JP4816596B2 - スタータ - Google Patents

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Description

本発明は、衝撃吸収装置を備えるスタータに関する。
特許文献1に示されるスタータには、多板式の衝撃吸収装置が採用されている。
この衝撃吸収装置は、図14(b)に示す様に、環状の底面を有する円筒状のケース100と、このケース100の内部に回転可能に収納される複数枚の回転ディスク110と、この回転ディスク110を両側から挟み込んで、ケース100の内部に回転不能に収納される複数枚の固定ディスク120と、回転ディスク110と固定ディスク120とを重ね合わせたディスク積層体に弾力を加える皿ばね130と、この皿ばね130の撓み量を調節するナット140等より構成される。
回転ディスク110は、内周全周に複数の歯150が形成されると共に、この歯150が遊星歯車減速装置のインターナルギヤとして設けられ、このインターナルギヤを介して回転ディスク110に所定値以上の負荷トルクが加わると、固定ディスク120との間に生じる摩擦力に抗して滑りながら回転することにより、遊星歯車減速装置に加わる衝撃を吸収することができる。
特開2005−113816号公報
ところが、上記の衝撃吸収装置は、ナット140によって皿ばね130の撓み量を調節するため、ケース100の内周にナット140を締め付けるための雌ねじ101を形成する必要がある。また、ナット140を雌ねじ101に締め付けながら皿ばね130を撓ませて、回転ディスク110(インターナルギヤ)の滑りトルクを規定値に設定した後、雌ねじ101の一部を潰して回り止め160〔図14(a)参照〕を設けることにより、ナット140の緩みを防止している。上記の構成では、ねじの加工工数およびトルク設定工数が高くなるため、コストアップの要因となっていた。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、雌ねじの加工を廃止でき、且つ、インターナルギヤのトルク設定工数を少なくすることにより、衝撃吸収装置の低コスト化を図ることにある。
(請求項1の発明)
本発明のスタータは、モータの回転を減速する遊星歯車減速装置と、この遊星歯車減速装置に使用されるインターナルギヤの回転を摩擦力によって規制すると共に、インターナルギヤに所定値以上の負荷トルクが加わった時に、インターナルギヤが摩擦力に抗して回転することにより衝撃を吸収する衝撃吸収装置とを備えている。
衝撃吸収装置は、環状の底面を有する円筒状のケースと、このケースの内部に回転不能に収納される複数枚の固定ディスクと、この複数枚の固定ディスクの間に1枚ずつ交互に挟み込んでケースの内部に回転可能に収納され、インターナルギヤを構成する複数枚の回転ディスクと、複数枚の固定ディスクと複数枚の回転ディスクとを積層して形成されるディスク積層体の一方のサイドがケースの底面側に配置され、ディスク積層体の他方のサイドがケースの開口部側に配置された状態で、ディスク積層体の他方のサイドからディスク積層体を押圧する弾性体と、この弾性体のディスク積層体と反対側に配置される押圧板とを有し、この押圧板をケースの内周に圧入して弾性体を撓ませることにより、回転ディスクの滑りトルクを規定値に設定することを特徴とする。
上記の構成によれば、押圧板をケースの内周に圧入して弾性体を撓ませているので、弾性体を撓ませるためにナットを用いる必要はなく、そのナットを締め付けるための雌ねじをケースの内周に形成する必要もない。また、ケースの内周に圧入される押圧板の圧入深さに応じて弾性体の撓み量を任意に調節できるので、インターナルギヤの滑りトルクを規定値に設定するためのトルク設定工数を少なくできる。上記の結果、特許文献1に示される従来技術と比較して、より安価な衝撃吸収装置を提供できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載したスタータにおいて、ケースの開口部の一部をケースの内側に折り曲げて折り曲げ部を形成し、この折り曲げ部により押圧板を固定することを特徴とする。
これにより、押圧板の圧入位置を確実に固定できるので、安定した滑りトルクを確保できる。
(請求項の発明)
請求項2に記載したスタータにおいて、折り曲げ部は、ケースの開口部の周方向に所定の間隔で一対の切り込みを入れて、その一対の切り込みの間に設けられる切り込み部をケースの内側に折り曲げて形成されることを特徴とする。
(請求項の発明)
請求項2に記載したスタータにおいて、折り曲げ部は、ケースの開口部の肉厚方向の間に切り込みを入れながら、その切り込みより内周側の切り込み部をケースの内側に倒して形成されることを特徴とする。
(請求項の発明)
請求項2に記載したスタータにおいて、折り曲げ部は、ケースの開口端より凸状に突き出て設けられており、その凸状部分をケースの内側に折り曲げて形成されることを特徴とする。

本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1はスタータ1の一部を示す断面図である。
本実施例のスタータ1は、図1に示す様に、電機子2に通電されて回転力を発生するモータ3と、電機子2の回転を減速する減速機4と、この減速機4にクラッチ5を介して連結される出力軸6と、この出力軸6の軸上に支持されるピニオンギヤ7と、バッテリ(図示せず)から電機子2に通電するためのモータ回路に設けられるメイン接点(後述する)を開閉すると共に、シフトレバー8を介して出力軸6を軸方向に移動させる働きを有する電磁スイッチ(図示せず)と、エンジン始動時に生じる衝撃力を吸収する衝撃吸収装置9等より構成される。なお、図1に示す出力軸6の中心線より上側は、スタータ1の停止状態を表し、中心線より下側は、スタータ1の作動状態を表している。
モータ3は、電機子2の回転を出力する電機子軸10の一端側(反減速機側)に整流子(図示せず)が設けられ、この整流子の外周に摺接するブラシ(図示せず)を介して電機子2に通電される周知の整流子電動機である。
減速機4は、電機子軸10と同軸上で減速できる遊星歯車減速機であり、電機子軸10に形成される太陽ギヤ11と、この太陽ギヤ11と同心に配置され、且つ、衝撃吸収装置9を介して回転規制されるインターナルギヤ12と、両ギヤ11、12に噛み合う複数の遊星ギヤ13とで構成され、この遊星ギヤ13の公転運動がクラッチ5を介して出力軸6に伝達される。
クラッチ5は、減速機4と出力軸6との間に設けられ、エンジンを駆動する時に、減速機4で増幅されたモータ3の駆動トルクを出力軸6に伝達する働きを有すると共に、出力軸6からモータ側へのトルク伝達を遮断する一方向クラッチとして構成されている。
出力軸6は、電機子軸10と同軸線上に配置され、一端側がクラッチ5の内周に挿入されてヘリカルスプライン結合され、他端側が軸受14を介してフロントハウジング15に回転自在及び摺動自在に支持されている。
ピニオンギヤ7は、軸受14より前方(図1の左方向)へ突き出る出力軸6の先端部にセレーション嵌合して出力軸6と一体に回転可能に設けられ、モータ3の駆動トルクをエンジンのリングギヤ16に伝達する働きを有する。
電磁スイッチは、電磁コイルへの通電により電磁石を形成してプランジャを吸引する働きを有し、このプランジャの動きに連動してメイン接点を閉操作する。また、電磁コイルへの通電が停止して電磁石の吸引力が消滅すると、電磁スイッチに内蔵されるリターンスプリングの反力によりプランジャが押し戻されてメイン接点を開操作する。
メイン接点は、モータ回路の高電位側(バッテリ側)に接続されるB固定接点(図示せず)と、モータ回路の低電位側(モータ側)に接続されるM固定接点(図示せず)と、プランジャと一体に移動して両固定接点間を断続する可動接点(図示せず)とで形成され、この可動接点が両固定接点に当接して両固定接点間が導通することでメイン接点が閉状態となり、可動接点が両固定接点から離れて両固定接点間の導通が遮断されることでメイン接点が開状態となる。
次に、本発明に係る衝撃吸収装置9について詳述する。
衝撃吸収装置9は、図2に示す様に、円筒ケース17、固定ディスク18、回転ディスク19、皿ばね20(本発明の弾性体)、及び、押圧板21等より構成される。
円筒ケース17は、フロントハウジング15とモータ3との間に挟持されるセンタハウジング22(図1参照)の内部に回転不能に配置される。円筒ケース17には、図2(b)に示す右端から内径側へ折り曲げられた環状の底面(以下、ケース底面17aと呼ぶ)が設けられている。ケース底面17aの内径は、減速機4の遊星ギヤ13と干渉しない大きさを有している。また、円筒ケース17の内周には、固定ディスク18の回転を規制するための凹部17bが複数箇所形成されている〔図2(a)参照〕。
固定ディスク18は、図3に示す様に、金属板(例えば、りん青銅)をプレス成形してリング状に設けられ、表面に多数のディンプル18aが形成されている。この固定ディスク18は、外周部に外径方向へ突き出る凸部18bが周方向に複数箇所形成され、この凸部18bが円筒ケース17の内周に設けられた凹部17bに凹凸係合して、円筒ケース17の内部に回転不能に収納される。なお、固定ディスク18の内径は、減速機4の遊星ギヤ13と干渉しない大きさを有している。
回転ディスク19は、図4に示す様に、固定ディスク18より板厚が厚い金属板(例えば、鋼材)をプレス成形してリング状に設けられ、表面に多数のディンプル19aが形成されている。この回転ディスク19は、円筒ケース17の内周径より僅かに小さい外径を有し、円筒ケース17の内部に回転可能に収納される。また、回転ディスク19には、内周に減速機4のインターナルギヤ12を形成する複数の歯が設けられ、これらの歯に遊星ギヤ13が噛み合わされている(図1参照)。つまり、インターナルギヤ12は、複数枚の回転ディスク19により構成されている。
上記の固定ディスク18と回転ディスク19は、図2(b)に示す様に、1枚ずつ交互に重ね合わされ、且つ、両サイドにそれぞれ固定ディスク18を配置してディスク積層体を形成し、このディスク積層体の一方のサイドに配置される固定ディスク18がケース底面17aに当接した状態で円筒ケース17の内部に収納されている。また、固定ディスク18と回転ディスク19の表面には、潤滑剤であるグリースが塗布されている。
皿ばね20は、ディスク積層体の他方のサイドに配置される固定ディスク18との間にリング状の中間プレート23を挟んで円筒ケース17の内部に収納され、その中間プレート23を介してディスク積層体を積層方向に押圧することにより、固定ディスク18と回転ディスク19との間に摩擦力を発生させている。この皿ばね20は、仕切り板24を挟んで直列二段に配置されている。
押圧板21は、図5に示す様に、金属板をプレス成形してリング状に設けられ、且つ、固定ディスク18と同様に、外周部に外径方向へ突き出る凸部21aが周方向に複数箇所形成されている。この押圧板21は、回転ディスク19の滑りトルクを規定値に設定するために、皿ばね20の撓み量を調節する働きを有している。つまり、押圧板21は、円筒ケース17の内部にディスク積層体、中間プレート23、および、皿ばね20を収納した後、その皿ばね20の外側(反中間プレート側)から円筒ケース17の内部に収納され、皿ばね20を撓ませた状態で、円筒ケース17の内周に設けられた凹部17bに押圧板21の凸部21aが圧入されて円筒ケース17の内部に保持されている(図6参照)。
なお、押圧板21は、例えば、図7に示す様に、治具25を使用して円筒ケース17の内周に圧入され、その圧入深さ(圧入位置)に応じて皿ばね20の撓み量を調節することにより、回転ディスク19の滑りトルクを規定値に設定する。
また、押圧板21は、円筒ケース17の内周に圧入された後、図2に示す様に、円筒ケース17の開口部の一部を円筒ケース17の内側に折り曲げて複数の折り曲げ部26を形成し、これらの折り曲げ部26を押圧板21に当接させて固定されている。なお、折り曲げ部26は、例えば、円筒ケース17の周方向に所定の間隔で一対の切り込みを入れて、その一対の切り込みの間に形成される切り込み部を円筒ケース17の内側へ折り曲げて形成される。
次に、スタータ1の作動を説明する。
始動スイッチ(図示せず)の閉操作により、電磁スイッチの電磁コイルに通電されてプランジャが吸引されると、そのプランジャの動きがシフトレバー8を介して出力軸6に伝達される。その結果、出力軸6は、クラッチ5の内周をヘリカルスプラインの作用で回転しながら反モータ方向(図1の左方向)へ移動し、ピニオンギヤ7の端面がリングギヤ16の端面に当接した後、ピニオンスプリング27(図1参照)を押し縮めた状態で一旦停止する。
その後、電磁スイッチに内蔵されるドライブスプリング(図示せず)に反力を蓄えながらプランジャが更に移動してメイン接点を閉じると、バッテリからモータ3に給電されて電機子2に回転力が発生し、その電機子2の回転が減速機4で減速された後、クラッチ5を介して出力軸6に伝達される。これにより、出力軸6が強制的に回されるため、ピニオンギヤ7がリングギヤ16に噛み合い可能な位置まで回転した時点で、ドライブスプリングに蓄えられた反力によりピニオンギヤ7が押し出されてリングギヤ16に噛み合い、減速機4で増幅されたモータ3の駆動トルクがピニオンギヤ7からリングギヤ16に伝達されて、エンジンをクランキングする。
上記のクランキング時には、ピニオンギヤ7がリングギヤ16に噛み合ってリングギヤ16を駆動する際に衝撃力が発生する。この衝撃力は、ピニオンギヤ7から出力軸6→クラッチ5→遊星ギヤ13→インターナルギヤ12へと伝達される。この時、インターナルギヤ12に伝わる衝撃力が回転ディスク19の滑りトルクを超えると、回転ディスク19が固定ディスク18との間に生じる摩擦力に抗して滑りながら回転することにより、衝撃力が吸収される。
エンジン始動後、始動スイッチの開操作により、電磁コイルへの通電が停止して電磁石の吸引力が消滅すると、リターンスプリングの反力でプランジャが押し戻されるため、メイン接点が開いてバッテリからモータ3への給電が停止されることにより、電機子2の回転が次第に減速して停止する。
一方、プランジャが押し戻されると、エンジン始動時とは反対方向にシフトレバー8が揺動して、出力軸6が後退する。
(実施例1の効果)
上記の衝撃吸収装置9は、押圧板21を円筒ケース17の内周に圧入して皿ばね20を撓ませているので、皿ばね20を撓ませるためにナットを用いる必要はなく、そのナットを締め付けるための雌ねじを円筒ケース17の内周に形成する必要もない。
また、円筒ケース17の内周に圧入される押圧板21の圧入深さに応じて皿ばね20の撓み量を任意に調節できるので、インターナルギヤ12の滑りトルクを規定値に設定するためのトルク設定工数を少なくできる。従来技術(特許文献1)の様に、回転ディスク19の滑りトルクを規定値に設定した後、雌ねじの一部を潰して回り止めを設ける必要もない。これらの結果、特許文献1に示される従来技術と比較して、より安価な衝撃吸収装置9を提供できる。
図8は衝撃吸収装置9の一部平面図である。
本実施例の衝撃吸収装置9は、図8に示す様に、円筒ケース17の凸部17c(内周に凹部17bを形成する部分)に折り曲げ部26を設けて、この折り曲げ部26により押圧板21の凸部21aを固定する一例である。この場合、円筒ケース17の凹部17bに圧入される押圧板21の凸部21aを折り曲げ部26によって直接固定するので、押圧板21の圧入深さ(圧入位置)を確実に維持できる。つまり、車両振動等の影響で押圧板21の圧入位置が変動することを防止できるので、安定した滑りトルクを確保できる。
図9は衝撃吸収装置9の一部平面図である。
本実施例の衝撃吸収装置9は、図9に示す様に、押圧板21の外周を円筒ケース17の内周に圧入する一例である。つまり、本実施例の押圧板21は、実施例1に記載した凸部21a(図5参照)を設けていない、外周形状が単純な円形であり、その円形の外周を円筒ケース17の内周に圧入して皿ばね20を撓ませている。押圧板21を円筒ケース17の内周に圧入した後、円筒ケース17の開口部に形成された折り曲げ部26によって押圧板21を固定する構成は、実施例1と同じである。
図10は衝撃吸収装置9の半断面図である。
本実施例の衝撃吸収装置9は、押圧板21を円筒ケース17の内周に圧入するのではなく、板厚方向に移動可能な状態で円筒ケース17の内部に収納され、円筒ケース17の開口部に形成された切り込み部を円筒ケース17の内側へ倒して折り曲げ部26を形成し、その折り曲げ部26により押圧板21を押さえ付けて皿ばね20を撓ませる一例である。 なお、折り曲げ部26は、図10に示す様に、円筒ケース17の開口部の肉厚方向の間に、カッター28により切り込みを入れながら、その切り込みより内周側に設けられる切り込み部を内側へ倒すことにより形成される。
この実施例4では、押圧板21を円筒ケース17の内周に圧入する必要はないので、図11に示す様に、押圧板21の外周に凸部21aを設ける必要がなく、押圧板21の外周形状を単純な円形に形成できる。あるいは、押圧板21の外周に凸部21aを設けて、この凸部21aを円筒ケース17の内周に形成された凹部17bに圧入することなく、固定ディスク18と同様に、単に凹凸嵌合させて円筒ケース17に回転規制させる構成でも良い。
図12は衝撃吸収装置9の半断面図である。
上記の実施例4では、折り曲げ部26と皿ばね20との間に押圧板21を配置しているが、押圧板21を廃止することもできる。つまり、図12に示す様に、折り曲げ部26により直接皿ばね20を押圧して撓ませても良い。
図13(a)は円筒ケースの開口端に設けた凸状部の斜視図、(b)凸状部を折り曲げて形成される折り曲げ部の側面図である。
実施例1〜5では、円筒ケース17の開口部に切り込みを入れて折り曲げ部26を形成しているが、例えば、図13(a)に示す様に、円筒ケース17の開口端より突き出る凸状部17dを設けておき、同図(b)に示す様に、凸状部17dを円筒ケース17の内側へ折り曲げて折り曲げ部26を形成することもできる。
この構成によれば、例えば、実施例1と比較した場合に、図13(b)に示す寸法Lだけ円筒ケース17の長さを短くできるので、衝撃吸収装置9の全長短縮にも効果がある。
スタータの一部断面図である。 (a)衝撃吸収装置の軸方向平面図、(b)同装置のA−A断面図である。 固定ディスクの平面図である。 回転ディスクの平面図である。 押圧板の平面図である。 押圧板を円筒ケースの内部に組み込んだ状態を示す平面図である。 押圧板の圧入状態を示す衝撃吸収装置の一部拡大断面図である。 衝撃吸収装置の一部を示す平面図である(実施例2)。 衝撃吸収装置の一部を示す平面図である(実施例3)。 衝撃吸収装置の半断面図である(実施例4)。 衝撃吸収装置の一部を示す平面図である(実施例4)。 衝撃吸収装置の半断面図である(実施例5)。 (a)円筒ケースの開口端に設けた凸状部の斜視図、(b)凸状部を折り曲げて形成される折り曲げ部の側面図である(実施例6)。 (a)衝撃吸収装置の軸方向平面図、(b)同装置のB−B断面図である(従来技術)。
符号の説明
1 スタータ
3 モータ
4 減速機(遊星歯車減速装置)
9 衝撃吸収装置
12 インターナルギヤ
17 円筒ケース(ケース)
18 固定ディスク
19 回転ディスク
20 皿ばね(弾性体)
21 押圧板
26 折り曲げ部

Claims (5)

  1. モータの回転を減速する遊星歯車減速装置と、
    この遊星歯車減速装置に使用されるインターナルギヤの回転を摩擦力によって規制すると共に、前記インターナルギヤに所定値以上の負荷トルクが加わった時に、前記インターナルギヤが摩擦力に抗して回転することにより衝撃を吸収する衝撃吸収装置とを備えるスタータであって、
    前記衝撃吸収装置は、
    環状の底面を有する円筒状のケースと、
    このケースの内部に回転不能に収納される複数枚の固定ディスクと、
    この複数枚の固定ディスクの間に1枚ずつ交互に挟み込んで前記ケースの内部に回転可能に収納され、前記インターナルギヤを構成する複数枚の回転ディスクと、
    前記複数枚の固定ディスクと前記複数枚の回転ディスクとを積層して形成されるディスク積層体の一方のサイドが前記ケースの底面側に配置され、前記ディスク積層体の他方のサイドが前記ケースの開口部側に配置された状態で、前記ディスク積層体の他方のサイドから前記ディスク積層体を押圧する弾性体と、
    この弾性体の前記ディスク積層体と反対側に配置される押圧板とを有し、この押圧板を前記ケースの内周に圧入して前記弾性体を撓ませることにより、前記回転ディスクの滑りトルクを規定値に設定することを特徴とするスタータ。
  2. 請求項1に記載したスタータにおいて、
    前記ケースの開口部の一部を前記ケースの内側に折り曲げて折り曲げ部を形成し、この折り曲げ部により前記押圧板を固定することを特徴とするスタータ。
  3. 請求項2に記載したスタータにおいて、
    前記折り曲げ部は、前記ケースの開口部の周方向に所定の間隔で一対の切り込みを入れて、その一対の切り込みの間に設けられる切り込み部を前記ケースの内側に折り曲げて形成されることを特徴とするスタータ。
  4. 請求項2に記載したスタータにおいて、
    前記折り曲げ部は、前記ケースの開口部の肉厚方向の間に切り込みを入れながら、その切り込みより内周側の切り込み部を前記ケースの内側に倒して形成されることを特徴とするスタータ。
  5. 請求項2に記載したスタータにおいて、
    前記折り曲げ部は、前記ケースの開口端より凸状に突き出て設けられており、その凸状部分を前記ケースの内側に折り曲げて形成されることを特徴とするスタータ。
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