JP5049571B2 - コンデンサマイクロホンの製造方法及びコンデンサマイクロホン - Google Patents

コンデンサマイクロホンの製造方法及びコンデンサマイクロホン Download PDF

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Description

この発明は、携帯電話、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ等の機器に用いられるコンデンサマイクロホンの製造方法及びコンデンサマイクロホンに関するものである。
従来のコンデンサマイクロホンは、例えば、音孔を有する缶状のアルミニュウムなどの円筒状の金属ケースに部品を収容した構造となっている。例えば、前記金属ケース内には、最下部品として回路基板が配置され、この回路基板上に電界効果トランジスタ等の電装品が実装されている。そして、回路基板の上に一対のスペーサに挟まれた背極が配置され、最上部には下面に金属薄板などの振動膜を接合した振動膜支持枠が設けられている。そして、前記金属ケースの下端を回路基板の下面にかしめて封止してある。そして、前記金属ケースは、コンデンサマイクロホンの電磁シールドの機能を有するようにされている。ところで、上記のようなコンデンサマイクロホンでは、部品点数が多く、組み立ての生産性が低くて製造コストがかさむ問題があった。
そこで、コンデンサマイクロホンを、下記の方法で製造することが提案されている(特許文献1)。この製造方法では、電界効果トランジスタ等の電装品を実装した回路基板、背極基板、スペーサ、及び振動膜を張るための筐体基板のそれぞれについて、多数の部品が格子状に縦横に並んで一体につながっているシート状の集合部材を用意し、これらの部品を集合部材のまま重ねて接合する。そして、このように得られた積層状態の集合部材は、部品が積層された構成のコンデンサマイクロホンが格子状に多数隣接してつながれている。そして、この集合部材を各製品領域間の境界線に沿ってカッターでダイシングすることにより、分割された各片をそれぞれコンデンサマイクロホンとして得ることができる。これによって一度に多数の製品を得ることができる。
前記のように積層構造で製造されるコンデンサマイクロホンにおいては、他に、例えば、筐体基板の上下両面にトップ基板及び電装品を実装する回路基板を積層するタイプのものもある。このように主に3層の基板(回路基板、筐体基板、トップ基板)から構成された積層構造のコンデンサマイクロホンでは、各基板は接着剤により互いに接着されるとともに、各基板のそれぞれに導電性のスルーホール(バイアホール)が設けられて、同スルーホールにより各基板の表裏面に設けられた銅箔等の金属層の導通を確保するようにされている。
特開2002−345092号公報
ところが、上記のように主に3層の基板(回路基板、筐体基板、トップ基板)から構成された積層構造のコンデンサマイクロホンでは、筐体基板の上下両面に対して回路基板とトップ基板をそれぞれ接着する際、前記金属層に対する接着剤の接着性が基板のコア材(例えば、ガラスエポキシ樹脂板)に対する接着性と比較すると大きく劣る。これは、金属層の表面は平滑度が基板のコア材よりも良いため、接着剤の接着強度が下がるためである。
又、このコンデンサマイクロホンを基板に実装する際のリフロー時のようにコンデンサマイクロホンに熱が印加された場合、筐体基板のコア材(例えば、ガラスエポキシ樹脂板)の熱膨張率と金属層(例えば銅箔)の熱膨張率とでは、筐体基板のコア材の方が大きいため、前記コア材が金属層を押し上げることとなる。この場合、熱印加時には、スルーホール(バイアホール)で繋がった筐体基板表裏面の金属層はコア材の膨張内圧により離れる方向に力が加わる。このため、スルーホールの強度が十分でない場合には、表裏面の金属層にクラックが入り、導通がとれなくなる虞がある。
この発明の目的は、筐体基板の表裏面に対して回路基板とトップ基板をそれぞれ接着剤にて接着する際、筐体基板のコア材と回路基板、及び筐体基板のコア材とトップ基板との接着性を向上することができるコンデンサマイクロホンの製造方法及びコンデンサマイクロホンを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、第1金属層を有する筐体基板の開口部周縁の表裏面に接着領域を設け、該接着領域に対してそれぞれトップ基板と、電装品を搭載する回路基板とが接着剤により接着されて構成されるコンデンサマイクロホンの製造方法において、前記接着領域にスルーホール用の貫通孔を形成する第1工程と、前記貫通孔の内面及び前記接着領域を含む前記筐体基板の表裏面に第2金属層を形成する第2工程と、前記接着領域に位置する前記貫通孔に充填剤を充填し充填部を形成する第3工程と、前記接着領域の前記充填部の上下両部を切削するとともに、第1及び第2金属層を切削及びエッチングのうち少なくともいずれか一方により除去する第4工程と、前記筐体基板の表裏面の接着領域に対して接着剤を介して前記トップ基板及び前記回路基板を接着固定する第5工程を含むことを特徴とするコンデンサマイクロホンの製造方法を要旨とするものである。
請求項1の発明によれば、筐体基板の表裏面に対して回路基板とトップ基板をそれぞれ接着剤にて接着する際、接着領域には金属層がないため、筐体基板のコア材と回路基板、及び筐体基板のコア材とトップ基板との接着性が向上する。
請求項2の発明は、請求項1において、前記充填剤が、前記第4工程において使用されるエッチング液に反応しない樹脂充填剤であることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、貫通孔に充填される充填剤が、第4工程において使用されるエッチング液に反応しない樹脂充填剤であることにより、第4工程のエッチング処理では、貫通孔内、すなわち接着領域に位置する樹脂充填剤の表裏面が変化しない。この結果、第5工程において行われる接着処理時の接着剤使用量が増加したり、或いは、接着剤を塗布した場合に樹脂充填剤の表裏面と塗布された接着剤との間に空隙が形成されるといったことがなく、接着性に悪影響を及ぼすことがない。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2において、前記第1工程は、筐体基板となる部位を複数個有する筐体基板集合部材の同筐体基板となる部位毎の周囲に対し、一部を残して前記貫通孔を形成するものであり、前記第5工程は、前記トップ基板となる部位を複数個有するトップ基板集合部材の同トップ基板となる各部位を、前記筐体基板となる各部位の表面の接着領域に対してそれぞれ接着剤を介して接着固定するとともに、前記回路基板となる部位を複数個有する回路基板集合部材の同回路基板となる各部位を、前記筐体基板となる各部位の裏面の接着領域に対して接着剤を介して接着固定するものであることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、筐体基板集合部材、トップ基板集合部材、及び回路基板集合部材を積層して、コンデンサマイクロホンを製造する場合において、請求項1や、請求項2の作用効果を容易に実現できる。
請求項4の発明は、請求項3において、さらに、第5工程の後に、前記貫通孔が形成された部位をダイシングする工程を備えていることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、筐体基板集合部材、トップ基板集合部材、及び回路基板集合部材を積層して、コンデンサマイクロホンを製造する場合において、各集合部材から分離したコンデンサマイクロホンを製造する場合に、請求項3の作用効果を容易に実現できる。
請求項5の発明は、金属層を有する筐体基板の開口部周縁の表裏面に接着領域を設け、該接着領域に対してそれぞれトップ基板と、電装品を搭載する回路基板とが接着剤により接着されて構成されるコンデンサマイクロホンにおいて、
前記筐体基板の表裏面の全接着領域の表面を切削及びエッチングにより除去し、前記金属層を介さずに接着剤にてそれぞれトップ基板と、電装品を搭載する回路基板とが接着固定されていることを特徴とするコンデンサマイクロホンを要旨とするものである。
請求項5の発明によれば、筐体基板の表裏面に対して回路基板とトップ基板をそれぞれ接着剤にて接着する際、接着領域には金属層がない。このため、筐体基板のコア材と回路基板、及び筐体基板のコア材とトップ基板との接着性が向上する。
以上のように、この発明によれば、筐体基板の表裏面に対して回路基板とトップ基板をそれぞれ接着剤にて接着する際、接着領域には金属層がないため、筐体基板のコア材と回路基板、及び筐体基板のコア材とトップ基板との接着性を向上することができる効果を奏する。
以下に、この発明の実施形態を、図1〜図7を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、この実施形態のコンデンサマイクロホン21の筐体22は、実装基板としての平板状の回路基板23と、筐体基板としての四角枠状の筐体基枠24と、トップカバーとしての平板状のトップ基板25とを積層して、接着シート27A,27Bにより一体に固定した構造となっている。前記回路基板23,筐体基枠24及びトップ基板25はエポキシ樹脂等の樹脂製の電気絶縁体により構成されている。本実施形態では、前記部材はガラス布基材エポキシ樹脂にて構成されているが、エポキシ樹脂に限定されるものではない。
図4(a)に示すように回路基板23の上面(なお、回路基板23の表面ともいう)には導電部材としての銅箔よりなる導電パターン23a,23b,23cが形成されている。なお、本明細書で、上面とは回路基板23を下にし、筐体基枠24を中間に配置し、トップ基板25を上に配置したときに、上を向く面をいい、下面とは下に向く面をいう。なお、図3、図4(a)においては、説明の便宜上、導電パターン23a,23b,23cはハッチングで示されている。
図4(a)に示すように導電パターン23aは、第1端部が回路基板23上面において、長手方向の一端部寄りに、かつ、短手方向の一側端部寄りに位置するとともに、第2端部51が回路基板23上面において中央部寄りに延出されている。そして、導電パターン23aの第1端部は、導通部50とされている。
ここで、回路基板23上面において、回路基板23の厚み方向に貫通する中心軸O(図4(a)参照)に対してそれぞれ直交する短手方向の軸をx軸とし、長手方向の軸をy軸という。
そして、回路基板23上面において、x軸を対称軸とする前記導通部50とは線対称の領域P1及びy軸を対称軸とする導通部50の線対称の領域P2、及び中心軸Oを中心点とした導通部50の点対称の領域P3は、導電パターンが設けられていない領域(以下、無導電パターン領域という)に含まれている。なお、無導電パターン領域とは、回路基板23上面において、前記導電パターン23cに囲まれるとともに、導電パターン23a、23bを除外した領域である。導電パターン23bは、本実施形態では、複数(本実施形態では4個)設けられている。
前記導電パターン23cは、アース用の導電パターンであって、筐体基枠24の枠形状に相対するように枠状に設けられている。導電パターン23a,23bは、部品接続のための導電パターンであって、電源入力用や値信号取り出し用となっている。
又、図3、図4(b)に示すように、導電パターン23a〜23cの一部の上面及び無導電パターン領域において、領域P1及〜P3を含む面はレジスト52にて覆われている。なお、説明の便宜上、図4(b)においては、レジスト52はハッチングで図示されている。
レジスト52は、絶縁部材として例えばエポキシ樹脂等からなるが、この材質に限定されるものではなく、絶縁性の合成樹脂であればよい。又、レジスト52は、その全体(すなわち領域P1〜P3を含む全体)に亘って同一の膜厚に形成されるとともに導通部50と同じ厚みとされている。すなわち、領域P1〜P3に位置するレジスト52の部分と、導通部50とは回路基板23上面を基準として同じ高さ(すなわち、厚み)となるようにされている。導通部50とレジスト52の厚みは、通常20μm〜40μm程度に設定されている。なお、本実施形態における導通部50とレジスト52の厚みは、30μmに設定されている。レジスト52において、導通部50に近辺は切り欠き52aが形成されて導通部50を露出するようにされている。又、レジスト52において、導電パターン23aの第2端部51、各導電パターン23bの一端部、及び、導電パターン23cの一部に対応した部分には窓52bが設けられて、当該部分が窓52bを介して露出されている。
又、導電パターン23cの枠状の周部は、レジスト52にて覆われていない露出部分とされて筐体基枠24と相対する。
又、図4(c)に示すように回路基板23の下面(なお、回路基板23の裏面ともいう)には銅箔よりなる複数の導電パターン23d,23e(図1には、1つの導電パターン23dのみ図示されている。)が形成されている。なお、図4(c)においては、説明の便宜上、導電パターン23d,23eはハッチングで示されている。
そして、回路基板23には、複数のスルーホール23gが設けられるとともに、同スルーホール23gの内周に図示しないに導電層が形成されている。そして、同複数のスルーホールのうち、いくつかのスルーホール23gの導電層を介して、前記導電パターン23cは、回路基板23下面の導電パターン23dに対して接続される。導電パターン23dにおいては、その一部がアース端子となる。
又、同複数のうち、残りのいくつかのスルーホールの導電層を介して、導電パターン23a,23bは回路基板23下面に設けられた信号出力端子(図示しない)や電源入力端子(図示しない)に接続される導電パターン23eに対して接続されている。
なお、回路基板23内には、図1に示すように銅箔よりなる中間層23fが設けられ、導電パターン23cと,導電パターン23d間を電気接続するスルーホール23gに電気的に接続されている。
又、回路基板23上には、筐体22内に設けられた電装部品としてのインピーダンス変換素子を構成する電界効果トランジスタ26が実装されている。電界効果トランジスタ26は、導電パターン23aの第2端部51と、複数の導電パターン23bのうち、いくつかの導電パターン23bの一端に電気的に接続されている。
前記筐体基枠24は、上下両端に開口部を有し、図1に示すようにその上下両端面及び側壁外側面には銅箔よりなる連続した導電パターン24a,24b,24cが形成されている。導電パターン24a,24bは、図2,図5に示すように筐体基枠24の上下両開口部周縁に対して環状に設けられている。なお、図2,図5においては、導電パターン24aのみ図示されているが、導電パターン24bも、図2,図5に示される導電パターン24aと同様の形状に形成されている。
導電パターン24cは、筐体基枠24の側壁外側面において、同筐体基枠24の4つのコーナ部Cの外側面を除いた部分に設けられた凹部24i内面に銅等の金属が含まれた導電ペーストが塗布されることにより、若しくは、銅箔メッキ等の金属箔メッキを施すことにより形成され、導電パターン24a,24bを電気的に接続する(図1参照)。導電パターン24cは金属層に相当する。
又、筐体基枠24に導電パターンやスルーホールを形成する最終段階で、導電パターン24a,24b上にさらに金属メッキ層を形成してもよい。これにより、樹脂を充填したスルーホールよりも導電パターン24a,24bが表面に突出するため、接着シート27Aの入り込む隙間が大きくなり接着強度の増加が図れる。なお、導電パターン24a,24b上にさらに金属メッキ層を形成したときの導電パターン24a,24bの厚みは25μm〜40μmの程度が望ましい。
図5において、Q1は筐体基枠24の凹部24iに設けられた導電パターン24cの範囲を示している。このように、筐体基枠24の側壁外側面に設けられた凹部24iにおいて導電パターン24cが設けられることにより、電磁シールドができるようにされている。導電パターン24cが設けられた部位が電磁シールド部に相当する。
又、筐体基枠24の外側面において、図5に示すように導電パターン24cが設けられていない部位154aは筐体基枠24のコーナ部Cに設けられている。導電パターン24cが設けられていない部位154aは後述する製造方法で示される連結部154の一部を構成し、同部位154aの外側面は無電磁シールド部に相当する。図5において、Q2は、無電磁シールド部の範囲を示している。又、下面側の導電パターン24bは図1に示すように回路基板23上の前記導電パターン23cを介して回路基板23下面の導電パターン23dに対して接続されている。
凹部24i内は、エポキシ樹脂等の絶縁性合成樹脂により充填されて充填部24jが形成されている(図1参照)。前記エポキシ樹脂等の絶縁性合成樹脂は、充填剤及び樹脂充填剤に相当する。
そして、筐体基枠24において、前記充填部24jの上下両面と、導電パターン24cが設けられていない部位154aの上下両面により略四角枠状の接着領域SRa,SRbが形成されている。なお、図5においては、筐体基枠24の上面に設けられた接着領域SRaのみ図示されている。接着領域は、四角枠状に限定されるものではなく、他の形状であってもよく、要は筐体基枠24の枠形状に相似した形状であればよい。
図1、図2に示すように筐体基枠24の下部の開口部周縁、すなわち、接着領域SRbは、前記導電パターン23cの外方に配置された四角環状をなす接着剤としての接着シート27Aにより前記回路基板23に対して一体に接着固定されている。なお、接着シート27Aの材質は、充填部24jに使用される樹脂充填剤と同材質とされている。そして、回路基板23上の前記電界効果トランジスタ26の電装部品が、この筐体基枠24内に収容配置されている。
又、接着シート27Aの材質は、接着シート27Aの筐体基枠24の基板に使用されている樹脂材部分と同様の構成であるとよい。これにより、接着シート27Aと回路基板23及びトップ基板25とも同様に樹脂材部分と同様の素材であると同様の効果が得られるものである。
図1に示すように前記トップ基板25の上下両面には銅箔等よりなる導電パターン25a,25bが形成されている。トップ基板25には、外部から音を取り込むための音孔28が形成されている。
図1、図2に示すように筐体基枠24の上部の開口部周縁、すなわち、接着領域SRaは、前記導電パターン24aの外方に配置された四角環状をなす接着剤としての接着シート27Bにより前記トップ基板25が一体に接着固定されている。なお、接着シート27Bの材質は、充填部24jに使用される樹脂充填剤と同材質とされている。このようにして、筐体基枠24の上部の開口部周縁はトップ基板25に対してスペーサ29、振動膜30を介して一体に連結されている。
図1及び図2に示すように、前記筐体基枠24とトップ基板25との間には、絶縁性フィルムからなる環状のスペーサ29が挟持固定されている。又、スペーサ29は導電パターン24aに対して導電性接着剤により接着されている。スペーサ29の上面にはPPS(ポリフェニレンサルファィド)フィルム等の絶縁性を有する合成樹脂薄膜よりなる振動膜30が接着により張設されており、その振動膜30の下面には金蒸着よりなる導電層30aが形成されている。
振動膜30及びスペーサ29には図示しないスルーホールが設けられ、導電層30aは、同スルーホールに充填された導電ペースト、及びスペーサ29と筐体基枠24(正確にはスペーサ29と導電パターン24a)間の導電性接着剤(図示しない)を介して導電パターン24aと導通可能にされている。
図1に示すように、前記トップ基板25には複数のスルーホール36が形成され、それらのスルーホール36の内周面には前記導電パターン25a,25bと連続する導電パターン25cが設けられている。また、スルーホール36内には導電性接着剤37aが充填され、この導電性接着剤37aと前記導電パターン25cとにより導電部37が形成されている。この導電部37は前記振動膜30の下面を折り返して形成された折返し部30b(図1参照)の導電層30aと電気接続されている。なお、スルーホール36内の導電性接着剤37aは充填されなくても導電パターン25cが形成されていればよく、又、スルーホール36内の導電パターン25cが形成されていない場合は、導電性接着剤37aを充填するのみでもよい。なお、導電パターン25cと導電性接着剤37aとが両方形成されることで導電性やシールド性は向上する。
そして、トップ基板25の導電パターン25a,25bは、導電部37、導電層30a,前述した振動膜30に設けられた図示しないスルーホールの導電ペースト、スペーサ29と導電パターン24a間の導電性接着剤、及び筐体基枠24上の導電パターン24a〜24cを介して回路基板23上の前記アース端子に至る導電路が形成されている。
筐体基枠24内において、振動膜30の下面にはスペーサ29を介在させて極板としてのバックプレート31が対向配置されている。このバックプレート31は、ステンレス鋼板からなるバックプレート本体31aの上面にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフィルム31bが貼着されて構成されている。そのフィルム31bにはコロナ放電等による分極処理が施されており、この分極処理によりフィルム31bはエレクトレット層を構成している。本実施形態では、前記バックプレート31は背極を構成しており、この実施形態のコンデンサマイクはバックエレクトレットタイプで構成されている。
さらに、前記バックプレート31は、筐体基枠24の内周形状よりも小さな外周形状となる平面形ほぼ長円状をなすように形成されていて、それらの内外周面間には隙間Pが形成されている。バックプレート31の中央部には前記振動膜30の振動による空気移動を許容するための透孔32が形成されている。このバックプレート31は、フィルム31bを貼着したステンレス鋼の板材をフィルム31b側から、すなわち、図2の上方側から下方側へ向かって打ち抜き刃(図示しない)により打ち抜いて形成される。
図1、図2に示すように、前記筐体基枠24内において、バックプレート31と回路基板23との間にはバネ材よりなる保持部材33が圧縮状態で介装され、この保持部材33の弾性力によりバックプレート31が振動膜30の反対側からスペーサ29の下面と当接する方向に加圧されている。これにより、振動膜30とバックプレート31との間に所定の間隔が保持されて、それらの間に所定の容量を確保したコンデンサ部が形成されている。
前記保持部材33は、ステンレス鋼板の表裏両面に金メッキを施してなる板材を打ち抜き成形することにより形成され、ほぼ四角環状の枠部33aと、その枠部33aの四隅から下部両側方に向かって斜めに突出する4つの脚部33bとを備えている。従って、枠部33aの下方における脚部33b間には空間Sが形成されている。そして、この実施形態においては、図1に示すように、回路基板23上の前記電界効果トランジスタ26が前記空間S内であって、各一対の脚部33b間に配置される。
前記保持部材33の枠部33aの上面にはバックプレート31の下面に当接する4つの球面状の突部としての接触部34が突出形成されるとともに、各脚部33bの先端下面には4つの球面状の突部としての接触部35が突出形成されている。
複数の脚部33bのうち、1つの各脚部33bは導通部50に対し接触部35を介して接触され、残りの各脚部33bは、前記回路基板23上面において、無導電パターン領域に含まれる領域P1〜P3に位置するレジスト52上面に対して接触部35を介して接触されている。
さて、このコンデンサマイクロホン21において、音源からの音波がトップ基板25の音孔28を介して振動膜30に至ると、その振動膜30は音の周波数、振幅及び波形に応じて振動される。そして、振動膜30の振動に伴って、振動膜30とバックプレート31との間隔が設定値から変化し、コンデンサ部のインピーダンスが変化する。このインピーダンスの変化が、インピーダンス変換素子により電圧信号に変換されて出力される。
(製造方法)
次に、上記のように構成されたコンデンサマイクロホン21の製造方法について説明する。
コンデンサマイクロホン21は、複数のシート状の集合部材を積層等を行って組み付けた後、分割されて形成されるものである。この製造方法においては、図6に示すように、回路基板部材140、筐体基枠形成部材150、振動膜形成部材200、トップカバー形成部材250、バックプレート31及び保持部材33等を用いて複数のコンデンサマイクロホン21を製造する。回路基板部材140は回路基板集合部材に相当する。筐体基枠形成部材150は筐体基板集合部材に相当する。トップカバー形成部材250はトップ基板集合部材に相当する。
前記回路基板部材140は、前記回路基板23を複数形成するための集合部材としての絶縁基板であって、シート状に形成され、回路基板23となる部位上面においては導電パターン23a,23b,23cが、回路基板23となる部位下面においては、導電パターン23d,23eがそれぞれ複数形成されている。
前記筐体基枠形成部材150は、前記筐体基枠24を複数形成するための集合部材としての板材である。ここで、筐体基枠形成部材150を形成する方法を図7(a)〜(e)を参照して説明する。
まず、コア材としての絶縁基板Kcの表裏面に20μm〜40μm程度の銅箔よりなる第1金属層としての導電パターンKa,Kbを有する両面基板K(すなわち、プリント配線板)において、筐体基枠24となる部位間や、両面基板Kの周縁部に対して、ルータやドリル等により孔加工を施す。これにより、両面基板Kに貫通孔としての孔部152を縦横に所定ピッチで複数形成する(図7(a)参照)。この孔部152は、スルーホール(バイアホール)として形成されるが、後述するダイシングされた後は、筐体基枠24の凹部24iとなるものであり、孔部152が形成される領域は、後にダイシングされる部分を除いて接着領域SRa,SRbとなる領域である。
なお、図6では、説明の便宜上、孔部152内の充填部24jが省略されて図示されている。前記孔部152が形成されることにより、各筐体基枠24となる部位は、互いに隣接する部位に対して連結部154を介して連結される。なお、前記互いに隣接する部位は、筐体基枠24となる部位及び筐体基枠形成部材150の周縁部を含む趣旨である。
次に、図7(b)に示すように、孔部152内面に導電ペーストが塗布されることにより、若しくは、銅箔メッキ等の金属箔メッキを施すことにより、導電パターン24cを形成する。
この場合、筐体基枠24となる部位の上下両面において、接着領域SRa,SRbとならない領域(例えば、両面基板Kの導電パターンKa,Kbにおいて導電パターン24a,24bとなる領域等を含む)にはマスク(図示しない)を施す。これは、例えば、同導電パターン24a,24bとなる領域上に、導電パターン24cの形成時に新たな導電パターン層が形成されないようにしておくためである。前記導電パターン24cが形成されると、マスクが施されていない部分の導電パターンKa,Kb上、すなわち、接着領域SRa,SRbの一部となる、例えば、連結部154上下両面には導電パターン24cの形成と同時に金属層としての第2金属層としての導電パターン24pが形成される。
次に、図7(c)に示すように、導電パターン24cが形成された後に孔部152内に充填剤及び樹脂充填剤としてのエポキシ樹脂等の絶縁性合成樹脂を充填して充填部24jを設ける。なお、エポキシ樹脂等の絶縁性合成樹脂は後述するエッチング液とは反応しない材質が選択されている。
続いて、図7(d)に示すように、充填部24jの上下両部において両面基板Kから盛り上がった部分を切削し、充填部24jの上下両端面を平面にする。又、この際に導電パターンKa,Kbの表面まで削られる。導電パターンKa,Kbの厚みは10μm〜25μm程度が望ましい。
次に、図7(e)に示すように、前記マスクが導電パターン24a,24bとなる領域上に施された状態で、エッチング液にて連結部154上の導電パターンKa,Kbを除去する。この結果、接着領域SRa,SRbとなる連結部154上下両面及び、充填部24jの上下両面は金属層が設けられていないものとなる。
この後、前記マスクを除去して、導電パターン24a,24bとなる領域を露出する。
次に、振動膜形成部材200について説明する。
前記振動膜形成部材200は、前記振動膜30を複数形成するための島部材202が縦横に配置された集合部材としてのシート材である。又、振動膜形成部材200には、振動膜30となる各島部材202が連結部204を介して枠部材206及び隣接する島部材202と連結されるとともに、各島部材202のコーナには、折返し部30bが形成されている形成されている。なお、スペーサ29は各島部材202に下面に対して接合されている。トップカバー形成部材250は、トップ基板25を複数形成するための集合部材としての基板であって、トップ基板25となる部位の領域において音孔28や導電パターン25a,25bが縦横に所定ピッチで形成されている。
コンデンサマイクロホン21を製造するには、予め回路基板部材140に対して電界効果トランジスタ26を実装した状態で、該回路基板部材140を筐体基枠形成部材150に対して導電性接着剤及び接着シート27Aにより接着することにより両者を一体化する。なお、図6では説明の便宜上、一部の接着シート27Aのみ図示されているが、接着シート27Aは、回路基板23となる部位毎に使用される。
次に、この組み立てられたアッシーに対して、保持部材33、バックプレート31を筐体基枠24に相当する部位内に収納する。次に、前記アッシーに対して振動膜形成部材200を導電性接着剤及び接着シート27Bを使用して接着する。このとき、該導電性接着剤により、筐体基枠24に相当する部位の導電パターン24aと島部材202のスペーサ29が接着される。なお、図6では説明の便宜上、一部の接着シート27Bのみ図示されているが、接着シート27Bは、筐体基枠24となる部位毎に使用される。
そして、この後、トップカバー形成部材250を導電性接着剤を使用して、振動膜形成部材200が積層されたアッシーに対して接着する。このとき、トップカバー形成部材250の各導電パターン25bと振動膜30とが前記接着剤にて接着される。この後、ダイヤモンドブレード等を用いてダイシング(切断)し、複数のコンデンサマイクロホン21とする。
なお、図6では、説明の便宜上、2×2=4個のコンデンサマイクロホン21を形成する状態を示しているが、実際は、一度に数百個のコンデンサマイクロホン21を形成する。
本実施形態のコンデンサマイクロホン21の製造方法は、以下の特徴を有する。
(1) 本実施形態のコンデンサマイクロホン21の製造方法は、筐体基枠24(筐体基板)の接着領域SRa,SRbにスルーホール用の孔部152(貫通孔)を形成し(第1工程)、孔部152の内面及び接着領域SRa,SRbを含む筐体基枠24の表裏面に導電パターン24c,24p(第2金属層)を形成するようにした(第2工程)。そして、接着領域SRa,SRbに位置する孔部152に充填剤としてのエポキシ樹脂等の絶縁性合成樹脂を充填し充填部24jを形成するようにし(第3工程)、接着領域SRa,SRbの前記充填部24jの上下両部を切削するとともに導電パターンKa,Kb(第1金属層)及び導電パターン24p(第2金属層)を切削及びエッチングのうち少なくともいずれか一方により除去するようにした(第4工程)。そして、筐体基枠24(筐体基板)の表裏面の接着領域SRa,SRbに対して接着シート27A,27B(接着剤)を介してトップ基板25及び回路基板23を接着固定するようにした(第5工程)。
この結果、本実施形態によれば、筐体基枠24の表裏面に対して回路基板23とトップ基板25をそれぞれ接着シート27A,27Bにて接着する際、全接着領域SRa,SRbには金属層がないため、筐体基枠24の絶縁基板Kc(コア材)と回路基板23、及び筐体基枠24の絶縁基板Kcとトップ基板25との接着性を向上することができる。
(2) 本実施形態のコンデンサマイクロホンの製造方法では、孔部152に充填される充填剤としてのエポキシ樹脂等の絶縁性合成樹脂が、第4工程において使用されるエッチング液に反応しない樹脂充填剤としている。従って、第4工程のエッチング処理では、孔部152内、すなわち接着領域SRa,SRbに位置するエポキシ樹脂等の絶縁性合成樹脂の表裏面が変化しない。この結果、第5工程において行われる接着処理時の接着剤使用量が増加したり、或いは、接着剤を塗布した場合に樹脂充填剤の表裏面と塗布された接着剤との間に空隙が形成されといったことがなく、接着性に悪影響を及ぼすことがない。
(3) 本実施形態のコンデンサマイクロホンの製造方法の第1工程においては、筐体基枠24(筐体基板)となる部位を複数個有する筐体基枠形成部材150(筐体基板集合部材)の筐体基枠24となる部位の周囲に対し、一部を残して孔部152(貫通孔)を形成するようにした。又、第5工程では、トップカバー形成部材250(トップ基板集合部材)のトップ基板となる各部位を、筐体基枠24となる各部位の表面の接着領域SRaに対してそれぞれ接着シート27A(接着剤)を介して接着固定するようにした。又、回路基板部材140(回路基板集合部材)の回路基板23となる各部位を、筐体基枠24となる各部位の裏面の接着領域SRbに対して接着シート27B(接着剤)を介して接着固定するようにした。この結果、筐体基枠形成部材150(筐体基板集合部材)、トップカバー形成部材250(トップ基板集合部材)、及び回路基板部材140(回路基板集合部材)を積層して、コンデンサマイクロホンを製造する場合において、上記(1)、(2)の作用効果を容易に実現できる。
(4) 本実施形態のコンデンサマイクロホンの製造方法では、第5工程の後に、孔部152が形成された部位をダイシングするようにした。この結果、本実施形態によれば、筐体基枠形成部材150、トップカバー形成部材250、及び回路基板部材140を積層して、コンデンサマイクロホンを製造する場合において、各集合部材から分離したコンデンサマイクロホンを製造する場合に、請求項3の作用効果を容易に実現できる。
(5) 本実施形態のコンデンサマイクロホンは、筐体基枠24の表裏面に接着領域SRa,SRbを有し、筐体基枠24の表裏面の全接着領域SRa,SRbの表面を切削及びエッチングにより除去し、金属層を介さずにそれぞれトップ基板25と、電装品を搭載する回路基板23とが接着剤により接着されている。この結果、筐体基枠24の絶縁基板Kc(コア材)と回路基板23、及び筐体基枠24の絶縁基板Kc(コア材)とトップ基板25との接着性が向上する。
なお、接着領域SRa,SRbに位置する前記充填部24jの上下両面と、トップ基板25及び回路基板23と、充填部24jが接着剤と同材質であるため、接着性が損なわれることがない。
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
○ 前記実施形態ではバックプレート本体31aをステンレス鋼板から構成したが、真鍮板で構成したり、チタン板等により構成してもよい。
○ 振動膜30をエレクトレット用の高分子フィルムにより構成したホイルエレクトレットタイプのコンデンサマイクロホンの製造方法においてこの発明を具体化してもよい。
○ 昇圧回路を有するチャージポンプ型のコンデンサマイクの製造方法においてこの発明を具体化してもよい。このように構成した場合には、エレクトレット層に替えて、振動膜30及びバックプレート31に互いに対向する電極が設けられる。
○ 又、前記実施形態ではバックエレクトレット型のエレクトレットコンデンサマイクロホンについて説明を行ったが、フロントエレクトレット型のエレクトレットコンデンサマイクロホンに当該発明を適応しても構わない。
○ 前記実施形態の回路基板23に実装されるインピーダンス変換素子は例示であり、静電容量の変動を検出できる公知のものであれば、アナログ/デジタルの何れの動作方法を採るものであっても適用できる。
○ 前記実施形態では、接着領域SRa,SRbの導電パターンKa,Kb(第1の金属層)及び導電パターン24p(第2の金属層)を、切削及びエッチングにより除去するようにした(第4工程)が、この方法に限定されるものではない。導電パターンKa,Kb(第1の金属層)及び導電パターン24pの除去をエッチング液によりエッチングのみで行っても良く、或いは、切削だけで行っても良い。
本発明の一実施形態のコンデンサマイクロホンを示す断面図。 図1のコンデンサマイクロホンの分解斜視図。 回路基板23表面上の導電パターンとレジストとの位置関係を示す説明図。 (a)は回路基板23表面上の導電パターンの平面図、(b)は導電パターンの平面図、(c)は回路基板23裏面上の導電パターンの平面図。 筐体基枠24の平面図。 コンデンサマイクロホンの製造に用いる各部材を示す斜視図。 (a)〜(e)はコンデンサマイクロホンの孔部152及びその周辺の形成工程を示す説明図。
符号の説明
21…コンデンサマイクロホン、23…回路基板、
24…筐体基枠(筐体基板)、24c…導電パターン、
24p…導電パターン(第2金属層)、
25…トップ基板、27A,27B…接着シート(接着剤)、
152…孔部(貫通孔)、Ka,Kb…導電パターン(第1金属層)、
SRa,SRb…接着領域。

Claims (5)

  1. 第1金属層を有する筐体基板の開口部周縁の表裏面に接着領域を設け、該接着領域に対してそれぞれトップ基板と、電装品を搭載する回路基板とが接着剤により接着されて構成されるコンデンサマイクロホンの製造方法において、
    前記接着領域にスルーホール用の貫通孔を形成する第1工程と、
    前記貫通孔の内面及び前記接着領域を含む前記筐体基板の表裏面に第2金属層を形成する第2工程と、
    前記接着領域に位置する前記貫通孔に充填剤を充填し充填部を形成する第3工程と、
    前記接着領域の前記充填部の上下両部を切削するとともに、第1及び第2金属層を切削及びエッチングのうち少なくともいずれか一方により除去する第4工程と、
    前記筐体基板の表裏面の接着領域に対して接着剤を介して前記トップ基板及び前記回路基板を接着固定する第5工程を含むことを特徴とするコンデンサマイクロホンの製造方法。
  2. 前記充填剤が、前記第4工程において使用されるエッチング液に反応しない樹脂充填剤であることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサマイクロホンの製造方法。
  3. 前記第1工程は、筐体基板となる部位を複数個有する筐体基板集合部材の同筐体基板となる部位毎の周囲に対し、一部を残して前記貫通孔を形成するものであり、
    前記第5工程は、前記トップ基板となる部位を複数個有するトップ基板集合部材の同トップ基板となる各部位を、前記筐体基板となる各部位の表面の接着領域に対してそれぞれ接着剤を介して接着固定するとともに、前記回路基板となる部位を複数個有する回路基板集合部材の同回路基板となる各部位を、前記筐体基板となる各部位の裏面の接着領域に対して接着剤を介して接着固定するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンデンサマイクロホンの製造方法。
  4. さらに、第5工程の後に、前記貫通孔が形成された部位をダイシングする工程を備えていることを特徴とする請求項3に記載のコンデンサマイクロホンの製造方法。
  5. 金属層を有する筐体基板の開口部周縁の表裏面に接着領域を設け、該接着領域に対してそれぞれトップ基板と、電装品を搭載する回路基板とが接着剤により接着されて構成されるコンデンサマイクロホンにおいて、
    前記筐体基板の表裏面の全接着領域の表面を切削及びエッチングにより除去し、前記金属層を介さずに接着剤にてそれぞれトップ基板と、電装品を搭載する回路基板とが接着固定されていることを特徴とするコンデンサマイクロホン。
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