JP5047901B2 - 内燃機関の燃料供給制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の燃料供給制御装置に関し、特に機関への燃料供給停止する燃料カット運転中に燃焼室内に微少量の燃料を供給し、発生する機関の回転変動に基づいて燃料供給指令値の補正量を算出するものに関する。
特許文献1は、機関への燃料供給停止する燃料カット運転中に燃焼室内に燃料を供給し、燃料噴射装置に供給する駆動信号に対応する指令噴射量の補正量を算出するディーゼル機関の噴射制御装置を開示する。この装置によれば、燃料カット運転中に単発燃料噴射が実行され、そのときの機関回転数の変化量から実際の燃料噴射量が推定され、指令噴射量と、推定した実燃料噴射量との差に応じて指令噴射量の補正量が算出される。
特開2005−368788号公報
上記単発燃料噴射による燃焼は非常に不安定で、燃焼室近傍の温度の影響を受け易い。そのため、実燃料噴射量の推定を実施する運転条件を厳格に制限しないと、実燃料噴射量の推定精度が低下する可能性が高まる。しかしながら、運転条件を厳格に制限すると、補正量の算出頻度が低下するという問題が発生する。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、比較的緩やかな条件のもとで燃料供給装置に供給する燃料供給指令値の補正量を精度良く算出することができる内燃機関の燃料供給制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、内燃機関の燃焼室内に燃料を供給する燃料供給手段(6)を備える内燃機関の燃料供給制御装置において、前記燃焼室近傍の温度を上昇させる暖機手段(7)と、前記燃焼室への燃料供給を遮断する燃料カット運転を実行しているときに、微少量の燃料供給を前記燃料供給手段(6)に指令する燃料供給指令手段と、前記微少量の燃料を供給したときに発生する前記機関の回転変動(DOMG)を検出する回転変動検出手段と、検出される回転変動(DOMG)及び前記燃料供給指令手段による微少指令燃料供給量(QLCMD)に基づいて、前記燃料供給手段に供給する指令燃料供給量(QCMD)の補正量(QCLRN)を算出する補正量算出手段と、前記燃料供給指令手段による燃料供給指令前に前記暖機手段(7)を作動させる暖機制御手段とを備え、前記暖機制御手段は、前記燃焼室近傍の温度と相関のある温度パラメータ(TA,TW)及び前記機関の吸気圧(PBA)に応じて、前記暖機手段に供給する駆動制御信号(VGOUT)を生成することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料供給制御装置において、前記暖機制御手段は、前記機関の運転状態に関わる所定暖機実行条件が成立するか否かを判定する暖機実行条件判定手段を備え、前記所定暖機実行条件が成立したとき(FZFCPRECON=1)に前記暖機手段を作動させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、機関燃焼室への燃料供給を遮断する燃料カット運転を実行しているときに、微少量の燃料が供給され、該微少量の燃料を供給したときに発生する機関の回転変動及び微少指令燃料供給量に基づいて、指令燃料供給量の補正量が算出される。さらに微少量の燃料供給前に、燃焼室近傍の温度を上昇させる暖機手段を作動させるように制御される。したがって、少量の燃料供給を実行する際の燃焼室近傍の温度を、所望の温度範囲内に制御することが可能となり、機関運転状態や環境温度の影響を抑制し、指令燃料供給量の補正量を精度良く算出することができる。さらに、燃焼室近傍の温度と相関のある温度パラメータ及び機関吸気圧に応じて、暖機手段に供給する駆動制御信号が生成されるので、暖機手段による温度上昇を適切に制御し、燃焼室近傍の温度を所望の温度範囲内に制御することができる。
請求項2に記載の発明によれば、機関運転状態に関わる所定暖機実行条件が成立したときに暖機手段を作動させるように制御される。所定暖機実行条件は、燃料カット運転が実行されているか否かに拘わらず成立させることも可能であり、そのような条件設定により、指令燃料供給量の補正量の算出を行う際の燃焼室近傍の温度を所望温度範囲内に確実に制御することができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。内燃機関(以下「エンジン」という)1は、シリンダ(燃焼室)内に燃料を直接噴射するディーゼルエンジンであり、各気筒に燃料噴射弁6が設けられている。燃料噴射弁6は、電子制御ユニット(以下「ECU」という)5に電気的に接続されており、燃料噴射弁6の開弁時間及び開弁時期(燃料噴射時間及び燃料噴射時期)は、ECU5により制御される。
エンジン1の各気筒には、燃料噴射弁6の近傍に燃焼室内の空気及び噴射された燃料を加熱するためのグロープラグ7が設けられている。グロープラグ7は、ECU5に接続されており、ECU5はグロープラグ7の通電制御、具体的にはグロープラグ7の印加電圧VGOUTの制御を行う。グロープラグ7を作動(通電)させることにより、燃焼室内及び燃焼室近傍が加熱される。
エンジン1の吸気管2には、インテークシャッタ3が設けられている。インテークシャッタ3にはインテークシャッタ3を駆動するアクチュエータ4が接続されており、アクチュエータ4はECU5に接続されている。ECU5は、アクチュエータ4を介してインテークシャッタ3の開度を制御する。
吸気管2のインテークシャッタ3の下流側には吸気圧PBAを検出する吸気圧センサ13、及び吸気温TAを検出する吸気温センサ14が装着されている。さらにエンジン1の本体にはエンジン冷却水温TWを検出するエンジン冷却水温センサ16が装着されている。これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。
エンジン1には、エンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ15が設けられており、クランク軸の回転角度に応じた信号がECU5に供給される。クランク角度位置センサ15は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)を出力する気筒判別センサ、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)に関し所定クランク角度前のクランク角度位置で(4気筒エンジンではクランク角180度毎に)TDCパルスを出力するTDCセンサ及びTDCパルスより短い一定クランク角周期(例えば6度周期)で1パルス(以下「CRKパルス」という)を発生するCRKセンサから成り、CYLパルス、TDCパルス及びCRKパルスがECU5に供給される。これらのパルスは、燃料噴射時期制御、瞬時回転速度OMG、及びエンジン回転数NEの検出に使用される。
ECU5には、エンジン1により駆動される車両のアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセルペダル操作量」という)APを検出するアクセルセンサ17が接続されており、アクセルセンサ17の検出信号はECU5に供給される。
図示は省略しているが、ECU5にはさらに種々のセンサ及び他の制御ユニットが接続されており、エンジン1に供給される燃料の温度TFUEL、エンジン1により駆動される車両の車速VP、グロープラグ7に電力を供給するバッテリの電圧VB、当該車両の変速機のギヤ位置、エンジン1により駆動される空調装置の作動状態、エンジン1の駆動力伝達機構に含まれるクラッチの係合状態などを示す信号が供給される。
ECU5は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路、燃料噴射弁6、アクチュエータ4、及び各気筒の点火プラグ(図示せず)に駆動信号を供給する出力回路から構成される。
燃料噴射弁6の燃料噴射特性は経時変化するため、同一の駆動信号を供給しても、実際の燃料噴射量は徐々に変化(通常は減少)する。そこで、本実施形態では、実燃料噴射量を正確に制御するための学習値QCLRNを算出し、エンジン運転状態に応じて算出される基本燃料噴射量QSETを学習値QCLRNで補正することにより、指令燃料噴射量QCMDを算出する。なお、基本燃料噴射量QSET、学習値QCLRN、及び指令燃料噴射量QCMDは、実際には燃料噴射弁6の開弁時間として算出されるパラメータである。学習値QCLRNの算出は、エンジン1への燃料供給を遮断する燃料カット運転中に、微少量の燃料を噴射し、その噴射した燃料が燃焼することによって発生する回転速度上昇量DOMGと、微少量の燃料噴射を指令する微少指令燃料噴射量QLCMDとに基づいて行われる。
図2は、学習値QCLRN(n)(nは、気筒を識別するためのパラメータであり、4気筒エンジンでは、1〜4の値をとる)を算出する手順を示すフローチャートである。
ステップS11では前条件フラグFZFCPRECONが「1」であるか否かを判別する。前条件フラグFZFCPRECONは、図3に示す処理で学習値算出を実行するための前条件が成立すると判定されたとき、「1」に設定される。
ステップS11でFZFCPRECON=0であるときは、直ちに本処理を終了する。ステップS11でFZFCPRECON=1であるときは、学習実行条件フラグFZFCCONが「1」であるか否かを判別する(ステップS13)。学習実行条件フラグFZFCCONは、図4に示す実行条件判定処理で学習実行条件が成立すると判定されたとき、「1」に設定される。
ステップS13の答が否定(NO)であるときは、直ちに本処理を終了する。一方、FZFCCON=1であって学習実行条件が成立しているときは、ステップS14以下の処理が実行される。
ステップS14では、今回の対象気筒において微少量の燃料噴射を行う。具体的には、微少指令燃料噴射量QLCMD(n)に対応する駆動信号を燃料噴射弁6に供給して燃料噴射を実行する。ステップS15では、クランク角度6度毎に検出されるクランクパルスの発生時間間隔CRMEを用いて、他の処理で算出される瞬時回転速度OMGに基づいて、微少量噴射による回転速度上昇量DOMGを算出する。なお、エンジン回転数NEは、瞬時回転速度OMGの移動平均値(回転数換算値)に相当する。
ステップS16では、回転速度上昇量DOMG及びエンジン回転数NEに応じてトルク増加量DTRQを算出し、次いでトルク増加量DTRQが所定増加量DTRQ0以上であるか否かを判別する(ステップS17)。所定増加量DTRQ0は、燃料噴射弁6が経時劣化していない状態において、微少指令燃料噴射量QLCMD(n)に対応するトルク増加量として予め算出された値に設定される。
ステップS17の答が否定(NO)であるときは、ステップS18に進み、微少指令燃料噴射量QLCMD(n)を所定量αだけ増量する。ステップS18は、ステップS17の答が肯定(YES)となるまで実行される。
ステップS18の答が肯定(YES)、すなわちトルク増加量DTRQが所定増加量DTRQ0以上であるときは、下記式(1)により、学習値偏差DQLRN(n)を算出する(ステップS19)。
DQLRN(n)=QLCMD(n)−QCLRN(n) (1)
ここでQCLRN(n)は、学習値の現在値である。なお、学習値QCLRN(n)の初期値は、燃料噴射弁6が経時劣化していない状態に対応し、トルク増加量DTRQが所定増加量DTRQ0と等しくなる値に設定されている。したがって、新品の状態では、ステップS17の答はステップS13の答が肯定(YES)となった直後に肯定(YES)となり、微少指令燃料噴射量QLCMD(n)は学習値QCLRN(n)と等しくなる(DQLRN(n)=0)。
ステップS20では、学習値偏差DQLRN(n)に応じて学習値QCLRN(n)の更新を行う。燃料噴射弁6が新品の状態では、学習値QCLRN(n)は前回の値が維持される。一方経時劣化した状態では、学習値偏差DQLRN(n)が正の値となり、学習値QCLRN(n)が増加方向に更新される。
ステップS21では、学習終了フラグFZFCEND(n)を「1」に設定し、本処理を終了する。1つの気筒についての学習値更新が終了すると、次の気筒についての学習値更新が行われ、すべての気筒ついて学習値更新が終了すると、学習値算出処理が終了する。
算出された学習値QCLRN(n)は、指令燃料噴射量QCMD(n)を算出する際に基本燃料噴射量QSETに加算される補正量として適用される。
図3は、図2のステップS11で参照される前条件フラグFZFCPRECONの設定を行う前条件判定処理を説明するためのフローチャートである。
ECU5のCPUで実行される他の処理で何らかの故障が検知されているか否か(ステップS31)、吸気温TAが所定温度TA0(例えば5℃)より高いか否か(ステップS32)、燃料温度TFUELが所定上下限温度TFLH,TFLL(例えば80℃,10℃)の範囲内にあるか否か(ステップS33)、エンジン冷却水温TWが所定水温TW0(例えば70℃)より高いか否か(ステップS34)、エンジン回転数NEが所定上下限回転数NELH,NELL(例えば3000rpm,1000rpm)の範囲内にあるか否か(ステップS35)、吸気圧PBAが所定吸気圧PBA0(例えば800hPa))より高いか否か(ステップS36)、車速VPが所定車速VP0(例えば30km/h)より高いか否か(ステップS37)、バッテリ電圧VBが所定電圧VB0(例えば11V)より高いか否か(ステップS38)、推定燃焼室内温度TCYLEが所定温度TCYL0(例えば200℃)より高いか否か(ステップS39)、学習値QCLRNの更新が必要と判定されているとき「1」に設定される学習要求フラグFZFCLRNが「1」であるか否か(ステップS40)、エンジン1により駆動される空調装置が作動しているとき「1」に設定される空調フラグFACONが「1」であるか否か(ステップS41)、エンジン1に接続された車両駆動系のクラッチが係合状態にあるとき「1」に設定されるクラッチフラグFCLONが「1」であるか否か(ステップS42)、及び変速機のギヤ位置が所定範囲にあるとき「1」に設定されるギヤレンジフラグFGROKが「1」であるか否か(ステップS43)が判別される。
そしてステップS32〜S40,S42,及びS43の答が肯定(YES)でかつステップS31及びS41の答が否定(NO)であるとき、前条件成立と判定され、前条件フラグFZFCPRECONが「1」に設定される。一方、ステップS32〜S40,S42,及びS43の何れかの答が否定(NO)、またはステップS31若しくはS41の答が肯定(YES)であるとき、前条件不成立と判定され、前条件フラグFZFCPRECONが「0」に設定される。
図4は、図2のステップS13で参照される学習実行条件フラグFZFCCONの設定を行う実行条件判定処理を説明するためのフローチャートである。
アクセルペダル操作量APが所定操作量APTHより小さいか否か(ステップS61)、燃料カット運転が実行されるとき「1」に設定される燃料カットフラグFFCが「1」であるか否か(ステップS62)、燃料カットフラグFFCが「1」に設定された時点から第1所定時間TMFC(例えば1秒)が経過したか否か(ステップS63)、燃料噴射弁6に供給される燃料の燃料圧PFが目標圧PFCMDに到達しているとき「1」に設定される燃料圧フラグFPFが「1」であるか否か(ステップS64)、燃料圧フラグFPFが「1」に設定された時点から第2所定時間TMPF(例えば1秒)が経過したか否か(ステップS65)が判別される。
そしてステップS61〜S65の何れかの答が否定(NO)であるときは、実行条件不成立と判定し、学習実行条件フラグFZFCCONを「0」に設定する(ステップS67)。一方、ステップS61〜S65の答がすべて肯定(YES)であるときは、実行条件成立と判定し、学習実行条件フラグFZFCCONを「1」に設定する(ステップS66)。
図5は、上記学習値算出を行うときのグロープラグ7の印加電圧VGOUTを制御する処理のフローチャートである。この処理はECU5のCPUで所定時間毎に実行される。
ステップS51では、前条件フラグFZFCPRECONが「1」であるか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、出力係数KGOUTを「0」に設定し(ステップS54)、ステップS59に進む。
ステップS51で前条件フラグFZFCPRECONが「1」であるときは、エンジン回転数NE及び基本燃料噴射量QSETに応じて図6(a)に示すFGONAREAマップを参照し、グロープラグオンフラグFGONAREAの設定を行う(ステップS52)。基本燃料噴射量QSETは、アクセルペダル操作量AP及びエンジン回転数NEに応じて設定され、アクセルペダル操作量APにほぼ比例するように設定される。なお、燃料カット運転が開始された後は、燃料カット運転開始直前の基本燃料噴射量QSETに応じてFGONAREAマップが参照される。FGONAREAマップは、図6(a)のハッチングを付して示す領域RONでグロープラグオンフラグFGONAREAが「1」に設定され、領域RON以外の領域ROFFでグロープラグオンフラグFGONAREAが「0」に設定されている。
ステップS53では、グロープラグオンフラグFGONAREAが「1」であるか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、前記ステップS54に進む。
ステップS53でグロープラグオンフラグFGONAREAが「1」であるときは、エンジン冷却水温TWに応じて図6(b)に示すKGTWテーブルを検索し、冷却水温補正係数KGTWを算出する(ステップS55)。KGTWテーブルは、エンジン冷却水温TWが高くなるほど冷却水温補正係数KGTWが減少するように設定されている。
ステップS56では、吸気温TAに応じて図6(c)に示すKGTAテーブルを検索し、吸気温補正係数KGTAを算出する。KGTAテーブルは、吸気温TAが高くなるほど吸気温補正係数KGTAが減少するように設定されている。ステップS57では、吸気圧PBAに応じて図6(d)に示すKGPBAテーブルを検索し、吸気圧補正係数KGPBAを算出する。KGPBAテーブルは、吸気圧PBAが高くなるほど吸気圧補正係数KGPBAが減少するように設定されている。
ステップS58では、ステップS55〜S57で算出される各補正係数を下記式(2)に適用し、出力係数KGOUTを算出する。
KGOUT=KGTW×KGTA×KGPBA (2)
ステップS59では、下記式(3)に出力係数KGOUTを適用し、印加電圧VGOUTを算出する。式(3)のVGOUTBはグロープラグ7の定格電圧である。
VGOUT=KGOUT×VGOUTB (3)
図5に示す処理により、前条件フラグFZFCPRECONが「1」となると、エンジン1の運転状態に応じてグロープラグ7の通電制御が行われる。具体的には、比較的低負荷の運転状態にあり、かつ燃焼室近傍の温度と相関のあるエンジン冷却水温TW,吸気温TA,及び吸気圧PBAが比較的低い運転状態では、グロープラグ7へ電力が供給されて燃焼室近傍の加熱が行われる。そして、図2に示すように、前条件フラグFZFCPRECONが「1」となり、さらに学習実行条件フラグFZFCCONが「1」となったとき、学習値の算出処理が実質的に開始される。したがって、燃料の微少量噴射を実行する際の燃焼室近傍の温度を、所望の温度範囲内に制御することが可能となり、エンジン運転状態や環境温度の影響を抑制し、学習値QCLRNを精度良く算出することができる。
前条件フラグFZFCPRECONは、燃料カット運転を実行しているか否かに関わらず、エンジン1の運転状態、及びエンジン1により駆動される車両の運転状態に関わる所定条件が満たされたとき「1」に設定されるので(図4)、学習値算出を行う際に燃焼室近傍の温度を、所望の温度範囲内に確実に制御することができる。
またエンジン冷却水温TW、吸気温TA、及び吸気圧PBAに応じて、印加電圧VGOUTを算出するようにしたので、グロープラグ7に通電することによる温度上昇を適切に制御し、燃焼室近傍の温度を所望の温度範囲内に制御することができる。
本実施形態では、燃料噴射弁6が燃料供給手段に相当し、グロープラグ7が暖機手段に相当し、クランク角度位置センサ15が回転変動検出手段の一部を構成する。またECU5が、燃料供給指令手段、回転変動検出手段の一部、補正量算出手段、暖機制御手段、及び暖機実行条件判定手段を構成する。具体的には、図2のステップS14,S17,及びS18が燃料供給指令手段に相当し、ステップS15及びS16が回転変動検出手段に相当し、ステップS19及びS20が補正量算出手段に相当し、図5の処理が暖機制御手段に相当し、図3の処理が暖機実行条件判定手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、前条件フラグFZFCPRECONが「1」となった時点からエンジン運転状態に応じてグロープラグ7への通電を行うようにしたが、図7に示すように燃料カットフラグFFCが「1」に設定されているという条件を追加してもよい。
図7は、図5の処理にステップS51aを追加し、ステップS52をステップS52aに変更したものである。ステップS51aでは、燃料カットフラグFFCが「1」であるか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、ステップS54に進む。FFC=1であるときは、ステップS52aに進み、エンジン回転数NE及び燃料カット運転開始直前の基本燃料噴射量QSETに応じて図6(a)に示すFGONAREAマップを参照し、グロープラグオンフラグFGONAREAの設定を行う。
図7に示す変形例では、燃料カット運転が開始されると、エンジン運転状態に応じてグロープラグ7への通電が行われる一方、燃料カット運転開始時点から少なくとも第1所定時間TMFC経過後に学習実行条件フラグFZFCCONが「1」に設定される(図4,ステップS63)ので、学習開始時点における燃焼室近傍の温度を、所望の温度範囲内に制御することができる。
また上述した実施形態では、微少量噴射を実行したときのトルク増加量DTRQが所定増加量DTRQ0以上となったときの微少指令燃料噴射量QLCMDに応じて、学習値QCLRNの更新を行うようにしたが、特許文献1に示されるように、トルク増加量DTRQから実燃料噴射量の推定値QLEを算出し、推定値QLEに応じて学習値QCLRNの更新を行うようにしてもよい。
また上述した実施形態では、吸気温TA、エンジン冷却水温TW、及び吸気圧PBAに応じた補正係数を用いてグロープラグ7の印加電圧VGOUTを算出するようにしたが、吸気温TA、エンジン冷却水温TW、及び吸気圧PBAのうちの何れか1つまたは2つのパラメータに応じた補正係数を用いて印加電圧VGOUTを算出するようにしてもよい。
また加熱手段としては、グロープラグが最適であるが、グロープラグとは別に燃焼室近傍を加熱するヒータを取り付けて、該ヒータを加熱手段として使用してもよい。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどの燃料供給制御にも適用が可能である。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 学習値(QCLRN)を算出する処理を説明するためのフローチャートである。 学習値算出のための前条件を判定する処理を説明するためのフローチャートである。 学習値算出の実行条件を判定する処理を説明するためのフローチャートである。 グロープラグに印加する電圧を制御する処理のフローチャートである。 図5の処理で参照されるマップ及びテーブルを示す図である。 図5に示す処理の変形例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
5 電子制御ユニット(燃料供給指令手段、回転変動検出手段、補正量算出手段、暖機制御手段、暖機実行条件判定手段)
6 燃料噴射弁(燃料供給手段)
7 グロープラグ(加熱手段)
13 吸気圧センサ
14 吸気温センサ
15 クランク角度位置センサ(回転変動検出手段)
16 エンジン冷却水温センサ

Claims (2)

  1. 内燃機関の燃焼室内に燃料を供給する燃料供給手段を備える内燃機関の燃料供給制御装置において、
    前記燃焼室近傍の温度を上昇させる暖機手段と、
    前記燃焼室への燃料供給を遮断する燃料カット運転を実行しているときに、微少量の燃料供給を前記燃料供給手段に指令する燃料供給指令手段と、
    前記微少量の燃料を供給したときに発生する前記機関の回転変動を検出する回転変動検出手段と、
    検出される回転変動及び前記燃料供給指令手段による微少指令燃料供給量に基づいて、前記燃料供給手段に供給する指令燃料供給量の補正量を算出する補正量算出手段と、
    前記燃料供給指令手段による燃料供給指令前に前記暖機手段を作動させる暖機制御手段とを備え
    前記暖機制御手段は、前記燃焼室近傍の温度と相関のある温度パラメータ及び前記機関の吸気圧に応じて、前記暖機手段に供給する駆動制御信号を生成することを特徴とする内燃機関の燃料供給制御装置。
  2. 前記暖機制御手段は、前記機関の運転状態に関わる所定暖機実行条件が成立するか否かを判定する暖機実行条件判定手段を備え、前記所定暖機実行条件が成立したときに前記暖機手段を作動させることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給制御装置。
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