の往ストロークの終端において、ピストンロッド12に連結した負荷4は所定の位置に保持されるのである。
このように、ピストン11の往ストロークの終端側では、押圧板24aの押圧部23aへの当接が始まるピストン11の位置から往ストロークの終端の位置までの距離が、弾性体2aのたわみ量となるのである。
次に、図示しない射出成形機において、溶融樹脂をキャビティ内に充填し、樹脂が固化した後に、方向切替弁35を切替えて、ヘッド側液圧室16aを油タンク36に連通させ、ロッド側液圧室16bに油の圧力を作用させるのである。
ロッド側液圧室16bに油の圧力を作用させると、負荷4に引き側の力が作用すると同時に、ヘッド側液圧室16aには油の圧力が作用しないので弾性体2aの復元力が生ずるのであり、この弾性体2aの復元力を発生させることにより、負荷4に作用させる引き側の開始時の力を復元力の値だけ増強できるのである。
そして、この負荷4に作用させる引き側の開始時の力は、樹脂の固着に伴う要求される引き側の力の増大に打ち勝つためであるから、負荷4を引き側に例えば10mm程度移動する間だけ作用すればよいのである。
以下、本発明の第2の実施の形態に係る液圧シリンダ装置1aの実施例2を説明する。
ピストン11の外径は100mm、ピストンロッド12の外径は56mm、油圧ポンプ31によるヘッド側液圧室16a又はロッド側液圧室16bへの油の供給圧力は16MPaGであり、油圧による押し側の最大の力は125.6kN、引き側の最大の力は86.3kNであり、実施例1と同じである。
また、弾性体2aについては、8枚の皿バネ21aを積層しており、各皿バネ21aは、材質がSUP10で、板厚が6.3mm、外径が93mm、内径が60mm、高さが8mmであり、皿バネ21aを8枚積層した弾性体2aの自由高さは64mmである。
そして、弾性体2aの設計最大荷重は63kNにしており、この設計最大荷重を弾性体2aに作用させたときの弾性体2aの最大たわみは10mmであり、このときの弾性体2aの高さは54mmである。
したがって、この実施例2では、実施例1と同様に、負荷4に作用する押し側の最大の力は、弾性体2aに押圧部23aが当接していないとき125.6kNであり、弾性体2aの最大たわみ時に62.6kNとなるのである。
また、負荷4に作用する引き側の最大の力は、弾性体2aの復元開始時で149.3kNであり、弾性体2aが自由高さの状態では、86.3kNである。
このように、実施例2においても、実施例1と同様に、負荷4に作用する引き側の最大の力を、油圧のみによる引き側の最大の力よりも73%も大きくすることができるのである。
次に、本発明の第三の実施の形態に係る液圧シリンダ装置について、図4に基づき説明する。
第三の実施の形態は、第一及び第二の実施の形態における液圧シリンダ装置1、1aについてのピストンロッド12と負荷4との連結部41(図1参照)の構成に係り、他の構成は第一及び第二の実施の形態と同様である。
図4において、41aはハウジングであり、ハウジング41aの中心にネジ孔41bを形成し、ネジ孔41bにピストンロッド先端ネジ部12aを螺合している。
41cは間座であり、間座41cは一端を負荷4に連結し、他端を締付けボルト41dによりハウジング41aに連結している。
41eはロックナットであり、ロックナット41eを緩めた状態で、ハウジング41a、間座41c、締付けボルト41d及び負荷4を回転させることにより、ピストンロッド12と負荷4との距離を図4において左右に変更することが可能である。
なお、41f及び41gは工具差込用の六角穴である。
このように、第三の実施の形態では、ピストンロッド12における負荷4との連結部41に、ハウジング41a、間座41c、締付けボルト41d、ピストンロッド先端ネジ部12a、ロックナット41eなどで、連結位置を調節可能な位置調節手段42を設けており、位置調節手段42を調節することにより、第一及び第二の実施の形態における弾性体2、2aの収縮又は復元の時期と、ピストン11の往ストローク終端又は復ストローク始端の時期とのタイミングを調節可能としたのである。
次に、本発明の第四の実施の形態に係る液圧シリンダ装置について、図5に基づき説明する。
第四の実施の形態は、第一の実施の形態における弾性体2及び押圧部23の構成を変えたものである。
以下、第一の実施の形態と同様な構成については、同一の符号を付して説明を省略ないし簡略にして説明する。
図5において、ピストン11における反ピストンロッド側にヘッドカバー14を貫通して延びる第二ロッド18を設け、8枚の皿バネ21bを傾斜方向が図面上で左側と右側に交互に傾斜するように積層した弾性体2bを、第二ロッド18を軸芯としてヘッドカバー14の外側に円筒状部材22bを介して設けている。
また、第二ロッド18の端部側にネジ部18aを形成し、このネジ部18aに押圧部23bを2個の位置調節ナット18bで挟んで、押圧部23bの第二ロッド18における位置を調節可能に設け、第二ロッド18に設けたネジ部18a及び2個の位置調節ナット18bにより、押圧部23bの軸方向位置を調節可能な位置調節手段18cとしている。
そして、この押圧部23bを積層した皿バネ21bに重ねて設けた環状の押圧板24bを介して弾性体2bを収縮させるようにしている。
また、位置調節手段18cを調節することにより、弾性体2bの収縮又は復元の時期と、ピストン11の往ストローク終端又は復ストローク始端の時期とのタイミングを調節可能としている。
上記の押圧部23bで弾性体2bを収縮させるタイミングは、ヘッド側液圧室16aに油の圧力を作用させて負荷4に押し側の力を作用させるピストン11の往ストロークの終端側であり、換言すれば、負荷4に押し側の力を作用させて、負荷4を所定の位置に保持するようにしたときに、押圧部23bにより弾性体2bに設定された収縮が生ずるようにするのであり、位置調節手段18cによりタイミングを調節することができる。
なお、19は側板である。
次に、上記のように構成した第四の実施の形態に係る液圧シリンダ装置1bの作用について説明する。この説明においては、図1に示す第一の実施の形態における液圧シリンダ装置1を第四の実施の形態における液圧シリンダ装置1bに置換した概略油圧回路図を形成し、この置換後の図1も参照する。
まず、液圧シリンダ装置1bのピストン11が図5において右端に位置する状態で、油圧ポンプ31を駆動するとともに、入口ポート35cと第一切替ポート35aとが連通し、出口ポート35dと第二切替ポート35bとが連通するように方向切替弁35を切替え、ヘッド側液圧室16aに油圧ポンプ31からの油の供給を行ない、ロッド側液圧室16bから油タンク36への油の戻りを行なうようにすることにより、ピストンロッド12により負荷4に押し側の力が作用する。
ピストン11の往ストロークの終端側で、第二ロッド18における端部側に設けた押圧部23bがヘッドカバー14の外側の皿バネ21bに重ねて設けた押圧板24bに当接し、さらに、ピストン11が往ストロークの終端まで進むのであるが、弾性体2bはヘッドカバー14の外側に円筒状部材22bを介して設けられて不動であるから、押圧部23bにより押圧板24bを介して収縮させられるのである。
そして、ピストン11の往ストロークの終端において、ピストンロッド12に連結した負荷4は所定の位置に保持されるのである。
このように、ピストン11の往ストロークの終端側では、押圧部23bの押圧板24bへの当接が始まるピストン11の位置から往ストロークの終端の位置までの距離が、弾性体2bのたわみ量となるのである。
次に、図示しない射出成形機において、溶融樹脂をキャビティ内に充填し、樹脂が固化した後に、方向切替弁35を切替えて、ヘッド側液圧室16aを油タンク36に連通させ、ロッド側液圧室16bに油の圧力を作用させるのである。
ロッド側液圧室16bに油の圧力を作用させると、負荷4に引き側の力が作用すると同時に、ヘッド側液圧室16aには油の圧力が作用しないので弾性体2bの復元力が生ずるのであり、この弾性体2bの復元力を発生させることにより、負荷4に作用させる引き側の開始時の力を復元力の値だけ増強できるのである。
そして、この負荷4に作用させる引き側の開始時の力は、樹脂の固着に伴う要求される引き側の力の増大に打ち勝つためであるから、負荷4を引き側に例えば10mm程度移動する間だけ作用すればよいのである。
以下、本発明の第四の実施の形態に係る液圧シリンダ装置1bの実施例3を説明する。
ピストン11の外径は100mm、ピストンロッド12の外径は56mm、第二ロッド18の外径は30mm、油圧ポンプ31によるヘッド側液圧室16a又はロッド側液圧室16bへの油の供給圧力は16MPaGであり、油圧による押し側の最大の力は114.4kN、引き側の最大の力は86.3kNである。
また、弾性体2bについては、実施例1と同様に、8枚の皿バネ21bを積層しており、各皿バネ21bは、材質がSUP10で、板厚が6.5mm、外径が99mm、内径が60mm、高さが8.4mmであり、皿バネ21bを8枚積層した弾性体2の自由高さは67.2mmである。
そして、弾性体2bの設計最大荷重は63kNにしており、この設計最大荷重を弾性体2bに作用させたときの弾性体2bの最大たわみは11.2mmであり、このときの弾性体2bの高さは56mmである。
したがって、この実施例3では、負荷4に作用する押し側の最大の力は、弾性体2bに押圧部23bが当接していないとき114.4kNであり、弾性体2bの最大たわみ時に51.4kNとなるのである。
また、負荷4に作用する引き側の最大の力は、弾性体2bの復元開始時で149.3kNであり、弾性体2bが自由高さの状態では、86.3kNである。
このように、実施例3においても、実施例1と同様に、負荷4に作用する引き側の最大の力を、油圧のみによる引き側の最大の力よりも73%も大きくすることができるのである。
以上の第一〜第四の実施の形態では、弾性体として、積層した皿バネを用いたが、皿バネに換えてコイルバネを用いることもできる。
皿バネは復元力による引き側の力の大きな増強が要求されるときに適し、コイルバネは復元力による引き側の力の増強は小さくてもよいが、増強の要求されるストロークが大きいときに適する。
また、以上の第一〜第四の実施の形態では、作動液体として油を用いたが、油に換えて水や水グリ(水−グリコール系作動液)などを用いることもできる。
さらに、以上の第一〜第四の実施の形態では、負荷として射出成形機の金型のうちの中子の例を説明したが、射出成形機に換えてダイカストマシンでもよく、中子に換えて可動金型でもよく、要はロッド側液圧室に液圧を作用させた際に引き側の力を増強することが望ましい負荷に適用できるのである。
1、1a、1b 液圧シリンダ装置
11 ピストン
12 ピストンロッド
13 シリンダチューブ
14 ヘッドカバー
15 ロッドカバー
16a ヘッド側液圧室
16b ロッド側液圧室
18 第二ロッド
18c 位置調節手段
2、2a、2b 弾性体
21、21a、21b 皿バネ
23、23a、23b 押圧部
24、24a、24b 押圧板
41 連結部
42 位置調節手段

Claims (7)

  1. シリンダチューブと、ヘッドカバーと、ロッドカバーと、ピストンと、ピストンロッドとを備えるとともに、ロッドカバーの外側のピストンロッドに負荷を連結して、ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させることにより負荷に押し側の力を作用させ、ロッド側液圧室に液体圧力を作用させることにより負荷に引き側の力を作用させるようにした液圧シリンダ装置において、
    皿バネ又はコイルバネからなる弾性体をピストンロッドを軸芯としてロッドカバー側のシリンダチューブ又はロッドカバーに設け、
    ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に押し側の力を作用させるピストンの往ストロークの終端側で弾性体を収縮させる押圧部をピストンロッド又はピストンに設けて、
    ロッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に引き側の力を作用させるピストンの復ストロークの始端側で弾性体の復元力を発生させることにより、負荷に作用させる引き側の開始時の力を増強し
    ピストンロッドにおける負荷との連結部に、連結位置を調節可能な位置調節手段を設けて、位置調節手段を調節することにより、弾性体の収縮又は復元の時期と、ピストンの往ストローク終端又は復ストローク始端の時期とのタイミングを調節可能としたことを特徴とする液圧シリンダ装置。
  2. シリンダチューブと、ヘッドカバーと、ロッドカバーと、ピストンと、ピストンロッドとを備えるとともに、ロッドカバーの外側のピストンロッドに負荷を連結して、ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させることにより負荷に押し側の力を作用させ、ロッド側液圧室に液体圧力を作用させることにより負荷に引き側の力を作用させるようにした液圧シリンダ装置において、
    皿バネ又はコイルバネからなる弾性体をピストンロッドを軸芯としてピストン側のピストンロッド又はピストンに設け、
    ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に押し側の力を作用させるピストンの往ストロークの終端側で弾性体を収縮させる押圧部をシリンダチューブ又はロッドカバーに設けて、
    ロッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に引き側の力を作用させるピストンの復ストロークの始端側で弾性体の復元力を発生させることにより、負荷に作用させる引き側の開始時の力を増強したことを特徴とする液圧シリンダ装置。
  3. ピストンロッドにおける負荷との連結部に、連結位置を調節可能な位置調節手段を設けて、位置調節手段を調節することにより、弾性体の収縮又は復元の時期と、ピストンの往ストローク終端又は復ストローク始端の時期とのタイミングを調節可能としたことを特徴とする請求項2に記載の液圧シリンダ装置。
  4. シリンダチューブと、ヘッドカバーと、ロッドカバーと、ピストンと、ピストンロッドとを備えるとともに、ロッドカバーの外側のピストンロッドに負荷を連結して、ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させることにより負荷に押し側の力を作用させ、ロッド側液圧室に液体圧力を作用させることにより負荷に引き側の力を作用させるようにした液圧シリンダ装置において、
    ピストンにおける反ピストンロッド側にヘッドカバーを貫通して延びる第二ロッドを設け、
    皿バネ又はコイルバネからなる弾性体を第二ロッドを軸芯としてヘッドカバーの外側に設け、
    ヘッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に押し側の力を作用させるピストンの往ストロークの終端側で弾性体を収縮させる押圧部を第二ロッドにおける端部側に設けて、
    ロッド側液圧室に液体圧力を作用させて負荷に引き側の力を作用させるピストンの復ストロークの始端側で弾性体の復元力を発生させることにより、負荷に作用させる引き側の開始時の力を増強したことを特徴とする液圧シリンダ装置。
  5. 第二ロッドに、押圧部の軸方向位置を調節可能な位置調節手段を設けて、位置調節手段を調節することにより、弾性体の収縮又は復元の時期と、ピストンの往ストローク終端又は復ストローク始端の時期とのタイミングを調節可能としたことを特徴とする請求項4に記載の液圧シリンダ装置。
  6. 弾性体は、傾斜方向が交互になるように積層した皿バネであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液圧シリンダ装置。
  7. 負荷は、射出成形用金型のうちの中子であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液圧シリンダ装置。
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