JP5045530B2 - 引抜補助作業機 - Google Patents
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Description
該引抜搬送装置(3)の上方に挟持搬送中の茎葉を上下に切り分ける切断装置(5)と、該切断装置(5)によって切断された茎葉の上部を機体後方に搬送して落下空間(A)に排出する左右一対の上部搬送ベルト機構(6a,6b)からなる上部搬送装置(6)とを設けたことを特徴とする引抜補助作業機とした。
また、引抜搬送装置(3)の上部に、茎葉の上部を挟持して機体後方に搬送する上部搬送装置(6)を設けたことによって、丈の長い茎葉の上部が垂れ下がり作物の搬送を邪魔することが防止されると共に、切断装置(5)で切断された茎葉の上部が機体に絡みつくことを防止できる。
そして、引抜搬送装置(3)と上部搬送装置(6)との搬送終端部に茎葉を落下させる落下空間(A)を形成したことによって、作物に残る茎葉の下部を機体の下方に排出することができると共に、切断装置(5)に切断された茎葉の上部を作物の上に排出することができる。
上記引抜補助作業機は、引抜搬送装置(3)と上部搬送装置(6)との上下間に左右伝動装置(11,11)を設けたことによって、左右伝動装置(11,11)の出力軸から搬送ベルト機構(3a,3a)と上部搬送ベルト機構(6a,6b)とに動力を供給することができるので、機体の構成を簡単にすることができる。
また、左右伝動装置(11,11)を機体の左右両側に離間させて設けると共に左右伝動装置(11,11)の左右間で且つ引抜搬送装置(3)と上部搬送装置(6)との搬送終端部後方に前記落下空間(A)を形成したことによって、作物に残る茎葉の下部と、切断装置(5)によって切断された茎葉の上部とを、機体の下方で且つ左右間に落下させることができる。
上記引抜補助作業機は、切断装置(5)を引抜搬送装置(3)と上部搬送装置(6)との上下間で且つ上部搬送装置(6)に近接させて設けたことによって、茎葉の長さを人手で引き抜く作業に適した長さで且つ収穫作業後の茎葉除去作業の邪魔にならない長さに整えることができる。
上記引抜補助作業機は、上部搬送装置(6)を支持する左右支持部材(14,14)を機枠(4)の左右外側で且つ機体前後方向の略中央位置に設けたことによって、左右支持部材(14,14)に搬送中の茎葉が引っ掛かることを防止できると共に、上部搬送装置(6)の姿勢が安定するので、他の支持部材を省略することができる。
また、引抜搬送装置(3)の上部に上部搬送装置(6)を設けたことによって、丈の長い茎葉の上部が垂れ下がり作物の搬送を邪魔することが防止されると共に、切断装置(5)で切断された茎葉の上部が機体や作物に接触することが防止されるため、茎葉が機体に絡みつくことを防止できるので、茎葉の絡み付きによる作業能率の低下や作業の停止が防止され、作業能率が向上する。
そして、茎葉を落下させる落下空間(A)を形成したことによって、作物に残る茎葉の下部が機体の下方に排出されると共に、切断装置(5)に切断された茎葉の上部が作物の上に排出されるので、土中から引き抜かれた作物に茎葉を覆い被せることができるので、作物の乾燥が防止されて作物の品質が向上する。
また、左右伝動装置(11,11)の左右間で且つ引抜搬送装置(3)と上部搬送装置(6)との搬送終端部後方に前記落下空間(A)を形成したことによって、茎葉の上部と下部とを機体の下方で且つ左右間に落下させることができるので、茎葉の絡み付きによる作業能率の低下や作業の停止が防止され、作業能率が向上する。
また、上部搬送装置(6)の姿勢が安定するため、他の支持部材を省略することができるので、部品点数の削減等の資源節約が図られる。
図1及び図2は、それぞれ引抜補助作業機の側面図、平面図である。
引抜補助作業機は、前後に追給した掻込装置2および引抜搬送装置3による作業装置と、この作業装置を走行移動可能に支持する機体4とから構成するとともに、引抜搬送装置3の上方に切断装置5と上部搬送装置6とを設けて構成される。また、機体4の後部には、エンジン7、操縦ハンドル8を備える。
なお、該左右円板状刃物5a,5aは、上部搬送装置6の下方に近接して配置することにより、回転駆動させなくても上部搬送装置6の搬送力によって、左右円板状刃物5a,5aを通過する際に挟持した茎菜を上下に切り分けることができるので、部品点数が削減されて資源の節約が図られる。
また、後工程において、茎葉の上部が切断装置5によって切断されていることによって、残留茎葉除去作業行う際、残留茎葉と根部とを分断する箇所を茎葉が覆い隠さないため目視しやすいので、残留茎葉除去作業を能率良く行うことができる。
該左右伝動装置11,11により、変速装置12によってエンジン7から変速調節された分岐動力を左右のサイドフレーム4c,4cに沿って伝動し、左右の駆動プーリ軸13,13の両端に設けた駆動プーリ13a,13bにより引抜搬送装置3の周回ベルト機構3a,3a及び上部搬送装置6の周回ベルト機構6a,6bを左右それぞれについて一括駆動する。
さらに、前記上部搬送装置6は、その始端部を掻込装置2の後端部近傍に配置することにより、掻込装置2からの茎葉の引継ぎを良くすることができ、作業能率が向上する。
そして、サイドカバー15b,15bのみを外すだけで、外側方から簡易に左右の周回ベルト機構3a,3aを掃除することができるので、メンテナンス性が向上する。
また、上記切断装置5は、別の構成例の要部側面図を図5に示すように、左右円板状刃物5a,5aの上部にそれぞれ円形弾性部材16,16を同心に設け、該左右円形弾性部材16,16は外周面が互いに接する半径寸法に形成する。
この左右円形弾性部材16,16により、左右円板状刃物5a,5a間を通過する茎葉が両側から弾性的に圧迫されることから、左右円板状刃物5a,5aによる切断性能を向上することができる。
この機体の後部には、左右支持脚22,22を設けてそれぞれ後輪4b,4bを軸支すると共に、該左右支持脚22,22に走行駆動系を内設して後輪4a,4aを駆動する。また、左右支持脚22,22の下部の後輪4b,4bの支軸4e,4eの近傍から後方に延びる左右ステップ23,23をそれぞれ設ける。
2a 周回ラグ機構(茎葉案内部材)
3 引抜搬送装置
3a 周回ベルト機構
4 機体
4a,4a 前輪
4b,4b 後輪
4c,4c サイドフレーム
5 切断装置
5a,5a 左右円板状刃物
6 上部搬送装置
6a,6a 上部周回ベルト機構
11,11 左右伝動装置
12 変速装置
13,13 左右駆動プーリ軸
13a,13a 左右駆動プーリ
14,14 左右支持部材
A 落下空間
Claims (4)
- 機枠(4)に圃場に植生する作物の茎葉を左右一対の茎葉案内部材(2a,2a)で集める茎葉取込装置(2)を設け、該茎葉取込装置(2)の終端部から茎葉を左右一対の搬送ベルト機構(3a,3a)で引き継いで機体後方に搬送する後上り傾斜姿勢の引抜搬送装置(3)を設け、該引抜搬送装置(3)の搬送終端部に茎葉を落下させる落下空間(A)を形成した引抜補助作業機において、
該引抜搬送装置(3)の上方に挟持搬送中の茎葉を上下に切り分ける切断装置(5)と、該切断装置(5)によって切断された茎葉の上部を機体後方に搬送して落下空間(A)に排出する左右一対の上部搬送ベルト機構(6a,6b)からなる上部搬送装置(6)とを設けたことを特徴とする引抜補助作業機。 - 前記引抜搬送装置(3)と上部搬送装置(6)との上下間に搬送ベルト機構(3a,3a)と上部搬送ベルト機構(6a,6b)とに動力を供給する左右伝動装置(11,11)を機体の左右両側に離間させて設け、該左右伝動装置(11,11)の左右間で且つ引抜搬送装置(3)と上部搬送装置(6)との搬送終端部後方に前記落下空間(A)を形成したことを特徴とする請求項1記載の引抜補助作業機。
- 前記切断装置(5)を引抜搬送装置(3)と上部搬送装置(6)との上下間に設け、切断装置(5)と上部搬送装置(6)との間隔を切断装置(5)と引抜搬送装置(3)との間隔よりも狭くしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の引抜補助作業機。
- 前記上部搬送装置(6)を機体左右方向から支持する左右支持部材(14,14)を機枠(4)の左右外側で且つ機体前後方向の略中央位置に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の引抜補助作業機。
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