JP5048975B2 - 光学装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、書き込みに使用される複数の光学素子群が千鳥状に配置されたLED等の発光素子によって被照射面を照らす光学装置、及びこの光学装置を用い画像形成装置に関する。
LED等の発光素子を用いて被照射面を照らす光学装置、発光素子により照らされた被照射面からの像を異なる位置に投影する光学装置、前記光学装置を用いた画像読み取り装置、及びこの画像読み取り装置を用いた複写機、FAX等の画像形成装置のように複数の受光素子及び発光素子が所定の間隔で配置されている光学系を備えた装置では、各素子を一定間隔で配置することが重要な性能の1つである。前記間隔として認識されるものに、一般的に半導体上に形成された素子の間隔、異なる半導体間の素子の間隔、更に半導体を実装した基材間の素子の間隔などがある。縮小読み取り光学系で使用されるCCDなどでは、全ての画素を半導体上に形成することによって素子間隔を高精度で実現しているが、等倍光学系の場合には、例えば600dpiの解像度でA3短手を実現するには42μm(小数点以下切り捨てた値)の間隔で294mm以上の距離を実現しなければならない。そのため、単一の半導体でこれを実現することは非現実的である。このような理由により、所定の基板上に複数の半導体を並べて更に長い距離まで読み取り可能な読み取り光学形態形を実現している。等倍光学系の場合、用いられているレンズも要求される幅以上の長さが必要となる(先の例で示すA3短手であれば294mm以上となる)。このため、A0サイズ短手で必要となる841mmや36インチといった長さのレンズは当然高価なものとなる。
そこで、特許文献1には短い等倍レンズを用いた光学装置を複数組み合わせた光学装置が開示されている。また、特許文献2には、短い等倍レンズを用いた光学装置を複数組み合わせて繋ぎ目の間隔精度を向上させ、長尺のレンズを使用した等倍光学系と同等の品質を実現させた技術が開示されている。
しかしながら、これら技術を実施するためにはその繋ぎ目位置において調整機構が必要であり、調整を行うための調整装置と調整工程が必要となる。特許文献2に記載の技術は、隣接する基板(各基板には発光素子が複数並べられている)間を1点で保持することにより、主走査方向(発光素子の並び方向)への位置精度を高め、かつ副走査方向(被対象面の主走査方向に垂直な方向)を高い位置精度で固定している。このように構成すると、少なくとも隣接する基板の数nより1つ少ない繋ぎ目が存在することになり、主副の位置合わせはn−1箇所必要ということである。一方、このような繋ぎ目調整をなくすための技術が特許文献3に記載されている。
特開平7−61035号公報 特開2001−328292号公報 特開平11−277795号公報
一方、LED等の発光素子を有して、被照射面を照らす光学装置や、その光学装置を用いた画像形成装置(複写機、プリンタ、 FAX等)の複数の発光素子が所定の間隔で配置されている光学系を有している装置においては、各素子を一定間隔で配置することが重要な性能の1つである。一般的に半導体上に形成された素子の間隔、異なる半導体間の素子の間隔、更に半導体を実装した基材間の素子の間隔などが存在する。例えば600dpiの解像度でA3短手を実現するには42μm(小数点以下切り捨てた値)の間隔で294mm以上の距離を実現しなければならないため、単一の半導体でこれを実現することは非現実的である。このため、所定の基板上に複数の半導体を並べることで、更に長い距離まで実現することになる。
等倍光学系の場合、用いられているレンズも要求される幅以上の長さが必要となる。例えば、先の例で示すA3短手であれば294mm以上となる。このため、A0サイズ短手で必要となる841mmや36インチといった長さのレンズは当然高価なものとなる。
そこで、特許文献1記載の発明では、短い等倍レンズを用いた光学装置を複数組み合わせて光学装置を構成し、特許文献2記載の発明では、短い等倍レンズを用いた光学装置を複数組み合わせて繋ぎ目の間隔精度を向上させた光学装置を構成し、それぞれ長尺のレンズを使用した等倍光学系と同等の品質を実現させている。
しかしながら、これら技術を実施したときに副走査方向の送りムラによって画像品質が低下することは否めない。
図10は複数の受光素子(発光素子)を基板上に並べた光学装置の概略構成を示す図である。なお、同図において素子は受光素子もしくは発光素子を表す。図10に示すように基板500のx方向に第1の素子501と第2の素子502が並べられている。第1及び第2の素子501,502にはそれぞれPg間隔でn画素分の受光素子503,504が設けられ、第1の素子501と第2の素子502の隣接する端部に位置する画素間の距離Pは
P=(Px+Py1/2
である。ここで、素子の画素間の間隔Pgを42[μm](600dpi等倍1画素相当)とすると、理想的にはPxも42[μm]とする必要があり、素子a及び素子bのX方向の長さはPg×n相当となる。
ここで温度による変動許容値10[μm](600dpi等倍1/4画素度相当)を達成するには、一般的な基板の材質であるガラスエポキシの場合、温度膨張係数は約20[10−6/℃]であるので、50[℃]温度が変化する環境では、第1の素子501と第2の素子502の隣接する端部に位置する画素間隔を10[mm]以下にする必要がある。前記条件で計算すると、
10[μm]/(20[10−6/℃]×50[℃])=10[mm]
となるので、Pxは問題ないレベルであるが、Pyについては大きな制約となる。このことは、図10では図示していないが、第1の素子501と第2の素子502をx方向に重なるように並べる場合や、光学素子(等倍レンズ)をレイアウトする上で問題となる。
この図10のPyのように受光素子や発光素子に所定の間隔がある場合には、その間隔を形成する基板の温度伸縮による影響があるので、その対応が必要となる。一方、Pxのように所定の間隔がない場合には影響が小さくほとんどの場合に問題とならない。素子が更に連続して並んでいる場合にも、各素子の端部で隣接する画素間隔では同じことがいえる。
図11は画像形成装置で用いられる等倍光学装置の一例を示す図である。この等倍光学装置は、同図(a)に示すようにLEDプリンタヘッド(以下、LPHと称す)10を用いた光書き込み装置である。この光書き込み装置は、図11に示すように集積されたLEDチップを図において基板11の裏側に複数並べ、同図(b)に示すようなセルフォックレンズ12により結像する構成で、基板の上面側には各LEDのドライバ素子15が設けられ、コネクタ13によって図示しない制御回路と接続されている。なお、符号14は加熱板である。このような形式のLPH10は光走査装置と比較すると構成が簡素であり、省スペースが容易なことから従来からFAXやプリンタで使用されている。しかしLED自体の光量が小さいことや集積度を上げづらいことから、近年の高密度化に対応が遅れ気味である。
また、この方式の書き込み装置では、個々のLEDにはバラツキがあることから光量補正が必要である。発光方式は大きく分類するとストローブ方式とダイナミック方式がある。ストローブ方式は各LEDへの発光データを転送後、ストローブ信号により一斉にLEDが点灯するものであり、データ転送速度を遅くするためとLED点灯時の入力電流変化が大きくならないようにするために分割してストローブを実施するのが一般的である。これに対してダイナミック方式は制御回路が複雑になるが個々のLEDがダイナミックに点灯するため、入力電流変化が少ないメリットがある。
同図(c)は従来から実施されている電子写真方式の画像形成装置の作像部を示す図である。この構成では、感光体ドラム31の表面を帯電ユニット32で帯電し、その表面にLED33から出射されたレーザ光を、レンズ34を介して照射して光書き込みを行い、潜像を形成する。潜像は現像ユニット35によってトナー現像され、転写ユニット36で用紙に転写され、分離ユニット37で分離される。用紙上に転写された画像は、定着ユニット38によって加圧、加熱により用紙上に定着され、排紙される。一方、感光体ドラム31の表面に残留したトナーはクリーニングユニット39によってクリーニングされ、更に、除電ユニット40によって感光体ドラム31の表面の残留電荷が取り除かれ、帯電可能な状態に戻され、次の書き込みが可能となる。
このような従来例では、千鳥状に配置されたLED間の基板の温度伸縮により、位置ズレが発生する欠点があるため、温度変化の大きな環境では温度の検出もしくは位置ズレ自体の検出し、フィードバックする機能が必要であった。
そこで、本発明の解決すべき課題は、複数の発光素子を並べて構成する光学装置において、被走査面の送りムラがあっても、発光素子群の繋ぎ目においても精度よく走査できるようにすることにある。
前記課題を解決するため、本発明、書き込みに使用される複数の光学素子群を備え、被書き込み体は前記複数の光学素子群に対して相対的に移動し、前記複数の光学素子群のうち隣接する光学素子群が前記移動方向に所定の距離をもって配置され、複数の光学素子群のうち、それぞれの光学素子群の書き込み可能な長さは1ラインよりも短く、前記複数の光学素子群を用いて1ラインの書き込みを行う光学装置において、前記被書き込み体が前記移動方向に所定距離移動する毎に信号を出力する信号出力手段と、前記信号出力手段が出力した信号に同期して、前記複数の光学素子群それぞれの駆動タイミングを表す複数の駆動信号を生成する生成手段と、を備え、前記複数の駆動信号に基づいて、それぞれの駆動信号に対応した光学素子が駆動されることを特徴とする。
本発明によれば、繋ぎ目位置において画像品質を劣化させないようにすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置としての広幅デジタル複写機の概略構成を示す図である。同図において、給紙部100の上に画像形成部200が、更に画像形成部200の上に読取部(スキャナ部)300が装着され、全体としてデジタル複写機を構成している。以下、動作とともに各部の構成について述べていく。
まず、読取部300の原稿台301上に原稿をおき、この原稿を1枚ずつ読取部300に給紙する。給紙された原稿は密着イメージセンサ(CIS)302により画像情報が読み取られ、画像読み取り後に排紙トレイ上に排紙される。原稿台301上の原稿は、図示省略のサイドフェンスにより幅方向(搬送方向に直交する方向の端部)が揃えられ、給紙ローラ303により給紙され、密着イメージセンサ302下に搬送される。原稿台301上には、原稿幅検知センサ及び原稿長さ検知センサが設けられている。両センサにより、原稿台301から送られる原稿のサイズを検知する。密着イメージセンサ302下の原稿はLEDアレイや蛍光灯などの光源により露光され、反射光がロッドレンズアレイに通してイメージセンサ上に結像され、イメージセンサによって光電変換が行われる。原稿読み取り終了後は、原稿は搬送ローラ304及び排紙ローラ305によって排紙トレイ上に排紙される。
画像形成部200は現像部201、定着部202、排紙部203を備え、密着イメージセンサ302に読み取られた画像信号は画像処理され、LED書き込み部204により、帯電器よって一様に帯電された感光体205上に光書き込みが行われる。この光書き込みによって感光体205上に静電潜像が形成さる。静電潜像はLED書き込み部204の感光体回転方向下流側に設けられた現像器201によってトナー現像され、給紙部100から給送された記録用紙に対して前記トナー現像されたトナー画像が転写部209で転写され、分離部210で感光体205から分離された後、搬送ベルト211によって定着器202に搬送される。記録用紙上に転写されたトナー画像は定着器202で転写されて、原稿画像の複写が行われ、表面に画像が形成された記録用紙は排紙部203を経て、画像形成部200上面、あるいは画像形成部200後方の排紙トレイ206、207に排出される。
給紙部100は、上下2段のロール紙トレイ101、102を有している。このロール紙トレイ101、102は、装置筐体から図の左方向に引き出し可能となっており、トレイを引き出した状態でロール紙のセットやジャム処理を行うように構成されている。ロール紙トレイ101、102には、それぞれ2つずつロール紙をセットすることができる。紙管の周囲に巻装された各ロール紙103〜106は、一対のペーパーホルダ107〜110を介して給紙部100にセットされる。各ロール紙に対する給紙ローラ111〜114がロール紙近傍に配設されている。各給紙ローラ111〜114により送り出されたロール紙は、トレイ前面側(図の左側)に設けられたロールカッターユニット115、116で一定の長さに切断され、画像形成部200へと送り込まれる。このカットされて送り込まれたロール紙は、レジストローラ208にて作像タイミングとの同期を取り、感光体205に導かれ、感光体205上に形成された画像を転写部209により転写され、分離部210により感光体205から分離されて搬送ベルト211で定着部202へ導かれ、熱的に画像を定着される。画像を定着されたロール紙は、排紙部203をなす排紙ローラ212、213によって排紙される。排紙方向は分岐爪214により切り替えられ、画像形成部200上面の排紙トレイ206、または画像形成部200後方の図示しない排紙トレイとなる。
定着部202と排紙ローラ212の間、及び排紙ローラ212と排紙ローラ213の間には、それぞれ排紙センサ215、216が設けられ、この排紙センサ215、216によってロール紙が排紙部203にあるか否かを判別できるようになっている。
また図示は省略するが、画像形成部200には、排紙ローラ212、213を駆動する駆動制御手段を備えるとともに、読取部300には動作のスタート指示や、搬送するロール紙の情報であるリピートコピーや長尺通紙情報を入力するための操作部を設けてある。
定着部202は金属管に離型層を配置した定着ローラと、金属管にゴム層と離型層を配置した加圧ローラと、AC電力を供給するAC電力供給手段からAC電力が供給されて加熱する主加熱部と、補助電源と、補助電力から供給される電力が供給されて加熱する補助発熱部と、定着ローラに回転駆動力を与えるための電磁モータと、前記補助電源の充電電圧を検出する電圧センサと、前記定着ローラ・加圧ローラの表面温度を検出する温度検出手段と、電磁モータの回転駆動を定着ローラに伝達するための中継ギヤと、電磁モータから中継ギヤを経由して得られる回転力を定着ローラに伝えるための定着駆動ギヤで構成されている。
図2は図1の画像形成装置の感光体205をドラムからベルトに置換した例を示す作像部周りの概略構成を示す図である。同図において、被走査体としての感光体ベルト250は、駆動ローラ251と従動ローラ252との間に掛け渡され、テンションローラ253によって所定の張力を得ている。駆動ローラ251は図示しないモータによって駆動される。駆動ローラ251の外周部には感光体ベルト250を介して従動コロ254が所定圧で接触し、従動コロ252の回転をタイミングベルト255によって取り出し、エンコーダ256を回転させている。エンコーダ256の回転はセンサ257によって検出される。また、感光体ベルト250に対向して第1及び第2のLEDプリンタヘッド(LPH)10−1,10−2が配置されている。このLPH10−1,10−2は従来例で説明したLPH10そのものである。
図3は図2における第1及び第2のLPH10−1,10−2と感光体ベルト250との関係を示す斜視図である。本実施形態では、第1のLPH10−1と第2のLPH10−2が、感光体ベルト250に対して千鳥状に配置され、両者の隣接部を繋いで1ラインの書き込みを行うようになっている。
図4は本実施形態に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。同図において、画像形成装置の制御構成は、マイコン240を中心として画像処理部241、LPH制御部242及び感光体ベルト駆動制御部243が前記マイコン240に接続され、マイコン240との間で信号の送受が可能となっている。LPH制御部242はFIFO242aを含み、センサ257からのエンコーダ256の回転信号が入力され、LPH10−1,10−2のON、OFFを制御する。また、マイコン240は駆動ローラ251の駆動モータを、感光体ベルト駆動制御部303を介して制御するようになっている。また、後述のタイミング設定や書き込みタイミングの遅延もマイコン240が制御する。この制御はマイコン内のCPUがROMに格納されたプログラムを、RAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。
なお、エンコーダ256の位置がLPH10−1,2から離れていると発光タイミングへのFB間隔が長くなり応答性が悪くなる。そこで、本実施例では、エンコーダ256の位置をLPH10−1,2の近傍で、かつ感光体ベルト250の回転方向上流側に配置している。
図5は図3(b)で示した繋ぎ目を合わせるための制御タイミングを示すタイミングチャートである。このタイミングチャートはエンコーダ出力、エンコーダ出力ラインシンク、画像クロック、画像データ、第1及び第2のLPHのデータとラインシンクの出力タイミングを示している。エンコーダ出力(a)はエンコーダを検知するセンサの出力であるが、感光体ベルト250の回転速度に変動があった場合、この変動はセンサ257を介してLPH制御部302に入力される。
エンコーダ出力ラインシンク(b)はエンコーダ出力(a)から所定カウントでラインシンクを生成し、感光体ベルトの回転速度に変動があると、その速度に応じてラインシンクの生成タイミングを変更する。画像クロック(c)は画像データを転送するためのクロックである。画像データ入力ラインシンク(d)は画像データの入力同期信号であり、この信号に対応して画像データが入力される。第1及び第2のLPHデータ(e)、(g)は、入力される画像データに対応した変調信号により第1及び第2のLPHを駆動するためのデータであり、画像クロックに同期している。第1及び第2のLPHラインシンクは第1及び第2のLPHを駆動するためのライン同期信号であり、同じタイミングでよく、このラインシンクはエンコーダ出力ラインシンク(b)に同期しており、これら第1及び第2のLPHラインシンク(f)(h)に同期して第1及び第2のLPH10−1,10−2が発光する。
このようなタイミングでLPHの点灯タイミングを制御すると、感光体ベルト250の駆動速度に変動があっても、変動をエンコーダ256が拾い、センサ257がそれを検知し、エンコーダ出力ラインシンク(b)が出力される。第1及び第2のLPHデータ(e)(g)は画像クロック(c)に同期しており、第1及び第2のLPHラインシンク(f)(h)はエンコーダ出力ラインシンク(b)に同期しているので、感光体ベルト250に速度変動が発生したとしても、その変動に応じた発光タイミングで第1及び第2のLPH10−1,10−2が発光し、感光体ベルト250を走査するので、繋ぎ目部で走査ズレが発生することはない。
なお、本実施例では、光書き込み系の光学装置について述べているが、LPHから構成された発光部をラインセンサから構成された受光部に置き換えれば、同様の技術思想で光読み取り系の光学装置を構成することができる。
図6は実施例2に係るタイミングチャートである。このタイミングチャートは図5に示した実施例1のタイミングチャートに対して画像データ出力ラインシンク(i)を設定したものである。突発的な速度変動がないシステムにおいては、ノイズなどによる誤検知の影響が懸念されること、速度変更は積算で影響するため、速度ムラの周期によってはキャンセルされることもあることから、常時エンコーダの出力タイミングで発光する必要はなく、画像に影響される場合のみタイミングを修正すればよい。そこで、通常はクロック信号から得られた発光タイミングで点灯し、エンコーダからの入力に対して繋ぎ目に影響を与えるような速度変動があった場合のみ、画像データ出力ラインシンクに同期させてLPH10−1、LPH10−2を発光させることもできる。
その他、特に説明しない各部は前述の実施例1と同等に構成され、同等に機能する。
感光体ベルト250の厚みが一定であれば、第1及び第2のLPH10−1,2の設置面側に従動コロ254を配置する必要はない。そこで、本実施例では、図7に示すように従動コロ254を感光体ベルト250の裏面に接触させ、エンコーダ256やセンサ257も感光体ベルト250の裏面に設置した。これによりセンサ257やエンコーダ256にトナーや現像剤が付着することが少なくなり、トナーや現像剤が原因となる汚れの影響を排除することができる。
その他、特に説明しない各部は前述の実施例1と同等に構成され、同等に機能する。
実施例1及び3に示したようにエンコーダ256は感光体ベルト250に接触して回転する従動コロ254を介して感光体ベルト250の回転情報を取得している。しかし、このような接触式のエンコーダ機構では、エンコーダ自体の負荷や摩耗による精度の劣化に対する対応や寿命に対する対応が必要となる。本実施例はこのような接触式エンコーダの欠点を解消する非接触式のエンコーダの例である。
図8は実施例4に係る感光体ベルトの速度を検出するための非接触式光センサの構成を示す図である。同図において、この非接触式光センサ270は半導体レーザ(LD)271、コリメートレンズ272、スリッタ273、反射板274、レンズ275、フォトダイオード(PD)276及びこれらを収納する筐体277からなる。LD271はレーザ光を出射し、コリメートレンズ272は前記レーザ光を平行光に変換し、スリッタ273に入射させる。平行光はスリッタ273で回折し、回折によって2方向に生じた光束がスリッタ273下流で筐体277の内側に設けられた反射板274でそれぞれ反射し、感光体ベルト250の表面に入射する。入射した2つの光束は、感光体ベルト250表面で反射し、散乱光となってレンズ275からPD276に入射し、PD276で反射光を光電変換し、反射光の強さを電圧に変換する。
ここで、感光体ベルト250表面への前記光束の入射角をθとすると、ドップラー効果によって散乱光はそれぞれ±Δf周波数がシフトするので、PD276では、
F=2×Δf
の周波数で出力電圧が振動する(図9)。そこで、この周波数Fから感光体ベルトの速度を求める。
すなわち、レーザ光の波長とλとすると、前記周波数Fを使用すると、感光体ベルト250の速度Vは、
V=F/2sin(θ/λ) ・・・(1)
で求めることができる。
従って、この感光体ベルト11の速度Vを式(1)によって所定のタイミングで求めれば、速度変動は容易に判定され、この速度変動に基づいて前記エンコーダ出力ラインシンクと同等の同期信号を出力し、この同期信号に同期させて第1及び第2のLPH10−1,2を発光させれば、実施例1と同様にして繋ぎ目を合わせて書き込むことができる。
従って、本実施例によれば非接触式の速度検出装置を用いることによって実施例1のような接触式のエンコーダにおける摩耗や寿命の影響を考慮する必要がなくなる。
なお、本実施例では、光源としてLD271を用いているが、この他にLEDを用いることもできる。
本発明の実施例1に係る画像形成装置としての広幅デジタル複写機の概略構成を示す図である。 図1の画像形成装置の感光体をドラムからベルトに置換した例を示す作像部周りの概略構成を示す図である。 図2における第1及び第2のLPHと感光体ベルトとの関係を示す斜視図である。 本実施形態に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 図3(b)で示した繋ぎ目を合わせるための制御タイミングを示すタイミングチャートである。 実施例2に係る繋ぎ目を合わせるための制御タイミングを示すタイミングチャートである。 実施例3に係る感光体ベルトの速度検出機構を示す図である。 実施例4に係る感光体ベルトの速度を検出するための非接触式光センサの構成を示す図である。 実施例4の非接触式光センサによって検出した速度変動の一例を示す図である。 従来例に係る複数の受光素子(発光素子)を基板上に並べた光学装置の概略構成を示す図である。 従来から画像形成装置で用いられる等倍光学装置の一例を示す図である。
符号の説明
10−1,10−2 LPH
100 給紙部
200 画像形成部
204 LED書き込み部
205 感光体
240 マイコン
250 感光体ベルト
254 従動コロ
255 タイミングベルト
256 エンコーダ
257 センサ
270 非接触型光センサ
300 読み取り部
302 密着イメージセンサ

Claims (6)

  1. き込みに使用される複数の光学素子群を備え、被書き込み体は前記複数の光学素子群に対して相対的に移動し、前記複数の光学素子群のうち隣接する光学素子群が前記移動方向に所定の距離をもって配置され、複数の光学素子群のうち、それぞれの光学素子群の書き込み可能な長さは1ラインよりも短く、前記複数の光学素子群を用いて1ラインの書き込みを行う光学装置において、
    前記被書き込み体が前記移動方向に所定距離移動する毎に信号を出力する信号出力手段と、
    前記信号出力手段が出力した信号に同期して、前記複数の光学素子群それぞれの駆動タイミングを表す複数の駆動信号を生成する生成手段と、
    を備え、
    前記複数の駆動信号に基づいて、それぞれの駆動信号に対応した光学素子が駆動されることを特徴とする光学装置。
  2. 前記信号出力手段が、前記被書き込み体の移動方向について前記光学素子群より上流側に位置することを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記信号出力手段が、前記被書き込み体の前記光学素子群設置側と対向する面に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学装置。
  4. 前記信号出力手段が非接触型の光センサからなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光学装置。
  5. 前記光学素子が発光素子からなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光学装置。
  6. 請求項5記載の光学装置を備えることを特徴とする画像形成装置
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