JP5048713B2 - パーキング機構 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の自動変速機に設けられたパーキング機構に関する。
特許文献1には、車両用の自動変速機に設けられたパーキング機構が開示されている。
特開2006−266340号公報
図6は、特許文献1に開示されたパーキング機構に代表される従来例にかかるパーキング機構100の構成を説明する図である。
パーキング機構100は、駐車時における車両の移動を阻止するために設けられており、図示しないシフトレバーの操作に連動して一軸回りに回動するマニュアルシャフト101と、マニュアルシャフト101に取り付けられて一体に回動するマニュアルプレート102と、マニュアルプレート102の回動に連動して軸方向に進退移動するパーキングロッド103と、パーキングロッド103により操作されるパーキングポール104と、を備える。
パーキング機構100は、パーキングポール104の係合部104aを、自動変速機の出力軸(図示せず)に設けたパーキングギヤ110の歯溝110bに係合させて出力軸の回転を阻止することで、車両の移動を阻止するようになっている。
パーキング機構100では、シフトレバーがパーキング位置(P位置)に向けて操作されると、シフトレバーの操作に連動してマニュアルシャフト101およびマニュアルプレート102が回動する。
そして、このマニュアルプレート102の回動に連動して、パーキングロッド103が、図中矢印Aで示す方向に移動して、先端側のウェッジ103aをパーキングポール104の作動部104bとサポートアクチュエータ105との間に挿入させる。
これにより、作動部104bが、ウェッジ103aにより押し上げられて、パーキングポール104が支持軸106回りに回動し、係合部104aが、パーキングギヤ110の歯溝110bに係合して、パーキングギヤ110(出力軸)の回転が阻止される。
また、シフトレバーが、P位置から他のシフト位置(例えば、走行位置(D位置))に操作されると、パーキングロッド103が、図中矢印Bで示す方向に移動して、ウェッジ103aを作動部104bとサポートアクチュエータ105との間から離脱させる。
これにより、スプリング107により付勢されたパーキングポール104が支持軸106回りに回動して、係合部104aをパーキングギヤ110の歯溝110bから離脱させて、パーキングギヤ110(出力軸)の回転が許容される。
パーキングロッド103の進退移動は、シフトレバーの操作に連動して行われるので、例えばシフトレバーのP位置への操作が素早く行われた場合には、操作前のシフト位置での油圧が自動変速機の油圧回路から抜けきる前に、係合部104aが、パーキングギヤ110の歯溝110bに係合してしまうことがある。
かかる場合、パーキングギヤ110に作用している回転トルクが抜ける前に、パーキングギヤ110の回転が阻止されてしまい、パーキングギヤ110が連結された出力軸(シャフト)には回転トルクが残留してしまう。この残留したトルク(残留トルク)は、パーキングポール104の係合部104aとパーキングギヤ110の歯部110aとを噛み合わせる方向に作用し、係合部104aをパーキングギヤ110の歯溝110bから離脱させる際に負荷となり、シフトレバーをP位置から他のシフト位置に操作する際に、通常よりも大きな操作力が必要になる。
また、残留トルクが作用しているパーキングギヤ110の歯溝110bから係合部104aを離脱させると、係合部104aが離脱したときに、残留トルクが一気に解放されて、ショックや音が発生することがある。
そのため、シフトレバーがパーキング位置に操作された際に、パーキングギヤにトルクが残留しないようにすることが求められている。
自動変速機の出力軸と一体回転可能なパーキングギヤと、変速機ケースで揺動可能に支持されており、パーキングギヤに係合してパーキングギヤの回転を阻止する係合部を有するパーキングポールと、シフトレバーの操作に連動して軸方向へ進退移動するパーキングロッドと、パーキングロッドに摺動可能に装着されると共に、弾性部材によって前記パーキングポールの方向に付勢される操作部材と、を備え、シフトレバーがパーキング位置に操作されると、操作部材でパーキングポールを作動させて、係合部をパーキングギヤに係合させる自動変速機のパーキング機構において、通電により作動してパーキングポールの作動を規制する規制手段を設けて、係合部がパーキングギヤに係合するタイミングを、通電時間により調整可能にし、規制手段は、係合部がパーキングギヤから離脱したときにパーキングポールが当接する当接部材と、当接部材に取り付けられた電磁石と、電磁石の作動を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、シフトレバーがパーキング位置にセットされると、セットされた時から所定時間の間、電磁石の磁力でパーキングポールを当接部材に保持して、操作部材によるパーキングポールの作動を阻止する構成とした。

本発明によれば、パーキングポールの係合部がパーキングギヤに係合するタイミングを、通電時間により調整できるので、シフトレバーがパーキング位置に素早く操作された場合に、係合部がパーキングギヤに係合するタイミングを遅らせて、パーキングギヤに作用している回転トルクが抜けた後に、係合させることができる。
これにより、パーキングギヤに連結されたシャフトにトルクを残留させずに、パーキングポールの係合部とパーキングギヤとを係合させることができる。
よって、シフトレバーをパーキング位置から他の位置に操作する際に、通常よりも大きな操作力が必要となることがなく、さらに、パーキングポールの係合部をパーキングギヤから離脱させたときに、ショックや音が発生することも防止できる。
第1実施形態にかかるパーキング機構の構成を説明する図である。 第1実施形態にかかるパーキング機構の規制手段の構成を説明する図である。 第1実施形態にかかるパーキング機構の規制手段の動作を説明する図である。 第2実施形態にかかるパーキング機構の構成を説明する図である。 第2実施形態にかかるパーキング機構の規制手段の構成と動作を説明する図である。 従来例にかかるパーキング機構を説明する図である。
以下、本願発明にかかるパーキング機構の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、第1実施形態にかかるパーキング機構1は、車両用の自動変速機の出力軸(図示せず)に一体回転可能に設けられたパーキングギヤ10と、パーキングギヤ10の回転を規制するパーキングポール20とを備え、これらは、自動変速機の図示しない変速機ケース内に設けられている。
変速機ケース内には、図示しない出力軸と並行に支持軸2が設けられており、パーキングポール20は、支持軸2で回動(揺動)可能に支持されている。
パーキングポール20は、パーキングギヤ10の径方向外側に位置して、パーキングギヤ10の歯10aが形成された外周に沿って延びており、先端には、パーキングギヤ10の歯溝10bに係合する係合部21が、パーキングギヤ10側に突出して設けられている。
パーキングポール20には、スプリング25が取り付けられており、パーキングポール20は、スプリング25による付勢力で、係合部21をパーキングギヤ10の歯溝10bから離脱させる方向に付勢されている。
パーキングポール20の先端には、係合部21とは反対方向に突出して作動部22が設けられている。作動部22は、パーキングポール20の回動範囲を規定するものであり、パーキングポール20が、スプリング25による付勢力で、係合部21を歯溝10bから離脱させたときに、サポートアクチュエータ40に当接するようになっている。
パーキングロッド30は、その基端部31がマニュアルプレート70に連結された軸状部材である。
図1の(c)に示すように、パーキングロッド30の先端側には、ウェッジ32が軸方向に移動(摺動)可能となるように外挿されている。ウェッジ32は、スプリング33により付勢されており、パーキングロッド30の先端に固定されたストッパ34に当接している。
パーキングロッド30は、シフトレバーの操作に連動して、図中矢印A、Bで示す方向に、進退移動するようになっている。
例えば、シフトレバーのP位置への操作に連動してマニュアルシャフト71とマニュアルプレート70とが回動すると、ウェッジ32を、パーキングポール20の作動部22とサポートアクチュエータ40との間に挿入して、作動部22を押し上げる方向に移動する(図1において矢印Aで示す方向)。
また、シフトレバーがP位置から他のシフト位置に操作されると、パーキングロッド30は、ウェッジ32を、作動部22とサポートアクチュエータ40との間から引き抜いて、作動部22をサポートアクチュエータ40に当接させる方向に移動する(図1において矢印Bで示す方向)。
図1の(a)、(b)に示すように、サポートアクチュエータ40は、図示しない変速機ケースに固定されており、パーキングポール20の作動部22が当接する当接部41と、パーキングロッド30のウェッジ32が載置される載置部42とを備えている。
当接部41と載置部42とは、パーキングロッド30の軸方向で隣接して一体に設けられており、当接部41および載置部42の作動部22側の上面には、パーキングロッド30のウェッジ32が摺動する溝41a、42aが、パーキングロッド30の軸方向に沿って設けられている。
図2は、図1の(b)において、サポートアクチュエータ40を面Xで切断した断面を模式的に示す図であって、(a)は、サポートアクチュエータ40の当接部41に、図中仮想線で示したパーキングポール20の作動部22が当接している場合を、(b)は、図中仮想線で示すウェッジ32により作動部22が押し上げられている場合を示す図である。
図2の(a)に示すように、当接部41は、断面視においてU字形状を有しており、中央の溝41aを挟んで位置する側壁41b、41bの上端面は、パーキングポール20の作動部22が当接する当接面41c、41cとなっている。
シフトレバーのシフト位置がP位置以外である場合には、パーキングロッド30のストッパ34が当接部41と作動部22との間に位置しているので、パーキングポール20は、スプリング25(図1参照)による付勢力で、作動部22を、溝41aの開口側から当接部41の当接面41c、41cの両方に当接させている。
この状態において、パーキングポール20の係合部21は、パーキングギヤ10の歯溝10bから離脱しており、自動変速機の出力軸は、回転が許容された状態となっている。
シフトレバーがP位置である場合には、図2の(b)に示すように、パーキングロッド30のウェッジ32が、当接部41と作動部22との間に挿入される。
ここで、当接部41の溝41aの底から当接面41c、41cまでの高さhは、ウェッジ32の外径Hよりも短くなっており、当接部41と作動部22との間に挿入されたウェッジ32が、当接面41cよりも作動部22側の上方に突出するようになっている。
この状態において、パーキングポール20の作動部22は、ウェッジ32により押し上げられて、係合部21がパーキングギヤ10の歯溝10bに係合しているので、自動変速機の出力軸は、回転が阻止された状態となっている。
図2の(a)に示すように、当接部41の側面には、制御部61により駆動が制御される電磁石50が取り付けられている。
電磁石50は、円柱形状の軸部材51の外周面にコイル52が巻き付けられて構成されており、コイル52は、通電ユニット60に接続されている。
制御部61は、シフトレバーの選択レンジを検出するインヒビタスイッチ62から入力されるレンジ信号に基づいてシフトレバーの操作をモニタし、例えばシフトレバーが、P位置にセットされると、通電ユニット60を制御して、P位置にセットされた時から所定時間の間、コイル52に通電させる。
実施形態では、サポートアクチュエータ40の当接部41と、パーキングポール20の作動部22とが、少なくとも磁性材料から構成されている。
そのため、コイル52に通電すると、図2の(a)において矢印で示すような磁束の流れが形成されて、当接部41と作動部22との間に磁気回路が形成されるので、当接部41と作動部22とが、磁力により互いに接合した状態で保持されるようになっている。
図1の(b)に示すように、載置部42は、当接部41と同様に断面視においてU字形状を有しており、この載置部42には、シフト位置がP位置以外であるである場合に、パーキングロッド30のウェッジ32が載置される。
パーキング機構1の動作を説明する。
図3は、シフトレバーがP位置に操作されて、パーキングロッド30が、サポートアクチュエータ40の当接部41とパーキングポール20の作動部22との間に、ウェッジ32を挿入させる方向(図中有矢印Aで示す方向)に移動した場合を示す図であり、(a)は、コイル52への通電により、当接部41と作動部22とが、磁力により互いに接合した状態で保持される場合を、(b)は、コイル52の通電が行われていない場合を示す図である。ここで、これら図3の(a)、(b)では、図1の(b)に示すサポートアクチュエータ40を面Yで切断した断面と、パーキングロッド30の先端側の断面とが模式的に示されている。
シフトレバーが、P位置にセットされると、制御部61が、通電ユニット60を制御して、P位置にセットされた時から所定時間の間、コイル52への通電が行われる。
そうすると、当接部41と作動部22との間に磁気回路が形成されて、当接部41と作動部22とが磁力により互いに接合した状態で保持されるので、シフトレバーの操作に連動して、パーキングロッド30が、ウェッジ32を作動部22と当接部41との間に挿入させる方向(図中矢印Aで示す方向)に移動しても、ウェッジ32は作動部22を押し上げて作動部22と当接部41との間に進入することができない。
ここで、ウェッジ32は、軸方向に移動可能に設けられているので、パーキングロッド30が図中矢印Aで示す方向に移動すると、ウェッジ32は、スプリング33を図中矢印bで示す方向に押し縮めながらパーキングロッド30に対して相対移動する。そのため、パーキングロッド30の図中矢印Aで示す方向への移動は阻止されないので、運転者によるシフトレバーのP位置への操作は、阻害されることなく行われる。
そして、所定の通電時間が経過すると、制御部61(図2参照)は、コイル52への通電を終了して、当接部41と作動部22との磁気作用による接合が解除される。
そうすると、図3の(b)に示すように、圧縮されているスプリング33が、図中矢印aで示す方向に伸張して、ウェッジ32は、スプリング33の付勢力により、作動部22を押し上げて作動部22と当接部41との間に進入する。これにより、図2の(b)に示すように、パーキングポール20の係合部21は、パーキングギヤ10の歯溝に係合して、自動変速機の出力軸の回転を阻止する。
よって、コイル52に通電されていた所定時間の間だけ、係合部21がパーキングギヤ10の歯溝10bに係合するタイミングが遅くなる。ここで、コイル52への通電時間として、パーキングギヤ10に作用している残留トルクの解消に十分な時間が設定されているので、シフトレバーがすばやくP位置に切り換えられても、通電する時間を適宜設定することで、残留トルクが解消した後に、パーキングポール20の係合部21をパーキングギヤ10の歯溝10bに係合させることができる。
ここで、実施形態におけるサポートアクチュエータ40が、発明における当接部材に相当し、ウェッジ32が、発明における操作部材に相当し、スプリング33が、発明における弾性部材に相当し、電磁石50と、制御部61とで、発明における規制手段を構成している。
以上の通り、本実施形態では、自動変速機の出力軸と一体回転可能なパーキングギヤ10と、変速機ケースで揺動可能に支持されており、パーキングギヤ10の歯溝10bに係合してパーキングギヤ10の回転を阻止する係合部21を有するパーキングポール20と、シフトレバーの操作に連動して軸方向に進退移動するパーキングロッド30と、パーキングロッド30に外挿されて軸方向に摺動可能に設けられると共に、スプリング33によりパーキングポール20の方向に付勢されたウェッジ32と、を備え、シフトレバーがパーキング位置に操作されると、ウェッジ32でパーキングポール20を作動させて、係合部21をパーキングギヤ10の歯溝10bに係合させる自動変速機のパーキング機構において、通電により作動してウェッジ32によるパーキングポール20の作動を規制する規制手段を設けて、係合部21がパーキングギヤ10に係合するタイミングを通電時間により調整可能にし、規制手段を、係合部21がパーキングギヤ10から離脱したときに、パーキングポール20の作動部22が当接するサポートアクチュエータ40と、サポートアクチュエータ40に取り付けられた電磁石50と、電磁石50の作動を制御する制御部61とで構成し、シフトレバーがパーキング位置にセットされると、制御部61が、セットされた時から所定時間の間電磁石50を駆動して、電磁石50の磁力でパーキングポール20の作動部22をサポートアクチュエータ40の当接部41に当接させた状態で保持させて、ウェッジ32のパーキングポール20とサポートアクチュエータ40との間への挿入を阻止することで、ウェッジ32によるパーキングポール20の作動を阻止して、係合部21がパーキングギヤ10の歯溝10bに係合するタイミングが、シフトレバーがパーキング位置へセットされてから所定時間後になるようにした。
これにより、パーキングポール20の係合部21がパーキングギヤ10の歯溝10bに係合するタイミングが、シフトレバーがパーキング位置にセットされてから所定時間後になる。ここで、コイル52への通電時間として、油圧回路内の作動油圧が抜けるのに十分な時間、すなわちパーキングギヤ10に作用している残留トルクの解消に十分な時間が設定されているので、シフトレバーがパーキング位置に素早く操作されても、パーキングギヤ10が連結された出力軸(シャフト)にトルクを残留させずに、パーキングポール20の係合部21とパーキングギヤ10とを係合させることができる。
よって、パーキングギヤ10に連結されたシャフトにトルクが残留しないので、シフトレバーをパーキング位置から他の位置に操作する際に、通常よりも大きな操作力が必要となることがなく、さらに、パーキングポール20の係合部21をパーキングギヤから離脱させたときに、ショックや音が発生することも防止できる。
さらに、規制手段を電磁石50で構成したことにより、複雑な機構が不要であるので、変速機ケース内に電磁石50を設置する場所があれば、既存の自動変速機にも設計変更をすることなく簡単に取り付けることができる。
さらに、サポートアクチュエータ40では、ウェッジ32を移動(摺動)可能に支持する溝41aがパーキングロッド30の軸方向に沿って設けられると共に、この溝41aの両側に当接部41が設けられており、電磁石50は、当接部41と、溝41aを跨いで当接部41に当接したパーキングポール20の作動部22との間に磁気回路を形成して、パーキングポール20の作動部22を当接部41に当接させた状態を保持させるようにした。
これにより、作動部22が当接部41に当接した状態で磁気回路が形成されるので、パーキングポール20の作動部22を当接部41に当接させた状態をより強固に保持させることができる。
以下、図4、図5を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
なお、以下の説明において前記の第1実施形態と同じものは同一の符号を付して標記し、その説明は省略する。
図4は、第2実施形態にかかるパーキング機構1Aの構成を説明する図である。
図4に示すように、第2実施形態にかかるパーキング機構1Aでは、スプリング形状の規制部材55が、規制手段としてパーキングロッド30に設けられている。
図4の(b)に示すように、パーキングロッド30の先端側では、ストッパ34とウェッジ32との間に、スプリング形状の規制部材55が外挿されている。
規制部材55は、通電による発熱で所定温度以上になると予め規定された形状に復帰するようにされた形状記憶合金ワイヤを、螺旋状に巻き回して形成されている。
規制部材55は、通電により発熱すると軸方向(図中矢印αで示す方向)に伸張して、スプリング33の付勢力よりも大きい付勢力で、ウェッジ32をスプリング33側に付勢するようになっている。
また、通電の停止により冷却されると軸方向(図中矢印βで示す方向)に収縮して、スプリング33の付勢力よりも弱い付勢力で、ウェッジ32をスプリング33側に付勢するようになっている。
実施形態では、Ti−Ni合金に、Pd(パラジウム)、Pt(白金)、Zr(ジルコニウム)、Hf(ハフニウム)などをドープして得られる高温形状記憶合金で、規制部材55を形成している。Pd、Pt、Zr、Hfなどがドープされて得られた高温形状記憶合金は、変態温度が最大で1000度に達するので、240度近くまで温度が上昇する変速機ケース内に設けても、規制部材55の形状回復機能が損なわれないからである。
また、高温形状記憶合金は、Ti−Ni合金よりも冷却速度が速いので、通電により加熱されていた規制部材55は、通電を終了した後に速やかに冷却されて収縮することができるからである。すなわち、通電/非通電の切換えに対する規制部材55の伸縮の応答性が良いからである。
図5は、シフトレバーがP位置に操作されて、パーキングロッド30が、図中有矢印Aで示す方向に移動した場合を示す図であり、(a)は、規制部材55の通電加熱により、当接部41と作動部22との間へのウェッジ32の挿入が阻止されている場合を、(b)は、規制部材55の通電加熱が行われていない場合を示す図である。ここで、これら図5の(a)、(b)では、サポートアクチュエータ40の断面と、パーキングロッド30の先端側の断面とが模式的に示されている。
図5に示すように、規制部材55の一端には、通電ユニット60が接続され、他端はアースされている。通電ユニット60は、規制部材55に電圧を印可して通電加熱するものであり、制御部61により制御される。
制御部61は、シフトレバーの選択レンジを検出するインヒビタスイッチ62から入力されるレンジ信号に基づいて、シフトレバーの選択レンジを特定し、例えばシフトレバーがP位置にセットされると、通電ユニット60を制御して、P位置にセットされた時から所定時間、規制部材55に電圧を印可して通電加熱する。
図5の(a)に示すように、実施形態にかかるパーキング機構1Aでは、シフトレバーが操作されて、P位置以外のレンジ(例えばD位置)からP位置に移動させられて、P位置にセットされると、制御部61が、通電ユニット60を制御して、P位置にセットされた時から所定時間の間、規制部材55に電圧を印加して通電加熱する。
これにより、規制部材55が、軸方向に伸張してウェッジ32をスプリング33による付勢力よりも大きい力で付勢するので、シフトレバーの操作に連動してパーキングロッド30が図中矢印Aで示す方向に移動しても、ウェッジ32は、図中矢印Aで示す方向に移動できずに、スプリング33を図中矢印bで示す方向に押し縮めながらパーキングロッド30に対して相対移動する。
そのため、当接部41と作動部22と間へのウェッジ32の挿入が阻止されるので、パーキングポール20の作動部22がウェッジ32により押し上げられて、係合部21がパーキングギヤ10の歯溝10bに係合しない。なお、ウェッジ32がパーキングロッド30に対して相対移動することで、パーキングロッド30の図中矢印Aで示す方向への移動は阻止されないので、運転者によるシフトレバーのP位置への操作は、阻害されることなく行われる。
そして、所定の通電時間が経過すると、制御部61は、規制部材55の通電加熱を終了する。
これにより、規制部材55が軸方向に収縮し、規制部材55の付勢力が、スプリング33による付勢力よりも小さくなる。
そうすると、図5の(b)に示すように、圧縮されているスプリング33が、図中矢印aで示す方向に伸張して、ウェッジ32は、スプリング33による付勢力で、作動部22を押し上げて作動部22と当接部41との間に進入する。これにより、パーキングポール20の係合部21は、パーキングギヤ10の歯溝に係合して、自動変速機の出力軸の回転を阻止する。
よって、通電加熱により規制部材55を伸張させていた所定時間の間だけ、係合部21がパーキングギヤ10の歯溝10bに係合するタイミングが遅くなる。ここで、規制部材55を通電加熱する時間として、パーキングギヤ10に作用している残留トルクの解消に十分な時間が設定されているので、シフトレバーがすばやくP位置に切り換えられても、通電加熱する時間を適宜調整することで、残留トルクが解消した後に、パーキングポール20の係合部21をパーキングギヤ10の歯溝10bに係合させることができる。
ここで、実施形態における規制部材55と制御部61とで、発明における規制手段を構成している。
このように、通電による加熱で伸張するようにされた形状記憶合金からなる規制部材55と、規制部材55への通電を制御して規制部材55を伸張する制御部61とから、ウェッジ32によるパーキングポール20の作動を規制する規制手段を構成し、規制部材55は、パーキングロッド30上で、ウェッジ32を挟んでスプリング33に対向配置されており、制御部61は、シフトレバーがパーキング位置にセットされると、セットされた時から所定時間の間、規制部材55に通電して伸張させ、伸張した規制部材55により、ウェッジ32のパーキングポール20の作動部22とサポートアクチュエータ40の当接部41との間への挿入を阻止するようにした。
このようにすることで、パーキングポール20の係合部21がパーキングギヤ10の歯溝10bに係合するタイミングが、シフトレバーのパーキング位置への操作から所定時間後になる。ここで、規制部材55を通電加熱する時間として、パーキングギヤ10に作用している残留トルクの解消に十分な時間が設定されているので、シフトレバーがパーキング位置に素早く操作されても、パーキングギヤ10が連結された出力軸(シャフト)にトルクを残留させずに、パーキングポール20の係合部21とパーキングギヤ10の歯溝10bとを係合させることができる。
よって、シフトレバーをパーキング位置から他の位置に操作する際に、通常よりも大きな操作力が必要となることがなく、さらに、パーキングポール20の係合部21をパーキングギヤから離脱させたときに、ショックや音が発生することも防止できる。
また、実施形態では、形状記憶合金ワイヤからなる規制部材55と、通電ユニット60とを直接接続して、規制部材55への電圧の印加による通電加熱を行うようにしたが、例えば、ニクロム線のような電気抵抗の大きい材料と、形状記憶合金とを一体に接合して、規制部材を形成するようにすることや、電気抵抗の大きい材料を芯材として表面を形状記憶合金で被覆して得られたワイヤ状部材を螺旋状に巻き回して規制部材を形成するようにしても良い。また、ニクロム線のような電気抵抗の大きい材料を、形状記憶合金ワイヤに巻き付けて、規制部材を形成しても良い。
ニクロム線のような電気抵抗の大きい材料は、通電による発熱が大きいので、変態温度が高い高温形状記憶合金を採用した場合に、すみやかに変態温度まで加熱することができるようになる。よって、通電時に速やかに発熱する部材と、冷却速度の速い高温形状記憶合金とを組み合わせて、規制部材55を形成することで、通電/非通電の切換えに対して応答性良く、係合部21がパーキングギヤ10の歯溝10bに係合するタイミングを制御できるようになる。
1、1A パーキング機構
2 支持軸
10 パーキングギヤ
20 パーキングポール
21 係合部
22 作動部
25 スプリング
30 パーキングロッド
32 ウェッジ(操作部材)
33 スプリング(弾性部材)
34 ストッパ
40 サポートアクチュエータ(当接部材)
41 当接部
42 載置部
50 電磁石(規制手段)
51 軸部材
52 コイル
55 規制部材(規制手段)
60 通電ユニット
61 制御部(規制手段)
62 インヒビタスイッチ
70 マニュアルプレート
71 マニュアルシャフト

Claims (2)

  1. 自動変速機の出力軸と一体回転可能なパーキングギヤと、
    変速機ケースで揺動可能に支持されており、パーキングギヤに係合してパーキングギヤの回転を阻止する係合部を有するパーキングポールと、
    シフトレバーの操作に連動して軸方向に進退移動するパーキングロッドと、
    前記パーキングロッドに摺動可能に装着されると共に、弾性部材によって前記パーキングポールの方向へ付勢される操作部材と、を備え、
    前記シフトレバーがパーキング位置に操作されると、前記操作部材で前記パーキングポールを作動させて、前記係合部を前記パーキングギヤに係合させる自動変速機のパーキング機構において、
    通電により作動して前記パーキングポールの作動を規制する規制手段を設けて、前記係合部が前記パーキングギヤに係合するタイミングを通電時間により調整可能にし
    前記規制手段は、
    前記係合部が前記パーキングギヤから離脱したときに、前記パーキングポールが当接する当接部材と、
    前記当接部材に取り付けられた電磁石と、
    前記電磁石の作動を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記シフトレバーが前記パーキング位置にセットされると、前記セットされた時から所定時間の間、前記電磁石の磁力で前記パーキングポールを前記当接部材に保持して、前記操作部材による前記パーキングポールの作動を阻止することを特徴とするパーキング機構。
  2. 前記当接部材は、
    前記パーキングポールが当接する当接部が、前記操作部材を前記軸方向に移動可能に支持する溝の両側に設けられたサポートであり、
    前記電磁石が、前記当接部と、前記溝を跨いで前記当接部に当接したパーキングポールと、の間に磁気回路を形成して、前記パーキングポールを前記当接部材に保持させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のパーキング機構。
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