JP4957530B2 - スタータ - Google Patents

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Description

本発明は、二組の遊星歯車減速機を有する減速型スタータに関する。
従来、モータの回転を減速する遊星歯車減速機を備え、この減速機の減速比を一段に固定した(減速比を変更できない)スタータが公知である(特許文献1参照)。
一段の減速比は、エンジンのフリクションが最も大きくなるスタータの最低使用温度条件(概ね−20℃以下)における必要トルクから決められることが一般的である。このため、エンジンのフリクションが小さくなる常温での始動時には、モータの必要トルクが小さく、モータの性能曲線上の作動点が軽負荷側に移って出力が低下することにより、回転数が大きく上昇しない。
一方、エンジンの始動に要する時間は、スタータの始動回転数の影響を受け、回転数が高い程、始動時間を短縮できる。スタータの始動回転数が高くなると、始動時の車体振動が低減することにより、運転者の体感上の快適性が向上すると共に、排気ガス低減にも寄与できる。常温においてスタータの始動回転数を上げるためには、減速機の減速比を低温時より下げることが有効である。すなわち、減速比を二段に設定して、常温時と低温時とで減速比を切り替えることにより達成できる。
この減速比を二段に切り替えるための手段として、特許文献2、3に示される従来技術がある。
特開昭61−28756号公報 特開昭61−236951号公報 特開昭61−282650号公報
ところが、特許文献1に示される従来技術では、部品点数が多く、構造が複雑であるため、減速装置が大きくなり、小型化が要求されるスタータへの適用は困難である。また、減速比が低減速比=1(入力軸と出力軸とが同回転数)と高減速比=n(但し、10<n<1)であって、低減速比=1ではトルク不足となるため、常温でのエンジン始動にも適していない。
一方、特許文献2には、異なる減速比を有する二段の遊星歯車機構を設け、その遊星歯車機構のインターナルギヤを固定するために、インターナルギヤの外周をブレーキバンドにより締め付けて制動を掛ける方法が記載されている。
しかし、二つのインターナルギヤに対する制動および制動の解除を行うために2本のブレーキバンドが必要であり、その2本のブレーキバンドをどの様に操作するのか明らかでない。また、ブレーキバンドを操作するための駆動手段も開示されていないため、スタータへの適用は困難である。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、二組の遊星歯車減速機を備えるスタータにおいて、簡素な駆動手段により減速比を切り替えることができると共に、低温時での良好なエンジン始動性を確保でき、且つ、常温時での始動時間を短縮できることにある。
(請求項1の発明)
本発明は、回転力を発生するモータと、このモータの電機子軸上に並設され、異なる減速比を有する二組の遊星歯車減速機と、二組の減速機のうち、どちらか一方の減速機を選択して減速比を切り替える減速比切替手段と、この減速比切替手段により選択された減速機を介してモータの駆動トルクが伝達される出力軸と、この出力軸の外周に配置されるピニオンギヤとを備え、減速機により増幅されたモータの駆動トルクをピニオンギヤからエンジンのリングギヤに伝達してエンジンを始動させるスタータであって、減速比切替手段は、二組の減速機に用いられる二つのインターナルギヤの外周に同軸状に配設されて軸方向に移動可能に設けられ、且つ、二つのインターナルギヤのどちらか一方と機械的に係合して、その一方のインターナルギヤの回転を規制すると共に、他方のインターナルギヤの回転を許容するギヤ切替部材と、このギヤ切替部材を軸方向に移動させる駆動手段とを備え、駆動手段は、形状記憶合金から成る第1のスプリングと、通常のスプリング材から成る第2のスプリングとで構成され、ギヤ切替部材を挟んで軸方向の一端側に第1のスプリングが配置され、軸方向の他端側に第2のスプリングが配置されて、雰囲気温度の変化によって発生する両スプリングの荷重差によりギヤ切替部材を軸方向に駆動することを特徴とする。
本発明によれば、第1のスプリングが形状記憶合金により構成されているので、温度に応じて第1のスプリングの荷重が変化する。その結果、雰囲気温度の変化によって発生する第1のスプリングと第2のスプリングとの荷重差により、ギヤ切替部材を軸方向に駆動して、回転規制するインターナルギヤを選択的に切り替えることにより、低減速比と高減速比とを使い分けることができる。この場合、ギヤ切替部材を軸方向に駆動するための駆動手段を、部品点数の少ない簡素な構成で実現できる。また、第1のスプリングと第2のスプリングとの荷重差を利用してギヤ切替部材を軸方向に駆動するので、電気エネルギーを投入することなく、雰囲気温度の変化のみによって減速比を切り替えることができ、エンジン始動時に要するエネルギー消費量を低減できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載したスタータにおいて、二つのインターナルギヤのうち、軸方向モータ側に配置される第1のインターナルギヤには、軸方向反モータ側の外周に凹凸部が形成され、軸方向反モータ側に配置される第2のインターナルギヤには、軸方向モータ側の外周に凹凸部が形成され、ギヤ切替部材の内周には、第1のインターナルギヤに形成された凹凸部に係合可能な第1の凹凸部と、第2のインターナルギヤに形成された凹凸部に係合可能な第2の凹凸部とが形成され、駆動手段により、ギヤ切替部材を軸方向モータ側へ移動させることで、第1の凹凸部が第1のインターナルギヤの凹凸部に係合して第1のインターナルギヤの回転が規制され、ギヤ切替部材を軸方向反モータ側へ移動させることで、第2の凹凸部が第2のインターナルギヤの凹凸部に係合して第2のインターナルギヤの回転が規制されることを特徴とする。
例えば、二つのインターナルギヤの軸方向反対側の外周にそれぞれ凹凸部が形成される場合、具体的には、第1のインターナルギヤの軸方向モータ側の外周と、第2のインターナルギヤの軸方向反モータ側の外周とにそれぞれ凹凸部が形成されると、ギヤ切替部材には、第1の凹凸部と第2の凹凸部とを軸方向に離して形成する必要がある。つまり、二つのインターナルギヤを軸方向に跨いで、その軸方向両側に第1の凹凸部と第2の凹凸部とを形成するため、ギヤ切替部材の軸方向長さが長くなる。
これに対し、本発明では、第1のインターナルギヤと第2のインターナルギヤとが軸方向に向かい合う側の外周にそれぞれ凹凸部が形成されるので、第1の凹凸部と第2の凹凸部とを軸方向に近接して形成することができ、ギヤ切替部材の軸方向長さを短くすることが可能である。
(請求項3の発明)
請求項2に記載したスタータにおいて、ギヤ切替部材は、第1の凹凸部と第2の凹凸部とが軸方向に連続して一体に設けられていることを特徴とする。
ギヤ切替部材に対し、第1の凹凸部と第2の凹凸部とを一体に設けることにより、加工工数を低減でき、コスト低減に寄与できる。
(請求項4の発明)
請求項2または3に記載したスタータにおいて、第1のインターナルギヤと第2のインターナルギヤは、軸方向に対向する両者の端面同士が相対回転自在に凹凸嵌合していることを特徴とする。
この場合、二つのインターナルギヤの軸心を一致させることができるので、ギヤ切替部材による二つのインターナルギヤの切り替えをスムーズに行うことが可能である。
(請求項5の発明)
請求項2〜4に記載した何れかのスタータにおいて、径方向の外周部がスタータハウジングに対し周方向に回転規制されると共に、軸方向に移動不能に固定され、且つ、径方向の内周に円筒状の軸受部を有し、この軸受部の内周に配置される軸受を介して出力軸を回転自在に支持するフレーム部材と、エンジン側から過大な衝撃が加わった時に、その過大な衝撃を吸収する衝撃吸収装置と、フレーム部材と第2のインターナルギヤとの間に配置されて、フレーム部材に対し第2のインターナルギヤの軸方向位置を規制すると共に、衝撃吸収装置を介して周方向に回転規制される軸方向位置規制部材とを備え、ギヤ切替部材は、軸方向位置規制部材の外周を軸方向に延びて形成され、その内径部が、軸方向位置規制部材の外径部に凹凸係合して軸方向に移動可能に設けられると共に、両者の相対回転が規制されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、第2のインターナルギヤの軸方向位置を規制する軸方向位置規制部材を利用して、ギヤ切替部材の回転規制を行うことができる。つまり、軸方向位置規制部材をギヤ切替部材の回転規制に利用することで、部品点数を低減でき、より簡素な構成を実現できる。
(請求項6の発明)
請求項5に記載したスタータにおいて、衝撃吸収装置は、フレーム部材に設けられる軸受部の外周と軸方向位置規制部材の内周との間に生じる空間に配設されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、フレーム部材に設けられる軸受部の外周と軸方向位置規制部材の内周との間に生じる空間を利用して衝撃吸収装置を配置できるので、二組の減速機と減速比切替手段とを有するスタータであっても、衝撃吸収装置の配置スペースを無理なく確保できる。その結果、スタータの体格が大きくなることを抑制できる。
(請求項7の発明)
請求項6に記載したスタータにおいて、衝撃吸収装置は、軸方向位置規制部材の内周部に凹凸係合する回転摩擦板と、この回転摩擦板と軸方向に重ね合わされ、且つ、フレーム部材に回転規制される固定摩擦板と、フレーム部材との間に回転摩擦板と固定摩擦板とを挟み込んで、軸方向に押圧する押圧手段とを有し、回転摩擦板の滑りトルクを超える過大な衝撃が、ギヤ切替手段に係合するインターナルギヤに加わった時に、回転摩擦板が摩擦力に抗して滑る(回転する)ことにより、過大な衝撃を吸収することを特徴とする。
上記の衝撃吸収装置は、回転摩擦板と固定摩擦板とを軸方向(両摩擦板の板厚方向)に重ね合わせて、押圧手段(例えば、皿ばね)により軸方向に押圧する構成であり、径方向に部品を積み重ねる構成ではないので、請求項6に記載した「フレーム部材に設けられる軸受部の外周と軸方向位置規制部材の内周との間に生じる空間」に衝撃吸収装置を容易に配置できる。
(請求項8の発明)
請求項7に記載したスタータにおいて、衝撃吸収装置は、回転摩擦板と固定摩擦板とを、それぞれ複数枚ずつ使用し、両摩擦板を1枚毎に交互に重ね合わせて構成されることを特徴とする。
回転摩擦板と固定摩擦板とをそれぞれ複数枚ずつ使用する、つまり、両摩擦板の枚数を増やすことにより、衝撃吸収能力を増大できる。また、回転摩擦板と固定摩擦板の枚数を増やした場合でも、衝撃吸収装置が径方向に大型化することは無く、両摩擦板を板厚方向(軸方向)に重ね合わせているので、軸方向の体格が大幅に拡大することもなく、衝撃吸収能力の大きな衝撃吸収装置をコンパクトに構成できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1はスタータ1の部分断面図である。
本実施例のスタータ1は、図1に示す様に、電機子2aに回転力を発生するモータ2と、電機子2aの回転を減速する減速装置(後述する)と、この減速装置を介してモータ2に駆動される出力軸3と、減速装置の減速比を切り替える減速比切替手段(後述する)と、出力軸3の外周にクラッチ4と一体に配置されるピニオンギヤ5と、モータ2の通電回路に設けられるメイン接点(図示せず)を開閉すると共に、シフトレバー6を介してクラッチ4とピニオンギヤ5を軸方向に移動させる働きを有する電磁スイッチ7と、スタータ1の動力伝達系を過大な衝撃から保護するための衝撃吸収装置8(図9参照)と、スタータ1をエンジン側に固定するスタータハウジング9等より構成される。
モータ2は、電機子2aに通電される電流を回転位相に応じて切り替えるための整流子とブラシ(図示せず)を有する周知の整流子電動機である。
電機子2aは、回転力を出力する電機子軸2bを有し、この電機子軸2bの反整流子側(図1の左側)の先端部が、軸方向に向かい合う出力軸3の端部に形成された凹部の内周に軸受10を介して相対回転自在に挿入され、電機子軸2bの後端部が、軸受(図示せず)を介してエンドフレーム11により回転自在に支持されている。
出力軸3は、電機子軸2bと同一軸線上に配置され、軸方向モータ側(図示右側)の端部が、フレーム部材12に設けられた軸受部12a(図2参照)の内周に配置される軸受13を介して回転自在に支持され、反モータ側の端部が、軸受14を介してスタータハウジング9の先端部に回転自在に支持されている。
フレーム部材12は、径方向の外周部が、スタータハウジング9に設けられた円筒壁部9aの内周に嵌合して周方向に回転規制されると共に、軸方向に移動不能に固定され、径方向の内周側に軸受部12aが設けられている。
クラッチ4は、出力軸3の外周にヘリカルスプライン嵌合して配置され、エンジン始動時に出力軸3の回転をピニオンギヤ5に伝達する。また、ピニオンギヤ5がエンジンにより回された時、つまり、ピニオンギヤ5の回転速度が出力軸3の回転速度を上回ると、ピニオンギヤ5の回転が出力軸3に伝わらない様に、両者間の動力伝達を遮断する一方向クラッチとして構成されている。
ピニオンギヤ5は、エンジンのリングギヤ(図示せず)に噛み合った後、クラッチ4を介して伝達される回転力によりリングギヤを回転駆動する。
電磁スイッチ7は、始動スイッチ(図示せず)の閉操作によってバッテリから通電されるスイッチコイル(図示せず)と、このスイッチコイルの内周側を可動するプランジャ15とを有し、スイッチコイルへの通電によって電磁石が形成されると、その電磁石にプランジャ15が吸引されてメイン接点を閉操作する。また、スイッチコイルへの通電が停止して吸引力が消滅すると、図示しないスプリングに蓄えられた反力によりプランジャ15が押し戻されてメイン接点を開操作する。
メイン接点は、電磁スイッチ7の樹脂製カバー7aに取り付けられる2本の外部端子16、17を介してモータ回路に接続される一組の固定接点(図示せず)と、プランジャ15と一体に可動して一組の固定接点間を断続する可動接点(図示せず)とで形成され、この可動接点を通じて一組の固定接点間が導通することでメイン接点が閉状態となり、一組の固定接点間の導通が遮断されることでメイン接点が開状態となる。
シフトレバー6は、レバーホルダ18により回動自在に支持されるレバー支点部6aを有し、このレバー支点部6aより一端側のレバー端部が、プランジャ15に取り付けられるシフト用ロッド19に連結され、レバー支点部6aより他端側のレバー端部が、クラッチ4に係合して、プランジャ15の動きをクラッチ4に伝達する働きを有する。
続いて、減速装置について説明する。
減速装置は、図2に示す様に、電機子軸2bに形成された第1のサンギヤ20を中心に構成される第1の遊星歯車減速機(第1の減速機と呼ぶ)と、同じく、電機子軸2bに形成された第2のサンギヤ21を中心に構成される第2の遊星歯車減速機(第2の減速機と呼ぶ)とを有している。なお、第1の減速機に設定される減速比(第1の減速比と呼ぶ)より、第2の減速機に設定される減速比(第2の減速比と呼ぶ)の方が大きな値に設定されている。
第1のサンギヤ20と第2のサンギヤ21は、第2のサンギヤ21の方が第1のサンギヤ20より電機子軸2bの先端側(図2の左側)に形成され、且つ、第1のサンギヤ20の方が第2のサンギヤ21より歯先径が大きく、歯数が多く設けられている。
第1のサンギヤ20には、軸受22を介して遊星ピン23に回転自在に支持された第1の遊星ギヤ24が複数個(例えば3個)噛み合わされ、その第1の遊星ギヤ24は、第1のサンギヤ20と同心に配置される第1のインターナルギヤ25とも噛み合わされている。同様に、第2のサンギヤ21には、軸受26を介して遊星ピン27に回転自在に支持された第2の遊星ギヤ28が複数個(例えば3個)噛み合わされ、その第2の遊星ギヤ28は、第2のサンギヤ21と同心に配置される第2のインターナルギヤ29とも噛み合わされている。
遊星ピン23、27は、出力軸3と一体に設けられた遊星キャリア30に固定され、その遊星キャリア30の周方向に遊星ピン23と遊星ピン27とが交互に配設されている。また、遊星ピン23には、遊星キャリア30と第1の遊星ギヤ24との間にスペーサ部材31が嵌め合わされ、このスペーサ部材31により、第1の遊星ギヤ24が反モータ側(遊星キャリア30側)へ移動することを規制している。
第1のインターナルギヤ25は、図4に示す様に、軸方向の反モータ側に環状凸部25aが設けられ、この環状凸部25aより軸方向モータ側には、環状凸部25aより外径を大きく設定した大径部25bが設けられている。また、大径部25bの反モータ側の外周には、複数の歯部25cが全周に形成されている。
この第1のインターナルギヤ25は、図2に示す様に、モータ2のヨーク32とスタータハウジング9の円筒壁部9aとの間に挟持されるジョイント部材33の内周に大径部25bの外周が回転可能に嵌合して、電機子軸2bと同心に配置されている。つまり、ジョイント部材33により心出しされている。
第2のインターナルギヤ29は、第1のインターナルギヤ25より内径(歯先径)が大きく、歯数が多く設けられている。この第2のインターナルギヤ29は、図5に示す様に、軸方向のモータ側に歯底径より内径を大きく形成した環状凹部29aが設けられ、この環状凹部29aと第1のインターナルギヤ25に設けられた環状凸部25aとが相対回転自在に凹凸嵌合している(図2参照)。
また、第2のインターナルギヤ29は、二段の外径を有し、軸方向モータ側に外径を小さく設定した小径部29bと、軸方向反モータ側に外径を大きく設定した大径部29cとが設けられ、この大径部29cの軸方向モータ側の外周には、複数の歯部29dが全周に形成されている。なお、大径部29cに形成された歯部29dは、第1のインターナルギヤ25の大径部25bに形成された歯部25cと同一数であり、且つ、両者の歯底径および歯先径が同一寸法に設定されている。
次に、減速比切替手段について説明する。
減速比切替手段は、図2に示す様に、第1のインターナルギヤ25と第2のインターナルギヤ29のどちらか一方と機械的に係合するギヤ切替部材34と、このギヤ切替部材34を軸方向に移動させるための駆動手段(後述する)とを有する。
ギヤ切替部材34は、二つのインターナルギヤ25、29の外周に同軸状に配設される略円筒形状を有すると共に、その外径側に突き出る段付き部34a(図6参照)が設けられ、この段付き部34aが、スタータハウジング9の円筒壁部9aの内周に嵌合して心出しされている。このギヤ切替部材34は、フレーム部材12と第2のインターナルギヤ29との間に配置される軸方向位置規制部材35に対して周方向に回転規制され、且つ、軸方向に移動可能に設けられている。
また、ギヤ切替部材34には、図6に示す様に、軸方向モータ側の内周と、軸方向反モータ側の内周とに、それぞれ内歯34b、34cが形成されている。
軸方向モータ側の内周に形成された内歯34bは、ギヤ切替部材34が軸方向モータ側へ移動した状態で、図2に示す様に、軸方向長さのモータ側半分が、第1のインターナルギヤ25に形成された歯部25cと噛み合い、ギヤ切替部材34が軸方向反モータ側へ移動した状態で、図3に示す様に、軸方向長さの反モータ側半分が、第2のインターナルギヤ29に形成された歯部29dと噛み合うことができる。つまり、軸方向モータ側の内周に形成された内歯34bは、本発明の請求項2に記載した第1の凹凸部と第2の凹凸部とが一体に形成されたものである。
また、内歯34bの軸方向長さは、第1のインターナルギヤ25に形成された歯部25cと、第2のインターナルギヤ29に形成された歯部29dとの間に確保される空間の軸方向距離より若干短く設けられている。すなわち、軸方向モータ側の内周に形成された内歯34bは、第1のインターナルギヤ25に形成された歯部25cと、第2のインターナルギヤ29に形成された歯部29dの両方に同時に噛み合うことは無く、歯部25cと、歯部29dのどちらか一方と選択的に噛み合うことができる。また、内歯34bと、歯部25c、および歯部29dには、噛み合いを円滑に行うために、それぞれ周方向の両角部に適当な面取りを施すことが有効である。
軸方向反モータ側の内周に形成された内歯34cは、軸方向モータ側の内周に形成された内歯34bより軸方向に長く形成され、且つ、ギヤ切替部材34が軸方向に移動する際に、第2のインターナルギヤ29と干渉しない様に、内歯34cの内径(歯先径)が内歯34bの内径(歯先径)より大きく形成されている。
軸方向位置規制部材35は、円筒形状を有し、その軸方向反モータ側の端部が、フレーム部材12に設けられた中間段付き部12bの外周に嵌合して心出しされ、且つ、軸方向モータ側の端部に径方向外側へ拡大するフランジ部35a(図7参照)が設けられて、そのフランジ部35aの軸方向モータ側の端面が、第2のインターナルギヤ29の軸方向反モータ側の端面に対向して配置され、第2のインターナルギヤ29および第1のインターナルギヤ25が軸方向反モータ側へ移動することを規制している。
また、フランジ部35aの外径部には、図7に示す様に、複数の歯部35bが全周に形成され、この歯部35bとギヤ切替部材34の内周に形成された内歯34cとが噛み合って、軸方向位置規制部材35とギヤ切替部材34との相対回転が規制されている。なお、図7は、フレーム部材12に軸方向位置規制部材35と衝撃吸収装置8とが組み合わされた衝撃吸収ユニットの斜視図である。
駆動手段は、形状記憶合金から成る第1のスプリング36と、通常のスプリング材から成る第2のスプリング37とで構成され、ギヤ切替部材34に設けられた段付き部34aの軸方向両側に配置されている。具体的には、図2に示す様に、段付き部34aを挟んで軸方向の反モータ側(図示左側)に第1のスプリング36が配置され、軸方向のモータ側(図示右側)に第2のスプリング37が配置されている。形状記憶合金から成る第1のスプリング36は、図8に示す様に、雰囲気温度(外気温度)が所定温度(本実施例では0℃)より高い時は、横弾性係数Gが図示AからBへ急激に移動して高い値となる。
ここで、ばね定数kと横弾性係数Gとの関係は、下記(1)式で表される。また、ばね荷重Pは、下記(2)式で表される。
k=G×(d4 /8)×n×D3 ………(1)
d:線径、D:巻き有効径
P=k×δ…………………………………(2)
δ:たわみ
上記(1)、(2)式の関係より、ばね荷重Pは、横弾性係数Gに比例するので、第1のスプリング36の荷重は、0℃以下では小さく、0℃より高くなると大きくなる。そこで、本実施例では、雰囲気温度が0℃より高い時に、第1のスプリング36の荷重が第2のスプリング37の荷重より高くなるように設定され、雰囲気温度が0℃以下の時は、第1のスプリング36の荷重が第2のスプリング37の荷重より低くなるように設定されている。なお、形状記憶合金には、例えば、耐食性に優れ、通常のスプリング材料よりも比重が小さい(軽い)特徴を有するNiとTiの合金を用いることができる。
これにより、雰囲気温度が0℃より高い時は、第1のスプリング36と第2のスプリング37との荷重差(第1のスプリング36の荷重>第2のスプリング37の荷重)により、ギヤ切替部材34が軸方向モータ側へ付勢され、図2に示す様に、ギヤ切替部材34の内周に形成された内歯34bが第1のインターナルギヤ25に形成された歯部25cと噛み合っている。この時、ギヤ切替部材34は、軸方向モータ側の端面がジョイント部材33に当接した状態で静止している。
一方、雰囲気温度が0℃以下の時は、第1のスプリング36と第2のスプリング37との荷重差(第1のスプリング36の荷重<第2のスプリング37の荷重)により、ギヤ切替部材34が軸方向反モータ側へ付勢され、図3に示す様に、ギヤ切替部材34の内周に形成された内歯34bが第2のインターナルギヤ29に形成された歯部29dと噛み合っている。この時、ギヤ切替部材34は、軸方向反モータ側の端面がフレーム部材12に当接した状態で静止している。
次に、衝撃吸収装置8について説明する。
衝撃吸収装置8は、図9に示す様に、複数枚(例えば2枚)の回転摩擦板38と、複数枚(例えば2枚)の固定摩擦板39と、フレーム部材12との間に両摩擦板38、39を挟み込んで軸方向に押圧する皿ばね40等より構成され、フレーム部材12に設けられた軸受部12aの外周と、軸方向位置規制部材35の内周との間に生じる空間に配置されている。
回転摩擦板38は、図10に示す様に、径方向の中央部に丸穴38aを有するリング状に設けられ、外周に複数の凸部38bが形成されている。
固定摩擦板39は、図11に示す様に、径方向の中央部に中心穴39aを有するリング状に設けられ、その中心穴39aの内周に複数の突起部39bと、複数の嵌合溝39cとが設けられている。突起部39bは、固定摩擦板39の板厚方向の一方側へ突き出ており、且つ、周方向の幅が根元側で大きく、先端側で小さく二段階に形成されている。周方向の幅が大きい幅広部39b1は、固定摩擦板39の表面から突き出る長さが、回転摩擦板38の板厚と略同等の寸法であり、周方向の幅が小さい幅狭部39b2の突き出し長さは、固定摩擦板39の板厚と略同等の寸法である。
なお、図11(a)は、固定摩擦板39を板厚方向の他方側(突起部39bが突き出ていない側)から見た斜視図であり、同図(b)は、固定摩擦板39を板厚方向の一方側(突起部39bが突き出ている側)から見た斜視図である。
固定摩擦板39に形成された中心穴39aの内径は、フレーム部材12に設けられた軸受部12aの外径と略同等(但し、中心穴39aの内周に軸受部12aの外周が嵌合できる大きさ)に形成されている。また、中心穴39aの内径に突起部39bの厚み×2に相当する寸法を加えた径方向寸法は、回転摩擦板38に形成された丸穴38aの内径と略同等(但し、丸穴38aの内周に複数個の突起部39bが嵌合できる大きさ)に形成されている。
嵌合溝39cは、周方向に隣り合う突起部39bと突起部39bとの間に形成され、突起部39bの幅狭部39b2が丁度嵌合できる大きさに形成されている。
上記の回転摩擦板38と固定摩擦板39は、1枚ずつ交互に重ね合わせて、フレーム部材12に設けられた軸受部12aの外周に装着され、皿ばね40の荷重を受けてフレーム部材12の端面に押し付けられている。但し、両摩擦板38、39は、フレーム部材12側から回転摩擦板38、固定摩擦板39、回転摩擦板38、固定摩擦板39の順に配置される。また、回転摩擦板38は、フレーム部材12に対し回転可能であり、且つ、外周に設けられた凸部38bが、軸方向位置規制部材35の内周に形成された係合溝35c(図7参照)に凹凸嵌合して、両者の相対回転が規制されている。
一方、フレーム部材12との間に回転摩擦板38を挟み込んでいる1枚目の固定摩擦板39は、突起部39bの幅狭部39b2が、フレーム部材12に形成された係止溝12c(図9参照)に嵌合して回転規制され、2枚目の固定摩擦板39は、突起部39bの幅狭部39b2が、1枚目の固定摩擦板39に形成された嵌合溝39cに嵌合して回転規制されている。
皿ばね40は、回転摩擦板38の滑りトルクが規定値に設定された状態で、フレーム部材12に設けられた軸受部12aの端部にかしめ固定されている。
次に、スタータ1の作動を説明する。
始動スイッチの閉操作により、電磁スイッチ7のスイッチコイルに通電されてプランジャ15が吸引されると、そのプランジャ15の移動に応じて、シフトレバー6を介してクラッチ4とピニオンギヤ5が一体に出力軸3上を反モータ方向(図1の左方向)へ押し出される。また、プランジャ15の移動により、メイン接点が閉じることで、バッテリからモータ2に通電されて電機子2aに回転力が生じる。電機子2aの回転は、第1の減速比または第2の減速比により減速されて出力軸3に伝達され、更に、出力軸3からクラッチ4を介してピニオンギヤ5に伝達される。このピニオンギヤ5がリングギヤに噛み合うことにより、ピニオンギヤ5からリングギヤに回転力が伝達されて、エンジンをクランキングする。
クランキングからエンジンが始動して始動スイッチが開操作されると、スイッチコイルへの通電が停止されて吸引力が消滅する。その結果、スプリングの反力でプランジャ15が押し戻されるため、メイン接点が開いてバッテリからモータ2への通電が停止されることにより、電機子2aの回転が次第に減速して停止する。
また、プランジャ15が押し戻されると、エンジン始動時と反対方向にシフトレバー6が揺動して、クラッチ4がモータ方向へ押し戻されるため、ピニオンギヤ5がリングギヤから離脱して、クラッチ4と一体に出力軸3上を後退し、所定の位置(図1に示す位置)で停止する。
次に、減速装置の作動について説明する。
a)外気温度が0℃より高い場合。
この場合、形状記憶合金を用いた第1のスプリング36の横弾性係数Gが、図8に示すB以上の高い値となり、第1のスプリング36の荷重が、第2のスプリング37の荷重に打ち勝つため、両スプリング36、37の荷重差により、ギヤ切替部材34が軸方向モータ側へ付勢されている。これにより、ギヤ切替部材34に形成された内歯34bが、第1のインターナルギヤ25に形成された歯部25cと噛み合った状態で、第1のインターナルギヤ25の回転が規制され、第2のインターナルギヤ29の回転が許容されている(図2参照)。
上記の結果、電機子2aに発生する回転力は、第1のサンギヤ20から第1の遊星ギヤ24に伝達され、第1の遊星ギヤ24が自転しながら第1のサンギヤ20の周囲を公転する。一方、第2の遊星ギヤ28は、第2のインターナルギヤ29の回転が規制されていない(回転が許容されている)ので、第2のサンギヤ21の回転に応じて自転するだけであり、公転することはない。これにより、第1の遊星ギヤ24の公転が遊星キャリア30から出力軸3に伝達される。すなわち、電機子2aの回転が第1の減速比により減速されて出力軸3に伝達される。
b)外気温度が0℃以下の場合。
外気温度が0℃より高い状態から0℃以下に低下すると、形状記憶合金である第1のスプリング36の横弾性係数Gが、図8に示すBからA以下まで急激に低下する。その結果、第1のスプリング36の荷重が減少して、第2のスプリング37の荷重が第1のスプリング36の荷重に打ち勝つため、両スプリング37、36の荷重差により、ギヤ切替部材34が軸方向反モータ側へ付勢される。これにより、ギヤ切替部材34に形成された内歯34bが、第2のインターナルギヤ29に形成された歯部29dと噛み合うことで、第1のインターナルギヤ25の回転が規制され、第2のインターナルギヤ29の回転が許容される(図3参照)。
ところで、ギヤ切替部材34が反モータ側へ移動した時に、ギヤ切替部材34に形成された内歯34bの端面と、第2のインターナルギヤ29に形成された歯部29dの端面とが軸方向に当接した場合は、電機子2aの回転に伴って、第2のインターナルギヤ29が第2のサンギヤ21とのギヤ比に応じてゆっくりと回転する。これにより、内歯34bの端面と歯部29dの端面との間に、第1のスプリング36と第2のスプリング37との荷重差による付勢力が作用しながら、歯部29dの位置が周方向にずれて、内歯34bと噛み合い可能な位置まで回転した時点で両者が噛み合うことができる。
上記の結果、電機子2aに発生する回転力は、第2のサンギヤ21から第2の遊星ギヤ28に伝達され、第2の遊星ギヤ28が自転しながら第2のサンギヤ21の周囲を公転する。一方、第1の遊星ギヤ24は、第1のインターナルギヤ25の回転が規制されていない(回転が許容されている)ので、第1のサンギヤ20の回転に応じて自転するだけであり、公転することはない。これにより、第2の遊星ギヤ28の公転が遊星キャリア30から出力軸3に伝達される。すなわち、電機子2aの回転が第2の減速比により減速されて出力軸3に伝達される。
c)エンジン停止後、外気温度が0℃より高くなった場合。
この場合、第1のスプリング36の荷重が、第2のスプリング37の荷重に打ち勝つため、両スプリング36、37の荷重差により、ギヤ切替部材34が軸方向モータ側へ押し戻される。これにより、ギヤ切替部材34に形成された内歯34bと、第2のインターナルギヤ29に形成された歯部29dとの噛み合いが解除され、ギヤ切替部材34に形成された内歯34bと、第1のインターナルギヤ25に形成された歯部25cとの噛み合いが行われる。この時、内歯34bと歯部25cとが噛み合い可能な位置、つまり、ギヤ切替部材34に形成された内歯34b(凸部)が第1のインターナルギヤ25に形成された歯部25cと歯部25cとの間(凹部)に位置している場合は、そのまま、内歯34bが歯部25cと歯部25cとの間に入り込んで、両者の噛み合いが完了する。これにより、第1のインターナルギヤ25の回転が規制され、第2のインターナルギヤ29の回転が許容される(図2参照)。
一方、ギヤ切替部材34がモータ側へ押し戻された時に、内歯34bの端面と第1のインターナルギヤ25に形成された歯部25cの端面とが軸方向に当接した場合は、第1のスプリング36と第2のスプリング37との荷重差による付勢力が作用した状態で、内歯34bと歯部25cの端面同士が当接した状態が保たれる。この状態で、次回のエンジン始動時にモータ2の電機子2aが回転すると、第1のインターナルギヤ25が、第1のサンギヤ20とのギヤ比に応じてゆっくりと回転するため、第1のインターナルギヤ25に形成された歯部25cの位置が周方向にずれて、ギヤ切替部材34に形成された内歯34bと噛み合い可能な位置まで回転した時点で両者が噛み合うことができる。これにより、第1のインターナルギヤ25の回転が規制され、第2のインターナルギヤ29の回転が許容されて、第1の減速比によるエンジン始動が可能となる。
続いて、スタータ1の特性について図12を参照して説明する。
なお、図12には、第1の減速機(第1の減速比)を用いた場合のトルクと回転数を実線グラフで示し、第2の減速機(第2の減速比)を用いた場合のトルクと回転数を破線グラフで示している。
先ず、常温(概ね5〜35℃)における作動点のトルクがTwで示される時に、第1の減速比を使用した場合の出力はP1、回転数はN1となる。また、第2の減速比を使用した場合の出力はP2、回転数はN2となる。
本実施例のスタータ1では、0℃より高い温度条件において第1の減速比を使用するため、出力はP1、回転数はN1となり、第2の減速比を使用した場合より、出力および回転数が大幅に向上して、始動時間の短縮を図ることができる。
一方、概ね−20℃以下の低温における作動点のトルクがTcで示される時に、従来の一段の減速比による出力はPc、回転数はNcである。本実施例のスタータ1は、0℃以下の温度条件において第2の減速比を使用するため、出力はPc、回転数はNcとなり、従来の一段の減速比と同じ作動点となる。これにより、従来と同じ良好な低温始動性を確保できる。
続いて、衝撃吸収装置8の作動を説明する。
何らかの原因でエンジン側からスタータ側に過大な衝撃が入力されると、その衝撃的な回転荷重は、ピニオンギヤ5から出力軸3に伝達され、更に、出力軸3から減速装置に伝達される。この時、例えば、第1の減速比でスタータ1を作動していると、第1の遊星ギヤ24を介して第1のインターナルギヤ25に回転荷重が伝達されるため、第1のインターナルギヤ25は、出力軸3と反対方向に回転しようとする。しかし、第1のインターナルギヤ25は、ギヤ切替部材34と機械的に係合しているため、ギヤ切替部材34に回転荷重が伝達される。
また、ギヤ切替部材34は、軸方向位置規制部材35を介して衝撃吸収装置8の回転摩擦板38に連結されている。具体的には、軸方向位置規制部材35のフランジ部35aに形成された歯部35bと、ギヤ切替部材34に形成された内歯34cとが噛み合って、両者の相対回転が規制されている。更に、軸方向位置規制部材35の内周に形成された係合溝35cに、回転摩擦板38に設けられた凸部38bが凹凸嵌合して、両者の相対回転が規制されている。これにより、ギヤ切替部材34に伝達された回転荷重は、軸方向位置規制部材35を介して回転摩擦板38に伝達され、この回転摩擦板38がフレーム部材12の端面および固定摩擦板39との間で所定の摩擦力を有して回転することにより、衝撃的な回転荷重による発生衝撃が緩和される。
(実施例の効果)
本実施例のスタータ1は、ギヤ切替部材34との機械的な係合によって、第1のインターナルギヤ25または第2のインターナルギヤ29の回転を確実に規制でき、且つ、ギヤ切替部材34を軸方向に移動させることにより、回転規制するインターナルギヤ25、29を切り替えて減速比を変更できる。また、形状記憶合金から成る第1のスプリング36と、通常のスプリング材から成る第2のスプリング37とを使用し、外気温度の変化に応じて発生する両スプリング36、37の荷重差を利用してギヤ切替部材34を軸方向に駆動することができる。
上記の構成によれば、一つのギヤ切替部材34で二つのインターナルギヤ25、29の回転規制と回転規制の解除を実施できるので、部品点数を少なくすることが可能であり、構造を簡素化できる。また、ギヤ切替部材34を軸方向に移動させるために、2個のスプリング36、37の荷重差を利用しているので、電気エネルギーを投入する必要はなく、エンジン始動時に要するエネルギー消費量を低減できる。さらに、二つのインターナルギヤ25、29の回転規制と回転規制の解除を行うために、ギヤ切替部材34を径方向に動かす必要はなく、軸方向に移動させているので、径方向の大型化を抑制できる。
本実施例のスタータ1は、上記の様に、外気温度に応じて減速比を切り替えることができるので、外気温度が0℃より高い時は、減速比が小さい第1の減速比を選択することにより、第2の減速比を選択する場合よりスタータ1の駆動回転数が上昇して、エンジン始動時間の短縮を図ることが可能である。一方、外気温度が0℃以下の時は、減速比が大きい第2の減速比を選択することで、外気温度の低下によりエンジンのフリクションが大きくなっても、良好なエンジン始動性を確保できる。
また、減速装置(第1の減速機と第2の減速機)は、二つのインターナルギヤ25、29が軸方向に隣接して配置され、その軸方向に対向する両者の端面同士が相対回転自在に凹凸嵌合しているので、両者の軸心を一致させることができる。これにより、二つのインターナルギヤ25、29の偏心を抑制でき、ギヤ切替部材34による二つのインターナルギヤ25、29の切り替えをスムーズに行うことが可能である。また、ギヤ切替部材34は、内周に形成された内歯34cが、軸方向位置規制部材35のフランジ部35aに形成された歯部35bに噛み合うことで、両者の相対回転が規制されている。この場合、ギヤ切替部材34の回動を規制するために、軸方向位置規制部材35以外の部品を新たに設ける必要はなく、部品点数の増加を抑制できる。
本実施例のスタータ1は、ギヤ切替部材34が、軸方向位置規制部材35を介して衝撃吸収装置8の回転摩擦板38に連結されているので、ギヤ切替部材34に係合するインターナルギヤ(第1のインターナルギヤ25または第2のインターナルギヤ29)に過大な衝撃が加わった時に、回転摩擦板38が回転することで衝撃を緩和でき、スタータ1の動力伝達系を過大な衝撃から保護することができる。また、衝撃吸収装置8を搭載することにより、二組の減速機に使用される減速ギヤ(第1のインターナルギヤ25、および、第2のインターナルギヤ29)のモジュールを小さくすることが可能であり、特に、外径の小型化を図ることができる。
また、衝撃吸収装置8は、回転摩擦板38と固定摩擦板39とを軸方向に重ね合わせて、皿ばね40により軸方向に押圧する構成であり、径方向に部品を積み重ねる構成ではないので、径方向に大きな搭載スペースを確保する必要はなく、軸方向位置規制部材35と軸受部12aとの間に生じる空間を利用して衝撃吸収装置8を効率的に配置できる。これにより、二組の減速機と減速比切替手段を有するスタータ1であっても、衝撃吸収装置8の配置スペースを無理なく確保できるので、スタータ1の体格が大きくなることを抑制できる。
更に、衝撃吸収装置8は、回転摩擦板38と固定摩擦板39とを、それぞれ使用する枚数を増やすことにより、衝撃吸収能力を向上できる。この場合、衝撃吸収装置8が径方向に大型化することは無く、両摩擦板38、39を板厚方向(軸方向)に重ね合わせているので、軸方向の体格が大幅に拡大することもなく、衝撃吸収能力の大きな衝撃吸収装置8をコンパクトに構成できる。
スタータの部分断面図である。 第1の減速比(低減速比)に切り替えた状態を示す断面図である。 第2の減速比(高減速比)に切り替えた状態を示す断面図である。 第1のインターナルギヤの斜視図である。 第2のインターナルギヤの斜視図である。 ギヤ切替部材の斜視図である。 衝撃吸収ユニットの斜視図である。 形状記憶合金の温度と横弾性係数との関係を示す特性図である。 衝撃吸収装置の断面図である。 衝撃吸収装置に使用される回転摩擦板の斜視図である。 衝撃吸収装置に使用される固定摩擦板の斜視図である。 スタータの特性図である。
符号の説明
1 スタータ
2 モータ
2b 電機子軸
3 出力軸
5 ピニオンギヤ
8 衝撃吸収装置
9 スタータハウジング
12 フレーム部材
12a フレーム部材に設けられた軸受部
13 軸受
25 第1のインターナルギヤ
25c 第1のインターナルギヤに形成された歯部(凹凸部)
29 第2のインターナルギヤ
29d 第2のインターナルギヤに形成された歯部(凹凸部)
34 ギヤ切替部材(減速比切替手段)
34b ギヤ切替部材に形成された内歯(第1の凹凸部と第2の凹凸部)
35 軸方向位置規制部材
36 第1のスプリング(駆動手段、減速比切替手段)
37 第2のスプリング(駆動手段、減速比切替手段)
38 回転摩擦板
39 固定摩擦板
40 皿ばね(押圧手段)

Claims (8)

  1. 回転力を発生するモータと、
    このモータの電機子軸上に並設され、異なる減速比を有する二組の遊星歯車減速機と、 前記二組の減速機のうち、どちらか一方の減速機を選択して減速比を切り替える減速比切替手段と、
    この減速比切替手段により選択された減速機を介して前記モータの駆動トルクが伝達される出力軸と、
    この出力軸の外周に配置されるピニオンギヤとを備え、
    前記減速機により増幅された前記モータの駆動トルクを前記ピニオンギヤからエンジンのリングギヤに伝達して前記エンジンを始動させるスタータであって、
    前記減速比切替手段は、
    前記二組の減速機に用いられる二つのインターナルギヤの外周に同軸状に配設されて軸方向に移動可能に設けられ、且つ、前記二つのインターナルギヤのどちらか一方と機械的に係合して、その一方のインターナルギヤの回転を規制すると共に、他方のインターナルギヤの回転を許容するギヤ切替部材と、
    このギヤ切替部材を軸方向に移動させる駆動手段とを備え、
    前記駆動手段は、形状記憶合金から成る第1のスプリングと、通常のスプリング材から成る第2のスプリングとで構成され、前記ギヤ切替部材を挟んで軸方向の一端側に前記第1のスプリングが配置され、軸方向の他端側に前記第2のスプリングが配置されて、雰囲気温度の変化によって発生する両スプリングの荷重差により前記ギヤ切替部材を軸方向に駆動することを特徴とするスタータ。
  2. 請求項1に記載したスタータにおいて、
    前記二つのインターナルギヤのうち、軸方向モータ側に配置される第1のインターナルギヤには、軸方向反モータ側の外周に凹凸部が形成され、軸方向反モータ側に配置される第2のインターナルギヤには、軸方向モータ側の外周に凹凸部が形成され、
    前記ギヤ切替部材の内周には、前記第1のインターナルギヤに形成された凹凸部に係合可能な第1の凹凸部と、前記第2のインターナルギヤに形成された凹凸部に係合可能な第2の凹凸部とが形成され、
    前記駆動手段により、前記ギヤ切替部材を軸方向モータ側へ移動させることで、前記第1の凹凸部が前記第1のインターナルギヤの凹凸部に係合して前記第1のインターナルギヤの回転が規制され、前記ギヤ切替部材を軸方向反モータ側へ移動させることで、前記第2の凹凸部が前記第2のインターナルギヤの凹凸部に係合して前記第2のインターナルギヤの回転が規制されることを特徴とするスタータ。
  3. 請求項2に記載したスタータにおいて、
    前記ギヤ切替部材は、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とが軸方向に連続して一体に設けられていることを特徴とするスタータ。
  4. 請求項2または3に記載したスタータにおいて、
    前記第1のインターナルギヤと前記第2のインターナルギヤは、軸方向に対向する両者の端面同士が相対回転自在に凹凸嵌合していることを特徴とするスタータ。
  5. 請求項2〜4に記載した何れかのスタータにおいて、
    径方向の外周部がスタータハウジングに対し周方向に回転規制されると共に、軸方向に移動不能に固定され、且つ、径方向の内周に円筒状の軸受部を有し、この軸受部の内周に配置される軸受を介して前記出力軸を回転自在に支持するフレーム部材と、
    前記エンジン側から過大な衝撃が加わった時に、その過大な衝撃を吸収する衝撃吸収装置と、
    前記フレーム部材と前記第2のインターナルギヤとの間に配置されて、前記フレーム部材に対し前記第2のインターナルギヤの軸方向位置を規制すると共に、前記衝撃吸収装置を介して周方向に回転規制される軸方向位置規制部材とを備え、
    前記ギヤ切替部材は、前記軸方向位置規制部材の外周を軸方向に延びて形成され、その内径部が、前記軸方向位置規制部材の外径部に凹凸係合して軸方向に移動可能に設けられると共に、両者の相対回転が規制されていることを特徴とするスタータ。
  6. 請求項5に記載したスタータにおいて、
    前記衝撃吸収装置は、前記フレーム部材に設けられる前記軸受部の外周と前記軸方向位置規制部材の内周との間に生じる空間に配設されていることを特徴とするスタータ。
  7. 請求項6に記載したスタータにおいて、
    前記衝撃吸収装置は、
    前記軸方向位置規制部材の内周部に凹凸係合する回転摩擦板と、
    この回転摩擦板と軸方向に重ね合わされ、且つ、前記フレーム部材に回転規制される固定摩擦板と、
    前記フレーム部材との間に前記回転摩擦板と前記固定摩擦板とを挟み込んで、軸方向に押圧する押圧手段とを有し、
    前記回転摩擦板の滑りトルクを超える過大な衝撃が、前記ギヤ切替手段に係合するインターナルギヤに加わった時に、前記回転摩擦板が摩擦力に抗して滑る(回転する)ことにより、過大な衝撃を吸収することを特徴とするスタータ。
  8. 請求項7に記載したスタータにおいて、
    前記衝撃吸収装置は、前記回転摩擦板と前記固定摩擦板とを、それぞれ複数枚ずつ使用し、両摩擦板を1枚毎に交互に重ね合わせて構成されることを特徴とするスタータ。
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