JP5049615B2 - 電子写真画像形成装置 - Google Patents

電子写真画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5049615B2
JP5049615B2 JP2007059348A JP2007059348A JP5049615B2 JP 5049615 B2 JP5049615 B2 JP 5049615B2 JP 2007059348 A JP2007059348 A JP 2007059348A JP 2007059348 A JP2007059348 A JP 2007059348A JP 5049615 B2 JP5049615 B2 JP 5049615B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
process cartridge
main body
image forming
connector
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007059348A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008224782A (ja
Inventor
晋弥 野田
範行 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007059348A priority Critical patent/JP5049615B2/ja
Publication of JP2008224782A publication Critical patent/JP2008224782A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5049615B2 publication Critical patent/JP5049615B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Description

本発明は、電子写真技術を用いたプロセスカートリッジが着脱可能な電子写真画像形成装置に関するものである。
複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ等の電子写真画像形成装置は、帯電装置によって一様に帯電された電子写真感光体に選択的な露光を行なって、静電潜像を形成する。この静電潜像を現像装置によって現像剤(以下「トナー」と記す)を付着させトナー像として現像する。トナー像の形成に同期して紙等の記録媒体を搬送し、転写手段によって記録媒体上にトナー像を転写し、その後の定着器で圧と熱を加えることでトナー像を定着し、排出手段によって排紙トレイ上に排出する。トナー像が転写された電子写真感光体は、表面に残留したトナーをクリーニング装置で除去され、次の画像形成に供される。
電子写真画像形成プロセスを用いた電子写真画像形成装置は、電子写真感光体とこれに作用する帯電装置、現像装置、クリーニング装置等の各種プロセス手段を一体的にカートリッジ化して、装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずユーザー自身で行なうことができ、格段に操作性を向上させることができる。そこで、このプロセスカートリッジ方式は、電子写真画像形成装置において広く採用されている。
近年、プロセスカートリッジに種々のサービス情報やプロセス情報を記憶する記憶素子を搭載した製品が実現されている。電子写真画像形成装置はこのプロセスカートリッジの記憶素子に記憶された情報を利用することにより、画質やプロセスカートリッジのメンテナンス性をより一層向上させている。
特許文献1には、プロセスカートリッジ枠体に設けた被押圧部に電子写真画像形成装置本体に設けた本体押圧手段が当接すると、電子写真画像形成装置本体側の接点とプロセスカートリッジ側の記憶素子との間で電気的な接続がなされ、電気通信を行なうものである。
特開2004−045857号公報
本発明は、従来の技術を更に発展させたものである。それによると、電子写真画像形成装置本体とプロセスカートリッジの小型化に伴い、電子写真画像形成装置本体側では少ないスペースで構築できる接点機構と、プロセスカートリッジに搭載する情報素子の小型化が望まれている。
したがって、本発明の目的は、電子写真画像形成装置本体の制約されたスペースを有効活用し、信頼性の高い可動コネクタ機構を提供する。同時に、本発明の目的は、小型化された記憶素子に接触して高精度な電気的接続が可能な接点機構を有する電子写真画像形成装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明の代表的な電子写真画像形成装置は、枠体と、前記枠体に設けられた情報記憶部材であって情報を記憶する記憶素子と前記記憶素子と電気的に接続した記憶素子接点とを有する情報記憶部材と、前記枠体の長手方向の一端側において前記枠体から突出して設けられたカートリッジガイド部材と、を有するプロセスカートリッジを着脱可能で、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、(a)前記情報記憶部材と電気的に接触する本体電気接点と、(b)前記本体電気接点を保持するコネクタユニットであって、前記プロセスカートリッジが前記電子写真画像形成装置の装置本体に装着された際に、前記本体電気接点を前記情報記憶部材との電気的に接触させる動作位置と、前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着する際に、前記プロセスカートリッジの装着を許容する、前記動作位置から退避した退避位置との間を移動可能にしたコネクタユニットと、(c)前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着する際に、前記カートリッジガイド部材をガイドする本体ガイド部材と、(d)前記装置本体に回転可能に設けられ、前記コネクタユニットに設けられた突起部と係合する溝部を有するレバー部材であって、前記カートリッジガイド部材と当接する当接部を有するレバー部材と、を有し、前記プロセスカートリッジの装着により、前記当接部と前記カートリッジガイド部材とが当接することで前記レバー部材の回転をさせ、前記コネクタユニットを前記退避位置から前記動作位置へ移動させることを特徴とする。
本発明の電子写真画像形成装置によれば、限られた小スペースを利用してプロセスカートリッジの装着動作に連動して移動するレバー部材と本体電気接点を有し移動可能なコネクタユニットとを、溝部(カム溝)及びこれに係合する係合ボスによって連結する。それによって、電子写真画像形成装置を小型化しつつ、プロセスカートリッジの装着動作に連動してコネクタユニットを退避位置から動作位置へと移動させ、高精度な電気的接続が可能になる。
以下、本発明に係る電子写真画像形成装置の好適な実施形態について図を参照して詳述する。
(第1実施形態)
図1〜図26は、第1実施形態を示す。図1に示すように、本実施形態の電子写真画像形成装置(レーザービームプリンタ)Aは、光学系1から画像情報に基づいたレーザー光Lをドラム形状の電子写真感光体である感光体ドラム207を有する。この感光体ドラム207の表面へ照射して潜像を形成し、この静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する。
トナー像の形成に同期して、記録媒体2を収容した本体底面付近で略水平にされた給紙トレイ3a先端のリフトアッププレート3bが上昇し、記録媒体2は給紙ローラ3c、分離パット3d及び搬送ローラ対3e等からなる搬送手段3で略鉛直に搬送される。その後、プロセスカートリッジBに設けられた感光体ドラム207に形成したトナー像を、転写手段としての転写ローラ4にトナー像と逆極性の電圧を印加することによって記録媒体2に転写する。その記録媒体2を搬送ガイド3fによって本体天面付近に配置された定着手段5へと搬送する。この定着手段5は駆動ローラ5aと、ヒータ5bを内蔵したヒータユニット5cからなり、通過する記録媒体2に熱及び圧力を加えて転写トナー像を定着する。その後、記録媒体2を排出ローラ対3gで搬送し、本体の天面に形成した排出部6へと排出する。
(プロセスカートリッジ)
一方、プロセスカートリッジBは、電子写真感光体と、少なくとも1つのプロセス手段を備えたものである。ここでプロセス手段としては、例えば電子写真感光体を帯電させる帯電手段、電子写真感光体に形成された潜像を現像する現像手段、電子写真感光体表面に残留するトナーをクリーニングするためのクリーニング手段等がある。本実施形態のプロセスカートリッジBは、図2に示すように、感光層を有する電子写真感光体である感光体ドラム207の表面を、感光体ドラム207に当接し従動回転する帯電ローラ208によって一様に帯電する。この帯電した感光体ドラム207に対して、光学系1からのレーザー光Lを露光開口部209を介して露光して静電潜像を形成する。この潜像を現像手段210によって現像するように構成している。
現像手段210は、トナー収納容器210a内のトナーを、トナー送り手段である回転可能なトナー送り部材210bでトナー収納容器210aの開口部210gから現像容器210f内へ送り出す。その後、固定磁石210cを内蔵した現像回転体である現像ローラ210dの表面に、現像ブレード210eによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を形成する。現像ローラ210dはスペーサーコロ210kによって感光体ドラム207に対して一定のクリアランスを保ちつつ、付勢バネ214により感光体ドラム207に押圧されている。現像ローラ210dの表面に形成されたトナー層を静電潜像に応じて感光体ドラム207へ転移させることによってトナー像を形成し、可視像化する。
その後、電子写真画像形成装置Aに設けられた、転写ローラ4に前記トナー像と逆極性の電圧を印加してトナー像を記録媒体2に転写する。感光体ドラム207に残留したトナーは、クリーニング手段211に設けられたクリーニングブレード211aによって掻き落とされると共に、スクイシート213aによってすくい取られ、除去トナー収納部213bへ集められる。
トナー収納容器210aは、トナー送り部材210bを回転駆動するように支持し、蓋部材210iが接合されている。また、現像容器210fは現像ローラ210d、現像ブレード210e等の現像部材を内蔵している。これらトナー収納容器210aと現像容器210fとで現像ユニットDを構成している。
また、感光体ユニットCは、クリーニング枠体213と、クリーニング枠体213に設けられた、感光体ドラム207、クリーニングブレード211a、スクイシート213a及び帯電ローラ208と、除去トナー収納部213b等によって構成されている。
現像ユニットDと感光体ユニットCは結合軸212で回動可能に結合されてプロセスカートリッジBを構成しており、付勢バネ214で感光体ドラム207と、現像ローラ210dに設けられたスペーサーコロ210kを付勢当接させている。
図3に示すように、クリーニング枠体213の長手一端に、感光体ドラム207の側端に固定されたドラムフランジに一体のカップリング凸部230が設けられている。以下の説明で、このカップリング凸部230が設けられている側を駆動側と呼び、反対側を非駆動側と呼ぶ。
図3において、感光体ユニットCの駆動側に、感光体ドラム207と同芯にクリーニング枠体213から外側に向かって円筒状に突出した、駆動側位置決めボス201が設けられている。この駆動側位置決めボス201は、プロセスカートリッジBが電子写真画像形成装置本体Aの作動位置に挿入された時にプロセスカートリッジBを位置決めする。
同じく感光体ユニットCの駆動側に、回転止めボス202がクリーニング枠体213から外側に向かって突出するように設けられている。この回転止めボス202はプロセスカートリッジBが電子写真画像形成装置Aの装置本体の作動位置に挿入された時のプロセスカートリッジBの感光体ドラム207中心回りの回転を規制する。その回転規制とともに、回転止めボス202はプロセスカートリッジBの着脱時にプロセスカートリッジBの挿入姿勢を規制する。
一方、図4に示すように、感光体ユニットCの非駆動側(長手方向の一端側)には、感光体ドラム207と同芯に、クリーニング枠体213から外側に向かって突出した非駆動側位置決めボス203が設けられている。この非駆動側位置決めボス203は、プロセスカートリッジBが電子写真画像形成装置本体Aの作動位置に挿入された時にプロセスカートリッジBの位置決めをする。
同じく、感光体ユニットCの非駆動側にはユニットガイド部材(カートリッジガイド部材)204が設けられている。このユニットガイド部材204は、プロセスカートリッジBが電子写真画像形成装置Aの装置本体の作動位置に挿入されるとき、そのカートリッジの挿入軌跡を規制するようクリーニング枠体213から外側に向かって突出している。そのユニットガイド部材204によって駆動側の位置決めボス202と同じくプロセスカートリッジBの着脱時の姿勢を規制する。
また、感光体ユニットCのクリーニング枠体213には、プロセスカートリッジB等に関する情報が記憶される情報記憶部材(以下、「メモリタグ」と記す)220が固定されている。また、メモリタグ220は、感光体ユニットCの非駆動側に設けられている。
感光体ドラム207の露出部分にはドラムシャッタ215が設けられている。ドラムシャッタ215は、長手両端をプロセスカートリッジBに回動可能に支持されている。ドラムシャッタ215の回動軸にはバネ(不図示)が設けられており、ドラムシャッタ215を図3および図4の矢印Yの向きに付勢している。そのため、プロセスカートリッジBが電子写真画像形成装置本体Aから取り出されているときはドラムシャッタ215はドラム保護位置に付勢されている。そして、プロセスカートリッジBが電子写真画像形成装置Aの装置本体内に所在するときは、バネの付勢力に抗ってドラムシャッタ215はドラム保護位置を開放するようにされている。
(メモリタグ)
ここで、図5を参照して上記メモリタグ220について説明する。
メモリタグ220は、基板221の一面に情報を記憶する図中破線で示す記憶素子222が設けられ、樹脂によるコーティング層223で保護されている。基板221の他面(裏面)には、記憶素子222から電気的に導通している記憶素子接点224が設けられている。この記憶素子接点224と電子写真画像形成装置Aに設けた後述の本体電気接点50が当接して、記憶素子222と電子写真画像形成装置Aとの間で通信が行なわれる。
図6に示すように、メモリタグ220の装着方法は、クリーニング枠体213に設けられたスリット部225に図中矢印Wの方向からメモリタグ220を挿入する。メモリタグ220はスリット部225に嵌合し、メモリタグ220のプロセスカートリッジBにおける長手方向での位置決めをされている。短手方向は、メモリタグ220の先端部220aをスリット部225の当接部225aに突き当てて位置を決める(図7参照)。この状態で、スリット部225の入り口に設けられた溶融リブ226をインパルスウェルダ等を用いて加熱溶融させる。溶融リブ226がメモリタグ220の抜けを防止するように溶融した状態で溶融部の冷却固化を行う。こうすることで、メモリタグ220の抜けが防止される(図8参照)。
また、メモリタグ220の長手両外部には、位置決め穴であるコネクタ位置決め穴227が設けられている。プロセスカートリッジBの挿入時、コネクタ位置決め穴227よりも上流側のスリット部225の当接部225aより露光開口部209側に傾斜面229が設けられている。この傾斜面229は、位置決め穴227と、この内側の側面間隔L1よりも幅L2を狭くした導入部228とをつないでいる。さらに、位置決め穴227の上下にはメモリタグ220と平行にした下突き当て面240と上突き当て面241を設けてある。ここで、上付き当て面230と下突き当て面231はメモリタグ220面に対する高さが異なり、下突き当て面231の方が低くしている。
本実施形態のメモリタグ220の搭載部は転写開口と対向する露光開口部209側のクリーニング枠体213の面に設けられ、プロセスカートリッジBが画像形成装置本体内に装着された姿勢で鉛直方向より約30°下面側に傾いた面としている(図26参照)。これは転写定着間では未定着な状態で記録媒体上に保持されているトナー(粉体で記録媒体上に載っている)は周囲に浮遊する可能性があるため、画像形成装置内部の転写手段近傍からメモリタグ220を遠ざける。メモリタグ220を遠ざけることによって、本体電気接点50との接触部に浮遊トナーが付着し難くして、接点の信頼性を上げることができるためである。
(本体電気接点)
次に、図9を参照して、電子写真画像形成装置Aの本体電気接点50を有するコネクタ機構の説明する。
コネクタ機構は、本体電気接点50を有する移動可能なコネクタユニット(以下、「可動コネクタユニット」という)MCを有している。また、このコネクタ機構はプロセスカートリッジBと当接して可動コネクタユニットMCを駆動する移動部材であるレバー部材(以下、「当接レバー」という)55など有して構成されている。コネクタ51は、メモリタグ220の記憶素子接点224と電気的に接触するバネ性を有する本体電気接点50を有し、いずれも不図示のリード線で電装基板に接続されている。コネクタホルダ52は、コネクタ51を位置決めする係合部52aと、プロセスカートリッジBのコネクタ位置決め穴227とを係合するホルダ位置決め突起52cがコネクタ51の本体電気接点50の両脇に設けられている。ホルダ位置決め突起52cの根元にはプロセスカートリッジBの上付き当て面241と下突き当て面240に当接する突き当て面52dが設けてある。また、コネクタホルダ52にはホルダ位置決め突起52cを設けた面の対向面にコネクタ50のリード線を通す穴(不図示)と、その穴の周囲に嵌合リブ52eを有している。
コネクタホルダ52が取り付けられるコネクタベース53には、コネクタホルダの嵌合リブ52eがR1とR2方向にスライド可能に嵌合するスライド穴53aが設けられている。また、コネクタベース53には、コネクタ51をメモリタグ202に付勢するための加圧バネ56が取り付けられるバネボス53cが設けられている。さらに、コネクタベース53は加圧バネ56のバネ力に抗ってコネクタベースを保持する規制フック53dを有し、コネクタホルダ52を保持する部分から離れた端部にコネクタベースを回動可能にするC型受け部53eを両側面に有する。さらには、コネクタベース53は電子写真画像形成装置Aの非駆動側フレームA1に回転可能に保持されたコネクタケース54に回転とスライド可能に組み付けられる。
また、コネクタケース54は非駆動側フレームA1の穴A1aに嵌合する回転軸54a1を一側面に持ち他側面にも回転軸54a1と同軸に形成した回転軸54a2を有する。この回転軸54a1,54a2と平行な保持軸54bにコネクタベース53のC型受け部53eが嵌まることでコネクタベースを回転可能に保持している。コネクタケース54の幅L4はコネクタベース53の幅L3より広く、保持軸54bの幅もC型受け部53eの幅より広く設定されている。これによりコネクタベース53はコネクタケース54に対して保持軸54b周り回転と軸線方向でのスライドが可能な状態に保持される。さらに、コネクタケース54には加圧バネ56の受け面であるバネ座54c、非駆動側フレームA1に対向する側面に形成した係合ボス54dを有し、コネクタベース53の規制フック54dを係止する受け部54eを有する。
以上の各部材で構成された可動コネクタユニットMCをプロセスカートリッジCの装着動作に連動して移動させるため、当接レバー55を非駆動側フレームA1の穴A1aから離れた位置に設けた穴A1bに回転可能に配置している。当接レバー55は、非駆動側フレームA1の穴A1bに嵌合する回転軸55aを有し、非駆動側本体ガイド部材9の下ガイド溝9b内を移動してプロセスカートリッジBのユニットガイド部材204と接触して当接レバー55を回転駆動させる当接部55bを有する。また、当接レバー55は回転軸55aと当接部55bの間の側面に形成したコネクタケースの係合ボス(突起部)54dが摺動するカム溝(第一,第二カム部)55cを有する。さらに、当接レバー55はプロセスカートリッジBを引き抜いた時に当接レバー55を戻すリターンバネ57が接触するバネ受け55eを有する。
図10(a),(b)は、以上からなるコネクタ機構を示し、電子写真画像形成装置Aの非駆動側側面に配置される。図10(a)はプロセスカートリッジBが未装着でコネクタ機構が退避位置にあるときの状態を示す。図10(b)はプロセスカートリッジBが装着されたときのコネクタ機構が動作位置にあるときの状態を、プロセスカートリッジBを透視してコネクタ機構を示す。
≪プロセスカートリッジ装着時のコネクタ機構動作≫)
まず、図11に示すように、プロセスカートリッジBを電子写真画像形成装置Aに装着する場合、開閉部材7をヒンジ7aを中心にして上方へ開き、図中矢印X方向にプロセスカートリッジBを挿入する。電子写真画像形成装置Aの駆動側では駆動側本体ガイド部材8に上ガイド溝8Aと下ガイド溝8bが設けられている。また、図12に示すように、非駆動側には非駆動側本体ガイド部材9に上ガイド溝9aと下ガイド溝9bが設けられている。また、非駆動側本体ガイド9の下にはコネクタ51と、コネクタホルダ52と、コネクタベース53と、コネクタケース54からなる可動コネクタユニットMCと、そして当接レバー55が設けられている。
≪プロセスカートリッジ装着動作≫
次に、図13〜図26を参照して、電子写真画像形成装置Aの装置本体に対してプロセスカートリッジBを装着する動作を説明する。
まず、図13に示すように、プロセスカートリッジBが挿入されていない未装着時、当接レバー55はリターンバネ57の弾性力で非駆動側本体ガイドの下ガイド9b内のストッパー部9dに接触する。その接触で可動コネクタユニットMCはプロセスカートリッジBの装着軌跡の外の待機位置に位置する。その可動コネクタユニットMCの待機位置はセンタプレートA3で構成された凹部A1cである。この凹部A1cは電子写真画像形成装置AのフレームA1とこれに固定されてフレームの一部を構成するサポート板金A2と、電子写真画像形成装置Aの内部で左右両側板間に渡って設けた上記センタプレートA3で構成されている。サポート板金A2とコネクタケース54の回転軸54a2とは穴A2aで嵌合している。このため紙詰まり処理(ジャム処理)時など、プロセスカートリッジBを取り出してユーザが装置本体内部に手を差し入れて作業を行う場合でも、本体電気接点50に触り難くしてあるため、本体電気接点50を変形させてしまうことはない。また、ユーザが静電気を帯びていた場合は周囲の接地された板金に放電するため、静電気が本体電気接点50から電装基板に入って電子写真画像形成装置Aに損傷を与えないようになっている。
プロセスカートリッジBの装着は、図14に示すように、プロセスカートリッジBの駆動側に設けた駆動側位置決めボス201を駆動側本体ガイド部材8の第1ガイド溝である上ガイド溝8Aに係合させる。同時に、回転止めボス202を第2ガイド溝である下ガイド溝8bに係合させることによってプロセスカートリッジBが挿入される。このとき、図15に示すように、非駆動側はプロセスカートリッジBの非駆動側に設けた非駆動側位置決めボス203を非駆動側本体ガイド部材9の第1ガイド溝である上ガイド溝9aに係合させて挿入する。同時に、ユニットガイド部材204を第2ガイド溝である下ガイド溝9bに係合させて挿入する。こうすることでプロセスカートリッジBは、駆動側の上ガイド溝8aと下ガイド溝8b、非駆動側の上ガイド溝9aと下ガイド溝9bによって挿入姿勢を規制されつつ、電子写真画像形成装置Aに挿入されて行く。
プロセスカートリッジBの装着が進行すると、図16に示すように、非駆動側のユニットガイド部材204が下ガイド溝9b内に配置した当接レバー55の当接部55bに接触する。すると、当接レバー55が回転軸55aを中心にして矢印方向に回転開始する。また、カム溝55cに摺動可能に支持されたコネクタケース54の係合ボス54dによって可動コネクタユニットMCは図16中の反時計回りに回転開始し、本体フレームの凹部A1cより出てきてプロセスカートリッジの装着軌跡に侵入を始める。可動コネクタユニットMCはプロセスカートリッジBの装着軌跡外の待機位置から、プロセスカートリッジBの装着方向上流側に配置されたメモリタグ220に当接する。その当接のためにプロセスカートリッジBが通過した後でプロセスカートリッジに干渉しないように装着軌跡内侵入する。
また、可動コネクタユニットMCの移動とプロセスカートリッジの装着時の干渉を防止するため、当接レバー55に設けたカム溝55cでは第1カム55c1と第2カム55c2を有している。回転軸55aと当接部55bとを結ぶ線分に対して、第1カム55c1は当接レバー55のプロセスカートリッジ装着時の回転方向上流側に角度θ1だけ傾斜し、第2カム55c2は角度θ2だけ傾斜しており、θ1>θ2となる関係としてある。それにより、可動コネクタユニットMCはコネクタケースの係合ボス54dが第1カム55c1内を摺動する間は遅く回転する(図15までの各図)。当接レバー55の回転後半(図16以降の各図)で係合ボス54dは第2カム55c2内を摺動時は前述のときよりも速い角速度で、可動コネクタユニットMCを回転するように設定してある。このような関係を作り出すことでプロセスカートリッジBへのメモリタグ220の載置部を電子写真画像形成装置Aにプロセスカートリッジを装着する装着軌跡の内部に入り込んだクリーニング枠体213表面に配置することが可能となる。
さらに、図17に示す状態までプロセスカートリッジBを押し込み、上ガイド溝9aの終端付近に配置した押さえバネ(押圧バネ)9cに非駆動側位置決めボス203が接触する。この非駆動側位置決めボス203は押さえバネ9cを弾性力が増す図中矢印方向に撓ませつつ、本体位置決め部9a1に向かう。このとき、図18(b)に示すように、コネクタホルダ52のホルダ位置決め突起52cの先端がクリーニング枠体213に設けた導入部228と記録媒体2の搬送方向と直交する方向で重なる。
ここで、図19において、ホルダ位置決め突起52cの内側の間隔L5と導入部228の幅L2との関係は次のように設定されている。すなわち、電子写真画像形成装置A内でのプロセスカートリッジBの搬送軸方向と直交する方向でのガタと寸法公差を積み上げた際の前記搬送軸方向のズレ量を考慮して、ズレ量<(L5−L2)/2を満足するように設定されている。したがって、図20に示すように、可動コネクタユニットMCとプロセスカートリッジBが記録媒体搬送方向と直交方向に最大のズレが生じた場合でもホルダ位置決め突起52c先端は確実に導入部228を挟み込めるようになっている。ホルダ位置決め突起52cの先端が導入部228と重なった後、プロセスカートリッジBの挿入が進むと、ホルダ位置決め突起52cは傾斜部229に接触する。傾斜部229は前述のように導入部228と位置決め穴227をつなぐ傾斜面である。そのため、可動コネクタユニットMC内でコネクタホルダを保持するコネクタベース53のC型受け部53eがコネクタケース54の保持軸54b上をスライドし、記録媒体2の搬送方向と直行する方向(保持軸54bと平行)での位置合わせが行われる。
押さえバネ9cの最大変形位置を越えてプロセスカートリッジBを挿入すると、蓄えた弾性力によって非駆動側位置決めボス203を本体位置決め部9a1に付勢する方向に弾性力が作用する。それによって非駆動側位置決めボス203を本体位置決め部9a1方向に押し付け始める。
この状態からプロセスカートリッジを装着方向に挿入していくと、図21及び図22に示すようにホルダ位置決め突起52cの先端が下突き当て面240に接触する。するとコネクタベース53はプロセスカートリッジBとの当接により回転が規制される。ところが、コネクタケース54は当接レバーとカム溝55cによって所定の回転を続ける。そのため、コネクタベース53とコネクタケース54との間に置かれた加圧バネ56が圧縮され始め、コネクタベースの規制フック53fはコネクタケースの係止部54eから離れ始める。ここで、ホルダ位置決め部52cが下突き当て面240に接触している状態では、本体電気接点50はプロセスカートリッジBの枠体やメモリタグ220に接触しない関係にホルダ位置決め突起52cの高さと下突き当て面231の位置が設定されている。そして、図23および図24に示すように、非駆動側位置決めボス203が押込みバネ9cを乗り越え、上ガイド溝9aの終端に設けた位置決め部9a1に押込みバネ9cの弾性力で押し付けられる。その押し付けられた場所でプロセスカートリッジBは若干時計周りに回転し、ユニットガイド部材204が下ガイド溝9bの終端に設けた切り欠き部である凹部9b1に入る。このプロセスカートリッジBの回転動作によってホルダ位置決め突起52cが位置決め穴227に嵌り始め、ホルダ位置決め突起52cが位置決め穴227に嵌合すると本体電気接点50の先端がメモリタグ220の記憶素子接点224に接触を開始する。その後、図25に示すように、駆動側にある回転止めボス202が駆動側本体ガイド8の下ガイド溝8bの終端に形成した回転位置規制部8b1の回転位置規制面8b2に当接してプロセスカートリッジBの装着が完了する。
プロセスカートリッジ装着完了後、図26に示すように、コネクタホルダ52の付き当て面52fがプロセスカートリッジBの下突き当て面240と上付き当て面241に当接して本体電気接点50とメモリタグ220の位置決めがなされる。このときコネクタベース53とコネクタケース54の間に配置した加圧バネ56が本体電気接点50をメモリタグ220に所定の付勢力で押圧することで、コネクタ51の本体電気接点50は安定した電気的導通を確保する。
しがって、この第1実施形態では以下の作用および効果が得られる。
本体電気接点50と有するコネクタ51はコネクタホルダ52と共に、コネクタベース53上をコネクタベース53の回転半径方向にスライド可能に保持されている。コネクタベース53はコネクタケース54に対して保持軸54b方向にスライド可能で、かつ回転方向に対しても加圧バネ56によって自由度を有している。これにより、本体電気接点50はプロセスカートリッジBのメモリタグ220との接触時にメモリタグの接点面224に平行な2方向にスライド可能で、接点面224の略垂直な方向へも回転可能な状態で保持することが可能となる。
このように、コネクタ機構は互いに直交する3方向に自由度を有する。それにより、プロセスカートリッジBが電子写真画像形成装置A内での所定の隙間や寸法公差のズレの範囲内で移動した場合でも、本体電気接点50はメモリタグ220に対して完全に追従することができるため、非常に信頼性の高い接点構成とすることができる。これは、メモリタグ220と本体電気接点50の当接位置は両者の間に介在する様々な部品精度の誤差を3方向のスライドで吸収する。メモリタグ220と本体電気接点50の当接位置精度はプロセスカートリッジBに設けた位置決め穴227と上下突き当て面240、241と、コネクタホルダ52の位置決め突起52cと突き当て面52dの寸法精度で当接位置の精度を保証するものである。
このように高い位置決め精度を保証できるため、メモリタグ220の接点面224も小型化することができるようになりメモリタグ自体の小型化が可能となる。メモリタグ220が小型化すれば、メモリタグ220自体をコスト低減でき、収容スペースも削減され、プロセスカートリッジBの枠体への設置場所も少なくて済むので、設計自由度も向上する。
また、プロセスカートリッジBの装着完了状態で、図24に示すように、駆動側はプロセスカートリッジBの駆動側位置決めボス201が電子写真画像形成装置Aの駆動側本体ガイド部材8の上ガイド溝8aの終端に形成した本体位置決め部8a1に当接する。この当接によってプロセスカートリッジBの挿入が完了し、回転止めボス202が下ガイド溝8bの終端に形成した回転位置規制部8b1の回転位置規制面8b2に当接する。回転位置規制部8b1にはほぼ水平に形成した回転位置規制面8b2と略鉛直で上ガイド溝8aから遠い側に設けた抜け止め面8b3からなる。駆動側位置決めボス201が上ガイド溝8aの終端の本体位置決め部8a1に入ると、感光体ドラム207が転写ローラ4の付勢ばね(不図示)の弾性力で装着方向上流側へ押し戻される力を受ける。しかし、回転位置規制部8b1の抜け止め面8b3に回転止めボス202が接触して転写ローラ4からの力を受け止めることで、プロセスカートリッジBの駆動側位置決めボス202が本体位置決め部8a1から抜け出るのを防止する。それにより、カップリング凸部230が後述のカップリング凹部と連結可能な状態にプロセスカートリッジBの位置を留めることができる。
一方、図25に示すように、非駆動側は非駆動側位置決めボス203が押さえバネ9cの弾性力で非駆動側本体ガイド部材9の上ガイド溝9aの終端に形成した本体位置決め部9a1に押し付けられて位置が決められる。それによりユニットガイド部材204が下ガイド溝9bの終端に形成した凹部9b1に落ち込む。凹部9b1には水平部9b2と上ガイド溝9aから遠い側の鉛直部9b3があり、ユニットガイド部材204に対して水平部9b2と鉛直部9b3は部品精度の許容差の最大値を積上げた最悪の状態で接触する程度のクリアランスとしてある。
開閉部材7をヒンジ7aを中心にして回動して閉じると、不図示の連動手段によって電子写真画像形成装置Aの図11で示したカップリング凹部10が前進する。前進したカップリング凹部10はプロセスカートリッジBの感光体ドラム207の側端に固定されたドラムフランジに一体の図3で示したカップリング凸部230に係合する。このカップリングが係合することで電子写真画像形成装置A側の駆動源からカップリング凹部10を通じてプロセスカートリッジBへ駆動力を伝達することが可能となる。同時に、プロセスカートリッジBの画像形成装置本体内部で画像形成動作時の位置が定まる。
このように非駆動側のユニットガイド部材とガイド溝の終端部のクリアランスを部品精度の許容差の最大値を積上げた最悪の状態で接触する程度に設定し、転写ローラ4からの反力を受けることができる鉛直面9b3を設ける。電子写真画像形成装置Aで保証されている厚み以上の記録媒体を通紙された場合などにあって、転写ローラ4と感光体ドラム207の間に想定以上の搬送圧力が加わることがある。仮に、そうした場合にプロセスカートリッジBが押込みバネ9cの押込み力に抗って装着方向上流側に押し戻されたときでも、プロセスカートリッジBはクリアランスの範囲内でしか浮き上がってこない。
本実施形態の可動コネクタ機構は、プロセスカートリッジBの装着動作に連動して動作し装着終了付近にて電気的接触を行う構成である。そのため、プロセスカートリッジBの装着終了位置からずれ難い構成とすることで、想定外の使用をされた場合においてもメモリタグと本体電気接点50との導通を確保できる構成としてある。
≪プロセスカートリッジ取外し動作≫
次に、プロセスカートリッジBを電子写真画像形成装置A内から取り外す場合は、上記装着時の一連の動作の逆手順を辿る。
開閉部材7を開けると、不図示の連動手段によって電子写真画像形成装置Aのカップリング凹部10が後退して、プロセスカートリッジBのカップリング凸部230から離間する。図26において、プロセスカートリッジBを図中反時計方向に回転させ、ユニットガイド部材204を下ガイド9bの凹部9b1から出すことでプロセスカートリッジBを上ガイド溝9a下ガイド溝9bに沿って引き出すことが可能になる。プロセスカートリッジBを引き出すとユニットガイド部材204が下ガイド溝9b内を装着方向の上流側に移動する。当接レバー55の回転軸55aに設けたリターンバネ57に蓄えられた弾性力によってユニットガイド部材204に追従して移動する。すると、カム溝部55cと係合ボス54dで連結された可動コネクタユニットMCも当接レバー55に連動してプロセスカートリッジBから離れる方向に移動を始める。プロセスカートリッジBの装着時に所定のクリアランスをもって移動してきた可動コネクタユニットMCなので、プロセスカートリッジの引き出し時も同様なクリアランスを持って退避することができる。プロセスカートリッジBの非駆動側位置決めボス203を押込みバネ9cの弾性力に抗しつつ引き出し、図16の状態まで進行させると、当接レバー55の当接部55bが非駆動側ガイド部材9のストッパー部9dに突当たって回転を停止する。それでもって可動コネクタユニットMCは接地されたフレームA1の凹部A1cに入り込み退避姿勢に戻ることができる。
以上から、この第1実施形態によれば、次の数々の作用と効果が期待できる。
本体電気接点50を有する可動コネクタユニットMCとプロセスカートリッジBが当接する当接レバー55をカム溝55cで連結している。それにより、プロセスカートリッジBが未装着状態では可動コネクタユニットMCをプロセスカートリッジBの装着軌跡の範囲外に退避させる。プロセスカートリッジBの装着によって当接レバー55が回動し、それに伴って可動コネクタユニットMCがプロセスカートリッジBの装着軌跡内部に侵入する。プロセスカートリッジBが装着が後半段階になると、可動コネクタユニットMCの回転量をプロセスカートリッジBの装着前半での可動コネクタユニットMCの回転量よりも大きくする。そうすることによって、プロセスカートリッジBの装着軌跡に対してクリアランスを確保しつつメモリタグ220と電気的に接触できる有効なメモリタグ機構が得られる。
その結果、これまでの通例としてプロセスカートリッジBの装着軌跡として使用できなかった空間にもメモリタグ機構を配置することができる。それにより、電子写真画像形成装置Aが大型化することなくメモリタグ機構を搭載可能となる。また、可動コネクタユニットMC内で本体電気接点をメモリタグ220の接点面224に平行な2方向と略垂直な方向の3方向にスライド可能に保持する構成とした。それにより、メモリタグ220と本体電気接点50を有するコネクタ51間に介在する多数の部品の誤差の影響を受けない、信頼性の高い接点当接機構を実現することができる。
また、回転止めボス202とユニットガイド部材204が装着される下ガイド溝8b、9bの終端に凹部8b1、9b1を形成し搬送圧を受けることが可能な鉛直面8b3、9b3を設けている。それにより、プロセスカートリッジBが装着方向の上流側にずれ難くなり、メモリタグ220と本体電気接点との電気的導通が安定して確保できる。
また、プロセスカートリッジBが未装着状態において、可動コネクタユニットMCはプロセスカートリッジBの装着軌跡の外にあり、本体フレームA1を構成する板金部材に囲まれた凹部A1aで待機している。そのため、ジャム処理などのためにユーザが装置本体内に手を入れた場合でも本体電気接点50に触れる心配がない。また、ユーザが静電気的に帯電していた場合でも、板金で構成され接地された本体フレームに放電するため画像形成装置本体が静電気で損傷を免れる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図27〜図32の各図を参照して説明する。なお、第1実施形態で示された各機器、各部材に同一もしくは共通するものには同一符号を付して重複する部分の説明は省く。
第1実施形態で示されたコネクタ機構は、プロセスカートリッジBに接触して回転する当接レバー60と、カム60cで連結した可動コネクタ機構MCを回転させて本体電気接点50とメモリタグ220との接触を所望のタイミングで行った。
それに対して、この第2実施形態においては、図26に示す当接レバー60のカム溝60cを回転軸60a側の第1カム60c1と当接部55b側の第3カム60c3と第1カムと第2カムを結ぶ第2カム60c2で構成している。そしてそれら第1〜第3カムの傾斜角θ3、θ4、θ5をθ5>θ3>θ4の関係に構成したものである。
そうした傾斜角の関係とすることで、図27および図28に示すように、コネクタケース54の係合ボス54dが第1カム60c1に係合しているとき、可動コネクタ機構MCを当接レバー60の回転に対して少ない回転角で回動させる。それによって、プロセスカートリッジBとの装着の干渉を防止することができる。また、図29に示すように、係合ボス54dが第2カム60c2に進入して係合する。その係合ボス54dの係合によって、当接レバー60の回転に対する可動コネクタ機構MCの回転角を第1カム60c1で連結されていたときよりも大きく回転させ、プロセスカートリッジBのメモリタグ220に接近させる。その後、プロセスカートリッジBが装着されてくると、図30〜図32に示すように、係合ボス54dは第3カム60c3に入るため可動コネクタ機構MCの当接レバー60に対する回転角は第2カムで連結されていたときより少なくなる。それにより、ホルダ位置決め突起60cが位置決め穴227に嵌合できる位置関係になるまで可動コネクタユニットMCの回転を抑制する。そうすることによってメモリタグ220の記憶素子接点面224に本体電気接点50が接触するするタイミングを、プロセスカートリッジBの装着が完了する直前まで遅延させることができるようになる。
以上から、この第2実施形態の可動コネクタ機構によれば、プロセスカートリッジBの装着動作に連動して移動するから、プロセスカートリッジBの装着完了時の位置精度によって本体電気接点50の位置が変化する。しかし、当接レバー60に設けたカム溝の終端付近を可動コネクタユニットMCの回転角が少なくなるように構成しているので、プロセスカートリッジBの装着完了姿勢の位置精度に対してコネクタケース54の位置の変化を少なくすることが可能となる。その結果、コネクタケースとコネクタベースとのの間で本体電気接点50をメモリタグ220方向に加圧している加圧バネ56の動作長の変化を少なく抑えることができ、より一層本体電気接点50の動作状態の精度が高められる効果がある。
本発明ついて第1および第2の実施形態が説明されたが、本発明の主旨を逸脱しない範囲内でその他の実施形態、応用例、変形例、そしてそれらの組み合わせも可能である。
本発明に係る電子写真画像形成装置の実施形態とこれに装着されたプロセスカートリッジを示す図。 本ロセスカートリッジの構成を示す図。 本プロセスカートリッジの外観を示す図。 本プロセスカートリッジの外観を別角度で示す図。 本実施形態の情報記憶部材(メモリタグ)を示す図。 メモリタグの装着図。 本プロセスカートリッジに装着されたメモリタグを示す図。 本プロセスカートリッジに装着されたメモリタグを示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構を示す図。 同図(a),(b)は同じく第1実施形態における可動コネクタ機構の動作の二態を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第1実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第2実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第2実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第2実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第2実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第2実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。 第2実施形態における可動コネクタ機構の動作を示す図。
符号の説明
A 電子写真画像形成装置
A1 非駆動側フレーム
A1a,A1b 穴
A2 サポート板金
A1C 凹部
A3 センタプレート
B プロセスカートリッジ
C 感光体ユニット
D 現像ユニット
L レーザ光
MC 可動コネクタユニット(コネクタユニット)
1 光学系
2 記録媒体
3 搬送手段
3a 給紙トレイ
3b リフトアッププレート
3c 搬送ローラ
3d 分離バッド
3e レジストローラ対
3f 搬送ガイド
3g 排出ローラ対
4 転写ローラ
5 定着手段
5a 駆動ローラ
5b ヒータ
5c 定着ローラ
6 排出部
7 開閉部材
7a ヒンジ
8 駆動側本体ガイド部材
8a 上ガイド溝
8b 下ガイド溝
8a1 本体位置決め部
8b1 回転位置規制部
8b2 回転位置規制面
8b3 抜け止め面
9 非駆動側本体ガイド部材
9a 上ガイド溝
9b 下ガイド溝
9a1 本体位置決め部
9b1 受け凹部
9b2 水平部
9b3 鉛直部
9c 押さえバネ
10 カップリング凹部
50 本体電気接点
51 コネクタ
52 コネクタホルダ
52a 係合部
52c 位置決め突起
52d 突き当て面
52e 嵌合リブ
53 コネクタベース
53a スライド穴
53c バネボス
53d 規制フック
53eC 型受け部
54 コネクタケース
54a1,54a2 回転軸
54b 保持軸
54c バネ座
54d 係合ボス
54e 受け部
55,60 当接レバー(レバー部材)
55a 回転軸
55b 当接部
55c カム溝
56 押圧バネ
57 リターンバネ
60 当接レバー
60a 回転軸
60b 当接部
60c カム溝
201 駆動側位置決めボス
202 回転止めボス
203 非駆動側位置決めボス
204 ユニットガイド部材
207 感光体ドラム
208 帯電ローラ
209 露光開口部
210 現像手段
210a トナー収納容器
210b トナー送り部材
210c 固定磁石
210d 現像ローラ
210e 現像ブレード
210f 現像容器
210g 開口部
210i 蓋部材
210k スペーサーコロ
211 クリーニング手段
211a クリーニングブレード
212 結合軸
213 クリーニング枠体
213a スクイシート
213b 除去トナー収納部
214 付勢バネ
215 ドラムシャッタ
220 情報記憶部材(メモリタグ)
220a 先端部
221 基板
222 記憶素子
223 コーティング層
224 記憶素子接点
225 スリット部
225a 当接部
226 溶融リブ
227 コネクタ位置決め穴
228 導入部
229 傾斜面
230 カップリング凸部

Claims (8)

  1. 枠体と、
    前記枠体に設けられた情報記憶部材であって情報を記憶する記憶素子と前記記憶素子と電気的に接続した記憶素子接点とを有する情報記憶部材と、
    前記枠体の長手方向の一端側において前記枠体から突出して設けられたカートリッジガイド部材と、
    を有するプロセスカートリッジを着脱可能で、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、
    (a)前記情報記憶部材と電気的に接触する本体電気接点と、
    (b)前記本体電気接点を保持するコネクタユニットであって、前記プロセスカートリッジが前記電子写真画像形成装置の装置本体に装着された際に、前記本体電気接点を前記情報記憶部材との電気的に接触させる動作位置と、前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着する際に、前記プロセスカートリッジの装着を許容する、前記動作位置から退避した退避位置との間を移動可能にしたコネクタユニットと、
    (c)前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着する際に、前記カートリッジガイド部材をガイドする本体ガイド部材と、
    (d)前記装置本体に回転可能に設けられ、前記コネクタユニットに設けられた突起部と係合する溝部を有するレバー部材であって、前記カートリッジガイド部材と当接する当接部を有するレバー部材と、
    を有し、
    前記プロセスカートリッジの装着により、前記当接部と前記カートリッジガイド部材とが当接することで前記レバー部材の回転をさせ、前記コネクタユニットを前記退避位置から前記動作位置へ移動させることを特徴とする電子写真画像形成装置。
  2. 前記当接部は、前記本体ガイド部材に設けられた切り欠き部から突出していることを特徴とする請求項1に記載の電子写真画像形成装置。
  3. 前記コネクタユニットは、前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着する装着方向と直交する回転軸に対して回転可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真画像形成装置。
  4. 前記溝部は、第一カム部と、前記突起部と前記第一カム部とが係合している際よりも速い角速度で前記コネクタユニットを移動させる第二カム部と、を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真画像形成装置。
  5. 前記溝部は、第一カム部と、第三カム部と、前記第一カム部と前記第三カム部との間に設けられた第二カム部と、を有し、
    前記第二カム部は、前記突起部と前記第一カム部とが係合している際及び、前記突起部と前記第三カム部とが係合している際よりも速い角速度で前記コネクタユニットを移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真画像形成装置。
  6. 前記退避位置は、前記装置本体に設けられた、接地されたフレームの凹部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真画像形成装置。
  7. 前記コネクタユニットは、
    前記装置本体に回動可能に支持されたコネクタケースと、
    前記コネクタケースの回転軸と平行な保持軸に回転可能に支持される、前記保持軸の軸線方向にスライド可能にされたコネクタベースと、
    前記コネクタベースの回転方向に移動可能に設けられた、前記本体電気接点を保持するコネクタホルダであって、前記プロセスカートリッジに設けた位置決め穴に嵌合するホルダ位置決め突起を有するコネクタホルダと、
    前記コネクタケースとコネクタベースの間に配置された、前記本体電気接点を前記情報記憶部材に押圧するための押圧バネと、
    を有する請求項3に記載の電子写真画像形成装置。
  8. 前記電子写真画像形成装置は、
    前記レバー部材を、前記プロセスカートリッジの装着方向上流側に付勢するバネであって、前記プロセスカートリッジが前記装置本体に装着されていない際は、前記コネクタユニットを前記退避位置に戻すバネを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電子写真画像形成装置。
JP2007059348A 2007-03-09 2007-03-09 電子写真画像形成装置 Active JP5049615B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007059348A JP5049615B2 (ja) 2007-03-09 2007-03-09 電子写真画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007059348A JP5049615B2 (ja) 2007-03-09 2007-03-09 電子写真画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008224782A JP2008224782A (ja) 2008-09-25
JP5049615B2 true JP5049615B2 (ja) 2012-10-17

Family

ID=39843523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007059348A Active JP5049615B2 (ja) 2007-03-09 2007-03-09 電子写真画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5049615B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106569400A (zh) * 2015-10-09 2017-04-19 富士施乐株式会社 图像形成设备以及可拆卸单元

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5354459B2 (ja) * 2009-03-24 2013-11-27 富士ゼロックス株式会社 組立体及び電気装置
JP5982961B2 (ja) 2012-03-30 2016-08-31 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5928879B2 (ja) 2012-03-30 2016-06-01 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5895668B2 (ja) * 2012-03-30 2016-03-30 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5892983B2 (ja) * 2013-08-27 2016-03-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 トナー容器及びこれを備えた画像形成装置
JP6566627B2 (ja) 2014-11-19 2019-08-28 キヤノン株式会社 カートリッジおよびこれを用いた画像形成装置
JP6967549B2 (ja) * 2015-09-28 2021-11-17 三菱鉛筆株式会社 ブラシの製造方法
JP7218178B2 (ja) 2018-12-28 2023-02-06 キヤノン株式会社 プロセスカートリッジ
JP7254529B2 (ja) * 2019-01-15 2023-04-10 キヤノン株式会社 プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2021144141A (ja) * 2020-03-12 2021-09-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10254328A (ja) * 1997-03-10 1998-09-25 Canon Inc 電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2001175044A (ja) * 1999-12-17 2001-06-29 Canon Inc 画像形成装置
JP3809375B2 (ja) * 2001-12-28 2006-08-16 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP3809402B2 (ja) * 2002-05-17 2006-08-16 キヤノン株式会社 プロセスカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置
JP2004061595A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Canon Inc 画像形成装置及びプロセスカートリッジ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106569400A (zh) * 2015-10-09 2017-04-19 富士施乐株式会社 图像形成设备以及可拆卸单元
CN106569400B (zh) * 2015-10-09 2020-03-24 富士施乐株式会社 图像形成设备以及可拆卸单元

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008224782A (ja) 2008-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5049615B2 (ja) 電子写真画像形成装置
JP4110144B2 (ja) 電子写真画像形成装置
EP1298502B1 (en) Electrophotographic image forming apparatus having a detachable process cartridge
US8660453B2 (en) Image forming apparatus
US8437661B2 (en) Process cartridge and electrophotographic image forming apparatus
US9304483B2 (en) Cartridge, image forming apparatus and main assembly of image forming apparatus
JP3809402B2 (ja) プロセスカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置
US9081356B2 (en) Image forming apparatus
JP2003330335A (ja) 情報記憶媒体、ユニット、プロセスカートリッジ、現像カートリッジおよび電子写真画像形成装置
JP7262983B2 (ja) プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP6184076B2 (ja) プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置
JP4721464B2 (ja) 電子写真画像形成装置
US7463848B2 (en) Image forming apparatus having a state in which a conveying roller is pressed toward a recording medium
US6661977B1 (en) Electrophotographic image forming apparatus and process cartridge
JP2009031376A (ja) 電子写真画像形成装置
JP6600986B2 (ja) 画像形成装置
US6980756B2 (en) Process cartridge, electrophotographic image forming apparatus, and process cartridge mounting system
TWI600985B (zh) 鼓輪滾筒單元、用於附接耦合構件的方法、和鼓輪單元
JP2004037876A (ja) プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP4018697B2 (ja) 電子写真画像形成装置
JP2013246372A (ja) 電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US11592782B2 (en) Image forming apparatus
JP2017102359A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120723

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5049615

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151