JP2008105391A - 型締め機構及び射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイプレートやタイバーを用いたタイプよりも小型化を図ることのできる型締め機構及び射出成形機を提供する。
【解決手段】第2金型15にはその移動方向(図の左右方向)に沿って延びる貫通孔31を設けるとともに、第1金型14には、貫通孔31と同一線上であって第2金型15側の面において開口する雌ねじ部34を設ける。軸部37及び頭部38からなるボルト39を用いる。頭部38が第2金型15について第1金型14とは反対側に位置し、かつ軸部37の先端が第2金型15について第1金型14と同一側に位置するように、軸部37を貫通孔31に挿通させる。第2金型15を第1金型14に接触させた状態で、電動モータ45により頭部38を通じてボルト39を回転させ、軸部37の先端部の雄ねじ41を雌ねじ部34の雌ねじ36に螺入させることにより、第2金型15を第1金型14に圧接させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂成形に際し、一対の金型を高圧で締め付ける型締め機構、及びその型締め機構を用いた射出成形機に関するものである。
射出成形機には、射出が開始されてから溶融樹脂が固化するまでの期間、金型内の溶融樹脂の射出圧力によって金型が開かれないように締め付ける機構(型締め機構)が設けられる。
上記型締め機構としては、例えば図14に示すものが知られている。この型締め機構71では、固定ダイプレート72とリヤプレート73とが複数本のタイバー74(シャフト)によって連結されている。また、固定ダイプレート72とリヤプレート73との間には可動ダイプレート75が配設され、上記各タイバー74が可動ダイプレート75に挿通されている。固定ダイプレート72には第1金型76が取り付けられ、可動ダイプレート75には第2金型77が取り付けられている。また、リヤプレート73にはボールねじ78が挿通され、その一端(図14の左端)が可動ダイプレート75に固定されている。リヤプレート73にはナット79が回転可能に設けられ、上記ボールねじ78がナット79に螺合されている。さらに、リヤプレート73には、ナット79を回転駆動するためのモータ80が固定されている。この型締め機構71では、モータ80によってナット79が回転駆動されると、リヤプレート73に対しボールねじ78が軸方向へ移動する。これに伴い、ボールねじ78に固定された可動ダイプレート75がタイバー74によって案内されながら軸方向へ移動する。可動ダイプレート75に取り付けられた第2金型77が第1金型76に接近及び離間する。樹脂成形時には、第1金型76に接触された第2金型77がさらなるボールねじ78の移動により同第1金型76に圧接される。
また、別の型締め機構として特許文献1に記載されたものがある。図15に示すように、この型締め機構81では、第1金型82が取り付けられた固定ダイプレート83の四隅にボールねじ84が軸受85によって回転可能に支持されている。第2金型86が取り付けられた可動ダイプレート87の四隅にはボールナット88が嵌合されており、これらのボールナット88に上記ボールねじ84が螺合されている。固定ダイプレート83にはブラケット89を介してモータ90が取り付けられており、このモータ90の出力軸91に上記ボールねじ84が継手92によって駆動連結されている。この型締め機構81では、モータ90によってボールねじ84が回転駆動されると、可動ダイプレート87がボールねじ84の軸方向へ移動する。この可動ダイプレート87と一緒に第2金型86が第1金型82に接近及び離間する。樹脂成形時には、第1金型82に接触された第2金型86がさらにボールねじ84の回転により第1金型82に圧接される。
特開平5−269748号公報
ところが、上述した前者の型締め機構71は、第2金型77を第1金型76に圧接させるために、それらとは別に固定ダイプレート72、可動ダイプレート75及びタイバー74を用いている。固定ダイプレート72に第1金型76を取り付け、可動ダイプレート75に第2金型77を取り付けている。そして、ボールねじ78及びナット79の位置関係を変化させて可動ダイプレート75を移動させることによって第2金型77を第1金型76に圧接させるようにしている。このように圧接の直接の対象である第1金型76及び第2金型77のほかに種々の部品を用いている。そのため、型締め機構71が大型なものとなる。また、第2金型77の移動のために重量物である可動ダイプレート75を移動させることとなるため、モータ80として出力トルクの大きな大型のものが必要となり、このことが型締め機構71を一層大型なものにしている。
また、後者(特許文献1)の型締め機構81は、タイバーを用いていないものの、第1金型82及び第2金型86とは別に固定ダイプレート83及び可動ダイプレート87を用いていることに変わりはない。そのため、この場合にも上記と同様の型締め機構81の大型化が問題となる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ダイプレートやタイバーを用いた場合よりも小型化を図ることのできる型締め機構及び射出成形機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、第1金型と、前記第1金型に接触及び離間される第2金型とを備える射出成形機に適用され、樹脂成形に際し前記第1金型に接触された前記第2金型を同第1金型に圧接させるようにした型締め機構であって、前記第2金型には、その移動方向に沿って延びる貫通孔を設けるとともに、前記第1金型には、前記貫通孔と同一線上であって前記第2金型側の面において開口する雌ねじ部を設け、さらに、軸部及び頭部を備えるボルトを用い、前記頭部が前記第2金型について前記第1金型とは反対側に位置し、かつ前記軸部の先端が前記第2金型について前記第1金型と同一側に位置するように、前記軸部を前記貫通孔に挿通し、前記第2金型を前記第1金型に接触させた状態で、駆動機構により前記頭部を通じて前記ボルトを回転させ、前記軸部の先端部を前記雌ねじ部に螺入させることにより、前記第2金型を前記第1金型に圧接させるようにしたことを要旨とする。
上記の構成によれば、樹脂成形に際しては、第2金型が第1金型に接触させられる。この接触状態で、第2金型の貫通孔に挿通されたボルトが、駆動機構により頭部を通じて回転駆動されると、そのボルトにおける軸部の先端部が第1金型の雌ねじ部に螺入される。この螺入により軸部が軸方向へ伸びて軸力を発生し、第2金型が第1金型に圧接させられて型締めが行われる。
成形品の形成後には、駆動機構により頭部を通じてボルトが上記とは逆方向、すなわちボルトが緩まる方向へ回転駆動される。この回転により、上記軸力が減少し上記型締め状態が解除される。ボルトにおける軸部の先端部が第1金型の雌ねじ部から後退し、第2金型の移動が可能となる。その後に、第2金型が第1金型から離間させられ、成形品が取り出される。
このように、請求項1に記載の発明では、ボルトが締まる方向へ回転されることにより、第2金型が直接に第1金型に圧接される。型締めのためのダイプレート及びタイバーが不要となり、これらの部材を用いた場合よりも型締め機構が小型となる。
また、第1金型及び第2金型間に形成されるキャビティ形状に応じてボルト位置を設定することにより、適度な型締め力を得ることができ、第1金型及び第2金型の小型化を容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記駆動機構は、モータと、前記モータの出力軸の回転を前記ボルトの前記頭部に伝達する回転伝達部とを備えることを要旨とする。
上記の構成によれば、型締めに際しモータの出力軸が所定の方向へ回転されると、その回転が回転伝達部を通じてボルトの頭部に伝達される。この伝達により、頭部を通じてボルトが締まる方向へ回転され、軸部の先端部が第1金型の雌ねじ部に螺入され、軸部が軸方向へ伸びて軸力を発生する。
また、型開きに際し、モータの出力軸が上記とは逆方向へ回転されると、その回転が回転伝達部を通じてボルトの頭部に伝達される。この伝達により、頭部を通じてボルトが緩まる方向へ回転されて上記軸力が減少し、軸部の先端部が雌ねじ部から後退する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第2金型と前記頭部との間には、前記ボルトの回転による前記軸部の伸び分に相当する軸力を発生させる軸力発生補助手段が設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、第2金型とボルトの頭部との間に設けられた軸力発生補助手段が、ボルトの回転による軸部の伸び分に相当する軸力を発生させる。そのため、第2金型を第1金型に圧接させるために必要な軸力を要求軸力とすると、その要求軸力の一部が軸力発生補助手段の発生する軸力によって賄われれば、その分、ボルトの回転による軸部の伸びによって発生すべき軸力が小さくなる。この小さな軸力をボルトに発生させるためのモータとして、出力トルクの小さな小型のモータを使用することが可能となり、型締め機構のさらなる小型化を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明において、前記ボルトを常に前記雌ねじ部側へ弾性付勢する付勢部材をさらに備えることを要旨とする。
上記の構成によれば、第2金型が第1金型から離間した状態では、付勢部材によって弾性付勢されたボルトにおける軸部の先端部が第2金型から露出する。第2金型が第1金型側へ接近させられる中で上記軸部の先端部が雌ねじ部に接触する。さらに、第2金型が第1金型側へ移動されると、付勢部材がボルトによって弾性変形される。そして、第2金型が第1金型に接触させられると、上記のように付勢部材によって雌ねじ部側へ弾性付勢されたボルトが駆動機構により回転駆動される。軸部における雄ねじの端が雌ねじ部における雌ねじの端に合致すると、雄ねじが雌ねじに噛み合い、軸部の雌ねじ部への螺入が開始される。このように、付勢部材によりボルトを付勢することで、型締めに際し、軸部を雌ねじ部に確実に螺入させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記第2金型について前記第1金型とは反対側に移動可能に配置されて、同第2金型に接近及び離間される可動プレートをさらに備え、前記可動プレートには、前記ボルトの前記頭部が同可動プレートについて前記第2金型とは反対側に位置させられた状態で、前記軸部が軸方向への移動可能に挿通支持されるとともに、同可動プレートについて前記頭部と同一側に前記駆動機構が取付けられていることを要旨とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記貫通孔及び同貫通孔に対応する前記雌ねじ部の組は複数設けられており、前記ボルト及び前記駆動機構は、前記貫通孔及び前記雌ねじ部の組毎に設けられており、全ての組における前記ボルト及び前記駆動機構は、共通の前記可動プレートに設けられていることを要旨とする。
上記請求項5に記載の発明の構成によれば、可動プレートがボルトの軸方向へ移動して第2金型に接近又は離間すると、ボルト及び駆動機構も一緒に可動プレートと同一方向へ移動する。この移動により、第1金型及び第2金型に対するボルト及び駆動機構の位置が変化する。
従って、射出成形機に対し第1金型及び第2金型を脱着する作業、いわゆる段取り替え作業を行う場合には、ボルトにおける軸部の先端部を第1金型の雌ねじ部から後退させた状態で、可動プレートを第1金型及び第2金型から遠ざかる方向へ移動させることで、ボルトを第2金型の貫通孔から抜き出すことが可能である。この際、第1金型及び第2金型については特段移動させなくてもよい。ボルトが貫通孔から抜け出れば、第1金型及び第2金型をボルトの軸線と直交する方向へ移動させて射出成形機から取り外したり、その後に、樹脂成形の対象となる新たな第1金型及び第2金型を射出成形機に取付けたりすることが可能となる。
前記とは逆に、可動プレートを、第2金型に近づける方向へ移動させることで、ボルトを貫通孔に挿入して可動プレートを第2金型に装着し、型締め機構による型締めに備えることが可能である。
従って、上記のように可動プレートをボルトの軸方向へ移動させるだけで両金型に対するボルト及び駆動機構の位置を変えることができ、可動プレートを用いず、ボルト及び駆動機構を別々に操作して両金型に脱着する場合に比べ、段取り替え作業が容易となる。
この効果は、貫通孔及び同貫通孔に対応する雌ねじ部の組が複数設けられ、ボルト及び駆動機構が貫通孔及び雌ねじ部の組毎に設けられている場合に、請求項6に記載の発明によるように、全ての組におけるボルト及び駆動機構を、共通の可動プレートに設けることで、特に顕著なものとなる。
これは、共通の可動プレートがボルトの軸方向へ移動して第2金型に接近又は離間すると、これに伴い全ての組のボルト及び駆動機構も一緒に可動プレートと同一方向へ一斉に移動する。この移動により、第1金型及び第2金型に対する全ての組のボルト及び駆動機構の各位置が変化するからである。
その結果、段取り替え作業の時間短縮と、同作業の簡易化とをともに図ることができる。
請求項7に記載の発明は、第1金型と、前記第1金型に接触及び離間される第2金型とを備える射出成形機に適用され、樹脂成形に際し前記第1金型に接触された前記第2金型を同第1金型に圧接させるようにした型締め機構であって、前記第2金型には、その移動方向に沿って延びる貫通孔を設けるとともに、軸部のみからなるボルトを、その両端部が露出するように前記貫通孔に挿通し、前記軸部の一端部を前記第1金型に固定し、他端部にナットを螺合し、前記第2金型を前記第1金型に接触させた状態で、駆動機構により前記ナットを締め付ける方向へ回転させて、前記第2金型を前記第1金型に圧接させるようにしたことを要旨とする。
上記の構成によれば、樹脂成形に際しては、第2金型が第1金型に接触させられる。この接触状態では、一端部において第1金型に固定されたボルトが第2金型の貫通孔に挿通されている。そして、ボルトの他端部に螺合されているナットが、駆動機構により締まる方向へ回転されると、ボルトが軸方向へ伸びて軸力を発生し、第2金型が第1金型に圧接させられて型締めが行われる。
成形品の成形後には、駆動機構によりナットが上記とは逆方向、すなわちナットが緩まる方向へ回転駆動される。この回転により上記軸力が減少し、上記型締め状態が解除されて、第2金型の移動が可能となる。その後に、第2金型が第1金型から離間させられ、成形品が取り出される。
このように、請求項7に記載の発明では、ナットが締まる方向へ回転されることにより、第2金型が直接に第1金型に圧接される。型締めのためのダイプレート及びタイバーが不要となり、これらの部材を用いた場合に比べ型締め機構が小型となる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記駆動機構は、モータと、前記モータの回転を前記ナットに伝達する回転伝達部とを備えることを要旨とする。
上記の構成によれば、型締めに際し、モータの出力軸が、所定の方向へ回転されると、その回転が回転伝達部を通じてナットに伝達される。この伝達により、ナットが締まる方向へ回転され、ボルトが軸方向へ伸びて軸力を発生する。
また、型開きに際し、モータの出力軸が上記とは逆方向へ回転されると、その回転が回転伝達部を通じてナットに伝達される。この伝達により、ナットが緩まる方向へ回転されて上記軸力が減少する。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記第2金型と前記ナットとの間には、前記ナットの回転による前記ボルトの伸び分に相当する軸力を発生させる軸力発生補助手段が設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、第2金型とナットとの間に設けられた軸力発生補助手段が、ナットの回転によるボルトの伸び分に相当する軸力を発生させる。そのため、第2金型を第1金型に圧接させるために必要な軸力を要求軸力とすると、その要求軸力の一部が軸力発生補助手段の発生する軸力によって賄われれば、その分、ナットの回転によるボルトの伸びによって発生すべき軸力が小さくなる。この小さな軸力をボルトに発生させるためのモータとして、出力トルクの小さな小型のモータを使用することが可能となり、型締め機構のさらなる小型化を図ることができる。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9のいずれか1つに記載の発明において、前記第2金型について前記第1金型とは反対側に移動可能に配置されて、同第2金型に接近及び離間される可動プレートをさらに備え、前記可動プレートについて前記第2金型とは反対側には、同可動プレートに挿通された前記軸部の他端部に螺合される前記ナットが配置されるとともに、前記駆動機構が取付けられていることを要旨とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記ボルト及び同ボルトに対応する前記貫通孔の組は複数設けられており、前記ナット及び前記駆動機構は、前記ボルト及び前記貫通孔の組毎に設けられており、全ての組における前記ナット及び前記駆動機構は、共通の前記可動プレートに設けられていることを要旨とする。
上記請求項10に記載の発明の構成によれば、可動プレートがボルトの軸方向へ移動して、第1金型及び第2金型に接近又は離間すると、ナット及び駆動機構も一緒に可動プレートと同一方向へ移動する。この移動により、第1金型及び第2金型に対するナット及び駆動機構の位置が変化する。
従って、射出成形機に対し第1金型及び第2金型を脱着する作業、いわゆる段取り替え作業を行う場合には、駆動機構によりナットを緩まる方向へ回転駆動して、ボルトにおける軸部の他端部からナットを取外す。この状態で、例えば、可動プレートを第2金型とともに第1金型から遠ざかる方向へ移動させる。第2金型の貫通孔からボルトが抜け出ると、第1金型及び第2金型が分離された状態となる。さらに、可動プレートを第2金型から遠ざけると、それに伴いナット及び駆動機構も第2金型から遠ざかる。そのため、第1金型及び第2金型を射出成形機から取り外したり、その後に、樹脂成形の対象となる新たな第1金型及び第2金型を射出成形機に取付けたりすることが可能となる。
前記とは逆に、例えば可動プレートを新たな第2金型とともに新たな第1金型に近づける方向へ移動させることで、ボルトを貫通孔に挿通させるとともに、そのボルトにナットを接触させ、その後にナットを駆動機構により締まる方向へ回転させて、ナットをボルトに螺合させることが可能となる。この螺合により、可動プレートが第1金型及び第2金型に装着された状態となり、型締め機構による型締めに備えることができる。
従って、上記のように可動プレートをボルトの軸方向へ移動させるだけで両金型に対するナット及び駆動機構の位置を変えることができ、可動プレートを用いず、ナット及び駆動機構を別々に操作して両金型に脱着する場合に比べ、段取り替え作業が容易となる。
この効果は、ボルト及び同ボルトに対応する貫通孔の組が複数設けられ、ナット及び駆動機構がボルト及び貫通孔の組毎に設けられている場合に、請求項11に記載の発明によるように、全ての組におけるナット及び駆動機構を、共通の可動プレートに設けることで、特に顕著なものとなる。
これは、共通の可動プレートがボルトの軸方向へ移動して第1金型及び第2金型に接近又は離間すると、これに伴い全ての組のナット及び駆動機構も一緒に可動プレートと同一方向へ一斉に移動する。この移動により、第1金型及び第2金型に対する全ての組のナット及び駆動機構の各位置が変化するからである。
その結果、段取り替え作業の時間短縮と、同作業の簡易化とをともに図ることができる。
なお、請求項3又は9における軸力発生補助手段としては、請求項12に記載の発明によるように、シリンダと、前記シリンダに対し、前記第2金型の移動方向へ出没可能に収容されたピストンとを備え、油圧により前記ピストンを前記シリンダから突出させることにより前記軸力を発生させるものを用いることができる。
この軸力発生補助手段によれば、油圧によりピストンをシリンダから突出させることで、ボルトを伸ばして軸力を発生させることができ、この発生した軸力によって要求軸力の一部を賄うことができる。
請求項13に記載の発明は、第1金型に第2金型を接触させてキャビティを形成し、型締め機構により前記第2金型を前記第1金型に圧接させて型締めし、この状態で前記キャビティ内へ溶融樹脂を射出することにより成形品を形成するようにした射出成形機であって、前記型締め機構として請求項1〜12のいずれか1つに記載の型締め機構を備えることを要旨とする。
上記の構成によれば、請求項1〜12のいずれか1つに記載の型締め機構による効果を有する射出成形機を提供することができる。特に、型締め機構の小型化に伴い射出成形機全体の小型化を図ることができる。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記第2金型は水平方向に移動して前記第1金型に接近及び離間するものであり、前記溶融樹脂は、前記第1金型及び前記第2金型よりも上方に設けられた射出装置から下方へ向けて射出されて前記キャビティに供給されるものであることを要旨とする。
第2金型が水平方向へ移動して第1金型に接近及び離間する射出成形機において、上記のように射出装置が第1金型及び第2金型よりも上方に配置され、この射出装置から溶融樹脂が下方へ射出される構成とすることにより、型締め機構による型締め動作に影響を及ぼすことなく、キャビティに溶融樹脂を確実に供給することができる。
本発明によれば、第2金型をボルトによって第1金型に直接圧接させるようにしたため、ダイプレート及びタイバーといった部品を用いることなく型締めを行うことができ、型締め機構、ひいては射出成形機の小型化を図ることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1は射出成形機11の一部を示し、図2(a)は図1中のA部を拡大して示している。これら図1及び図2(a)の少なくとも一方に示すように、射出成形機11の基台12上にはブシュ13が設けられ、その上に第1金型14が固定されている。また、ブシュ13上には、第2金型15が第1金型14に接近及び離間する方向(図1の左右方向)へスライド可能に設けられている。第1金型14の第2金型15側(図1の右側)の面には成形突部16が設けられ、第2金型15の第1金型14側(図1の左側)の面には成形凹部17が設けられている。そして、第2金型15が第1金型14に接触された状態では、成形突部16が成形凹部17内に入り込み、それらの間に、所望形状の成形品Pを形成するための空間であるキャビティ18が形成される。
なお、射出成形機11の下部には、上記第2金型15を第1金型14に接近及び離間する方向へスライドさせるための油圧シリンダ機構19が内蔵されている。
上記ブシュ13上であって、第1金型14の第2金型15とは反対側(図1の左側)には固定盤21が設けられている。固定盤21の上部にはスプルブシュ22が組み込まれている。このスプルブシュ22と上記キャビティ18とは、固定盤21内及び第1金型14内に設けられたランナ23によって、連通状態で接続されている。
第1金型14及び第2金型15よりも上方、ここでは固定盤21の上方に縦型の射出装置24が設けられている。射出装置24は、下端にノズル25を有する加熱シリンダ26内にスクリュー(図示略)を配した構造を有している。この射出装置24では、溶融された樹脂材料が加熱シリンダ26内の下部に溜められ、スクリューが前進することで溶融樹脂がノズル25から下方へ向けて高圧で射出される。射出された溶融樹脂は、スプルブシュ22及びランナ23を通ってキャビティ18に供給される。
なお、射出装置24では、スプルブシュ22との間のシール性を確保するために、加熱シリンダ26下端のノズル25がスプルブシュ22に高い圧力で押圧される。そのため、スプルブシュ22を有する固定盤21及び第1金型14は、この高い圧力を受け止めるのに十分な強度で基台12に固定されている。
上記固定盤21の第1金型14とは反対側(図1の左側)には、第2金型15を第1金型14から離間させる型開き時に、成形突部16に密着している成形品Pをその成形突部16から突き出すための突き出し機構27が設けられている。
上記第2金型15の第1金型14とは反対側(図1の右側)には可動プレート28が脱着可能に取付けられており、この可動プレート28に複数組の型締め機構29が取り付けられている。なお、図1では型締め機構29が可動プレート28の上下に一対図示されているが、これらの型締め機構29が紙面と直交する方向に複数対設けられている。これらの型締め機構29は同一構造を有している。
型締め機構29は、樹脂成形に際し、第1金型14に接触された第2金型15を同第1金型14に圧接させ、射出が開始されてから溶融樹脂が固化するまでの期間、溶融樹脂の射出圧力によって第2金型15が第1金型14から開かれないように締め付けるための機構である。
次に、この型締め機構29について説明する。第2金型15には、その移動方向(図1の左右方向)に沿って延びる貫通孔31が設けられている。貫通孔31は、第2金型15の移動方向についての両側面において開口している。貫通孔31と同心円上であって、各開口32の内方近傍には円筒状をなすガイド部材33がそれぞれ配置されている。
第1金型14について、上記貫通孔31と同一直線上には雌ねじ部34が設けられている。詳しくは、第1金型14の第2金型15側(図2(a)の右側)には凹部35が設けられ、内周面に雌ねじ36を有する筒状の雌ねじ部34が凹部35に嵌入されている。この雌ねじ部34もまた第1金型14の第2金型15側の面において開口している。
型締め機構29には、軸部37と六角状の頭部38とからなるボルト39が用いられている。軸部37は、上記貫通孔31よりも小径であり、かつ貫通孔31よりも長い。より詳しくは、軸部37は、第2金型15及び可動プレート28の各厚み(第2金型15の移動方向について長さ)の合計よりも長い。軸部37の先端部(頭部38とは反対側の端部)には、前記雌ねじ部34の雌ねじ36に螺合し得る雄ねじ41が形成されている。ボルト39は、貫通孔31内に、次の条件を満たすように配置されている。
(i)頭部38が第2金型15について第1金型14とは反対側(図2(a)の右側)に位置すること。
(ii)軸部37の先端が第2金型15について第1金型14と同一側(図2(a)の左側)に位置すること。
第1実施形態では、上記条件(i)を満たす位置として、可動プレート28について第2金型15とは反対側(図2(a)の右側)が設定されている。
そして、軸部37の大部分は、第2金型15の貫通孔31に挿通されている。これに加え、軸部37の一部は可動プレート28に挿通されている。こうした構成のボルト39は、回転に伴い軸部37が軸方向へ伸びることにより軸力を発生して第2金型15を第1金型14に圧接させる役割を担っている。
可動プレート28の第2金型15とは反対側(図2(a)の右側)の上部には、上記ボルト39の頭部38を回転駆動するための駆動機構42が設けられている。
この駆動機構42について説明すると、可動プレート28の上記頭部38を取り囲む複数箇所には、第2金型15の移動方向へ延びる複数本の支柱43が配設されている。これらの支柱43の先端(図2(a)の右端)には取付板44が装着されている。取付板44には、サーボモータ等からなる電動モータ45が、その出力軸46を前記第2金型15の移動方向と平行状態にして取付けられている。
上記電動モータ45の出力軸46の回転をボルト39の頭部38に伝達するために、六角状の穴47を有する有底の筒状体48が用いられ、この筒状体48が穴47においてボルト39の頭部38に嵌合されている。
上記筒状体48は円筒状の外周面を有している。一方、上記複数本の支柱43について、第2金型15の移動方向についての異なる複数箇所(図2(a)では2箇所)には軸受49が取付けられている。そして、上記筒状体48がこれらの軸受49により上記支柱43に回転可能に支持されている。電動モータ45の出力軸46と上記筒状体48とは、カップリング51により一体回転可能に連結されている。上述した筒状体48とカップリング51とにより、電動モータ45の出力軸46の回転をボルト39の頭部38に伝達する回転伝達部が構成されている。
上記筒状体48の穴47の内底面と、ボルト39の頭部38との間には、付勢部材として、コイルばね52が圧縮された状態で介在されている。このコイルばね52により、ボルト39が常に雌ねじ部34側へ弾性付勢されている。
さらに、第1実施形態では、第2金型15とボルト39の頭部38との間に、ボルト39の回転による軸部37の伸び分に相当する軸力を発生させるための軸力発生補助手段として、油圧ワッシャ53が介装されている。図2(b)に示すように、油圧ワッシャ53は、可動プレート28に設けられた収容孔54内に組み込まれている。収容孔54は、上記第2金型15の貫通孔31と同一直線上において、その貫通孔31よりも大径状に形成されている。
油圧ワッシャ53は、シリンダ55及びピストン56を備えて構成されている。シリンダ55は円環状をなしており、上記収容孔54に嵌合固定されている。シリンダ55には、第2金型15とは反対側(図2(b)の右側)の面において開口する環状凹部57が形成されている。ピストン56は円環状をなしており、上記環状凹部57内にシリンダ55からの出没可能に収容されている。環状凹部57の内底面とピストン56との間の空間は油圧室58を構成している。可動プレート28及びシリンダ55には、可動プレート28の外部と油圧室58とを繋ぐ油路59が形成されている。そして、可動プレート28の外部から高圧の作動油が油路59を通じて油圧室58に供給されると、その作動油の油圧がピストン56に作用し、同ピストン56がシリンダ55から突出してボルト39の頭部38を大きな力で押圧するように構成されている。
上記のようにして、第1実施形態にかかる型締め機構29が構成されている。この型締め機構29には、従来のものとは異なり、ダイプレート及びタイバーといった金型を移動させるための部品が用いられていない。この型締め機構29は、次のように作動して型締めを行う。
図3は、第1金型14から第2金型15が離間した状態の型締め機構29を示している。この状態では、電動モータ45の出力軸46は回転を停止している。油圧ワッシャ53では、油圧室58に作動油が供給されておらず、油圧室58の油圧が低下している。ボルト39については、コイルばね52によって付勢された頭部38が油圧ワッシャ53のピストン56を押圧している。この押圧により、ピストン56はシリンダ55内に没入している。また、ボルト39の軸部37の先端部の雄ねじ41は貫通孔31から第1金型14側へ露出しているが、第1金型14の雌ねじ部34からは離間している。
上記の状態から、油圧シリンダ機構19の作動により第2金型15が第1金型14に接近する側(図3の左側)へ移動されると、それに伴い第2金型15から露出している軸部37の雄ねじ41もまた第1金型14に接近する。この接近の過程で、図3において二点鎖線で示すように雄ねじ41が雌ねじ部34に当接する。この状態では、第2金型15は第1金型14から未だ離間している。
油圧シリンダ機構19の作動により、さらに第2金型15が第1金型14に接近する側へ移動されると、ボルト39のそれ以上の同方向への移動が規制されることから、油圧ワッシャ53がボルト39の頭部38から離間する。筒状体48についても第2金型15と一緒に第1金型14に接近するため、ボルト39の頭部38と筒状体48の内底面との間のコイルばね52が圧縮される。
図4に示すように、第2金型15が第1金型14に接触したところで、油圧シリンダ機構19の作動が停止される。この状態では、両金型14,15間にキャビティ18が形成される。電動モータ45の出力軸46の回転が開始される。この出力軸46の回転は、カップリング51を介して筒状体48に伝達され、これらとともにコイルばね52が回転駆動される。筒状体48の回転により、ボルト39がその頭部38において回転される。圧縮されたコイルばね52によって弾性付勢されたボルト39の軸部37は雌ねじ部34に押圧されている。そのため、軸部37における雄ねじ41の端が雌ねじ部34における雌ねじ36の端に合致すると、雄ねじ41が雌ねじ36に噛み合い、軸部37の雌ねじ部34への螺入が開始される。
さらに、電動モータ45の出力軸46の回転が続けられることで、ボルト39が回転し続ける。軸部37の雄ねじ41が雌ねじ部34の雌ねじ36に螺入していく。第2金型15の第1金型14側への移動が停止していることから、上記のようにボルト39が雌ねじ36に螺入していくと、頭部38が油圧ワッシャ53に接近する。図2(a)に示すように、頭部38が油圧ワッシャ53に接触したところで、電動モータ45の出力軸46の回転が停止される。これに伴いカップリング51及び筒状体48の回転が停止され、ボルト39の回転が停止される。軸部37の雌ねじ36への螺入も停止される。ボルト39は、回転に伴い軸部37が軸方向へ伸びることにより軸力を発生するものであるが、この時点では、軸部37はほとんど伸びておらず軸力をほとんど発生していない。
ここで、第2金型15を第1金型14に圧接させるために必要な軸力を要求軸力とすると、油圧ワッシャ53を用いない場合には、ボルト39の回転のみによる軸部37の伸びによって上記要求軸力に相当する軸力を発生させなければならない。
しかし、第1実施形態では、上記の時点で、作動油が油路59を通じて油圧ワッシャ53の油圧室58に供給される。この作動油の供給により油圧室58の油圧が上昇して、同油圧がピストン56に加わる。この油圧の高い状態は、キャビティ18内に溶融樹脂が充填されて冷却・固化するまで維持される。上記の高い油圧により、図2(b)に示すように、ピストン56がシリンダ55から突出してボルト39の頭部38を大きな力で押圧する。ボルト39の回転は停止されているが、上記高い圧力でのピストン56の押圧により軸部37が伸びて軸力を発生する。上記要求軸力の一部が油圧ワッシャ53による軸力によって賄われる。表現を変えると、ボルト39の回転に伴い発生する軸力と上記要求軸力との差分が、上記油圧ワッシャ53による軸力により補われる。第1実施形態では、上述したようにボルト39の回転に伴い発生する軸力が小さいものの、結果として、要求軸力がボルト39において発生して、第2金型15が第1金型14に圧接されて、型締めが行われる。
続いて、射出装置24のノズル25から溶融樹脂がスプルブシュ22内へ射出される(図1参照)。この溶融樹脂は、ランナ23を通ってキャビティ18内に供給され、同キャビティ18内に溶融樹脂が充填される。この際、型締め機構29によって、第2金型15が第1金型14に圧接されているため、溶融樹脂の射出圧力によって第2金型15が第1金型14から離間することはない。上記溶融樹脂は、冷却・固化されることで、キャビティ18内で所望の成形品Pに賦形される。
成形品Pの形成後、型締め機構29等では上記と逆の動作が行われる。まず、図2の状態から、油圧ワッシャ53では、油圧室58内の作動油が排出される等して、同油圧室58内の油圧が低下される。ピストン56には、コイルばね52の付勢力がボルト39の頭部38を介して作用している。そのため、ピストン56は頭部38によって押圧されてシリンダ55内に没入する。これに伴い、油圧ワッシャ53による軸力が減少する。
続いて、電動モータ45の出力軸46が上記とは逆方向、すなわちボルト39が緩まる方向へ回転される。この回転がカップリング51及び筒状体48を介してボルト39に伝達され、同ボルト39がコイルばね52に抗しながら後退(電動モータ45側へ移動)する。ボルト39の回転による軸部37の軸力が減少し、型締め状態が解除される。上記後退により、図4に示すように、軸部37の雄ねじ41が雌ねじ部34から抜け出ると、第2金型15の移動が可能となる。また、上記後退に伴い、ボルト39の頭部38が油圧ワッシャ53のピストン56から離間する。
油圧シリンダ機構19(図1参照)の作動により、第2金型15が第1金型14から離間する側(図4の右側)へ移動され始める。この移動により、図3において二点鎖線で示すように、第2金型15が第1金型14から離れていくが、コイルばね52によって頭部38を付勢されたボルト39では、軸部37の先端が雌ねじ部34に接触した状態を維持する。第2金型15の上記移動に伴い、ボルト39の頭部38と油圧ワッシャ53のピストン56との間隔が狭まる。そして、ピストン56が頭部38に接触した後は、図3において実線で示すように、ボルト39は第2金型15と一体となって移動し、雌ねじ部34から離間する。なお、上記のように第2金型15が第1金型14から離間する際には、図3では図示されていないが、成形品Pは成形凹部17から剥がれ、第1金型14の成形突部16に密着している。
第2金型15が第1金型14から所定距離離間したところで、突き出し機構27(図1参照)の作動により成形品Pが突き出されて、成形突部16から剥がされ、両金型14,15間から取り出される。
以上詳述した第1実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)第2金型15にはその移動方向に沿って延びる貫通孔31を設け、第1金型14には、貫通孔31と同一線上であって第2金型15側の面において開口する雌ねじ部34を設けている。頭部38が第2金型15について第1金型14とは反対側に位置し、かつ軸部37の先端が第2金型15について第1金型14と同一側に位置するようにその軸部37を貫通孔31に挿通している。そして、第2金型15を第1金型14に接触させた状態で、電動モータ45により頭部38を通じてボルト39を回転させ、軸部37の先端部を雌ねじ36に螺入させることにより、第2金型15を第1金型14に圧接させるようにしている。
このように、ボルト39を締め込むことによって、第2金型15を直接第1金型14に圧接させることができる。従って、金型の型締めのために従来用いていたダイプレート及びタイバーが不要となり、その分、型締め機構29を小型化することができる。
また、第2金型15を第1金型14に接触させたときに両金型14,15間に形成されるキャビティ18の形状に応じてボルト39の位置を設定することにより、適度な型締め力を得ることができ、両金型14,15の小型化を容易に行うことができる。
上記型締め機構29及び両金型14,15の小型化に伴い、射出成形機11の小型化を図ることもできる。
(2)雌ねじ部34を第1金型14の第2金型15側の面に開口させることで、キャビティ18の近くにおいてボルト39を締付けるようにしている。そのため、締付けに伴い発生するキャビティ18の変形(撓み)を少なくし、成形品Pの形状についての成形精度を高めることができる。
また、ボルト39の軸力を効率よく両金型14,15間に作用させることができ、その分、ボルト39の要求軸力を小さくすることができる。
(3)第2金型15とボルト39の頭部38との間に、ボルト39の回転による軸部37の伸び分に相当する軸力を発生させる油圧ワッシャ53を設けている。そのため、第2金型15を第1金型14に圧接させるために必要な要求軸力の一部を、油圧ワッシャ53の発生する軸力によって賄うことができる。ボルト39の回転による伸びによって発生すべき軸力を小さくできる。この小さな軸力をボルト39に発生させる電動モータとして、出力トルクの小さな小型の電動モータ45を使用することが可能となり、型締め機構29のさらなる小型化を図ることができる。
(4)ボルト39を常に雌ねじ部34側へ付勢するコイルばね52を設けている。そのため、コイルばね52によってボルト39を付勢することで、型締めに際し、軸部37を雌ねじ部34に確実に螺入させることができる。
(5)複数の型締め機構29を、第2金型15に脱着される可動プレート28に取り付けている。そのため、これらの型締め機構29の取り付けられた可動プレート28をユニットとして、第2金型15に装着するようにする。また、複数種類の第1金型14に対し、同じ箇所に雌ねじ部34を設ける。また、複数種類の第2金型15に対し、同じ箇所に貫通孔31を設ける。このようにすると、いずれの種類の第1金型14及び第2金型15に対しても上記ユニットを装着することができる。上記ユニットで複数種類の第1金型14及び第2金型15についての型締めに対応することができる。
(6)射出成形機11において、射出装置24を第1金型14及び第2金型15よりも上方に配置し、この射出装置24のノズル25から溶融樹脂を下方へ射出する構成としている。このような射出装置24の縦型配置により、型締め機構29による型締め動作に影響を及ぼすことなく、キャビティ18に溶融樹脂を確実に供給することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図5を参照して説明する。
第2実施形態は、ボルト39に代え、スタッドボルト(植え込みボルト)61及びナット62の組み合わせを用いている点において第1実施形態と異なっている。
より詳しくは、第2金型15において、その移動方向に沿って延びるように設けられた貫通孔31には、軸部のみからなるスタッドボルト61が挿通されている。このスタッドボルト61としては、第2金型15及び可動プレート28の各厚みの合計よりも長いものが用いられている。また、スタッドボルト61では、その両端部に雄ねじ63が形成されている。上記のように、スタッドボルト61が貫通孔31に挿通された状態では、その両端部が貫通孔31から露出している。特に、貫通孔31から電動モータ45側(図5の右側)に露出する部分については、油圧ワッシャ53からも露出し、筒状体48内に入り込んでいる。
第1金型14の上記貫通孔31と同一線上には、第2金型15側の面において開口するねじ穴64が形成されている。そして、上記貫通孔31から露出したスタッドボルト61の一端部(図5の左端部)がねじ穴64に螺合されることにより、スタッドボルト61が第1金型14に固定されている。なお、スタッドボルト61は上記とは異なる手段によって第1金型14に固定されてもよい。
筒状体48内には、第1実施形態におけるボルト39の頭部38に代えて、ナット62が配置されており、上記スタッドボルト61において筒状体48内に入り込んだ部分(雄ねじ63)がこのナット62に螺入されている。第2金型15とナット62との間には、第1実施形態と同様の構成を有する油圧ワッシャ53が、軸力発生補助手段として配設されている。なお、第2実施形態でも従来のものとは異なり、ダイプレート及びタイバーは用いられていない。
上記以外の構成は第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態と同様の部材、箇所等については同一の符号を付して説明を省略する。
このように構成された第2実施形態の型締め機構65では、電動モータ45によりナット62を締付ける側へ回転させることにより、第2金型15が第1金型14に圧接されて型締めが行われる。
型締め機構29の作動について簡単に説明すると、樹脂成形に際し、第2金型15が第1金型14に接触させられてキャビティ18が形成される。この接触状態では、第1金型14に固定されたスタッドボルト61が第2金型15の貫通孔31に挿通されている。そして、スタッドボルト61の端部に螺合されているナット62が、電動モータ45により締付ける方向へ回転される。
ナット62が軽く締付けられたところで、電動モータ45によるナット62の回転が停止され、油圧ワッシャ53の油圧室58に作動油が供給される。この供給により、油圧室58の油圧が上昇し、ピストン56がシリンダ55から突出してナット62を押圧する。ナット62の回転は停止されているが、上記高い圧力でのピストン56の押圧によりスタッドボルト61が伸びて軸力を発生する。要求軸力の一部が油圧ワッシャ53による軸力によって賄われる。表現を変えると、ナット62の回転に伴い発生する軸力と上記要求軸力との差分が、上記油圧ワッシャ53による軸力により補われる。第2実施形態では、上述したようにナット62の回転により発生する軸力が小さいものの、結果として、要求軸力がスタッドボルト61において発生して、第2金型15が第1金型14に圧接されて、型締めが行われる。
上記型締めにより、第2金型15が第1金型14に対し高い圧力で密着する。キャビティ18に溶融樹脂が射出されて、同キャビティ18内が溶融樹脂で充填される。この充填された溶融樹脂が硬化されることにより所望の成形品Pが形成される。
そして、成形品Pの成形後、電動モータ45によりナット62が上記とは逆方向、すなわちナット62が緩まる方向へ回転駆動される。この回転により、上記型締め状態が解除されて、第2金型15の移動が可能となる。その後に、第2金型15が第1金型14から離間させられ、突き出し機構27により成形品Pが取り出される。
このように、第2実施形態においても、ナット62が締まる方向へ回転されることにより、第2金型15が直接に第1金型14に圧接される。従って、第2実施形態によっても上述した第1実施形態と同様に、上記(1)〜(6)の効果が得られる。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態について、図6〜図13を参照して説明する。
図6は射出成形機11の正面図を示し、図7は平面図を示し、図8は右側面図を示している。なお、図7は、射出成形機11から両金型14,15、可動プレート28等が取り外された状態を示している。
図6〜図8の少なくとも1つに示すように、射出成形機11における下フレーム部101上には第1金型14が載置されるとともに、その第1金型14の近傍に第1型保持部102を介して突き出し機構27が並設されている。第1型保持部102は、第1金型14に磁力を作用させてこれを吸着固定するためのものであり、例えば、特許第3898565号公報に記載された磁気吸着保持装置を第1型保持部102として用いることができる。この第1型保持部102は、複数のブロック部材の周囲に配設された複数の永久磁石と、複数のアルニコ(AlNiCo)磁石と、複数のアルニコ磁石にそれぞれ巻装された複数のコイルとを備えている。
上記構成を有する第1型保持部102では、その金型吸着面において第1金型14を吸着・保持する際には、コイルに所定の方向へ数秒間通電する。この通電により、ブロック部材においてアルニコ磁石による磁束の向きが永久磁石による磁束の向きと同じになるように、アルニコ磁石の磁極が変化する。第1金型14と第1型保持部102との間に磁束が通り、第1金型14が第1型保持部102の金型吸着面に吸着・保持される。
また、上記吸着・保持を停止する際には、コイルに対し上記とは逆方向に数秒間通電する。この通電により、アルニコ磁石の磁極が反転し、ブロック部材において、アルニコ磁石による磁束が金型吸着面から出ないようになる。第1型保持部102の内部にのみ磁束が通ることとなり、第1金型14には磁力が作用しなくなって、同第1金型14の吸着・保持が停止される。
下フレーム部101上の互いに前後方向に離間した2箇所には、それぞれ第2金型15の移動方向(図6の左右方向)へ延びるレール103,103が固定されている。両レール103,103上には、2つのスライド部材104,105がそれぞれスライド可能に配置されている。すなわち、各スライド部材104,105の底面において、互いに前後方向へ離間した箇所にはブロック106,106が固定されており、これらのブロック106,106が対応するレール103,103にスライド可能に係合されている。一方(図6の左方)のスライド部材104上には第2金型15が載置されている。また、他方(図6の右方)のスライド部材105上には、可動プレート28が起立状態で固定されている。
可動プレート28の第2金型15側(図6の左側)の面には第2型保持部107が設けられている。第2型保持部107は、上述した第1型保持部102と同様の構成を有している。第2型保持部107では、コイルに所定の方向へ数秒間通電することにより、アルニコ磁石による磁束の向きを永久磁石による磁束の向きと同じにし、第2金型15と第2型保持部107との間に磁束を通らせ、第2金型15を第2型保持部107の金型吸着面に吸着・保持する。また、第2型保持部107では、コイルに上記とは逆方向に数秒間通電することにより、アルニコ磁石の磁極を反転させ、アルニコ磁石による磁束が金型吸着面から出ないようにして、第2型保持部107の内部にのみ磁束を通らせ、第2金型15の上記吸着・保持を停止する。
下フレーム部101には電動モータ108が配置されている。スライド部材105及び電動モータ108間にはねじ軸109が回転可能に支持されており、上記電動モータ108の出力軸111がねじ軸109に動力伝達可能に連結されている。また、スライド部材105の底面にはナット112が固定されており、これに上記ねじ軸109が螺入されている。これらのねじ軸109及びナット112によって、電動モータ108の出力軸111の回転運動をスライド部材105(可動プレート28)の直線運動に変換する送りねじが構成されている。
可動プレート28には、複数の型締め機構29が取付けられている(図6及び図8参照)。これらの型締め機構29は、可動プレート28の上部において、互いに前後方向に離間した箇所に配置されたもの(本実施形態では5機)と、同可動プレート28の下部において、互いに前後方向に離間した箇所に配置されたもの(本実施形態では5機)とからなる。各型締め機構29は、第1実施形態で説明したものと同様の構成を有している。
さらに、第3実施形態では、第1金型14から第2金型15を離型させる離型機構が複数設けられている。これらの離型機構は、上側に位置する一対の離型機構113,113と、下側に位置する一対の離型機構114,114とからなる。上側の両離型機構113,113は、射出成形機11の上フレーム部115について、第1金型14及び第2金型15の型合わせ面の上方近傍において、互いに前後方向に離間した箇所に固定されている。下側の両離型機構114,114は、射出成形機11の下フレーム部101について、第1金型14及び第2金型15の型合わせ面の下方近傍において、互いに前後方向に離間した箇所に固定されている(図7参照)。
上記上側の各離型機構113及び下側の各離型機構114は、それらの構成部材が上下対称となる関係で配置されている点を除き、基本的に同様の構成を有している。そのため、ここでは下側の離型機構114を例に採って説明する。
図9は、離型機構114の正面図を示し、図10は平面図を示している。また、図11は、図9におけるA−A線に沿った断面構造を示している。図9〜図11に示すように、離型機構114は、ハウジング116において下フレーム部101に固定されている。ハウジング116は、互いに前後方向に離間した状態で起立する一対の壁部117,118を備えている。各壁部117,118上には、第2金型15の移動方向(図9の左右方向)に延びるレール119が敷設されている。両壁部117,118間には、上下両端部が開口された筒状の可動シリンダ120が第2金型15の移動方向への移動可能に配置されている。より詳しくは、可動シリンダ120の周りには、前方及び後方へ延びるフランジ部121,121が設けられており、各フランジ部121の底面にブロック122がそれぞれ固定されている。そして、各ブロック122が対応するレール119にスライド可能に係合されている。
可動シリンダ120内には、略円柱状をなす離型部材123が上下方向への摺動可能に収容されている。離型部材123の先端部(上部)は、上側ほど左右方向の厚みが漸減するくさび状に形成されている。この形成により、離型部材123の先端部の左右両側面は、鉛直面に対し傾斜した傾斜面124となっている。
離型部材123の下方には、これを上下駆動するためのアクチュエータとして、油圧によってプランジャ126(又はピストン)を往復直線運動させる油圧シリンダ125が配置されている。この油圧シリンダ125のプランジャ126の先端部(上端部)には、上記離型部材123が第2金型15の移動方向への移動可能に連結されている。
さらに、上記前側の壁部117の両側には側板127,127が固定されている。同様に、上記後側の壁部118の両側には側板128,128が固定されている。前後両フランジ部121,121における一側部(図9及び図10の右側部)にはそれぞれ凹部131,131が形成されている。また、一側方(図9及び図10の右側方)の各側板127,128の上部において上記凹部131,131に対向する箇所にも凹部132,132が形成されている。これらの形成により、互いに対向する凹部131,132の組が2つ存在することとなる。各組の両凹部131,132の底部間には、ばね133が圧縮された状態で配置されており、このばね133により可動シリンダ120が常に左方へ付勢されている。
可動シリンダ120及び他側(図9及び図10の左側)の側板127,128には、それぞれ初期位置調整用のボルト134,136が取付けられている。そして、上記のようにばね133により付勢された可動シリンダ120は、ボルト136の頭部137がボルト134の軸部135に当接することにより、初期位置に静止している。ここで、初期位置とは、第1金型14及び第2金型15の後述する凹部141,143に対応する位置であり、より正確には、離型部材123が可動シリンダ120から突出したとき、その離型部材123の先端部が凹部141,143に接触する位置である。
さらに、第1金型14について、その下面と第2金型15側の側面との境界部分において、互いに前後に離間した2箇所には凹部141がそれぞれ形成されている。同様に、第2金型15について、その下面と、第1金型14側の側面との境界部分において、互いに前後に離間した2箇所には凹部143がそれぞれ形成されている。相対向する両凹部141,143は、それぞれ上側ほど第2金型15の移動方向(図9の左右方向)の深さが漸減する傾斜面142,144を有している。
なお、第1金型14について、その上面と、第2金型15側の側面との境界部分についても、また、第2金型15について、その上面と、第1金型14側の側面との境界部分についても、上記凹部141,143とは上下対称となる関係を有する凹部が形成されている。
さらに、本実施形態では、射出装置として、図6〜図8の少なくとも1つに示すように、第1金型14よりも上方に配置された複数(図では3つ)の射出装置147,148,149が用いられている。このように複数の射出装置147〜149を用いているのは、各ノズル25から供給される溶融樹脂のキャビティ18内での流路(キャビティ18内に溶融樹脂が充填されるまでの流路)を短くし、もって射出装置147〜149毎の射出圧を低くするためである。
上述した事項以外の内容は第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態と同様の箇所、部材等には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
上記のようにして第3実施形態にかかる射出成形機11が構成されている。この射出成形機11では、型締め機構29,…により、第2金型15が第1金型14に圧接されて非常に大きな型締め力で型締めが行われる。この第2金型15を第1金型14から離間させて型開きする際には、その初期(第2金型15を第1金型14から5mm〜10mm程度離間させる期間)に、上記型締め時ほどではないものの大きな力(型締め時の1/10程度の大きさの力)が必要となる。これは、以下の理由による。
(I)型締め時には、第1金型14及び第2金型15間であってキャビティ18以外の箇所に溶融樹脂が流れないように、第2金型15を変形させながら第1金型14に密着させている。そのため、型開き時には、上記のように変形しながら密着している第2金型15を移動させなければならず、そのために大きな力が必要となる。
(II)第2金型15は、キャビティ18内に充填されて冷却・固化した合成樹脂(成形品P)に接触しているところ、型開き時の初期には第2金型15を成形品Pから剥がさねばならず、そのための力が必要となる。
しかし、型締め機構29,…では、その機構上、上記のように要求される型開きのための大きな力を発生させることが困難である。なお、第2金型15が第1金型14から上記間隔(5mm〜10mm)離間させられた後は、型締め機構29による小さな力でも第2金型15を第1金型14から離間する側へ移動させることが可能となる。
この点、第3実施形態では、複数の離型機構113,114が型締め機構29,…とは別に設けられていて、これらの離型機構113,114により型開き初期に、第1金型14及び第2金型15間に上記大きさの力を発生させ、第2金型15を第1金型14から離間させることが可能である。
これらの離型機構113,114による型開きに際しては、全ての離型機構113,114について、油圧シリンダ125によって離型部材123を可動シリンダ120から突出させる。全ての離型部材123の先端部が、図12に示すように第1金型14及び第2金型15の対応する凹部141,143の傾斜面142,144に軽く接触したところで、油圧シリンダ125による離型部材123の突出を一旦停止させる。このように、全ての離型機構113,114の離型部材123を凹部141,143に接触させておく。
この状態で、各電動モータ45の出力軸46を、ボルト39が緩まる方向へ回転させ、同ボルト39をコイルばね52に抗しながら後退(電動モータ45側へ移動)させる。ボルト39の回転による軸部37の軸力が減少し、型締め状態が解除される。上記後退により、軸部37の雄ねじ41が雌ねじ部34から抜け出たところで、全ての離型機構113,114について、油圧シリンダ125によって離型部材123を可動シリンダ120から一斉に突出させる。これらの突出に伴い、各離型部材123の先端部が対応する凹部141,143内にさらに入り込む。同先端部が楔状をなしていること、及び凹部141,143が上記先端部に対応した傾斜面142,144を有していることから、離型部材123が凹部141,143内に入り込むに従い、上記油圧シリンダ125が離型部材123を押し上げる力の数倍の力が凹部141,143の傾斜面142,144に発生する。
ここで、第1金型14について凹部141とは反対側(図6及び図7の左側)には第1型保持部102を介して突き出し機構27が位置している。これらの第1型保持部102及び突き出し機構27は固定されていて移動しない。そのため、凹部141,143の傾斜面142,144に対し、上記のような離型部材123による力が発生しても、第1金型14は第1型保持部102及び突き出し機構27側へは移動しない。
これに対し、第2金型15については、スライド部材104とともに移動可能である。そのため、上記離型部材123による力で図13に示すように第2金型15が第1金型14から離れる。
なお、離型部材123が可動シリンダ120から突出するに従い、離型部材123における両傾斜面124,124の凹部141,143における傾斜面142,144に対する接触箇所が変化する。この変化に伴い離型部材123に対し、同図13において矢印で示すように、第1金型14から離れる側へ移動させる力が作用する。この点、離型部材123が収容された可動シリンダ120は、ブロック122においてレール119にスライド可能に係合されている。そのため、上記の力により、可動シリンダ120は、ばね133の付勢力に抗しレール119に沿ってスライドする。そのため、離型機構113,114の各部に無理な力が加わることなく、離型部材123を凹部141,143にスムーズに入り込ませて、第2金型15を第1金型14から離型させることが可能である。
ところで、第2型保持部107による第2金型15の吸着・保持が停止された状態で、可動プレート28がボルト39の軸方向へ移動すると、その可動プレート28が第2金型15に対し接近又は離間する。これに伴い、複数本のボルト39の全て、及び全ての駆動機構42も一緒に可動プレート28と同一方向へ移動する。この移動により、第1金型14及び第2金型15に対する全てのボルト39及び全ての駆動機構42の位置が変化する。
従って、射出成形機11に対し第1金型14及び第2金型15を脱着する作業、いわゆる段取り替え作業を行う場合には、上記各離型機構113,114を用いた型開きの後、電動モータ108の出力軸111を回転させて、ねじ軸109を回転させる。ねじ軸109の回転がナット112を介してスライド部材105に伝達され、同スライド部材105が可動プレート28を伴いながらねじ軸109に沿って第2金型15から遠ざかる方向へ移動する(図6の二点鎖線参照)。この移動により、全てのボルト39の軸部37を第2金型15の貫通孔31から抜き出す。この際、第1金型14及び第2金型15については特段移動させなくてもよい。全てのボルト39が貫通孔31から抜け出た後、電動モータ108の出力軸111の回転を止め、スライド部材105及び可動プレート28の移動を停止させる。
この状態では、全てのボルト39が第1金型14及び第2金型15から抜け出ていることから、それらのボルト39が両金型14,15の移動、特にボルト39の軸線に直交する方向への移動を規制しない。そのため、第1金型14及び第2金型15を各ボルト39の軸線と直交する方向へ移動させて、射出成形機11から取り外す。
引き続き、樹脂成形の対象となる新たな第1金型14及び第2金型15を射出成形機11に取付ける。
さらに、前記とは逆に、可動プレート28を第2金型15に近づける方向へ移動させ、全てのボルト39を対応する貫通孔31に挿入する。この挿入により、可動プレート28が第2金型15に装着された状態となり、型締め機構29による型締めに備えることができる。
従って、第3実施形態によると、上述した(1)〜(6)と同様の効果が得られるほか、次の効果が得られる。
(7)第2金型15について第1金型14とは反対側に、同第2金型15に接近及び離間する可動プレート28を配置している。さらに、この可動プレート28には、ボルト39の頭部38を同可動プレート28について第2金型15とは反対側に位置させた状態で、軸部37を軸方向への移動可能に挿通支持するとともに、同可動プレート28について頭部38と同じ側に駆動機構42を取付けている。このため、可動プレート28をボルト39の軸方向へ移動させるだけで両金型14,15に対するボルト39及び駆動機構42の位置を変えることができる。その結果、可動プレート28を用いず、ボルト39及び駆動機構42を別々に操作して両金型14,15に脱着する場合に比べ、段取り替え作業が容易となる。
(8)上記(7)の効果は、貫通孔31及び同貫通孔31に対応する雌ねじ部34の組が複数設けられ、ボルト39及び駆動機構42が貫通孔31及び雌ねじ部34の組毎に設けられている場合に、第3実施形態によるように、全ての組におけるボルト39及び駆動機構42を、共通の可動プレート28に設けることで、特に顕著なものとなる。
これは、共通の可動プレート28がボルト39の軸方向へ移動して第2金型15に接近又は離間すると、これに伴い全ての組のボルト39及び駆動機構42も一緒に可動プレート28と同一方向へ一斉に移動する。この移動により、第1金型14及び第2金型15に対する全ての組のボルト39及び駆動機構42の各位置が変化するからである。
その結果、段取り替え作業の時間短縮と、同作業の簡易化とをともに図ることができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・各実施形態において油圧ワッシャ53を省略してもよい。この場合には、ボルト39(又はナット62)の回転による軸部37(又はスタッドボルト61)の伸び分のみによって軸力を発生させることとなり、油圧ワッシャ53を用いる場合よりも大型の電動モータ45を使用することになるが、ダイプレート及びタイバーを用いる場合よりも型締め装置を小型化する効果は得られる。
・本発明は、第2金型を上下方向へ移動させることにより第1金型に接近及び離間させるようにした射出成形機にも適用可能である。
・第3実施形態と同様の内容を、第2実施形態における可動プレート28、スタッドボルト61及びナット62に適用してもよい。
より具体的には、スタッドボルト61及び同スタッドボルト61に対応する貫通孔31の組を複数設ける。ナット62及び駆動機構42を、上記スタッドボルト61及び貫通孔31の組毎に設ける。全ての組におけるナット62及び駆動機構42を、共通の可動プレート28に設ける。
このようにすると、上記第3実施形態に準じた作用が行われ、第3実施形態と同様の効果が得られる。
すなわち、可動プレート28がスタッドボルト61の軸方向へ移動して第1金型14及び第2金型15に接近又は離間すると、ナット62及び駆動機構42も一緒に可動プレート28と同一方向へ移動する。この移動により、第1金型14及び第2金型15に対するナット62及び駆動機構42の位置が変化する。
従って、段取り替え作業を行う場合には、軸部のみからなるスタッドボルト61の他端部から駆動機構42によりナット62を取外す。この状態で、例えば電動モータ108及びねじ軸109により、可動プレート28を第2金型15とともに第1金型14から遠ざかる側へ移動させる。第1金型14に固定されているスタッドボルト61が第2金型15の貫通孔31から抜け出ると、第1金型14及び第2金型15が分離される。さらに、可動プレート28を第2金型15から遠ざけると、それに伴いナット62及び駆動機構42も第2金型15から遠ざかる。そのため、両金型14,15を射出成形機11から取り外したり、その後に、樹脂成形の対象となる新たな第1金型14及び第2金型15を射出成形機11に取付けたりすることが可能となる。
前記とは逆に、例えば可動プレート28を新たな第2金型15とともに新たな第1金型14に近づける方向へ移動させることで、スタッドボルト61を貫通孔31に挿通させ、ナット62をスタッドボルト61に接触させる。この状態で駆動機構42によりナット62を回転させることで、スタッドボルト61の他端部にナット62を螺合させる。この螺合により、可動プレート28が第1金型14及び第2金型15に装着された状態となり、型締め機構29による型締めに備えることができる。
従って、上記のように、可動プレート28をスタッドボルト61の軸方向へ移動させるだけで両金型14,15に対するナット62及び駆動機構42の位置を変えることができ、可動プレート28を用いず、ナット62及び駆動機構42を別々に操作して両金型に脱着する場合に比べ、段取り替え作業が容易となる。
この効果は、スタッドボルト61及び同スタッドボルト61に対応する貫通孔31の組が複数設けられ、ナット62及び駆動機構42がスタッドボルト61及び貫通孔31の組毎に設けられている場合に、上記のように、全ての組におけるナット62及び駆動機構42を、共通の可動プレート28に設けることで、特に顕著なものとなる。
これは、共通の可動プレート28がスタッドボルト61の軸方向へ移動して第1金型14及び第2金型15に接近又は離間すると、これに伴い全ての組のナット62及び駆動機構42も一緒に可動プレート28と同一方向へ一斉に移動する。この移動により、第1金型14及び第2金型15に対する全ての組のナット62及び駆動機構42の各位置が変化するからである。
その結果、段取り替え作業の時間短縮と、同作業の簡易化とをともに図ることができる。
・第1実施形態及び第2実施形態について、第3実施形態と同様に、複数の射出装置24から溶融樹脂をキャビティ18内に供給するようにしてもよい。
・上記とは逆に、第3実施形態について、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、1つの射出装置24のみによって溶融樹脂をキャビティ18内に供給するようにしてもよい。
・第3実施形態について、離型部材123における両傾斜面124,124のうち、第1金型14側のものを鉛直面にしてもよい。この場合、第1金型14における凹部141の傾斜面142についても鉛直面にしてもよい。このようにすると、第3実施形態とは異なり、離型部材123が可動シリンダ120から突出しても、離型部材123に対し第1金型14から離れる側へ移動させる力は作用しない。そのため、離型部材123が収容された可動シリンダ120をスライドさせる機構は不要となる。
本発明を具体化した第1実施形態における射出成形機の一部を省略して示す部分縦断面図。 (a)は、図1のA部を拡大して示す断面図であり、(b)は油圧ワッシャの内部構造を示す部分断面図。 図2(a)に対応する図であり、第2金型を第1金型に接近させる途中の状態を示す部分縦断面図。 図2(a)に対応する図であり、ボルトの先端部を雌ねじ部から後退させた状態を示す部分縦断面図。 本発明を具体化した第2実施形態を示す図であり、図2(a)に対応して、射出成形機における型締め機構を示す部分縦断面図。 本発明を具体化した第3実施形態における射出成形機の正面図。 図6の射出成形機の平面図。 図6の射出成形機の右側面図。 下側の離型機構の正面図。 図9の離型機構の平面図。 図9におけるA−A線に沿った断面構造を示す断面図。 第2金型を第1金型から離型させる離型機構の作用を示す部分正面図。 第2金型を第1金型から離型させる離型機構の作用を示す部分正面図。 背景技術における型締め機構を示す正面図。 背景技術における別のタイプの型締め機構を示す断面図。
符号の説明
11…射出成形機、14…第1金型、15…第2金型、18…キャビティ、24,147,148,149…射出装置、28…可動プレート、29,65…型締め機構、31…貫通孔、34…雌ねじ部、37…軸部、38…頭部、39…ボルト、42…駆動機構、45…電動モータ、46…出力軸、48…筒状体(回転伝達部)、51…カップリング(回転伝達部)、52…コイルばね(付勢部材)、53…油圧ワッシャ(軸力発生補助手段)、55…シリンダ、56…ピストン、61…スタッドボルト、62…ナット、P…成形品。

Claims (14)

  1. 第1金型と、前記第1金型に接触及び離間される第2金型とを備える射出成形機に適用され、樹脂成形に際し前記第1金型に接触された前記第2金型を同第1金型に圧接させるようにした型締め機構であって、
    前記第2金型には、その移動方向に沿って延びる貫通孔を設けるとともに、前記第1金型には、前記貫通孔と同一線上であって前記第2金型側の面において開口する雌ねじ部を設け、
    さらに、軸部及び頭部を備えるボルトを用い、前記頭部が前記第2金型について前記第1金型とは反対側に位置し、かつ前記軸部の先端が前記第2金型について前記第1金型と同一側に位置するように、前記軸部を前記貫通孔に挿通し、前記第2金型を前記第1金型に接触させた状態で、駆動機構により前記頭部を通じて前記ボルトを回転させ、前記軸部の先端部を前記雌ねじ部に螺入させることにより、前記第2金型を前記第1金型に圧接させるようにしたことを特徴とする型締め機構。
  2. 前記駆動機構は、モータと、前記モータの出力軸の回転を前記ボルトの前記頭部に伝達する回転伝達部とを備える請求項1に記載の型締め機構。
  3. 前記第2金型と前記頭部との間には、前記ボルトの回転による前記軸部の伸び分に相当する軸力を発生させる軸力発生補助手段が設けられている請求項2に記載の型締め機構。
  4. 前記ボルトを常に前記雌ねじ部側へ弾性付勢する付勢部材をさらに備える請求項1〜3に記載の型締め機構。
  5. 前記第2金型について前記第1金型とは反対側に移動可能に配置されて、同第2金型に接近及び離間される可動プレートをさらに備え、
    前記可動プレートには、前記ボルトの前記頭部が同可動プレートについて前記第2金型とは反対側に位置させられた状態で、前記軸部が軸方向への移動可能に挿通支持されるとともに、同可動プレートについて前記頭部と同一側に前記駆動機構が取付けられている請求項1〜4のいずれか1つに記載の型締め機構。
  6. 前記貫通孔及び同貫通孔に対応する前記雌ねじ部の組は複数設けられており、
    前記ボルト及び前記駆動機構は、前記貫通孔及び前記雌ねじ部の組毎に設けられており、
    全ての組における前記ボルト及び前記駆動機構は、共通の前記可動プレートに設けられている請求項5に記載の型締め機構。
  7. 第1金型と、前記第1金型に接触及び離間される第2金型とを備える射出成形機に適用され、樹脂成形に際し前記第1金型に接触された前記第2金型を同第1金型に圧接させるようにした型締め機構であって、
    前記第2金型には、その移動方向に沿って延びる貫通孔を設けるとともに、軸部のみからなるボルトを、その両端部が露出するように前記貫通孔に挿通し、前記軸部の一端部を前記第1金型に固定し、他端部にナットを螺合し、前記第2金型を前記第1金型に接触させた状態で、駆動機構により前記ナットを締め付ける方向へ回転させて、前記第2金型を前記第1金型に圧接させるようにしたことを特徴とする型締め機構。
  8. 前記駆動機構は、モータと、前記モータの回転を前記ナットに伝達する回転伝達部とを備える請求項7に記載の型締め機構。
  9. 前記第2金型と前記ナットとの間には、前記ナットの回転による前記ボルトの伸び分に相当する軸力を発生させる軸力発生補助手段が設けられている請求項8に記載の型締め機構。
  10. 前記第2金型について前記第1金型とは反対側に移動可能に配置されて、同第2金型に接近及び離間される可動プレートをさらに備え、
    前記可動プレートについて前記第2金型とは反対側には、同可動プレートに挿通された前記軸部の他端部に螺合される前記ナットが配置されるとともに、前記駆動機構が取付けられている請求項7〜9のいずれか1つに記載の型締め機構。
  11. 前記ボルト及び同ボルトに対応する前記貫通孔の組は複数設けられており、
    前記ナット及び前記駆動機構は、前記ボルト及び前記貫通孔の組毎に設けられており、
    全ての組における前記ナット及び前記駆動機構は、共通の前記可動プレートに設けられている請求項10に記載の型締め機構。
  12. 前記軸力発生補助手段は、シリンダと、前記シリンダに対し、前記第2金型の移動方向へ出没可能に収容されたピストンとを備え、油圧により前記ピストンを前記シリンダから突出させることにより前記軸力を発生させるものである請求項3又は9に記載の型締め機構。
  13. 第1金型に第2金型を接触させてキャビティを形成し、型締め機構により前記第2金型を前記第1金型に圧接させて型締めし、この状態で前記キャビティ内へ溶融樹脂を射出することにより成形品を形成するようにした射出成形機であって、前記型締め機構として請求項1〜12のいずれか1つに記載の型締め機構を備えることを特徴とする射出成形機。
  14. 前記第2金型は水平方向に移動して前記第1金型に接近及び離間するものであり、
    前記溶融樹脂は、前記第1金型及び前記第2金型よりも上方に設けられた射出装置から下方へ向けて射出されて前記キャビティに供給されるものである請求項13に記載の射出成形機。
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